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【発明の名称】 表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム
【発明者】 【氏名】鈴木 真介

【要約】 【課題】画像を適切に表示する。

【解決手段】判定部51は、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定する。表示制御部52は、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされていない状態からスケーリングがされた状態に変化した場合には、そのスケーリングの状態の変化をトリガとして、表示対象画像を表示する画面モードを、その表示対象画像全体のアスペクトに基づいて選択して、その画面モードで、表示対象画像を表示させる。本発明は、例えば、スケーリングした動画と、データ放送のデータとを重畳した重畳画像の表示が可能で、いわゆるオートワイド機能を有するワイドTVなどに適用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御装置において、
前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定する判定手段と、
前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させる表示制御手段と
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記表示対象画像の全体のアスペクト比を表す全体アスペクト情報に基づき、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御方法において、
前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定し、
前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させる
ステップを含む表示制御方法。
【請求項4】
表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定し、
前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させる
ステップを含む表示制御処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関し、特に、画像を、適切に表示することができるようにする表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ディジタル放送では、画像全体のアスペクト比や、画像における有効な動画部分のアスペクト比(画像サイズ)などの画像フォーマットが異なる画像が放送されている。
【0003】
例えば、ディジタル放送では、全体のアスペクト比が16:9の画像(横対縦の比が16:9の画像)や4:3の画像が放送されている。
【0004】
また、ディジタル放送で放送されているアスペクト比が16:9の画像(以下、適宜、16:9画像という)には、例えば、以下のような画像フォーマットの画像がある。
【0005】
即ち、図1は、3種類の画像フォーマットの16:9画像を示している。
【0006】
図1の上から1番目は、16:9画像の全体が有効な動画部分となっている(16:9画像における有効な動画部分の画像サイズが16:9画像と同一になっている)画像フォーマットの16:9画像(以下、適宜、通常16:9画像という)を示している。ここで、通常16:9画像の画像フォーマットを、以下、適宜、通常16:9という。
【0007】
図1の上から2番目は、16:9画像のうちの、左右の端部を除く中央部分の、アスペクト比が4:3の画像が有効な動画部分となっている画像フォーマットの16:9画像(以下、適宜、サイドパネル付き16:9画像という)を示している。
【0008】
ここで、サイドパネル付き16:9画像において、有効な動画部分ではない左右の端部は、サイドパネルと呼ばれる。サイドパネル付き16:9画像の画像フォーマットを、以下、適宜、サイドパネル16:9という。
【0009】
なお、サイドパネル付き16:9画像は、例えば、NTSC(National Television System Committee)方式などの、アスペクト比が4:3の画像の左右に、サイドパネルを形成することにより得ることができる。
【0010】
図1の上から3番目(下から1番目)は、サイドパネル付き16:9画像のうちの、上下の端部を除く中央部分の、アスペクト比が16:9の画像が有効な動画部分となっている画像フォーマットの16:9画像(以下、適宜、レターボックス画像という)を示している。
【0011】
ここで、レターボックス画像において、有効な動画部分ではない上下の端部は、レターボックスと呼ばれる。レターボックス画像の画像フォーマットを、以下、適宜、レターボックス16:9という。
【0012】
一方、アスペクト比が16:9の表示領域(表示画面)のディスプレイを有し、その表示領域に画像を表示する、いわゆるワイドTV(ワイドテレビジョン受像機)が普及している。
【0013】
ワイドTVにおいては、例えば、上述のような各画像フォーマットの画像をディスプレイに表示するときの画面モードが用意されている。
【0014】
図2は、ワイドTVにおける各画面モードでの画像の表示例を示している。
【0015】
図2の上から1番目は、「フルモード」と呼ばれる画面モードで表示された16:9画像の表示例を示している。
【0016】
「フルモード」は、16:9画像をそのまま表示する画面モードであり、ディスプレイの16:9の表示領域に、16:9画像がそのまま表示される。このように、「フルモード」では、16:9画像がそのまま表示されるので、例えば、図2の上から1番目に示すように、通常16:9画像の表示に適している。
【0017】
図2の上から2番目は、「ワイドズームモード」と呼ばれる画面モードで表示された16:9画像の表示例を示している。
【0018】
「ワイドズームモード」は、16:9画像の左右の端部をカットして左右(水平)方向のみを拡大して表示をする画面モードであり、ディスプレイの16:9の表示領域に、16:9画像を左右方向に拡大して得られる画像(左右方向の画像サイズを大にした画像)の中央部分が表示される。このように、「ワイドズームモード」では、16:9画像を左右方向に拡大した画像が表示されるので、例えば、図2の上から2番目に示すように、サイドパネル付き16:9画像の表示に適している。なお、「ワイドズームモード」は、その他、例えば、アスペクト比が4:3の画像の表示にも適している。
【0019】
図2の上から3番目(下から1番目)は、「ズームモード」と呼ばれる画面モードで表示された16:9画像の表示例を示している。
【0020】
