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肥料散布機のホッパの支持構造 - 特開2008−245594 | j-tokkyo
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【発明の名称】 肥料散布機のホッパの支持構造
【発明者】 【氏名】濱中 誠

【氏名】郷野 善徳

【要約】 【課題】ホッパの立設状態と倒れた状態との切替え作業の容易性向上。

【解決手段】ホッパ2を立設状態と倒れた状態とを支持する散布状態側支持部7Aと、除去状態側支持部7Bと、該支持部間の移動を案内する案内部7Cとを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッパを立設状態と倒れた状態とに交互に切替え可能に支持した肥料散布機のホッパの支持構造において、
ホッパを支持する支持部と、ホッパに備えられた被支持部とを有し、
前記支持部は、肥料散布機の不動部材に固定状に備えられ、前記被支持部をホッパの立設状態で支持する散布状態側支持部と、
該散布状態側支持部と離間した位置にあって、被支持部をホッパが倒れた状態で支持する除去状態側支持部と、
被支持部の散布状態側支持部と除去状態側支持部間の移動を案内する案内部と、
を備えていることを特徴とする肥料散布機のホッパの支持構造。
【請求項2】
ホッパを倒す動作に対して梃子の作用を与える支点部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の肥料散布機のホッパの支持構造。
【請求項3】
ホッパの立設状態と倒れた状態を保持及び保持解除する保持手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の肥料散布機のホッパの支持構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、肥料を散布する肥料散布機のホッパの支持構造に関し、詳しくは、ホッパを肥料の散布状態と残留肥料の除去作業状態とに交互に切り替えられるようにしたホッパの支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
肥料散布機に備えられているホッパは、新たに収容する肥料の落下抵抗を低減して効率的に落下させるようにしたり、新たに収容する肥料や種類の異なる肥料に対して悪影響を与えたりしないようにするため、ホッパ内に付着等により残留する肥料を定期的に除去している。
ホッパ内の残留肥料を除去する作業は、ホッパを肥料散布機に取り付けた状態で行うこともあるし、より確実に残留肥料を除去する必要性があるものや、ホッパの落下口が連結される散布装置の連結口に残留する肥料を除去する必要があるものについては、肥料散布機からホッパを取外して行うこともある。
【0003】
ところで、ホッパ内での落下時に作用する滑り抵抗が大きく滑り難い肥料を散布する際に、ホッパ内での詰まりによる散布不良が発生しやすいため、残留肥料の除去作業をより確実に、しかも頻繁に行うことが必要であるので、残留肥料の除去作業は、ホッパを取外して行うことが好ましい。
しかしながら、広範囲に亘って移動しながら肥料を散布する肥料散布機に備えられるホッパでは、肥料の散布を効率的に行うようにすることから、ある程度収容量が確保された比較的大型のホッパが使用されており、しかも、ホッパの落下口が連結される散布装置には、ホッパ内の肥料の詰り防止する攪拌スクリュ等が装備されているため、該攪拌スクリュ等に破損させるような衝撃を与えないようにホッパを着脱することが困難なものであって、現実的には、残留肥料の除去を確実に行うための前記好ましい方法が行い難いものであった。
【0004】
次に例示する肥料散布機は、ホッパを肥料散布機から取外すことなく、残留肥料の除去を行うためのホッパの支持構造を備えたものである。(非特許文献1参照)
【非特許文献1】http://www.takakita-net.co.jp/dl/documents/bcl.pdf
