| 【発明の名称】 |
冷蔵ショーケース |
| 【発明者】 |
【氏名】幸若 敏昭
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| 【要約】 |
【課題】収容された冷蔵物が見やすく、冷蔵物の出し入れや清掃が容易であって、圧迫感も少なく、冷蔵物の風味を維持することのできる冷蔵ショーケースを提供する。
【解決手段】冷蔵ショーケース10は、冷蔵物を収容するための陳列室1と、陳列室1内を冷却するための冷却装置を内蔵する機械室2とが隔壁3を挟んで水平方向に並列配置され、陳列室1の少正面と上面との境界を含む領域を覆う透明なフロントカバー4と、陳列室1内の底部上面に設けられた氷結面と、冷却装置から延設され底部下面に配管された冷却管と、底部に設けられた給水口および排水口33と、陳列室1の背面に開設された開口部を開閉可能に閉止する透明な開閉戸とを備えている。また、給水源から送水管41を経由して送られる水を浄化するための水処理装置50と、水処理装置50によって浄化された水に超音波を与える超音波処理装置40と、が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷蔵物を収容するための陳列室と、前記陳列室を冷却するための冷却装置を内蔵する機械室とが水平方向に並列配置された冷蔵ショーケースであって、前記陳列室の少なくとも正面と上面との境界を含む領域を覆う透明なフロントカバーと、前記陳列室の背面に開設された開口部を開閉する透明な開閉戸と、前記陳列室の底部の上面に設けられた氷結面と、前記冷却装置から延設され前記底部の下面に配管された冷却管と、前記底部に開設された給水口および排水口と、給水源から送られる水を浄化して前記給水口に供給する水処理手段と、を備えたことを特徴とする冷蔵ショーケース。 【請求項2】 前記氷結面の上面に、複数の貫通孔を有する緩衝部材を敷設した請求項1記載の冷蔵ショーケース。 【請求項3】 前記陳列室内を明るくするための照明器具を前記陳列室の外部に配置した請求項1または2記載の冷蔵ショーケース。 【請求項4】 前記陳列室内の温度を表示する温度表示部を、前記機械室または前記陳列室の外部に設けた請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵ショーケース。 【請求項5】 前記機械室の正面から上面までの領域の少なくとも一部に着脱可能な開閉扉を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の冷蔵ショーケース。 【請求項6】 前記水処理手段として、光触媒が塗布された浄化材を内蔵する浄化器と、前記浄化器内の水を殺菌する殺菌灯と、を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の冷蔵ショーケース。 【請求項7】 前記浄化材を、前記浄化器を通過する水によって回転する回転体に設けた請求項6記載の冷蔵ショーケース。 【請求項8】 前記回転体に、ゲルマニウムを含む材料で形成された撹拌部材を設けた請求項7記載の冷蔵ショーケース。 【請求項9】 前記水処理手段から前記給水口へ供給される水に超音波を与える超音波処理装置を設けた請求項1〜8のいずれかに記載の冷蔵ショーケース。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、寿司ネタなどの各種新鮮食材を低温保存するために寿司店や割烹などの飲食店のカウンター上に設置して使用される冷蔵ショーケースに関する。 【背景技術】 【0002】 寿司店や割烹などの店内カウンターには、所謂、ネタケースと呼ばれる冷蔵ショーケースが設置されている。このような冷蔵ショーケースとしては、前面および上面に透明壁を具備した断熱壁内に貯蔵室を構成し、断熱壁の側方に機械室を構成し、断熱壁の底壁および後壁内に冷却器を配設して、断熱壁上面の透明壁を開閉自在な扉としたもの(例えば、特許文献1参照。)などがある。 