| 【発明の名称】 |
覚醒度推定装置および覚醒度推定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】畠山 善幸
【氏名】山口 勇人
|
| 【要約】 |
【課題】簡易な構成で高精度にユーザの覚醒度を推定することができる覚醒度推定装置を提供すること。
【解決手段】覚醒度推定装置1は、ユーザの呼吸波形を検出する呼吸波形検出手段3と、呼吸波形検出手段3により検出された呼吸波形の周波数毎のパワー値を検出する周波数パワー検出手段2aと、ユーザの覚醒度が高いときにおける呼吸波形に基づいて、基準周波数f1を設定する基準周波数設定手段2cと、周波数パワー検出手段2aにより検出されたパワー値のうち、基準周波数設定手段2cにより設定された基準周波数f1よりも周波数が大きいパワー値の合計を算出するパワー合計算出手段2dと、パワー合計算出手段2dにより算出されたパワー値の合計値に基づいて、ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定手段2fと、を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユーザの呼吸波形を検出する呼吸波形検出手段と、 前記呼吸波形検出手段により検出された前記呼吸波形の周波数毎のパワー値を検出する周波数パワー検出手段と、 前記ユーザの覚醒度が高いときにおける前記呼吸波形に基づいて、基準周波数を設定する基準周波数設定手段と、 前記周波数パワー検出手段により検出された前記パワー値のうち、前記基準周波数設定手段により設定された前記基準周波数よりも周波数が大きい前記パワー値の合計を算出するパワー合計算出手段と、 前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値に基づいて、前記ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定手段と、を備える、ことを特徴とする覚醒度推定装置。 【請求項2】 請求項1記載の覚醒度推定装置であって、 前記周波数パワー検出手段により検出された前記周波数毎のパワー値を正規化する正規化手段を更に備え、 前記パワー合計算出手段は、前記正規化手段により正規化された前記パワー値のうち、前記基準周波数設定手段により設定された前記基準周波数よりも周波数が大きい前記パワー値の合計を算出する、ことを特徴とする覚醒度推定装置。 【請求項3】 請求項1又は2記載の覚醒度推定装置であって、 前記覚醒度推定手段は、前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値が増加するほど、前記ユーザの覚醒度が増加したと推定する、ことを特徴とする覚醒度推定装置。 【請求項4】 請求項3記載の覚醒度推定装置であって、 前記覚醒度推定手段は、前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値と所定の閾値とを比較して、前記ユーザの覚醒度のレベルを推定する、ことを特徴とする覚醒度推定装置。 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の覚醒度推定装置であって、 前記基準周波数設定手段により設定された前記基準周波数を、前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値が所定値以上となるときにおける、前記パワー値がピークとなるときの周波数によって、更新する基準周波数更新手段を更に備える、ことを特徴とする覚醒度推定装置。 【請求項6】 請求項1乃至5記載のうちいずれか1項記載の覚醒度推定装置であって、 前記パワー値の合計値が所定周期で複数回、算出され、該算出された複数回の前記パワー値の合計値の移動平均値を算出する平均算出手段を更に備え、 前記覚醒度推定手段は、前記平均算出手段により算出された前記パワー値の合計値の移動平均値に基づいて、前記ユーザの覚醒度を推定する、ことを特徴とする覚醒度推定装置。 【請求項7】 ユーザの呼吸波形を検出する呼吸波形検出ステップと、 前記呼吸波形検出ステップにより検出された前記呼吸波形の周波数毎のパワー値を検出する周波数パワー検出ステップと、 前記ユーザの覚醒度が高いときにおける前記呼吸波形に基づいて、基準周波数を設定する基準周波数設定ステップと、 前記周波数パワー検出ステップにより検出された前記パワー値のうち、前記基準周波数設定ステップにより設定された前記基準周波数よりも周波数が大きい前記パワー値の合計を算出するパワー合計算出ステップと、 前記パワー合計算出ステップにより算出された前記パワー値の合計値に基づいて、前記ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定ステップと、を含むことを特徴とする覚醒度推定方法。