「ズームモード」は、16:9画像の左右方向と上下(垂直)方向の端部をカットして左右方向と上下方向との両方向を拡大して表示をする画面モードであり、ディスプレイの16:9の表示領域に、16:9画像を上下左右方向に拡大して得られる画像(上下方向の画像サイズと左右方向の画像サイズとの両方を大にした画像)の中央部分が表示される。このように、「ズームモード」では、16:9画像を上下左右方向に拡大した画像が表示されるので、例えば、図2の上から3番目に示すように、レターボックス画像の表示に適している。
【0021】
画面モードについては、例えば、ワイドTVに付属のリモートコマンダを操作することにより、いわばマニュアルで選択することができる。また、ワイドTVが、画面モードを自動的に選択し、その画面モードで画像を表示する機能を有する場合があり、かかる機能は、オートワード機能と呼ばれる。
【0022】
オートワイド機能を有するワイドTVでは、例えば、ディジタル放送の音声モードの切り替わり、即ち、音声が、ステレオまたはモノラルのうちの一方から他方に切り替わったことをトリガとして、画面モードを選択し直すことが行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0023】
あるいは、オートワイド機能を有するワイドTVでは、例えば、ディスプレイに表示されるテレビジョン放送番組としての画像の動画部分のサイズ(動画部分のアスペクト比)、つまりは、ディスプレイに表示されるテレビジョン放送番組としての画像の画像フォーマットの変化をトリガとして、画面モードを選択し直すことが行われる。
【0024】
また、画面モードの選択のし直しは、例えば、画像の画像フォーマットに基づいて行われる。即ち、例えば、ディスプレイに表示される画像が通常16:9画像である場合には、画面モードとしては、図2の上から1番目に示したように、「フルモード」が選択し直される。また、例えば、ディスプレイに表示される画像がサイドパネル付き16:9画像や、全体のアスペクト比が4:3の画像である場合には、画面モードとしては、図2の上から2番目に示したように、「ワイドズームモード」が選択し直される。さらに、例えば、ディスプレイに表示される画像がレターボックス画像である場合には、画面モードとしては、図2の上から3番目に示したように、「ズームモード」が選択し直される。
【0025】
【特許文献1】特開平08-317303号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
従来のワイドTVでは、オートワイド機能が有効になっている場合に、上述したように、ディスプレイに表示される画像の画像フォーマットの変化をトリガとして、画面モードの選択のし直しが行われる。このため、適切な表示が行われないことがあり得る。
【0027】
即ち、ディジタル放送では、画像と音声によるテレビジョン放送の他、データ放送が行われることがある。また、ワイドTVでは、テレビジョン放送番組としての画像を縮小するスケーリングを行い、スケーリング後の画像と、データ放送のコンテンツとを重畳した画像を作成して表示することがある。
【0028】
図3は、テレビジョン放送番組(コンテンツ)としての16:9画像と、データ放送のコンテンツとを重畳した画像(以下、適宜、重畳画像という)の例を示している。
【0029】
図3の重畳画像においては、左上の領域に、サイドパネル付き16:9画像をスケーリングしたスケーリング後の画像(動画)が表示され、そのスケーリング後の画像の右側と下側の領域に、データ放送のコンテンツとしての、例えば、文字や図形が表示されている。
【0030】
ここで、重畳画像に表示されるデータ放送のコンテンツは、例えば、連動データと呼ばれる。連動データのデータ放送が行われている場合に、ワイドTVにおいて、テレビジョン放送番組としての画像のスケーリングを行って図3の重畳画像を表示するか、または、連動データの表示を行わずに、テレビジョン放送番組としての画像だけを表示するかは、ユーザがリモートコマンダを操作することによって指定することができる場合と、ディジタル放送の放送信号によって、放送局側から指定することができる場合とがある。
【0031】
また、重畳画像としては、図3に示したように、テレビジョン放送番組としての画像をスケーリングしたスケーリング後の画像と、データ放送のコンテンツとを重畳した重畳画像の他、テレビジョン放送番組としての画像をスケーリングせずに、その画像に対して、データ放送のコンテンツを重畳した重畳画像がある。以下、適宜、スケーリング後の画像とデータ放送のコンテンツとを重畳した重畳画像を、スケーリング重畳画像といい、スケーリングしていない画像とデータ放送のコンテンツとを重畳した重畳画像を、非スケーリング重畳画像という。
【0032】
従来のワイドTVでは、図4や図5に示すように、スケーリング重畳画像が適切に表示されないことがあり得る。
【0033】
具体的には、例えば、図4の上側に示すように、オートワイド機能が有効になっている場合において、ディスプレイに表示される画像の画像フォーマットがサイドパネル16:9であれば、その画像フォーマットに基づき、画面モードとして、「ワイドズームモード」が選択される。
【0034】
これにより、画像フォーマットがサイドパネル16:9であるサイドパネル付き16:9画像については、その中央部分のアスペクト比が4:3の画像(有効な動画部分)が左右方向に拡大された16:9の画像が、ディスプレイの16:9の表示領域に表示される。
【0035】
その後、ディスプレイの全体に表示する画像(ディスプレイの全体に表示される画像)である表示対象画像が、サイドパネル付き16:9画像から、例えば、サイドパネル付き16:9画像をスケーリングしたスケーリング後の画像と連動データとが重畳された図3のスケーリング重畳画像に変更された場合、表示対象画像が、サイドパネル付き16:9画像、または、図3のスケーリング重畳画像のいずれであっても、ディスプレイに表示されるテレビジョン放送番組としての画像は、サイドパネル付き16:9画像であり、その画像フォーマットは変わらない。
【0036】
従って、表示対象画像が、サイドパネル付き16:9画像から、図3のスケーリング重畳画像に変更されても、画面モードは「ワイドズームモード」のまま変わらない。このため、スケーリング重畳画像は、図4の下側に示すように、左右方向に拡大されて表示されることとなる。その結果、ディスプレイの表示領域内に、スケーリング重畳画像における文字等の連動データが表示されない文字欠けが生じることがあり得る。
【0037】
また、ユーザは、通常16:9画像であっても、その一部を拡大して表示させたい場合、即ち、通常16:9画像を、図5の上側に示すように、「ズームモード」で表示させたい場合がある。通常16:9画像については、オートワイド機能が働いていると(有効になっていると)、図2の上から1番目に示したように、「フルモード」で表示がされるため、通常16:9画像を、「ズームモード」で表示するには、ユーザは、オートワイド機能を無効にし、マニュアルで「ズームモード」を選択する必要がある。
【0038】
