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【発明の名称】 窓ガラス用断熱体
【発明者】 【氏名】塚田 昭一
【氏名】塚田 かをる
【氏名】小林 幸子
【課題】少なくとも柔軟性と断熱性と室内装飾性を備え、ガラス板に対して着脱自在となる窓ガラス用断熱体を提供することを目的とするものである。

【解決手段】枠部F内に嵌め込まれているガラス板Gの室内側に取付ける断熱材2と、該断熱材に対して着脱自在となる装飾材3とから成り、断熱材は少なくとも透光性と柔軟性を備え、室内側に装飾材の係合手段4を、室外側にガラス板への着接手段5を備えている。また、断熱材2の室内側に装飾材を一体的に取付け、断熱材の室外側にガラス板への着接手段を備えており、断熱材が発泡樹脂材21で、着接手段が粘着式着接手段25で、係合手段が面ファスナー式係合手段14で、装飾材がレース生地32であり、ガラス板への取付け厚さtがガラス板面gからの枠部室内面fまでの額高さT以内である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠部(F)内に嵌め込まれているガラス板(G)の室内側に取付ける断熱材(2)と、該断熱材(2)に対して着脱自在となる装飾材(3)とから成り、断熱材(2)は少なくとも透光性と柔軟性を備え、室内側に装飾材(3)の係合手段(4)を、室外側にガラス板(G)への着接手段(5)を備えていることを特徴とする別体型窓ガラス用断熱体。
【請求項2】
枠部(F)内に嵌め込まれているガラス板(G)の室内側に取付ける断熱材(2)と、該断熱材(2)の室内側に一体的に取付ける装飾材(3)とから成り、断熱材(2)は少なくとも透光性と柔軟性を備え、室外側にガラス板(G)への着接手段(5)を備えていることを特徴とする一体型窓ガラス用断熱体。
【請求項3】
ガラス板(G)への取付け厚さ(t)がガラス板面(g)からの枠部室内面(f)までの額高さ(T)以内であることを特徴とする請求項1または2記載の窓ガラス用断熱体。
【請求項4】
断熱材(2)が巻付け可能な程度に柔軟性を備えている発泡樹脂材(21)で、着接手段(5)が粘着式着接手段(25)であり、粘着式着接手段(25)はテープ(8a)の少なくとも片面に粘着層(8b)を備え、その粘着層(8b)を使用するまで剥離紙(9)にて保護していることを特徴とする請求項1,2または3記載の窓ガラス用断熱体。
【請求項5】
係合手段(4)が面ファスナー式係合手段(14)であり、該係合手段(14)の雄型面ファスナー(6)を断熱材室内面(2a)の少なくとも外周縁部に取付け、雄型面ファスナー(6)のフック(6a)を室内側に向けていることを特徴とする請求項1,3または4記載の窓ガラス用断熱体。
【請求項6】
装飾材(3)が雄型面ファスナー(6)に着脱可能となるレース生地(32)であることを特徴とする請求項5記載の窓ガラス用断熱体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、主に建物の窓ガラスに直接取付け得るようにした断熱体に関するものであり、詳しくは建物の外壁に設ける回転窓、開閉窓、嵌め殺し窓類のガラス、天井窓のガラス、出入り口に設ける引き戸、折り畳み戸、ドア類のガラス、仕切壁のガラスに取付けるものである。
【背景技術】
【0002】
建物の外壁や屋根に、採光や通風の目的で窓又は天井窓を設ける。この窓は、図の如く一般的に左右縦枠材と上下枠材の内周側に、内周向きに開口する溝を各々備え、タイト材を用いて溝にガラス板をタイト材いて
出入り口に設ける引き戸やドア、或は折り畳み戸等にも、採光や通風等の目的でガラス板を嵌め込んだ窓部を備えることもある。
【0003】
近年、省エネルギーの考え方から、窓部における断熱処理も不可欠であり、断熱性を向上させる提案も多くなされている。例えば、復層ガラスを用いた窓部を採用したり、二重窓構造に施工することも試みられているが、同手段を採用した場合、費用が嵩む。