【0003】 また、前面ガラス張りの陳列室の下面側に冷凍サイクルを内蔵する機械室が配置され、陳列室内上部および陳列室下方などに冷気通路が設けられたもの(例えば、特許文献2参照。)、あるいは前面、上面および背面がガラス張りの陳列室内上方および陳列室底面裏側に冷却器が配置されたもの(例えば、特許文献3参照。)などがある。 【0004】 【特許文献1】特開平6−117745号公報 【特許文献2】特開平11−63767号公報 【特許文献3】特開2003−111650号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 特許文献1に記載されている冷蔵ショーケースの場合、断熱壁の底壁および後壁内に冷却器が配設された構造であるため、冷却器配設スペースを確保するために後壁を高くする必要がある。このため、カウンターに着席した飲食客に圧迫感を与えたり、冷蔵物の出し入れが困難となったりすることが多い。 【0006】 また、特許文献2,3に記載されている冷蔵ショーケースの場合、陳列室内上方に冷気通路あるいは冷却管が配置されているため、冷蔵物の視認性を悪化させたり、陳列室の有効スペースを狭めたりしている。また、冷気通路や冷却管が配置された状態で陳列室内の有効スペースを広く確保するには、陳列室を高くする必要があるため、前述と同様、カウンターの飲食客に圧迫感を与えたり、冷蔵物の出し入れが困難となったりしている。 【0007】 さらに、特許文献1〜3に記載された冷蔵ショーケースの場合、陳列室内の湿度が低いため、収容された冷蔵物が乾燥しがちである。このため、陳列室内にある冷蔵物は、時間経過とともに水分を失って鮮度や風味が低下することがある。 【0008】 本発明が解決しようとする課題は、収容された冷蔵物が見やすく、冷蔵物の出し入れや清掃が容易であって、圧迫感も少なく、冷蔵物の風味を維持することのできる冷蔵ショーケースを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の冷蔵ショーケースは、冷蔵物を収容するための陳列室と、前記陳列室を冷却するための冷却装置を内蔵する機械室とが水平方向に並列配置された冷蔵ショーケースであって、前記陳列室の少なくとも正面と上面との境界を含む領域を覆う透明なフロントカバーと、前記陳列室の背面に開設された開口部を開閉する透明な開閉戸と、前記陳列室の底部上面に設けられた氷結面と、前記冷却装置から延設され前記底部下面に配管された冷却管と、前記底部に開設された給水口および排水口と、給水源から送られる水を浄化して前記給水口に供給する水処理手段と、を備えたことを特徴とする。ここで、氷結面とは、冷却装置を作動させることにより、その上面に氷が形成される面をいう。 【0010】 このような構成とすれば、陳列室の少なくとも正面と上面との境界を含む領域が透明なフロントカバーで覆われた状態となるため、陳列室内に収容された冷蔵物は見やすく、開閉戸を開けば背面の開口部が開口するため冷蔵物の出し入れが容易である。また、陳列室の底部の給水口から供給される水を陳列室内に散水しながら洗浄し、洗浄後の排水は排水口から排出することが可能であるため、清掃も容易である。また、陳列室と機械室とは水平方向に並列配置され、陳列室内に冷気通路や冷却管を設ける必要もないため、陳列室の高さが抑制され、圧迫感も少ない。また、陳列室の底部の氷結面に氷を形成して陳列室内を冷却する結果、陳列室内の湿度が一定に保たれ、冷蔵物の乾燥を防止できるため冷蔵物の鮮度を良好に維持することができる。さらに、給水口から底部上面に供給される、水処理手段で改質された水を用いて氷結面に氷を形成すれば清浄な氷を形成することができるため、冷蔵物の風味を壊すことなく、維持することができる。 【0011】 ここで、前記氷結面の上面に、複数の貫通孔を有する緩衝部材を敷設すれば、当該緩衝部材上に冷蔵物を載置可能となるため、氷結面に形成された氷に冷蔵物が付着するのを防止することができる。また、氷結面の氷から昇華する水蒸気は複数の貫通孔を通して上方へ蒸散可能であるため、緩衝部材上に載置された冷蔵物が過乾燥することもない。 