| 【発明の名称】 |
畦塗り機 |
| 【発明者】 |
【氏名】頭司 宏明
【氏名】遠藤 忠治
【氏名】中谷 公紀
|
| 【要約】 |
【課題】土質等に影響されずに常に良好な畦整形ができ、長時間使用ができ、散水量を少なくしても供給性能が低下しない液体供給装置を備えた畦塗り機を提供する。
【構成】畦塗り機1のヒッチフレーム12に水供給装置60のタンク61を取り付ける。タンク61にはモータ駆動のポンプ63が装備され、ポンプ63は配管65を介して整畦体53を覆うカバー部57に取り付けられたノズル67に連通する。ノズル67は、多面体ドラム55の表面に臨む位置に配置される。モータは制御装置69によって作動が制御され、制御装置69は走行機体90に設けられた操作スイッチ71のダイヤル操作によってモータを作動させて多面体ドラム55の表面に水を間欠的に供給させる。操作スイッチ71のダイヤル調整によって間欠時間を連続状態から調整可能である。タンク61内の水はポンプ63により加圧されてノズル67から吐出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に装着され、旧畦の一部を切り崩して土盛り作業を行う前処理体と、該前処理体によって前方に盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付けて新畦を形成する整畦体とを備えた畦塗り機において、 前記整畦体の表面に液体を間欠的に供給可能な液体供給装置を設けたことを特徴とする畦塗り機。 【請求項2】 前記液体供給装置は、間欠時間を連続状態から調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の畦塗り機。 【請求項3】 前記液体供給装置のノズルに対して、前記液体をモータにより駆動されるポンプにより加圧して供給し、前記液体を散布するとともに、前記モータを前記走行機体に設けられたスイッチの操作によって前記液体供給装置を遠隔操作することを特徴とする請求項1又は2に記載の畦塗り機。 【請求項4】 前記液体は、水又は除草剤であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の畦塗り機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行機体の後部に装着され、前処理体、整畦体、液体供給装置を備えた畦塗り機に関する。 【背景技術】 【0002】 畦塗り機は、前処理体によって旧畦の一部を切り崩して土盛りを行い、盛られた土を整畦体によって切り崩された旧畦上に塗り付けて新畦を形成するが、旧畦の土質や水分状態によっては堅牢な畦が形成されない場合が生じることから、特許文献1に記載されているように、畦塗り体の表面に対して水を供給可能な水供給装置(文献では散水装置)を備えた畦塗り機が提案されている。 【0003】 この特許文献1に記載の水供給装置は、機枠に取り付けられた水タンクと、この水タンクの下部に設けられたコックを介して連接されて整畦体(文献では畦塗り体)の円筒部(頂部塗り部)及び多面体ドラム(側部塗り部)の上部に臨ませた複数の散水ノズルを有する導管とを有して構成される。散水ノズルは導管の延びる方向に沿って設けられている。導管は、一端がコックに接続され、他端側が整畦体の上方を水平方向に整畦体の回転中心軸に沿って延びる。コックが開放されると、水タンク内の水は導管を流れて散水ノズルから落下して整畦体に供給される。 【0004】 【特許文献1】特開平8−56403号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前述した従来の畦塗り機の水供給装置は、コックを一旦開くと水が連続的に導管を流れて散水ノズルから落下するので、旧畦の土が粘土質である場合に、旧畦に水を連続的に散水すると、粘土の陶器を作るときのように、土は、回転する円筒部や多面体ドラムの回転方向に沿った向きに引き込まれずに、前方に押し出されることがある。このようになると、新畦を形成する土が不足して新畦の側面等に穴が開き、畦塗りの仕上がりが悪くなるという問題が発生する。 【0006】 また従来の水供給装置は、コックの開度調整によって散水量の調整をすることができるが、水タンクから散水が連続的に行われるので、散水量の調整範囲をより細かくすることができない。このため、散水量を少量にしようとしても過剰な散水が行われ、水供給装置の使用時間が短くなるという問題が発生する。またコックを絞って散水量を少なくすると、導管に設けられた複数の散水ノズルのうちの下流側の散水ノズルに水が供給されなくなって、上流側の散水ノズルのみから水が落下する場合が生じる。このような状態になると、整畦体に供給される水の範囲が狭くなって、水供給装置の性能が低下して、整形不良の畦が形成されるという問題が発生する。 