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【発明の名称】 直管型蛍光灯交換器具
【発明者】 【氏名】太田 金次郎

【要約】 【課題】ガラス管をチャックで把持することから、灯全体を軸線方向に動かしても、ストレスをガラス管に加えないで、蛍光灯を簡単な操作で容易に着脱交換可能な蛍光灯交換器具を構成する。

【解決手段】片側のソケットケースSと位置合せするプッシャ4を横桁フレーム3の片端側に備え付け、ガラス管lを把持乃至は解放可能なチャック5,6を横桁フレームの上に取付固定し、取手棒1の軸回し操作に伴う支柱軸2の軸回りを片側のソケットケースSにあてがうプッシャ4と横桁フレーム3との相対的なズレ動きに変換する作動手段7を横桁フレーム3に設け、ガラス管lを把持するチャック5,6により、灯全体を片側のソケットSから離間方向に軸線移動させて口金lをソケットSより外し出す器具として構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットケースで収容した出没変位可能な各ソケットと口金を接続させて天井等の比較的高所に架設装着される直管型の蛍光灯交換器具であって、
軸回し操作用の取手棒と、取手棒の先端側より垂直に立ち上がる支柱軸と、取手棒の先端側より直角方向に延びて支柱軸を回転可能に軸承保持する横桁フレームとを基体とし、片側のソケットケースと位置合せするプッシャを横桁フレームの片端側に備え付け、蛍光灯のガラス管を把持乃至は解放可能なチャックを横桁フレームの上部に取付け固定し、更に、取手棒の軸回し操作に伴う支柱軸の軸回りを片側のソケットケースにあてがうプッシャと横桁フレームとの相対的なズレ動きに変換する作動手段を横桁フレームに設け、蛍光灯のガラス管を把持するチャックにより、灯全体を片側のソケットから離間方向に軸線移動させて口金をソケットより外し出す器具として構成したことを特徴とする蛍光灯交換器具。
【請求項2】
取手棒の先端側より立ち上がる支柱軸を長手方向中央で軸承保持する横桁フレームを基体に備え、支柱軸を介してチャックを横桁フレームの両側に取付固定すると共に、プッシャを横桁フレームの片端側に備え付けたことを特徴とする請求項1に記載の蛍光灯交換器具。
【請求項3】
口金の側面に接する位置決め板を両側に立ち上げた上向きコの字状のプッシャを横桁フレームの片端側に備え付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光灯交換器具。
【請求項4】
四角筒状の横桁フレームを基体に備え、プッシャを横桁フレームの筒内に嵌装するスライドフレームで横桁フレームの片端側に備え付けると共に、該プッシャをスライドフレームと横桁フレームとの間に掛け渡す引張バネで横桁フレームの片端側に引張支持し、更に、スライドフレームを引張バネに抗して押送りする偏心カムを横桁フレームの筒内で支柱軸の同軸上に取り付け、取手棒の軸回し操作に伴う偏心カムの回転により、片側のソケットケースにあてがうプッシャと横桁フレームとの相対的なズレ動きに変換する作動手段を組み付けてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光灯交換器具。
【請求項5】
ガラス管の側面にあてがう二本の立上り軸部を基軸部より折り曲げて設けたフィンガーと、ガラス管の円管面に相応する半円弧面を有するパッドとを備え、半円弧面を上向きに,両側端を横桁フレームの長手方向に向けてパッドを横桁フレームの板面上に取り付け、フィンガーの基軸部を横桁フレームの下部縁に設けた止め環で保持させて横桁フレームの幅を隔てた二つのフィンガーをパッドの両側に相対させて組み付けると共に、フィンガーを横桁フレームの幅方向に亘って立上り軸部の相対相互に掛け渡す引張バネで互いに近接乃至は離間変位可能に組み付けたチャックを備え付けてなることを特徴とする請求項1または2に記載の電球交換器具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ソケットケースで収容した出没変位可能な各ソケットと口金を接続させて天井等の比較的高所に架設装着される直管型蛍光灯交換器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
