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【発明の名称】 歩行型作業機
【発明者】 【氏名】安原 拓人

【氏名】田中 仁司

【氏名】松本 利幸

【氏名】森脇 稔仁

【氏名】杉原 陽一

【要約】 【課題】作業クラッチの切り換え操作にかかわらず操縦ハンドルを安定的に支持することができながら、作業部の高い持ち上げが行いやすい歩行型作業機を提供する。

【解決手段】左右一対の機体前後向きのアーム部41,41と、機体横向きのレバー部42とを有した作業クラッチレバー40を、操縦ハンドル10に下降入り姿勢と上昇切り姿勢とに揺動昇降自在に支持させるとともに上昇切り姿勢に上昇付勢してある。操縦ハンドル10の機体横向き杆12に、これの両端側に振り分け配置した左右一対の主支持部13,13と、補助支持部14とを設けてある。左右一対の主支持部13は、下降入り姿勢に操作された作業クラッチレバー40に対して作業クラッチレバー40と一体支持自在に接近する。補助支持部14は、左右一対の主支持部13,13よりも低い配置高さに配置してあるとともに下降入り姿勢に操作された作業クラッチレバー40に対して離間する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の機体前後向き杆と、前記左右一対の機体前後向き杆の後端部に連結された機体横向き杆とを有した操縦ハンドルを備え、
左右一対の機体前後向きのアーム部と、前記左右一対のアーム部に連結された機体横向きのレバー部とを有した作業クラッチレバーを、前記操縦ハンドルに下降入り姿勢と上昇切り姿勢とに揺動昇降自在に支持させるとともに前記上昇切り姿勢に上昇付勢した歩行型作業機であって、
前記操縦ハンドルの前記機体横向き杆に、下降入り姿勢に操作された前記作業クラッチレバーに対して前記作業クラッチレバーと一体支持自在に接近する左右一対の主支持部を前記機体横向き杆の両端側に振り分け配置して設け、かつ、下降入り姿勢に操作された前記作業クラッチレバーに対して離間する補助支持部を前記左右一対の主支持部の間に前記左右一対の主支持部よりも低い配置高さに配置して設けてある歩行型作業機。
【請求項2】
前記作業クラッチレバーが下降入り姿勢に操作された状態において、機体上下方向視で前記アーム部と前記機体前後向き杆とが、前記レバー部と前記機体横向き杆とがそれぞれ重合するよう前記作業クラッチレバーを構成してある請求項1記載の歩行型作業機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、左右一対の機体前後向き杆と、前記左右一対の機体前後向き杆の後端部に連結された機体横向き杆とを有した操縦ハンドルを備え、左右一対の機体前後向きのアーム部と、前記左右一対のアーム部に連結された機体横向きのレバー部とを有した作業クラッチレバーを、前記操縦ハンドルに下降入り姿勢と上昇切り姿勢とに揺動昇降自在に支持させるとともに前記上昇切り姿勢に上昇付勢した歩行型作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記した歩行型作業機として、従来、たとえば特許文献1に示されたものがあった。
特許文献1に示された歩行型作業機は、操縦ハンドルとしてのハンドルと、このハンドルに設けた主クラッチレバーとを備えている。
ハンドルは、左右一対の支持部と操作部とを備えている。左右一対の支持部は、機体前後向きになっている。操作部は、左右一対の支持部の後端部に連結されるとともに機体横向きになっている。
【0003】
主クラッチレバーの前部がハンドルに回動自在に支持されている。主クラッチレバーをハンドル側に回動し、主クラッチレバーとハンドルとを同時に握ることで、主クラッチが入状態となり、作業及び走行する。主クラッチレバーを離すことで、主クラッチが切状態となり、走行及び作業を停止する。