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定装置および覚醒度推定方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、人体の心拍数、体動回数、及び呼吸数を検出し、これら検出された心拍数、体動回数、及び呼吸数に基づいて、覚醒度を判断する生体状態判断装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2005−95408号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところで、人の生理状態は各個人差、その日の体調等により異なるものである。したがって、上記従来の生体状態判断装置により検出された心拍数、体動回数、及び呼吸数においても、検出対象となる各個人の個人差、及び検出のタイミングにより検出誤差が生じる虞がある。したがって、覚醒度の判断の精度が低下する虞がある。一方、検出する生体情報等を増やすことで覚醒度の判断の精度を向上させることができるが、構成が複雑になる虞がある。 【0004】 本発明はこのような課題を解決するためのものであり、簡易な構成で高精度にユーザの覚醒度を推定することができる覚醒度推定装置を提供することを主たる目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するための本発明の一態様は、 ユーザの呼吸波形を検出する呼吸波形検出手段と、 前記呼吸波形検出手段により検出された前記呼吸波形の周波数毎のパワー値を検出する周波数パワー検出手段と、 前記ユーザの覚醒度が高いときにおける前記呼吸波形に基づいて、基準周波数を設定する基準周波数設定手段と、 前記周波数パワー検出手段により検出された前記パワー値のうち、前記基準周波数設定手段により設定された前記基準周波数よりも周波数が大きい前記パワー値の合計を算出するパワー合計算出手段と、 前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値に基づいて、前記ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定手段と、を備える、ことを特徴とする覚醒度推定装置である。 【0006】 この一態様によれば、簡易な構成で高精度にユーザの覚醒度を推定することができる。 【0007】 また、この一態様において、前記周波数パワー検出手段により検出された前記周波数毎のパワー値を正規化する正規化手段を更に備え、 前記パワー合計算出手段は、前記正規化手段により正規化された前記パワー値のうち、前記基準周波数設定手段により設定された前記基準周波数よりも周波数が大きい前記パワー値の合計を算出してもよい。これにより、ユーザの個人差、体調差等による呼吸波形のバラツキを抑えることができる。 【0008】 さらに、この一態様において、前記覚醒度推定手段は、前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値が増加するほど、前記ユーザの覚醒度が増加したと推定してもよい。 【0009】 この一態様において、前記覚醒度推定手段は、前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値と所定の閾値とを比較して、前記ユーザの覚醒度のレベルを推定してもよい。これにより、ユーザは覚醒度を容易に認識することができる。 【0010】 この一態様において、前記基準周波数設定手段により設定された前記基準周波数を、前記パワー合計算出手段により算出された前記パワー値の合計値が所定値以上となるときにおける、前記パワー値がピークとなるときの周波数によって、更新する基準周波数更新手段を更に備えていてもよい。これにより、より正確な基準周波数を設定することができ、より高精度に覚醒度を推定することができる。 【0011】 この一態様において、前記パワー値の合計値が所定周期で複数回、算出され、該算出された複数回の前記パワー値の合計値の移動平均値を算出する平均算出手段を更に備え、 前記覚醒度推定手段は、前記平均算出手段により算出された前記パワー値の合計値の移動平均値に基づいて、前記ユーザの覚醒度を推定してもよい。これにより、パワー値の合計値のバラツキを抑えることが可能となり、より高精度に覚醒度を推定することができる。 