| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】嘉本 政司
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| 【要約】 |
【課題】苗コンテナから移植機への予備苗の搬送を容易に行うことができる移植機を提供することを課題とする。
【構成】走行機体3の後部に、苗載せ台6から苗を掻き取って圃場に植え付ける植付作業機4を連結し、走行機体3の側部に、走行機体の前部から前方に突出して、圃場外の予備苗18を圃場内の走行機体3の後端部へ供給する補助苗載せ台22を設けた移植機において、補助苗載せ台22の前端が上下揺動可能となり、且つ左右揺動可能となるように補助苗載せ台22の基端部を走行機体3側に支持し、圃場外に載置された苗コンテナ58の予備苗18の取り出し位置59に対する、補助苗載せ台22前端の予備苗18受け取り位置の位置決めを行う位置決め機構を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(3)の後部に、苗載せ台(6)から苗を掻き取って圃場に植え付ける植付作業機(4)を連結し、走行機体(3)の側部に、走行機体の前部から前方に突出して、圃場外の予備苗(18)を圃場内の走行機体(3)の後端部へ供給する補助苗載せ台(22)を設けた移植機において、補助苗載せ台(22)の前端が上下揺動可能となり、且つ左右揺動可能となるように補助苗載せ台(22)の基端部を走行機体(3)側に支持し、圃場外に載置された苗コンテナ(58)の予備苗(18)の取り出し位置(59)に対する、補助苗載せ台(22)前端の予備苗(18)受け取り位置の位置決めを行う位置決め機構を備えた移植機。 【請求項2】 補助苗載せ台(22)の先端を苗コンテナ(58)側に係止する係止部材(54)を補助苗載せ台(22)の先端部に進退可能に設けて位置決め機構を構成した請求項1の移植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、移植機の補助苗載せ台に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、走行機体の後部に植付作業機を連結し、走行機体の側部に走行機体の前部から前方に突出して、圃場外の予備苗を圃場内の走行機体の後端部へ供給する補助苗載せ台を設け、植付作業機の苗載せ台への予備苗の搬送作業を軽減させる移植機が公知となっている。(例えば特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2006−109773号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上記文献の移植機は、機体が停止して状態では補助苗載せ台先端の位置調整ができない。このため、例えば補助苗載せ台を用いて圃場外に載置された苗コンテナ上の予備苗を圃場内の移植機上へ搬送させる際には、補助苗載せ台の先端が苗コンテナの取り出し口に位置するように苗コンテナと移植機との厳密な位置合わせが必要であり、上記位置合わせに労力を要するという欠点があった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記問題を解決するため本発明の移植機は、第1に走行機体3の後部に、苗載せ台6から苗を掻き取って圃場に植え付ける植付作業機4を連結し、走行機体3の側部に、走行機体の前部から前方に突出して、圃場外の予備苗18を圃場内の走行機体3の後端部へ供給する補助苗載せ台22を設けた移植機において、補助苗載せ台22の前端が上下揺動可能となり、且つ左右揺動可能となるように補助苗載せ台22の基端部を走行機体3側に支持し、圃場外に載置された苗コンテナ58の予備苗18の取り出し位置59に対する、補助苗載せ台22前端の予備苗18受け取り位置の位置決めを行う位置決め機構を備えたことを特徴としている。 【0005】 第2に、補助苗載せ台22の先端を苗コンテナ58側に係止する係止部材54を補助苗載せ台22の先端部に進退可能に設けて位置決め機構を構成したことを特徴としている。 【発明の効果】 【0006】 以上のように構成される本発明の移植機によれば、補助苗載せ台の先端と苗コンテナの苗取り出し位置との上下方向の位置合わせ及び左右方向の位置あわせができるため、圃場外にある苗コンテナと圃場内にある移植機との厳密な位置合わせをすることなく、補助苗載せ台の先端を苗コンテナの苗取り出し位置に位置決めすることができ、予備苗を苗コンテナ上から移植機上へ容易に搬送することができるという効果がある。 