| 【発明の名称】 |
耕耘軸の支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】上原 徳幸
【氏名】岸本 岳史
【氏名】福田 喜孝
【氏名】大髭 正敏
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| 【要約】 |
【課題】耕耘軸を液密に支持する為のベアリング部材及びオイルシール部材の設置空間内に土等のダストが侵入することを有効に防止し得る構造簡単な耕耘軸の支持構造を提供する。
【構成】軸本体111a及び連結フランジ111bを有する耕耘ファイナル軸111と、耕耘爪軸112とを備えた耕耘軸110の支持構造100は、ベアリング部材410及びオイルシール部材420の設置空間Pを外部から遮閉する第1ダストカバー130と、第1ダストカバー130を外部から遮閉する第2ダストカバー140とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持部材の軸受部に設置されたベアリング部材及びオイルシール部材を介して軸線回り回転自在且つ液密に支持される軸本体及び該軸本体の車輌幅方向内方に設けられた連結フランジを有する耕耘ファイナル軸と、前記連結フランジを介して前記耕耘ファイナル軸に軸線回り相対回転不能に連結される耕耘爪軸とを備えた耕耘軸の支持構造であって、 耕耘カバーの側板又は該側板に連結された耕耘カバー側部材と前記連結フランジと共働して、前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間を外部から遮閉する第1ダストカバーと、 前記側板又は前記耕耘カバー側部材と前記連結フランジと共働して、前記第1ダストカバーを外部から遮閉する第2ダストカバーとを備えていることを特徴とする耕耘軸の支持構造。 【請求項2】 前記第2ダストカバーは、前記側板又は前記耕耘カバー側部材及び前記連結フランジに対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項3】 前記第1ダストカバーは、基端部が前記連結フランジに固着され且つ先端部が前記耕耘カバー側部材に設けられた溝と共働して、前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間への外部からのダストの侵入を防止する第1侵入防止部を形成し、 前記第2ダストカバーは、前記第1ダストカバーより径方向外方において車輌幅方向外端部が前記耕耘カバー側部材と共働し且つ車輌幅方向内端側が前記連結フランジと共働して、前記第1侵入防止部への外部からのダストの侵入を防止する第2侵入防止部を形成するように前記耕耘カバー側部材に着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項4】 前記第2ダストカバーは、複数のダストカバー形成体によって形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項5】 前記複数のダストカバー形成体のうち最下方に位置するダストカバー形成体は、他のダストカバー形成体よりも肉厚とされていることを特徴とする請求項4に記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項6】 前記第2ダストカバーは、非金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項7】 前記第1ダストカバー及び前記第2ダストカバーの間には空間が存在していることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項8】 前記空間には、前記第2ダストカバーを超えて侵入する土等のダストが前記第1ダストカバーに到達することを防止する邪魔部材が配設されていることを特徴とする請求項7に記載の耕耘軸の支持構造。 【請求項9】 前記邪魔部材は、複数個の球体であることを特徴とする請求項8に記載の耕耘軸の支持構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、トラクタに適用される耕耘軸の支持構造に関する。 