上述したように、オートワイド機能が無効され、通常16:9画像が「ズームモード」で表示されている場合には、表示対象画像が、通常16:9画像から、例えば、通常16:9画像をスケーリングしたスケーリング後の画像と連動データとが重畳されたスケーリング重畳画像に変更されても、やはり、ディスプレイに表示されるテレビジョン放送番組としての画像は、通常16:9画像のままであるから、画面モードは「ズームモード」のまま変わらない。このため、スケーリング重畳画像は、図5の下側に示すように、上下左右方向に拡大されて表示されることとなる。その結果、やはり、図4の場合と同様に、ディスプレイの表示領域内に、スケーリング重畳画像における文字等の連動データが表示されない文字欠けが生じることがあり得る。
【0039】
スケーリング重畳画像は、その全体に、スケーリング後の画像や連動データが表示された16:9画像であり、スケーリング重畳画像の表示は、例えば、「フルモード」で行うのが適切である。しかしながら、図4や図5の場合に、スケーリング重畳画像を、「フルモード」で表示するには、ユーザが、マニュアルで、画面モードを「フルモード」に切り替える必要があり、面倒である。
【0040】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像を、適切に表示することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0041】
本発明の一側面の表示制御装置は、表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御装置であり、前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定する判定手段と、前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させる表示制御手段とを備える。
【0042】
この表示制御装置では、前記表示制御手段に、前記表示対象画像の全体のアスペクト比を表す全体アスペクト情報に基づき、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択させることができる。
【0043】
本発明の一側面の表示制御方法、または、プログラムは、表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御方法、または、表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御処理を、コンピュータに実行させるプログラムであり、前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定し、前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させるステップを含む。
【0044】
本発明の一側面の表示制御装置、表示制御方法、またはプログラムにおいては、前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かが判定され、前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードが選択され、その画面モードで、前記表示対象画像が前記表示装置に表示される。
【発明の効果】
【0045】
本発明の一側面によれば、画像を、適切に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0047】
本発明の一側面の表示制御装置は、
表示装置(例えば、図6の画像表示装置26V)に画像を表示する表示制御を行う表示制御装置(例えば、図7の制御装置)において、
前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定する判定手段(例えば、図7の判定部51)と、
前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させる表示制御手段(例えば、図7の表示制御部52)と
を備える。
【0048】
本発明の一側面の表示制御方法、または、プログラムは、
表示装置(例えば、図6の画像表示装置26V)に画像を表示する表示制御を行う表示制御方法、または、表示装置に画像を表示する表示制御を行う表示制御処理を、コンピュータ(例えば、図6のCPU12)に実行させるプログラムにおいて、
前記表示装置に表示する画像である表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定し(例えば、図9のステップS1)、
前記表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、前記表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、前記表示対象画像を前記表示装置に表示させる(例えば、図9のステップS4)
ステップを含む。
【0049】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0050】
図1は、本発明を適用したワイドTVの一実施の形態の構成例を示している。
【0051】
図1において、ワイドTVは、バス11を介して相互に接続されているCPU(Central Processing Unit)12,ROM(Read Only Memory)13,RAM(Random Access Memory)14、HD(Hard Disk)(HDドライブ)15、不揮発性メモリ16、ドライブ17、受信部19、チューナ21、デスクランブラ22、デマルチプレクサ(Demux)23、デコーダ24、出力制御部25、および出力装置26から構成されている。
【0052】
CPU12は、ROM13や、HD15、不揮発性メモリ16に記憶されたプログラムをバス11を介して読み出して実行することにより、ワイドTVを構成する各ブロックを制御する。
【0053】
ROM13は、CPU12が実行するプログラム等を記憶している。RAM14は、CPU12が実行するプログラムや、CPU12の動作上必要なデータを一時的に記憶する。HD15には、CPU12が実行するプログラムや、プログラムを実行する上で必要なデータ等が記録される。
【0054】
不揮発性メモリ16は、例えば、ワイドTVの電源がオフにされても保持する必要のあるデータを記憶する。ここで、ワイドTVの電源がオフにされても保持する必要のあるデータとしては、例えば、電源がオフにされる直前にチューナ21で選択(選局)されていたチャンネルを表すデータや、電源がオフにされる直前の音量を表すデータなどがある。ワイドTVの電源が次にオンにされたとき、不揮発性メモリに記憶されたデータに基づき、チャンネルの選択や音量の設定等が行われる。なお、不揮発性メモリ16は、その他、例えば、デスクランブラ22でのデスクランブルに使用される鍵などのデータも必要に応じて記憶する。
【0055】
ドライブ17には、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体18の着脱が可能になっている。ドライブ17は、そこに装着されたリムーバブル記録媒体18に対するデータ等の読み書きを行う。
