| 【発明の名称】 |
蒸気噴出用アタッチメントノズル付スチームアイロン |
| 【発明者】 |
【氏名】小泉 智敬
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| 【要約】 |
【課題】蒸気の噴気速度・圧力を増加させて生地への浸透効果を高めることができる着脱自在な蒸気吹出し用アタッチメントノズル付のスチームアイロンを提供する。
【解決手段】底板2の上部を気密に覆うケース3と、該ケース内部の密閉空間内に収容した水を加熱して水蒸気を生じさせる加熱手段10と、該密閉空間内の水蒸気を該底板の底面に凹設形成された蒸気吹き出し口2cに導いて噴出させるテーパ状の蒸気吹き出し孔12と、該蒸気吹き出し孔に着脱自在に嵌着されるアタッチメントノズル20とを備える。該アタッチメントノズルは、該蒸気吹き出し孔に脱着可能に嵌合するテーパ状の筒部21と、該筒部の先端に一体的に形成されて該蒸気吹出し口の開口を閉塞する蓋板22と、該蓋板を貫通して形成された複数の蒸気噴出用の細孔23とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底板の上部を気密に覆うケースと、該ケース内部の密閉空間内に収容した水を加熱して水蒸気を生じさせる加熱手段と、該密閉空間内の水蒸気を該底板の底面に形成された蒸気吹き出し口に導いて噴出させるテーパ状の蒸気吹き出し孔と、該蒸気吹き出し孔に着脱自在に嵌着されるアタッチメントノズルとを備え、 該アタッチメントノズルが、該蒸気吹き出し孔に脱着可能に嵌合するテーパ状の筒部と、該筒部の先端に一体的に形成されて該蒸気吹出し口の開口を閉塞する蓋板と、該蓋板を貫通して形成された複数の蒸気噴出用の細孔とを有していることを特徴とする蒸気噴出用アタッチメントノズル付スチームアイロン。 【請求項2】 前記アタッチメントノズルの蓋板外周部の少なくとも一箇所に、該アタッチメントノズル取外し操作用のタブを一体的に突設形成したことを特徴とする請求項1記載の蒸気噴出用アタッチメントノズル付スチームアイロン。 【請求項3】 前記アタッチメントノズルの蓋板が、外部側に向けて膨出した曲面形状に形成され、蒸気噴出用の細孔が該曲面の法線方向に沿って貫通形成されて放射状に配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の蒸気噴出用アタッチメントノズル付スチームアイロン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、蒸気の噴気速度と圧力とを高める着脱自在な蒸気噴出用アタッチメントノズルを備えたスチームアイロンに関する。 【背景技術】 【0002】 スチームアイロンは、底板の下面先端側に形成された凹部の一箇所に蒸気吹出し口を開口し、底板に設けた電気ヒータで当該底板を加熱するとともに、アイロン内部に注入した所定量の水を加熱して蒸気を生じさせ、これを上記蒸気吹出し口を通じて噴き出させるようになっている。そして、皺伸ばし対象物の生地にアイロン掛けをする際には、当該対象物の生地をアイロン台等の上に広げ、これにスチームアイロンの底面を押し付けてプレスしながら滑らせることで、生地を高温の蒸気で湿潤させつつ底板の熱で水分を飛ばして皺を伸ばすようになっている。 【0003】 ところで、この様なスチームアイロンによる皺伸ばしでは、生地をプレスしながらの作業となるため、シャツのボタン周りやスラックスのタック部分、並びにポケット周り等の皺を伸ばすには、細かな手作業が必要であるばかりか、アイロンの掛けすぎによって生地にテカりが生じてしまうこともあって、当て布をする必要が生じる等、甚だ面倒であり、また時間を要するものであった。 【0004】 このため、近年、エネルギー量の高い蒸気を用いて、アイロンを生地に強く押し付けて滑らすことなく、軽く押さえる程度で皺を伸ばすことができるスチームアイロンが開発され、普及し始めている。このスチームアイロンは、底板とこの底板の上部を気密に覆って内部に水を収容する密閉空間を形成するケースとからなる本体が耐熱性樹脂で形成されており、底板の内面側に一対の電極が配設されている。 【0005】 そして、当該スチームアイロンを使用するに際しては、ケース内に収容した水に塩を混合させて溶かし、この塩水に上記電極を介して通電することで加熱させて高温のエネルギー量の高い蒸気を発生させるようになっている。即ち、エネルギー量の高い蒸気を吹き出し口から底板の凹部内に供給して生地に浸透させることで、軽い加圧力で皺伸ばしが行えるようになっている。