【背景技術】 【0002】 耕耘軸は、チェーンケース又はサイドフレーム等の支持部材に形成された開口に装着された中空ホルダーにベアリング部材及びオイルシール部材を介して軸線回り回転自在且つ液密に支持される軸本体及び該軸本体の車輌幅方向内方に設けられた連結フランジを有する耕耘ファイナル軸と、前記連結フランジを介して前記耕耘ファイナル軸に軸線回り相対回転不能に連結される耕耘爪軸とを備えている。 【0003】 ところで、斯かる構成の耕耘軸の支持構造において、前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間に土等のダストが侵入することを防止することが提案されている(下記特許文献1参照)。 詳しくは、前記特許文献に記載の支持構造は、基端部が前記連結フランジの車輌幅方向内端面に固着され、且つ、先端部が、耕耘カバーの側板に連結されたヒンジプレートであって、前記中空ホルダーに外挿されたヒンジプレートに近接されたダストカバーを備えており、前記ダストカバーによって前記設置空間への土等のダストの侵入を防止し得るように構成されている。 【0004】 しかしながら、前記従来の支持構造は、単に一枚のダストカバーが備えられているだけであり、前記設置空間内へのダストの侵入を十分には防止できず、前記設置空間内に配設される前記オイルシール部材及び前記ベアリング部材の耐久性が悪化するという問題があった。 【特許文献1】実開昭57−149705号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、耕耘軸を液密に支持する為のベアリング部材及びオイルシール部材の設置空間内に土等のダストが侵入することを有効に防止し得る構造簡単な耕耘軸の支持構造の提供を、一の目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は、前記目的を達成する為に、支持部材の軸受部に設置されたベアリング部材及びオイルシール部材を介して軸線回り回転自在且つ液密に支持される軸本体及び該軸本体の車輌幅方向内方に設けられた連結フランジを有する耕耘ファイナル軸と、前記連結フランジを介して前記耕耘ファイナル軸に軸線回り相対回転不能に連結される耕耘爪軸とを備えた耕耘軸の支持構造であって、耕耘カバーの側板又は該側板に連結された耕耘カバー側部材及び前記連結フランジと共働して、前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間を外部から遮閉する第1ダストカバーと、前記側板又は前記耕耘カバー側部材と前記連結フランジと共働して、前記第1ダストカバーを外部から遮閉する第2ダストカバーとを備えていることを特徴とする耕耘軸の支持構造を提供する。 【0007】 本発明に係る耕耘軸の支持構造の具体的態様として、次のものを例示できる。即ち、 (a)前記第2ダストカバーは、前記側板又は前記耕耘カバー側部材及び前記連結フランジに対して着脱可能とされている態様、 (b)前記第1ダストカバーは、基端部が前記連結フランジに固着され且つ先端部が前記耕耘カバー側部材に設けられた溝と共働して、前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間への外部からのダストの侵入を防止する第1侵入防止部を形成し、前記第2ダストカバーは、前記第1ダストカバーより径方向外方において車輌幅方向外端部が前記耕耘カバー側部材と共働し且つ車輌幅方向内端側が前記連結フランジと共働して、前記第1侵入防止部への外部からのダストの侵入を防止する第2侵入防止部を形成するように前記耕耘カバー側部材に着脱可能に連結されている態様、 (c)前記第2ダストカバーは、複数のダストカバー形成体によって形成されている態様、 (d)前記第2ダストカバーは、非金属材料で形成されている態様、 (e)前記第1ダストカバー及び前記第2ダストカバーの間には空間が存在している態様、 (f)前記(a)から(e)の態様のうち少なくとも一つを含む態様である。 【0008】 前記(c)の態様において、前記複数のダストカバー形成体は、連結状態とされていることが好ましい。この場合、連結状態とされた前記複数のダストカバー形成体の両端部が凹凸係合するように構成されていてもよい。 又、前記(c)の態様において、前記複数のダストカバー形成体のうち最下方に位置するダストカバー形成体は、他のダストカバー形成体よりも肉厚とされていることが好ましい。 前記(d)の態様において、前記非金属材料としては、好ましくは、弾性体からなる材料を例示できる。 