| 【発明の名称】 |
育苗施設 |
| 【発明者】 |
【氏名】中尾 康也
【氏名】井上 昇
【氏名】小林 鑑明
【氏名】奥山 幹夫
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、電源ラインの設備のない圃場現場で育苗箱に対して育苗作業を行えるようにした育苗施設を提供することにある。
【構成】育苗施設として、機枠5に育苗箱2を搬送するコンベア装置6、育苗箱2に床土を供給する床土供給装置7、供給した床土に種子を播種する播種装置8、播種した種子を覆土する覆土装置9を備えた移動可能な非据え置き式の育苗装置3と、育苗装置3の前記各装置を駆動するための動力源4と、エネルギー源とを持ち運び可能なものとしたもので、動力源がエンジンとしたときはエネルギー源は燃料で、動力源を電動モータとしたときは、エネルギー源はバッテリーである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置、並びに前記コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置に動力を供給するための入力部を備えた移動可能な育苗装置と、 前記入力部に動力を供給する移動可能な動力源とから成り、 前記駆動源に対するエネルギー源を持ち運び可能なものとした育苗施設。 【請求項2】 前記駆動源を機枠に搭載してある請求項1に記載の育苗施設。 【請求項3】 前記駆動源を機枠に連結及び離脱可能に構成してある請求項1に記載の育苗施設。 【請求項4】 前記入力部と動力源との間の伝動系にクラッチを設けてある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の育苗施設。 【請求項5】 機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置、並びに前記コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置に動力を供給するための入力部を備えた移動可能な育苗装置と、 前記育苗装置に非固定連結状態で入力部に動力伝達する移動可能な動力源とから成り、 前記駆動源に対するエネルギー源を持ち運び可能なものとした育苗施設。 【請求項6】 機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置、並びに前記コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置に動力を供給するための入力部を備え、前記機枠に動力源を備えていない移動可能な育苗施設。 【請求項7】 前記入力部と動力源とをベルト伝動するものである請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載の育苗施設。 【請求項8】 前記動力源がエンジンで、エネルギー源が燃料である請求項1〜7のうちのいずれか一つに記載の育苗施設。 【請求項9】 前記動力源がモータで、エネルギー源がバッテリーである請求項1〜7のうちのいずれか一つに記載の育苗施設。 【請求項10】 人為駆動用の駆動部材を前記入力部に取付可能に構成してある請求項1〜9のうちのいずれか一つに記載の育苗施設。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機枠に、苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置等を備えた育苗装置に対して、育苗装置を駆動源で駆動する育苗施設に関する。 【背景技術】 【0002】 特許文献1に開示されているように、機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置、播種した種子を覆土する覆土装置を備えた育苗装置に対して、育苗装置を駆動する動力源としてモータを備えた育苗施設が知られている。 【0003】 【特許文献1】特開2002−291306号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特許文献1のものでは、家屋や建屋の電源ラインから電力を供給していたので、電源のない圃場で、育苗施設を使って育苗箱に土入れ・播種・覆土する育苗作業を行うことができず、一箇所の建屋で育苗作業を施した育苗箱を圃場まで搬送しなければならない不便があった。 本発明の目的は、電源ラインの設備のない圃場で育苗箱に対して育苗作業を行えるようにした育苗施設を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 [I] (構成) 本発明の第1特徴は、育苗施設において次のように構成することにある。 機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置、並びにコンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置に動力を供給するための入力部を備えた移動可能な育苗装置と、入力部に動力を供給する移動可能な動力源とから、育苗施設を構成し、駆動源に対するエネルギー源を持ち運び可能なものとする。 