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【発明の名称】 野菜移植機
【発明者】 【氏名】木下 栄一郎

【氏名】勝野 志郎

【氏名】村並 昌実

【氏名】黒瀬 英明

【氏名】土井 宏貴

【氏名】山根 暢宏

【氏名】東 幸太

【氏名】竹本 雅浩

【要約】 【課題】従来の植終りセンサは、検出位置と非検出位置との位置の切り替えや、スイッチのON、OFF切り替え操作を単独に行う構成となっていたために、操作忘れにより、植付作業を中止して非作業に移っているのに検出作動を続けて、警報を発したり、走行停止の制御が働く等の不具合が発生する課題があった。

【解決手段】この発明は、上記課題を解消するために、車体(2)の苗植付装置(1)より前方位置において、植付作業の終わり位置を検出するために設けた植終りセンサ(3)は、前記苗植付装置(1)の通過する前方位置の圃場面に、苗を植え付ける部位が無くなったことを検出すると植付終了の情報を出力する構成とし、前記植終りセンサ(3)は、苗植付装置(1)の植付作業を中止、又は終了させる操作に関連して植え付け部位の検出作用が不能となる構成とした野菜移植機としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植付軌跡(T)に従って回動しながら圃場に苗を植え付ける苗植付装置(1)が車体(2)に設けられ、該車体(2)の前記苗植付装置(1)より進行方向の前方位置に、苗植付装置(1)による植付作業の終わり位置を検出する植終りセンサ(3)が装備され、該植終りセンサ(3)は、前記苗植付装置(1)の通過する前方位置の圃場面に、苗を植え付ける部位が無くなったことを検出すると植付終了の情報を出力する構成とし、前記植終りセンサ(3)は、苗植付装置(1)の植付作業を中止、又は終了させる操作に関連して植え付け部位の検出に伴う植付終了の情報の出力が中止される構成とした野菜移植機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、苗植付装置の植え終わり位置を検出する植終りセンサを備えた野菜移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、この種の野菜移植機は、例えば、特開2006−333771号公報に示されているように、本件の出願人によって出願した公知の技術がある。
該公報に記載されている野菜移植機(公開特許公報の発明の名称は「苗移植機」)は、原動機、及びその動力を変速伝動する走行ミッション装置を機体前部の機体幅の略中央に配置し、かつ、作業者が投入した苗を所定位置まで移送する苗供給装置、及び移送された苗を受けて圃場に植え付ける苗植付装置からなる植付部を機体後部に配置し、この植付部を上記原動機及び走行ミッションより幅方向寸法を大きく多条植え用に構成したものであって、上記植付部の前側には、原動機、及び走行ミッションを挟んだ左右の機体側部にそれぞれ作業用座席を設け、これら作業用座席は、後方配置の上記苗供給装置に臨んで配置した構成であることが、明細書と添付図面に開示されている。
【特許文献1】特開2006−333771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来から、この種の野菜移植機(特許文献1の図1、及び図2参照)は、作業者用座席に座って苗供給カップに苗を補給している作業者が、車体の進行方向に対して、後ろ向きに座っており、前方の確認が困難な構成になっている。したがって、野菜移植機は、車体に設けている苗植付装置が苗を植え付ける圃場の畝の存在を、予めセンサで検出しながら移植作業を続け、畝がなくなると、該センサの検出情報に基づいて、植付終了の警報を発したり、移植機の走行を自動停止する制御等の手段がとられていた。
【0004】