また、Yシャツやブラウス等の薄手の生地製品であれば、当該スチームアイロンを手に持って、から噴き出される高エネルギーのスチームをあてるだけで皺伸ばしを行うことができ、しかも本体が耐熱性合成樹脂で軽量に作製されているので、ハンガーに掛けたままにして、手にしたアイロンからの蒸気を吹き付けるだけの簡易な作業で短時間に皺伸ばしを行うことができ、外出直前の時間的な余裕のない場合等に非常に有用性の高いものとなっている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、上記従来のスチームアイロンにあっては、湿潤化により皺のとれやすい薄手の生地素材やその加工品である場合には、ハンガーに掛けたまま蒸気をあてることで皺伸ばしが行えたが、厚手の布地であったり、あるいは対象生地が綿などの皺の戻りにくい素材やその加工品であったりすると、皺を伸ばし得るに十分な蒸気を生地内部に浸透させることができなかった。このため、対象生地の全面に数度に亘って繰り返し蒸気をあてる必要があって時間を要していた。 【0007】 本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的は、スチームアイロンに取付けることにより蒸気の噴気速度・圧力を増加させて生地への浸透効果を高めることができるようにした蒸気吹出し用アタッチメントノズル付スチームアイロンを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記目的を達成するために本発明は、底板の上部を気密に覆うケースと、該ケース内部の密閉空間内に収容した水を加熱して水蒸気を生じさせる加熱手段と、該密閉空間内の水蒸気を該底板の底面に形成された蒸気吹き出し口に導いて噴出させるテーパ状の蒸気吹き出し孔と、該蒸気吹き出し孔に着脱自在に嵌着されるアタッチメントノズルとを備え、該アタッチメントノズルが、該蒸気吹き出し孔に脱着可能に嵌合するテーパ状の筒部と、該筒部の先端に一体的に形成されて該蒸気吹出し口の開口を閉塞する蓋板と、該蓋板を貫通して形成された複数の蒸気噴出用の細孔とを有していることを特徴とする。 【0009】 また、請求項2の発明は、請求項1において、前記アタッチメントノズルの蓋板外周部の少なくとも一箇所に、該アタッチメントノズル取外し操作用のタブを一体的に突設形成したことを特徴とする。 【0010】 さらに、請求項3の発明は、請求項1または2において、前記アタッチメントノズルの蓋板が、外部側に向けて膨出した曲面形状に形成され、蒸気噴出用の細孔が該曲面の法線方向に沿って貫通形成されて放射状に配置されていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0011】 したがって、本発明においては、複数の細孔のノズル効果により、100℃以下の飽和蒸気であっても、蒸気の噴気速度・圧力が高くなり、対象生地に対して蒸気を十分浸透させ、湿潤効果を高めた上でアイロン掛作業が行われるため、皺伸ばし効果が高いものとなり、温度制限のある生地素材などにも好適である。 【0012】 請求項2の発明では、生地の種類に応じてアタッチメントを取外す際に、タブを梃子として取外すことができるため、脱着作業が容易である。 【0013】 請求項3の発明では、皺伸ばし対象の生地に対し、アタッチメントノズルに対面した部位に集中して噴気速度と圧力との高い蒸気を供給することができ、生地に対する蒸気の浸透性を可及的に向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の最良の実施の形態に付いて添付図面を参照して説明する。図1、2は本発明が適用されるスチームアイロンを示す。このスチームアイロン1は、耐熱性合成樹脂成形体からなる舟形をした扁平な底板2と、この底板2上に密閉状態に嵌合固定された同じく耐熱性合成樹脂成形体からなる密閉ケース3とを備えている。 【0015】 ケース3はその前部4が上方に突出し、中央部には窪み部5が形成されている。そして、この窪み部5の上方には当該ケース3の後部に一体化されて設けられているL字状の把手部6が前方に突出してオーバハングしている。また、ケース3の前部4における頂面には、特に図2に示すように、注水口4aが開口され、この注水口4aには水密式のネジキャップ7が脱着可能に取付けられている。また、前記把手部6の先端にはスイッチ8が取付けられ、後端にはこのスイッチ8と接続した電源コード9が突出している。 【0016】 また、前記底板2の内部には加熱手段として、特に図2に示すように、前記電源コード9にスイッチ8を介して接続される面状ヒータ10が一体成形によりインサートされている。底板2の底面は梨地状のシボ2aが形成され、これに接触する生地に対する滑り性を確保している。