| 【発明の名称】 |
キープレートの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 康雄
【氏名】江崎 史朗
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| 【要約】 |
【課題】材料の無駄を減らすことができ、リードタイムの短縮化を図ったキープレートの製造方法を提供する。
【解決手段】キープレートと同一の幅及び厚さを有し、一方の面に長手方向に沿って溝2cが形成された長尺状素材20を供給部101から下流側に供給すると、長尺状素材20は、フライス102aにより薄肉部2dが形成され、パンチ103aによりグリップが被覆される位置に凹部によるグリップ係合部2eが形成され、カッタ104aにより長尺状素材20をキープレートの長さに対応した位置で切断することにより、キープレート用板材22が作製される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キープレートと同一の幅及び厚さを有する長尺状素材を準備する準備工程と、 前記長尺状素材を前記キープレートの長さに対応した位置で切断する切断工程とを含むことを特徴とするキープレートの製造方法。 【請求項2】 キープレートと同一の幅及び厚さを有する長尺状素材を準備する準備工程と、 前記長尺状素材の前記キープレートの先端部分に対応する部分に前記長尺状素材の前記厚さより薄くした薄肉部を形成する薄肉部形成工程と、 前記長尺状素材を前記キープレートの長さに対応した位置で切断する切断工程とを含むことを特徴とするキープレートの製造方法。 【請求項3】 キープレートと同一の幅及び厚さを有する長尺状素材を準備する準備工程と、 前記長尺状素材の前記キープレートの先端部分に対応する部分に前記長尺状素材の前記厚さより薄くした薄肉部を形成する薄肉部形成工程と、 前記長尺状素材の前記キープレートのグリップが被覆される位置に凹部又は穴によるグリップ係合部を形成するグリップ係合部形成工程と、 前記長尺状素材を前記キープレートの長さに対応した位置で切断する切断工程とを含むことを特徴とするキープレートの製造方法。 【請求項4】 前記溝の前記シリンダ錠に差し込まれる領域に前記シリンダ錠に係合するキー溝を形成するキー溝形成工程を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキープレートの製造方法。 【請求項5】 前記薄肉化工程は、切削加工によって行うことを特徴とする請求項2又は3に記載のキープレートの製造方法。 【請求項6】 前記準備工程によって準備される前記長尺状素材は、一方又は両方の面に長手方向に沿って溝が形成されたものである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキープレートの製造方法。 【請求項7】 前記準備工程によって準備される前記長尺状素材は、引き抜き工程を経て形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキープレートの製造方法。 【請求項8】 前記準備工程によって準備される前記長尺状素材は、ループ状に巻回された形態を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキープレートの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、車両等に用いられるキープレートの製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、例えば、自動車のキーには、キー差込部の両側にキー山を有する外山キーと、キー差込部の中央部に溝を有する内溝キーとが用いられている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 この内溝キーは、内側にキー溝が形成されたキープレートと、キープレートの基部を覆う樹脂製のグリップとからなる。内溝キーは、外山キーに比べて高級感が得られることや、シリンダ錠に挿入しやすいなどの利点を有しているが、溝の形成に時間がかかり、コスト高となるという問題があり、余り用いられていないのが実情である。 【0004】 図4は、従来の内溝キーの製造工程の一例を示す。まず、図4(a)に示すように、金属板11をプレス加工により打ち抜いて、キープレート用板材14を得る。同図(a)の11aは打抜き穴である。同図に示すキープレート用板材14は、内溝が形成され、シリンダ錠に差し込まれる差込部12aと、差込部12aよりも広い幅を有し、グリップ13が被覆される基部12bとからなる。プレス加工により、基部12bには、グリップ13との係合を強固にするためのグリップ係合部12eも形成される。 