トップ :: B 処理操作 運輸 :: B26 切断手工具;切断;切断機




【発明の名称】 スリッター装置
【発明者】 【氏名】宮崎 直樹

【氏名】繁森 誠

【要約】 【課題】スリット部がレザーカッティング方式とシェアーカッティング方式の兼用が可能で、そのウエブパスを変更せずに、かつシェアーカッティング用下刃間にスペーサーを必要としないスリッター装置の提供。

【解決手段】スリット部30が、巻出し用ガイドロール12と巻取り用ガイドロール22との上部にレザーカッティング用主ロール31と略水平の位置に主ガイドロール34が備えられ、レザー刃35で空中切りするレザーカッティング方式と、図示しないシェアーカッティング用刃で接線切りするシェアーカッティング方式とを兼用するスリッター装置において、レザーカッティング用主ロール31に対し、主ガイドロール34と反対方向で該レザーカッティング用主ロール31と主ガイドロール34の周縁上端を結ぶ延長線下に周縁上端がくる補助ガイドロール36を設けたスリッター装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広幅のウエブを巻き出す巻出し部と、該巻出し部から巻き出されたウエブを所望の幅にスリットするスリット部と、該スリット部でスリットされた複数のウエブを巻き取る2対の上下側巻取り部とから構成され、
前記スリット部は、巻出し部側にある巻出し用ガイドロールと上下側巻取り部側にある巻取り用ガイドロールとの間で、それらの上部にレザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃とこの上部に接するようにシェアーカッティング用上刃とが備えられ、該レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃に対し略水平の位置に主ガイドロールが備えられ、
前記レザーカッティング用主ロールと主ガイドロール間で走行するウエブをレザー刃により空中切りするレザーカッティング方式と、前記シェアーカッティング用下刃とシェアーカッティング用上刃間で走行するウエブを抱かせ切りするシェアーカッティング方式とを兼用するスリッター装置において、
前記レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃に対し、それに隣接する主ガイドロールと反対方向で該レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃と主ガイドロールの周縁上端を結ぶ直線状の延長線下に周縁上端が位置する補助ガイドロールを設けてなることを特徴とするスリッター装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、巻取り状で広幅のプラスチックフィルムや紙類を主体とした包装材料等を所望の幅にスリット加工するスリッター装置に関するものであり、特に、そのスリット方式がレザーカッティング方式とシェアーカッティング方式の兼用装置で、その取替えに際し煩雑さのないスリッター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、広幅で巻取り状の包装材料等を所望の幅にスリットするスリッター装置は、例えば、図1の側面図に示すように、広幅の包装材料等(以下単にウエブ(15)という)を巻き出す巻出し部(10)と、この巻出し部(10)から巻き出されたウエブ(15)を所望の幅にスリットするスリット部(30)と、このスリット部(30)でスリットされた複数のウエブ(15a)を上下に交互に分割して巻き取る上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)とから構成されている。
【0003】
上記スリッター装置には、送行するウエブ(15)をレザー刃を用いて空中切りするレザーカッティング方式と2枚の回転丸刃(上刃と下刃)の間で抱かせ切りするシェアーカッティング方式がある。
【0004】
前者のレザーカッティング方式によるスリッター装置のスリット部(30)は、例えば、図5の概略側面図に示すように、巻出し部(10)側の巻出し用ガイドロール(12)と2対の上下側巻取り部(20A、20B)側の巻取り用ガイドロール(22)との間で、かつそれらの上部にレザーカッティング用主ロール(31)が備えられ、そのレザーカッティング用主ロール(31)と略水平の位置にある主ガイドロール(34)とで構成され、前記巻出し部(10)から巻き出される広幅のウエブ(15)は、巻出し用ガイドロール(12)を介してその上にあるレザーカッティング用主ロール(31)とそれに略平行する主ガイドロール(34)との間でレザー刃(35)によって所望の幅にスリットされ、その主ガイドロール(34)の下部にある巻取り用ガイドロール(22)を介して所望の幅にスリットされた複数のウエブ(15a)は上下に交互に分割されて上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)で巻き取られるようになっている。
【0005】