前記(e)の態様において、前記第1ダストカバー及び前記第2ダストカバーの間に存在している前記空間には、前記第2ダストカバーを超えて侵入する土等のダストが前記第1ダストカバーに到達することを防止する邪魔部材が配設されていることが好ましい。この場合、前記邪魔部材としては、例えば、複数個の球体や、該空間に内挿されるように形成されたリング状の部材等を挙げることができる。前記邪魔部材に用いることができる材料としては、例えば、プラスチック材料を挙げることができる。 【発明の効果】 【0009】 本発明に係る耕耘軸の支持構造によれば、前記耕耘カバーの側板又は該側板に連結された前記耕耘カバー側部材と前記連結フランジと共働して、前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間を外部から遮閉する前記第1ダストカバーに加えて、前記側板又は前記耕耘カバー側部材と前記連結フランジと共働して、前記第1ダストカバーを外部から遮閉する前記第2ダストカバーを備えているので、たとえ土等のダストが前記第2ダストカバーを超えて侵入したとしても、前記設置空間へ侵入する為には、さらに前記第1ダストカバーを超えて侵入する必要があり、それだけ、該ダストが前記設置空間へ侵入し難くすることができる。 従って、前記耕耘軸を液密に支持する為の前記ベアリング部材及び前記オイルシール部材の設置空間内に土等のダストが侵入することを有効に防止することができる。 【0010】 又、前記第2ダストカバーは、前記側板又は前記耕耘カバー側部材及び前記連結フランジに対して着脱可能とされている場合には、たとえ前記第2ダストカバーを超えてダストが侵入したとしても、該第2ダストカバーを前記側板又は前記耕耘カバー側部材及び前記連結フランジから取り外すことで、該第2ダストカバーを取り外した状態で該第2ダストカバーを超えて侵入したダストを容易に清掃することができ、それだけ、前記設置空間内にダストが侵入することを有効に防止することができる。 この場合において、前記第2ダストカバーは、複数のダストカバー形成体によって形成されていると、前記側板又は前記耕耘カバー側部材及び前記連結フランジに対して容易に着脱することが可能となる。又、前記複数のダストカバー形成体のうち最下方に位置するダストカバー形成体は、他のダストカバー形成体よりも肉厚とされている場合には、該最下方に位置するダストカバー形成体の耐久性を向上させることができる。 【0011】 又、前記第2ダストカバーは、非金属材料で形成されている場合には、該第2ダストカバーが、非金属材料で形成されていることで、他の構成部品(例えば、回転する前記連結フランジ)に接触しても、該他の構成部品との接触による騒音等の不具合の発生を効果的に防止することができる。 【0012】 又、前記第1ダストカバー及び前記第2ダストカバーの間に空間が存在している場合には、たとえ前記第1ダストカバー及び前記第2ダストカバーの間の前記空間内にダストが侵入した場合でも、該空間が、該侵入したダストの溜まり空間として作用し、該ダストの前記設置空間への侵入を遅らせることができ、ひいては該設置空間内にダストが侵入することをさらに有効に防止することができる。 この場合において、前記第1ダストカバー及び前記第2ダストカバーの間に存在している前記空間に、前記邪魔部材が配設されている場合には、該空間内へのダストの侵入を該邪魔部材によって効果的に阻止することができると共に、たとえ該空間内へダストが侵入したとしても、該ダストの前記設置空間内への侵入を該邪魔部材によってさらに遅らせることができ、それだけ前記設置空間内にダストが侵入することを有効に防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明に係る耕耘軸の支持構造の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。 図1は、本発明に係る耕耘軸の支持構造の一実施形態100を適用したトラクタAを示す側面図である。 【0014】 図1に示すトラクタAは、トラクタ本機200と、該トラクタ本機200に付設されるロータリ耕耘機300とを備えている。 前記トラクタ本機200において、前後に前輪1及び後輪2を懸架する本体の前部にボンネット6が配設され、該ボンネット6の内部には駆動源(ここではエンジン)5が配置されている。また運転席11の前方にはステアリングハンドル10が配設されている。 