【0056】
受信部19は、リモートコマンダ31から赤外線等によって送信されてくる操作信号を受信する。即ち、リモートコマンダ31は、ユーザによって操作されると、その操作に対応した操作信号を、例えば赤外線等の無線によって送信するようになっており、受信部19は、このようにしてリモートコマンダ31から送信されてくる操作信号を受信し、バス11を介して、CPU12に供給する。ここで、CPU12は、受信部19からの操作信号に応じて、チューナ21によるチャンネルの選択等を制御する。
【0057】
チューナ21には、図示せぬアンテナで受信されたディジタル放送の放送信号が供給される。チューナ21は、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、そこに供給される放送信号から所望のチャンネルの放送信号を復調し、その復調の結果得られるパケット(の列)を、デスクランブラ22に供給する。
【0058】
デスクランブラ22は、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、チューナ21から供給されるパケットにスクランブルがかけられている場合に、そのスクランブルを解くデスクランブルを必要に応じて行い、そのデスクランブル後のパケットを、デマルチプレクサ23に供給する。
【0059】
デマルチプレクサ23は、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、デスクランブラ22から供給されるパケット(の列)から、必要なパケットを抽出し、画像データを含むパケットと音声データを含むパケットを、デコーダ24に供給するとともに、データ放送のデータを含むパケットを、バス11を介してCPU12に供給する。
【0060】
ここで、CPU12は、デマルチプレクサ23からバス11を介して供給されるパケットに含まれる、データ放送のデータを必要に応じて処理し、バス11を介して、出力制御部25の出力画像制御部25Vに供給する。出力画像制御部25Vは、CPU12からのデータを用いて、文字や図形を含む重畳画像等を生成する。
【0061】
デコーダ24は、ビデオデコーダ24Vとオーディオデコーダ24Aとを有し、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、デマルチプレクサ23からのパケットに含まれるデータを、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式等にしたがってデコードして、出力制御部25に供給する。
【0062】
即ち、デコーダ24において、ビデオデコーダ24Vは、デマルチプレクサ23からのパケットに含まれる画像データをデコードし、出力制御部25の出力画像制御部25Vに供給する。また、オーディオデコーダ24Aは、デマルチプレクサ23からのパケットに含まれる音声データをデコードし、出力制御部25の出力音声制御部25Aに供給する。
【0063】
出力制御部25は、出力画像制御部25Vと出力音声制御部25Aとを有し、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、出力装置26への画像データと音声データの出力を制御する。
【0064】
即ち、出力画像制御部25Vは、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、所定の画面モードで画像が表示されるように、ビデオデコーダ24Vからの画像データを処理して、出力装置26の画像表示装置26Vに供給する。その他、出力制御部25Vは、CPU12からバス11を介して供給されるデータ放送のデータと、ビデオデコーダ24Vからの画像データとを用い、前述した図3のスケーリング重畳画像などの重畳画像の画像データを生成する処理等も行う。
【0065】
出力音声制御部25Aは、バス11を介してのCPU12の制御にしたがい、オーディオデコーダ24Aからの音声データのレベルの調整等を行って、出力装置26の音声出力装置26Aに供給する。
【0066】
出力装置26は、画像表示装置26Vと音声出力装置26Aとを有し、出力制御部25からの画像データに対応する画像を表示するとともに、出力制御部25からの音声データに対応する音声を出力する。
【0067】
即ち、画像表示装置26Vは、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイで構成され、出力画像制御部25Vからの画像データに対応する画像を表示する。なお、画像表示装置26Vは、例えば、16:9画像を表示することができる表示領域(表示画面)を有している。
【0068】
音声出力装置26Aは、例えば、D/A(Digital/Analog)変換器とスピーカ等で構成され、出力音声制御部25Aからの音声データに対応する音声を出力する。
【0069】
以上のように構成されるワイドTVでは、チューナ21が、そこに供給される放送信号から所望のチャンネルの放送信号を復調し、その復調の結果得られるパケットを、デスクランブラ22に供給する。デスクランブラ22は、チューナ21から供給されるパケットに対し、必要に応じて、デスクランブル処理を施し、デマルチプレクサ23に供給する。
【0070】
デマルチプレクサ23は、デスクランブラ22から供給されるパケット(の列)から、必要なパケットを抽出し、画像データを含むパケットをビデオデコーダ24Vに、音声データを含むパケットをオーディオデコーダ24Aに、データ放送のデータを含むパケットをCPU12に、それぞれ供給する。
【0071】
ビデオデコーダ24Vは、デマルチプレクサ23からのパケットに含まれる画像データをデコードし、出力画像制御部25Vに供給する。オーディオデコーダ24Aは、デマルチプレクサ23からのパケットに含まれる音声データをデコードし、出力音声制御部25Aに供給する。
【0072】
出力画像制御部25Vは、所定の画面モードで画像が表示されるように、ビデオデコーダ24Vからの画像データを処理し、画像表示装置26Vに供給する。これにより、画像表示装置26Vでは、所定の画面モードで、画像が表示される。
【0073】
また、出力音声制御部25Aは、オーディオデコーダ24Aからの音声データを処理し、音声出力装置26Aに供給する。これにより、音声出力装置26Aでは、音声が出力される。
【0074】
なお、CPU12に実行させるプログラムは、ROM13や、HD15、不揮発性メモリ16に予め記録しておくことができる。
【0075】
あるいはまた、プログラムは、リムーバブル記録媒体18に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体18は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0076】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体18からワイドTVにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、ワイドTVに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、ワイドTVに有線で転送し、ワイドTVでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、図示せぬ通信インタフェースで受信し、内蔵するハードディスク15にインストールすることができる。