【0007】 本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、旧畦の土が粘土質である場合でも良好な畦整形ができ、畦の土質や水分状態に応じた散水量の調整を行って水供給装置の長時間使用を可能にし、散水量を絞っても整畦体に供給される水の範囲が狭くならない液体供給装置を備えた畦塗り機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 このような課題を解決するため、本発明は、以下の特徴を有する。特徴の一つは、走行機体の後部に装着され、旧畦の一部を切り崩して土盛り作業を行う前処理体と、該前処理体によって前方に盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付けて新畦を形成する整畦体とを備えた畦塗り機において、整畦体の表面に液体を間欠的に供給可能な液体供給装置(例えば、実施形態における水供給装置60,除草剤散布装置72,82)を設けたことを特徴とする。 【0009】 この特徴によれば、整畦体の表面に液体を間欠的に供給可能な液体供給装置を設けることにより、整畦体に供給される液体の過剰供給を防止することができる。このため、土質や土の水分状態に応じた液体供給が可能になり、旧畦が粘土質である場合でも良好な畦整形ができる。また液体の過剰供給がなくなるので、液体供給装置の長時間使用を可能にすることができる。 【0010】 また特徴の一つは、液体供給装置は、間欠時間を連続状態から調整可能であることを特徴とする。 【0011】 この特徴によれば、間欠時間が連続状態から調整可能であるので、間欠時間を調整することで、畦の土質や水分状態に応じた液体散布量の調整をより細かくすることができ、整形性のよい新畦を常に形成することができる。また畦の土質等に応じた量の液体を散布することができるので、過剰な液体散布を確実に防止することができ、また液体供給装置の長時間使用をより延ばすことができる。 【0012】 また特徴の一つは、液体供給装置のノズルに対して、液体をモータにより駆動されるポンプにより加圧して供給し、液体を散布するとともに、モータを走行機体に設けられたスイッチ(例えば、実施形態における操作スイッチ71)の操作によって液体供給装置を遠隔操作することを特徴とする。 【0013】 この特徴によれば、液体供給装置のノズルに対して、液体をモータ駆動のポンプにより加圧して供給するので、ノズルには常に加圧された液体が供給される。このため、ノズルから吐出する液体が散布される領域が狭まることはなく、整畦体の所望の表面に液体を散布することができ、液体供給装置の性能低下を確実に防止することができる。 【0014】 さらに特徴の一つは、液体が水又は除草剤であることを特徴とする。 【0015】 この特徴によれば、液体を水又は除草剤にすることで、畦が粘土質である場合でも良好な畦整形ができ、畦の土質や水分状態に応じた水又は除草剤の散布量調整を行って、液体供給装置の長時間使用を可能にすることができ、散布量を少なくしても整畦体に供給される液体の散布範囲が狭くならない液体供給装置を備えた畦塗り機を提供することができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明に係わる畦塗り機によれば、前述の特徴を有することで、畦が粘土質である場合でも良好な畦の整形ができ、畦の土質や水分状態に応じた液体散布量の調整を行って液体供給装置の長時間使用を可能にすることができ、液体散布量を少なくしても整畦体に供給される液体の範囲が狭くならない畦塗り機を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明に係わる畦塗り機の実施形態を図1から図3に基づいて説明する。なお、本実施形態は、水を供給する水供給装置を備えた畦塗り機と、除草剤を散布する除草剤散布装置を備えた畦塗り機について説明する。先ず、水供給装置を備えた畦塗り機について説明する。 【0018】 [第1実施形態] 畦塗り機の第1実施形態を図1(a)(平面図)及び図2(側面図)を用いて説明する。なお、図2は、畦塗り機を収納するときに用いられるキャスターを取り付けた状態の畦塗り機の側面図を示している。畦塗り機1は、図1(a)及び図2に示すように、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結されて、走行機体90の前進動及び後進動に応じて畦塗り作業を行なうものである。畦塗り機1は、走行機体90からの動力が入力される入力軸11aを備えた装着部10と、装着部10に取り付けられた旋回シリンダ3によって装着部10から左右方向に揺動可能なオフセット機構20と、オフセット機構20の移動端側(後端側)に配設されて入力軸11aから伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部40とを有してなる。 