【0012】 一方、前記陳列室内を明るくするための照明器具を陳列室の外部に配置することが望ましい。これによって、陳列室内の冷蔵物を明るく照らすことが可能となるため、陳列効果が高まり、清潔感が向上するだけでなく、照明器具の発熱による冷却効率の低下を回避することができる。 【0013】 また、前記陳列室内の温度を表示する温度表示部を、機械室または陳列室の外部に設ければ、常時、陳列室内の温度を視認できるので、冷蔵物の保存状態を正確に把握することができる。 【0014】 さらに、前記機械室の正面から上面までの領域の少なくとも一部に着脱可能な開閉扉を設ければ、機械室内のメンテナンス、点検修理などの作業がし易くなり、便利である。また、機械室の上面に開閉扉を設ければ、開閉扉の自重によって閉止状態を保つことができるので、特にロック機構を設ける必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。 【0015】 一方、前記水処理手段として、光触媒が塗布された浄化材が内蔵された浄化器と、前記浄化器内の水を殺菌する殺菌灯と、を設けることが望ましい。このような構成とすれば、給水源から送られる水を十分に殺菌、浄化して給水口へ供給することが可能となるため、清掃用として使用する際の清潔度が高まるだけでなく、氷結面の氷形成用として使用すれば、非常に清浄な氷を形成することができる。このため、冷蔵物の風味を維持する作用をさらに高めることができる。 【0016】 この場合、前記浄化材を、前記浄化器を通過する水によって回転する回転体に設けることが望ましい。このような構成とすれば、回転体とともに水を回転させながら浄化処理することが可能となるため、浄化効率を高めることができる。 【0017】 ここで、前記回転体に、ゲルマニウムを含む材料で形成された撹拌部材を設けることができる。このような構成とすれば、撹拌部材で水を撹拌しながら浄化処理することができるため、浄化効率がさらに高まるだけでなく、ゲルマニウムによる浄化作用も得られる。 【0018】 また、前記水処理手段から前記給水口へ供給される水に超音波を与える超音波処理装置を設けることもできる。このような構成とすれば、超音波処理装置から与えられる超音波によって発生する多数の微細気泡を含有した水を給水口へ供給可能となる。微細気泡を含有する水は、そうでない水に比べ、冷却されやすくなるため、氷結面の氷形成用として使用すれば、氷形成時間を短縮することができる。 【発明の効果】 【0019】 本発明により、収容された冷蔵物が見やすく、冷蔵物の出し入れや清掃が容易であって、圧迫感も少なく、冷蔵物の風味を維持することのできる冷蔵ショーケースを提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である冷蔵ショーケースを示す正面側斜視図、図2は図1に示す冷蔵ショーケースの背面側斜視図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は図1に示す冷蔵ショーケースの陳列室内部の清掃状態を示す断面図である。 【0021】 図1〜図3に示すように、本実施形態の冷蔵ショーケース10は、平面視形状、正面視形状および背面視形状がそれぞれ横長の長方形をなす外観形状であって、冷蔵物を収容するための陳列室1と、陳列室1内を冷却するための冷却装置(図示せず)を内蔵する機械室2とが水平方向に並列配置されている。陳列室1と機械室2との間は断熱性を有する隔壁3で区画されている。また、給水源(図示せず)から送水管41を経由して送られる水を浄化するための水処理装置50と、水処理装置50によって浄化された水に超音波を与える超音波処理装置40と、が設けられている。給水源から送水管41を通過して送られてくる水は、水処理装置50、送水管42、超音波処理装置40、送水管43および給水管5をこの順番に経由して給水口24(図3参照)に供給される。 