上記のように、レザーカッティング方式では、その装置のコスト面やレザー刃(35)のセットの面などから非常に使い易いシステムであり、主に、プラスチックフィルムやアルミニウム単体またはそれらの積層体であるウエブ(15)に好適に使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、上記レザーカッティング方式に対し、後者のシェアーカッティング方式によるスリッター装置のスリット部(30)は、図5に示すレザーカッティング用主ロール(31)を、例えば、図6の概略側面図に示すように、円形状のシェアーカッティング用下刃(32)に置き換え、そのシェアーカッティング用下刃(32)上に接するように円形状のシェアーカッティング用上刃(33)をセットした構成でなり、巻出し部(10)から巻き出された広幅のウエブ(15)は、巻出し用ガイドロール(12)を介して円形状の回転するシェアーカッティング用下刃(32)とそれに接するように設けられている円形状の回転するシェアーカッティング用上刃(32)との間で、その間を走行するウエブ(15)を挟み、いわゆる「はさみ」の原理により所望の幅にスリットされ、スリットされたウエブ(15a)は、それに略平行するガイドロール(34)を通らずに直接巻取り用ガイドロール(22)を介して上下に交互に分割されて上下側巻取り部(20A、20B)で巻き取られるようになっている。
【0007】
このときの上記巻出し部(10)から巻き出された広幅のウエブ(15)は、図6に示すように、シェアーカッティング用下刃(32)の軸に対する抱き角が大きいため、例えば、図7の正面図に示すように、複数のシェアーカッティング用下刃(32)以外に、それらの隙間を埋めるスペーサー(38)を入れ、そのスペーサー(38)をホロセット2点留めで固定するといった煩雑な作業が必要にある。
【0008】
すなわち、このスペーサー(38)の挿入セットとしっかりした固定がないと、ウエブ(15)にシワが発生してしまい、それが原因で製品に不良部が発生する危惧があるためである。
【0009】
このように、上記シェアーカッティング方式は、「はさみ」の原理を利用したもので、そのため回転する円形状のシェアーカッティング用下刃(32)とシェアーカッティング用上刃(33)とでなる装置のコスト面に加え、それらをセットするといった作業面での煩わしさはあるという欠点はあるが、特に、紙類や不織布単体またはそれらの複合体などのように、レザー刃を用いてスリット加工すると、そのスリット端等から紙粉や「ばり」が出るようなウエブ(15)には好適に使用されている方式である(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
従って従来は、上記のようにレザーカッティング方式とシェアーカッティング方式とが兼用できるようにしたスリッター装置を用い、それら方式に応じたスリット刃(レザー刃(35)またはスペーサー(38)の挿入と固定されてシェアーカッティング用下刃(32)とシェアーカッティング用上刃(33))のセットおよびそれに適用されるウエブ(15)の通し経路(以下ウエブパスという)を変更することによって、プラスチックフィルム等と紙類等のスリット加工に兼用しているのが現状である。
【0011】
以下に、上記先行技術文献を示す。
【特許文献1】実開平5−85585号公報
【特許文献2】特開2002−205851
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、上記従来のスリッター装置の技術においては、ウエブ(15)の種類(紙類かプラスチックフィルムを主体としたものか)、すなわちそれに適用されるカッティング方式によって、その都度ウエブパスを変更するという煩わしさに加え、上記シェアーカッティング方式においては、複数のシェアーカッティング用下刃(32)間の隙間を埋めるスペーサー(38)の挿入とその固定といった煩雑な作業が付加され、これらが原因で不良品が現出する危惧があるという問題点があった。
【0013】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、巻出し部側の巻出し用ガイドロールと巻取り部側の巻取り用ガイドロールとの間で、それらの上部にレザーカッティング用主ロールもしくはシェアーカッティング用下刃とこの上部に接するシェアーカッティング用上刃が備えられ、前記レザーカッティング用主ロールもしくはシェアーカッティング用下刃と略水平の位置に主ガイドロールが備えられているレザーカッティング方式とシェアーカッティング方式の兼用のスリット部を備えたスリッター装置において、それら両方式に使用されるウエブのウエブパスを変更するといった煩わしさがなく、かつ複数のシェアーカッティング用下刃間を埋めるスペーサーの挿入とその固定といった煩雑な作業のなく、それら作業に起因する不良品の現出の危惧のないスリ
ッター装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に於いて上記課題を達成するために、請求項1の発明では、広幅のウエブを巻き出す巻出し部と、該巻出し部から巻き出されたウエブを所望の幅にスリットするスリット部と、該スリット部でスリットされた複数のウエブを巻き取る2対の上下側巻取り部とから構成され、