【0006】 (作用) 本発明の第1特徴によると、機枠にコンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置を取り付けた移動可能な育苗装置と、これらを駆動させる動力源とを、圃場などの適所にエネルギー源とともに移動させ、持ち運んだエネルギー源で動力源を原動力として育苗装置を駆動させる。 【0007】 (発明の効果) 本発明の第1特徴によると、電源ラインのない場所であっても、持ち運んだエネルギー源で育苗装置を駆動することができ、育苗施設を適所に移動させて、その現場で育苗箱に対して土入れ・播種・覆度する育苗作業を行うことが出来るので、取り扱いに注意を払わなければならない育苗作業を施した育苗箱を必要な現場まで運ばなければならないと言うような煩わしさはなく、必要量の育苗作業を各現場で行うことが出来る利点がある。 【0008】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の育苗施設において次のように構成することにある。 駆動源を機枠に搭載している。 【0009】 (作用) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第2特徴によると、動力源を備えた育苗施設を一つのものとして一度に移動させることができる。 【0010】 育苗箱に土入れ・播種・覆土する育苗作業を行う場合、静かな状態で作業を行うよりも振動を与えながら作業を行う方が、土が締まり発芽育成に都合がよい。本発明の第2特徴によると、振動を伴う駆動源を、育苗装置を設けた機枠に取り付けることになるので、駆動源によって発生する振動が、育苗装置の土入れ作業や覆土作業において供給した土に対して良好な締まりを与えることになる。 特に、動力源をエンジンとした場合は、育苗装置に対して頗る良好な振動発生装置としての機能を発揮させることができる。 【0011】 (発明の効果) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第2特徴によると、育苗施設の移動の手間が少なくて済む。 本発明の第2特徴によると、駆動源によって発生する振動が育苗装置の土入れ作業や覆土作業において供給した土に対して良好なしまりを与えることになり、別途、振動発生装置を設けることなく、育苗箱に良好に土の供給を行うことができる利点がある。 【0012】 [III] (構成) 本発明の第3特徴は、本発明の第1特徴の育苗施設において次のように構成することにある。 駆動源を機枠に連結及び離脱可能に構成する。 【0013】 (作用) 本発明の第3特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第3特徴によると、育苗装置と駆動源とを別々に分離した状態で移動させることができる。 育苗施設を作動させるときには、駆動源を育苗装置の機枠に一体的に連結するので、育苗作業時には、第2発明と同じように原動機の振動による土の引き締め作用を発揮することができる。 【0014】 (発明の効果) 本発明の第3特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第3特徴によると、育苗装置と駆動源とを分離できるので、少ない人手でも車両への積み込み作業を容易に行なうことができるに至った。 本発明の第3特徴によると、エンジンなどの駆動源などが手持ちの場合は、それを利用して育苗施設を使うことができるようになり、安価に提供することができるに至った。 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様、駆動源によって発生する振動が育苗装置の土入れ作業や覆土作業において供給した土に対して良好な締まりを与えることになる。 【0015】 [IV] (構成) 本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の育苗施設のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 入力部と動力源との間の伝動系にクラッチを設ける。 【0016】 (作用) 本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第4特徴によると、育苗装置と動力源との間の伝動系にクラッチを設けているので、駆動源を駆動したまま必要に応じて育苗装置に対する動力を断つことができる。 【0017】 (発明の効果) 本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 通常、床土や覆土や種子は無くなる前に補給するものであるが、本発明の第4特徴によると、床土や覆土や種子が無くなったことを気づいた場合には、クラッチを切って、無くなった床土や覆土や種子を補給することができるので、各装置の空運転をすることなく補給作業を行なえるとともに、エンジンを停止させて、再始動させるよりも効率よく作業を行える利点がある。 