【0007】 また、補助苗載せ台の係止部材によって予備苗載せ台と苗コンテナとが安定的に連結され、且つ両者の載置面と搬送面が連続的に形成されるので、作業者は苗コンテナ上の予備苗を持ち上げることなく予備苗載せ台上を滑らせて移植機側に搬送することが可能になり、予備苗の搬送作業がいっそう容易になるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 図1は、本発明を適用した移植機の一例である乗用田植機の側面図であり、図2は本発明を適用した乗用田植機の平面図である。乗用田植機は、前輪1、後輪2を備える走行機体3と、上記走行機体3の後方に上下揺動自在に連結された植付作業機4とにより構成されている。 【0009】 植付作業機4に設けられた苗載せ台6にマット苗7を載置し、走行機体3を走行されながら植付作業機4を作動させることによって圃場に苗を植え付ける。走行機体3の前方にはボンネット8を備え、ボンネット8の左右側方にはそれぞれフロントステップ9が設けられている。ボンネット8の後方には座席11を備えた運転席12が設けられている。座席11の前方にはステアリングハンドル13が備え付けられている。 【0010】 運転席12の床面がステップ14により形成されている。座席の下方をカバーする機体カバー16の左右両側には上記ステップ14より一段高く平坦な苗供給用ステップ17が形成されている。乗用田植機の前部右側には、予備苗18を予め載置する予備苗載せ台19が取り付けられている。なお予備苗18はマット苗7が苗箱21内に収容されたものとなっている。 【0011】 乗用田植機の前部左側には、予備苗18の苗載せ台6又は予備苗載せ台19への搬送等に用いる補助苗載せ台22が取り付けられている。補助苗載せ台22は支持ステー23によって走行機体3側に軸支され、受けステー24上に載置されている。なお上記補助苗載せ台22には予備苗18を予め載せておくこともできる。 【0012】 補助苗載せ台22は、前方に位置する前苗台26と、中央に位置する中央苗台27と、後方に位置する後苗台28とにより構成されている。各苗台26,27,28はそれぞれ左右の側板29が連結部材31によって連結され、左右の側板29の間には複数のローラ軸32が回転自在に取り付けられた構造となっている。各ローラ軸32の左右の端側にはそれぞれローラ33が形成され、前後に並べられた上記ローラ33が、予備苗の搬送面を構成している。 【0013】 前苗台26は前苗台26の後端側に設けられた連結用の可動ブラケット34と、中央苗台27の前端側に設けられた連結用の固定ブラケット36により、中央苗台27に対して回動可能に連結されている。上記回動により前苗台26は、前苗台26と中央苗台27とが一直線状に展開される展開姿勢と、前苗台26が中央苗台27の上方に折り畳まれた状態になる格納姿勢とに姿勢切替可能になっている。 【0014】 前苗台26は中央苗台27の固定ブラケット36の上部に取り付けられたストッパピン37に前苗台26の可動ブラケット34の上端面が当接することにより、上記格納姿勢が維持され、前苗台26の側板29の後端面と中央苗台27の側板29の前端面が当接することにより、上記展開姿勢が維持される。 【0015】 後苗台28は、中央苗台27の後端側に設けられた連結用の固定ブラケット38と、後苗台28の前端側に設けられた連結用の可動ブラケット39により、中央苗台27に対して回動可能に連結されている。上記回動により後苗台28は、後苗台28と中央苗台27とが一直線状に展開される展開姿勢と、後苗台28が中央苗台27の上方に折り畳まれた状態になる格納姿勢とに姿勢切替可能になっている。 【0016】 後苗台28は後苗台28の搬送面が中央苗台27の搬送面上に重なり合うことにより、上記格納姿勢が維持され、後苗台28の側板29の前端面と中央苗台の側板29の後端面が当接することにより、上記展開姿勢が維持される。 【0017】 中央苗台27の前端下方には取付部材41が配置されている。取付部材41は中空のボックス状で、後側が開口している。取付部材41の左右側面の前端部はそれぞれ上方に向かって突出し、取付プレート42を形成している。左右の各取付プレート42がそれぞれ中央苗台27の左右側板29の前側に取り付けられることにより、上記取付部材41が補助苗載せ台22に固定されている。 【0018】 一方、中央苗台27の後端下方にも取付部材43が配置されている。取付部材43は中空のボックス状で、前側が開口している。取付部材43の左右側面の後端部はそれぞれ上方に向かって突出し、取付プレート44を形成している。左右の各取付プレート44がそれぞれ中央苗台28の左右側板29の後側に取り付けられることにより、取付部材43が補助苗載せ台22に固定されている。 