【0012】 上記目的を達成するための本発明の一態様は、 ユーザの呼吸波形を検出する呼吸波形検出ステップと、 前記呼吸波形検出ステップにより検出された前記呼吸波形の周波数毎のパワー値を検出する周波数パワー検出ステップと、 前記ユーザの覚醒度が高いときにおける前記呼吸波形に基づいて、基準周波数を設定する基準周波数設定ステップと、 前記周波数パワー検出ステップにより検出された前記パワー値のうち、前記基準周波数設定ステップにより設定された前記基準周波数よりも周波数が大きい前記パワー値の合計を算出するパワー合計算出ステップと、 前記パワー合計算出ステップにより算出された前記パワー値の合計値に基づいて、前記ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定ステップと、を含むことを特徴とする覚醒度推定方法であってもよい。 【発明の効果】 【0013】 本発明によれば、簡易な構成で高精度にユーザの覚醒度を推定することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。 【0015】 図1は、本発明の一実施例に係る覚醒度推定装置のシステム構成を示す概略のブロック図である。本実施例に係る覚醒度推定装置1は、後述する各種の演算処理等を行うコンピュータ本体2を中心に構成されている。なお、コンピュータ本体2は、制御、演算プログラムに従って各種処理を実行するとともに、当該装置1の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)、CPUの実行プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、演算結果等を格納する読書き可能なRAM(Random Access Memory)、タイマ、カウンタ、入出力インターフェイス(I/O)等を有している。 【0016】 コンピュータ本体2には、ユーザの呼吸波形を検出する圧力センサ等の呼吸波形検出手段3が接続されている。圧力センサは、例えば、ユーザの鼻の穴から流出又は流入する空気の圧力を検出することで、ユーザの呼吸波形(図2(a))を検出する。また、ユーザの鼻の温度変化を検出する温度センサを用いて、ユーザの呼吸波形を検出してもよく、シートベルト又はシートに配設された圧電素子等の圧力センサを用いてもよい。すなわち、ユーザの呼吸波形が検出できれば、任意の検出方法が適用可能である。 【0017】 コンピュータ本体2は、後述する周波数パワー検出手段2a、正規化手段2b、基準周波数設定手段2c、パワー合計算出手段2d、平均算出手段2e、覚醒度推定手段2f、および後述の基準周波数更新手段2g、を備えている。なお、周波数パワー検出手段2a、正規化手段2b、基準周波数設定手段2c、パワー合計算出手段2d、覚醒度推定手段2f、及び後述の基準周波数更新手段2gは、例えば、ROMに記憶され、CPUによって実行されるソフトウェアによって実現されている。また、このソフトウェアは、読書き可能な任意の記憶媒体に記憶され、CPUにより適宜読み込まれるような構成であってもよい。 【0018】 周波数パワー検出手段2aは、呼吸波形検出手段3により検出された呼吸波形の時系データのうち、任意の区間N(秒)のデータD1を取得する。また、周波数パワー検出手段2aは、データD1に対して、FFT解析(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を行い、図2(b)に示す如く、周波数毎のパワー値Pyy(f)(パワースペクトル)を求める。 【0019】 正規化手段2bは、周波数パワー検出手段2aにより検出された周波数毎のパワー値Pyy(f)に対して正規化を行い、周波数毎の正規化されたパワー値Pyy(f)’を求める(図2(c))。正規化手段2bは、例えば、周波数毎のパワー値Pyy(f)の合計値が1.0(例えば、周波数0〜1Hzの間のパワーの積分値が1.0)となるように正規化を行う。この正規化により、例えば、検出日時のよるユーザの体調変化、ユーザ毎の個人差等によるデータのバラツキを抑制することができる為、後述の覚醒度の推定精度を向上させることができる。 【0020】 基準周波数設定手段2cは、ユーザの覚醒度が高いときにおける呼吸波形に基づいて、基準周波数f1を設定する。以下、基準周波数f1の設定方法について、説明する。図3は、基準周波数f1の設定方法のフローの一例を示すフローチャートである。 【0021】 基準周波数設定手段2cは、呼吸波形検出手段3により検出された、ユーザの高覚醒時における呼吸波形を取得する(S100)。なお、ユーザが高覚醒時とは、例えば、ユーザの覚醒が高く、ユーザが眠気から確実に覚醒している状態を指し、高覚醒時における呼吸波形は実験的に求められ、記憶される。 【0022】 次に、基準周波数設定手段2cは、取得した呼吸波形に対してFFT解析を行い、周波数毎のパワー値Pyy1(f)を求める(S110)。 