| 【発明の名称】 |
自走式クレーン |
| 【発明者】 |
【氏名】松山 結城
【氏名】市川 作雄
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| 【要約】 |
【課題】安価でかつ確実にアウトリガの状態を監視することのできる監視装置を備えた自走式クレーンを提供すること。
【解決手段】自走式クレーンにアウトリガ監視装置を構成するにあたって、4基のアウトリガ5の各々において、先端アーム55の先端部には、接地部材59が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出するリミットスイッチ81を用いた検出器8が構成されており、アウトリガ監視装置は、これらの検出器8の検出結果に基づいて、4基のアウトリガ5のうちのいずれか1基において接地板57が非接地状態にあると判断したときにはその旨の警告信号を出力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行体と、該走行体側から屈折しながら張り出し可能な複数基のアウトリガと、該アウトリガの接地状態を監視するアウトリガ監視装置とを有する自走式クレーンにおいて、 前記複数基のアウトリガは各々、アウトリガ本体の先端部に接地時に水平軸周りに回転して前記アウトリガ本体に対する姿勢が切り換わる接地部材を備え、 前記アウトリガ監視装置は、前記複数基のアウトリガの各々において前記接地部材が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出する検出器を備え、当該検出器の検出結果に基づいて、前記複数基のアウトリガのうちのいずれか1基において前記接地部材が非接地状態にあると判断したときにはその旨の警告信号を出力することを特徴とする自走式クレーン。 【請求項2】 請求項1において、前記検出器は、前記アウトリガ本体の側に配置されたリミットスイッチと、前記アウトリガ本体側において前記接地部材が前記非接地姿勢から前記接地姿勢に切り換わる際に変位して前記リミットスイッチを作動させる可動部材と、前記リミットスイッチを作動させない位置に前記可動部材を弾性をもって保持する付勢部材とを備えていることを特徴とする自走式クレーン。 【請求項3】 請求項1または2において、前記アウトリガ監視装置は、クレーン作業中、前記検出器から所定時間以上、前記接地部材が前記非接地姿勢であるとの出力があったときに、当該接地部材が非接地状態にあると判断することを特徴とする自走式クレーン。 【請求項4】 請求項3において、クレーン作業中、前記アウトリガ監視装置から前記警告信号が出力されたとき、クレーン作業を非常停止するように構成されていることを特徴とする自走式クレーン。 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記検出器は、前記接地部材が接地状態から所定の寸法以上、浮き上がったときに前記非接地姿勢であると検出することを特徴とする自走式クレーン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、自走式クレーンに関するものであり、さらに詳しくは、アウトリガの接地状態の監視技術に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、クローラなどで走行する走行式クレーンには、作業時の安定を確保するため、複数基のアウトリガが設けられている。また、クレーン作業開始時やクレーン作業時にアウトリガが完全に接地していないと転倒のおそれがあるため、例えば、アウトリガに加わる対地反力をセンサで検出するとともに、その検出結果に所定の演算を施して、全てのアウトリガが完全に接地しているか否かを監視することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2004−307188公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、アウトリガに加わる対地反力をセンサで検出するには、高価なセンサを使用する必要があるとともに、その結果に演算を施さないと、アウトリガが完全に接地しているか否かを検出できないという問題点がある。 【0004】 以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、安価でかつ確実にアウトリガの状態を監視することのできる監視装置を備えた自走式クレーンを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するため、本発明では、走行体と、該走行体側から屈折しながら張り出し可能な複数基のアウトリガと、該アウトリガの接地状態を監視するアウトリガ監視装置とを有する自走式クレーンにおいて、前記複数基のアウトリガは各々、アウトリガ本体の先端部に接地時に水平軸周りに回転して前記アウトリガ本体に対する姿勢が切り換わる接地部材を備え、前記アウトリガ監視装置は、前記複数基のアウトリガの各々において前記接地部材が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出する検出器を備え、当該検出器の検出結果に基づいて、前記複数基のアウトリガのうちのいずれか1基において前記接地部材が非接地状態にあると判断したときには、その旨の警告信号を出力することを特徴とする。 【0006】 本発明では、クレーン作業を開始する前、あるいはクレーン作業中、各アウトリガにおいて接地部材が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出器が検出し、いずれか1基のアウトリガにおいて、接地部材が非接地姿勢にあるときには、アウトリガ監視装置が警告信号を出力する。このため、作業者にその旨を知らせことができるとともに、クレーン作業を強制的に停止させることもできる。また、アウトリガの状態を監視するのに接地部材が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出すればよいので、高価なセンサでアウトリガに加わる対地反力などを検出する必要がない。