【0015】 前記駆動源5の後方にはミッションケース50が配設され、該駆動源5からの動力を前記ミッションケース50に伝達して変速し、前記後輪2や前記前輪1に駆動力を伝達するように構成されている。 前記ロータリ耕耘機300は、前記トラクタ本機200の後部に設けられた作業機装着装置220に、該装置220に設けられた連結機構210を介して装着されている。 前記作業機装着装置220は、トップリンク221や左右一対のロアリンク222等より構成されている。前記ロアリンク222は、前記ミッションケース50上部に配設した油圧ケース51の車輌幅方向側部に設けられたリフトアーム223にリフトロッド224を介して連結されている。 前記ロータリ耕耘機300は、前記リフトアーム223が前記油圧ケース51内の図示しない油圧シリンダの伸縮によって上下回動することにより、前記リフトロッド224及び前記ロアリンク222を介して昇降回動可能とされている。 【0016】 又、前記ロータリ耕耘機300は、前記駆動源5からの動力の一部が前記ミッションケース50後面より突出したPTO軸15より自在継ぎ手16を介して前記ロータリ耕耘機300に伝えられて駆動するように構成されている。 【0017】 図2は、図1に示すロータリ耕耘機300の動力伝達構造の展開断面図である。 前記ロータリ耕耘機300は、図1及び図2に示すように、入力軸310と、動力伝達軸320と、ロータケース330と、耕耘部340と、前記耕耘部340を覆う耕耘カバー150とを備えている。 前記入力軸310は、本機に設けられた前記PTO軸15に前記自在継ぎ手16を介して作動連結されるように構成されており、前記駆動源5からの動力が該PTO軸15及び自在継ぎ手16を介して伝達されるようになっている。 【0018】 前記動力伝達軸320は、前記入力軸310からの動力が第1伝動機構350によって伝達されるように構成されており、該第1伝動機構350を介して該入力軸310に作動連結されている。 【0019】 詳しくは、前記第1伝動機構350は、ベベルギヤボックス351と、第1及び第2ベベルギヤ352,353とを備えている。 前記ベベルギヤボックス351は、前記入力軸310を軸線回り回転自在に支持すると共に、該入力軸310に対して直交するように配置された前記動力伝達軸320の一端部側を軸線回り回転自在に支持している。 又、前記第1ベベルギヤ352は、前記ベベルギヤボックス351内に収容されており、前記入力軸310に外嵌固定されている。前記第2ベベルギヤ353は、前記ベベルギヤボックス351内に収容されており、前記第1ベベルギヤ352と噛合するように、前記動力伝達軸320の一端部側に外嵌固定されている。 【0020】 前記ロータケース330は、前記伝動機構350の車輌幅方向の両側に設けられた左右一対のメーンビーム331,332と、前記左右一対のメーンビーム331,332の車輌幅方向外端部にそれぞれ配設された支持部材333,334とを備えている。 【0021】 詳しくは、前記一方のメーンビーム331に配設された前記支持部材333は、ここではチェーンケースとされており、前記他方のメーンビーム332に配設された前記支持部材334は、ここではサイドフレームとされている。 前記一方のメーンビーム331は、前記ベベルギヤボックス351の一方の側面と前記チェーンケース333の上端部とを連結するように配設されており、前記動力伝達軸320が内装されている。前記他方のメーンビーム332は、前記ベベルギヤボックス351の他方の側面と前記サイドフレーム334の上端部とを連結するように配設されている。 【0022】 前記チェーンケース333は、上端部が前記動力伝達軸320の他端部側を軸線回り回転自在に支持しており、下端部の軸受部101が前記耕耘部340を構成する耕耘軸110の一端部側をベアリング部材410及びオイルシール420を介して軸線回り回転自在且つ液密に支持している。 前記オイルシール420は、ここでは、前記チェーンケース333内の潤滑油の漏れを防止する為のものとされている。 又、前記サイドフレーム334は、下端部の軸受部が前記耕耘軸110の他端部を軸線回り回転自在に支持している。 【0023】 前記耕耘部340は、耕耘軸110と、耕耘爪120とを備えている。 前記耕耘軸110は、前記動力伝達軸320からの動力が第2伝動機構360によって伝達されるように構成されており、該第2伝動機構360を介して該動力伝達軸320に作動連結されている。 