主クラッチレバーは、中央に凹部を設けた平面視略M字状に形成されている。これにより、主クラッチレバーとハンドルとを同時に握った状態では、主クラッチレバーの凹部が位置する部位における主クラッチレバーとハンドルの支持部との間隔が、主クラッチレバーの他の部位におけるその間隔よりも大になる。
【0004】
【特許文献1】特開2003−211993号公報(段落〔009〕−〔0011〕、図1,2,3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
歩行型作業機では、機体を畝上に位置させ、作業者が機体の左あるいは右横側方で畝間を歩行するとう形態で作業されることがある。殊にハウス内においては、天井が低くて作業者の天井への接触を回避する必要があるなどにより、このような形態で作業されることが多々ある。このような形態で作業される場合、機体横側方から片手を操縦ハンドルの機体横向き杆の中央付近に、別の片手を操縦ハンドルの機体横向き杆の端付近にそれぞれ伸ばし、操縦ハンドルを支持されるとともに作業クラッチレバーを下降入り姿勢に維持操作される。また、機体を旋回走行させる際、操縦ハンドルを持ち上げ操作して作業部が地面から上昇するよう機体を車軸芯まわりに回動させた状態にされ、かつ、作業クラッチレバーから手を放して作業部が停止するよう作業クラッチを切り状態にされる。
【0006】
これにより、上記した従来の技術を採用すると、作業走行の際も旋回走行の際も、作業クラッチの切り換え操作にかかわらず、操縦ハンドルを安定的に支持することが可能な歩行型作業機を得ることができる。
つまり、上記した従来の技術を採用すれば、操縦ハンドルの機体横向き杆に、下降入り姿勢になった作業クラッチレバーと離間した状態になる部分を設けることができる。すると、この横向き杆部分を片手で持って操縦ハンドルを支持すれば、別の片手で作業クラッチレバーを下降入り姿勢に切り換えて操縦ハンドルと一体に支持したり、この片手による作業クラッチレバーの支持を解放したりし、操縦ハンドルを支持する片手を確実なハンドル支持を行った状態に維持しながら作業クラッチを入り状態と切り状態とにスムーズに切り換え操作することができる。すなわち、下降入り姿勢や上昇切り姿勢に切り換えようとする作業クラッチレバーが操縦ハンドルを支持する手に当たったり引っ掛かったりして所定の下降入り姿勢まで下降しなくなったり、下降入り姿勢から上昇しなくなったりする事態が発生しないよう、操縦ハンドルを支持する片手を緩めたり放したりしなくて済む。
【0007】
ところが、上記の従来技術を採用すれば、作業部の持ち上げに不向きなものになることがあった。
つまり、上記の従来技術を採用すれば、操縦ハンドルの機体横向き杆のうちの下降入り姿勢になった作業クラッチレバーと離間する部分は、作業クラッチレバーを下降入り姿勢に操縦ハンドルと同時に支持するための部分と同一の配置高さに位置する。機体横向き杆のうちの作業クラッチレバーを下降入り姿勢に同時に支持する部分は、作業走行の際に支持しやすいように配慮し、作業走行に適した配置高さに配置される。すると、作業部の持ち上げを行う際、そのために支持する横向き杆部分を、作業クラッチレバーを下降入り姿勢に維持するための横向き杆部分と同一の配置高さから持ち上げねばならず、作業者によっては高く持ち上げにくくなることがあった。たとえば、背丈が低い作業者の場合、作業部の持ち上げ高さが十分になる高さまで横向き杆部分を持ち上げにくくなることがあった。
【0008】
本発明の目的は、作業クラッチの切り換え操作にかかわらず操縦ハンドルを安定的に支持することができながら、作業部の高い持ち上げが行いやすい歩行型作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本第1発明は、左右一対の機体前後向き杆と、前記左右一対の機体前後向き杆の後端部に連結された機体横向き杆とを有した操縦ハンドルを備え、左右一対の機体前後向きのアーム部と、前記左右一対のアーム部に連結された機体横向きのレバー部とを有した作業クラッチレバーを、前記操縦ハンドルに下降入り姿勢と上昇切り姿勢とに揺動昇降自在に支持させるとともに前記上昇切り姿勢に上昇付勢した歩行型作業機において、
