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【発明の名称】 持久力増強・抗疲労剤
【発明者】 【氏名】矢澤 一良

【氏名】山口 宏二

【氏名】井原 亮

【氏名】竹井 伸

【氏名】木野 高男

【氏名】馬場 弘行

【要約】 【課題】持久力増強・抗疲労作用を有する医薬品、食品および動物用飼料を提供することにある。

【解決手段】ヤーコンの葉を有効成分とする持久力増強・抗疲労作用を有する医薬品、食品および動物用飼料を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヤーコン(Smallanthus sonchifolius)の葉に含まれている成分を含有することを特徴とする持久力増強・抗疲労剤。
【請求項2】
前記成分がヤーコン(Smallanthus sonchifolius)の葉の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項1に記載の持久力増強・抗疲労剤。
【請求項3】
前記抽出物が水又は有機溶剤による抽出物であることを特徴とする請求項2に記載の持久力増強・抗疲労剤。
【請求項4】
ヤーコン(Smallanthus sonchifolius)の葉に含まれている成分を含有することを特徴とする持久力増強・抗疲労作用を有する健康食品。
【請求項5】
前記成分がヤーコン(Smallanthus sonchifolius)の葉の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項4に記載の健康食品。
【請求項6】
食物又は飲料の形態になっていることを特徴とする請求項4又は5に記載の健康食品。
【請求項7】
ヤーコン(Smallanthus sonchifolius)の葉に含まれている成分を含有することを特徴とする持久力増強・抗疲労作用を有する動物用飼料。
【請求項8】
前記成分がヤーコン(Smallanthus sonchifolius)の葉の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項7に記載の動物用飼料。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
持久力増強・抗疲労作用を目的とした医薬品、食品および動物用飼料に関する。
【背景技術】
【0002】
健康志向が高まっている現在、スポーツと栄養・生理機能との関係についての認識が深まっている。このような中で、エネルギー補給、疲労回復、さらに瞬発力や持久力増強、身体作りなど様々な場面でスポーツフーズが利用されている。中でも、持久力増強剤および抗疲労剤は、スポーツ選手の成績向上のためのみならず、ふつうの人が仕事をする上での持久力維持や、活力あふれる生活を送るためのものとして多く使用されている。これら持久力増強剤および抗疲労剤の多くは、ビタミン類と生薬から成り、科学的根拠のない古来からの伝承により効果を謳っているものや、カフェインやエチルアルコールを含有し、興奮、不眠などを伴うことも多く、真に健康を目的としたものとは言い難いものもあるのが実情である。このような中で、持久力増強剤および抗疲労剤は、はっきりとした有効性が認められ、科学的根拠のあるものが求められている。
【0003】
ヤーコン(英名yacon、学名Smallanthus sonchifolius)は、多年草のキク科の植物で、南米アンデス地方で栽培され、古くから食用や薬用として用いられてきた。豊富な栄養価を持ち、整腸作用、抗酸化作用、肝機能改善などに効果があると言われている。最近では、血糖値上昇抑制効果(Matsuura et al.,Yakugaku Zasshi,124(4),217−223,2004)が認められたという報告もされている。しかし、持久力増強・抗疲労に有効であるという報告は全くない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
持久力増強・抗疲労作用を有する医薬品、食品および動物用飼料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ヤーコンの葉に顕著な持久力増強・抗疲労作用があることを見出した。すなわち、本発明は、ヤーコンの葉を有効成分とする持久力増強・抗疲労作用を有する医薬品、食品および動物用飼料を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、ヤーコンの葉を有効成分とする持久力増強・抗疲労作用を目的とした医薬品、食品および動物用飼料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明に関わる「ヤーコン」とは、英名yacon、学名Smallanthus sonchifoliusをさす。
【0008】
本発明に関わるヤーコンは葉または全草を用いることができる。生のまま使用することができ、乾燥、もしくは乾燥後粉砕した粉末としても使用することができる。また、熱水抽出、メタノール、エタノール、又は酢酸エチル等有機溶媒で抽出した抽出物としても使用できる。
【0009】
本発明に関わる「持久力」とは、ある一定の作用・機能、例えば運動を継続して行うことができる能力をいう。「疲労」とは、生体がある機能を発揮した結果、その機能が低下する現象をいう。これらに限定されるものではないが例えば、「長時間水泳をし続けることができる」「長く仕事をしていても疲れない」「毎日の生活で疲れが残らない」等を挙げることができる。
【0010】
本発明に関わる持久力増強・抗疲労剤を製造するには、上記の方法で製造したヤーコン葉粉末もしくは抽出物を用いることができ、常法に従って公知の無毒性担体と組み合わせて製剤化すればよい。本発明に関わる持久力増強・抗疲労剤は、種々の剤型での投与が可能であり、例えば、経口投与剤としては錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、凍結乾燥製剤等が挙げられ、非経口投与剤としては、注射剤のほか、坐剤、噴霧剤、経皮吸収剤等が挙げられ、これらの製剤は製剤上の常套手段により調整することができる。上記の無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。また、必要に応じて、安定化剤、滑剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤等の慣用の添加剤を適宜添加することができる。本発明に関わる持久力増強・抗疲労剤において、ヤーコン粉末もしくは抽出物の投与量は、患者の年齢、体重、症状、疾患の程度、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択・決定されるが、例えば、一日あたり0.01〜10g/kg体重程度とされ、一日数回に分けて投与してもよい。
【0011】
また、本発明に関わるヤーコンは、食経験も豊富なことから安全性が高いと考えられ、持久力増強・抗疲労作用を目的として、食品として摂取することもできる。本発明に関わるヤーコンを含有することを特徴とする食品は、特定保険用食品、栄養機能性食品、又は健康食品として位置づけることができる。食品としては、例えば、ヤーコン(生のまま、乾燥粉末もしくは抽出物)に適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル剤、ペースト状等に形成したものを用いることができる。この食品は、そのまま食用に供してもよく、また種々の食品(例えばハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、パン、バター、粉乳、菓子など)に添加して使用したり、水、酒類、果汁、牛乳、清涼飲料水等の飲物に添加して使用してもよい。かかる食品の形態における本発明のヤーコンの摂取量は、対象の年齢、体重、症状、摂取スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択・決定されるが、例えば、一日あたり0.01〜10g/kg体重程度とされる。
【実施例】
【0012】
以下に本発明をより詳細に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0013】
実施例 ヤーコン葉抽出物の持久力増強・抗疲労作用
4週齢の雄性ddYマウスを用い、5日間の予備飼育後、1群10匹で2群に分けた。群構成は、対照群(水投与群)と、ヤーコン葉の70%エタノール抽出物300mg/kgを投与群とし、週5日間経口投与を行った。投与後1週目からマウスに体重の10%の重りを付加して強制水泳させ、疲労困憊し頭部が完全に5秒間水中に沈むまでの時間を測定した。その結果を表1に示す。*:p<0.05、***:p<0.005vs投与群、Studentのt−testによって検定した。
【0014】
【表1】


【0015】
ヤーコン葉抽出物投与群において遊泳時間の顕著な延長効果が認められた。この結果より、ヤーコンに持久力増強・抗疲労作用があることが示された。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明により、ヤーコン葉を有効成分とする持久力増強・抗疲労作用を目的とした医薬品、食品および動物用飼料を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】504054516
【氏名又は名称】株式会社キノス
【出願日】 平成18年3月2日(2006.3.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−230989(P2007−230989A)
【公開日】 平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願番号】 特願2006−95684(P2006−95684)