【0024】 詳しくは、前記第2伝動機構360は、第1及び第2スプロケット361,362と、チェーン363とを備えている。 前記第1スプロケット361は、前記動力伝達軸320の他端部側に外嵌固定されており、前記第2スプロケット362は、前記耕耘軸110の一端部側に外嵌固定されている。そして、前記チェーン363は、前記第1及び第2スプロケット361,362に巻掛けられている。 又、前記耕耘爪120は、前記耕耘軸110を構成する後述する耕耘爪軸112に軸線回り相対回転不能に設けられている。 【0025】 斯かる構成を備えることにより、前記ロータリ耕耘機300は、前記入力軸110から前記第1伝動機構350を介して前記動力伝達軸320に伝達された動力が前記第2伝動機構360を介して前記耕耘軸110に伝達され、これにより、該耕耘軸110における前記耕耘爪120が軸線回りに回転駆動されるようになっている。 【0026】 次に、本実施の形態に係る耕耘軸110の支持構造100について図3を参照しながら詳述する。 図3は、本実施の形態に係る耕耘軸110の支持構造100の概略構成を示す断面図である。 前記耕耘軸110は、図3に示すように、耕耘ファイナル軸111と、耕耘爪軸112とを備えている。 【0027】 前記耕耘ファイナル軸111は、軸本体111a及び連結フランジ111bを備えている。 前記軸本体111aは、前記支持部材(ここでは、チェーンケース333)の前記軸受部101に設置された前記ベアリング部材410及びオイルシール部材420を介して軸線回り回転自在且つ液密に支持されており、前記連結フランジ111bは、前記軸本体111aの車輌幅方向内方に設けられている。 又、前記耕耘爪軸112は、前記耕耘ファイナル軸111を構成する前記連結フランジ111bを介して該耕耘ファイナル軸111に軸線回り相対回転不能に連結されている。 【0028】 前記耕耘軸110の支持構造100は、第1ダストカバー130と、第2ダストカバー140とを備えている。 【0029】 前記第1ダストカバー130は、前記耕耘カバー150の側板151又は該側板151に連結された耕耘カバー側部材152(ここでは、該側板151に連結されたヒンジプレート152)と前記連結フランジ111bと共働して、前記ベアリング部材410及び前記オイルシール部材420の設置空間Pを外部から遮閉するように構成されている。 前記第2ダストカバー140は、前記側板151又は前記耕耘カバー側部材152(ここでは、前記側板151に連結されたヒンジプレート152)と前記連結フランジ111bと共働して、前記第1ダストカバー130を外部から遮閉するように構成されている。 【0030】 本実施の形態に係る耕耘軸110の支持構造100によれば、前記第1ダストカバー130に加えて、前記第2ダストカバー140を備えているので、たとえ土等のダストが前記第2ダストカバー140を超えて侵入したとしても、前記設置空間Pへ侵入する為には、さらに前記第1ダストカバー130を超えて侵入しなければならず、それだけ、該ダストが前記設置空間Pへ侵入し難くすることができる。 従って、前記耕耘軸110を液密に支持する為の前記ベアリング部材410及び前記オイルシール部材420の前記設置空間P内に土等のダストが侵入することを有効に防止することが可能となり、前記オイルシール部材410及び前記ベアリング部材420の耐久性の悪化、ひいては前記ベアリング部材410及び/又は前記オイルシール部材420の破損を効果的に防止することができる。 【0031】 本実施の形態においては、前記第2ダストカバー140は、図4に示すように、前記ヒンジプレート152及び前記連結フランジ111bに対して着脱可能とされている。 図4は、図3に示す支持構造100における第2ダストカバー140を示す側面図であって、図4(a)は、該第2ダストカバー140が開いている状態を示しており、図4(b)は、該第2ダストカバー140が閉じている状態を示している。 斯かる構成を備えることにより、前記耕耘軸110の支持構造100は、たとえ前記第2ダストカバー140を超えてダストが侵入したとしても、該第2ダストカバー140を前記ヒンジプレート152及び前記連結フランジ111bから取り外すことで、該第2ダストカバー140を取り外した状態で該第2ダストカバー140を超えて侵入したダストを容易に清掃することができ、それだけ、前記設置空間P内にダストが侵入することを有効に防止することが可能となる。 