【0077】
ここで、本明細書において、コンピュータとしてのCPU12に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしも、後述するフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0078】
また、プログラムは、1のCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
【0079】
次に、図6のワイドTVにおいて、CPU12は、所定の制御プログラムを実行することにより、画面モードに関する制御を行う制御装置として機能する。
【0080】
図7は、そのような制御装置の機能的な構成例を示している。
【0081】
図7において、制御装置は、データ放送制御部41、ビデオストリーム制御部42、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43、および画面モード制御部44から構成される。
【0082】
データ放送制御部41は、データ放送に関する制御を行う。即ち、データ放送用制御部41は、例えば、データ放送のデータに基づき、データ放送番組としての文字や図形等を表示するときのレイアウトを設定(決定)し、そのレイアウトを表すレイアウト情報を、動画ブレーン/文字図形プレーン重畳制御部43に供給する。
【0083】
ビデオストリーム制御部42は、ワイドTVを構成するブロックのうちの、画像データを処理するビデオデコーダ24Vや出力画像制御部25V等の制御を行う。また、ビデオストリーム制御部42は、テレビジョン放送番組としての画像の画像フォーマットを検出し、その画像フォーマットを表す画像フォーマット情報を、画面モード制御部44に供給する。
【0084】
ここで、画像フォーマット情報が表す画像フォーマットとしては、前述した通常16:9や、ワイドパネル16:9、レターボックス16:9、さらには、アスペクト比が4:3の画像の画像フォーマットである通常4:3などがある。
【0085】
動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43は、画像表示装置26Vに表示する表示対象画像が重畳画像である場合に、出力画像制御部25V(図6)において、テレビジョン放送番組としての画像と、データ放送番組としての文字や図形とを重畳した重畳画像を生成するのに必要な制御を行う。なお、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43は、重畳画像を生成するにあたり、データ放送番組としての文字や図形の配置位置を、データ放送制御部41からのレイアウト情報に基づいて制御する。
【0086】
また、表示対象画像がスケーリング重畳画像である場合には、そのスケーリング重畳画像である表示対象画像の動画部分、即ち、スケーリング重畳画像に重畳される、テレビジョン放送番組としての画像については、その画像サイズを縮小するスケーリングが行われる。このスケーリングは、図6の出力画像制御部25Vが、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43の制御にしたがって行うが、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43は、表示対象画像の動画部分のスケーリングの状態、つまり、動画部分のスケーリングがされているかされていないかの状態を認識し、そのスケーリングの状態を表すスケーリング情報を、画面モード制御部44に、定期的または不定期に供給する。
【0087】
さらに、表示対象画像が重畳画像である場合には、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43は、その重畳画像である表示対象画像の全体のアスペクト比を検出し、そのアスペクト比を表す全体アスペクト比情報を、画面モード制御部44に供給する。
【0088】
画面モード制御部44は、判定部51と表示制御部52とを有し、画面モードを選択して、その画面モードで画像が表示されるように、出力画像制御部25V(図6)を制御する。
【0089】
即ち、判定部51は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43からのスケーリング情報に基づき、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定する。
【0090】
具体的には、例えば、判定部51は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から前回供給された前回のスケーリング情報を、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶しており、メモリに記憶された前回のスケーリング情報と、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から今回供給された今回のスケーリング情報とを比較することで、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否か、つまり、今回のスケーリング情報が、前回のスケーリング情報と異なるか否かを判定する。
【0091】
そして、判定部51は、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したと判定した場合、スケーリングの状態、即ち、表示対象画像における動画部分がスケーリングをした状態からスケーリングをしない状態に変化したことを表すメッセージ(以下、適宜、「スケーリング有り→無し」メッセージという)、または、表示対象画像における動画部分がスケーリングをしない状態からスケーリングをした状態に変化したことを表すメッセージ(以下、適宜、「スケーリング無し→有り」メッセージという)を、表示制御部52に供給する。
【0092】
また、判定部51は、今回のスケーリング情報を上書きする形で、内蔵するメモリに記憶させる。
【0093】
表示制御部52は、判定部51からメッセージが供給されると、そのメッセージの供給をトリガとして、即ち、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、表示対象画像を表示する画面モードを選択し、その画面モードで、表示対象画像を画像表示装置26Vに表示させるように、出力画像制御部25Vを制御する。
【0094】