【0019】 装着部10は、左右方向に延びるヒッチフレーム12と、ヒッチフレーム12の前側に取り付けられて走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構に連結可能な図示しない連結フレームとを有してなり、ヒッチフレーム12の中央下部に取り付けられたギアボックス11内に前述した入力軸11aが設けられている。入力軸11aは、走行機体90のPTO軸(図示せず)から伝動軸(図示せず)を介して動力が伝達されるようになっている。 【0020】 オフセット機構20は、前端側をヒッチフレーム12に回動自在に連結されて後方側へ延びるオフセットフレーム21と、オフセットフレーム21の左側に沿って並設されて前端側がヒッチフレーム12の左側端部に回動自在に連結されたリンク部材25とを有してなる。リンク部材25の後端側は、オフセットフレーム21の後端部に回動自在に設けられた連結部23に繋がる連結アーム部材23aに回動自在に取り付けられている。オフセット機構20は、オフセットフレーム21、リンク部材25、ヒッチフレーム12及び連結アーム部材23aによって平行リンク機構を形成している。 【0021】 オフセットフレーム21は、これとヒッチフレーム12との間に枢結された旋回シリンダ3の伸縮により左右方向に揺動可能である。オフセットフレーム21内には図示しない動力伝達機構が設けられ、この動力伝達機構によって、走行機体90から入力軸11aに伝達された動力がオフセットフレーム21の後端側に回動自在に配設された従動軸22に伝達されるようになっている。 【0022】 従動軸22の下部にはこれと同軸上に配置されて下方へ延びる図示しない回動中心軸が連結されている。この回動中心軸は、オフセットフレーム21の後端下部に回動自在に取り付けられた連結部23を貫いて下方へ延びて連結部23と非結合状態にあり、連結部23は回動中心軸を回動支点Oとして回動自在である。回動中心軸の下端部に作業部40から延びるフレーム部41が取り付けられている。 【0023】 フレーム部41は、オフセットフレーム21とフレーム部41との間に繋がれた連結機構30の伸縮シリンダ31の伸縮によって回動支点Oを回動中心として回動可能であるとともに、連結機構30によってオフセット機構20の揺動に対してフレーム部41の延出方向が走行機体90の左右方向と平行になるように保持される。連結機構30は、連結部23と、連結部23及びフレーム部41間に繋がれた回動リンク機構32と、回動リンク機構32及び作業部40間に繋がれて回動リンク機構32を伸縮させる伸縮シリンダ31とを有する。回動リンク機構32は、伸縮シリンダ31が全縮状態になるとフレーム部41を左右方向右側に平行に延ばし、伸縮シリンダ31が全伸長状態になるとフレーム部41を左右方向左側に平行に延ばすように構成されている。 【0024】 このように構成された連結機構30は、フレーム部41が左右方向に平行に延びた状態で伸縮シリンダ31の伸縮を規制すると、フレーム部41と連結部23とを一体化させる。その結果、フレーム部41と連結部23とが一体化した状態でオフセット機構20が左右に揺動すると、回動リンク機構32を介して連結部23に繋がるフレーム部41が左右方向に平行状態に維持されたままでオフセット移動する。 【0025】 フレーム部41には巻き掛け伝動機構(図示せず)が内蔵されており、この巻き掛け伝動機構を介して回転中心軸に伝達された動力がフレーム部41の先端部に伝達されるようになっている。 【0026】 フレーム部41の先端下部には駆動軸ケース42が下方へ延び、この駆動軸ケース42に作業部40が接続されている。駆動軸ケース42内には図示しない動力伝達機構が内蔵され、この動力伝達機構は、フレーム部41内の巻き掛け伝動機構を介して動力が伝達されるようになっている。 【0027】 作業部40は、圃場の周辺に沿って形成された旧畦の上部を切り崩す天場処理体45と、切り崩した土の土盛りを行なう前処理体49と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦体53を有してなる。 【0028】 天場処理体45は回転自在な図示しない天場処理ロータを備え、この天場処理ロータは駆動軸ケース42の動力伝達機構から伝達される動力を受けて回転駆動するようになっている。前処理体49は、回転自在な図示しない耕耘ロータを備え、この耕耘ロータは駆動軸ケース42の動力伝達機構から伝達される動力を受けて回転駆動するようになっている。整畦体53は、左右方向に延びて回転自在に支持された回転軸54に取り付けられた多面体ドラム55と、多面体ドラム55の右側端部に取り付けられて横方向に延びる円筒部56を有する。整畦体53は駆動軸ケース42の動力伝達機構から伝達される動力を受けて回転駆動するようになっている。 【0029】 作業部40は、フレーム部41が左右方向に平行に延びた状態において、整畦体53の回転軸54がフレーム部41の延びる方向と平行になるようにフレーム部41に対して配設されている。つまり、作業部40は、フレーム部41が左右方向に平行に延びた状態になると、作業部40の向きを示す作業方向軸O2が走行機体90の進行方向Aと平行になるように配設されている。 