| 【発明の名称】 |
誘導加熱調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】大友 博
【氏名】矢沢 裕吉
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体の上面に被加熱物を載置する絶縁板を設け、該絶縁板の下方に複数の加熱コイルと、出力制御基板と、これらを冷却する冷却ファンとを設け、本体後部に上方へ向けて開口された吸気口と排気口とを設けた誘導加熱調理器において、 前記本体内には、グリル加熱部と、該グリル加熱部の側方に配置されると共に、内部に前記出力制御基板と前記冷却ファンとを収納し側面及び上部が塞がれた樹脂製の基板ケースが設置され、 該基板ケースは、前記吸気口と対応した前記上部位置に設けられたケース吸気口と、前記基板ケースの前記上部位置に設けられた複数の冷却口を有し、 前記基板ケース内に前記ケース吸気口から前記複数の冷却口に至る風路を形成し、該風路の上流に前記冷却ファンを、下流に前記出力制御基板を配置して前記ケース吸気口から吸い込まれた風が前記出力制御基板を冷却した後前記複数の冷却口から排出されるようにし、 該複数の冷却口から排出された風で前記複数の加熱コイルを冷却するようにした誘導加熱調理器。 【請求項2】 本体の上面に被加熱物を載置する絶縁板を設け、該絶縁板の下方に複数の加熱コイルと、出力制御基板と、これらを冷却する冷却ファンとを設け、本体後部に上方へ向けて開口された吸気口と排気口とを設けた誘導加熱調理器において、 前記本体内には、グリル加熱部と、該グリル加熱部の側方に配置されると共に、内部に前記出力制御基板と前記冷却ファンとを収納し側面及び上部が塞がれた樹脂製の基板ケースが設置され、 該基板ケースは、前記吸気口と対応した前記上部位置に設けられたケース吸気口と、前記基板ケースの前記上部位置に設けられた複数の冷却口を有し、 前記基板ケース内に前記ケース吸気口から前記複数の冷却口に至る風路を形成し、該風路の上流に前記冷却ファンを、下流に前記出力制御基板を配置して前記ケース吸気口から吸い込まれた風が前記出力制御基板を冷却した後前記複数の冷却口から排出されるようにし、 前記複数の加熱コイルのうち少なくとも一つは前記基板ケースの上方に配置され、少なくとも一つは前記グリル加熱部の上方に配置され、 前記複数の冷却口のうち少なくとも一つは前記基板ケースの上方の加熱コイルを冷却するように開口し、少なくとも一つは前記グリル加熱部の上方に配置された加熱コイルを冷却するように開口した誘導加熱調理器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の誘導加熱調理器は、加熱コイルによって発生する磁束により、絶縁板の上に置いた鉄製の鍋等の被加熱物に渦電流を発生させ、被加熱物を加熱するものである。この調理器は、ガスなどの燃焼系の調理器に比べて被加熱物以外への放熱が少なく、熱効率も良好である。 【0003】 構成面では、本体の上面に被加熱物を載置する絶縁板と、この絶縁板の下方に加熱コイルや出力制御基板等と、これらを冷却する冷却ファンを設けており、排気の方向は本体後部より上方向へ向かう構成のものが一般的である。 【0004】 このような従来例として、特許文献1(特開2001−196153号公報)や特許文献2(特開2001−176651号公報)に示すものがある。 【0005】 この特許文献1に示す例を、図4および図5を用いて説明する。図4は従来例の誘導加熱調理器の破断平面図、図5は同じく側面断面図である。 【0006】 図において、本体1の上面に被加熱物(図示せず)を載置する絶縁板2と、この絶縁板2の下方に複数の加熱コイル9,10及び二つの出力制御基板11と、これらを冷却する冷却ファン12と、本体1後部右側に上方に向けて開口された吸気口5と、本体1後部左側に上方に向けて開口された排気口6と、本体1内部に吸気口5から冷却ファン12に至る吸気ダクト18とを設けている。 【0007】 そして、上側の出力制御基板11を覆うように基板カバー14を設けて、基板保持台 17と基板カバー14とで通風路を形成し、通風路の出口側には冷却風の偏向板となる操作部後面壁19を備え、左の加熱コイル9の後端より前の位置に主な通気口となる第一の開口15を、右側に従となる第二の開口16を設けている。 【0008】 以上の構成において、動作を説明する。 【0009】 冷却ファン12によって吸気口5から吸い込まれた外気は、吸気ダクト18を通って冷却ファン12に至り、さらに、基板カバー14および基板保持台17によって形成された通風路の中を出力制御基板11を冷却しながら通り、操作部後面壁19によって流路を変え、その大部分が基板カバー14の第一の開口15と第二の開口16を通り、第一の開口15から出た冷却風は左の加熱コイル9を、第二の開口16から出た冷却風は右の加熱コイル10を冷却するように流れ、その後排気口6から本体1の外部に排出される。 