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【発明の名称】 |
気体清浄器 |
| 【発明者】 |
【氏名】深山 信亜 |
【課題】気体中の有害成分を除去する軽量で安価な気体清浄器を実現する。
【解決手段】粉砕したざくろ石と有機バインダとを混合して型枠内に充填し、焼成して発泡、成形させてなる板材1を表面材3で包み、この表面材3の表側、裏側または側面に合計2か所の開口31を設けてパネル体Pを構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉砕したざくろ石と無機バインダと、必要に応じてさらに粘土を加えたものを混合して圧縮し、焼成、発泡させてなる板材(1)。 【請求項2】 粉砕したざくろ石を焼成して発泡させたものと無機バインダと、必要に応じてさらに粘土を加えたものを混合して圧縮し、焼成してなる板材(1)。 【請求項3】 請求項1または2に記載の板材に、複数個の貫通孔を形成してなるボード(1a)。 【請求項4】 請求項1または2に記載の板材(1)、あるいは請求項3に記載のボード(1a)を表面材(3)で包み、この表面材(3)に少なくとも合計2か所の開口(31、32、41)を設けてなるパネル体(P)。 【請求項5】 筒体(6)内部の前方側に多数の孔を設けた前板(61)を取り付け、その後方に請求項1または2に記載の板材(1)、請求項3に記載のボード(1a)、請求項4に記載のパネル体(P)のいずれかを1段以上、前記筒体(6)の長さ方向に配置してなる気体清浄器。 【請求項6】 前記板材(1)、ボード(1a)またはパネル体(P)に触媒を含浸させた請求項5に記載の気体清浄器。 【請求項7】 請求項5に記載の気体清浄器の筒体(6)を縦向きとし、筒体(6)の上下いずれかに送風機(7)を取り付けた屋根上設置用の気体清浄ユニット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、脱臭、粒子状物質除去等、気体中の有害成分を除去する気体清浄器に関する。 【背景技術】 【0002】 特許文献1には、粉砕したざくろ石と、珪酸ソーダおよび珪酸カリウムを主体とする無機バインダとを混合して型枠内に充填し、焼成して発泡、成形させてなる断熱材が記載されている。図11は特許文献1に記載された板状の断熱材を示す斜視図で、1は上記の成形されたボード、2a、2bはこれをはさむ2枚の表面材である。 このようにして製造されたボードは、断熱性、耐火性に優れているばかりでなく、内部の空隙が大きく通気性にも優れていることから、特許文献1の段落[0016]には、このボードをフィルタとして使用したり、反応塔における触媒の担体としたりする利用法が示唆されてはいるものの、これらの用途についての具体的な提案はなされていない。 【特許文献1】特開2004−69060号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 本発明は、前記のボードをフィルタとして使用して、脱臭、粒子状物質除去等、気体中の有害成分を除去する気体清浄器を実現することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の板材は、粉砕したざくろ石と無機バインダと、必要に応じてさらに粘土を加えたものを混合して圧縮し、焼成、発泡させてなるもの、あるいは粉砕したざくろ石を焼成して発泡させたものと無機バインダと、必要に応じてさらに粘土を加えたものを混合して圧縮し、焼成してなるものである。 本発明のボードは、前記の板材に、複数個の貫通孔を形成してなるものである。 【0005】 本発明のパネル体は、前記の板材、あるいはボードを表面材で包み、この表面材に少なくとも合計2か所の開口を設けてなるものである。 本発明の気体清浄器は、筒体内部の前方側に多数の孔を設けた前板を取り付け、その後方に前記の板材、ボード、パネル体のいずれかを1段以上、前記筒体の長さ方向に配置してなるものである。 【0006】 本発明の気体清浄ユニットは、前記の気体清浄器の筒体を縦向きとし、筒体の上下いずれかに送風機を取り付けた屋根上設置用のものである。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、軽量でコストの安い気体清浄器が実現し、環境保全に大きく寄与するというすぐれた効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明は、粉砕したざくろ石と無機バインダと、必要に応じてさらに粘土を加えたものを混合して圧縮し、焼成、させてなる板材を基本構成要素としている。ざくろ石は国内で豊富に産出する入手容易な原料である。また、粉砕したざくろ石を焼成して発泡させたものは「パーライト」の名称で農業用に市販されているから、これを使用する場1回目の焼成、発泡工程を省略することができる。