ここで、表示制御部52は、画面モードの選択を、ビデオストリーム制御部42から供給される画像フォーマット情報、または、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から供給される全体アスペクト比情報に基づいて行う。
【0095】
即ち、図8は、画像フォーマット情報、または全体アスペクト比情報と、表示制御部52で選択される画面モードとの関係を示している。
【0096】
表示対象画像における動画部分のスケーリングがされていない場合、即ち、判定部51から表示制御部52に対して、「スケーリング有り→無し」メッセージが供給された場合、表示制御部52は、ビデオストリーム制御部42から供給される、スケーリングされていない動画部分を含む表示対象画像(全体が動画部分である通常16:9画像を含む)の画像フォーマットを表す画像フォーマット情報に基づき、図8の上側に示すように、画面モードを選択する。
【0097】
即ち、表示制御部52は、画像フォーマット情報が表す画像フォーマットが通常16:9である場合、画面モードとして、「フルモード」を選択する。また、表示制御部52は、画像フォーマット情報が表す画像フォーマットが通常4:3である場合と、サイドパネル16:9である場合には、いずれの場合も、画面モードとして、「ワイドズームモード」を選択する。さらに、表示制御部52は、画像フォーマット情報が表す画像フォーマットがレターボックスである場合、画面モードとして、「ズームモード」を選択する。
【0098】
一方、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされている場合、即ち、判定部51から表示制御部52に対して、「スケーリング無し→有り」メッセージが供給された場合、表示制御部52は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から供給される、スケーリングされている動画部分を含む表示対象画像の全体のアスペクト比を表す全体アスペクト比情報に基づき、図8の下側に示すように、画面モードを選択する。
【0099】
即ち、表示制御部52は、全体アスペクト比情報が表すアスペクト比(以下、適宜、全体アスペクト比という)が16:9である場合、画面モードとして、「フルモード」を選択する。また、表示制御部52は、全体アスペクト比が4:3である場合、画面モードとして、「ワイドズームモード」を選択する。
【0100】
次に、図9のフローチャートを参照して、図7の制御装置の画面モード制御部44の動作について説明する。
【0101】
画面モード制御部44の判定部51は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43からスケーリング情報が供給されるのを待って、ステップS1に進み、そのスケーリング情報に基づき、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定する。
【0102】
即ち、判定部51は、ステップS1において、内蔵するメモリに記憶している前回のスケーリング情報と、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から供給された今回のスケーリング情報とを比較することで、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否か、つまり、今回のスケーリング情報が、前回のスケーリング情報と異なるか否かを判定する。
【0103】
ステップS1において、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化していないと判定された場合、即ち、今回のスケーリング情報が、前回のスケーリング情報と同一である場合、判定部51は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43からスケーリング情報が新たに供給されるのを待って、ステップS1に戻り、以下、同様の処理を繰り返す。なお、今回のスケーリング情報が、前回のスケーリング情報と同一である場合、判定部51が内蔵するメモリの記憶内容は、そのまま今回のスケーリング情報として使用することができるため、判定部51は、メモリの記憶内容の更新をしない(する必要がない)。
【0104】
また、ステップS1において、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したと判定された場合、即ち、今回のスケーリング情報が、前回のスケーリング情報と異なる場合、ステップS2またはステップS11に進む。
【0105】
具体的には、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされていない状態からスケーリングがされた状態に変化した場合、即ち、例えば、表示対象画像が、重畳画像でない画像から、図3等のスケーリング重畳画像に変更された場合、ステップS1からステップS2に進み、判定部51は、今回のスケーリング情報を上書きする形で、内蔵するメモリに記憶させる。ここで、メモリに記憶されたスケーリング情報は、次のステップS1の処理において、前回のスケーリング情報として使用される。
【0106】
その後、判定部51は、「スケーリング無し→有り」メッセージを、表示制御部52に供給して、ステップS2からステップS3に進む。ステップS3では、表示制御部52は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から全体アスペクト比情報を取得して、ステップS4に進む。
【0107】
ステップS4では、表示制御部52は、判定部51からの「スケーリング無し→有り」メッセージの供給をトリガとして、オートワイド機能を機能させるオードワイド処理を行う。
【0108】
即ち、ステップS4では、まず最初に、ステップS41において、表示制御部52は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から取得した全体アスペクト比情報が表す全体アスペクト比に基づき、図8で説明したように、画面モードを選択して、ステップS42に進む。
【0109】
ステップS42では、表示制御部52は、直前のステップS41で選択された画面モードで画像が表示されるように、出力制御部25Vを制御する。これにより、出力制御部25Vは、直前のステップS41で選択された画面モードで画像が表示されるように、表示対象画像を必要に応じて拡大または縮小し、画像表示装置26Vに供給して表示させる。
【0110】
一方、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされた状態からスケーリングがされていない状態に変化した場合、即ち、例えば、表示対象画像が、図3等のスケーリング重畳画像から、重畳画像でない画像に変更された場合、ステップS1からステップS11に進み、判定部51は、ステップS2の場合と同様に、今回のスケーリング情報を上書きする形で、内蔵するメモリに記憶させる。
【0111】