安価な手段として、窓部の室内側に、採光調整用のカーテンやシャッターを取付けている。
窓ガラスに断熱シート(保温シートとも称する)を貼着したり、それは機能的にも構成上も単純なものであり、一時の間に合わせであったり、また限られた用途の使用が多く、窓周辺の状況に応じて、多方面で充分な機能を果たすものでは無かった。
【特許文献1】特開平8−260832号公報(E06B5/00)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
窓枠内に複層ガラス板を嵌め込んだり、ガラス窓全体を二重にすれば、断熱性が飛躍的に向上することは明らかであるが、大幅な補修等に依らなければならず、そのことにより多大な費用負担が発生するし、改造も容易ではなく、簡単に採用することは出来ない問題点がある。
【0005】
ガラス板の室内側に断熱シートを粘着したり合成樹脂板を取付ける試みもなされているが、一時の間に合わせであったり、用途も限られていた。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、採光性を有しながら高い断熱効果、防音性、遮蔽目隠し効果、結露防止効果等があり、しかもガラス板に対して着脱自在となり、レース生地(柄、色等)による室内装飾性を生かすことのできる窓ガラス用断熱体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の別体型窓ガラス用断熱体は、請求項1として、枠部内に嵌め込まれているガラス板の室内側に取付ける断熱材と、該断熱材に対して着脱自在となる装飾材とから成り、断熱材は少なくとも透光性と柔軟性を備え、室内側に装飾材の係合手段を、室外側にガラス板への着接手段を備えていることを特徴とする。
請求項2の一体型窓ガラス用断熱体は、枠部内に嵌め込まれているガラス板の室内側に取付ける断熱材と、該断熱材の室内側に一体的に取付ける装飾材とから成り、断熱材は少なくとも透光性と柔軟性を備え、室外側にガラス板への着接手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
ここで枠部とは、ガラス板を嵌め込むものの全てを言い、例えば一般建物における開閉式窓や固定式窓の枠部、出入り口の扉(ドア)や引き戸、或は折り畳み戸の枠部、天井窓の枠部、更には自動車や船舶等における窓の枠部を言う。
ここでガラス板とは、透光性を有するガラス製及びアクリル樹脂製のものを言い、無色透明に限定されず、有色透明や半透明であってもよい。
ここで別体型とは、断熱材に対して装飾材が着脱自在となるり、需要者においても任意に交換し得るものを言い、一体型とは、断熱材と装飾材とを製造段階で取付けておくものを言う。
【0008】
請求項3として、請求項1,2記載の窓ガラス用断熱体において、ガラス板への取付け厚さがガラス板面からの枠部室内面までの額高さ以内であることを特徴とする。
請求項4として、請求項1,2,3記載の窓ガラス用断熱体において、断熱材が巻付け可能な程度に柔軟性を備えている発泡樹脂材で、着接手段が粘着式着接手段であり、粘着式着接手段はテープの少なくとも片面に粘着層を備え、その粘着層を使用するまで剥離紙にて保護していることを特徴とする。
請求項5として、請求項1,3,4記載の窓ガラス用断熱体において、係合手段が面ファスナー式係合手段であり、該係合手段の雄型面ファスナーを断熱材室内面の少なくとも外周縁部に取付け、雄型面ファスナーのフックを室内側に向けていることを特徴とする。
請求項6として、請求項5記載の窓ガラス用断熱体において、装飾材が雄型面ファスナーに着脱可能となるレース生地であることを特徴とする。
【0009】
ここで断熱材とは、発泡ウレタン等の発泡樹脂材を言うが、ガラス板からの放熱を防いで断熱効果を高めるもの、或いは、紫外線を遮断するものであれば、その他の素材であってもよい。
ここで装飾材とは、室内を装飾する生地の総てを言い、例えばカーテン生地が望ましく、特にループや網目を有するレース生地が好ましい。