前記操縦ハンドルの前記機体横向き杆に、下降入り姿勢に操作された前記作業クラッチレバーに対して前記作業クラッチレバーと一体支持自在に接近する左右一対の主支持部を前記機体横向き杆の両端側に振り分け配置して設け、かつ、下降入り姿勢に操作された前記作業クラッチレバーに対して離間する補助支持部を前記左右一対の主支持部よりも低い配置高さに配置するとともに前記左右一対の主支持部の間に配置して設けてある。
【0010】
本第1発明の構成によると、操縦ハンドルの横向き杆における補助支持部を片手で支持し、別の片手で作業クラッチレバーを下降入り姿勢に切り換え操作するとともに操縦ハンドルの横向き杆における主支持部と一体に支持したり、この作業クラッチレバーの支持を解放したりすることができる。すると、作業走行の際も旋回走行の際も、補助支持部を支持する片手を補助支持部の支持を確実に行った状態に維持しながら、作業クラッチレバーの所定の下降入り姿勢への下降と下降入り姿勢からの上昇とをスムーズに行わせることができる。そして、補助支持部を左右一対の主支持部よりも低い配置高さに配置してあることにより、旋回走行の際、手で補助支持部を主支持部よりも低い位置から持ち上げ、操縦ハンドルを高い位置まで持ち上げやすい。左右一対の主支持部を横向き杆の両端側に振り分け配置してあることにより、機体の左横側方と右横側方とのいずれを歩行する場合も、このように操縦ハンドルの支持と作業クラッチレバーの操作とを行うことができる。
【0011】
これにより、機体の左横側方と右横側方とのいずれを歩行する場合も、操縦ハンドルの補助支持部の支持を確実にしながら作業クラッチレバーの切り換え操作を行い、作業走行の際も旋回走行の際も操縦ハンドルを安定的に支持して容易かつ確実に操縦することができる。さらに、旋回走行の際、主支持部によって操縦ハンドルを極力高く持ち上げ、作業部の接地回避を容易に行うことができる。
【0012】
本第2発明は、本第1発明の構成において、前記作業クラッチレバーが下降入り姿勢に操作された状態において、機体上下方向視で前記アーム部と前記機体前後向き杆とが、前記レバー部と前記機体横向き杆とがそれぞれ重合するよう前記作業クラッチレバーを構成してある。
【0013】
機体の横側方を歩行する際の体勢などによっては、手で作業クラッチレバーのレバー部を支持するよりもアーム部を支持する方が、作業クラッチレバーを入り姿勢に維持しやすいことがある。本第2発明の構成によると、作業クラッチレバーが下降入り姿勢に操作された状態において、機体上下方向視でアーム部と機体前後向き杆とが、レバー部と機体横向き杆とがそれぞれ重合する。これにより、手で作業クラッチレバーをこれのレバー部で支持する場合、レバー部と操縦ハンドルの主支持部との一体支持を容易に行って作業クラッチレバーを下降入り姿勢に維持しやすいのみならず、作業クラッチレバーをこれのアーム部で支持する場合でも、アーム部と操縦ハンドルの機体前後向き杆との一体支持を容易に行って作業クラッチレバーを下降入り姿勢に維持しやすい。
【0014】
これにより、作業クラッチレバーをこれのアーム部とレバー部とのいずれによって下降入り姿勢に維持する場合も、手で作業クラッチレバーと操縦ハンドルとの一体支持を容易に行って楽に作業することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る歩行型作業機の全体側面図である。図2は、本実施例に係る歩行型作業機の全体平面図である。これらの図に示すように、本実施例に係る歩行型作業機は、左右一対の駆動自在なタイヤ式の走行車輪1,1と、機体フレーム2の後部に位置するハンドル支持部3から機体後方向きに延出された操縦ハンドル10とを有した自走機体と、前記機体フレーム2の後部に連設されたロータリ耕耘装置20とを備えている。