【0018】 [V] (構成) 本発明の第5特徴は、育苗施設において次のように構成することにある。 機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置、並びに、コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置に動力を供給するための入力部を備えた移動可能な育苗装置と、育苗装置に非固定連結状態で入力部に動力伝達する移動可能な動力源とから、育苗施設を構成し、駆動源に対するエネルギー源を持ち運び可能なものとする。 【0019】 (作用) 本発明の第5特徴によると、育苗装置と駆動源とを別々に分離した状態で運搬することができる。 本発明の第5特徴によると、駆動源を育苗装置の機枠には取り付けず、独立して圃場等に設置する構成であるので、動力源を育苗装置からなる育苗施設とセットで販売することはもとより、それぞれ別売することもできるし、利用者が手持ちの動力源を用いることもできる。 【0020】 (発明の効果) 本発明の第5特徴によると、育苗装置と駆動源とが分離型であるので、少ない人手でも車両への積み込み作業を容易に行なうことができるに至った。 本発明の第5特徴によると、エンジンなどの駆動源などが手持ちの場合は、それを利用して育苗施設を使うことができ、安価に提供することができるに至った。 【0021】 [VI] (構成) 本発明の第6特徴は、育苗施設において次のように構成することにある。 機枠に、育苗箱を搬送するコンベア装置、育苗箱に床土を供給する床土供給装置、供給した床土に種子を播種する播種装置及び播種した種子を覆土する覆土装置、並びにコンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置に動力を供給するための入力部を備え、機枠に動力源を備えずに移動可能に構成する。 【0022】 (作用) 本発明の第6特徴によると、動力源を備えていない育苗施設であるから、育苗施設の入力部に別途用意した動力源を利用して育苗装置を駆動することとなる。 【0023】 (発明の効果) 本発明の第6特徴によると、別途用意した駆動源を利用して育苗施設を使うので、手持ちの動力源があれば、育苗施設を安価に入手することができる。 【0024】 [VII] (構成) 本発明の第7特徴は、本発明の第1〜第6特徴の育苗施設のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 入力部と動力源とをベルト伝動するものである。 【0025】 (作用) 本発明の第7特徴によると、本発明の第1〜第6特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[VI]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第7特徴によると、動力源から育苗装置への動力伝達を簡易な伝動構造とすることができる。 【0026】 (発明の効果) 本発明の第7特徴によると、本発明の第1〜第6特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[VI]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第7特徴によると、動力源から育苗装置への動力伝達を簡易な伝動構造とすることができたので、育苗装置への動力伝達構造を安価に提供することができるに至った。発動機やガソリンエンジンなどの動力源が手持ちである場合は、その手持ちの動力源と育苗装置とをベルト伝動することができるので、育苗施設をより安価に提供できる利点がある。 【0027】 [VIII] (構成) 本発明の第8特徴は、本発明の第1〜第7特徴の育苗施設のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 動力源がエンジンで、エネルギー源が燃料である。 【0028】 (作用) 本発明の第8特徴によると、本発明の第1〜第7特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[VII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第8特徴によると、動力源を燃料をエネルギー源とするエンジンとしたことによって、育苗施設の設置場所が電源ラインのない圃場であっても育苗作業を行うことができる。 【0029】 (発明の効果) 本発明の第8特徴によると、本発明の第1〜第7特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[VII]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第8特徴によると、動力源を燃料をエネルギー源とするエンジンとしたので、電源ラインのない圃場であっても圃場で育苗施設を駆動させて育苗作業をすることができるので、設備投資の大幅な削減が可能である。 