ここで着接手段とは、ガラス板面との密着性が高く、且つ何回でも着脱が容易に行える粘着式着接手段が好ましいが、吸盤を用いることも可能である。
ここで係合手段とは、断熱材や装飾材に対する取付が容易で、しかも何回でも着脱が可能なもの、例えば面ファスナー式係合手段(商品名マジックテープ)、ボタンとボタンホール、雄雌ホックが好ましい。
ガラス板への取付け厚さとは、装飾材に断熱材を、その断熱材の室外側に着接手段を取付けた状態における最大厚さを言い、採用可能な範囲は30mm以下、望ましくは20mm以下、最適な範囲は10mm以下である。特に、断熱材厚さを薄くすることで、透光性を有することとなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明による窓ガラス用断熱体は上記構造のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
請求項1,2の窓ガラス用断熱体は、共通の効果として、ガラス板の室内側に断熱材を、その断熱材の室内側に装飾材を備えているので、優れた断熱効果を得ることができるばかりか、防音効果、目隠し効果も向上する。その結果、冷暖房時の省エネルギー対策製品として、多大な貢献を奏する。また、断熱材と装飾材は柔軟性と透光性を備えているので、保管・輸送時には巻き付けておけるし、ガラス板に装着しても室内が暗くなることはない。更に、取扱が簡単容易で、極めて安価に提供し得るばかりか、地震等で例えガラス板が割れても、その破片が室内に飛び散るのを防ぐこともできる。
請求項1の別型窓ガラス用断熱体にあっては、断熱材に対する装飾材の着脱が極めて容易であり、しかも需要者においても交換可能し得るので、季節や目的に応じて取替えて、室内の装飾効果を変更することができる。
請求項2の一体型窓ガラス用断熱体にあっては、装飾材の着脱が不要であるから、その分、取扱が更に簡便になる。しかも、別型窓ガラス用断熱体より軽量に、且つガラス板への取付け厚さを薄くし得るので、額高さの小さい窓枠にも無理なく用いることができる。
【0011】
請求項3の窓ガラス用断熱体は、請求項1,2の特徴に加えて、ガラス板への取付け厚さがガラス板面からの枠部室内面までの額高さ以内であるから、例え引き違い障子や片引き戸、折り畳み戸のガラス板に装着しても、障子や戸を支障なく開閉することができる。
請求項4の窓ガラス用断熱体は、請求項1,2,3の特徴に加えて、断熱材が巻付け可能な程度に柔軟性を備えている発泡樹脂材であるから、軽量で、断熱効果も高く、コンパクトに保管したり輸送し得る。また、着接手段として粘着式着接手段(粘着テープ)を用いるので、粘着テープの粘着層を使用するまで剥離紙にて保護しておける。
【0012】
請求項5の窓ガラス用断熱体は、請求項1,3,4の特徴に加えて、係合手段に面ファスナー式係合手段を用いるので、面ファスナーの取付けに熟練や特殊技能の必要がなく、作業性が一段と改善される。また、別売りしても、日曜大工で十分取付け可能である。
請求項6の窓ガラス用断熱体は、請求項5記載の特徴に加えて、装飾材がレース生地であるから、係合手段として断熱材の室内面に雄面ファスナーを取付けるだけで済む。その結果、係合手段の取付が極めて簡単容易になる。しかも雄面ファスナーのフックに対して直接何度でも簡単に着脱し得るし、目的に応じて他のレース生地と簡単に交換できる。その結果、室内の装飾効果が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
先ず、一般建物における開閉式窓や固定式窓、出入り口の扉(ドア)や折り畳み戸の窓部、或は引き戸の窓部を図1−1〜図1−3に基づき説明すると、窓(窓部)の枠部Fは左右縦枠材F1,F2と上下横枠材F3,F4とから構成され、その内周側の矩形状空間部にガラス板Gを嵌め込むもので、枠部Fを構成する各枠材F1,F2,F3,F4は内周壁f1,f2,f3,f4に、内周向きに開口するガラス嵌合溝E1,E2,E3,E4を備え、嵌合溝E1,E2,E3,E4に弾力性を有するパッキンPを介してガラス板Gを気密に嵌挿保持するもので、ガラス板面gから枠部室内面fまでの額高さTを有している。