【0016】
この歩行型作業機は、圃場の耕耘処理を行うものである。
すなわち、自走機体の前記機体フレーム2は、前記左右一対の走行車輪1,1を駆動自在に支持するミッションケース4と、このミッションケース4の前部から走行機体前方向きに延出されたエンジン支持フレーム5とを備えて構成されている。
【0017】
自走機体は、前記機体フレーム2と前記左右一対の走行車輪1,1と前記操縦ハンドル10とを備える他、前記エンジン支持フレーム5に設けたエンジン6と、このエンジン6の前端部の横側方に配置されたリコイル式のエンジン始動装置7と、前記ミッションケース4の上方に配置されたエンジン燃料タンク8と、このエンジン燃料タンク8及び前記エンジン6の上方を覆うカバー9とを備えている。
【0018】
前記ミッションケース4は、前記エンジン6の出力を主クラッチ30を介して入力し、入力した駆動力をミッションケース4の内部に位置する走行ミッション(図示せず)を介して車軸1aに伝達する。前記車軸1aは、前記ミッションケース4を走行機体横方向に貫通した一本の車軸になっており、ミッションケース4の両横外側で前記走行車輪1を一体回転自在に支持している。前記主クラッチ30は、クラッチカバー31(図1,2参照)によって覆われている。図3に示すように、前記主クラッチ30は、前記エンジン6の出力軸6aと前記ミッションケース4の入力軸4aとに巻回された伝動ベルト32と、前記ミッションケース4が備える支持部33に揺動自在に支持されたテンションアーム34とを備えて構成してある。すなわち、主クラッチ30は、前記テンションアーム34が揺動操作され、テンションアーム34に設けてあるテンションローラ35が伝動ベルト32を緊張状態と弛緩状態とに切り換え操作することによって入り状態と切り状態とに切り換わるようベルトテンションクラッチになっている。テンションアーム34は、これの基部に作用する巻きバネでなるクラッチバネ36によって切り姿勢に揺動付勢されている。
【0019】
図1,2に示すように、前記ロータリ耕耘装置20は、前記ミッションケース4の後部に連設されたロータリ駆動ケース21を備えて構成された耕耘フレームを備える他、前記ロータリ駆動ケース21の下端部に駆動回動自在に支持された耕耘ロータ22と、この耕耘ロータ22の上方を覆う耕耘ロータカバー23と、前記耕耘ロータ22の後側に配置された接地抵抗棒24と、前記耕耘ロータ22の後方に配置された整地板25とを備えている。
【0020】
前記ロータリ駆動ケース21は、前記エンジン6から前記主クラッチ30を介して前記入力軸4aに伝達された駆動力を、ロータリ駆動ケース21の内部に位置する伝動機構(図示せず)を介してロータ支軸26に伝達し、これによって前記耕耘ロータ22を駆動する。
【0021】
すなわち、前記操縦ハンドル10を車軸1aの軸芯まわりに上下に揺動操作して走行機体を車軸1aの軸芯まわり回動させると、ロータリ耕耘装置20は、耕耘ロータ22と接地抵抗棒24と整地板25との下部が接地した下降作業状態と、耕耘ロータ22と接地抵抗棒24と整地板25とが地面から上昇した上昇非作業状態とに昇降する。ロータリ耕耘装置20を下降作業状態にして走行機体を走行させると、ロータリ耕耘装置20は、回動する耕耘ロータ22によって圃場を耕耘し、耕耘後を整地板25によって平らに整地していく。
【0022】
前記操縦ハンドル10は、図2に示す如き機体上下方向視での形状を備えるよう屈曲成形された丸形鋼管材によって構成され、左右一対の機体前後向き杆11,11(以下、前後向き杆11と略称する。)と、前記左右一対の前後向き杆11,11の後端部に連結された機体横向き杆12(以下、横向き杆12と略称する。)とを備えたループ形ハンドルになっている。図5,6,7に示すように、前記横向き杆12は、これの両端部に振り分け配置した左右一対の主支持部13,13と、前記左右一対の主支持部13,13の間に配置した補助支持部14とを備えている。