それ故、アウトリガ監視装置を安価に構成でき、かつ、アウトリガの状態を確実に検出することができる。 【0007】 本発明において、前記検出器は、例えば、前記アウトリガ本体の側に配置されたリミットスイッチと、前記アウトリガ本体側において前記接地部材が前記非接地姿勢から前記接地姿勢に切り換わる際に変位して前記リミットスイッチを作動させる可動部材と、前記リミットスイッチを作動させない位置に前記可動部材を弾性をもって保持する付勢部材とを備えている。このような構成であれば、検出器が極めて安価であり、かつ、アウトリガの状態を確実に検出することができる。 【0008】 本発明において、前記アウトリガ監視装置は、クレーン作業中、前記検出器から所定時間以上、前記接地部材が前記非接地姿勢であるとの出力があったときに、当該接地部材が非接地状態にあると判断することが好ましい。このように構成すると、クレーン作業中、衝撃などで接地部材が一瞬浮き上がっても、このような短時間の浮き上がりであれば異常と判定しないので、クレーン作業が無駄に中断することを防止することができる。 【0009】 本発明において、クレーン作業中、前記アウトリガ監視装置から前記警告信号が出力されたとき、クレーン作業を非常停止するように構成されていることが好ましい。 【0010】 本発明において、前記検出器は、前記接地部材が接地状態から所定の寸法以上、浮き上がったときに前記非接地姿勢であると検出することが好ましい。このように構成すると、接地部材がわずかに浮き上がっても、このようなわずかな浮き上がりであれば異常と判定しないので、クレーン作業が無駄に中断することを防止することができる。 【発明の効果】 【0011】 本発明では、クレーン作業を開始する前、あるいはクレーン作業中、各アウトリガにおいて接地部材が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出器が検出し、いずれか1基のアウトリガにおいて、接地部材が非接地姿勢にあるときには、アウトリガ監視装置が警告信号を出力する。このため、作業者にその旨を知らせることができるとともに、クレーン作業を強制的に停止させることもできる。また、アウトリガの状態を監視するのに接地部材が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出すればよいので、高価なセンサでアウトリガに加わる対地反力などを検出する必要がない。それ故、アウトリガ監視装置を安価に構成でき、かつ、アウトリガの状態を確実に検出することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 (全体構成) 図1は、本発明を適用した自走式クレーンの側面図である。図2は、図1に示す自走式クレーンにおいてアウトリガが張り出した状態の斜視図である。図3(a)、(b)は、図1に示す自走式クレーンのアウトリガの先端部の平面図および縦面図である。図4(a)、(b)、(c)は、図1に示す自走式クレーンのアウトリガがフリーな状態、接地の検出が開始される状態、および接地状態の説明図である。 【0013】 図1および図2に示す自走式クレーン1は、クローラ式の走行体3を備えており、この走行体3のフレーム30には、旋回、起伏、伸縮可能なブーム4が取り付けられている。また、フレーム30には、前端部および後端部560にそれぞれ左右一対、合計4基のアウトリガ5が設けられている。4基のアウトリガ5は各々が、フレーム30に回動軸51を介して連結された取付部材52と、取付部材52に対して起伏軸14により起伏自在に支持された基端アーム53と、基端アーム53に対して起伏軸により起伏自在に支持された中間アーム54と、中間アーム54に摺動自在に嵌挿された先端アーム55とを備えたアウトリガ本体50を備えている。また、4基のアウトリガ5はいずれも、先端アーム55の先端に揺動自在に保持された接地部材59と、取付部材52と基端アーム53との間に設けられたアウトリガシリンダ58とを備えており、アウトリガシリンダ58は、基端アーム53を起伏させることが可能である。 【0014】 このように構成した4基のアウトリガ5のいずれにおいても、先端アーム55の先端側には、図3(a)、(b)に示すように、接地時に水平軸590周りに回転してアウトリガ本体に対する姿勢が切り換わる接地部材59が取り付けられており、この接地部材59は、水平軸590に支持された連結板56と、この連結板56に対して支持軸570により揺動可能に支持された接地板57とから構成されている。 【0015】 従って、図4(a)に示すように、接地板57が地面から浮上した状態においては、接地部材59は、それ自身の自重により、水平軸590周りに回転し、前傾した接地姿勢となる。この状態で、連結板56の後端部560は、先端アーム55の先端面から離間した状態にある。 【0016】 これに対して、図4(c)に示すように、接地板57が地面に接した接地状態においては、接地部材59は、地面に押されて水平軸590周りに逆方向に回転し、連結板56の後端部560は、アームの先端面に当接した状態にある。 【0017】 (アウトリガ監視装置の構成) このように構成した自走式クレーン1には、以下に説明するアウトリガ監視装置が走行体3の制御部内(図示せず)に構成されており、クレーン作業前およびクレーン作業中、アウトリガ5の接地状態を監視し、転倒を防止する。 【0018】 本形態では、アウトリガ監視装置を構成するにあたって、4基のアウトリガ5の各々において、先端アーム55の先端部には、接地板57が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出する検出器8が構成されており、アウトリガ監視装置は、これらの検出器8の検出結果に基づいて、4基のアウトリガ5のうちのいずれか1基において接地板57が非接地状態にあると判断したときにはその旨の警告信号を出力する。 