【0010】 ところで、このような誘導加熱調理器は、上記のように主な通風路を吸気ダクト18, 基板カバー14,基板保持台17,操作部後面壁19などの複数の部品で構成している。このため、冷却風のロスがあり、加熱コイル9,10や出力制御基板11の冷却効率が充分とは言えない。また、組み立てに手間が掛かるという課題がある。 【0011】 【特許文献1】特開2001−196153号公報 【特許文献2】特開2001−176651号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 前述したように、従来の誘導加熱調理器においては、加熱コイル9,10や出力制御基板11の冷却効率が不充分であり、かつ、組み立て性に問題がある。 【0013】 本発明は、前記課題を解決するものであり、冷却風のロスを抑えて、加熱コイルや出力制御基板の冷却効率を向上し、かつ、組み立て性も向上してコストを低減することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0014】 本発明は、上述の課題を解決するために、本体の上面に被加熱物を載置する絶縁板を設け、該絶縁板の下方に複数の加熱コイルと、出力制御基板と、これらを冷却する冷却ファンとを設け、本体後部に上方へ向けて開口された吸気口と排気口とを設けた誘導加熱調理器において、前記本体内には、グリル加熱部と、該グリル加熱部の側方に配置されると共に、内部に前記出力制御基板と前記冷却ファンとを収納し側面及び上部が塞がれた樹脂製の基板ケースが設置され、該基板ケースは、前記吸気口と対応した前記上部位置に設けられたケース吸気口と、前記基板ケースの前記上部位置に設けられた複数の冷却口を有し、前記基板ケース内に前記ケース吸気口から前記複数の冷却口に至る風路を形成し、該風路の上流に前記冷却ファンを、下流に前記出力制御基板を配置して前記ケース吸気口から吸い込まれた風が前記出力制御基板を冷却した後前記複数の冷却口から排出されるようにし、該複数の冷却口から排出された風で前記複数の加熱コイルを冷却するようにしたものである。 【発明の効果】 【0015】 上記のように、本発明によれば、基板ケースは、外気の吸い込み部から加熱コイルや出力制御基板の冷却効率を向上し、かつ、組み立て性も向上してコストを低減することができるものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。 【0017】 図1は本発明の外観斜視図、図2は本発明の内部平面図、図3は本発明の側面断面図である。 【0018】 図において、1は誘導加熱調理器の本体である。2は鉄製の鍋等の被加熱物(図示せず)を載置する絶縁板で、本体1の上面に水平に設けられている。 【0019】 3,4は誘導加熱部で、左右に二つ有り、載置された被加熱物(図示せず)を誘導加熱する部位である。 【0020】 5は吸気口で、本体1後部に上方へ向けて開口された開口部である。6は排気口で、本体1後部に上方へ向けて開口された開口部である。本実施例では、吸気口5は本体1後部の右側に、排気口6は左側に配している。 【0021】 7は本体1の前面左部に設けられたグリル加熱部で、中で魚等を焼くものである。8は本体1の前面右部に設けられた操作部で、各加熱部の設定,操作を行うものである。 【0022】 9,10は複数の加熱コイルで、絶縁板2の下方に左右の誘導加熱部3,4に対応して設けられ、誘導加熱時に高周波電流が流れて被加熱物(図示せず)を加熱する磁束を発生する。 【0023】 11は出力制御基板で、絶縁板2の下方に設けられ、複数の加熱コイル9,10の出力を主に制御する制御回路を含んだ回路基板である。12は冷却ファンで、複数の加熱コイル9,10及び出力制御基板11を冷却するものである。 【0024】 13は出力制御基板11を固定する基板ケースで、右の加熱コイル10の下方に設けられ、一体構造の風路を構成し、この内部に出力制御基板11と冷却ファン12を配置し、本体1後部の吸気口5と対応する位置に基板ケース吸気口13aを備え、前記複数の加熱コイル9,10と対応する位置に複数の冷却口13b,13cを備えている。 【0025】 基板ケース吸気口13aは上方に開口した開口部で、本体1後部の吸気口5の内側に略嵌合するように構成され、前記冷却ファン12によって基板ケース13内部に吸い込まれる外気の吸気部分である。 【0026】 第一の冷却口13bは、冷却ファン12からの送風が基板ケース13より吹出される開口部の一つで、対応する加熱コイル9の側部に対向するように、基板ケース13の上部略中央で切り起こし左方に向けて開口され、ここから吹出された冷却風は左の加熱コイル9に吹付けられる。 【0027】 第二の冷却口13cは、冷却ファン12からの送風が基板ケース13より吹出される開口部の他の一つで、対応する加熱コイル10の側部に対向するように、基板ケース13の上部前側で切り起こし後方に向けて開口され、ここから吹出された冷却風は右の加熱コイル10に吹付けられる。 【0028】 以上の構成において、その動作を説明する。 