【0030】 このように構成された作業部40は、走行機体90が前進走行すると、それに伴って進行して、天場処理体45が圃場の一辺の旧畦の上部を切り崩し、前処理体49が切り崩した土の土盛りを行ない、整畦体53が盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付けて、圃場の一辺を連続的に畦塗りする。 【0031】 このような畦塗り作業は、圃場の土質や水分状態によって新畦をきれいに整形することができない場合がある。そこで、本実施形態の畦塗り機1には、整畦体53に水を供給する水供給装置60が装備されている。この水供給装置60は、ヒッチフレーム12に取り付けられたタンク61と、タンク61に装着されてモータにより駆動されるポンプ63と、ポンプ63に一端側が接続されて他端側が整畦体53に延びる配管65と、配管65の他端側端部に取り付けられたノズル67と、ポンプ63のモータの動作を制御する制御装置69と、走行機体90に設けられてポンプ63を遠隔操作可能な操作スイッチ71とを有してなる。 【0032】 タンク61は、上部に設けられた注入口61aから水の供給が可能であり注入口61aに着脱可能なキャップ61bが取り付けられている。タンク61の下部にはモータ駆動のポンプ63が取り付けられている。モータは電動式であって制御装置69と電気的に接続され、制御装置69によってモータ回転数が制御される。タンク61内に水を満水状態に入れると、タンク61の重量は重くなるが、タンク61はヒッチフレーム12に取り付けられているので、タンク61の荷重がオフセット機構20に作用することはない。このため、オフセット機構20の強度を強化する必要性がなく、重量及びコストの増大を防止することができ、また畦塗り機の重量の増大によって、畦塗り機を牽引する走行機体が限定される事態を防止することができる。 【0033】 配管65に取り付けられたノズル67は、ノズル67の基軸部67aに対して回動可能に取り付けられて散水方向の調整が可能である。ノズル67は、多面体ドラム55の上側を覆うカバー部57の後端部に取り付けられた支持部材68を介して支持されており、ノズル67の吐出口は多面体ドラム55の表面側に向いている。このため、ノズル67から吐出する水は、多面体ドラム55の表面に散布される。 【0034】 制御装置69は、タイマー回路を装備し、操作スイッチ71のON操作によって作動する。タイマー回路は、操作スイッチ71のダイヤル操作に応じてポンプ63を駆動するモータを間欠的に駆動させるとともに、間欠時間を連続状態から任意の時間に設定可能である。旧畦の水分が不足する場合には、操作スイッチ71のダイヤル操作によって、間欠時間をゼロとする連続状態に設定指示する。 なお、制御装置69は走行機体90から電力供給を受けて作動する。 【0035】 操作スイッチ71は回動可能なダイヤル部71aを備え、このダイヤル部71aを回転操作すると、制御装置69のON・OFF操作ができ、またポンプ63を駆動するモータの間欠動作を連続状態から任意の間欠時間に設定指示することができる。 【0036】 このような水供給装置60によって、水が多面体ドラム55の表面に散布されると、多面体ドラム55に接する圃場の耕土に給水され、ドラム表面と耕土との接触抵抗も小さくなり、回転する多面体ドラム55によって旧畦に対して耕土が十分に締め固められるとともに畦表面がきれいに仕上げられる。 【0037】 例えば、耕土が粘土質である場合には、多面体ドラム55に水を供給しないと、多面体ドラム55の表面に耕土が付着し、この付着した耕土によって新畦の表面が荒らされるとともに、締め固めようとする多面体ドラム55の表面に新畦の耕土が付着して、新畦の整形が殆どできなくなる。 【0038】 このような場合、水供給装置60によって、多面体ドラム55に間欠的に水を供給すると、多面体ドラム表面に付着しようとする粘土質の耕土が水によってスリップして、多面体ドラム表面への耕土の付着を防止することができる。そして、この耕土は、多面体ドラム55の回転方向に沿って移動するとともに締め固められる。また形成過程の新畦は、多面体ドラム表面に接触しても、多面体ドラム55に供給された水によってスリップして多面体ドラム表面に新畦の耕土が付着することはない。このため、きれいな新畦を形成することができる。 【0039】 しかしながら、多面体ドラム55に供給される水の量が多すぎると、粘土の陶器を作るときのように、耕土は、回転する円筒部56や多面体ドラム55の回転方向に沿った向きに引き込まれずに、前方に押し出されてしまい、その結果、新畦を形成する土が不足して新畦の側面等に穴が開いて仕上がりの悪い新畦が形成される。 【0040】 本実施形態の畦塗り機1の水供給装置60は、前述したように間欠的に水を多面体ドラム55に供給するとともに間欠時間の調整も可能であるので、水の供給量を細かく調整することができる。