| 【発明の名称】 |
ゴルフマーカー及びゴルフマーカーの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】芝野 哲也
【氏名】吉田 剛
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| 【要約】 |
【課題】簡素な構造で且つ、より多くの光を確実に反射させて所在位置の識別性を向上させながら、同時に識別表示部によってマーカー自体の識別性も向上させたゴルフマーカー及びゴルフマーカーの製造方法を提供するこを提供すること。
【解決手段】クリスタルガラス等よりなり上面側の異なる方向に配向した複数の面3aにより光を屈折反射させる反射材3を設ける。この反射材3の下面に光を反射させるミラー層4を設け、反射材3の下面にミラー層が欠除して文字及び/又は図形が表示される着色された識別表示部5を設ける。識別表示部5はレーザー加工又はサンドブラストにより形成される。さらに基盤を備え、反射材を基盤上に複数配置してもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光透過性の材料よりなり上面側の異なる方向に配向した複数の面により光を屈折反射させる反射材を設け、この反射材の下面に光を反射させるミラー層を設け、前記反射材の下面に前記ミラー層が欠除して文字及び/又は図形が表示される識別表示部を設け、この識別表示部の色を前記反射材の下面の他の部分の色と異ならせてあることを特徴とするゴルフマーカー。 【請求項2】 前記識別表示部はレーザー加工又はサンドブラストにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のゴルフマーカー。 【請求項3】 さらに基盤を備え、前記反射材を前記基盤上に複数配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフマーカー。 【請求項4】 前記反射材がクリスタルガラスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフマーカー。 【請求項5】 前記識別表示部に着色を施したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のゴルフマーカー。 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のゴルフマーカーの製造方法であって、 光透過性の材料よりなり上面側の異なる方向に配向した複数の面により光を屈折反射させる反射材を設け、この反射材の下面に光を反射させるミラー層を設け、前記反射材の下面に前記ミラー層が欠除して文字及び/又は図形が表示される識別表示部を設け、この識別表示部の色を前記反射材の下面の他の部分の色と異ならせてあることを特徴とするゴルフマーカーの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ゴルフマーカー及びゴルフマーカーの製造方法に関する。さらに詳しくは、反射材を備えたゴルフマーカー及びゴルフマーカーの製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 上述の如きゴルフマーカーとして、特許文献1〜4に記載のものが知られている。特許文献1に記載のゴルフマーカーでは、基盤表面に光沢及び色調のある貴石が装着されており、特許文献2に記載のゴルフマーカーでは、貴石もしくはセラミックスが金属カバーに取り付けられている。また、特許文献3に記載のゴルフマーカーでは、宝石、半貴石、合成石等の反射材による反射面が形成されている。さらに、特許文献4に記載のゴルフマーカーでは、裏面に模様、マーク等が印刷又は箔押しにより設けられたレンズ体がマーカー本体に取り付けられている。 【0003】 特許文献1〜3に記載のゴルフマーカーでは、取り付けられる貴石等の表面に反射する反射面を形成しているものの、その貴石等の表面のみによる反射では、輝きが不十分であった。したがって、遠方からの識別や夕暮れ等の薄暗い環境下での識別は未だ困難であった。特許文献4に記載のゴルフマーカーでは、レンズ体により裏面に形成したマーク等を拡大させることは可能であっても、反射等を利用した識別性の向上は未だ不十分であった。 【特許文献1】実開昭50−67976号 【特許文献2】実開昭53−94765号 【特許文献3】実開平2−130666号 【特許文献4】実開昭56−87077号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、簡素な構造で且つ、より多くの光を確実に反射させて所在位置の識別性を向上させながら、同時に識別表示部によってマーカー自体の識別性も向上させたゴルフマーカー及びゴルフマーカーの製造方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するため、本発明に係るゴルフマーカーの特徴は、 光透過性の材料よりなり上面側の異なる方向に配向した複数の面により光を屈折反射させる反射材を設け、この反射材の下面に光を反射させるミラー層を設け、前記反射材の下面に前記ミラー層が欠除して文字及び/又は図形が表示される識別表示部を設け、この識別表示部の色を前記反射材の下面の他の部分の色と異ならせてあることにある。 【0006】 同特徴によれば、反射材のある面から入射した光は、ミラー層での反射及び反射材内部での屈折等により様々な波長の光に分光して、様々な方向へ反射される。