【0005】
例示した非特許文献1に記載の肥料散布機は、肥料散布機を構成する各部材を支持するフレーム本体と、ホッパを固定支持したホッパ用フレームとからなるフレームでホッパを支持し、前記ホッパ用フレームをフレーム本体に対して、ホッパの軸線が該ホッパの径方向に沿って倒れる方向に回動するように定点で軸支した構造である。
【0006】
このホッパの支持構造によれば、肥料の散布状態では、ホッパの軸線がほぼ鉛直線に沿っており、ホッパの投入口が上向きで、ホッパの落下口が下向きの状態で該落下口が散布装置の連結口に対して着脱可能に連結されている立設状態にある。
前記散布状態から残留肥料の除去作業状態に切り替える動作は、ホッパ用フレームを作業者自身が軸支部を回動中心として前記した方向に回動して前記ホッパを倒す。
すると、ホッパの投入口が斜め横向きとなるように倒れた状態となるため、ホッパ内の残留肥料を、例えば、ほうきやブラシ等で掃き出したり、スクレーパ等で掻き出したり、更には拭き取ったりすることができ、ホッパの落下口も前記投入口と同様に斜め横向きとなって連結口から離間することで、連結口との連結が解除されて連結口内が露出するため、連結口内の残留肥料もほうきやブラシ等で掃き出すことが容易にできる除去状態となる。
そして、この除去状態から前記散布状態に戻す際には、ホッパ用フレームを作業者自身が軸支部を回動中心として前記した方向と逆方向に回動して、ホッパを立設状態にすればよい。
【0007】
すなわち、ホッパを取外さなくてもホッパ内及び連結口内の残留肥料を除去することができ、しかも、ホッパ用フレームが定点で回動可能に軸支されていることから、このホッパ用フレームの回動に伴って回動するホッパが常に同じ軌道上を回動するため、落下口と連結口との連結及び連結解除時において、攪拌スクリュ等に対して落下口付近が接触することを防止することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、前記ホッパ用フレームのホッパの支持構造は、ホッパの傾斜面部が貫通状に嵌合する支持リングと、該支持リングの内周縁に固定され、ホッパの傾斜面部分に対して正対状に固定してホッパを支持する複数の支持板と、支持リングの下縁から垂設され、下端部がフレームに対して回動可能に軸支された2枚の軸支板とから構成されているため、ホッパ用フレーム及びホッパの重量が相当大きなものとなっている。
すなわち、前記肥料散布機では、前記ホッパ用フレーム及びホッパの重量が作業者による切替え動作に対して作用するため、その重量を支えながらホッパ用フレームを回動することが困難なものであった。
【0009】
本発明は、ホッパの立設状態と倒れた状態との切替え作業の容易性向上を課題とし、この課題を解決した肥料散布機のホッパの支持構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明が採用した技術的手段は、散布装置に着脱可能に連結されるホッパを、立設状態と倒れた状態とに交互に切替え可能に支持した肥料散布機のホッパの支持構造において、ホッパを支持する支持部と、ホッパに備えられた被支持部とを有し、前記支持部は、肥料散布機の不動部材に固定状に備えられ、前記被支持部をホッパの立設状態で支持する散布状態側支持部と、該散布状態側支持部と離間した位置にあって、被支持部をホッパが倒れた状態で支持する除去状態側支持部と、被支持部の散布状態側支持部と除去状態側支持部間の移動を案内すると共に、ホッパの立設状態と倒した状態との切替えを案内する案内部と、を備えていることを特徴とする肥料散布機のホッパの支持構造にしたことである。
【0011】
本発明でいう肥料は、粉状や粒状、あるいは砂状のもの、更には、液状のものが含まれる。
又、本発明の肥料散布機は、肥料散布以外にも、前記粉状や粒状、あるいは砂状のもの、更には、液状のものであれば、土壌改良剤等の各種農業資材を散布する散布機として流用可能である。