【0005】 次に、打ち抜かれたキープレート用板材14の向きを揃える整列工程を経た後、図4(b)に示すように、キープレート用板材14の先端に鍛造加工を施して薄肉部12dを形成し、図4(c)に示すように、切削加工により幅が一様の溝12cを形成する。その後、角のR出し(バレル)作業を行う。 【0006】 次に、図4(d)に示すように、溝12cの一部にシリンダ錠に係合するキー溝12fを形成してキープレート12の作製した後、図4(e)に示すように、樹脂成型加工によって基部12bに樹脂製のグリップ13を設ける。グリップ13の樹脂成型の際、グリップ13にはリング等が挿通される穴13aが形成される。以上のようにして内溝キー10が製造される。 【特許文献1】特開平9−96136号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかし、従来のキープレートによると、基部の幅が差込部よりも広いため、通常は金属板11を打ち抜いて形成されることから、廃材が多く発生し、材料の無駄を招いている。また、各工程が専用機械を用いて行うため、工程が分断され、工程間の搬送距離も長くなる。このため、リードタイム(発注から納品までに要する時間)が長くなり、中間在庫が多くなる。また、プレス工程と鍛造工程とを一括して行えようにした場合には、大型のプレス機や専用金型が必要となり、設備コストの増大、設備設置スペースの大型化を招く。 【0008】 従って、本発明の目的は、材料の無駄を減らすことができ、リードタイムの短縮化を図ったキープレートの製造方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のキープレートの製造方法を提供する。 【0010】 [1]キープレートと同一の幅及び厚さを有する長尺状素材を準備する準備工程と、前記長尺状素材を前記キープレートの長さに対応した位置で切断する切断工程とを含むことを特徴とするキープレートの製造方法。 【0011】 上記構成のキープレートの製造方法によれば、キープレートの材料として、キープレートの幅と同一の幅を有する長尺状素材を用いることによって材料の無駄を減らすことができる。 【0012】 [2]キープレートと同一の幅及び厚さを有する長尺状素材を準備する準備工程と、前記長尺状素材の前記キープレートの先端部分に対応する部分に前記長尺状素材の前記厚さより薄くした薄肉部を形成する薄肉部形成工程と、前記長尺状素材を前記キープレートの長さに対応した位置で切断する切断工程とを含むことを特徴とするキープレートの製造方法。 【0013】 上記構成のキープレートの製造方法によれば、上記[1]の作用・効果に加え、キープレートの先端に薄肉部を形成しているので、シリンダ錠への挿入が容易となる。 【0014】 [3]キープレートと同一の幅及び厚さを有する長尺状素材を準備する準備工程と、前記長尺状素材の前記キープレートの先端部分に対応する部分に前記長尺状素材の前記厚さより薄くした薄肉部を形成する薄肉部形成工程と、前記長尺状素材の前記キープレートのグリップが被覆される位置に凹部又は穴によるグリップ係合部を形成するグリップ係合部形成工程と、前記長尺状素材を前記キープレートの長さに対応した位置で切断する切断工程とを含むことを特徴とするキープレートの製造方法。 【0015】 上記構成のキープレートの製造方法によれば、上記[2]の作用・効果に加え、グリップ係合部を形成しているので、グリップとの結合が強固になる。 【0016】 [4]前記溝の前記シリンダ錠に差し込まれる領域に前記シリンダ錠に係合するキー溝を形成するキー溝形成工程を含むことを特徴とする前記[1]乃至[3]のいずれか1つに記載のープレートの製造方法。この構成によれば、溝にキー溝を形成することにより、溝の無いキープレートにキー溝を形成するのと比較して切削時間を短くすることができる。 【0017】 [5]前記薄肉化工程は、切削加工によって行うことを特徴とする前記[2]又は[3]に記載のキープレートの製造方法。 【0018】 [6]前記準備工程によって準備される前記長尺状素材は、一方又は両方の面に長手方向に沿って溝が形成されたものである前記[1]乃至[3]のいずれか1つに記載のキープレートの製造方法。長尺状素材には、溝が形成されているので、溝加工を製造工程の途中に設ける必要が無くなる。 【0019】 [7]前記準備工程によって準備される前記長尺状素材は、引き抜き工程を経て形成されることを特徴とする前記[1]乃至[3]のいずれか1つに記載のキープレートの製造方法。断面形状が長手方向に沿って一様な長尺状素材は、引き抜き工程によって容易に作製することができる。 【0020】 [8]前記準備工程によって準備される前記長尺状素材は、ループ状に巻回された形態を有することを特徴とする前記[1]乃至[3]のいずれか1つに記載のキープレートの製造方法。この構成によれば、取り扱いが容易となり、長尺状素材の供給部の小型化、省スペース化が可能になる。 