【0032】 又、本実施の形態においては、前記第2ダストカバー140は、図4に示すように、複数のダストカバー形成体(ここでは、二つのダストカバー形成体140a,140b)によって形成されている。こうすることで、前記ヒンジプレート152及び前記連結フランジに対する着脱の容易化を図ることができる。 【0033】 本実施の形態においては、前記複数のダストカバー形成体140a,140bは、連結状態とされている。こうすることで、前記ヒンジプレート152及び前記連結フランジに対してさらに着脱し易くすることが可能となる。 詳しくは、前記第2ダストカバー140は、前記耕耘軸110の軸線方向に沿った軸線回りに開くように、前記二つのダストカバー形成体140a,140bのうち一方のダストカバー形成体140aの一端部140a’と他方のダストカバー形成体140bの一端部140b’とが蝶番Cを介して連結されている。 そして、連結状態とされた前記複数のダストカバー形成体140a,140bの両端部140a”,140b”が凹凸係合するように構成されている。こうすることで、前記複数のダストカバー形成体140a,140bを閉じた際に確実に保持することができると共に、該凹凸係合部からのダストの侵入を有効に防止することができる。 ここでは、連結状態とされた前記二つのダストカバー形成体140a,140bの両端部140a”,140b”が凹凸係合するように、前記一方のダストカバー形成体140aの他端部140a”は凹状とされ且つ前記他方のダストカバー形成体140bの他端部140b”は凸状とされている。 【0034】 本実施の形態において、図5及び図6に示すように、前記複数のダストカバー形成体140a,140bのうち最下方に位置するダストカバー形成体140bは、他のダストカバー形成体140aよりも肉厚とされていてもよい。 このように、前記最下方に位置するダストカバー形成体140bが他のダストカバー形成体140aよりも肉厚とされていると、該最下方に位置するダストカバー形成体140bの耐久性を向上させることができる。例えば、土等の外部物体との衝突による摩耗によって前記最下方に位置するダストカバー形成体140bがすり減ることがあっても、他のダストカバー形成体140aよりも肉厚とされているので、それだけ長期に亘って使用することが可能となる。 【0035】 本実施の形態において、前記第2ダストカバー140は、非金属材料(ここでは、樹脂等の弾性体からなる材料)で形成されていてもよい。こうすることで、該第2ダストカバー140が他の構成部品(例えば、回転する前記連結フランジ111b)に接触しても、該他の構成部品との接触による騒音等の不具合の発生を効果的に防止することが可能となる。 斯かる構成においては、該第2ダストカバー140と接触する他の構成部品が金属材料で形成されている場合に特に有効である。 【0036】 又、本実施の形態においては、図3に示すように、前記第1ダストカバー130及び前記第2ダストカバー140の間に空間Q(ここでは、前記第1ダストカバー130と前記ヒンジプレート152と前記第2ダストカバー140と前記連結フランジ111bとで囲まれる空間Q)が存在するように構成されている。 斯かる構成を備えることにより、前記耕耘軸110の支持構造100は、たとえ前記空間Q内にダストが侵入した場合でも、該空間Qが、該侵入したダストの溜まり空間として作用し、該ダストの前記設置空間Pへの侵入を遅らせることができ、ひいては該設置空間P内にダストが侵入することをさらに有効に防止することが可能となる。 この場合において、図5に示すように、前記第1ダストカバー130及び前記第2ダストカバー140の間に存在している前記空間Qに、前記第2ダストカバー140を超えて侵入する土等のダストが前記第1ダストカバー130に到達することを防止する邪魔部材160が配設されていてもよい。例えば、図示の如く、前記邪魔部材160は複数個の球体(具体的にはプラスチックからなる球体)とされていてもよい。 斯かる構成を備えた支持構造100では、前記空間Q内へのダストの侵入を前記邪魔部材160によって効果的に阻止することができると共に、たとえ該空間Q内へダストが侵入したとしても、該ダストの前記設置空間P内への侵入を該邪魔部材160によってさらに遅らせることができ、それだけ前記設置空間P内にダストが侵入することを有効に防止することが可能となる。 【0037】 次に、図3から図9を参照しながらさらに具体的に説明する。 