無機バインダは苛性ソーダ、珪酸ソーダ、珪酸カリウムなどを主体とするものである。無機バインダだけでは結合力が不足する場合は、さらに少量の粘土を加える。これらの原料に水を加えて混合し、振動を与えながら型枠内に充填し、予熱(乾燥)した後、ざくろ石の溶融温度である600〜1050℃で焼成する。得られる板材は機械加工が容易であるから、室温に放冷した後、必要であれば表面、周囲などを切削、あるいは切断加工して所定寸法とする。 【0009】 この板材は、発泡したざくろ石の粒体が融着した構造であるから、内部に連続した空隙があり、気体との接触表面積が大きいことから、フィルタとして優れている。 さらに各種の触媒を予め含浸させることにより、いっそうその脱臭機能を増加させることができる。 また、この板材を表面材で包むことにより、板材表面の剥離や損傷を防止し、また表面材に開口を設けることにより、気体の透過を制御するための流路を構成することができる。表面材を使用しないで板材を直接使用する場合には、周辺部に水ガラスや無機溶剤等を刷毛塗りすると、縁部の割れや粉化を抑制することができる。 【0010】 なお板材の空隙のみでは気体の通過に抵抗がある場合は、板材そのものに複数の貫通孔を形成すればよい。 【実施例1】 【0011】 本発明の第1の実施例を図面により説明する。 図1はパネル体Pを示す斜視図、図2は同じく断面図で、1は粉砕したざくろ石と無機バインダと少量の粘土とを混合して型枠内に充填、圧縮し、焼成して発泡、成形させてなる板材、4は仕切り材、3は、仕切り材4をはさんで重ね合わせた2枚の板材1、1を包む表面材、31、32、41はこれら表面材3および仕切り材4に設けられた開口である。寸法例を挙げると、ボード1a、1bはいずれも平面形状が600×900mmの長方形で厚さは40mmである。したがってパネル体Pの寸法は平面形状はほぼ同じで厚さは80mm+板厚3枚分となる。表面材3および仕切り材4は金属板あるいは樹脂板などで、金属板の場合はステンレス鋼板を使用するか、めっきあるいは重塗装を施すなど、腐食に対して強いものが望ましい。 【0012】 気体の入口と出口となる表面材3の開口31、32はパネル体Pの表側および裏側に設ける。また仕切り材4の開口41は、表面材3の開口31、32とはできるだけ離れた位置とするのがよい。これにより気体の内部経路をより長くすることができるが、場合によっては仕切り材4をはさまずにボードを直接重ねてもよいし、厚い1枚のボードであってもかまわない。いずれにしても、パネル体P内に侵入した気体が、できるだけ長い距離で内部を通過することが望ましい。 【0013】 図3はこのパネル体Pを使用した気体清浄ユニットUの一例を示す断面図で、6は筒体、7は送風機である。筒体6の断面は前記のパネル体Pの平面形状、あるいはこれを複数枚敷き並べた形状とする。複数枚敷き並べる場合も、1枚のパネル体P毎に気体の入口と出口となる表面材3の開口が必要であるが、隣接するパネル体P間では側面の対応する位置にこれらを配置する必要がある。 【0014】 そして筒体6の内部に、前記のパネル体P、またはこれを平面に敷き並べたものを1段以上、前記筒体6の長さ方向に配置して基本となる気体清浄器を構成する。この筒体6を縦向きとし、屋根上に設置し、筒体の上下いずれかに送風機7を取り付ければ屋根上設置用気体清浄ユニットUが完成する。送風機7は筒体6の下面に取り付ける場合は押し込み形、上面の場合は吸込み形となる。パネル体Pは、その内部を空気が長く流れるように、また全体としては抵抗が少なくなるように、相互の間隔や開口の位置などを考慮することが望ましい。自然換気によって十分な風量が得られる場合には、特に送風機7を設けなくともよい。 【0015】 例えば図12に示すような建築物8があるとする。81は自然換気を目的とした越屋根、82は大屋根、83は壁や土台部分を含む建屋である。対流による自然換気により、建屋83の側面から周囲の空気が吸込まれ、越屋根81の側面のルーバから排気が行なわれる。しかしこの建築物8が例えば牛舎、豚舎、鶏舎などであれば、内部で発生する臭気が周囲に放散され、環境管理上はなはだ好ましくない。 【0016】 図4は図12における越屋根81の内部に前記の気体清浄ユニットUを組み込んだ場合を示す建築物8の部分正面図である。場合によっては図12の越屋根81のさらに上に気体清浄ユニットUを取り付けてもよい。パネル体Pの内部を通過して脱臭された空気だけが放散されるから、周囲の環境が向上する。 【実施例2】 【0017】 本発明の第2の実施例である自動車用のマフラを図面により説明する。図5は斜視図、図6は断面図である。筒体6は円筒形で、パネル体Pもこれに合わせて円盤状となっている。矢印で示すように筒体6の一端から他端へ燃焼ガスが通過し、この間でパネル体Pを透過することにより浄化され、排出される。