【0023】 その後、基準周波数設定手段2cは、求められた周波数毎のパワー値Pyy1(f)のうちパワー値Pyy1(f)が最大となる最大周波数fmaxを求める(S120)。 【0024】 さらに、基準周波数設定手段2cは、上記(S100)から(S120)の処理をN回(例えば、3回)繰り返し、N個の最大周波数fmaxを求める。基準周波数設定手段2cは、これらN個の最大周波数fmaxの平均値fmax_mを算出し、この平均値fmax_mを基準周波数f1(例えば、f1=1.0)として、設定する(S130)。 【0025】 パワー合計算出手段2dは、正規化手段2bにより正規化されたパワー値Pyy(f)’のうち、基準周波数設定手段2cにより設定された基準周波数f1よりも周波数が大きいパワー値の合計(図2(d)に示す斜線部であり、基準周波数f1よりも大きい周波数のパワー値の積分値)S1(t)を算出する。算出されたパワー値の合計値S1(t)は、図2(e)に示す如く、変化する。 【0026】 なお、パワー合計算出手段2dは、周波数パワー検出手段2aにより求められた周波数毎のパワー値Pyy(f)のうち、基準周波数f1よりも周波数が大きいパワー値の合計値S1(t)を簡易的に算出してもよい。 【0027】 平均算出手段2eは、所定時間T1(例えば、5分間)において、所定周期(例えば、N1秒間隔)で複数回、算出されたパワー値の合計値S1(t)の移動平均値S1(t)_Mを、図2(f)に示す如く、算出する。これにより、パワー値の合計値S1(t)のバラツキを抑えることができる為、後述の覚醒度の推定精度を向上させることができる。 【0028】 覚醒度推定手段2fは、平均算出手段2eにより算出された移動平均値S1(t)_Mに基づいて、ユーザの覚醒度を推定する。なお、覚醒度推定手段2fは、パワー合計算出手段2dにより算出されたパワー値の合計値S1(t)に基づいて、ユーザの覚醒度を推定してもよい。 【0029】 覚醒度推定手段2fは、平均値算出手段2eにより算出された移動平均値S1(t)_M(又は、パワー値の合計値S1(t))が増加するほど、ユーザの覚醒度が増加したと推定する。一方、覚醒度推定手段2fは、平均算出手段2eにより算出された移動平均値S1(t)_Mが低下するほど、ユーザの覚醒度が低下したと推定する。 【0030】 図4(a)乃至(c)は、任意の3人の被験者に対して、覚醒度と上記移動平均値S1(t)_ Mとの関係について、実験を行ったときの実験結果である。なお、図4(a)乃至(c)における高覚醒度、中覚醒度、及び低覚醒度は、他の覚醒度推定方法を組み合わせて高精度に推定された覚醒度である。図4(a)乃至(c)に示す如く、いずれの被験者においても、覚醒度が低下するほど、移動平均値S1(t)_Mが減少することが解かる。この実験結果によっても、上述した、覚醒度推定手段2fによる推定の信頼性が高いことが確認できる。 【0031】 また、覚醒度推定手段2fは、パワー合計算出手段2dにより算出されたパワー値の合計値S1(t)と、所定の閾値と、を比較して、ユーザの覚醒度のレベルを推定してもよい。 【0032】 例えば、覚醒度推定手段2fは、移動平均値S1(t)_Mに基づいて、ユーザの覚醒度のレベルを1〜4の4段階のレベルにより推定してもよい。この場合、覚醒度推定手段2fは、図2(f)に示す如く、移動平均値S1(t)_MがC以下のとき、覚醒度のレベルを1とし、移動平均値S1(t)_MがCより大きくB以下のとき、覚醒度のレベルを2とし、移動平均値S1(t)_MがBより大きくA以下のとき、覚醒度のレベルを3とし、移動平均値S1(t)_MがAよりも大きいとき、覚醒度のレベルを4として、推定する。ユーザは覚醒度のレベルが増加するほど、覚醒度が高くなっているとして、容易に覚醒度を認識することができる。なお、覚醒度のレベルと閾値となる移動平均値S1(t)_Mの値、及びレベルの数は、実験的に求めた任意の値が設定される。 【0033】 次に、本実施例に係る覚醒度推定装置1の処理フローについて説明する。図5は、本実施例に係る覚醒度推定装置1の処理フローの一例を示すフローチャートである。 【0034】 まず、呼吸波形検出手段3は、ユーザの呼吸波形を検出する(S200)。 【0035】 次に、周波数パワー検出手段2aは、呼吸波形検出手段3により取得したデータD1に対して、FFT解析を行い、周波数毎のパワー値Pyy(f)を求める(S210)。 【0036】 その後、正規化手段2bは、周波数パワー検出手段2aにより検出された周波数毎のパワー値Pyy(f)を正規化する(S220)。 【0037】 また、基準周波数設定手段2cは、ユーザの覚醒度が高いときにおける呼吸波形に基づいて、基準周波数f1を設定する(S230)。 