【0022】 機械室2の背面には、冷却装置をON・OFFするための冷却スイッチ12と、照明器具16をON・OFFするための照明スイッチ13と、電磁開閉弁28を開閉するための給水スイッチ17と、陳列室Rの内部の室温(冷却温度)を設定するための温度設定スイッチ14と、通常は陳列室Rの内部の温度を数字で表示し、温度設定スイッチ14の操作中は設定温度を示す温度表示部15とが配置されている。また、機械室2の上面には、その正面から上面までを含む領域を開閉するための平板状の開閉扉2aが着脱可能に装着され、機械室2の右側面には開閉扉7が着脱可能に装着されている。 【0023】 機械室2に内蔵された冷却装置などに給電するため、機械室2の背面から電源コード20が延設され、この電源コード20をAC100V(またはAC200V)の電源に接続すれば、冷蔵ショーケース10を作動させることができる。冷蔵ショーケース10の底面の四隅部分にはそれぞれゴム製の接地部材8が配置されている。機械室2内の冷却装置は複数の冷却ファン(図示せず)を備えることにより、冷却機能の向上を図っている。 【0024】 陳列室1の正面と上面との境界を含む領域は断面が滑らかな「く」字状曲面をした透明なフロントカバー4で覆われ、陳列室1の内部Rの底面および上面後部にはステンレス鋼板製の底面部材19、上面部材29が配置されている。底面部材19の下面および上面部材29の上面には、機械室2内の冷却装置から延設された冷却管18が配管されている。底面部材19の正面寄りの部分には左右方向に直線状に伸びた溝部34が設けられ、溝部34の機械室2寄りの部分には給水口24が開設され、その反対側の端部付近には排水口33が開設されている。給水口24には、外周に給水孔25aを有する、茸形状の給水具25が螺着されている。 【0025】 給水口24の下方には、陳列室1の下面を通って背面方向に配管された給水管5が連結され、給水管5の途中には電磁開閉弁28が配置されている。給水管5には、送水管43が連結され、水処理装置50および超音波処理装置40を経由して送られる水が給水管5を通って給水口24へ供給される。排水口33の下方には、陳列室1の下面を通って背面方向に配管された排水管6が連結されており、排水口33に流れ込んだ水などを、排水管6を経由して、所定の排水経路(図示せず)へ排出することができる。 【0026】 冷却スイッチ12をON操作して冷却装置を作動させると、冷却管18によって底面部材19および上面部材29が冷却され、これによって陳列室1の内部Rが設置温度まで冷却される。また、冷却管18で底面部材19が氷点下に冷却されることにより、底面部材19の上面が氷結面となり、この上面に氷22が形成される。そして、氷22の上面に、多数の貫通孔21aを有する板状の緩衝部材21を載置すれば、その上に、収容対象物である冷蔵物23を並べて陳列することができる。陳列室1の背面の開口部9には、左右方向にスライド自在な4枚の開閉戸9aが配置されており、いずれかの開閉戸9aをスライドさせれば開口部9が開放される。 【0027】 陳列室1の上方の背面寄りの部分はフロントカバー4の後縁部4aと略同一平面をなすようにステンレス鋼板製の区画部材30が配置され、フロントカバー4の後縁部4a寄りの部分にはステンレス鋼板製の遮光カバー32が着脱可能に設けられている。遮光カバー32の前縁部にはフロントカバー4の表面に向かって垂下した遮光部31が設けられ、後縁部には多数の貫通孔11が形成されている。遮光カバー32は、その後縁部下面に設けられたフック35を係止部材36に着脱可能に係止することによって固定されている。 【0028】 遮光カバー32、フロントカバー4および区画部材30によって包囲された空間内に照明器具16が配置され、照明器具16の光は、透明なフロントカバー4の後縁部4aを通して陳列室1の内部Rを照らすようになっている。また、照明器具16と上面部材29上の冷却管18との間は、区画部材30によって区画されている。なお、上面部材29の上方の空間S1および底面部材19の下方の空間S2には断熱材(図示せず)を充填することが望ましい。 