又、本発明でいうホッパの立設状態とは、ホッパが散布装置に連結され、ホッパから散布装置への肥料供給が可能な状態、且つ散布装置からの肥料散布が可能な散布状態を意味する。
又、本発明でいうホッパが倒れた状態とは、ホッパの散布装置に対する連結が解除され、該散布装置への肥料供給が不可能な状態で、且つホッパの残留肥料を除去可能な除去状態を意味する。
又、本発明でいう不動部材とは、肥料散布機を構成する各構成部材の内、定位置に固定される部材であり、好ましくは、散布装置・散布駆動部・散布量調節部・連結部・車輪等の肥料散布機の各構成部材を支持するフレームである。
【0012】
ホッパを立設状態から倒した状態に切替える作業をより容易にするという観点から、ホッパを倒す動作に対して梃子の作用を与える支点部を備えることが好ましい。
又、前記ホッパの立設状態と倒れた状態を保持するという観点から、ホッパの立設状態と倒れた状態を保持及び保持解除する保持手段を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ホッパの立設状態と倒れた状態との切替え作業の容易性向上が実現した肥料散布機のホッパの支持構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る肥料散布機のホッパの支持構造を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
本形態の肥料散布機1は、図1に示すように、各種肥料を収容するホッパ2と、ホッパ2の落下口3に臨んで設けられホッパ2内から落下してくる肥料を散布するための散布装置であるスパウト4と、ホッパ2内の肥料を攪拌するための攪拌スクリュ(図示せず)と、作業車に着脱自在に連結されてホッパ2やスパウト4、更には、散布駆動部51・散布量調節部52・連結部53・車輪54等の肥料散布機の各構成部材を支持するフレーム5とからなる周知の支持式の形態のものである。
又、前記落下口3は、スパウト4の連結口41の内側に嵌脱自在に嵌合することにより、スパウト4に連結されている。
又、本形態のホッパ2は、該ホッパ2に設けられた被支持部6と、前記フレーム5に設けられた支持部7と、ホッパ2の立設状態と倒れた状態とを保持する保持手段8を備えた支持構造を介して立設状態と倒れた状態とに切替え可能に支持されている。
又、図中、符号9は、ホッパ2を倒す動作に対して梃子の作用を与える支点部であり、本形態の支点部9は、前記連結口41の開口縁に設定されており、ホッパ2を倒す動作に対して、支点部9がホッパ2の円筒状の落下口3と傾斜面部21との境を支えるようにしている。
【0015】
尚、本形態において、ホッパ2の立設状態及び倒れた状態とは、ホッパ2の切替え動作を行える状態を意味し、立設状態のホッパ2を前記保持手段8により保持した状態を肥料の散布が可能な散布状態とし、倒れた状態のホッパ2を前記保持手段8により保持した状態を肥料の除去が可能な除去状態とする。
又、本発明では、前記保持手段8を備えない形態も含まれるが、この場合では、立設状態と散布状態とが同義であり、倒れた状態と除去状態とが同義である。
【0016】
以下、本形態のホッパ2の支持構造の第1形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
本形態の被支持部6は、ホッパ2の外側面に突設された2個のピン状体であり、ホッパ2の立設状態と倒れた状態との切替え方向と直交する方向に沿う経線上で、互いに逆方向に向かうように突設されている。
【0017】
尚、本形態では、連結部53側を前側とし、スパウト4側を後側として、これらに亘る方向を前後方向といい、該前後方向と直交する方向を左右方向、ホッパ2内からスパウト4に向かう肥料の落下方向を上下方向という。
すなわち、例示する切替え方向は、前記連結部53とスパウト4とに亘る方向であって前後方向である。
【0018】
本形態の支持部7は、前記被支持部6に近接している前記フレーム5の端部付近と、前記連結口41の外側とに対して固定状に備えられている。