【0019】 中央苗台27の下方には、2本の縦フレーム46が互いに平行に配置されている。各縦フレーム46は一直線状であり、平面視で中央苗台27の左右の側板29と平行に位置決めされている。各縦フレーム46の一端は中央苗台27の前側下方に取り付けられた取付部材41の開口部に挿入され、もう一端は中央苗台27の後側下方に取り付けられた取付部材43の開口部に挿入されている。各縦フレーム46の上記挿入部分は各取付部材41,43内の天井面及び底面に溶接され、位置決め固定されている。 【0020】 図3(A)は、受けステー24の背面図、(B)支持ステー23の背面図である。受けステー24は走行機体3の前側に固定され、上方に向かって垂直に突出している。受けステー24の形状は背面視で略L字型の形状に形成され、先端側は地面に対して水平になっている。受けステー24の上記水平部分には受けブラケット47が一体的に取り付けられている。 【0021】 受けブラケット47は背面視逆U字型の形状であり、両端が受けステー24に一体的に溶接され、上部に水平面が形成されている。受けブラケット47の上記水平面には2つ受け部48が一体的に取り付けられている。各受け部48の形状は背面視略U字側であり、上方に開口している。各受け部48の上記開口部に補助苗載せ台22の縦フレーム46が挿入され、補助苗載せ台22が安定的に載置される。 【0022】 支持ステー23は、中空管構造であり、受けステー24の後側に配置され、走行機体3から上方へ垂直に突出し、走行機体3側に固定される。支持ステー23には、回動支柱49を介してボス部51が取り付けられている。回動支柱49は、支持ステー23に対して水平回動可能に支持ステー23の中空部へ挿入されている。 【0023】 ボス部51には棒状の回動軸52が垂直回動可能に軸支されている。回動軸52には支持ブラケット53が一体的に取り付けられている。支持ブラケット53の形状は背面視において略逆U字型の形状であり、両端が回動軸52に一体的に取り付けられ、上部に水平面が形成されている。 【0024】 支持ブラケット53の上記水平面上には、中央苗台27の後側下方の取付部材43がボルト固定されている。上記ボルト固定によって補助苗載せ台22は走行機体3に取り付けられている。なお補助苗載せ台22を軸支する部分の高さは受けステー24の受け部48よりも低くなるように、受けステー24及び支持ステー23の長さを調整する。 【0025】 上記取付構造により、補助苗載せ台22は平面視における回動支柱49の中心を回動支点として水平回動するとともに、側面視における開動軸51の中心を回動支点として垂直回動する。補助台載せ台22の先端は上記水平回動により左右揺動し、上記垂直回動により上下揺動する。 【0026】 上下揺動及び左右揺動する補助苗載せ台22の先端には係止部材54が設けられている。図1,図2に示すように係止部材54は、前苗台26の左右の側板29の前端部にそれぞれ前後スライド自在に取り付けられている。係止部材54の前側にはフック部56が形成され、係止部材54の中央から後側にかけてはスライド溝57が設けられている。上記フック部56は、補助苗載せ台22の先端を苗コンテナ58の予備苗取り出し口59に係止するために用いる。上記スライド溝57は係止部材54のスライド量を規定する。 【0027】 また補助苗載せ台22を上下揺動及び左右揺動させる際、補助苗載せ台22の先端部を持ち易くするための把持部60を設ける。把持部60は正面視で略U字型に形成され、2つの端部が前苗台26の左右側板29の前端部にそれぞれ取り付けられている。作業者は上記把持部60を把持して補助苗載せ台22の先端を上下揺動及び左右揺動させる。 【0028】 なお、前苗台26の展開姿勢は前述したように前苗台26の側板29の後端面が中央苗台27の側板29の前端面に当接することで維持されるため、補助苗載せ台22の先端を上方に揺動させると前苗台26の側板29の後端面と中央苗台27の側板29の前端面との接触が解除され、展開姿勢が維持できなくなる。 【0029】 このため、前苗台26の後端部下方側にフックプレート61を、中央苗台27の前端部下方側にロックリング62及びロックレバー63を取り付ける。フックプレート61にロックリング62を係合させた後、ロックレバー63を締付方向に回動させると、前苗台26と中央苗台27がロック状態になる。ロック状態では、補助苗載せ台の先端を上方に揺動させても、前苗台26の側板29の後端面と中央苗台27の側板29の前端面との接触し続け、前苗台26の展開姿勢が維持される。