【0030】 [IX] (構成) 本発明の第9特徴は、本発明の第1〜第7特徴の育苗施設のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 動力源がモータで、エネルギー源がバッテリーである。 【0031】 (作用) 本発明の第9特徴によると、本発明の第1〜第7特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[VII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第9特徴によると、エネルギー源をバッテリーとしたことによって、育苗施設の設置場所が電源ラインのない圃場であっても育苗作業を行うことができる。 【0032】 (発明の効果) 本発明の第9特徴によると、本発明の第1〜第7特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[VII]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第9特徴によると、電源ラインのない圃場にわざわざ電力供給のための電源ラインを敷くことなく充電したバッテリーを持ち運ぶだけで、電源ラインのない多数の圃場で育苗施設を駆動させて育苗作業をすることができるので、設備投資の大幅な削減が可能である。 【0033】 [X] (構成) 本発明の第10特徴は、本発明の第1〜第9特徴の育苗施設のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 人為駆動用の駆動部材を入力部に取付可能に構成する。 【0034】 (作用) 本発明の第10特徴によると、本発明の第1〜第9特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[IX]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第10特徴によると、本発明の第1及び第5特徴の育苗施設において、例えば駆動源(エンジンやモータ)に故障が発生したり、エネルギー源(燃料やバッテリーの電力)が消費されて無くなってしまった場合、入力部に駆動部材(例えば駆動ハンドルや駆動ペダル等)を取り付けることによって、作業者が駆動部材を手や足で回転駆動することにより、育苗装置(コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置)を駆動することができる。 【0035】 本発明の第10特徴によると、本発明の第6特徴の育苗施設において、例えば動力源を別途用意することができない場合、入力部に駆動部材(例えば駆動ハンドルや駆動ペダル等)を取り付けることによって、作業者が駆動ハンドルを手や足で回転駆動することにより、育苗装置(コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置)を駆動することができる。 【0036】 (発明の効果) 本発明の第10特徴によると、本発明の第1〜第9特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[IX]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第10特徴によると、育苗施設において、例えば駆動源(エンジンやモータ)に故障が発生したり、エネルギー源(燃料やバッテリーの電力)が消費されて無くなってしまったり、動力源を別途用意することができない場合においても、これに対応して育苗装置(コンベア装置、床土供給装置、播種装置及び覆土装置)を駆動することができるようになって、育苗施設の作業性を良いものにすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0037】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、本発明にかかる育苗設備1の一例を示している。この育苗設備1は、空の育苗箱2に床土を入れて、播種、覆土する育苗装置3と、育苗装置3を駆動する駆動源としてのエンジン4とで構成している。エンジン4は、2サイクル潤滑油混合ガソリンエンジンである。 【0038】 育苗装置3は、機枠5に育苗箱2を搬送するコンベア装置6、育苗箱2に床土を供給する床土供給装置7、供給した床土に種子を播種する播種装置8、播種した種子を覆土する覆土装置9を備えている。床土供給装置7と播種装置8との間に、育苗箱2に供給された床土を均すとともに播種するための条溝を形成する回転ブラシ10を備え、播種装置8の直下のチェーンコンベア11の配設高さ位置よりも下方位置においてこぼれた種籾を受ける受け皿12を備えており、播種装置8の搬送下手側に種籾用スクレーパ13を備えている。 【0039】 機枠5は、高さ調節可能な4本の脚14と、脚14に支持された主フレーム15等とから構成されている。 エンジン4は、育苗装置3の主フレーム15等で構成される機枠5と一体に形成された機枠5の一部を構成するフレーム枠16に搭載されている。 【0040】 エンジン4の作動及び停止用のメインスイッチ17を、エンジン4のフレーム枠16に取り付けている。