このように、従来の野菜移植機における畝の有無を検出するセンサ(以下「植終りセンサ」という。)は、移植作業において主要な機能を有するが、これの作業位置(検出位置)と非作業位置(非検出位置)との位置の切り替え操作や、ON、OFFのスイッチ操作を単独に行う構成となっていたために、切替操作を忘れることがあり、植付作業を中止して非作業に移っているのに植終りセンサが検出作動を続けて、畝がなくなると植終わりの警報を発したり、自動的に走行停止の制御が働く等の不具合が発生する課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記課題を解決するために、つぎの如き技術手段を講じている。すなわち、植付軌跡(T)に従って回動しながら圃場に苗を植え付ける苗植付装置(1)が車体(2)に設けられ、該車体(2)の前記苗植付装置(1)より進行方向の前方位置に、苗植付装置(1)による植付作業の終わり位置を検出する植終りセンサ(3)が装備され、該植終りセンサ(3)は、前記苗植付装置(1)の通過する前方位置の圃場面に、苗を植え付ける部位が無くなったことを検出すると植付終了の情報を出力する構成とし、前記植終りセンサ(3)は、苗植付装置(1)の植付作業を中止、又は終了させる操作に関連して植え付け部位の検出に伴う植付終了の情報の出力が中止される構成とした野菜移植機であって、野菜移植機による苗の植付作業を中止、又は終了の操作をすると、植終りセンサ(3)による植付終了の情報の出力が中止されるから、従来のように植終りセンサ(3)の切替操作の忘れによる弊害の発生を未然に防止することができると共に、操作が簡略になる利点がある。
【発明の効果】
【0006】
この発明は、野菜移植機による苗の植付作業を中止、又は終了するために、例えば、植付クラッチレバーを切り側に操作すると、この操作に関連して植終りセンサ(3)による植付終了の情報の出力が中止されるように自動的に切り替えられるから、従来のように植終りセンサ(3)の切替操作の忘れによって、検出作動が継続され、畝が無い検出情報に基づいて、植付作業を終了しているにもかかわらず、植終りの警報を発する等の弊害を未然に防止できる優れた特徴がある。更に、この発明は、操作の簡略化が図られて野菜移植機の運転が楽にできる利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、野菜移植機は、図1、及び図2に示すように、車体2に左右一対の前輪5,5と後輪6,6とを設け、後部に操縦ハンドル7を設けており、前記車体2の後部に寄った位置に昇降駆動する上下動機構8と連結して昇降作動する開閉可能なくちばし状の苗植付装置1を備えた構成としている。なお、以下の各実施例についての説明では、野菜移植機の前進方向に向かって、前側と後側とをそれぞれ前・後といい、前進方向に向かって見た状態を基準にして左・右という。
【0008】
図1はこの発明の実施例である野菜移植機の側面図、図2は平面図である。
そして、野菜移植機は、上述した前・後輪で走行する構成であるが、車体2の前部に搭載されているエンジン10で前記後輪6,6を駆動して走行する構成としている。
【0009】
そして、エンジン10の後側に装置したミッションケース11は、そのエンジン10から回転動力が入力され、ケース内の伝動機構が伝動される構成となっている。そして、ミッションケース11は、図2に示すように、左右両側部に伝動ケース(チエンケース)12,12の基部を回動自在になるように取り付け、この伝動ケース12,12の回動中心にミッションケース11から左右両外側に延出させた車輪駆動軸13の先端を挿入させて軸架し、伝動ケース12,12内の伝動機構(伝動チエン)に走行動力を伝達する構成としている。そして、走行動力は、伝動ケース12,12内の伝動機構を介して車体2の後方側に伝動され、その後端部、外側に軸架している車軸に達し、前記した左右一対の後輪6,6を駆動回転する構成としている。
【0010】
そして、上記左右の伝動ケース12,12は、詳細な図示は省略したが、基部のミッションケース11への取付部に、上方に伸びるアームを一体に取り付けていて、これがミッションケース11に固定された昇降用油圧シリンダ14のピストンロット先端に取り付けた連結体(図面省略)の左右両側と連結している。
【0011】
そして、昇降用油圧シリンダ14が作動して、そのピストンロットが機体後方に突出すると、左右の前記アームは、後方に回動し、これに伴い伝動ケース12,12を下方に押し下げて回動して車体2が上昇し、反対に、その昇降用油圧シリンダ14が縮小してピストンが前方に移動し、シリンダ内に引っ込むと、左右の前記アームは前方側に回動し、これに伴い伝動ケース12,12が上方に回動して車体2が下降する構成になっている。この昇降油圧シリンダ14は、機体に対する畝・溝の高さを検出するセンサ(図示省略)の検出に基づいて作動する構成としている。なお、車体2の上下調節は、後述する植付深調節レバー55や操縦ハンドル7に設けた操作スイッチによっても操作ができる構成としている。
【0012】