【0029】 ここで、図3を参照して、冷蔵ショーケース10の使用状態について説明する。冷蔵ショーケース10は、寿司店や割烹などの飲食店に備えられたカウンター上に載置し、送水管41の上流側を水道管(図示せず)などの給水源に接続し、排水管6を所定の排水経路まで配管し、電源コード20を商用電源に接続すれば使用可能となる。この後、図2で示した機械室2の背面に配置されている冷却スイッチ12をONすると、冷却装置が作動開始し、照明スイッチ13をONすると照明器具16が点灯する。なお、送水管41を給水源に接続したり、排水管6を排水経路に配管したりしなくても、冷却機能自体は得ることができる。 【0030】 冷却スイッチ12をONした後、温度設定スイッチ14を操作して、陳列室1の内部Rの温度設定を行う。このとき、設定温度は温度表示部15に数字で表示されるので、氷点下となるように設定する。温度設定が終わったら、機械室2の背面にある給水スイッチ17を操作して電磁開閉弁28を開くと、給水具25の給水孔25aから水が吐出されるので、この水が溝部34から溢れ、底面部材19の上面に深さ5mm程度溜まったところで給水スイッチ17を再操作して給水を停止する。なお、水の深さは、必要に応じて任意に設定することができる。この後、陳列室1の内部Rが設定温度に達するまで冷却装置が連続的に運転し、設定温度に達した後は、その温度を保つように自動制御される。また、運転中の陳列室1の内部Rの温度は温度表示部15に表示される。 【0031】 底面部材19の温度が設定温度(氷点下)に達すると、溜まっている水が徐々に凍っていき、底面部材19の上面に層状の氷22が形成されるので、陳列室1の背面の開閉戸9aを開いて氷22の上面に緩衝部材21を載置すれば、その上に冷蔵物23を並べて陳列することができる。陳列室1の内部Rの温度は設定した温度に自動制御されるので、冷蔵物23を低温保存することができる。 【0032】 陳列室1の内部Rは、底面部材19の下面にある冷却管18、底面部材19の上面全体に形成された層状の氷22および上面部材29の上面の冷却管18によって冷却されるため優れた冷却機能を発揮する。なお、氷22が形成された状態においても、溝部34内の水は凍結していないので、この状態で給水スイッチ17を操作して給水孔25aから吐水させれば氷22の上面に水の層(図示せず)を形成することができる。このようにして形成された水の層(図示せず)の上に緩衝部材21を配置して、その上に冷蔵物23を載置すれば、水の層(図示せず)から発生する水蒸気によって優れた水分保持機能を得ることができる。 【0033】 また、陳列室1内の余分な水分は氷22表面に結露するので、フロントカバー4や開閉戸9aの内面が結露で曇ることがなく、良好な透明性を保つことができる。また、氷22から昇華する水蒸気が冷蔵物23に供給されるため、冷蔵物23が過乾燥することもなく、長時間にわたって鮮度を保つことができる。なお、氷22が過剰形成された場合、冷却スイッチ12を操作して除霜運転することによって氷22を溶解除去することができる。このとき氷22の溶解で生じた水は、溝部34の左端付近の排水口33から背面に向かって配管された排水管6を通して排出することができる。なお、排水管6の途中に電磁開閉弁(図示せず)を設け、その開閉操作をする排水スイッチ(図示せず)を機械室2の背面に設ければ、排水管6の開閉を容易に行うことができる。 【0034】 このように、冷蔵ショーケース10は、陳列室1は、その正面と上面との境界を含む領域を透明なフロントカバー4で覆った箱構造であるため、陳列室1の内部Rに収容された冷蔵物23は外から見やすく、開閉戸9aを開けば陳列室1の背面が開口するため冷蔵物23の出し入れや清掃も容易である。 【0035】 また、陳列室1と機械室2とは水平方向に並列配置され、冷却装置から延設された冷却管18で陳列室1の内部Rを冷却するので、陳列室1内に冷気通路や冷却管を設ける必要がない。このため、陳列室1の高さを抑制可能であり、カウンターに着席する飲食客に圧迫感を与えることもない。