【発明の効果】 【0021】 本発明によれば、キープレートの材料として、キープレートの幅と同一の幅を有する長尺状素材を用いることにより、材料の無駄を抑制でき、リードタイムの短縮化を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 [第1の実施の形態] 図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る内溝キーの平面図、(b)は、キープレートの平面図、(c)は、キープレートの正面図である。 【0023】 この内溝キー1Aは、シリンダ錠に差し込まれる差込部2aにキー溝(内溝)が形成されるキープレート2と、キープレート2の基部2bを覆う樹脂製のグリップ3とからなる。 【0024】 キープレート2は、一方の面に長手方向に沿って溝2cが形成されており、溝2cの先端側にキー溝2fが形成されている。また、キープレート2の基部2bには、凹部によるグリップ係合部2eが設けられ、グリップ3の固定を確実にしている。また、キープレート2は、例えば、銅合金、鋼鉄等の金属からなり、同一の幅と厚さを有する長尺状素材からプレス、切断等の加工工程を経て形成される。 【0025】 なお、溝2cは、キープレート2の両面に形成されていてもよい。また、内溝キー1Aは、グリップ3及びグリップ係合部2eを有していなくてもよい。 【0026】 グリップ3は、例えば、塩化ビニル等の軟質な樹脂等からなり、リング等が挿通される穴3aを有する。なお、グリップ3は、ゴムや金属等から形成されてもよい。 【0027】 図2は、キープレート2の製造工程を説明するための図であり、(a)は製造ラインの正面図、(b)は(a)のA部の詳細を示し、上段は平面図、下段は横断面図であり、(c)は切削部の詳細を示し、上段は正面図、下段は横断面図であり、(d)はプレス部における長尺状素材の平面図、(e)は切断部における長尺状素材及びキープレート用板材の平面図である。 【0028】 キープレート2の製造ライン100は、ループ状に巻回された長尺状素材20を下流側に供給する供給部101が配置されており、供給部101より下流側には、供給された長尺状素材20に切削加工を施すフライス102aを用いた切削部102、パンチ103aを用いたプレス部103、及びカッタ104aを用いた切断部104が配設されている。 【0029】 長尺状素材20は、図2(a)、(b)に示すように、キープレートと同一の幅及び厚さを有し、一方の面に長手方向に沿って溝2cが形成されている。また、長尺状素材20の角2gは、丸く形成されている。このような長尺状素材20は、引き抜き工程を経て製造され、ループ状に巻回されたフープ材を用いることができる。 【0030】 次に、図2(c)に示すように、長尺状素材20のキープレートの先端部分に対応する部分をフライス102aにより切削して薄肉化し、薄肉部2dを形成する。フライス102aは、薄肉部2dから薄肉化していない部分に至る角2h、2iが丸くなるように、これらの角2h,2iの形状に対応した形状を有する。 【0031】 次に、図2(d)に示すように、長尺状素材20にパンチ103aを用いたプレス加工により凹部によるグリップ係合部2eを形成する。 【0032】 次に、図2(e)に示すように、長尺状素材20の薄肉部2dのキープレート2の長さに対応した位置でカッタ104aを用いた切断工程により切断してキープレート用板材22を得る。なお、図2(e)中、21は切断工程によって発生した廃材である。なお、キープレート用板材22は、キープレートとして取引の対象となり得るものである。 【0033】 その後、キープレート2を金型内に配置し、溶融した樹脂を金型内に圧入して樹脂を硬化させる射出成形により、図1(a)に示すように、キープレート2の基部2bにグリップ3を形成する。以上のようにして内溝キー1Aが作製される。 【0034】 第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。 (イ)キープレート2の材料として、キープレート2の幅と同一の幅を有する長尺状素材20を用いることによって材料の無駄を減らすことができ、大型のプレス機や、専用の順送金型が不要となり、設備コストを抑えることができる。すなわち、大抜き、バレル工程(表面を滑らかにして光沢をだす)を廃止でき、1個流し加工が可能となり、排水処理設備が不要となる。 (ロ)長尺状素材20には、溝2cが形成されているので、溝加工を製造工程の途中に設ける必要が無くなる。これにより、工程の一貫化、搬送距離を短縮化が可能になり、リードタイムを短縮することができる。また、中間在庫を廃止することができ、整列工程を廃止することができる。 (ハ)溝2cにキー溝2fを形成することにより、溝2cの無いキープレートに直接キー溝を形成するのと比較して切削時間を短くすることができる。 (ニ)長尺状素材20を、引き抜き工程を経て形成しているので容易に作製することができる。 (ホ)長尺状素材20は、ループ状に巻回された形態を有するので、取り扱いが容易となり、長尺状素材20の供給部101の小型化、省スペース化が可能になる。 【0035】 [第2の実施の形態] 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る外山キーの平面図である。この外山キー1Bは、シリンダ錠に差し込まれる差込部2aにキー山2iが形成されたキープレート2と、キープレート2の基部2bを覆う樹脂製のグリップ3とからなる。差込部2aと基部2bとは、同一の幅及び厚さを有する。 【0036】 キープレート2の基部2bには、凹部によるグリップ係合部2eが設けられ、グリップ3の固定を確実にしている。また、キープレート2は、例えば、銅合金、鋼鉄等の金属からなり、同一の幅と厚さを有する長尺状素材からプレス、切断等の加工工程を経て形成される。 【0037】 なお、溝2cは、キープレート2の両面に形成されていてもよい。また、外山キー1Bは、グリップ3及びグリップ係合部2eを有していなくてもよい。 【0038】 グリップ3は、例えば、塩化ビニル等の軟質な樹脂等からなり、リング等が挿通される穴3aを有する。なお、グリップ3は、ゴムや金属等から形成されてもよい。 【0039】 第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、キープレート2の材料として、キープレート2の幅と同一の幅を有する長尺状素材を用いることにより、材料の無駄を減らすことができる。また、工程の一貫化、搬送距離を短縮化が可能になり、リードタイムを短縮することができる。また、中間在庫を廃止することができ、整列工程を廃止することができる。 【0040】 [他の実施の形態] なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。 【0041】 例えば、グリップ3に、自動車のドアの施錠、開錠を遠隔操作するための発振器や、自動車の指導に際して所有者の識別のための発振器等の電子部品を内蔵してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る内溝キーの平面図、(b)は、キープレートの平面図、(c)は、キープレートの正面図である。 【図2】キープレートの製造工程を説明するための図であり、(a)は製造ラインの正面図、(b)は(a)のA部の詳細を示し、上段は平面図、下段は横断面図であり、(c)は切削部の詳細を示し、上段は正面図、下段は横断面図であり、(d)はプレス部における長尺状素材の平面図、(e)は切断部における長尺状素材及びキープレート用板材の平面図である。 【図3】本発明の第2の実施の形態に係る外山キーの平面図である。 【図4】(a)〜(e)は、従来の内溝キーの製造工程の一例を示す図である。 【符号の説明】 【0043】 1A 内溝キー 1B 外山キー 2 キープレート 2a 差込部 2b 基部 2c 溝 2d 薄肉部 2e グリップ係合部 2f キー溝 2g,2h 角 2i キー山 3 グリップ 3a 穴 10 内溝キー 11 金属板 12 キープレート 12a 差込部 12b 基部 12c 溝 12d 薄肉部 12e グリップ係合部 12f キー溝 13 グリップ 13a 穴 14 キープレート用板材 20 長尺状素材 21 廃材 22 キープレート用板材 100 製造ライン 101 供給部 102 切削部 102a フライス 103 プレス部 103a パンチ 104 切断部 104a カッタ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003551 【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
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| 【出願日】 |
平成18年5月31日(2006.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071526 【弁理士】 【氏名又は名称】平田 忠雄
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| 【公開番号】 |
特開2007−321417(P2007−321417A) |
| 【公開日】 |
平成19年12月13日(2007.12.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−151939(P2006−151939) |
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