直管型の蛍光灯としては、ソケットケースで収容した出没変位可能な各ソケットと口金を接続させて架設装着するものがある。この蛍光灯の場合、片側のソケットを灯全体で押圧させて没入させることから、他方の口金(「口金ピン」含む。以下同じ)を相対するソケット(「端子穴」を含む。以下同じ)より離間させて灯全体を外し出し、または、他方の口金を相対するソケットと接続することから着脱交換可能に備え付けられている。
【0003】
天井等の比較的高所に架設装着される蛍光灯の着脱に対応するべく、従来、高所にまで延ばせる長尺な取手棒を備え、蛍光灯のガラス管を把持乃至は解放可能なチャックを取手棒の先端側に取付固定すると共に、蛍光灯の口金を銜えて灯全体を軸線方向に横ずらし可能な可動爪をチャックより離間位置する取手棒の先端側に取り付けた蛍光灯交換器具が知られている(特許文献1,2)。
【0004】
それとは別に、上述した可動爪に代えて、口金とソケットとの隙間に差し込んで灯全体を軸線方向に横ずらしするよう口金の端部面より押圧可能な係合片を取手棒の先端側に取り付けた蛍光灯交換器具も知られている(特許文献3,4)。
【0005】
それらの蛍光灯交換器具は、蛍光灯の取外し時で説明すれば、いずれも、蛍光灯のガラス管をチャックで把持すると共に、灯全体を可動爪または係合片でチャック側に向けて軸線送りするよう構成されている。即ち、ガラス管のチャックによる把持(固定点)に対し、灯全体を可動爪または係合片の可動側で押し送りするものとして構成されている。
【0006】
それによると、灯全体を可動爪または係合片で押し送りするに伴って、ガラス管が相対的にずれ動けるようチャックで緩やかに把持されていなければ、可動爪または係合片の押圧によるストレスがチャックとの間でガラス管に加わってしまう。このため、ガラス管を安定よく把持し、なお且つ、ガラス管を相対的にずれ動かせられるよう緩やかに把持することの可能なチャックを備え付けることが必要となる。
【0007】
上述した以外に、略台形に折り曲げた板バネでなる支持台を取手棒の先端側に取り付け、鰐口状のクリップを支持台の内側に介装すると共に、クリップと支持台とを支軸で相対的にズレ動可能に軸着し、支持台の側板を引張り紐で拡開する操作レバーを取手棒の握り部に取り付け、更に、略Lの字状を呈する突張りアームを支持台の下部側からソケットケースまで伸びるよう取手棒の側面に支軸で軸着した蛍光灯交換器具が知られている(特許文献5)。
【0008】
その蛍光灯交換器具は、蛍光灯の取外し時で説明すれば、クリップを半開きでガラス管にあてがい、取手棒がクリップと支持台との支軸点より突張りアームの張出し側と反対方向に斜めになるよう保ち、突張りアームの先端側を片側のソケットケースにあてがうと共に、ガラス管をクリップで把持し、次いで、取手棒を垂直方向に移動することにより、突張りアームをソケットケースに圧接させてテコとすることから、ガラス管を把持したクリップにより灯全体を軸線方向に動かせて口金をソケットより取り外せるよう構成されている。
【0009】
その蛍光灯交換器具では、上述したようにクリップを半開きでガラス管にあてがった状態で取手棒の軸線を斜めに保つことにより、突張りアームの先端側を片側のソケットケースにあてがうという手間が掛かって不安定な作業が必要となる。また、突張りアームをソケットケースに圧接するテコ状態のままでソケットケースより擦り下げて灯全体をソケットから外すという無理な作業も必要となる。
【特許文献1】特開平10−255717
【特許文献2】実用新案登録第3099066号
【特許文献3】特開平9−57644
【特許文献4】特開平10−572
【特許文献5】実用新案登録第3017862号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の第1の課題は、ガラス管をチャックで把持することから、灯全体を軸線方向に動かしても、ストレスをガラス管に加えないで、蛍光灯を簡単な操作で容易に着脱交換可能な蛍光灯交換器具を構成するところにある。
【0011】
本発明の第2の課題は、ガラス管をチャックで安定よく確実に把持することから、蛍光灯を簡単な操作で容易に着脱交換可能な蛍光灯交換器具を構成するところにある。
【0012】
本発明の第3の課題は、蛍光灯を簡単な構成の作動手段により簡単な操作で容易に着脱交換可能な蛍光灯交換器具を構成するところにある。
【0013】