左右縦枠材F1,F2の間に上下横枠材F3,F4と平行する中桟(図示せず)を取付け、中桟の上下に矩形状空間部を形成し、両空間部にガラス板Gを嵌め込む場合もある。
【0014】
次いで、本発明による窓ガラス用断熱体の最良形態を図2−1と図2−2に基づき説明すると、窓ガラス用断熱体1は枠部Fに嵌め込まれているガラス板Gの室内側に取付ける断熱材2と、該断熱材2の室内側に着脱自在となる装飾材3とから成る別体型窓ガラス用断熱体10(以下、別体型断熱体10とする)であり、断熱材2として少なくとも透光性と巻付け可能な程度の柔軟性を備えている発泡樹脂材21の内、耐熱性、耐衝撃性、耐候性に優れ、しかも軽量であり、加工成形が容易な発泡ウレタン樹脂22を用い、該発泡ウレタン樹脂22の室内側に装飾材3の係合手段4を、室外側にガラス板Gへの着接手段5を備え、装飾材3としてループや網目を有するレース生地32を、係合手段4として面ファスナー式係合手段14の雄型面ファスナー6にみを、着接手段5として粘着式着接手段25の両面粘着テープ18を用い、ガラス板Gへの取付け厚さtをガラス板面gから枠部室内面fまでの額高さT以内に形成している。
【0015】
最良形態は上記構造であるから、室内面2aに雄型面ファスナー6を、室外面2bに両面粘着テープ18を備えた発泡ウレタン樹脂22と、レース生地32とをワンセット(簡便タイプ)にして販売するか、室内面2aに雄型面ファスナー6を備えた発泡ウレタン樹脂22と、レース生地32と、両面粘着テープ18とをワンセット(簡易タイプ)にして販売するか、発泡ウレタン樹脂22と、レース生地32と、雄型面ファスナー6と、両面粘着テープ18とをワンセット(日曜大工タイプ)にして販売するものでる。
簡便タイプの両面粘着テープ18は、図6(イ)の如くテープ8aの両面に粘着層8b,8cを備え、その粘着層8b,8cを使用するまで剥離紙9にて保護するものであり、粘着層8b,8cの一方から剥離紙9を剥ぎ取りながら発泡ウレタン樹脂22の室外面2bに装着し、粘着層8b,8cの他方はガラス板Gに装着するまで剥離紙9にて保護しておく。簡易タイプと日曜大工タイプの両面粘着テープ18にあっては、使用するまで剥離紙9にて保護しておく。
【0016】
簡便タイプの施工例を説明すると、予めガラス板Gのガラス板面gを奇麗にしておき、先ず発泡ウレタン樹脂22の室内面2aにレース生地32を装着し、その発泡ウレタン樹脂22の室外面2bに貼着してある両面粘着テープ18から剥離紙9を剥ぎ取りながら粘着層8bをガラス板Gのガラス板面gに押付けて着設する。
簡易タイプの施工例を、簡便タイプと相違する点について説明すると、発泡ウレタン樹脂22の室外面2bに両面粘着テープ18を装着する点にある。
日曜大工タイプの施工例を、簡易タイプと相違する点について説明すると、発泡ウレタン樹脂22の室内面2aに雄型面ファスナー6のフック6aを室内側に向けて、縫着又は接着等により装着する点にある。
発泡ウレタン樹脂22にレース生地32を装着する場合、発泡ウレタン樹脂22をガラス板Gに装着する場合、弛みが発生しないように装着することが望ましい。
雄型面ファスナー6の装着範囲は発泡ウレタン樹脂22及びレース生地32の大きさに左右されるが、断熱材室内面2aの少なくとも外周縁部に装着し、必要に応じて任意位置に装着する。
一度装着した別体型断熱体10であっても、レース生地32の一端を持ち発泡ウレタン樹脂22より引き剥がすことにより容易に取り外すことができるので、即ち、レース生地32は着脱可能となるので、通年使用する必要はなく、季節や部屋の模様替えに応じて簡単に交換し得る。しかもガラス板Gの略全面を覆うので、高い断熱効果を得ることができて、室内の冷暖房効果を大幅に向上させることができる。更に、発泡ウレタン樹脂22の一端を持ちガラス板Gより引き剥がすことにより容易に取り外すことができるので、何回でも着脱が可能となる。ガラス板Gと異なる防音性があるので、防音効果も向上する。