このため、耕土の状態に応じて、多面体ドラム表面に耕土が付着せず且つ回転する円筒部56や多面体ドラム55の回転方向に沿った向きに耕土が引き込まれるように、水の供給量の調整をすることができる。従って、どのような土質や水分状態であっても、常に仕上がりがきれいな新畦を形成することができる。また畦の土質や水分状態に応じた水の供給調整が可能であるので、土質等に拘わらずに常に連続散水する場合と比較して、水供給装置60の長時間使用を可能にすることができる。さらに、ノズル67から散水される水は、ポンプ63によって加圧されてノズル67から吐出するので、間欠時間の間隔を開けて水の供給量を減らしても、ノズル67から吐出する水の勢いは変わらない。このため、多面体ドラム55に散布される水の供給範囲は変わらず、水の供給能力が低下することもない。 【0041】 なお、前述した実施例では、タンク61に水を入れた場合を示したが、このタンク61内に液体の除草剤を入れてもよい。除草剤をタンク61に入れると、前述した水供給装置60を除草剤散布装置72として使用することができる。新畦の形成と同時に整形された新畦に対して除草剤を散布したい場合には、図1(b)(部分拡大図)に示すように、ノズル67の吐出口を畦塗り機1の後方側に向ける。 【0042】 [第2の実施の形態] 次に、畦塗り機の第2実施形態を説明する。第2実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明し、第1実施形態と同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。 【0043】 第2実施形態の畦塗り機1'は、図3(a)(平面図)に示すように、平行リンク機構を有するオフセット機構75の後端部に設けられた後フレーム76に作業部77が取り付けられ、オフセット機構75の左右方向の揺動によって作業部77をオフセット移動させるものである。 【0044】 オフセット機構75は、ヒッチフレーム12と、この左右両端部に枢結された左右一対のリンク部材78と、これらリンク部材78の後端部を枢結した後フレーム76とを有して構成され、調整ロッド79の伸縮によって左右方向に揺動可能である。 【0045】 ヒッチフレーム12と後フレーム76との間には、ユニバーサルジョイント及び伝動シャフトからなる伝動装置80と動力入力部81が設けられ、走行機体90から入力軸11aに入力された動力は、伝動装置80及び動力入力部81を介して作業部77に伝達されるようになっている。作業部77は、前側から前処理体49及び整畦体53を有して構成されて、後フレーム76に取り付けられている。 【0046】 水供給装置60のタンク61は、後フレーム76に取り付けられ、タンク61から延びる配管65はタンク61から整畦体53を覆うカバー部57の後方へ延びて、カバー部57に取り付けられたノズル67の基軸部67aに接続されている。 【0047】 このように水供給装置60のタンク61をオフセット機構75の後フレーム76に取り付けることで、オフセット機構75の左右揺動に拘わらずにタンク61と整畦体53の相対位置を常に一定にすることができるとともに、タンク61を整畦体53の近傍位置に配置することができる。このため、配管65の引き回しが容易となり、且つ配管65の長さを短縮化することができる。 【0048】 なお、第2実施形態の水供給装置60のタンク61に液体の除草剤を入れると、前述した水供給装置60を除草剤散布装置82として使用することができる。新畦の形成と同時に整形された新畦に対して除草剤を散布したい場合には、図3(b)(部分拡大図)に示すように、ノズル67の吐出口は畦塗り機1'の後方側に向ける。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明の第1実施形態に係わる畦塗り機を示し、同図(a)は畦塗り機の平面図であり、同図(b)は同図(a)のb矢視部分の部分拡大図である。 【図2】本発明の第1実施形態に係わる畦塗り機の側面図を示す。 【図3】本発明の第2実施形態に係わる畦塗り機を示し、同図(a)は畦塗り機の平面図であり、同図(b)は同図(a)のb矢視部分の部分拡大図である。 【符号の説明】 【0050】 1,1' 畦塗り機 49 前処理体 53 整畦体 60 水供給装置(液体供給装置) 63 ポンプ 67 ノズル 71 操作スイッチ(スイッチ) 72,82 除草剤散布装置(液体供給装置) 90 走行機体
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000383 【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
|
| 【公開番号】 |
特開2008−43211(P2008−43211A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−219185(P2006−219185) |
|