なお、車体2には、ローリング制御装置を装備して車体2の左右傾斜を傾斜センサで検出して左右水平に戻す制御をする構成となっているが、これに関する説明は省略する。
そして、前記昇降油圧シリンダ14のすぐ上側に配置したステップ17は、実施例の場合、そのシリンダ14の取付部(ミッションケース11側)から補強ステーを出して取り付け、補強した構成にしている。
【0013】
つぎに、苗植付装置1は、図1、及び図2に示すように、側面視では後輪6,6より後方の位置に配置され、平面視では、左右の前輪5,5と後輪6,6とが畝の両側にある溝を走行するのに対して、その間に形成されている畝(中央部)に苗を植え付けるように配置した構成としている。実施例の場合、一つの畝に2条の植え付けができるように、苗植付装置1を併設した構成としている。そして、苗植付装置1は、図1で解るように、上側に漏斗状になって苗を受け入れる苗受け部1aがあり、その下側に連続して、下方に向かうくちばし状の苗植付体1bが構成され、苗受け部1aで受け取った野菜の苗を下側の苗植付体1bによって圃場の畝に植え付けができる構成としている。そして、苗植付装置1は、図面に示すように、上下動機構8、すなわち、平行リンク機構からなる昇降リンク8a,8bの先端側に連結され、伝動機構によって上下動する過程で植付軌跡Tを描きながら回動して畝の上に苗の植え付けができる構成としている。
【0014】
そして、苗植付装置1は、図示を省略しているが開閉機構を備えており、くちばし状の苗植付体1bを閉じた状態で、上側の苗受け部1aが上方から苗を受け入れ、内側に苗を収容したまま植付軌跡Tを描いて圃場の畝に達すると、苗植付体1bの下端部が左右に開いて内側に収容した苗を下方に放出して植え付けができる構成となっている。
【0015】
そして、苗植付装置1は、図1に示す実施例の場合、苗植付体1bの下部外側にマルチフィルムを切断するマルチカッター15が設けられ、そのカッター15の内側に左右に貫通させた土抜き孔16を開口させた構成としている。
【0016】
したがって、実施例の苗植付体1bは、土壌の畝に上から挿入した状態で左右に開いて苗の植付穴を形成するとき、マルチカッター15に開口した土抜き孔16を土が通過して左右に移動できるから、植付穴が必要以上に大きくならない利点がある。
【0017】
つぎに、苗供給装置18は、図面に示すように、車体2の後部で前記苗植付装置1の上方位置において、平面視で車体2の左右方向に長い長円形状の周回経路で周回できる構成とし、苗を上方から受け入れて内側に収容する複数の連続した供給カップ19と、詳細な説明は省略するが、該供給カップ19を前記苗植付装置1の上方位置を通過するように周回移動させる移動機構と、苗植付装置1の上方位置で供給カップ19の底蓋を開放して内側に収容している野菜の苗を落下させて前記苗受け部1aに供給する解放機構とを備えた構成としている。
【0018】
この場合、苗供給装置18は、図面に示すように、それぞれ供給カップ19を無端チエンによって連続した状態に連結して設け、左右に軸架したスプロケット20,20に巻き掛け、下側の伝動装置21から取り出した回転動力で伝動する構成としている。そして、スプロケット20,20は、前記伝動装置21から上方に延長して設けた伝動支持台22に取り付けた支持枠23に軸受・支持された構成としている。
【0019】
そして、作業者用座席25は、図面に示すように、既に説明したエンジン10側の上方に装置し、苗載せトレー26上の苗を前記苗供給装置18の供給カップ19に順次補給する作業者が座れるように構成している。この場合、作業者用座席25は、車体2の前部に寄った位置にあって、作業者が車体2の前進方向に対して後ろ向きに座るように配置されている。
【0020】
そして、前記周回経路を回転する供給カップ19の前側(作業者用座席25側)には、巻込み防止カバー28を設け、周回する回転部材から作業者を安全に保護する構成としている。なお、この巻込み防止カバー28は、これを利用して、説明用のラベルを取り付けたり、ホルダー類の取付けステーに利用することができる。
【0021】
そして、補助テーブル30は、図2に示すように、周回する供給カップ19で囲まれた内側に配置して、前記苗載せトレー26を載置する構成とするが、平面視でコ字型に形成したトレー支持杆31を、このテーブル30から後方の操縦ハンドル7側に向けて突出させ、その両端部をテーブル30に取り付けた構成としている。そして、このトレー支持杆31は、後側の横方向に配置したバー31aの部分を、平面視(図2参照)で下側を周回する供給カップ19より後方に配置し、苗植付装置1の上側(投影面内)を避けた構成としている。この構成によって、トレー支持杆31は、最初の植え始において、苗植付装置1の上方に位置する供給カップ19への苗供給に際して邪魔にならず、苗が自由に供給できる特徴がある。