しかも、入射した光は上述の従来構造と異なり、ミラー層によって、確実に反射されるので、ゴルフマーカーをより十分に輝かせることができ、遠方からでも容易に識別することができる。 【0007】 一方、個々のマーカーを識別するに当たっては、マーカーに近寄り、目視の方向を少し変えると良い。これにより、上面側の複数の面が異なる方向に配向してあるので、光の反射方向を切り替えられ、反射を防ぐ方向を選択することで識別表示部の文字及び/又は図形を容易に認識することができる。これによって、個々のマーカー自体の識別を容易に行うことが可能となる。 【0008】 また、前記識別表示部はレーザー加工又はサンドブラストにより形成されることが望ましい。さらに基盤を備え、前記反射材を前記基盤上複数配置することも可能である。 【0009】 また、前記反射材がクリスタルガラスであることが望ましい。さらに、前記識別表示部に着色を施すとよい。 【0010】 また、上記目的を達成するため、本発明に係るゴルフマーカーの製造方法の特徴は、上記のいずれかに記載のゴルフマーカーの製造方法において、 光透過性の材料よりなり上面側の異なる方向に配向した複数の面により光を屈折反射させる反射材を設け、この反射材の下面に光を反射させるミラー層を設け、前記反射材の下面に前記ミラー層が欠除して文字及び/又は図形が表示される識別表示部を設け、この識別表示部の色を前記反射材の下面の他の部分の色と異ならせてある ことにある。 【発明の効果】 【0011】 上記本発明に係るゴルフマーカー及びゴルフマーカーの製造方法の特徴によれば、簡素な構造で且つ、より多くの光を確実に反射させて所在位置の識別性を向上させながら、同時に識別表示部によってマーカー自体の識別性も向上させることが可能となった。 【0012】 本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。 図1、2に示すように、本発明に係るゴルフマーカー1は、大略、平面視円形の基盤2とこの基盤2に取り付けられる反射材3とからなる。基盤2には反射材3を取り付ける取付部2aが設けられている。なお、基盤2は金属やプラスチック等適宜材料を用いて成型される。 【0014】 反射材3はクリスタルガラスよりなる。クリスタルガラス3には、鉛クリスタルガラスといわれる酸化鉛を含有するものが用いられる。この鉛クリスタルガラスは、ガラス全体に対する酸化鉛の含有量が多いほど、ガラスの屈折率や反射率が向上し、さらに重厚感や輝き、光沢を増す。そのため、反射材3として、ガラス全体に対して酸化鉛の含有率が10%程度の鉛クリスタルガラス(セミクリスタルガラス)を用いることができる。好ましくは、酸化鉛の含有率が24%以上の鉛クリスタルガラス(レッドクリスタルガラス)が好適に用いられる。さらに好ましくは、酸化鉛の含有率が30%以上の鉛クリスタルガラス(フルレッドクリスタルガラス)がより好適に用いられる。 【0015】 さらに、このクリスタルガラス3の上面は、略半円状に形成されており、その表面に複数のカット面3aが形成されている。このカット面3aは、平面に形成されており、各カット面3aは異なる方向に配向し、各カット面3aにおいて太陽光等の光の屈折及び反射角度を異ならせてある。 【0016】 このような鉛クリスタルガラスを用いることにより、クリスタルガラスに入射する光は、上面の各カット面3aで反射及び屈折透過し、角度の異なる各カット面3aでの屈折によるプリズム効果によって、様々な波長の光として分光されるので、七色に輝いているように見せることができ、非常に目立たせることができる。よって、ゴルフマーカー1は、グリーン上で輝いているように見え、遠方からでも容易に認識することができると共に、より美しく認識させることができる。さらに、プリズム効果は、ガラスの屈折率が高いほどより強く表れるため、酸化鉛の含有率が高い方がより好ましい。 【0017】 なお、クリスタルガラス3の形状及びその表面のカット面3aの形状や面数は、適宜選択すればよい。 【0018】 また、図3に示すように、クリスタルガラス3の下面は平坦に形成されると共に、その下面には、ミラー層4と識別表示部5が形成されている。ミラー層4は、クリスタルガラス3の下面に銀鏡反応により銀を蒸着させ、又はアルミニウムの真空蒸着により形成される。このミラー層4によって、クリスタルガラス3の上面から入射した太陽光等の光を確実に反射させることができる。よって、例えば、夕方のように日が落ちかけて周囲が薄暗くなった場合であっても、入射した光をミラー層4により確実に反射させることができ、街頭等の弱い光であっても、十分に輝かせることができ、薄暗い環境においても十分に識別することが可能となる。 【0019】 識別表示部5は、ミラー層4をレーザー加工又はサンドブラスト加工によって、文字、ロゴ等の形状に沿ってミラー層4を除去することにより形成される。図4に示すように、識別表示部5は、使用時に認識させる形状に対して反転した形状に形成される。さらに、識別表示部5には着色剤Cが充填されている。 【0020】 上述のように、クリスタルガラス3の上面には異なる方向に配向した複数のカット面3aが形成されているため、目視の方向によって反射する光の強さが異なる。反射する光の強い方向ではマーカーは輝いて見え、弱い方向ではクリスタルガラスの内部を観察することができる。よって、プレーヤーは自らの視点を変えて、反射される光の弱い方向を選択してクリスタルガラス3内部の識別表示部5を認識することができる。