前記支持部7は、前記被支持部6をホッパの立設状態で支持する散布状態側支持部7Aと、被支持部6をホッパ2が倒れた状態で支持する除去状態側支持部7Bと、これら散布状態側支持部7Aと除去状態側支持部7B間の前後方向の移動を案内すると共に、ホッパの立設状態と倒した状態との切替えを案内する案内部7Cとから構成されている。
【0019】
前記散布状態側支持部7Aと除去状態側支持部7Bは、開放端部71A,71B側が前記前後方向に向かい合うように、該前後方向に沿って凹設された形態として構成されたものであり、このように構成された散布状態側支持部7Aと除去状態側支持部7Bは、前記被支持部6をその側部から前記開放端部71A,71Bを経て係脱させ、係合状態では、被支持部6を散布状態側支持部7Aと除去状態側支持部7Bが上下方向から挟持するようにしている。
【0020】
本形態の案内部7Cは、前記開放端部71Aの下面と開放端部71Bの下面とを円弧で繋げた形態として構成されたものであり、このような案内部7C上に前記被支持部6を載置すると共に、その円弧に沿って、前後方向への移動を案内するようにしている。
尚、前記案内部7Cの円弧は、前記支点部9を支点とするホッパ2の倒れる動作での前記被支持部6の軌道に沿うものである。
【0021】
本形態の保持手段8は、前記被支持部6に螺合連結されたロックハンドル81で締め付け固定する第1保持部8A、及びホッパ2の前側に設けられた移動接合部82と、前記連結部53の上方に設けられた固定接合部83とを保持突起84により接合保持する第2保持部8Bとから構成されたものである。
ロックハンドル81は、被支持部6が散布状態側支持部7Aと除去状態側支持部7Bから左右方向に突出する部位に螺合される筒状体81Aと、該筒状体81Aの外周面に対して径方向に突出するように固着したハンドル部81Bとから構成されている。
前記筒状体81Aの外径は、散布状態側支持部7Aと除去状態側支持部7Bの上下方向幅よりも大径としてあり、係合状態でハンドル部81Bを操作して筒状体81Aを締め付けて、該筒状体81Aの端面を散布状態側支持部7A又は除去状態側支持部7Bの側面に圧接させることにより、被支持部6の係合状態を保持し、ハンドル部81Bを操作して筒状体81Aを緩めて、該筒状体81Aの端面の散布状態側支持部7A又は除去状態側支持部7Bの側面に対する接触圧を低減することにより、被支持部6の係合状態の保持を解除することができる。
【0022】
前記移動接合部82は、図1において平板を略L型に折り曲げ形成されており、その前後方向側の平面を接合面82Aとし、該接合面82Aには、前記保持突起84に嵌合する嵌合孔82Bが開孔されている。
前記固定接合部83は、平板を用いてなるものであり、その平面を前記接合面82Aと正対して接触する接合面83Aとしている。
前記保持突起84は、前記接合面83Aから上方に向けて突出状に設けられており、前記接合面82A,83A同士が正対して接触した状態で前記嵌合孔82Bが嵌合し、ホッパ2が倒れる動作をして接合面82Aが接合面83Aから離間することにより、嵌合孔82Bが保持突起84から離間してその嵌合が解除されるようにしている。
【0023】
図中、符号85は、嵌合孔82Bの保持突起84に対する嵌合状態を保持するロックピンである。
ロックピン85は、嵌合孔82Bに嵌合した状態の保持突起84に対して、該嵌合孔82Bよりも上方に位置する保持突起84の側面から抜き挿し可能に挿し込み、挿し込まれた状態で両端部を保持突起84の側面から嵌合孔82Bの径以上となる長さで突出させている。
すなわち、前記接合面82Aが接合面83Aから離間しようとすると、前記ロックピン85が嵌合孔82周りの接合面82Aに接触することでそれ以上の離間動作を阻止して、嵌合孔82Bの保持突起84に対する嵌合状態を保持し、ロックピン85を抜き取ることによって、前記嵌合状態の保持を解除することができる。
【0024】
本形態のホッパの支持構造は、ホッパ2の散布状態(図1,図2参照)では、前記被支持部6が散布状態側支持部7Aに係合すると共に、第1保持部8A、及び第2保持部8Bにより立設状態が保持されている。