前記スリット部は、巻出し部側にある巻出し用ガイドロールと上下側巻取り部側にある巻取り用ガイドロールとの間で、それらの上部にレザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃とこの上部に接するようにシェアーカッティング用上刃とが備えられ、該レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃に対し略水平の位置に主ガイドロールが備えられ、
前記レザーカッティング用主ロールと主ガイドロール間で走行するウエブをレザー刃により空中切りするレザーカッティング方式と、前記シェアーカッティング用下刃とシェアーカッティング用上刃間で走行するウエブを抱かせ切りするシェアーカッティング方式とを兼用するスリッター装置において、
前記レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃に対し、それに隣接する主ガイドロールと反対方向で該レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃と主ガイドロールの周縁上端を結ぶ直線状の延長線下に周縁上端が位置する補助ガイドロールを設けてなることを特徴とするスリッター装置としたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
【0016】
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、広幅のウエブを巻き出す巻出し部と、該巻出し部から巻き出されたウエブを所望の幅にスリットするスリット部と、該スリット部でスリットされた複数のウエブを巻き取る2対の上下側巻取り部とから構成されるスリッター装置であって、
前記スリット部は、巻出し部側にある巻出し用ガイドロールと上下側巻取り部側にある巻取り用ガイドロールとの間で、それらの上部にレザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃とこの上部に接するようにシェアーカッティング用上刃とが備えられ、該レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃に対し略水平の位置に主ガイドロールが備えられ、
前記レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃に対し、それに隣接する主ガイドロールと反対方向で該レザーカッティング用主ロールもしくは円形状のシェアーカッティング用下刃と主ガイドロールの周縁上端を結ぶ直線状の延長線下に周縁上端が位置する補助ガイドロールを設けたことによって、
レザーカッティング方式でのウエブは、巻出し用ガイドロールから補助ガイドロール、レザーカッティング用主ロール、主ガイドロール上を通り巻取り用ガイドロールを介して2対の上下側巻取り部で巻き取られるようになり、
一方、シェアーカッティング方式でのウエブは、巻出し用ガイドロールから補助ガイドロール、シェアーカッティング用下刃、主ガイドロール上を通り巻取り用ガイドロールを介して上下側巻取り部で巻き取られるようになる。
【0017】
このように、スリット加工するカッティング方式を変えてもそのウエブパスを変更する必要のないスリッター装置とすることができる。
【0018】
さらにまた、上記請求項1に係る発明によれば、シェアーカッティング方式においては、シェアーカッティング用下刃に対するウエブの抱き角がほぼ0°になるので、そのシェ
アーカッティング用下刃に抱かれているウエブに「しわ」の発生の危惧がなくなり、よって従来のように複数のシェアーカッティング用下刃間にスペーサーを挿入し固定するといった煩雑さがなくなって高精度のスリット加工が可能になり、不良品の現出の危惧のないスリッター装置とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明のスリッター装置の一事例の全体図であり、図2は、本発明のスリッター装置の一事例を示す概略図であり、図3は、本発明のスリッター装置の他の事例を説明する概略図である。また図4は、本発明のスリッター装置を構成するシェアーカッティング用上下刃の一事例の説明図である。
【0021】
本発明のスリッター装置は、図1の全体図に示すように、広幅のウエブ(15)を巻き出す巻出し部(10)と、この巻出し部(10)から巻き出されたウエブ(15)を所望の幅にスリット加工するスリット部(30)と、このスリット部(30)でスリット加工された複数のウエブ(15a)を上下に交互に分割されて巻き取る上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)とから構成されるスリッター装置であり、本発明は、特に、ウエブ(15)の種類などにより変更するスリット部(30)の改善などに関するものである。
【0022】