ガラス板Gの略全面を覆ことにより、室内は多少暗くなるが、照明を必要としないし、レース生地を選択使用することで、室内の装飾効果を高めることができる。また、ガラス板Gに装着した場合でも、支障なく障子やガラス戸の開閉を行うことが可能となる。
【実施例1】
【0017】
本発明による別体型窓ガラス用断熱体の第一実施形態を、最良形態と相違する点について説明すると、第一実施形態の別体型断熱体10は図3の如く、装飾材3としてカーテン生地31を、面ファスナー式係合手段14として、図7(イ)のテープ6bの片面にフック6aを備えた雄型面ファスナー6と、図7(ロ)の如くテープ7bの片面にループ7aを備えた雌型面ファスナー7とを用い、雄型面ファスナー6と雌型面ファスナー7との一方を断熱材室内面2aに、他方をカーテン生地31の室外面に縫着するものである。
カーテン生地31として薄手のカーテン生地31を用いることが望ましい。
【実施例2】
【0018】
本発明による別体型窓ガラス用断熱体の第二実施形態を、最良形態と相違する点について説明すると、第二実施形態の別体型断熱体10は図4の如く、装飾材3としてレース生地32を用い、そのレース生地32の表側下端部に断熱材室内面2aと同様の雄型面ファスナー16を備えている。
このことにより、レース生地32の下側を断熱材2より引き離し、上側に折り返し、表側下端部に取付けた雄型面ファスナー16のフック6aをレース生地32に押付ければ、任意高さ位置で係止することができる。即ち、断熱材2に対する装飾材3の装着範囲を調整することができる。
【実施例3】
【0019】
本発明による窓ガラス用断熱体の内、一体型窓ガラス用断熱体11(以下、一体型断熱体11とする)の実施形態を、別体型断熱体10と相違する点について説明すると、一体型断熱体11は図5−1と図5−2の如く、枠部Fに嵌め込まれているガラス板Gの室内側に取付ける断熱材2と、該断熱材2の室内面2aに一体的に取付ける装飾材3とから成り、断熱材2として少なくとも透光性と巻付け可能な程度の柔軟性を備えている発泡樹脂材21の内、耐熱性、耐衝撃性、耐候性に優れ、しかも軽量であり、加工成形が容易な発泡ウレタン樹脂22を用い、該発泡ウレタン樹脂22の室外側にガラス板Gへの着接手段5を備え、装飾材3としてループや網目を有するレース生地32を備えている。
一体型断熱体11と別体型断熱体10との相違点は、泡発ウレタン樹脂22とレース生地32を予め取付けておくか、着脱自在にするかにある。
【産業上の利用可能性】
【0020】
最良形態の施工例において、予め発泡ウレタン樹脂22の室内面2aにレース生地32を取付けておき、これをガラス板Gの室内側に装着したが、先ずガラス板Gの室内側に発泡ウレタン樹脂22を装着し、その発泡ウレタン樹脂22の室内面2aにレース生地32を後から装着することも可能である。
発泡ウレタン樹脂22の代わりに少なくとも断熱性と柔軟性を有する発泡樹脂材21を用いることも可能である。
【0021】
実施例では、粘着式着接手段25として両面粘着テープ18を用いたが、断熱材2の室外面2bに図6(ロ)の如く片面粘着テープ8を貼着しても同様に使用し得る外、着接手段5として図6(ハ)の如くテープ6bに粘着層8bを備えた雄型面ファスナー6Aをガラス板Gに、断熱材2の室外面2bに雌型面ファスナー7を装着することも可能である。また、粘着式着接手段25の代わりに面ファスナー式着接手段15(面ファスナー式係合手段14の転用)を用いたり、吸盤や糊(図示せず)を用いることも可能である。
実施例では、係合手段4として面ファスナー式係合手段14を用いたが、ボタン式(ボタンとボタンホール)、ホック式(雄ホックと雌ホック)等を用いることも可能である。
面ファスナー式係合手段14と面ファスナー式着接手段15の取付けには、縫着、樹脂接着、熱接着、超音波接着等、適宜、選択して行う。