図3に示すように、前記チェーンケース333における前記軸受部101の車輌幅方向内方には、開口333aが設けられている。 前記軸本体111aは、前記チェーンケース333に形成された前記開口333aに装着された中空ホルダー430に前記ベアリング部材410及び前記オイルシール部材420を介して軸線回り回転自在且つ液密に支持されている。 詳しくは、前記ベアリング部材410及び前記オイルシール部材420は、前記第2スプロケット362と前記連結フランジ111bとの間に設けられており、前記オイルシール部材420は、前記ベアリング部材410の車輌幅方向内方に配置されている。 【0038】 図7は、図3に示す支持構造100における前記第1ダストカバー130及び該第1ダストカバー130が設けられた前記耕耘ファイナル軸111を示す斜視図である。 図3及び図7に示すように、前記第1ダストカバー130は、基端部131が前記連結フランジ111bに固着され且つ先端部132が前記ヒンジプレート152に設けられた溝152aと共働して、前記設置空間Pへの外部からのダストの侵入を防止する第1侵入防止部を形成している。 さらに具体的に言えば、前記第1ダストカバー130は、前記基端部131が前記連結フランジ111bの車輌幅方向外端面に対向状態で固着(例えば、溶着等の接合手段により該連結フランジ111bと一体的に形成)されるリング状の基端面部とされており、前記先端部132が前記基端面部131の径方向外端部から車輌幅方向外方へ延びるカバー部とされている。 なお、前記連結フランジ111bは、図7に示すように、円板形状とされている。 【0039】 図3に示すように、前記ヒンジプレート152は、前記側板151に着脱可能に(ここでは、ボルト等の固定部材BL2によって)連結されており、前記中空ホルダー430に外挿されている。 又、前記ヒンジプレート152は、前記第1ダストカバー130に近接されると共に、前記第2ダストカバー140を着脱可能に支持している。 【0040】 詳しくは、前記ヒンジプレート152は、車輌幅方向内方側において、前記第1ダストカバー130の前記カバー部132の自由端部132aを所定の間隔をおいて挿入し得るように前記耕耘軸110の軸線回りの円周状に且つ車輌幅方向外方に延びる挿入溝152aを有しており、前記側板151に連結される連結部152bが設けられている。 なお、前記挿入溝152aの径方向外周部には、前記カバー部132の自由端部132aに沿って車輌幅方向内方に延びる突出部152cが設けられている。 【0041】 前記第2ダストカバー140は、前記第1ダストカバー130より径方向外方において車輌幅方向外端部141aが前記ヒンジプレート152と共働し且つ車輌幅方向内端側が前記連結フランジ111bと共働して、前記第1侵入防止部への外部からのダストの侵入を防止する第2侵入防止部を形成するように前記ヒンジプレート152に着脱可能に連結されている。 さらに具体的に言えば、前記第2ダストカバー140は、前記側板151又は前記耕耘カバー側部材152(ここでは、前記側板151に連結されたヒンジプレート152)に連結される連結部143を有しており、前記第1ダストカバー130より径方向外方において車輌幅方向外端部141aが前記ヒンジプレート152の嵌合部(ここでは嵌合溝152d)に嵌合されている。 又、前記第2ダストカバー140は、車輌幅方向内端側の径方向内周面142aが前記連結フランジ111bの外周面111b’と近接するように対向している。 【0042】 ここで、前記第2ダストカバー140は、図8に示すように、前記第1ダストカバー130より径方向外方において車輌幅方向外端部141aの径方向内周面141bが前記ヒンジプレート152の径方向外面152e(例えば、前記突出部152cにおける径方向外面152e)に当接するように構成されていてもよい。 又、前記第2ダストカバー140は、図8に示すように、車輌幅方向内端側の外側面142bが前記連結フランジ111bの車輌幅方向外端面111b”と近接するように対向していてもよい。 【0043】 又、図9に示すように、前記第2ダストカバー140は、前記側板151又は前記耕耘カバー側部材152(ここでは、該側板151に連結されたヒンジプレート152)及び前記連結フランジ111bに対して前記耕耘軸110の軸線回りに相対回転自在とされていてもよい。 