本発明の第4の課題は、ガラス管の把持乃至は解放を確実に行えるチャックを備えてガラス管を安定よく保持可能な蛍光灯交換器具を構成するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本願の請求項1に係る蛍光灯交換器具は、ソケットケースに収容した出没変位可能な各ソケットと口金を接続させて天井等の比較的高所に架設装着される蛍光灯を着脱交換するもので、
軸回し操作用の取手棒と、取手棒の先端側より垂直に立ち上がる支柱軸と、取手棒の先端側より直角方向に延びて支柱軸を回転可能に軸承保持する横桁フレームとを基体とし、片側のソケットケースと位置合せするプッシャを横桁フレームの片端側に備え付け、蛍光灯のガラス管を把持乃至は解放可能なチャックを横桁フレームの上部に取付固定し、更に、取手棒の軸回し操作に伴う支柱軸の軸回りを片側のソケットケースにあてがうプッシャと横桁フレームとの相対的なズレ動きに変換する作動手段を横桁フレームに設け、蛍光灯のガラス管を把持するチャックにより、灯全体を片側のソケットから離間方向に軸線移動させて口金をソケットより外し出す器具として構成したことを特徴とする。
【0015】
本願の請求項2に係る蛍光灯交換器具は、取手棒の先端側より立ち上がる支柱軸を長手方向中央で軸承保持する横桁フレームを基体に備え、支柱軸を介してチャックを横桁フレームの両側に取付固定すると共に、プッシャを横桁フレームの片端側に備え付けたことを特徴とする。
【0016】
本願の請求項3に係る電球交換器具は、口金の側面に接する位置決め板を両側に立ち上げた上向きコの字状のプッシャを横桁フレームの片端側に備え付けたことを特徴とする。
【0017】
本願の請求項4に係る電球交換器具は、四角筒状の横桁フレームを基体に備え、プッシャを横桁フレームの筒内に嵌装するスライドフレームで横桁フレームの片端側に備え付けると共に、該プッシャをスライドフレームと横桁フレームとの間に掛け渡す引張バネで横桁フレームの片端側に引張支持し、スライドフレームを引張バネに抗して押送りする偏心カムを横桁フレームの筒内で支柱軸の同軸上に取り付け、取手棒の軸回し操作に伴う偏心カムの回転により、片側のソケットケースにあてがうプッシャと横桁フレームとの相対的なズレ動きに変換する作動手段を組み付けてなることを特徴とする。
【0018】
本願の請求項5に係る電球交換器具は、ガラス管の側面にあてがう二本の立上り軸部を基軸部より折り曲げて設けたフィンガーと、ガラス管の円管面に相応する半円弧面を有するパッドとを備え、半円弧面を上向きに,両側端を横桁フレームの長手方向に向けてパッドを横桁フレームの板面上に取り付け、フィンガーの基軸部を横桁フレームの下部縁に設けた止め環で保持させて横桁フレームの幅を隔てた二つのフィンガーをパッドの両側に相対させて組み付けると共に、フィンガーを横桁フレームの幅方向に亘って立上り軸部の相対相互に掛け渡す引張バネで互いに近接乃至は離間方向に揺動可能に組み付けたチャックを備え付けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本願の請求項1に係る蛍光灯交換器具によれば、取手棒の軸回し操作に伴う支柱軸の軸回りを片側のソケットケースにあてがうプッシャと横桁フレームとの相対的なズレ動きに作動手段で変換することから、蛍光灯のガラス管を把持するチャックにより、灯全体を片側のソケットから離間方向に軸線移動させて口金をソケットより外し出せるため、ストレスをガラス管に加えないで、蛍光灯を簡単な操作で容易に着脱交換できる。
【0020】
本願の請求項2に係る蛍光灯交換器具によれば、取手棒の先端側より立ち上がる支柱軸を長手方向中央で軸承保持する横桁フレームを基体に備え、支柱軸を介してチャックを横桁フレームの両側に取付固定することから、長尺な蛍光灯でもチャックで安定よく保持できる。
【0021】
本願の請求項3に係る蛍光灯交換器具によれば、口金の側面と摺接する位置決め板を両側に立ち上げた上向きコの字状のプッシャを横桁フレームの片端側に備え付けることから、ガラス管をチャックで把持する際に、ガラス管を把持するチャックの向きやチャックによるガラス管の把持位置をプッシャで容易に位置決めできる。
【0022】
本願の請求項4に係る蛍光灯交換器具によれば、プッシャのスライドフレームを引張バネに抗して押送りする偏心カムを横桁フレームの筒内で支柱軸の同軸上に取り付け、取手棒の軸回し操作に伴う偏心カムの回転により、片側のソケットケースにあてがうプッシャと横桁フレームとの相対的なズレ動きに変換する作動手段を組み付けることから、蛍光灯を簡単な構成の作動手段で確実に着脱交換できる。