また、ロックレバー63の回動操作によりフックプレート61とロックリング62の係合が解かれ、前苗台26と中央苗台27とのロック状態が解除される。 【0030】 以上のように構成される乗用田植機によれば図4に示すように、予備苗18が載置された棚状の苗コンテナ58が荷台に搭載されたトラック64が圃場外にあり、乗用田植機が圃場内にあり、苗コンテナ58の苗取り出し口59が移植の補助苗載せ台22の先端部よりも高い位置にあるような場合でも、上記補助苗載せ台22の先端部を上下揺動させることにより、上記苗取り出し口59に補助苗載せ台22の先端の高さを合わせることができる。 【0031】 さらに図5に示すように、上記苗取り出し口59が補助苗載せ台22の正面にない場合でも、補助苗載せ台22の先端部を左右揺動させることにより、上記苗取り出し口59に補助苗載せ台22の先端を臨ませることができる。このため、圃場外の苗コンテナ58と圃場内の乗用田植機の厳密な位置合わせが不要になる。 【0032】 苗コンテナ58の側面に対し、補助苗載せ台22が直交状態にない場合は、いずれか一方の側板29のみが苗コンテナ58に接近し、他方が離間することになる。このため、前述したように左右の側板29の先端に前後方向にスライドする係止部材を設け、一方の係止部材54を他方より突出させて補助苗載せ台22の先端を左右共に苗コンテナ58側に係止させることができる構造となっている。 【0033】 苗取り出し口59に補助苗載せ台22の先端が固定できれば、作業者は苗コンテナ58の予備苗18を苗取り出し口59から取り出し、予備苗18を持ち上げることなく連続的に補助苗載せ台22の上に載せ、補助苗載せ台22の搬送面上を滑らせて乗用田植機へ搬送することができる。このため予備苗18の搬送作業が軽減され、利便性が向上する。 【0034】 また、係止部材54が前後にスライド可能であるため、予備苗18の先端が苗取り出し口59に届かない場合でも、係止部材54を前方にスライド突出させ、苗コンテナ58の棚に係止させることができる。 【0035】 以上の実施形態においては補助苗載せ台22の先端部に設けた把持部60等により人手によって補助苗載せ台22の先端部を上下揺動及び左右揺動させる例について説明したが、図6は各種アクチュエーターを用いて補助苗載せ台22の先端を上下揺動させる例につき示している。 【0036】 上下揺動用アクチュエーター66の一端が支持ステー23に取り付けられ、もう一端が縦フレーム46に取り付けられている。上記上下揺動用アクチュエーター66の伸縮動作によって補助苗載せ台の先端が上下に揺動する。左右揺動用アクチュエーター67が支持ステー側に取り付けられ、回動支柱49に接続されている。上記左右揺動用アクチュエーター67の回転動作によって回動支柱49が回動し、補助苗載せ台の先端が左右に揺動する。なお補助苗載せ台22の先端が左右揺動されると、上下揺動用アクチュエーター66の一端は縦フレーム46に取り付けられているため、上記左右揺動に追従して上下揺動用アクチュエーター66も左右揺動する。 【0037】 上記構造により作業者の補助苗載せ台22の上下揺動及び左右揺動作業が省かれ、作業者の作業負担が軽減される。さらに上下揺動用アクチュエーター66の非動作時には、補助苗載せ台22の上下揺動が規制されるため、上下揺動用アクチュエーター66は位置決め機構の役割も果たす。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】乗用田植機の側面図である。 【図2】乗用田植機の平面図である。 【図3】(A)は、受けステーの背面図、(B)支持ステーの背面図である。 【図4】乗用田植機の補助苗載せ台と苗コンテナの苗取り出し口との連結状態を表わす側面図である。 【図5】乗用田植機の補助苗載せ台と苗コンテナの苗取り出し口との連結状態を表わす平面図である。 【図6】乗用田植機の側面図である。 【符号の説明】 【0039】 3 走行機体 4 植付作業機 6 苗載せ台 18 予備苗 22 補助苗載せ台 54 係止部材 58 苗コンテナ 59 苗取り出し口(苗取り出し位置)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月13日(2006.7.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2008−17771(P2008−17771A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−192387(P2006−192387) |
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