排気ガス中の一酸化炭素、炭化水素の浄化、粒子状物質の除去等に各種の触媒が有効であることは周知であるが、本発明のパネル体Pは内部の板材が多孔質であるため、触媒を含浸させることが容易である。 【0018】 寸法例としては筒体6の内径が240mm、円筒の長さが450mmである。マフラとして、図示した以外に筒体6の内部にふさぎ板やじょうご管、孔あき管などを設けることは任意である。 【実施例3】 【0019】 本発明の第3の実施例である自動車用のマフラを図面により説明する。図7は斜視図、図8は断面図である。筒体6は角筒形で、板材1もこれに合わせて八角形状となっている。61は複数の孔のあいた前板、62は後面のふさぎ板で、これらの間で矢印で示すように筒体6の一端から他端へ燃焼ガスが通過し、この間で板材1を透過することにより浄化され、排出される。前板61、板材1、ふさぎ板62に代えて、実施例2のように本発明のパネル体Pを使用してもよい。 【実施例4】 【0020】 本発明の第4の実施例である自動車用のマフラを図面により説明する。図9は断面図である。構成は実施例3とほぼ同じであるが、高出力エンジン対応のため板材1に複数の貫通孔を設けている。貫通孔のない板材1と区別するため、便宜上これをボード1aと呼ぶ。図10は第3、第4の実施例に使用している前板61の正面図である。前板には複数の孔が設けられている他、周縁部にも切欠きが形成されている。これにより、内部に捕捉された粒子状物質の除去(清掃)が容易となる。前板61の材料としては、腐食に強いことから例えばステンレス鋼板などが適当であるが、セラミックスや樹脂板などでもよい。 【0021】 また、エンジンからの強い衝撃波を前板61で受けて緩和し、後方の板材1の損傷を防ぐ目的から、前板61は板材1からやや離して配置するのが好ましい。 実施例4で示した自動車用マフラを稼働中の日野PB−XZU421M形式トラックに装着して、財団法人 日本自動車輸送技術協会においてシャシダイナモメータ法により13モード試験を行い、排出ガスを測定した。 【0022】 測定された排気ガス成分は、粒子状物質0.112(0.350)、窒素酸化物3.897(4.220)、 炭化水素0.512(1.470)、一酸化炭素2.416(3.460)二酸化炭素868.7(なし)(単位はg/kWh、( )内は平成15年における規制値であり、全項目が規制値を下回って合格と判定された。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本発明実施例のパネル体を示す斜視図である。 【図2】本発明実施例のパネル体を示す断面図である。 【図3】本発明第1の実施例の気体清浄ユニットを示す断面図である。 【図4】本発明の第1の実施例において気体清浄ユニットを設置した建築物の部分正面図である。 【図5】本発明第2の実施例の自動車用マフラを示す斜視図である。 【図6】本発明第2の実施例の自動車用マフラを示す断面図である。 【図7】本発明第3の実施例の自動車用マフラを示す斜視図である。 【図8】本発明第3の実施例の自動車用マフラを示す断面図である。 【図9】本発明第4の実施例の自動車用マフラを示す断面図である。 【図10】本発明第3、第4の実施例の自動車用マフラにおける前板を示す正面図である。 【図11】従来の技術における断熱材の斜視図である。 【図12】本発明に係わる従来の建築物を示す正面図である。 【符号の説明】 【0024】 1 板材 1a ボード 2a、2b、3 表面材 4 仕切り材 6 筒体 7 送風機 8 建築物 31、32、41 開口 61 前板 62 ふさぎ板 81 越屋根 82 大屋根 83 建家 P パネル体 U 気体清浄ユニット
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| 【出願人】 |
【識別番号】593193756 【氏名又は名称】株式会社三和製作所
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| 【出願日】 |
平成19年1月10日(2007.1.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099531 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英一
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| 【公開番号】 |
特開2007−209974(P2007−209974A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月23日(2007.8.23) |
| 【出願番号】 |
特願2007−2567(P2007−2567) |
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