| 【発明の名称】 |
ダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】沖野 寿史
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| 【要約】 |
【課題】ダイヤモンドワイヤーの被覆材の剥ぎ取り作業を簡易かつ確実に行なうことのできる方法をすること
【解決手段】ダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置1は、円板状のワイヤーブラシ10と、これを包囲するガイド20と、ワイヤーブラシ10を回転駆動させるモーター30とを備える。ガイド20とモーター30は、ベース40に固定されている。ガイド20には、ダイヤモンドワイヤーを保持するための溝部21が形成されており、この溝部21は90°間隔で4つ形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ダイヤモンドワイヤーの被覆材を除去するための装置であって、 円板状のワイヤーブラシと、 駆動軸を介して前記ワイヤーブラシを回転駆動させるモーターと、 前記ワイヤーブラシを包囲し、前記ダイヤモンドワイヤーとワイヤーブラシとが接触するように、ダイヤモンドワイヤーを保持する溝部を少なくとも一つ有するガイドと、を含むダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置。 【請求項2】 ガイドは、略180°間隔で設けられる溝部を2つ備える請求項1記載のダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置。 【請求項3】 ガイドは、略90°間隔で設けられる溝部を4つ備える請求項1記載のダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置。 【請求項4】 ガイドは、ダイヤモンドワイヤー側に、溝部に対応する位置に孔を有し、ワイヤーブラシを覆う板状のカバーを備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置。 【請求項5】 ガイドは、モーター側に、ワイヤーブラシを覆う板状のカバーを備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ダイヤモンドワイヤーの被覆材の除去装置に関する。詳しくは、ダイヤモンドワイヤーの被覆材を安全かつ簡易に除去できる装置に関する。 【背景技術】 【0002】 各種コンクリート構造物、建材、石材等の切断装置として、従来からワイヤーソー切断装置が用いられている。図3は、このワイヤーソー切断装置で使用されるダイヤモンドワイヤーを示す。ダイヤモンドワイヤー100は、ダイヤモンドビーズ101を芯金102に固着させたものを切断刃とし、複数の切断刃がワイヤー103及びスプリング104により所定間隔で固定されている。そして、ダイヤモンドワイヤーの全体は、ゴムや樹脂等の被覆材104で被覆されている。 【特許文献1】特開平7−158290号公報 【特許文献2】特開平8−336750号公報 【0003】 ワイヤーソー切断装置による切断作業では、切断対象に応じた長さでダイヤモンドワイヤーを切り出し、これを無端状(環状)にして装置へセットした後に切断作業を行なう。そのため、切断作業前に切り出されたダイヤモンドワイヤーの両端部を接続する作業が必要となる。この作業は、ダイヤモンドワイヤーの端部の被覆材をカッター等の刃物で十分剥ぎ取り、スプリングを除去してワイヤー(素線)を露出させた後、端部どうしをスリーブへ挿入し、ダイスでかしめて固定して接続している(この作業の概要は、図4を参照)。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記したダイヤモンドワイヤーの被覆材の剥ぎ取り作業は、手作業によるのが一般的である。このとき作業者は、安全のため厚手の手袋を着用して作業を行なうが、これでは細かな作業が困難であり作業に時間がかかる傾向がある。特に、寒冷地や早朝・深夜における作業の場合、手が悴んでより作業が困難となる。また、手作業は作業者の経験により程度の差が生じ易く、作業者によっては十分被覆材が剥ぎ取られないまま接続作業を行なうおそれがある。そして、被覆材の剥ぎ取りが不十分なまま接続を行なうと、かしめた部分が強度不足となり、切断作業中にダイヤモンドワイヤーが抜けて事故に繋がるおそれがある。 【0005】 本発明は、以上のような背景のもとになされたものであり、ダイヤモンドワイヤーの被覆材の剥ぎ取り作業を簡易かつ確実に行なうことのできる装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行い、ダイヤモンドワイヤーの被覆材剥ぎ取り作業のために専用の装置の開発をすることとした。専用の装置を使用することにより、手作業による程度のばらつきをなくすことができ、均質な作業結果を得ることができるからである。 【0007】 即ち、本発明は、ダイヤモンドワイヤーの被覆材を除去するための装置であって、円板状のワイヤーブラシと、駆動軸を介して前記ワイヤーブラシを回転駆動させるモーターと、前記ワイヤーブラシを包囲し、ダイヤモンドワイヤーとワイヤーブラシとが接触するように、ダイヤモンドワイヤーを保持する溝部を少なくとも一つ有するガイドと、を含むダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置である。 【0008】 本発明においては、ワイヤーブラシの研摩力を利用してダイヤモンドワイヤーの被覆材を削り取って除去するものである。この際、ダイヤモンドワイヤーとワイヤーブラシとの接触状態を確保しつつ、ワイヤーブラシの回転力によりダイヤモンドワイヤーが流されるのを防止するため、ダイヤモンドワイヤーを保持するガイドを設けている。 【0009】 ワイヤーブラシとは、鋼線等の各種金属線をブラシ状にしたものであり、本発明では回転するディスク状のワイヤーブラシが使用される。本発明では、鋼線に真鍮めっきされた金属線からなるものが好ましい。研摩力が強く、また、破損が少ないからである。ワイヤーブラシは、駆動軸を介してモーターにより回転駆動する。モーターは、市販のものが適用でき、回転数10000〜30000rpm、好ましくは20000〜23000rpmのモーターが好ましい。 【0010】 ガイドは、ワイヤーブラシを包囲し、少なくともワイヤーブラシの厚み程度の厚さを有するする枠体である。ワイヤーブラシの回転を阻害しないように、ガイドの内面とワイヤーブラシ外周との間には隙間が形成されている。この隙間の範囲は、0.5〜3mmとするのが好ましい。