上記本発明のスリッター装置の一事例として、例えば、図2の概略側面図に示すように、広幅のウエブ(15)を巻き出す巻出し部(10)と、この巻出し部(10)から巻き出されたウエブ(15)を所望の幅にスリットするスリット部(30)と、このスリット部(30)でスリットされた複数のウエブ(15a)を上下に分割して巻き取る上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)とから構成されるスリッター装置(100)であり、
その特徴とするところは、上記スリット部(30)が、巻出し部(10)からのウエブ(15)をガイドする巻出し用ガイドロール(12)と、上下側巻取り部(20A、20B)で巻き取るスリットされたウエブ(15a)をガイドする巻取り用ガイドロール(22)との間で、それらガイドロール(12、22)の上部にレザーカッティング用主ロール(31)が備えられ、このレザーカッティング用主ロール(31)に対し略水平の位置に主ガイドロール(34)が備えられ、このレザーカッティング用主ロール(31)に隣接する主ガイドロール(34)と反対方向で、かつこのレザーカッティング用主ロール(31)と主ガイドロール(36)の周縁上端を結ぶ直線状の延長線下に周縁上端が位置するように補助ガイドロール(36)が順に設けられている。
【0023】
また、この主ガイドロール(34)の下部にスリットされたウエブ(15a)をガイドする巻取り用ガイドロール(22)を備え、レザーカッティング用主ロール(31)と主ガイドロール(34)との間で走行するウエブ(15)をレザー刃(35)で空中切りするレザーカッティング方式のスリッター装置(100)であり、図5に示す従来のスリッター装置に対し、上記のようなスリット部(30)の位置に補助ガイドロール(36)を追加したスリッター装置(100)である。
【0024】
上記レザーカッティング方式のスリッター装置(100)でのウエブ(15)は、巻出し部(10)から巻き出され、巻出し用ガイドロール(12)を介して、補助ガイドロール(36)、レザーカッティング用主ロール(31)、主ガイドロール(34)の周縁上端を接するように一直線に走行し、レザーカッティング用主ロール(31)と主ガイドロール(34)の間でレザー刃(35)で所望の幅にスリット加工され、スリット加工された複数のウエブ(15a)は、巻取り用ガイドロール(22)を介して上下に交互に分割
され、上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)とで巻き取られるようなウエブパスを形成するものである。
【0025】
また、上記本発明のスリッター装置の他の事例として、例えば、図3の概略側面図に示すように、広幅のウエブ(15)を巻き出す巻出し部(10)と、この巻出し部(10)から巻き出されたウエブ(15)を所望の幅にスリットするスリット部(30)と、このスリット部(30)でスリットされた複数のウエブ(15a)を上下に分割して巻き取る上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)とから構成されるスリッター装置(200)であり、
その特徴とするところは、上記スリット部(30)が、巻出し部(10)からのウエブ(15)をガイドする巻出し用ガイドロール(12)と、2対の上下側巻取り部(20A、20B)で巻き取るスリットされたウエブ(15a)をガイドする巻取り用ガイドロール(22)との間で、それらガイドロール(12、22)の上部に円形状のシェアーカッティング用下刃(32)とこの上部に接するようにシェアーカッティング用上刃(33)とが備えられ、このシェアーカッティング用下刃(32)に対し略水平の位置に主ガイドロール(34)が備えられ、このシェアーカッティング用下刃(32)に隣接する主ガイドロール(34)と反対方向で、かつこのシェアーカッティング用下刃(32)と主ガイドロール(36)の周縁上端を結ぶ直線状の延長線下に周縁上端が位置するように補助ガイドロール(36)が順に設けられている。
【0026】
また、この主ガイドロール(36)の下部にスリットされたウエブ(15a)をガイドする巻取り用ガイドロール(22)を備え、シェアーカッティング用下刃(32)とシェアーカッティング用上刃(33)との間を走行するウエブ(15)を抱かせ切りするシェアーカッティング方式のスリッター装置(100)であり、図6に示す従来のスリッター装置に対し、上記のような位置に補助ガイドロール(36)を追加したスリッター装置(200)である。
【0027】
上記シェアーカッティング方式のスリッター装置(200)でのウエブ(15)は、巻出し部(10)から巻き出され、巻出し用ガイドロール(12)を介して、補助ガイドロール(36)、円形状のシェアーカッティング用下刃(32)、主ガイドロール(34)の周縁上端を接するように一直線に走行し、シェアーカッティング用下刃(32)とシェアーカッティング用上刃(33)の間でスリット加工され、このスリット加工されたウエブ(15a)は、巻取り用ガイドロール(22)を介して上下に分割され、上側巻取り部(20A)と下側巻取り部(20B)とで巻き取られるようなウエブパスを形成するものである。