【0023】
本願の請求項5に係る蛍光灯交換器具によれば、横桁フレームの幅を隔てた二つのフィンガーをパッドの両側に相対させて組み付けると共に、フィンガーを横桁フレームの幅方向に亘って立上り軸部の相対相互に掛け渡す引張バネで互いに近接乃至は離間可能に組み付けたチャックを備え付けるため、チャックによるガラス管の把持乃至は解放を確実に行えると共に、ガラス管の円管面に相応する半円弧面を上向きに,両側端を横桁フレームの長手方向に向けて横桁フレームの板面上に取り付けたパッドとから、蛍光灯のガラス管を安定よく保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図示の蛍光灯交換器具は、図1で示すように長尺なガラス管lと、ガラス管lの左右に組み付けられた口金l(片側のみ図示)とでなる直管型の蛍光灯Lを着脱交換するものとして構成されている。
【0025】
その蛍光灯Lは、比較的高所の天井等に埋込み装着される反射カバーCの左右端に備付けのソケットケースSで収容した出没変位可能な各ソケットSと口金lを接続することから架設装着されている。この蛍光灯Lは、片側のソケットを灯全体で押圧させて没入させると共に、他方の口金を相対するソケットより離間させて外し出し、または、他方の口金を相対するソケットと接続することから着脱交換可能に備え付けられている。
【0026】
その蛍光灯交換器具は、作業者が手で持って軸回し操作する取手棒1と、取手棒の先端側より立ち上がる支柱軸2と、取手棒1の先端側より直角方向に延びて支柱軸2を長手方向中央で軸承保持する横桁フレーム3を基体として構成されている。この構成中、横桁フレーム3には支柱軸2を長手方向中央で軸承保持する長尺なものが備え付けられている。
【0027】
横桁フレーム3には、片側のソケットケースSと位置合せするプッシャ4が片端側に備え付けられている。また、支柱軸2を介して両側に、二つのチャック5,6が横桁フレーム3の上部に取付固定されている。プッシャ4は、取手棒1の軸回し操作に伴う支柱軸2の軸回りを作動手段7で変換することから、片側のソケットケースSにあてがった状態で横桁フレーム3と相対的にズレ動き可能に備え付けられている。
【0028】
取手棒1は丸パイプ材でなり、一本の縦長棒または伸縮可能な複数本の繋ぎ棒で形成できる。その取手棒1は、先端側に嵌め合わされるホルダー8を備え、ホルダー8の開孔と嵌り合うプランジャ状のボールキー9を側面に設けることからホルダー7と着脱可能に備え付けられている。ホルダー8は、取手棒1の先端側に嵌め合せる円筒部8aと、円筒部4aの開口に嵌着する基台部8bとから形成されている。支柱軸2は、ホルダー8の基台部8bに植立固定されている。
【0029】
横桁フレーム3は、四角筒状の金属パイプ材で形成されている。この横桁フレーム3に対し、支柱軸2は作業者が取手棒1を手で持って軸回し操作するに伴って軸線を正,逆回転可能に挿通させて軸承保持されている。プッシャ4は、横桁フレーム3の筒内に嵌装するスライドフレーム40で横桁フレーム3の片端側に備え付けられている。そのスライドフレーム40に対し、プッシャ4は横桁フレーム3の筒外に突出する片端(外端)上部に締付けねじ41で立付け固定されている。
【0030】
スライドフレーム40は、両端側が閉塞された横断面下向きコ字状の金属フレームで形成されている。このスライドフレーム40は、横桁フレームの3の内のり幅と略同じ横幅を有すると共に、横桁フレーム3より低い立上り高さを有し、ビス頭が横桁フレーム3の天板内面と摺接する螺着ビス42,43を天板上面に備えることから、横桁フレーム3の筒内で安定よくスライド可能に組み付けられている。
【0031】
プッシャ4としては、図2で示すように口金の側面に接する有幅の位置決め板4a,4bを底板4cの両側より立ち上げた上向きコの字状に折り曲げたものが備え付けられている。
【0032】
位置決め板4a,4bは、チャック5,6の立上りより高く(図1参照)形成し、蛍光灯の取外し時に、縦辺縁をソケットケースSの前面側に位置合せさせてあてがうと共に、先端側より蛍光灯Lの口金lに当てて当該口金lを両板間に受け入れることから、チャック5,6の向きやチャック5,6によるガラス管lの把持位置を定められるよう設けられている。先端側は、蛍光灯Lの口金lを両板間に受け入れ易くするよう内向きに弯曲するカール部4d,4eで形成されている。