係合手段4と着接手段5は、断熱材2や装飾材3の上下端及び左右端寄りに備える一方、断熱材2と装飾材3の大きさに合わせて任意位置にも備えるものである。また、断熱材2と装飾材3の全巾及び全高に連続的に備えることが好ましいが、任意間隔に備えることも可能である。
【0022】
図8−1の如く一定巾を有する長尺断熱材20よりガラス板Gの大きさに対応した断熱材2をハサミ等によって切断したり、図8−2の如く一定巾を有する長尺装飾材30より断熱材2の大きさに対応した装飾材3をハサミ等によって切断することも可能である。
断熱材2と装飾材3とを標準枠部Fの枠内巾Lと枠内高さHより一回り大きくしておき、需要者において図2−2の如く枠部Fに合わせてハサミで切断し得るようにする。また、枠内高さHが1メートルを超える場合、本発明の窓ガラス用断熱体を上下に分けて取付けたり、上中下に分けて取付けることも可能である。
本発明の窓ガラス用断熱体は、ガラス板Gの室内側に装着するものであるから、ガラス板Gの清掃作業時等には、必要に応じて自由に取り外すことが出来る。
ガラス板Gへの取付け厚さtとは、断熱材2の室内側に装飾材3を、室外側に着接手段5を取付けた状態における最大厚さを言い、採用可能な範囲は30〜5mm、望ましくは20〜5mm、最適な範囲は10〜5mmである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1−1】枠部の構成例を示す正面図である。
【図1−2】窓ガラスに対する本発明別体型窓ガラス用断熱体の装着前(イ)と装着後(イ)の要部縦断面図である。
【図1−3】その要部横断面図である。
【図2−1】本発明の別体型窓ガラス用断熱体における最良形態の断熱材と装飾材との分離状態(イ)と装着状態(ロ)の側面図である。
【図2−2】最良形態における断熱材と装飾材の寸法調整例を示す正面図である。
【図3】別体型窓ガラス用断熱体の第一実施形態における断熱材と装飾材との分離状態(イ)と装着状態(ロ)の側面図である。
【図4】別体型窓ガラス用断熱体の第二実施形態における装飾材の使用例を示す斜視図である。
【図5−1】本発明の一体型窓ガラス用断熱体の装着前(イ)と装着後(ロ)の縦断面図である。
【図5−2】一体型窓ガラス用断熱体における断熱材と装飾材との分離状態(イ)と着接状態(ロ)の側面図である。
【図6】粘着式着接手段の形状例を示す要部側面図である。
【図7】雄型面ファスナーと雌型面ファスナーの要部側面図である。
【図8−1】長尺断熱材の斜視図である。
【図8−2】長尺装飾材の斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 窓ガラス用断熱体、10 別体型断熱体、11 一体型断熱体
2 断熱材、20 長尺断熱材
21 発泡樹脂材、22 発泡ウレタン樹脂
2a 室内面、2b 室外面
3 装飾材、30 長尺装飾材
31 カーテン生地、32 レース生地
4 係合手段、14 面ファスナー式係合手段
5 着接手段、15 面ファスナー式着接手段、25 粘着式着接手段
6,6A,16 雄型面ファスナー、6a フック、6b テープ
7 雌型面ファスナー、7a ループ、7b テープ
8 片面粘着テープ、18 両面粘着テープ
8a テープ、8b,8c 粘着層
9 剥離紙
F 枠部、f 室内面
F1,F2 左右縦枠材、F3,F4 上下横枠材、f1,f2,f3,f4 内周壁
E1,E2,E3,E4 ガラス嵌合溝
P パッキン
G ガラス板、g 板面
T 額高さ、t 取付け厚さ
H 枠内高さ、L 枠内巾
【出願人】 【識別番号】500305209
【氏名又は名称】共栄ソーイング株式会社
【出願日】 平成17年11月1日(2005.11.1)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−126820(P2007−126820A)
【公開日】 平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願番号】 特願2005−317982(P2005−317982)