その後、判定部51は、「スケーリング有り→無し」メッセージを、表示制御部52に供給して、ステップS11からステップS12に進む。ステップS12では、表示制御部52は、ビデオストリーム制御部42から画像フォーマット情報を取得(受信)して、ステップS13に進む。
【0112】
ステップS13では、表示制御部52から、判定部51からの「スケーリング有り→無し」メッセージの供給をトリガとして、オードワイド処理を行う。
【0113】
即ち、ステップS13では、基本的には、ステップS4の場合と同様の処理が行われる。但し、画面モードの選択は、全体アスペクト比情報が表す全体アスペクト比ではなく、画像フォーマット情報が表す画像フォーマットに基づいて行われる。
【0114】
具体的には、ステップS13では、表示制御部52は、ビデオストリーム制御部42から取得した画像フォーマット情報が表す画像フォーマットに基づき、図8で説明したように、画面モードを選択し、その画面モードで画像が表示されるように、出力制御部25Vを制御する。これにより、出力制御部25Vは、表示制御部52で選択された画面モードで画像が表示されるように、表示対象画像を必要に応じて拡大または縮小し、画像表示装置26Vに供給して表示させる。
【0115】
ステップS4またはステップS13の処理後は、動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部43から判定部51に、スケーリング情報が新たに供給されるのを待って、ステップS1に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0116】
以上のように、画面モード制御部44では、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態が変化したか否かを判定し、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされていない状態からスケーリングがされた状態に変化した場合には、そのスケーリングの状態の変化をトリガとして、表示対象画像を表示する画面モードを全体アスペクト比情報に基づいて選択して、その画面モードで、表示対象画像を表示させるので、つまり、表示対象画像の画像フォーマットが変化しなくても、オートワイド処理が行われるので、画像を適切に表示すること、特に、重畳画像を適切に表示することができる。
【0117】
即ち、例えば、いま、図10の上から1番目に示すように、表示対象画像がサイドパネル付きの16:9画像であり、その表示対象画像が、図10の上から2番目に示すように、「ワイドズームモード」の画面モードで表示されている場合において、図10の上から3番目に示すように、表示対象画像が、サイドパネル付き16:9画像をスケーリングしたスケーリング後の画像と連動データとが重畳された、全体のアスペクト比が16:9のスケーリング重畳画像に変更されたとする。
【0118】
表示対象画像が、サイドパネル付きの16:9画像からスケーリング重畳画像に変更されることにより、判定部51から表示制御部52には、「スケーリング無し→有り」メッセージが供給され、表示制御部52では、「スケーリング無し→有り」メッセージの供給をトリガとして、図9におけるステップS4のオードワイド処理が開始される。
【0119】
ステップS4のオートワイド処理では、表示対象画像であるスケーリング重畳画像の全体のアスペクト比である16:9に基づき、図8で説明したように、画面モードが選択されるので、いまの場合、画面モードとしては、「フルモード」が選択される。
【0120】
その結果、アスペクト比が16:9のスケーリング重畳画像は、そのまま、画像表示装置26Vの16:9の表示領域に表示される。従って、前述の図4で説明したような文字欠けが生じることなく、アスペクト比が16:9のスケーリング重畳画像は、適切に表示される。
【0121】
また、例えば、図11の上から1番目に示すように、表示対象画像が通常16:9であり、図11の上から2番目に示すように、ユーザが、マニュアルで、画面モードを「ズームモード」にしている場合において、図11の上から3番目に示すように、表示対象画像が、通常16:9画像をスケーリングしたスケーリング後の画像と連動データとが重畳された、全体のアスペクト比が16:9のスケーリング重畳画像に変更されたとする。
【0122】
表示対象画像が、通常16:9画像からスケーリング重畳画像に変更されることにより、判定部51から表示制御部52には、「スケーリング無し→有り」メッセージが供給され、表示制御部52では、「スケーリング無し→有り」メッセージの供給をトリガとして、図9におけるステップS4のオードワイド処理が開始される。
【0123】
ステップS4のオートワイド処理では、表示対象画像であるスケーリング重畳画像の全体のアスペクト比である16:9に基づき、図8で説明したように、画面モードが選択されるので、いまの場合、画面モードとしては、「フルモード」が選択される。
【0124】
その結果、ユーザが、マニュアルで、画面モードを「フルモード」に変更しなくても、アスペクト比が16:9のスケーリング重畳画像は、そのまま、画像表示装置26Vの16:9の表示領域に表示される。従って、前述の図4で説明したような文字欠けが生じることなく、アスペクト比が16:9のスケーリング重畳画像は、適切に表示される。
【0125】
なお、表示対象画像であるスケーリング重畳画像の全体のアスペクト比が、例えば4:3である場合には、ステップS4のオートワイド処理では、表示対象画像の全体のアスペクト比である4:3に基づき、図8で説明したように、「ワイドズームモード」の画面モードが選択される。
【0126】
その結果、アスペクト比が4:3のスケーリング重畳画像は、左右方向に拡大され、これにより、アスペクト比が16:9にされて、画像表示装置26Vの16:9の表示領域に表示される。従って、この場合も、スケーリング重畳画像は、文字欠けが生じることなく、適切に表示される。
【0127】
また、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされた状態からスケーリングがされていない状態に変化した場合には、そのスケーリングの状態の変化をトリガとして、ステップS13のオートワイド処理において、表示対象画像を表示する画面モードが画像フォーマット情報に基づいて選択され、その画面モードで、表示対象画像が表示される。従って、やはり、画像を適切に表示すること、特に、テレビジョン放送番組としての動画を適切に表示することができる。
【0128】
即ち、表示対象画像における動画部分のスケーリングがされた状態からスケーリングがされていない状態に変化した場合には、図8の上側に示したように、表示対象画像の画像フォーマット情報が表す画像フォーマットが通常16:9であれば、「フルモード」の画面モードが選択される。また、表示対象画像の画像フォーマット情報が表す画像フォーマットが通常4:3である場合と、サイドパネル16:9である場合には、いずれの場合も、「ワイドズームモード」の画面モードが選択される。さらに、表示対象画像の画像フォーマット情報が表す画像フォーマットがレターボックスである場合には、「ズームモード」の画面モードが選択される。
