| 【発明の名称】 |
アルミ−ABS樹脂積層成形体 |
| 【発明者】 |
【氏名】大峠 慎二
|
| 【要約】 |
【課題】膨張収縮が抑えられ、しかも廃棄時の環境負荷が小さくなされたアルミ−ABS樹脂積層成形体を提供する。
【解決手段】ABS樹脂を用いた樹脂部1に、40〜500μmの厚みのアルミ箔2が接着されて積層され、前記樹脂部に5〜60重量%の木粉が配合されているアルミ−ABS樹脂積層成形体10。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ABS樹脂を用いて形成した樹脂部に、40〜500μmの厚みのアルミ箔が接着されて積層され、前記樹脂部に5〜60重量%の木粉が配合されていることを特徴とするアルミ−ABS樹脂積層成形体。 【請求項2】 前記アルミ箔は、樹脂部の表裏面に接着されてサンドイッチ構造となされていることを特徴とする請求項1に記載のアルミ−ABS樹脂積層成形体。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、アルミとABS樹脂の積層成形体に関するものである。 【背景技術】 【0002】 アルミニウムとABS樹脂の積層成形体としては、例えばABS樹脂またはアクリル樹脂またはPP樹脂からなる樹脂成形品の表面に紫外線硬化型塗料からなる下地樹脂被膜を有し、この下地樹脂被膜の上にアルミニウムからなる金属被膜を有する金属被覆された樹脂成形品が開示されている。(例えば特許文献1) 【0003】 【特許文献1】特開平4−246192号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載のような従来のアルミ−ABS樹脂積層成形体では、積層成形体を形成するアルミニウムとABS樹脂とは共に線膨張率が高く、温度変化の激しい場所で例えば目地材や面材として用いた場合、その膨張収縮により反りや突っ張りが生じたり、取付枠材から外れたりする恐れのあるものであった。また一般的に行われる膨張収縮の抑制として、ガラス繊維や炭素繊維等を混入したものでは、廃棄時に環境負荷が大きくなるものであった。 【0005】 本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、膨張収縮が抑えられ、しかも廃棄時の環境負荷が小さくなされたアルミ−ABS樹脂積層成形体を提供せんとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わるアルミ−ABS樹脂積層成形体は、ABS樹脂を用いて形成した樹脂部に、40〜500μmの厚みのアルミ箔が接着されて積層され、前記樹脂部に5〜60重量%の木粉が配合されていることを特徴とするものである。 【0007】 本発明に係わるアルミ−ABS樹脂積層成形体によれば、ABS樹脂を用いた樹脂部に木粉が5〜60重量%配合されていることで、木粉がフィラーとして働くと共に、脱水及び吸水の課程におけるクリープ変形が大きいことから線膨張率が抑制され、膨張収縮が抑えられることとなる。また配合するのが木粉であるから、廃棄時への環境負荷も小さくすることができる。 【0008】 また前記アルミ箔は、樹脂部の表裏面に接着されてサンドイッチ構造となされていれば、木粉を配合した樹脂部が表裏面からアルミ箔により保護され、木粉の吸水による樹脂部の膨潤や強度低下が起こる恐れを小さくでき好ましい。 【発明の効果】 【0009】 本発明に係わるアルミ−ABS樹脂積層成形体によれば、ABS樹脂を用いた樹脂部に木粉が5〜60重量%配合されていることで、木粉がフィラーとして働くと共に、脱水及び吸水の課程におけるクリープ変形が大きいことから線膨張率が抑制され、膨張収縮が抑えられることとなる。また配合するのが木粉であるから、廃棄時への環境負荷も小さくすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。 【0011】 図1は、本発明に係わるアルミ−ABS樹脂積層成形体の、実施の一形態を示すもので、(a)は斜視図、(b)は断面の詳細を示す縦断面図である。アルミ−ABS樹脂積層成形体10は面材として用いられるもので、四囲に枠体20が形成されて、枠体20により壁面や下地材に取り付けられるようになされたものである。(b)において、アルミ−ABS樹脂積層成形体10の側端は枠体20に形成された取付溝201に遊嵌されて取り付けられているが、アルミ−ABS樹脂積層成形体10の線膨張率が大きい場合には枠体20の取付溝201からアルミ−ABS樹脂積層成形体10の側端が外れる恐れがある。アルミ−ABS樹脂積層成形体10は、3.0mmの樹脂部1の表裏面両方に、0.15mm(150μm)のアルミ箔2が接着層3により接着されて形成されたもので、樹脂部1はABS樹脂50重量%、木粉50重量%が配合されたものである。 【0012】 かかるアルミ−ABS樹脂積層成形体10を形成するには、樹脂部1を熱成形によりシート状に成形し、樹脂部1の表裏面に接着剤を塗布して貼り付けることで接着層3を形成してもよく、樹脂部1と接着層3とを同時に押出して、アルミ箔2を上下から重ね合わせて接着するようにしてもよい。 【0013】 樹脂部1を形成するABS樹脂は、汎用のグレードのものを用いて形成してもよく、ABS系耐熱プラスチックを用いてもよい。ABS系耐熱プラスチックとしては、例えばカネカMUH(鐘淵化学社製)が挙げられ、かかるABS系耐熱プラスチックを用いることで100℃以上の環境下においても容易に変形することがなくなり、アルミ−ABS樹脂積層成形体10の色調が黒色に近いもので酷暑の条件下で使用される場合でも樹脂部1の変形が抑えられ好ましい。 【0014】 樹脂部1に配合される木粉は、スギ、ヒノキ、ベイツガ等がよく使用され、その粒径は20〜300メッシュ程度が好適で、より好ましくは60〜100メッシュ程度である。 【図面の簡単な説明】 【0015】 【図1】本発明に係わるアルミ−ABS樹脂積層成形体の、実施の一形態を示す説明図である。 【符号の説明】 【0016】 1 樹脂部 2 アルミ箔 10 アルミ−ABS樹脂積層成形体
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002462 【氏名又は名称】積水樹脂株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年3月31日(2006.3.31) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2007−268820(P2007−268820A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月18日(2007.10.18) |
| 【出願番号】 |
特願2006−96219(P2006−96219) |
|