【0028】
このように、ウエブ(15)を紙類等とした時のシェアーカッティング方式においては、図3に示すように、シェアーカッティング用下刃(32)に対するウエブ(15)の抱き角がほぼ0°になり、それに抱かれているウエブ(15)に「しわ」の発生の危惧がなくなるので、例えば、図4に示すように、シェアーカッティング用上刃(33)に合わせてシェアーカッティング用下刃(32)をセットするだけでよい。

そのため、図7に示す従来のような複数のシェアーカッティング用下刃(32)間にスペーサー(38)を挿入し、それをホロセット2点留めで固定するといった煩雑さがなくなって、高精度のスリット加工が可能になり、その結果不良品の出る危惧がないスリッター装置(200)とすることができる。
【0029】
以上のように、図2に示すレザーカッティング用主ロール(31)もしくは図3に示す円形状のシェアーカッティング用下刃(32)に対し、それらに隣接する主ガイドロール(34)と反対方向で、これらレザーカッティング用主ロール(31)もしくは円形状の
シェアーカッティング用下刃(32)と主ガイドロール(34)の周縁上端を結ぶ直線状の延長線下に周縁上端が位置する補助ガイドロール(36)を設けたことによって、図2に示すレザーカッティング方式でのウエブ(15)は、巻出し用ガイドロール(12)から補助ガイドロール(36)、レザーカッティング用主ロール(31)および主ガイドロール(34)上を通り、巻取り用ガイドロール(22)を介して上下側巻取り部(20A、20B)で巻き取られるようになり、一方、図3に示すシェアーカッティング方式でのウエブ(15)は、巻出し用ガイドロール(12)から補助ガイドロール(36)、シェアーカッティング用下刃(32)および主ガイドロール(34)上を通り巻取り用ガイドロール(22)を介してスリットされたウエブ(15a)として上下側巻取り部(20A、20B)で巻き取られるようになる。
【0030】
このように、ウエブの種類によるカッティング方式を変えても、煩わしく容易でないウエブパスの変更を必要としないレザーカッティング方式とシェアーカッティング方式の兼用を可能にするスリッター装置とすることができる。
【0031】
本発明のスリッター装置に使用されるウエブとしては、主に包装材料用であり、紙類、不織布、プラスチックフィルムやアルミニウム単体またはそれらの複合体の仕掛かり品の巻取り(原反)であり、そのうちの紙類や不織布を主体としたものは、レザー刃でスリットすると、スリット端縁からの紙粉や「バリ」の発生があるので、「はさみ」の原理を利用したシェアーカッティング方式が適用され、このような不具合のないプラスチックフィルムやアルミニウム箔などを主体としたウエブには、コスト面とカッター等のセットが容易なレザーカッティング方式が適用される。
【0032】
以上のように、本発明は、巻取り状で広幅のプラスチックフィルムや紙類を主体とした包装材料等を所望の幅にスリット加工するスリッター装置として、優れた実用上の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のスリッター装置の一事例を示す全体概略図である。
【図2】本発明のスリッター装置の一実施の形態を示すもので、その側面の概略を表した説明図である。
【図3】本発明のスリッター装置の他の一実施の形態を示すもので、その側面の概略を表した説明図である。
【図4】本発明のスリッター装置の一事例を構成するシェアーカッティング用刃を正面で表した説明図である。
【図5】従来のスリッター装置の一事例の形態を示すもので、その側面の概略を表した説明図である。
【図6】従来のスリッター装置の他の一事例の形態を示すもので、その側面の概略を表した説明図である。
【図7】従来のスリッター装置の一事例を構成するシェアーカッティング用刃を正面で表した説明図である。
【符号の説明】
【0034】
10‥‥巻出し部
12‥‥巻出し用ガイドロール
15‥‥広幅のウエブ
15a‥‥スリットされたウエブ
20A‥‥上側巻取り部
20B‥‥下側巻取り部
22‥‥巻取り用ガイドロール
30‥‥スリット部
31‥‥レザーカッティング用主ロール
32‥‥シェアーカッティング用下刃
33‥‥シェアーカッティング用上刃
34‥‥主ガイドロール
35‥‥レザー刃
36‥‥補助ガイドロール
38‥‥スペーサー
100‥‥レザーカッティング方式のスリッター装置
200‥‥シェアーカッティング方式のスリッター装置
【出願人】 【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
【出願日】 平成18年5月30日(2006.5.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−319941(P2007−319941A)
【公開日】 平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願番号】 特願2006−149432(P2006−149432)