| 【発明の名称】 |
電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】曽我 孝
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| 【要約】 |
【課題】筐体に備えられた通気口の開閉機構が簡易な電子機器を提供する。
【解決手段】筐体の内部に電気部品を有する電子機器において、筐体が、筐体内部換気用の通気口を有するものであって、各一端が互いに連結され各他端が筐体内部に固定された、自然長が温度によって遷移する第1のバネおよび温度に因らず略同一の自然長を持つ第2のバネからなる連結バネと、連結バネの、第1のバネと第2のバネとの連結部に設けられた、通気口を開閉する通気口蓋とを備え、連結バネは、第1のバネの自然長が温度で遷移することにより、通気口蓋を、所定の温度以上で通気口を開放し所定温度未満で閉鎖するように移動させるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体の内部に電気部品を有する電子機器において、 前記筐体が、該筐体内部換気用の通気口を有するものであって、 各一端が互いに連結され各他端が前記筐体内部に固定された、自然長が温度によって遷移する第1のバネおよび温度に因らず略同一の自然長を持つ第2のバネからなる連結バネと、 前記連結バネの、前記第1のバネと前記第2のバネとの連結部に設けられた、前記通気口を開閉する通気口蓋とを備え、 前記連結バネは、前記第1のバネの自然長が温度で遷移することにより、前記通気口蓋を、所定の温度以上で前記通気口を開放し該所定温度未満で閉鎖するように移動させるものであることを特徴とする電子機器。 【請求項2】 前記筐体が、前記通気口を上面に有するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、筐体の内部に電気部品を有する電子機器に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、カメラ機能の高機能化やカメラの外径寸法の益々の小型化により、カメラ内部の機器が、内部温度の上昇によりダメージを受ける可能性は従来よりも高まってきている。 【0003】 そこで、カメラ内の温度上昇によりカメラ内部の機器がダメージを受けないように、モータの回転駆動力をギアを介して受けたアームを回動させることで、換気のための通気口を開閉する提案がなされている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平8−286250号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、上記提案の通気口の開閉機構は、構造が複雑であるという問題がある。 【0005】 尚、上記問題は、カメラに限って発生するものではなく、発熱する電気部品が内部に備された電子機器においては同様に発生しうる問題である。 【0006】 本発明は、上記事情に鑑み、筐体に備えられた通気口の開閉機構が簡易な電子機器を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するための本発明の電子機器は、 筐体の内部に電気部品を有する電子機器において、 上記筐体が、この筐体内部換気用の通気口を有するものであって、 各一端が互いに連結され各他端が上記筐体内部に固定された、自然長が温度によって遷移する第1のバネおよび温度に因らず略同一の自然長を持つ第2のバネからなる連結バネと、 上記連結バネの、上記第1のバネと上記第2のバネとの連結部に設けられた、上記通気口を開閉する通気口蓋とを備え、 上記連結バネは、上記第1のバネの自然長が温度で遷移することにより、上記通気口蓋を、所定の温度以上で上記通気口を開放しこの所定温度未満で閉鎖するように移動させるものであることを特徴とする。 【0008】 本発明の電子機器では、筐体に備えられている通気口を開閉する通気口蓋を、温度により自然長が遷移する第1のバネと自然長が温度に因らず略同一の第2のバネとの連結部に設けることで、連結部がバランスする位置を温度によって変化させることができる。したがって、本発明の電子機器によれば、この連結部に通気口蓋を設けることにより、通気口の開閉機構を簡易に実現することができる。 【0009】 ここで、上記筐体が、上記通気口を上面に有するものであることが好ましい。 【0010】 通気口を上面に有すると、効果的に筐体内部の換気を行うことができる。 【発明の効果】 【0011】 本発明の電子機器によれば、筐体に備えられた通気口の開閉機構を簡易にすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の電子機器の実施形態について説明する。 【0013】 図1は、本発明の電子機器の一実施形態であるカメラの概観斜視図である。 【0014】 図1に示すカメラ1は、ズーム時にレンズ鏡胴100が伸縮するタイプのコンパクトカメラであり、図1には、レンズ鏡胴100が突出した状態が示されている。 【0015】 図1に示すカメラ1の筐体10の上面には、筐体内部の換気用の通気口10aが設けられており、図1には、この通気口10aが通気口蓋12によって閉鎖されている様子が示されている。尚、図1には、筐体10の上面の、通気口10aの反対側にシャッタボタン11が設けられている様子も示されている。 【0016】 また、図1には、カメラ1の筐体10の下面の、上面の通気口10aと対向する位置に通気口10bが設けられている様子が示されている。 【0017】 図2は、図1に示す断面X−X’についてのカメラの断面図である。 