前記散布状態において、第1保持部8A、及び第2保持部8Bによる保持を解除することにより、ホッパ2を倒した状態に切替え可能な状態にすることができ、該切替え可能状態から、ホッパ2を後側に倒そうとすると、ホッパ2が前記支点部9を支点とする梃子の作用により倒れる(図1参照)。
このホッパ2が倒れる動作では、被支持部6が前記案内部7Cの円弧に沿って案内されながら前記除去状態側支持部7Bに向かって移動し、該除去状態側支持部7Bに係合することにより、ホッパ2が完全に倒れた状態となると共に、前記落下口3が前記連結口41から外れて該連結口41が露出した状態となる(図1,図3参照)。
そして、ホッパ2が完全に倒れた状態で、前記第1保持部8Aで被支持部6の除去状態側支持部7Bに対する係合状態を保持することによって、ホッパ2を除去状態にすることができる(図3参照)。
【0025】
前記ホッパ2を除去状態から散布状態に戻す場合には、第1保持部8Aによる保持を解除し、ホッパ2を前側方向へ立たせようとすると、被支持部6が案内部7Cに沿って散布状態側支持部7Aに向かって移動し、該散布状態側支持部7Aに係合することにより、前記落下口3が連結口41に嵌合した立設状態となる(図1,図2参照)。
そして、第1保持部8A、及び第2保持部8Bにより立設状態を保持することにより、ホッパ2を散布状態にすることができる(図1,図2参照)。
【0026】
したがって、本形態のホッパの支持構造によれば、ホッパ2のみを前後方向に倒したり立たせたりするという容易な動作により、立設状態と倒した状態に切替えることができる。
しかも、ホッパ2を倒す動作では、支点部9による梃子の作用を利用し、且つ被支持部6が案内部7Cにより案内されるので、ホッパ2を倒す動作をより容易に行うことができる。
更に、第1保持部8A、及び第2保持部8Bでホッパ2の散布状態を確実に保持し、第1保持部8Aでホッパ2の除去状態を確実に保持することができる。
ホッパの立設状態と倒れた状態との切替え作業の容易性向上が実現した肥料散布機のホッパの支持構造を提供することができる。
又、第1保持部8A、及び第2保持部8Bの保持を解除すれば、ホッパ2を取外すこともできるので、ホッパ2の交換等も簡単に行うことができる。
【0027】
尚、本形態では、前記ホッパ2の立設状態から倒れた状態に切替える動作を、前記支点部9による梃子作用を利用して倒しながら行う動作を例示しているが、本発明のホッパの支持構造では、支点部9を備えない、又は使用せずに切替え動作を行うようにした形態も含み、例えば、ホッパの立設状態から落下口を連結口から抜き取り、被支持部を散布状態側支持部から除去状態側支持部に移動させ、この除去状態側支持部においてホッパを倒す動作を行うような形態が挙げられる(図示せず)。
この切替え動作は、後述するホッパの支持構造の第2形態、及び第3形態でも同様である。
【0028】
次に、本発明に係るホッパの支持構造の第2形態を図4に基づいて説明する。
尚、前記第1形態と重複する部位については、図面に同符号を付すことにより省略する。
【0029】
本形態で例示するホッパの支持構造における被支持部6は、ホッパ2に傾斜面部21に対してその後側に固着された略ブロック状のものであり、後面側をホッパ2の立設状態において上下方向に沿い、ホッパ2の除去状態において前後方向に沿う被支持面61とし、該被支持面61には案内突起62が突設されている。
【0030】
前記支持部7は、前記被支持部6の直前に配置された略レール状のものであり、ホッパ2の立設状態において、前記被支持面61が前後方向で正対して接触する散布状態側支持部7A'と、ホッパ2の除去状態において、前記被支持面61が上下方向で正対して接触する除去状態側支持部7B'とを、ホッパ2の傾斜面部21と同方向に傾斜させて形成した案内部7C'で繋いで形成されたものである。
又、散布状態側支持部7A'と案内部7C'との境となるコーナー部と、除去状態側支持部7B'と案内部7C'との境となるコーナー部が、ホッパ2を倒す動作に対して梃子の作用を与える支点部であり、以下では、前者の支点部に符号9Aを付し、後者の支点部に符号9Bを付して説明する。