これによって、プレーヤーは識別表示部5の手がかりに簡単にゴルフマーカー自体を識別することができる。 【0021】 なお、識別表示部5の形状は、同図に示す如き文字の他、記号、図形、ロゴ等適宜選択できる。 【0022】 次に、図5を参照しながら、ゴルフマーカー1の製造工程について説明する。 まず、同図(a)に示す如く、クリスタルガラス3を基盤2に取付可能な形状にカットすると共に、クリスタルガラス3の下面を平坦に形成し、クリスタルガラス3の上面を半球状に形成して、その表面に複数のカット面3aを形成する。 【0023】 次に、同図(b)に示すように、そのクリスタルガラス3の下面に銀鏡反応により、ミラー層4を形成する(ステップSa)。そして、同図(c)に示すように、表示させる文字、ロゴ等の形状に合わせて、レーザー加工又はサンドブラストによりミラー層4を除去して、識別表示部5を形成(ステップSb)し、同図(d)に示すように、その識別表示部5に着色剤Cを充填して識別表示部5を着色する(ステップSc)。着色剤Cは公知の顔料、染料等が用いられる。 【0024】 そして、同図(e)に示すように、嵌合部2aを設けた基盤2にそのクリスタルガラス3を嵌合させて(ステップSd)、ゴルフマーカー1が完成する。なお、基盤2へのクリスタルガラス3の取付手段は、嵌合に限られず、接着、溶着等使用に際しクリスタルガラス3が基盤2から脱落しない強度を維持できる取付手段であれば、特に限定されない。 【0025】 最後に、他の実施形態の可能性について言及する。 上記の実施形態において、ゴルフマーカー1は平面視円形に形成した。しかし、ゴルフマーカーの形状は円形に限られず、三角、四角等の多角形状に形成してもよく、さらに、例えば、図6(a)に示す如き、ハート形状や同図(b)に示すような矢印型等、様々な形状に形成することができる。 【0026】 また、上記の実施形態において、クリスタルガラス3は基盤2のほぼ全面に1個取り付けた。しかし、取り付けられるクリスタルガラスの個数は限定されるものではなく、例えば、同図(b)に示す如く、直線状に配置してもよい。なお、クリスタルガラス3の基盤2上の配置、レイアウトは適宜設計可能である。 【0027】 さらに、複数配置したクリスタルガラスにおいて、これらクリスタルガラスの大きさ、形状、色等は個々に選択することができ、例えば、同図(c)に示すように、クリスタルガラスの周辺に配置した小さいクリスタルガラスの内、1つのクリスタルガラスの色を異ならせても構わない。 【0028】 また、上記の実施形態において、反射材3にクリスタルガラスを用いたが、クリスタルガラスに代えて、アクリル等の光の入射・反射可能な材料で構成しても構わない。例えば、アクリルの場合、クリスタルガラスに比べ、より安価にゴルフマーカーを製造できる点で優れているが、光の反射、屈折率等においてクリスタルガラスの方が優れており、より光を反射、屈折させることができるため、輝きの面ではクリスタルガラスの方が優れている。 【0029】 また、上記実施形態では、識別表示部5に着色剤Cを充填させて着色を施したが、反射材の下面の大半に着色を施し、着色を除去した部分を識別表示部としても構わない。しかし、反射材の下面の大半に着色を施してしまうと、光のフィルタリングにより反射効率が低下するため、上記実施形態の方が優れている。 【産業上の利用可能性】 【0030】 本発明は、ゴルフマーカーとして利用することができる。また、基盤を介して、手袋や帽子等に取り付けることにより、アクセサリーとしても利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明に係るゴルフマーカーの平面図である。 【図2】図1の側面視破砕図である。 【図3】反射材底面の部分拡大図である。 【図4】反射材の底面図である。 【図5】ゴルフマーカーの製造工程を示す概略図である。 【図6】本発明に係る他の実施形態を示す平面図である。 【符号の説明】 【0032】 1:ゴルフマーカー、2:基盤、2a:取付部、3:反射材(クリスタルガラス)、3a:面(カット面)、4:ミラー層、5:識別表示部、C:着色剤
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| 【出願人】 |
【識別番号】506210059 【氏名又は名称】大伍貿易株式会社 【識別番号】506248580 【氏名又は名称】吉田 剛
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| 【出願日】 |
平成18年6月19日(2006.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102048 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 光司
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| 【公開番号】 |
特開2007−330712(P2007−330712A) |
| 【公開日】 |
平成19年12月27日(2007.12.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−169411(P2006−169411) |
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