【0129】
従って、いずれの画像フォーマットの表示対象画像も、表示対象画像における動画部分が、画像表示装置26Vの16:9の表示領域の全体に表示される。
【0130】
なお、表示制御部52では、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化ではなく、表示対象画像が重畳画像になったことと、重畳画像でなくなったこと、つまり、表示対象画像が、データ放送のデータが重畳されていない画像、またはデータ放送のデータが重畳されている重畳画像のうちのいずれか一方から他方に変化したことをトリガとして、オートワイド処理を行うようにすることが可能である。
【0131】
但し、表示対象画像が重畳画像になったことと、重畳画像でなくなったことをトリガとして、オートワイド処理を行う場合には、表示対象画像が重畳画像になるか、または、重畳画像でなくなると、スケーリングの状態が変化しなくても、オートワイド処理が行われる。
【0132】
即ち、重畳画像としては、例えば、図12の上側に示すように、テレビジョン放送番組としての通常16:9画像に、連動データが存在することを表す、データ放送のデータであるデータマークが重畳された画像(以下、適宜、データマーク重畳画像という)が生成されることがある。
【0133】
ここで、リモートコマンダ31は、連動データを表示させるときに操作される<d>ボタンを有しており、ユーザがリモートコマンダ31の<d>ボタンを押下すると、データマーク重畳画像に重畳されていた通常16:9画像がスケーリングされ、そのスケーリング後の通常16:9画像と、連動データとを重畳したスケーリング重畳画像が生成されて表示される。
【0134】
データマーク重畳画像は、通常16:9画像をスケーリングせずに、その通常16:9画像に、データマークが重畳されることにより生成される。
【0135】
従って、表示対象画像が重畳画像になったことと、重畳画像でなくなったことをトリガとして、オートワイド処理を行う場合には、表示対象画像が、重畳画像でない画像から、データマーク重畳画像になったことや、データマーク重畳画像から、重畳画像でない画像になったことをトリガとして、オートワイド処理が行われることとなる。
【0136】
即ち、例えば、図12に下側に示すように、ユーザが、マニュアルで、画面モードを「ズームモード」にして、図12の上側に示したデータマーク重畳画像を表示させている場合において、表示対象画像が、データマーク重畳画像から、そのデータマーク重畳画像に重畳されていた、スケーリングされていない通常16:9画像、つまり、データマークが重畳されていない画像に変化すると、そのことをトリガとして、オートワイド処理が行われることとなる。
【0137】
この場合、オートワイド処理では、表示対象画像である、スケーリングされていない通常16:9画像の画像フォーマットに基づき、画面モードとして、「フルモード」が選択される。従って、ユーザからすれば、マニュアルで画面モードを「ズームモード」にしたにもかかわらず、いわば勝手に、画面モードが「フルモード」に変更されることになり、ユーザに違和感を感じさせることがあり得る。
【0138】
これに対して、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、オートワイド処理を行う場合には、表示対象画像が、データマーク重畳画像から、そのデータマーク重畳画像に重畳されていた、スケーリングされていない通常16:9画像に変化しても、動画部分がスケーリングされていない状態に変わりはないので、オートワイド処理が行われない。従って、上述したような、ユーザに違和感を感じさせるおそれがある画面モードの変更が行われることを防止することができる。
【0139】
ここで、本実施の形態では、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化をトリガとして、オートワイド処理を行うようにしたが、オートワイド処理を行うトリガとしては、表示対象画像における動画部分のスケーリングの状態の変化に加えて、ディジタル放送の音声モードの切り替わりや、表示対象画像の画像フォーマットの変化を採用することが可能である。
【0140】
また、上述した一連の処理は、ソフトウェアにより、即ち、CPUにプログラムを実行させることにより行うことができる他、専用のハードウェアにより行うことも可能である。
【0141】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】画像フォーマットを説明するための図である。
【図2】画面モードを説明するための図である。
【図3】スケーリング重畳画像を示す図である。
【図4】スケーリング重畳画像が適切に表示されない場合を説明するための図である。
【図5】スケーリング重畳画像が適切に表示されない場合を説明するための図である。
【図6】本発明を適用したワイドTVの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図7】CPU12がプログラムを実行することにより(仮想的に)実現される制御装置の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図8】画像フォーマット情報、または全体アスペクト比情報と、表示制御部52で選択される画面モードとの関係を示す図である。
【図9】画面モード制御部44の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】スケーリング重畳画像が適切に表示されることを説明するための図である。
【図11】スケーリング重畳画像が適切に表示されることを説明するための図である。
【図12】データマーク重畳画像を示す図である。
【符号の説明】
【0143】
11 バス, 12 CPU, 13 ROM, 14 RAM, 15 HD, 16 不揮発性メモリ, 17 ドライブ, 18 リムーバブル記録媒体, 19 受信部, 21 チューナ, 22 デスクランブラ, 23 デマルチプレクサ, 24 デコーダ, 24A オーディオデコーダ, 24V ビデオデコーダ, 25 出力制御部, 25A 出力音声制御部, 25V 出力画像制御部, 26 出力装置, 26A 音声出力装置, 26V 画像表示装置, 31 リモートコマンダ, 41 データ放送制御部, 42 ビデオストリーム制御部, 43 動画プレーン/文字図形プレーン重畳制御部, 44 画面モード制御部, 51 判定部, 52 表示制御部
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成17年9月29日(2005.9.29)
【代理人】 【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄


【公開番号】 特開2007−96745(P2007−96745A)
【公開日】 平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願番号】 特願2005−283371(P2005−283371)