又、散布状態側支持部7A'から案内部7C'を経て除去状態側支持部7B'まで、前記案内突起62が貫通する案内孔71が開孔され、ホッパ2の散布状態と除去状態との切替え動作において、案内突起62が案内孔71に案内されるようにしている。
【0031】
本形態の保持手段8は、ホッパ2の左右外側面に突設された2個のピン状体8Cと、該ピン状体8Cを前記散布状態側支持部7A'側で係合保持する係合凹部8Dと、前記ピン状体8Cに対して螺合連結されたロックハンドル8Eとでなる第1保持部8A'、及び前記案内突起62と、該案内突起62を前記除去状態側支持部7B'側で挟持保持する挟持凹部8Fとでなる第2保持部8B'とから構成されている。
【0032】
前記係合凹部8Dは、前記ピン状体8Cに近接している前記フレーム5の端部付近と、前記連結口41の外側とに対して固定状に備えられ、更に後側に延長して前記支持部7を支持する支持板8Gに、開放端部81Dを後側に向けて、後方向に沿って凹設された形態として形成されている。
すなわち、係合凹部8Dとピン状体8Cとの係脱形態は、前記第1形態で例示した被支持部6と散布状態側支持部7Aとの係脱形態と同様であるので、その係脱形態の具体的な説明は省略する。
更に、前記ロックハンドル8Eの構成、及び保持形態についても前記第1形態で例示したロックハンドル81と同構成、及び同じ保持形態であるので、本形態のロックハンドル8Eの構成部材に、第1形態のロックハンドル81の構成部材と同符号を付すことにより、その具体的な説明は省略する。
【0033】
前記挟持凹部8Fは、除去状態側支持部7B'の端部から垂設された支持板70のホッパ2側の面に、開放端側をホッパ2側に向けて突設され、前記ホッパ2が倒れた状態にされた際に、前記案内突起62を左右方向から挟み込んで保持するようにされている。
又、挟持凹部8Fは、案内突起62を左右方向から挟み込む方向に付勢力が作用するばね機能を有するものである。
【0034】
本形態のホッパの支持構造は、ホッパ2の散布状態では、前記被支持面61が散布状態側支持部7A'と正対すると共に、第1保持部8A'により立設状態が保持されている(実線で示すホッパ2)。
前記散布状態において、第1保持部8A'による保持を解除することにより、ホッパ2を倒した状態に切替え可能な状態にすることができる。
そして、切替え可能状態から、ホッパ2を後側に倒そうとすると、ホッパ2が前記支点部9Aを支点とする梃子の作用により倒れて、前記被支持面61が案内部7C'と正対し、更に後側に倒そうとすると、ホッパ2が前記支点部9Bを支点とする梃子の作用により倒れて、前記被支持面61が除去状態側支持部7B'と正対すると共に、案内突起62が第2保持部8B'の挟持凹部8Dに挟持されて、倒れた状態が保持された除去状態となる(仮想線で示すホッパ2)。
この除去状態では、ホッパ2が完全に倒れた状態となると共に、前記落下口3が前記連結口41から外れて該連結口41が露出した状態となる。
【0035】
前記ホッパ2を除去状態から散布状態に戻す場合には、ホッパ2を前側に押すと、第2保持部8B'による保持が自動的解除され、更に押し動作を継続することで、被支持面61が除去状態側支持部7B' から案内部7C'を経て散布状態側支持部7A'向かって正対しながら移動し、この被支持面61が散布状態側支持部7A'と正対することにより、前記落下口3が連結口41に嵌合した立設状態となる(実線で示すホッパ2)。
そして、第1保持部8Aにより立設状態を保持することにより、ホッパ2を散布状態にすることができる。
前記ホッパ2の立設状態と倒れた状態との切替え動作時には、前記案内突起62が前記案内孔71に貫通した状態で案内されるので、その切替え動作時にホッパ2が外れてしまうようなことを防ぐことができる。
【0036】
したがって、本形態のホッパの支持構造によっても、ホッパ2のみを前後方向に倒したり立たせたりするという容易な動作により、立設状態と倒れた状態とに切替えることができる。