【0018】 図2には、筐体10の上面および下面に、互いに対向して設けられた通気口10a、10bが示されており、図2(a)には、これら双方の通気口10a、10bが通気口蓋12によって閉鎖された、筐体内の温度が室温である場合が示され、図2(b)には、これら双方の通気口10a、10bが開放されて換気が可能となった、筐体内の温度が90℃である場合が示されている。 【0019】 また、図2には、この筐体10の内部に、各一端が互いに連絡され各他端が筐体内部に固定された、自然長が温度によって遷移する形状記憶バネ13aおよび温度に因らず略同一の自然長を持つステンレスバネ13bからなる連結バネ13が示されている。 【0020】 ここで、図2に示す通気口蓋12は、この連結バネ13の、形状記憶合金バネ13aとステンレスバネ13bの連結部13cに取りつけられており、このカメラ1では、図2に示す筐体内部に備えられている電気基板14から発生した熱により筐体内部の温度が上昇すると、連結部13cは図2(b)に示す位置に移動する。これにより、通気口10a、10bは開放され、筐体内部の熱気は、特に上面側から筐体外部に効率的に放出できるため、筐体内部の電気基板14を効果的に保護することができる。一方、筐体内部の温度が下がると、図2(a)に示すように、通気口10a、10bは通気口蓋12により閉鎖されるため、この通気口10a、10bから筐体内部への埃等の進入を防御することができる。 【0021】 図3は、図2に示す形状記憶合金バネとステンレスバネの特性をそれぞれ示す図である。尚、以下では、図2に示す連結バネ13は、形状記憶バネ13aとステンレスバネ13bそれぞれの撓みが併せて50mmとなるように筐体内に挟み込まれているとして話を進める。 【0022】 図3には、連結バネ13の連結部13cの、形状記憶バネ13aが自然長となる位置からの図2における左側への変位量に応じた、形状記憶バネ13aおよびステンレスバネ13bそれぞれへの荷重が示されており、形状記憶バネ13aについては、筐体内の温度が室温の場合と90℃の場合との双方が示されている。 【0023】 ここで、図3からは、前述したように、形状記憶バネ13aおよびステンレスバネ13bそれぞれの撓みが併せて50mmとなるようにされていることから、形状記憶バネ13aの変位量を50mmとした場合には、ステンレスバネ13bの撓みはゼロ、即ち荷重がゼロとなり、ステンレスバネ13bの長さが自然長となることが読みとれる。 【0024】 また、図3からは、筐体内の温度が室温の場合には、形状記憶バネ13aがこの温度下で自然長となる位置から図2(a)における左側にBmm変位した位置で連結部13cはバランスする、即ち静止することが読みとれ、温度が90℃の場合には、形状記憶バネ13aがこの温度下で自然長となる位置から図2(a)における左側にAmm変位した位置で連結部13cが静止することが読みとれる。 【0025】 つまり、このカメラ1では、筐体内部の、室温から90℃までの間の温度変化によって、それぞれの温度における形状記憶バネの自然長となるそれぞれの位置から、AmmからBmmの範囲で連結部13cの静止位置が変化する。具体的には、このカメラ1では、温度が高い場合の方が低い場合よりも自然長が長い形状記憶バネ13aを採用していることで、温度上昇と共に連結部13cの静止位置を図2(a)における左側から右側に移動させることができ、また、温度の低下と共に連結部13cの静止位置を図2(a)における右側から左側に移動させることができる。したがって、本実施形態のカメラ1によれば、連結部13cに図2に示すような形状の通気口蓋12を設けていることで、通気口10a、10bを開閉する機構を簡易に実現することができる。 【0026】 以上に説明した実施形態では、カメラ1を例に挙げて説明したが、本発明は、内部に電気部品を有する電子機器であればこれに限るものではなく、また、本実施形態では、通気口の位置を筐体上面および下面に設けられている場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、通気口が下面だけあるいは側面だけに備えられたものであってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の電子機器の一実施形態であるカメラの概観斜視図である。 【図2】図1に示す断面X−X’についてのカメラの断面図である。 【図3】図2に示す形状記憶合金バネとステンレスバネの特性をそれぞれ示す図である。 【符号の説明】 【0028】 1 カメラ 10 筐体 10a、10b 通気口 12 通気口蓋 13 連結バネ 13a 形状記憶バネ 13b ステンレスバネ 13c 連結部 14 電気基板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士フイルムホールディングス株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年6月23日(2005.6.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094330 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 正紀
【識別番号】100079175 【弁理士】 【氏名又は名称】小杉 佳男
【識別番号】100109689 【弁理士】 【氏名又は名称】三上 結
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| 【公開番号】 |
特開2007−5548(P2007−5548A) |
| 【公開日】 |
平成19年1月11日(2007.1.11) |
| 【出願番号】 |
特願2005−183510(P2005−183510) |
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