【0038】 さらに、パワー合計算出手段2dは、正規化手段2bにより正規化されたパワー値Pyy(f)’のうち、基準周波数設定手段2cにより設定された基準周波数f1よりも周波数が大きいパワー値の合計値S1(t)を算出する(S240)。 【0039】 平均算出手段2eは、所定時間T1において、所定周期N1で複数回、算出されたパワー値の合計値S1(t)の移動平均値S1(t)_Mを算出する(S250)。 【0040】 次に、覚醒度推定手段2fは、平均算出手段2eにより算出された移動平均値S1(t)_Mに基づいて、ユーザの覚醒度を推定する(S260)。 【0041】 以上、本実施例に係る覚醒度推定装置1において、ユーザの呼吸波形に基づいて、パワー値の合計値の移動平均値S1(t)_Mが算出され、この算出された移動平均値S1(t)_Mに基づいて、ユーザの覚醒度が推定される。これにより、簡易な構成で高精度にユーザの覚醒度を推定することができる。 【0042】 以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。 【0043】 例えば、上記一実施例において、基準周波数設定手段2cにより設定された基準周波数f1を、更新する基準周波数更新手段2gを備える構成であってもよい。 【0044】 平均値算出手段2eにより算出された移動平均値S1(t)_Mの値(又は、パワー値の合計値S1(t))が所定値以上であり、ユーザの覚醒度が高いと判断されたとき、基準周波数更新手段2gは、既に設定された基準周波数f1をパワー値Pyy(f)’がピークとなるときの周波数f2によって、更新する。これにより、より正確な基準周波数を設定することができる。 【0045】 上記一実施例において、覚醒度推定装置1は、例えば、車両、列車、船舶、航空機等の移動体の乗員の覚醒度を推定してもよい。この場合、乗員が車両の運転席に着座した後、所定時間T2(例えば、約5分間)において、乗員がある程度、緊張状態にある為、高覚醒度の状態にあると推測される。 【0046】 したがって、基準周波数設定手段2cは、乗員が運転席に着座した後、所定時間T2中に、上記(S100)乃至(S130)の処理を行い、基準周波数f1を設定してもよい。これにより、基準周波数設定手段2cは、ユーザの覚醒度が高いときにおける呼吸波形に基づいて、基準周波数f1をより確実に設定することができる。 【産業上の利用可能性】 【0047】 本発明は、ユーザの覚醒度を推定する覚醒度推定装置に利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0048】 【図1】本発明の一実施例に係る覚醒度推定装置のシステム構成を示す概略のブロック図である。 【図2】(a)ユーザの呼吸波形の一例を示す図である。(b)周波数毎のパワー値(パワースペクトル)の一例を示す図である。(c)正規化が行われた周波数毎のパワー値の一例を示す図である。(d)基準周波数よりも大きい周波数のパワー値の合計値の一例を示す図である。(e)時系列によるパワー値の合計値の変化の一例を示す図である。(f)パワー値の合計値の移動平均値の一例を示す図である。 【図3】基準周波数の設定方法のフローの一例を示すフローチャートである。 【図4】(a)覚醒度と移動平均値との関係を示す実験結果の一例である。(b)覚醒度と移動平均値との関係を示す実験結果の一例である。(c)覚醒度と移動平均値との関係を示す実験結果の一例である。 【図5】本発明の一実施例に係る覚醒度推定装置の処理フローの一例を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0049】 1 覚醒度推定装置 2 コンピュータ本体 2a 周波数パワー検出手段 2b 正規化手段 2c 基準周波数設定手段 2d パワー合計算出手段 2e 平均算出手段 2f 覚醒度推定手段 2g 基準周波数更新手段 3 呼吸波形検出手段
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003207 【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年1月24日(2006.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
|
| 【公開番号】 |
特開2007−195615(P2007−195615A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月9日(2007.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2006−15105(P2006−15105) |
|