しかも、ホッパ2を倒す動作では、支点部9A,9Bによる梃子の作用を利用し、且つ被支持部6が案内部7Cにより案内されるので、ホッパ2を倒す動作をより容易に行うことができる。
更に、第1保持部8A'でホッパ2の散布状態を確実に保持し、第2保持部8B'でホッパ2の除去状態を確実に保持することができる。
ホッパの立設状態と倒れた状態との切替え作業の容易性向上が実現した肥料散布機のホッパの支持構造を提供することができる。
又、第1保持部8A、及び第2保持部8Bの保持を解除すれば、ホッパ2を取外すこともできるので、ホッパ2の交換等も簡単に行うことができる。
【0037】
次に、本発明に係るホッパの支持構造の第3形態を図5に基づいて説明する。
尚、前記第1形態及び第2形態重複する部位については、図面に同符号を付すことにより省略する。
【0038】
本形態で例示するホッパの支持構造は、ホッパ2の立設状態と倒れた状態との切替え動作を左右方向にしたものである。
又、本形態の被支持部6の形態、及び支持部7の形態は、前記第2形態で例示したものと同様であるので、具体的な説明は、同符号を付すことにより省略する。
【0039】
本形態の保持手段8は、前記第1形態で例示した第2保持部8Bと同形態の嵌合保持部8Gからなる第1保持部8A''と、前記被支持部6と散布状態側支持部7A'、及び被支持部6と除去状態側支持部を締め付け固定する蝶螺子8Hからなる第2保持部8B''と、前記被支持部6と対称位置のホッパ2の傾斜面部21に対して固着された支持体8I・該支持体8I支持する支持板8J・該支持板8Jに対して前記支持体8Iを締め付け固定する蝶螺子8Kからなる第3保持部80とから構成されている。
【0040】
前記嵌合保持部8Gは、前記第1形態で例示した第2保持部8Bと同形態であるので、同符号を付すことにより、その具体的な説明は省略する。
前記蝶螺子8Hは、支持部7の外側から前記案内孔71を介して被支持部6に螺合しており、該蝶螺子8Hを締め付けることにより、該蝶螺子8Hと被支持部6とで支持部7を挟持して、ホッパ2の散布状態と除去状態とを保持するようにし、蝶螺子8Hの締め付けを緩めることにより、ホッパ2の散布状態と除去状態との保持を解除して、ホッパ2の立設状態と除去状態との切替えを行うことができる。
又、ホッパ2の立設状態と除去状態との切替え動作では、前記蝶螺子8Hが第2形態における案内突起62と同様に、案内孔71に貫通した状態で案内される。
前記支持体8Iは、前記被支持部6と略対称形状としたものであり、前記支持板8Jは、前記支持部7における案内部7C'と除去状態側支持部7B'を取り除き、散布状態側支持部7A'を残したような形態の板状のものである。
又、前記支持板8Jには、前記蝶螺子8Kがホッパ2の立設状態で係合し、倒れた状態で係合が解除される凹部81Iが形成されており、ホッパ2の立設状態と倒れた状態との切替え動作時において、前記蝶螺子8Kが上下方向に係脱するように形成されている。
又、前記蝶螺子8Kは、前記蝶螺子8Hと同様に、支持体8Iに対して支持板8Jの外側から前記凹部81Iを介して支持体8Iに螺合しており、該蝶螺子8Kを締め付けることにより、該蝶螺子8Kと支持体8Iとで支持板8Jを挟持して、ホッパ2の散布状態を保持し、蝶螺子8Kの締め付けを緩めることにより、ホッパ2の散布状態の保持を解除するようにしている。
【0041】
本形態のホッパの支持構造は、ホッパ2の散布状態では、前記被支持面61が散布状態側支持部7A'と正対すると共に、第1保持部8A''・第2保持部8B''・第3保持部80により立設状態が保持されている。
前記散布状態において、第1保持部8A''・第2保持部8B''・第3保持部80による保持を解除することにより、ホッパ2を倒した状態に切替え可能な状態にすることができる。
そして、切替え可能状態から、ホッパ2を図面上左側に倒そうとすると、ホッパ2が前記支点部9Aを支点とする梃子の作用により倒れて、前記被支持面61が案内部7C'と正対し、更に後側に倒そうとすると、ホッパ2が前記支点部9Bを支点とする梃子の作用により倒れて、前記被支持面61が除去状態側支持部7B''と正対してホッパ2が倒れた状態となる。