【0033】
チャック5,6は、ガラス管lの側面にあてがうフィンガー50,60と、ガラス管lの円管面に相応する半円弧面を有するパッド51,61とを備えて組み立てられている(図1参照)。
【0034】
フィンガー50,60(片方のみ図示)は、図3aで示すように二本の立上り軸部50a,50bを基軸部50c,50dより折り曲げて設けると共に、基軸部50c,50dを軸端とし、立上り軸部50a,50bを橋絡軸部50eで連続させて二つ折りしたもので形成されている。立上り軸部50a,50bは、図3bで示すように先端側がガラス管lの側回り球面に沿うよう湾曲させて形成されている。
【0035】
パッド51,61(片方のみ図示)は、図4並びに図5で示すようにプラスチック製の外パッド部51aと、滑止め用の内パッド部51bとから形成されている。このパッド51,61は、半円弧面を上向きに、両側端を横桁フレーム3の長手方向に向けて横桁フレーム3の天板面上に圧入ピン51cで軸着固定されている。
【0036】
フィンガー50,60(片方のみ図示)は、二つ50,50’を対にし、横桁フレーム3の幅を隔てパッド51の両側に相対させて組み付けられている。二つのフィンガー50,50’は、支持板52を横桁フレーム3の底板外面に締付けねじ53であてがい固定し、基軸部50c,50c’を支持板52の両端部に設けた止め環52a,52bで保持させて相対されている。また、横桁フレーム3の幅方向に亘って立上り軸部51a,51a’の相対相互に掛け渡すコイルスプリングによる引張バネ54,55で互いに近接乃至は離間可能に組み付けられている。
【0037】
プッシャの作動手段7としては、横桁フレーム3の筒内で支柱軸2の同軸上に圧入固定された偏心カムが備え付けられている。この偏心カム7は、図5で示すように平面略楕円形を呈するもので、通常時にスライドフレーム40と当接する側が短く、反対側が長くなるよう偏心位置に圧入する支柱軸2で保持されている。なお、プッシャ4は締付けねじ41,53の軸線間に掛け渡すコイルスプリングによる引張バネ44(図1参照)で横桁フレーム3の片端側に引張り支持されている。
【0038】
横桁フレーム3の片側面には、偏心カム7が横桁フレーム3の内側で正,逆回転するのを許容する開口(図示せず)が設けられている。また、偏心カム7の正,逆回転を誘導するガイドプレート30が開口を塞ぐよう設けられている。
【0039】
ガイドプレート30は、スライドフレーム40に近い側を自由端とし、偏心カム7の正,逆回転に応じて開口を開閉するよう横桁フレーム3の側面に備え付けられている。即ち、自由端と反対側の端部側を板バネ状に弾性変形可能に螺着ビス31で止着し、支軸32を支柱軸2に近い板面位置より横桁フレーム3の幅方向に挿通固定すると共に、支軸32の軸線上に嵌装するコイルスプリングによる伸長バネ33を支軸32の頭部とプレート面との間に介装させて開閉可能に取り付けられている。
【0040】
このように構成する蛍光灯交換器具は、蛍光灯の外出し時に、作業員が取手棒1を手で持ち、まず、プッシャ4の縦辺縁をソケットケースSの前面側に当てると共に、位置決め板4a,4bのカール部4d,4eを蛍光灯Lの口金lに当てて横桁フレーム3を全体的に水平に保って多少押し上げれば、蛍光灯Lの口金lを位置決め板4a,4bの板間に受け入れられる。これにより、プッシャ4が当接するソケットケースSを基準に、チャック5,6の向きやチャック5,6によるガラス管lの把持位置を定められる。
【0041】
チャック5,6によるガラス管lの把持位置が定まったならば、横桁フレーム3を全体的に水平に保って取手棒1で更に多少押し上げると、蛍光灯Lのガラス管lをチャック5,6でくわえ込める。この際、二つのフィンガー50,50’が先端側より引張バネ54,55で離間変位しながらガラス管lを受け入れ、ガラス管lの受入れと同時に近接変位することから、蛍光灯Lのガラス管lをチャック5,6で確実に把持できる。
【0042】
蛍光灯Lのガラス管lをチャック5,6で把持したならば、図示の場合、作業員が取手棒1を反時計方向に略半回転させると、支柱棒2で保持された偏心カム7が略半回転する。
【0043】