そして、ガイドには、ダイヤモンドワイヤーを保持することのできる溝部が少なくとも一つ設けられる。溝部は、ダイヤモンドワイヤーのワイヤー部分の外径以上の幅(好ましくは略同じ径)を有し、その深さはダイヤモンドワイヤーを挿入した際にダイヤモンドワイヤーとワイヤーブラシとが接触する程度とする。 【0011】 ガイドの溝部は、少なくとも一つ設ければよいが、好ましくは複数設けるのが好ましい。溝部を一つのみとする場合、ダイヤモンドワイヤー全周の被覆材を除去するためには、ダイヤモンドワイヤーを1回転させて作業する必要があるが、ダイヤモンドワイヤーは剛性が高くかつ長尺であり、1回転させることは困難だからである。そこで、ガイドの溝部は、180°間隔で2つ設けるのが好ましく、90°間隔で4つ設けるのがより好ましい。前者においては、一方の溝部でのダイヤモンドワイヤーの回転を180°程度行なえば、残り(反対側)の被覆材を他方の溝部で除去できる。また、後者では、各溝部でダイヤモンドワイヤーを回転させることなく被覆材を除去できる。 【0012】 尚、本発明では、ガイドのダイヤモンドワイヤー側に、溝部に対応する位置に孔を有し、ワイヤーブラシを覆う板状のカバーを設けるのが好ましい。除去された被覆材、ワイヤーブラシの破片が作業者側に飛散するのを防ぐためである。ダイヤモンドワイヤー側のカバーに孔を設けるのは、ダイヤモンドワイヤーを挿入し溝部に固定させるためである。また、飛散防止の観点からは、モーター側にも板状のカバーを設けるのが好ましい。尚、このカバーにはモーターの駆動軸を貫通させる孔を設ける。 【発明の効果】 【0013】 以上説明したように、本発明によれば、ダイヤモンドワイヤーの被覆材の除去を安全かつ容易に行なうことができる。その作業結果は均質かつ確実なものであり、その後のダイヤモンドワイヤーの接続強度も確保される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の好適な実施形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態にかかるダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置を示すものである。 【0015】 図1において、ダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置1は、円板状のワイヤーブラシ10と、これを包囲するガイド20と、ワイヤーブラシ10を回転駆動させるモーター30とを備える。ガイド20とモーター30は、ベース40に固定されている。ガイド20には、ダイヤモンドワイヤーを保持するための溝部21が形成されており、この溝部21は90°間隔で4つ形成されている。また、ガイド20には、カバー50が取り付けられるようになっている。カバー50は、被覆材の除去作業時において、ガイドに取り付けられることにより、ワイヤーブラシ10を覆うようになっている。尚、カバー50には、ガイド20に取り付け時の溝部21に対応する位置に孔が設けられている。尚、図示は省略するが、ガイド20のモーター側の面には、カバー50と同様の形状のカバーが取り付けられている。 【0016】 ワイヤーブラシ10のブラシ部分は、真鍮製の線材からなる。ワイヤーブラシを駆動するモーター30は、本実施形態では、市販の回転数22000rpmのものを使用した。 【0017】 ガイド20は、鉄製であり、ワイヤーブラシ回転のためのクリアランスを含めた穴があけられた枠体である。そして、ガイド20に設けられる溝部21は、底部が半円状のものである。溝部の形状は、ダイヤモンドワイヤーを挿入し固定可能なものであれば特に限定されない。 【0018】 このダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置1を用いた被覆材除去作業では、図2で示すように、任意の溝部(に対応するカバー50の穴)にダイヤモンドワイヤー100を挿入し、モーター30のスイッチ(図示せぬ)をオンにしてモーター30を駆動することで、被覆材の研摩・除去ができる。このとき、ダイヤモンドワイヤーを抜出して状況を確認しながら作業しても良い。1つの溝部での作業による被覆材の除去は部分的なものである。そこで、残りの溝部へ順次挿入し同様に作業することで、ダイヤモンドワイヤー全周の被覆材の除去が可能である。挿入する溝部を切り替える際には、ダイヤモンドワイヤーを回転させる必要はなく、自然な状態で取り扱っても被覆材を完全に除去できる。 【0019】 そして、本実施形態で被覆材除去したダイヤモンドワイヤーは、内部の金属素地が露出しており、またわずかな隙間の被覆材もほぼ完全に除去されていた。この点、従来の刃物による作業では、手作業であっても隙間の被覆材の除去は困難である。また、本実施形態に係る装置は、その使用方法が上記のように簡易なものである。従って、作業者の経験等による作業結果の差異はほとんど生じないといえる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本実施形態に係るダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置を示す図。 【図2】本実施形態に係る装置の使用態様を示す図。 【図3】ダイヤモンドワイヤーの構造を示す図。 【図4】従来行なわれていたダイヤモンドワイヤーの被覆材除去工程を説明する図。 【符号の説明】 【0021】 1 ダイヤモンドワイヤーの被覆材除去装置 10 ワイヤーブラシ 20 ガイド 21 溝部 30 モーター 40 ベース 50 カバー 100 ダイヤモンドワイヤー
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| 【出願人】 |
【識別番号】593110580 【氏名又は名称】株式会社シブヤ
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| 【出願日】 |
平成18年4月24日(2006.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000268 【氏名又は名称】特許業務法人 田中・岡崎アンドアソシエイツ
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| 【公開番号】 |
特開2007−290063(P2007−290063A) |
| 【公開日】 |
平成19年11月8日(2007.11.8) |
| 【出願番号】 |
特願2006−119430(P2006−119430) |
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