これとは別にエンジン4の搭載位置とは反対側の育苗装置3の搬送上手側に位置する主フレーム15の上面にも、エンジン4の作動及び停止を司るサブスイッチ18を設けている。 【0041】 エンジン4に減速機19を付設しており、減速機19の出力プーリ20と育苗装置3の入力プーリ21との間にベルト22を巻回している。ベルト22の中間部に、テンション用のプーリ23を機枠5に枢支したリンク24の遊端部に取り付けてあり、リンク24はクラッチレバー25に固設されている。クラッチレバー25の握り部26の付近を、機枠5に取り付けた上下2段の引っ掛け部を形成した係止部27に係止することができ、下段の引っ掛け部に係止すると動力伝達し、下段の引っ掛け部から外してクラッチレバー25を上方に移動させるとクラッチが切れるように構成してある。 【0042】 機枠5は、横断面形状が左右幅よりも上下に長い略四角形で、且つ育苗装置3の全長に亘る長さの左右一対の箱型の主フレーム15を備え、主フレーム15を支持する左右の脚14の間に横フレーム28を架設している。 【0043】 床土供給装置7は、ツインホッパー29を備え、各土入れホッパー29a,29bの下部に床土繰出しロール軸30を備えた繰出し装置31を備えている。 播種装置8は、播種ホッパー32と、播種ホッパー32の下部に播種繰出しロール軸33を備えた繰出し装置34を備えている。 覆土装置9は、覆土ホッパー35と、覆土ホッパー35の下部に覆土繰出しロール軸36を備えた繰出し装置37を備えている。 【0044】 次に、育苗装置3の駆動系について説明する。エンジン4の配置側の左右の主フレーム15に、入力プーリ21を取ろ付けてある入力軸38を架設し、左右の主フレーム15の他端側に従動軸39を架設している。箱型の一方の主フレーム15の内部(以下、箱内という)にチェーン伝動装置40を内臓している。入力軸38における箱内に突出した部分に駆動スプロケット41を設け、床土繰出しロール軸30、播種繰出しロール軸33及び覆土繰出しロール軸36に対応する各繰り出しロール軸30,33,36を駆動するための中間軸42の箱内に突出した部分に、第1及び第2中間スプロケット43,44を設けて、隣接する入力軸38及び中間軸42間どうしにおける駆動スプロケット41と第1中間スプロケット43、第1中間スプロケット43間及び第2中間スプロケット44間のそれぞれに亘ってチェーン45を巻回している。上手側の床土繰出しロール軸30に対応する中間軸42には、中間スプロケット44を一個設けているだけである。 【0045】 床土繰出しロール軸30、播種繰出しロール軸33及び覆土繰出しロール軸36に設けた各スプロケット46と、スプロケット46の直下における各中間軸42に設けた第3中間スプロケット47との間に、繰出し用チェーン48を巻回している。第1,第2,第3中間スプロケット43,44,47は、左右に主フレーム15に軸架された中間軸42の箱内に突出した部分に嵌着されている。 【0046】 入力軸38と従動軸39と各中間軸42に、育苗箱2を搬送するための左右一対のチェーン49と係合するスプロケット50を設けている。育苗箱搬送用の一対のチェーン49及びスプロケット50は、チェーン49で育苗箱2の外側部近くの底面に接触して育苗箱2を支持して搬送するように離して配設してある。左右一対の育苗箱搬送用チェーン49に、チェーン49間に亘って所定のピッチで育苗箱2を押すための横桟51を取り付けている。 符号56は図示しない支持杆を介して左右の主フレーム15に支持されたガイド杆で、横桟51により押されて移動させる際に、育苗箱2の荷重を支持しながら、スライドさせるものである。 【0047】 次に育苗施設1の作用について説明する。育苗施設1を各所に点在している圃場の一角に設けた小屋または隆起地に育苗施設1を設置して、床土供給装置7、播種装置8及び覆土装置9の各ホッパー29,32,35に床土、稲籾、覆土を入れる。この状態でエンジン4を始動し、クラッチレバー25を操作してクラッチを入れて、育苗装置3を作動させる。チェーンコンベア11の上に順次用意した空の育苗箱2を並べて、育苗箱2の荷重がガイド杆56に支持され、ガイド杆56上をスライドさせながら、回動するチェーンコンベア11で搬送する。空の育苗箱2の搬送の初めは、床土供給装置7、播種装置8及び覆土装置9の各繰出し装置31,34,37の図示しないシャッターを閉じていて、育苗箱2が床土供給装置7、播種装置8及び覆土装置9の繰出し装置31,34,37の下方に差し掛かったときを見計らってシャッターを開き、対応する土或いは稲籾の供給を開始する。コンベア装置6で育苗箱2が搬送されて、育苗箱2に土入れ、播種、覆土作業が終わって下手側に運び出されると、育苗箱2を人手で取り出して一時適当な箇所に積み重ね、適宜適当な場所で育苗する。 【0048】 [別実施の態様] 育苗装置3としては、播種装置8の搬送下手側や覆土装置9の搬送下手側に、灌水をする灌水装置を設けてもよい。 【0049】 上記の例では、エンジン4を育苗装置3の機枠5と一体に形成したフレーム枠16に搭載してあるが、エンジン4を搭載するフレーム枠16を育苗装置3の機枠5とは別に形成して、これを育苗装置3の機枠5にボルトナットで着脱自在に連結して形成してもよい。