【0023】
前記操縦ハンドル10は、走行機体に対する取り付け角度を調節できるよう支持されている。すなわち、前記各前後向き杆11の前端部を前記ハンドル支持部3に締め付け連結している一本の連結軸15を調節ハンドル16によって緩め操作し、操縦ハンドル10を前記連結軸15の軸芯まわりに揺動調節することにより、操縦ハンドル10の走行機体に対する上向き角度が増減するよう操縦ハンドル10の取り付け角度を調節できる。操縦ハンドル10は、これの走行機体に対する取り付け角度が如何なる角度になる状態に調節されても、前記補助支持部14が前記左右一対の主支持部13,13よりも低い配置高さに位置する状態に構成されている。
【0024】
図1,2に示すように、前記操縦ハンドル10は、これの後端部に配設された作業クラッチレバー40を備えている。
図4,5に示すように、前記作業クラッチレバー40は、左右一対の機体前後向きのアーム部41,41と、前記左右一対のアーム部41,41の後端部に連結された機体横向きのレバー部42とを備えるよう屈曲成形された帯板材によって構成されている。この作業クラッチレバー40は、前記各アーム部41の前端部に付設された連結体43を介し、前記左右一対の前後向き杆11,11が備える支軸部11aに揺動自在に支持されている。この作業クラッチレバー40は、前記一方の連結体43にインナケーブル44aの一端部が連結されたクラッチケーブル44と、前記インナケーブル44aの他端側に連結されたスプリング45(図3参照)とを介して前記テンションアーム34に連動されている。主クラッチ30は、走行車輪1の駆動、停止操作を行う他、ロータリ耕耘装置20の駆動、停止操作を行うことにより、作業クラッチレバー40は、主クラッチ30を作業クラッチとして操作する。
【0025】
図4は、操縦ハンドル10のクラッチレバー配設部の作業クラッチレバー40が入り姿勢ONに操作された状態での平面図である。図6(ロ)は、操縦ハンドル10のクラッチレバー配設部の作業クラッチレバー40が入り姿勢ONに操作された状態での側面図である。図7(イ)は、操縦ハンドル10のクラッチレバー配設部の作業クラッチレバー40が入り姿勢ONに操作された状態での後面図である。これらの図に示すように、作業クラッチレバー40が前記一対の支軸部11a,11aを通る機体横向き軸芯Pのまわりに操縦ハンドル10に対して下降揺動操作され、レバー部42と前記横向き杆12の前記主支持部13との当接によって設定される操作限界まで下降操作されると、作業クラッチレバー40は、下降入り姿勢ONになる。すると、作業クラッチレバー40は、クラッチケーブル44のインナケーブル44aを引っ張り操作し、このクラッチケーブル44によって前記テンションアーム34をクラッチバネ36に抗して入り姿勢に揺動操作することにより、主クラッチ30を入り状態に切り換え操作する。
【0026】
作業クラッチレバー40が下降入り姿勢ONに操作された状態では、作業クラッチレバー40と操縦ハンドル10とは、前記補助支持部14の単独での支持が可能なように補助支持部14とレバー部42とが離間し合い、かつ、前記各アーム部41とこれに対応する前記前後向き杆11とが接触し合うとともに機体上下方向視で重合した状態で一体支持できるように接近し合い、さらに、前記レバー部42と前記横向き杆12とが接触し合うとともに機体上下方向視で重合した状態で一体支持できるように接近し合った状態になる。
【0027】