詳しくは、該第2ダストカバー140は、前記第1ダストカバー130より径方向外方において車輌幅方向外端側の摺動部141cが前記ヒンジプレート152の後述する摺動溝152fに摺動自在に支持され且つ車輌幅方向内端側の径方向内周面142cが前記連結フランジ111bの外周面111b’と対向するように構成された円筒状部材とされていてもよい。 【0044】 この場合、前記ヒンジプレート152は、車輌幅方向内方側において、該第2ダストカバー140の前記摺動部141cを前記耕耘軸110の軸線回りに摺動し得るように該軸線回りの円周状に且つ径方向内方に延びる摺動溝152fを有することができる。 斯かる構成を備えた支持構造100では、該第2ダストカバー140自体が回転自在とされることにより、土等の外部物体との衝撃を緩和させることができ、これにより該第2ダストカバー140の破損を効果的に回避することができると共に、藁等の巻き付きを有効に防止することが可能となる。 加えて、該第2ダストカバー140自体が回転自在とされることにより、土等の外部物体との衝突による摩耗が該第2ダストカバー140の周方向の一部分のみでなく、全周に亘って均等に進行させることができ、これにより、該第2ダストカバー140の耐久性を向上させることができる。 好ましくは、前記連結フランジ111bには、該第2ダストカバー140の車輌幅方向内方への移動を防止する為のストッパー部材144が設けられ得る。 【0045】 なお、本実施の形態に係る耕耘軸110の支持構造100は、前記支持部材として作用する前記チェーンケース333側に適用されるように構成したが、前記支持部材として作用する前記サイドフレーム334側に適用されるように構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】図1は、本発明に係る耕耘軸の支持構造の一実施形態を適用したトラクタを示す側面図である。 【図2】図2は、図1に示すロータリ耕耘機の動力伝達構造の展開断面図である。 【図3】図3は、本実施の形態に係る耕耘軸の支持構造の概略構成を示す断面図である。 【図4】図4は、図3に示す支持構造における第2ダストカバーを示す側面図であって、図4(a)は、該第2ダストカバーが開いている状態を示しており、図4(b)は、該第2ダストカバーが閉じている状態を示している。 【図5】図5は、図3に示す支持構造の他の例を示す断面図である。 【図6】図6は、図3に示す支持構造の他の例における第2ダストカバーを示す側面図である。 【図7】図7は、図3に示す支持構造における第1ダストカバー及び該第1ダストカバーが設けられた耕耘ファイナル軸を示す斜視図である。 【図8】図8は、図3に示す支持構造のさらに他の例を示す断面図である。 【図9】図9は、図3に示す支持構造のさらに他の例を示す断面図である。 【符号の説明】 【0047】 100…耕耘軸の支持構造 101…軸受部 110…耕耘軸 111…耕耘ファイナル軸 111a…軸本体 111b…連結フランジ 112…耕耘爪軸 130…第1ダストカバー 131…第1ダストカバーの基端部 132…第1ダストカバーの先端部 140…第2ダストカバー 141a…第2ダストカバーの車輌幅方向外端部 150…耕耘カバー 151…耕耘カバーの側板 152…耕耘カバー側部材 152a…ヒンジプレートに設けられた溝 160…邪魔部材 333…支持部材 410…ベアリング部材 420…オイルシール部材 P…設置空間 Q…第1ダストカバー及び第2ダストカバーの間に存在する空間
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月21日(2006.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109427 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 活人
【識別番号】100114410 【弁理士】 【氏名又は名称】大中 実
【識別番号】100108992 【弁理士】 【氏名又は名称】大内 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−22780(P2008−22780A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−199224(P2006−199224) |
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