育苗装置3の機枠5に接続するエンジン用のフレーム枠16を別途作製しないで、適当な手持ちのエンジンを育苗装置3の入力プーリ21とベルト伝動するようにしてもよい。 【0050】 上記の例では、播種装置8を単一のホッパー32と繰出し装置34とを設けたものとして採用したが、図5に示すように、ホッパー53の下方に繰出し装置54を2つ設けた構成としてもよい。このようにすると播種精度を向上させることができて、発芽率が高くなり、田植時に欠株の発生率が少なくなる。 【0051】 図6及び図7は、育苗装置3の機枠5とは別の機枠55にエンジン4を搭載し、機枠55を育苗装置3の機枠5にボルトナットで連結して、育苗装置3の機枠5とエンジン4の搭載用の機枠55とを一体化して、育苗施設1とする。このようにすれば、エンジン4を持っている農家の方は、そのエンジン4の取り付けに合った機枠55だけを別注すればよい。 図7に示すように、機枠55を取り付けずにエンジン4を直に地面に設置して、育苗施設1として、機枠5に、育苗箱2を搬送するコンベア装置6、育苗箱2に床土を供給する床土供給装置7、供給した床土に種子を播種する播種装置8及び播種した種子を覆土する覆土装置9、並びにコンベア装置6、床土供給装置7、播種装置8及び覆土装置9に動力を供給するための入力部21を備えて、機枠5に動力源4を備えていない移動可能なものを用意し、育苗装置3の入力部21となる入力プーリと、エンジン4の出力プーリ20にベルト22を巻回するようにしてもよい。 しかし、エンジン4に機枠55に搭載して、機枠55を育苗施設3の機枠5に連結した方が、エンジン4の駆動中の振動が育苗装置3に伝達されて、育苗箱2に供給された土が搬送中に締まって都合がよい。 【0052】 上記の例では、動力源としてガソリンをエネルギー源とするエンジン4を採用したが、動力源を、エンジンに代えて電動モータを採用し、エネルギー源としてバッテリーを採用するようにしてもよい。 【0053】 以上の例に代えて、以下のように構成してもよい。 図1〜図5の育苗施設1において図8に示すように、図6及び図7の育苗施設1において図9に示すように、機枠5に動力源4を備えていない育苗施設1において図10に示すように、入力プーリ21が取り付けられる入力軸38の端部38aを、機枠5から横外方に突出させ、入力軸38の端部38aに駆動ハンドル56(駆動部材に相当)を取付可能に構成してもよい。この場合、図8及び図9の育苗施設1においては、ベルト22を入力プーリ21から取り外す。 これにより、作業者は駆動ハンドル56を手で持って回転駆動することによって、入力軸38及び入力プーリ21を介してコンベア装置6、床土供給装置7、播種装置8及び覆土装置9を駆動することができる。 【0054】 この場合、駆動ハンドル56に代えて、駆動ペダル(図示せず)(駆動部材に相当)を入力軸38の端部38aに取付可能に構成して、作業者が駆動ペダルを足で踏みながら回転駆動するように構成してもよい。 例えば入力軸38の端部38aに別の入力プーリ(入力スプロケット)(図示せず)(駆動部材に相当)を取り付け、少し離れた位置に椅子及び駆動ペダル(図示せず)を配置して、入力軸38の別の入力プーリ(入力スプロケット)と駆動ペダルとに亘って、伝動ベルト(伝動チェーン)(図示せず)を巻回してもよい。これにより、椅子に着座した作業者が自転車に乗る要領により足で駆動ペダルを回転駆動することによって、入力軸38及び入力プーリ21を介してコンベア装置6、床土供給装置7、播種装置8及び覆土装置9を駆動する。 【図面の簡単な説明】 【0055】 【図1】育苗施設の側面図 【図2】育苗施設の駆動系を示す側面図 【図3】育苗施設の正面図 【図4】育苗施設の駆動系を示す平面図 【図5】播種装置の別実施の態様を示す側面図 【図6】別実施の態様においてエンジンの機枠の取付構造を示す部分側面図 【図7】別実施の態様においてエンジンを機枠から外した状態を示す部分側面図 【図8】別実施の態様において育苗施設の駆動系及び駆動ハンドルを示す平面図 【図9】別実施の態様においてエンジンを機枠から外した状態及び駆動ハンドルを示す部分側面図 【図10】別実施の態様において機枠及び駆動ハンドルを示す部分側面図 【符号の説明】 【0056】 2 育苗箱 3 育苗施設 4 駆動源 5 機枠 6 コンベア装置 7 床土供給装置 8 播種装置 9 覆土装置 21 入力部 56 駆動部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成18年9月20日(2006.9.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2008−11846(P2008−11846A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−254541(P2006−254541) |
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