そして、ホッパ2が倒れた状態を第2保持部8B''で保持することによって、倒れた状態が保持された除去状態となる。
この除去状態では、ホッパ2が完全に倒れた状態となると共に、前記落下口3が前記連結口41から外れて該連結口41が露出した状態となる。
【0042】
前記ホッパ2を除去状態から散布状態に戻す場合には、前記第2保持部8B''の保持を解除し、ホッパ2を図面上右側に押すと、被支持面61が除去状態側支持部7B' から案内部7C'を経て散布状態側支持部7A'向かって正対しながら移動し、この被支持面61が散布状態側支持部7A'と正対することにより、前記落下口3が連結口41に嵌合した立設状態となる。
そして、第1保持部8A''・第2保持部8B''・第3保持部80により立設状態を保持することにより、ホッパ2を散布状態にすることができる。
前記ホッパ2の立設状態と倒れた状態との切替え動作時には、前記蝶螺子8Hが前記案内孔71に貫通した状態で案内されるので、その切替え動作時にホッパ2が外れてしまうようなことを防ぐことができる。
【0043】
したがって、本形態のホッパの支持構造によっても、ホッパ2のみを左右方向に倒したり立たせたりするという容易な動作により、立設状態と倒れた状態とに切替えることができる。
しかも、ホッパ2を倒す動作では、支点部9A,9Bによる梃子の作用を利用し、且つ被支持部6が案内部7C'により案内されるので、ホッパ2を倒す動作をより容易に行うことができる。
更に、第1保持部8A''・第2保持部8B''・第3保持部80でホッパ2の散布状態を確実に保持し、第2保持部8B''でホッパ2の除去状態を確実に保持することができる。
よって、ホッパの立設状態と倒れた状態との切替え作業の容易性向上が実現した肥料散布機のホッパの支持構造を提供することができる。
又、第1保持部8A''・第2保持部8B''・第3保持部80の保持を解除すれば、ホッパ2を取外すこともできるので、ホッパ2の交換等も簡単に行うことができる。
【0044】
尚、本発明は、例示した実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。
又、例示した各形態の肥料散布機は、いずれもスパウト型のものを示しているが、本発明では、例示したスパウト型の肥料散布機に限定するものではなく、例えば、スピンナー型の肥料散布機も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係るホッパの支持構造の第1形態を示す側面図で散布状態を示す。
【図2】同、正面図。
【図3】同、側面図で、除去状態を示す。
【図4】本発明に係るホッパの支持構造の第2形態を示す側面図。
【図5】本発明に係るホッパの支持構造の第3形態を示す正面図。
【符号の説明】
【0046】
1:肥料散布機
2:ホッパ
3:落下口
4:スパウト
41:連結口
5:フレーム
6:被支持部
7:支持部
7A:散布状態側支持部
7A':散布状態側支持部
7B:除去状態側支持部
7B':除去状態側支持部
7C:案内部
7C':案内部
8:保持手段
9:支点部
9A:支点部
9B:支点部
【出願人】 【識別番号】000107653
【氏名又は名称】株式会社IHIスター
【出願日】 平成19年3月30日(2007.3.30)
【代理人】 【識別番号】100109955
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 貞行

【識別番号】100140154
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 孝治


【公開番号】 特開2008−245594(P2008−245594A)
【公開日】 平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願番号】 特願2007−92505(P2007−92505)