【0022】
そして、上記トレー支持杆31は、通常サイズの苗載せトレー26を載置した場合には、トレー26が内側に嵌まり込んだ状態になって補助テーブル30に支えられて動かないように保持できる構成となっている。そして、トレー支持杆31は、通常サイズより大型の苗載せトレー26を載置すると、トレー26がバー31a上に乗り、左右両側をサイドバー31b,31bで支え、前側が補助テーブル30の前壁で受け止められて保持されるから、車体2の走行に伴う振動や旋回時でも動かないように支持できる構成となっている。
【0023】
このように、補助テーブル30とトレー支持杆31とは、具体的な載置状態の図示は省略したが、通常サイズの苗載せトレー26でも、それより大型の苗載せトレー26でも、載置位置を保持できるものであって、車体2の走行や旋回等にも充分対応できる特徴がある。したがって、作業者は、作業者等座席25に座った状態で苗載せトレー26に充填されている野菜の苗を、手前の位置に周回してくる空の供給カップ19に順次補給することができる。
【0024】
つぎに、この出願に係る発明の主要部となる植終りセンサ3について実施例を説明する。
まず、植終りセンサ3は、図面に示すように、既に説明した苗植付装置1の前方位置において、車体2前部に搭載したエンジン10の下方に設けるが、畝の上を転動するローラ33と、該ローラ33を軸架した支持アーム34と、該支持アーム34の回転角度を検出するポテンショメーター35とから構成している。そして、植終りセンサ3は、図3に示すように、上記ローラ33と支持アーム34とポテンショメーター35とが一体に組み立てられて、右の前輪アーム36に取り付けられたステー37に回動自由に嵌合して支持した構成としている。そして、植終りセンサ3は、左右両側の前輪5,5の中間位置(中心位置)で、前記苗植付装置1の前方位置に配置し、その苗植付装置1が苗を植える畝を検出することを目的とするものであって、畝が検出できない(畝がなくなった)ときには、その検出情報を図外のコントローラに出力する構成としている。実施例の場合、コントローラは、植終りセンサ3から畝の検出ができない情報(畝が無い情報)が入力されると、植終りの警報を発する構成としているが、その他の構成例として、苗植付装置1のクラッチを自動切断する制御に構成しても良い。
【0025】
そして、植終りセンサ3は、作業中には、常に車体2の左右中心位置で畝の上方位置にあることが必須の要件であるから、例えば、前輪5,5のトレッド調節をして車体2の一方に偏ると、ステー37上を摺動させて車体2の左右中心位置に修正ができるように、横移動可能に構成している。そして、植終りセンサ3は、図3に示すように、ステップ17の下方に配置した連動ロッド38に接続して下側の接地する作用位置と、上側の接地できない非作用位置とに位置の切替ができる構成としている。図3に示す実施例の場合、植終りセンサ3は、植付クラッチレバー40のクラッチ切り側への操作に関連して、連動機構となる前記連動ロッド38を引き操作して支持アーム34を上方に回動し、先端に軸架しているローラ33を上方の非作用位置にまで上昇する構成としている。尚、植付クラッチレバー40はクラッチ切り位置から更にクラッチ切り側の操作領域において機体の昇降操作も行える構成であり、機体の昇降固定操作又は上昇操作に連動してローラ33を非作用位置に上昇する構成としてもよい。尚、連動ロッド38に代えて連動ケーブルを使用してもよい。
【0026】
このように、植終りセンサ3は、苗植付装置1の植付作業を中止、又は終了させる操作を行うと、その操作に関連して畝の検出作用ができなくなるように構成して、非作業中に、不必要な警報等が鳴らないようにしたものである。したがって、実施例は、植付クラッチレバー40を切り側に操作すると、この操作に関連して植終りセンサ3も畝の検出作動が自動的に終了する位置に切り替えられるから、従来のように、植終りセンサ3の切替操作の忘れによって、検出作動が継続され、畝が無い検出情報に基づいて、植付作業を終了しているにもかかわらず、植終りの警報を発する等の弊害を未然に防止できる優れた特徴がある。そして、実施例は、操作の簡略化も図られ、野菜移植機の運転が楽にできる利点もある。
【0027】