それに伴って、偏心カム7がスライドフレーム40を押し送ることから、図6で示すように片側のソケットケースSにあてがうプッシャ4と横桁フレーム3とがストロークX分だけ相対的にズレ動き、蛍光灯Lのガラス管lを把持するチャック5,6により、灯全体を片側のソケットSから離間方向に軸線移動する。この際に、蛍光灯Lのガラス管lを下部側よりパッド51,61で受け止めているため、蛍光灯Lのガラス管lとチャック5,6とがズレ動いてしまうこともない。
【0044】
灯全体を片側のソケットSより離間方向に軸線移動すると、他側のソケットを灯全体で押圧することにより没入させられるため、プッシャ側の口金lを相対するソケットSより外し出せる。
【0045】
片側の口金lを相対するソケットSより外し出したならば、横桁フレーム3を水平状態に保って反射カバーCより下げるよう取手棒1を多少引き下げると、プッシャ4がソケットケースSからズレ下がると共に、チャック5,6がガラス管lを把持しているため、片側の口金lが相対するソケットSと位置ズレする。
【0046】
片側の口金lが相対するソケットSより位置ズレしたならば、作業員が取手棒1を時計方向に多少回転すると、偏心カム7がプッシャ4を引張バネ44で戻し方向に引っ張ることを許容することから、ソケットケースSに対するプッシャ4の当接を緩められ、チャック5,6で把持した灯全体を容易に取り外せる。その蛍光灯は、ガラス管lをチャック5,6で把持したまま取手棒1で手元まで持ち運んでチャック5,6より取り外せばよい。
【0047】
その旧蛍光灯を外した後に新蛍光灯を取り付けるときは、プッシャ4を片側の口金に合わせると共に、当該口金を位置決め板4a,4bの間に嵌め合わせて具全体の位置を決めることから、新蛍光灯をチャック5,6で把持させる。
【0048】
その新蛍光灯を取手棒1で高所まで持ち上げ、片側のソケットを灯全体で押圧し没入させて相対する口金を接続すると共に、プッシャ4を他側のソケットケースにあてがって該口金を相対するソケットと位置を合わせてチャック5,6で把持した新蛍光灯を取手棒1で逆に軸線移動すれば、他側の口金を相対するソケットと接続するようにできる。
【0049】
その後は、横桁フレーム3を取手棒1で引き下げれば、チャック5,6が引張バネ44,45で離間変位することから、チャック5,6をガラス管lより外せる。
【0050】
上述した実施の形態は、支柱軸2より両側に延びる横桁フレーム3を備える場合で説明したが、長さの短い蛍光灯に対応するものでは横桁フレームを支柱軸で片持ち支持するような支柱軸より片側に延びる横桁フレームを備え付けられる。
【0051】
プッシャ4の作動手段7としては偏心カムを備え付ける場合で説明したが、その偏心カムに代えて、例えば支柱軸とスライドフレームとの間に掛け渡す屈伸リンクを組み付けることによっても、プッシャを横桁フレームと相対的にズレ動きさせられる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る蛍光灯交換器具を部分断面で示す正面図である。
【図2】図1の蛍光灯交換器具に備えるプッシャを示す側面図である。
【図3a】図1の蛍光灯交換器具に備えるチャックのフィンガーを示す正面図である。
【図3b】図3aのフィンガーを示す側面図である。
【図4a】図1の蛍光灯交換器具に備えるチャックを示す側面図である。
【図4b】図4aのチャックを示す平面図である。
【図5】図1の蛍光灯交換器具に備える偏心カムを示す平面図である。
【図6】本発明に係る蛍光灯交換器具の動きを示す説明図である。
【符号の説明】
【0053】
L 蛍光灯
ガラス管
口金
ソケットケース
ソケット
1 取手棒
2 支柱軸
3 横桁フレーム
4 プッシャ
40 スライドフレーム
44 引張バネ
5,6 チャック
50,60 フィンガー
50a,50b 立上り軸部
50c,50d 基軸部
51,61 パッド
7 作動手段(偏心カム)
23a,23b 引合いバネ
3 連結部材
3a コイルバネ
3b 可撓管
【出願人】 【識別番号】391042379
【氏名又は名称】株式会社太田興産
【出願日】 平成17年9月5日(2005.9.5)
【代理人】 【識別番号】100077702
【弁理士】
【氏名又は名称】竹下 和夫


【公開番号】 特開2007−73210(P2007−73210A)
【公開日】 平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願番号】 特願2005−255913(P2005−255913)