【0029】 使用者が被加熱物(図示せず)を絶縁板2の誘導加熱部3または4上に載置し、操作部8を操作し、誘導加熱を設定して調理開始すると、出力制御基板11は誘導加熱部3または4下方の加熱コイル9または10に制御信号を出力する。この制御信号により、加熱コイル9または10は内部に高周波電流が流れて磁束を発生し、この磁束により被加熱物(図示せず)に渦電流が流れ、被加熱物(図示せず)自身が発熱して加熱される。 【0030】 調理が開始されると、同時に、出力制御基板11は冷却ファン12にも制御信号を出力し、この制御信号により、冷却ファン12は駆動され、基板ケース吸気口13aから外気を吸い込み、手前へ送風を行う。 【0031】 冷却ファン12による送風は、基板ケース13内部で冷却風の下流に配置された出力制御基板11に吹付けられて、これを冷却する。冷却風の一部は出力制御基板11の一部を冷却し、基板ケース13の上部略中央で左方に向けて開口された第一の冷却口13bを通り、その方向が略水平左方に変わり、左の加熱コイル9の側部に吹付けて冷却し、その後排気口6から本体1の外部に排出される。 【0032】 冷却風の他の一部は出力制御基板11を通過し、基板ケース13の手前壁面に沿って上方に向い、基板ケース13の上部前側で後方に向けて開口された冷却口13cを通り、その方向が略水平後方に変わり、右の加熱コイル10の側部に吹付けて冷却し、その後排気口6から本体1の外部に排出される。 【0033】 調理中は上記のように冷却動作が行われ、調理が終了すると、出力制御基板11は制御信号の出力を停止し、加熱コイル9または10、および冷却ファン12の運転を停止させる。 【0034】 上記のように、外気の吸い込み部である基板ケース吸気口13aから排出部である冷却口13b,13cに至る風路が、一体構造の基板ケース13で構成され、かつ、この基板ケース13内に出力制御基板11および冷却ファン12が配置されているため、出力制御基板11の冷却は、冷却風のロスがなく、冷却効率の高いものである。 【0035】 また、第一,第二の冷却口13b、13cを対応した加熱コイル9,10の側部に対向して設けることにより、これらから吹出す冷却風の分散が抑えられ集中的に各加熱コイル9,10に吹付けられるので、左右の加熱コイル9,10の冷却は非常に冷却効率の高いものである。 【0036】 尚、上記実施例は、加熱コイル9,10を二つとして説明したが、三つ以上の場合は、同様に基板ケース13に設ける複数の冷却口13b,13cの数、位置および吹出す方向を各々加熱コイル9,10の数および位置に対応して適宜設ければよい。 【0037】 以上述べたように、本発明の誘導加熱調理器によれば、本体1の上面に被加熱物を載置する絶縁板2を設け、この絶縁板2の下方に複数の加熱コイル9,10と、出力制御基板11と、これらを冷却する冷却ファン12と、前記出力制御基板12を固定する基板ケース13とを設けた誘導加熱調理器において、前記基板ケース13は、外気の吸い込み部から排出部に至る風路が一体構造で構成され、この基板ケース13の風路内に出力制御基板12及び冷却ファン13を配置したものであり、これによって冷却風のロスを抑えて、加熱コイル9,10や出力制御基板11の冷却効率を向上し、かつ、組み立て性も向上してコストを低減することができるものである。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の外観斜視図である。 【図2】本発明の内部平面図である。 【図3】本発明の側面断面図である。 【図4】従来例の誘導加熱調理器の破断平面図である。 【図5】従来例の誘導加熱調理器の側面断面図である。 【符号の説明】 【0039】 1…本体、2…絶縁板、3,4…誘導加熱部、5…吸気口、6…排気口、7…グリル加 熱部、8…操作部、9,10…加熱コイル、11…出力制御基板、12…冷却ファン、 13…基板ケース、13a…基板ケース吸気口、13b,13c…冷却口。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399048917 【氏名又は名称】日立アプライアンス株式会社
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| 【出願日】 |
平成19年3月9日(2007.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100310 【弁理士】 【氏名又は名称】井上 学
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| 【公開番号】 |
特開2007−149704(P2007−149704A) |
| 【公開日】 |
平成19年6月14日(2007.6.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−59356(P2007−59356) |
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