つぎに、覆土鎮圧輪42の実施例を説明する。
まず、覆土鎮圧輪42,42は、図面に示すように、左右の苗植付装置1,1のすぐ後ろ側にそれぞれ配置して設け、畝の上に植終わった苗の根元を左右両側から鎮圧して根つきを促進する機能を有するが、車体2に横向きに設けたロック軸43に上下に挿し通したロット44の下部に軸架した構成としている。そして、前記ロック軸43は、下部に覆土鎮圧輪42を有する2本のロット44を上下に貫通させているが、上下に自由に移動(摺動)できる状態と移動を制限するロック状態とに切替できる位置に回転する構成にしている。
【0028】
実施例の場合、ロック軸43は、操縦ハンドル7上の植付クラッチレバー40に接続して、クラッチの入り操作に関連してロック状態を解除できる構成にしている。そして、ロック軸43は、車体2を旋回するとき、前輪5,5を浮かせて後輪6,6主導でサイドクラッチ操作で旋回するために、操縦ハンドル7を押し下げると、覆土鎮圧輪42が畝に押し上げられてロット44が上動するが、そのとき、上がった位置で自動ロックが働く構成となっている。
【0029】
このようにして、左右2つの覆土鎮圧輪42,42は、上昇した左右のロット44,44がロック軸43によって同時に自動的にロックされて保持されるから、後輪6,6によってサイドクラッチを操作しながら容易に旋回することができる。
【0030】
そして、野菜移植機は、上記のようにして旋回が完了した後、作業を再開するために、植付クラッチレバー40をクラッチ入り側に操作して伝動を開始すると、そのレバー操作に連動してロック軸43がロック解除側に回動して2つのロット44,44を同時に解除して覆土鎮圧輪42,42を畝上に降下させ、作業が再開できる。
【0031】
そして、上記覆土鎮圧輪42のロット44は、上部に握り部45を形成して握り易く、しかも、目立つ構成として上下操作可能にしているが、植付作業中に、この握り部45を作業者の確認できる位置まで伸ばして覆土鎮圧輪42の高さが解る構成にしておけば、作業中の植付深さを確認する指標にすることができる。
【0032】
つぎに、実施例の野菜移植機の場合、作業者は、車体2の進行方向に対して後ろ向きに座っているから、前方の安全を確認する手段としてバックミラー47を設け、苗補給の作業をしながら前方の確認ができる構成としている。
【0033】
まず、1つの実施例は、作業者の足元に近い位置にバックミラー47を取り付けて、作業の合間に後方(進行方向)の確認ができる構成としている。
そして、他の実施例は、苗供給装置18の高さの位置にバックミラー48を設け、供給カップ19に苗補給をしながら同時にミラー48も見ることができるように構成している。
【0034】
そして、もう1つの実施例は、補助苗枠49の外側にバックミラー50を取り付けて後方の確認ができる構成としている。この場合、バックミラー50は、後方に障害物が無いから広角にすれば、広い範囲を見ることができるから、安全に走行ができる。
【0035】
そして、植付深調節レバー55は、下側のステップを切欠いで上方に延長し、苗供給装置18の支持枠23に基部を取り付けたレバーガイド56によって案内できる構成にしている。
【0036】
このように構成すると、作業者は、作業者用座席25に座った位置で、手元にあるレバーで植付深さの調節ができるから、操作がやり易く、作業が楽にできる特徴がある。
なお、植付深調節レバー55は、車体2を上下昇降させて植付深さを調節する構成であるが、実施例の場合、既に説明した昇降用油圧シリンダ14を調節して伝動ケース12,12を昇降させて後輪6,6を上下させ、結局、車体2の昇降調節を行うことができる構成となっている。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】野菜移植機の側面図
【図2】野菜移植機の平面図
【図3】野菜移植機の一部の斜面図。
【符号の説明】
【0038】
1 苗植付装置 2 車体
3 植終りセンサ T 植付軌跡。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成19年1月16日(2007.1.16)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−173023(P2008−173023A)
【公開日】 平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願番号】 特願2007−7132(P2007−7132)