また底板2の底面における前部側には、前方部が略二等辺三角形状をなすとともに後方部が矩形状をなした略六角形状をした所定面積の凹部2bが形成され、この凹部2bの前方部の内底面にはアイロン先端側の中心線上に位置されて蒸気吹出し口2cが開口している。 【0017】 この蒸気吹出し口2cには、特に図2に示すように、蒸気吹き出し孔12を画成する吹き出し通路形成部材14が底板2の上部に一体的に設けられてケース3内に突出している。この吹き出し通路形成部材14は上端が閉鎖されたテーパ筒形をなしており、この吹き出し通路形成部材14の上端部周縁にはプライミング防止用の複数の蒸気導出口14aが開口されている。 【0018】 なお、以上のアイロン1内には図示しないバイメタルなどの温度センサを内蔵し、内部の水が空になり、温度が沸点温度からさらに昇温すると自動的に電源断とすることもできるほか、アイロン1を横倒しした際にも電源断となるスイッチも内蔵させることができる。 【0019】 従って、以上のアイロン1では、ネジキャップ8を取り、注水口4aより附属の図示しない計量カップにより定量の水を注入し、再びネジキャップ8を注水口4aに取付けて水密性を確保した上で、電源コード9をプラグを介してコンセントに接続し、スイッチ8をオンすれば、ヒータ10は加熱される。このヒータ10の加熱により、底板2は加熱されると同時に、内部の水は昇温し、その沸点で飽和蒸気となり、吹き出し通路形成部材14の蒸気導出口14aと蒸気吹き出し孔12とを通じて蒸気吹出し口2cから吹き出される。そしてアイロン1が生地上に当てられている状態では蒸気吹出し口2cの直下から凹部2b側に回り込み、これらの面全体を通じて飽和蒸気が対象生地に供給される。 【0020】 ところで、以上の蒸気の噴気速度及び蒸気圧力は、前記蒸気吹出し口2cの開口径Rに応じたものとなるため、その噴気速度はわりと緩やかであり、また低圧状態となっている。つまり、生地素材が蒸気の保湿によさて皺が戻りやすく、飽和蒸気温度である100℃程度を制限温度とするものに最も適合するように吹き出し口2c及び吹き出し孔12の形状が設定されている。従って、それ以外の厚手の綿等のような生地素材に対しては、蒸気の浸透力が十分にあるとは言い難いものとなっている。 【0021】 そこで、本発明では、図3、図4に示すように、前記吹出し口2cの開口に蒸気を噴出させるアタッチメントノズル20を脱着可能に取付けられるようにしている。このアタッチメントノズル20は、アイロン1の底板2及びケース3と同じく耐熱性樹脂成形体からなるものであって、蒸気吹き出し孔12の内周、すなわち吹き出し通路形成部材14の内周部に脱着可能に嵌合されるテーパ状の筒部21と、この筒部21の先端に一体化されて前記蒸気吹出し口2cの開口面を閉塞する蓋板22と、蓋板22の内外を貫通して前記蒸気吹出し口内部に連通する複数の細孔23と、蓋板22の外側の一部より一体に延在された脱着操作用のタブ24とを備えている。 【0022】 前記筒部21は、吹き出し通路形成部材14の内面テーパ形状と同一のテーパ形状であり、特に固定手段を要することなくテーパ嵌合によってアタッチメントノズル20を固定して取付けることができるようになっている。またアタッチメントノズル20を取り外す場合には、タブ24に指を掛けてこじることにより、容易に取り外しが可能となっている。 【0023】 前記蓋板22は外部側に向けてやや膨出した曲面形状に形成されており、当該曲面の中心部とその中心部周縁の90°間隔をおいた4箇所との計5箇所に放射状に5つの細孔23が配置され、かつ当該細孔23は曲面の法線方向に沿ってが貫通形成されている。これらの各細孔23は、その形状が内面側を径大にして外面側に向けて径小となる逆テーパ形状になっていて、ノズル効果が高められている。 【0024】 また、蓋板22の外周縁にはタブ24と反対側に位置されて係止突起25が一体形成されている。この係止突起25は蓋板22の裏面側に向けて円柱状に略蓋板22の厚み相当分程度突出しているとともに、蓋板22の径方向外方にも半円分突出して一体形成されている。そして、アタッチメントノズル20を吹き出し口に2cに装着する際には、当該係止突起25の外周面を凹部2bの前方部における二等辺三角形部分の斜辺に回転させながら当接係止させてから、さらに押し込んでテーパ状筒部21を蒸気吹き出し孔12に所定の面圧力でテーパ嵌合させて固定係止させるようになっている。