| 【発明の名称】 |
医療用チューブと該医療用チューブと連結される医療用器具の連結部のコネクター |
| 【発明者】 |
【氏名】幸 毅彦
|
| 【要約】 |
【課題】コネクターにより医療用チューブと医療用器具の連結部を連結した際に、コネクターと医療用器具の連結部、および医療用チューブを隙間および段差の無い連続した内部液流路を形成可能なコネクターの提供。
【解決手段】医療用チューブ1ならびに該医療用チューブと通液可能に連結される医療用器具の連結部5が挿入される内腔、および該内腔内に挿入される前記医療用チューブ1と医療用器具の連結部5の各先端部を停止する立設壁31を有し、かつ該立設壁31はチューブ挿入側から医療用器具の連結部5側に向かって拡大したテーパー状の内腔面41を形成した医療用チューブ1と医療用器具を連結したコネクター21において、前記立設壁31が医療用器具の連結部が挿入される側の側面に突起部を有することを特徴とするコネクター。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 医療用チューブならびに該医療用チューブと通液可能に連結される医療用器具の連結部が挿入される内腔、および該内腔内に挿入される前記医療用チューブと医療用器具の連結部の各先端部を停止する立設壁を有し、かつ該立設壁はチューブ挿入側から医療用器具の連結部側に向かって拡大したテーパー状の内腔面を形成している医療用チューブと医療用器具を連結するコネクターにおいて、前記立設壁が医療用器具の連結部が挿入される側の側面に突起部を有することを特徴とするコネクター。 【請求項2】 前記突起部が内腔内に挿入された医療用器具の連結部先端の押圧により変形して、前記立設壁と医療用器具の連結部の内腔面を隙間と段差の無い連続内腔面とすることができるものであることを特徴とする請求項1記載のコネクター。 【請求項3】 前記突起部を有するコネクターの硬度が、内腔内に挿入された医療用器具の連結部の硬度より小さく、かつ内腔内に挿入された医療用チューブの硬度より大きいことを特徴とする請求項1または2記載のコネクター。 【請求項4】 コネクターと該コネクターの内腔内に挿入された医療用チューブが共にポリ塩化ビニル樹脂で構成されたものであることを特徴とする請求項3記載のコネクター。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は輸液セット、輸血セットあるいは血液回路等の医療用器具の連結部と医療用チューブとを連結するために使用するコネクターに関する。 【背景技術】 【0002】 医療用チューブと該医療用チューブと連結される輸液セット、輸血セット、血液回路等の医療用器具の連結部を連結するコネクターにより前記各部材を連結した場合、これら部材の連結された内腔面に段差があると該段差に薬品や血液が滞留し、血液が滞留し、血液の凝固、微量薬液の注入不足等を起こし、また、該コネクターが透明性なものである場合、見た目にも残留した血液や薬品が見えるため患者や医療従事者に不快感を与える。 【0003】 チューブ接続部と医療用器具接続部を備えた医療用コネクターであって、該コネクターは先端から後端部まで延びる内部通路を有し、かつ前記後端部は医療用器具接続用のルアーテーパー部を形成した医療用コネクターは知られている(特許文献1)。しかしながら、該医療用コネクターはチューブと医療用器具接続部を連結した際にコネクター内腔面と医療用器具接続部の内腔面の間に隙間および段差の無い連続した内腔面を形成可能なものではなかった。 【特許文献1】特開2000−245851号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、輸液セット、輸血セットあるいは血液回路等の医療用器具の連結部と医療用チューブとを連結する際、前記両者の接合部またはその近傍において隙間や段差の生じ難い、例えば前記両者の内径が異なる場合であっても、その接合部または近傍において隙間や段差の生じ難いコネクターを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は医療用チューブならびに該医療用チューブと通液可能に連結される医療用器具の連結部が挿入される内腔、および該内腔内に挿入される前記医療用チューブと医療用器具の連結部の各先端部を停止する立設壁を有し、かつ該立設壁はチューブ挿入側から医療用器具の連結部側に向かって拡大したテーパー状の内腔面を形成した医療用チューブと医療用器具を連結したコネクターにおいて、前記立設壁が医療用器具の連結部が挿入される側の側面に突起部を有することを特徴とするコネクターを提供することにより、前記技術課題を解決することができた。 【0006】 以下、本発明を具体的に説明する。 図1に示すコネクター2は、医療用合成樹脂チューブ1と該医療用合成樹脂チューブ1と通液可能に連結される医療用器具の連結部5が挿入される内腔、および該内腔内に挿入された医療用チューブ1と医療用器具の連結部5の各先端部を停止する立設壁3を有して構成されるものであり、立設壁3の内腔面4がチューブ挿入側から医療用器具の連結部側に向かって拡大したテーパー状の内腔面4を形成されているのでコネクター2の内腔内に挿入された医療用チューブ1と医療用器具の連結部5、および立設壁3で構成される液通路である内腔は比較的に段差部、あるいは血液の滞留部が少ないものではあるが、立設壁3と医療用器具の連結部15の先端部の間に間隙7が形成され、該間隙7が液体の滞留部となったり、あるいは液体の流れを阻害してしまう、という問題があった。 