図6(イ)は、操縦ハンドル10のクラッチレバー配設部の作業クラッチレバー40が切り姿勢OFFに操作された状態での側面図である。図7(ロ)は、操縦ハンドル10のクラッチレバー配設部の作業クラッチレバー40が切り姿勢OFFに操作された状態での後面図である。これらの図に示すように、作業クラッチレバー40が前記機体横向き軸芯Pのまわりに操縦ハンドル10に対して上昇揺動操作され、前記各連結体43に設けた位置決め片46と前後向き杆11の上面側との当接によって設定される操作限界まで上昇操作されると、作業クラッチレバー40は、上昇切り姿勢OFFになる。すると、作業クラッチレバー40は、クラッチケーブル44のインナケーブル44aを緩め操作し、前記テンションアーム34を前記クラッチバネ36によって切り姿勢に揺動操作することにより、主クラッチ30を切り状態に切り換え操作する。作業クラッチレバー40は、前記クラッチバネ36によって前記上昇切り姿勢OFFに上昇付勢されている。
【0028】
つまり、作業機を作業走行や旋回走行させるに当たり、片手で操縦ハンドル10の補助支持部14を支持し、他の片手で作業クラッチレバー40を操作する。すなわち、補助支持部14を支持する手と異なる片手によって、作業クラッチレバー40を上昇切り姿勢OFFから下降入り姿勢ONに切り換え操作する。下降入り姿勢ONになった作業クラッチレバー40のレバー部42と操縦ハンドル10の主支持部13とを、あるいは作業クラッチレバー40のアーム部41と前後向き杆11とをその片手で一体支持して作業クラッチレバー40を下降入り姿勢ONに維持操作する。その片手によるレバー部42あるいはアーム部41の支持を解放し、作業クラッチレバー40を上昇切り姿勢OFFに切り換え操作する。すると、補助支持部14を支持する片手を補助支持部14の支持を確実に行った状態に維持しながら作業クラッチレバー40の下降入り姿勢ONと上昇切り姿勢OFFとの切り換えをスムーズに行い、ロータリ耕耘装置20を駆動状態と停止状態に切り換え操作できる。そして、旋回走行の際、補助支持部14を主支持部13よりも低い位置から持ち上げ、操縦ハンドル10を高い位置まで持ち上げてロータリ耕耘装置20を高く持ち上げやすい。
【0029】
〔別実施例〕
ロータリ耕耘装置20に替えて各種の作業装置を備えた各種の歩行型作業機にも本発明を適用することができる。
【0030】
作業クラッチレバー40によって主クラッチ30を作業クラッチとして操作するに替え、専用の作業クラッチを操作する構成を備えた歩行型作業機にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】歩行型作業機の全体側面図
【図2】歩行型作業機の全体平面図
【図3】主クラッチの側面図
【図4】操縦ハンドルのクラッチレバー配設部の作業クラッチレバーが下降入り姿勢に操作された状態での平面図
【図5】操縦ハンドルのクラッチレバー配設部の斜視図
【図6】(イ)は、操縦ハンドルのクラッチレバー配設部の作業クラッチレバーが上昇切り姿勢に操作された状態での側面図、(ロ)は、操縦ハンドルのクラッチレバー配設部の作業クラッチレバーが下降入り姿勢に操作された状態での側面図
【図7】(イ)は、操縦ハンドルのクラッチレバー配設部の作業クラッチレバーが下降入り姿勢に操作された状態での後面図、(ロ)は、操縦ハンドルのクラッチレバー配設部の作業クラッチレバーが上昇切り姿勢に操作された状態での後面図
【符号の説明】
【0032】
10 操縦ハンドル
11 機体前後向き杆
12 機体横向き杆
13 主支持部
14 補助支持部
40 作業クラッチレバー
41 アーム部
42 レバー部
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成19年2月14日(2007.2.14)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎


【公開番号】 特開2008−193970(P2008−193970A)
【公開日】 平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願番号】 特願2007−33564(P2007−33564)