即ち、係止突起25はアタッチメントノズル20を押し込んだ際に、その先端が凹部2bの内底面に当接して蓋板22外周部のフランジ部を凹部2bの内底面から浮いた状態に離間させて保持し、これによりテーパ状筒部21が蒸気吹き出し孔12に過剰な面圧力でテーパ嵌合されてしまうことを防止するとともに、その離間により取り外し時にタブ24を容易に摘めるようにしてその操作性の向上を図っている。さらに係止突起25の外周面を凹部2bの前方部における二等辺三角形部分の斜辺に当接させて圧着係止することで、当該アタッチメントノズル20の固定係止をより確実なものとしている。 【0025】 以上の様に構成される蒸気噴出用アタッチメントノズル付スチームアイロンにあっては、アタッチメントノズル20を装着した状態でアイロン1内に図5に示すように水Wを入れヒータ10を加熱すると、生成した飽和蒸気は、図5(a)の水平使用状態,及び同図(b)の垂直使用状態におけるそれぞれに矢印にて示すように、アタッチメントノズル20の各細孔23を通じて放射状に噴出するので、その噴気速度と圧力とは、ともにアタッチメントノズル20がない場合(図2)に比べて格段に高いものとなる。よって、生地に対してアタッチメントノズル20に対面した部位に集中して蒸気を供給し得るため、同一温度であっても生地に対する蒸気の浸透性が可及的に向上することになる。 【0026】 図6は上述の実施の形態において加熱手段として採用したヒータを、電極に置換したものを示している。同図に示すように、この実施の形態にあっては、底板2の内部には面状ヒータはインサートされておらず、当該面状ヒータに換えて一対の電極30が底板2の内面側に幅方向に所定間隔を空けて固定されて取り付けられている。この電極30にはスイッチ8を介して電源コード9から交流商用電力が供給されるようになっており、ケース3内の水には塩を混合溶解させて塩水となして使用することで電導性と発熱性を高めて、蒸気の発生の促進が図られるようになっている。また、計量カップで計量されてケース3内に注入される水量は、最大でもケース3の内容積の半分以下に設定されていて、これによりアイロン1を横倒しにすると一対の電極のうちのいずれか一方は塩水中に浸からなくなり、もって通電が遮断されて発熱及び蒸気の発生も止まるようになっている。 【0027】 なお、図示例では一種類のアタッチメントノズル20しか開示していないが、孔径や孔の数を変えた複数種のアタッチメントを用意し、対象とする生地素材に応じて使い分けすることも可能であることは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明を適用したスチームアイロンを示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。 【図2】図1(b)中のA−A線における断面図である。 【図3】同スチームアイロンの蒸気吹出し口とアタッチメントとの取付関係を示す一部拡大の分解斜視図である。 【図4】図3中のB−B線における断面図である 【図5】アタッチメントノズルの取り付け状態のアイロンを示すものであり、(a)は水平姿勢での蒸気吹出し状態を示す断面図、(b)は垂直姿勢での蒸気吹出し状態をそれぞれ示す断面図である。 【図6】アイロンの加熱手段として底板の内面に一対の電極が設けられているアイロンを示すもので、(a)は側断面図、(b)は横倒し状態の底面図である。 【符号の説明】 【0029】 1 アイロン 2 底板 2b 凹部 2c 蒸気吹出し口 3 ケース 10 ヒータ 12 蒸気吹き出し孔 20 アタッチメントノズル 21 筒部 22 蓋板 23 細孔 24 脱着操作用タブ 30 電極
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| 【出願人】 |
【識別番号】597006861 【氏名又は名称】株式会社オリエント
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| 【出願日】 |
平成17年8月31日(2005.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000176 【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
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| 【公開番号】 |
特開2007−61448(P2007−61448A) |
| 【公開日】 |
平成19年3月15日(2007.3.15) |
| 【出願番号】 |
特願2005−252809(P2005−252809) |
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