【0019】 本形態では、検出器8を構成するにあたって、先端アーム55の内部に配置されたリミットスイッチ81と、先端アーム55の内部において接地部材59が非接地姿勢から接地姿勢に切り換わる際に軸線方向に変位してリミットスイッチ81を作動させる軸状の可動部材83と、リミットスイッチ81を作動させない位置に可動部材83を弾性をもって保持するコイルスプリングからなる付勢部材82とを備えており、付勢部材82および可動部材83の途中部分は、ケース84内に配置されている。なお、可動部材83の途中部分はケース84内で摺動するシリンダ部分830になっているため、先端アーム55内には、ケース84内にグリスを注入するためのニップル85が構成されている。 【0020】 ここで、可動部材83は、先端部831が錐面になっており、図4(a)に示すフリーな状態では、錐面がリミットスイッチ81の可動部に当接しているが、この状態では、リミットスイッチ81は作動していない。また、この状態で、可動部材83の基端部832は、先端アーム55の端面550から突出している。 【0021】 このような状態で自走式クレーン1は走行するが、現場に到着すると、4基のアウトリガ5は、走行体3の側から屈折しながら張り出し、各アウトリガ5の先端側に構成された接地部材59は、図4(c)に示すように、地面と接することになる。その結果、接地部材59が水平軸590周りに回転し、連結板56の後端部560が、付勢部材82の付勢力に抗して可動部材83を先端アーム55内に押し込む。その結果、リミットスイッチ81が作動する。従って、アウトリガ監視装置は、作業前に、リミットスイッチ81からの出力に基づいて、4基のアウトリガ5の全てが正常に接地したか否かを監視できる。そして、アウトリガ監視装置は、4基のアウトリガ5のうちのいずれか1基において接地板57が非接地状態にあると判断したときにはその旨の警告信号を出力する。それ故、制御部は、アウトリガ監視装置から出力された警告信号に基づいて、作業者にランプ表示や警告音で知らせるとともに、クレーン作業の開始を阻止する。また、このような監視作業は、クレーン作業中も行われ、制御部は、4基のアウトリガ5のうちのいずれか1基において接地板57が非接地状態にあるとしてアウトリガ監視装置が警告信号を出力すると、作業者にランプ表示や警告音で知らせるとともに、クレーン作業の開始を非常停止させる。 【0022】 また、本形態において、アウトリガ監視装置はタイマを内蔵しており、クレーン作業中、検出器8から所定時間以上、例えば、数秒以上、接地板57が非接地姿勢であるとの出力があったときのみ、接地板57が非接地状態にあると判断する。従って、クレーン作業中、衝撃などで接地板57が一瞬浮き上がっても、このような短時間の浮き上がりであれば異常と判定しないので、クレーン作業が無駄に中断することを防止することができる。 【0023】 さらに、本形態において、検出器8は、図4(b)に示すように、接地板57が接地状態から所定の寸法以上、浮き上がったときに非接地姿勢であると検出する。このため、接地板57がわずかに浮き上がっても、このようなわずかな浮き上がりであれば異常と判定しないので、クレーン作業が無駄に中断することを防止することができる。 【0024】 (本形態の主な効果) 以上説明したように、本形態の自走式クレーン1では、クレーン作業を開始する前、あるいはクレーン作業中、各アウトリガ5において接地部材59が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出器8が検出し、いずれか1基のアウトリガ5において、接地部材59が非接地姿勢にあるときには、アウトリガ監視装置が警告信号を出力する。このため、作業者にその旨を知らせことができるとともに、クレーン作業を強制的に停止させることもできる。また、アウトリガ5の状態を監視するのに接地部材59が接地姿勢にあるか非接地姿勢にあるかを検出すればよいので、高価なセンサでアウトリガ5に加わる対地反力などを検出する必要がない。それ故、アウトリガ監視装置を安価に構成でき、かつ、アウトリガ5の状態を確実に検出することができる。 【0025】 また、接地部材59の姿勢を検出するだけであれば、リミットスイッチ81、可動部材83、および付勢部材82によって検出器8を構成でき、このような検出器8であれば、極めて安価であり、かつ、アウトリガ5の状態を確実に検出することができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明を適用した自走式クレーンの側面図である。 【図2】図1に示す自走式クレーンにおいてアウトリガが張り出した状態の斜視図である。 【図3】(a)、(b)は、図1に示す自走式クレーンのアウトリガの先端部の平面図および縦面図である。 【図4】(a)、(b)、(c)は、図1に示す自走式クレーンのアウトリガがフリーな状態、接地の検出が開始される状態、および接地状態の説明図である。 【符号の説明】 【0027】 1 自走式クレーン 3 走行体 4 ブーム 5 アウトリガ 8 検出器 50 アウトリガ本体 55 先端アーム 56 連結板 57 接地板 59 接地部材 590 水平軸 81 リミットスイッチ 82 付勢部材 83 可動部材 84 コイルスプリング
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148380 【氏名又は名称】株式会社前田製作所
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| 【出願日】 |
平成17年6月29日(2005.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090170 【弁理士】 【氏名又は名称】横沢 志郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−8642(P2007−8642A) |
| 【公開日】 |
平成19年1月18日(2007.1.18) |
| 【出願番号】 |
特願2005−190398(P2005−190398) |
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