【0007】 これに対して本発明のコネクターは、図2に示すように医療用チューブ1ならびに該医療用チューブ1と通液可能に連結される医療用器具の連結部5を停止する立設壁31が医療用器具の連結部5が挿入される側の側面、好ましくは立設壁41のテーパー状底面の近傍の側面に突起部6を有することを特徴とする。 【0008】 前記突起部6としては、コネクター21の内腔内に挿入された医療用器具の連結部5の先端の押圧により変形して前記立設壁と医療用器具の連結部の内腔面を隙間と段差の無い連続内腔面を形成できる特性を有するものが好ましく、該特性は突起部の弾性、硬さ、あるいは可撓性等の力学的性質、大きさ、形状あるいは形成位置等の要件を考慮することによって付与することができる。 【0009】 本発明のコネクターによって医療用器具の連結部と連結される合成樹脂チューブとしては可撓性のある合成樹脂チューブ、例えば軟質ポリ塩化ビニル樹脂のチューブが挙げられ、これら合成樹脂チューブと連結される医療用器具の連結部としては、例えば針、点滴筒、混注器、三方活栓等の医療用器具の管状連結部が挙げられる。 【0010】 また、本発明のコネクターとしては、該内腔内に挿入される合成樹脂チューブとの密着性が高く、かつ合成樹脂チューブより硬質の樹脂で構成されたものが、該コネクターと合成樹脂チューブとの接着性が向上して好ましい。例えば前記コネクター2は医療用チューブ1が軟質ポリ塩化ビニル樹脂である場合には、該軟質ポリ塩化ビニル樹脂より硬質の同種類の樹脂、例えば硬質のポリ塩化ビニル樹脂で構成されたものが接着性が大きくなり好ましい。さらに、該コネクターの硬度は、該コネクターの内腔内に挿入される医療用器具の連結部の硬度に比較して小さく、かつ該医療用器具の連結部の先端部によって変形して、前記立設壁と医療用器具の連結部の内腔面を隙間と段差の無い連続内腔面とすることができるものが好ましい。 【発明の効果】 【0011】 本発明のコネクターを使用することにより、医療用チューブと医療用器具の連結部を段差を形成することなく連結できるので、該コネクターの内腔前記連結部に薬品や血液が滞留し、血液が滞留し、血液の凝固、医薬品の不連続な投与を起こしてしまうことがなく、また、該コネクターが透明性なものである場合でも残留した血液や薬品による患者や医療従事者に不快感を与えることがなく、かつ医療用チューブと医療用器具の管状連結部を両者が離脱することがないように強固に連結可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 軟質ポリ塩化ビニル樹脂のチューブと輸液セットの連結部の連結 【実施例1】 【0013】 硬質のポリ塩化ビニル樹脂で構成されたコネクター21により、軟質のポリ塩化ビニル樹脂で構成された医療用チューブと輸液セットの連結部を連結した。該連結部はコネクター21を構成する硬質のポリ塩化ビニル樹脂より硬質のポリカーボネート樹脂で構成されているので、前記輸液セットの連結部を前記軟質のポリ塩化ビニル樹脂で構成された医療用チューブと連結するに際して、図2に示す状態から前記輸液セットの連結部の先端部により突起部6を医療用チューブ挿入側に押圧して該突起部6を変形させることができ、該変形によって立設壁31のテーパー状内腔面41および輸液セットの連結部の内腔面を段差の無い連続した内腔面として形成したものである。 【図面の簡単な説明】 【0014】 【図1】従来例のコネクターの医療用チューブと医療用器具の連結部の接続状態を示す模式的断面図である。 【図2】医療用器具の連結部によって立設壁を押圧変形する前の本発明のコネクターの接続状態を示す模式的断面図である。 【図3】医療用器具の連結部によって立設壁を押圧変形後の本発明のコネクターの接続状態を示す模式的断面図である。 【符号の説明】 【0015】 1 医療用合成樹脂チューブ 11 医療用合成樹脂チューブの内腔面 2 コネクター 21 コネクター 3 立設壁 31 立設壁 4 立設壁のテーパー状内腔面 41 立設壁のテーパー状内腔面 5 医療用器具の連結部 6 突起部 7 間隙部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000153030 【氏名又は名称】株式会社ジェイ・エム・エス
|
| 【出願日】 |
平成18年5月22日(2006.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100664 【弁理士】 【氏名又は名称】川島 利和
|
| 【公開番号】 |
特開2007−307302(P2007−307302A) |
| 【公開日】 |
平成19年11月29日(2007.11.29) |
| 【出願番号】 |
特願2006−141851(P2006−141851) |
|