さらに、氷22の上面に、複数の貫通孔21aを有する板状の緩衝部材21を載置しているため、氷22に冷蔵物23が付着するのを防止することができる。 【0036】 一方、陳列室1の内部Rを照明するための照明器具16を陳列室1の上方背面寄りの部分に配置しているため、その内部Rに収容された冷蔵物23を明るく照らすことができ、陳列効果が高く、優れた清潔感が得られる。また、照明器具16を遮光カバー32で覆っているため、冷蔵ショーケース10の正面側に居る人に眩しさを与えることがない。さらに、遮光カバー32に放熱用の貫通孔11を開設するとともに、陳列室1との間は区画部材30で区画しているため、照明器具16の発熱による冷却効率の低下を回避することができる。なお、機械室2の正面に電光掲示板を設ければ、陳列室1に収容された冷蔵物23の情報や店の情報などの各種メッセージを表示することができる。 【0037】 また、陳列室1内の温度を表示する温度表示部15を、機械室2の背面に配置しているため、常時、陳列室1内の温度を視認でき、冷蔵物23の保存状態を正確に把握することができる。さらに、機械室2には開閉扉2a,7が着脱可能な装着されているため、機械室2内のメンテナンス、点検修理などの際に開閉扉2a,7を離脱させれば機械室2の上面および右側面を広く開口することが可能であり、作業性は良好である。また、この開閉扉2aはその自重によって閉止状態を保つことができるので、特にロック機構を設ける必要がなく、構造の簡素化を図ることができる。 【0038】 一方、図3に示すように、フロントカバー4の後端部に臨む位置にLED殺菌装置37が配置され、LED殺菌装置37から放射された光がフロントカバー4内を通過してフロントカバー4の内面から冷蔵物23に照射される。このため、冷蔵物23に対して殺菌作用を及ぼすことができ、冷蔵物23の鮮度維持に効果的である。また、緩衝部材21にも抗菌作用を有する光触媒を付着させているため、冷蔵物23に対する抗菌効果を得ることができる。 【0039】 次に、図4を参照して、冷蔵ショーケース10の清掃方法について説明する。図4は図1に示す冷蔵ショーケースの陳列室内部の清掃状態を示す断面図である。陳列室1の内部Rの清掃が必要となった場合、図4に示すように、給水具25(図3参照)を取り外した後の給水口24に、シャワー器具38と接続された給水ホース27の接続部26を接続する。この後、機械室2の背面の給水スイッチ17を操作して電磁開閉弁28を開けば、給水ホース27に水を供給可能な状態となるので、シャワー器具38の開閉レバー38aを操作して、シャワー器具38の先端から陳列室1の内部Rに散水しながら、清掃を行うことができる。 【0040】 シャワー器具38から散水され、洗浄に供された水は、底面部材19の上面から溝部34に集まり、排水口33(図1参照)に流れ込んだ後、排水管6を通って所定の排水経路に排出されるので、排水処理も容易である。 【0041】 本実施形態の冷蔵ショーケース10は、寿司店や割烹などの飲食店で使用する場合について説明したが、魚介類を冷蔵保管する用途に限定するものではないので、ケーキなどの生菓子などを冷蔵保管することもできる。 【0042】 次に、図1,図5〜図7を参照して、冷蔵ショーケース10を構成する水処理装置50について説明する。図5は図1に示す冷蔵ショーケースを構成する水処理装置の斜視図、図6は図5に示す水処理装置の一部切欠正面図、図7は図6におけるB−B線断面図である。図1に示す水処理装置50は、図5に示すように、電源スイッチ56,57などが設けられた操作部51と、水を浄化処理する処理部52と、を備えている。処理部52に配置された透明なケーシング53内には、送水管41を経由して送り込まれる水を浄化する円筒形の浄化器54と、浄化器54を挟んで対向配置された一対の発光部55a,55bとが配置されている。 【0043】 図6に示すように、浄化器54の上下端部を除く部分は透明部54aが設けられ、浄化器54内の軸心部分には、支軸61が回転自在に配置され、この支軸61の上下部分に円盤状のフロート64が設けられ、これらのフロート64間の支軸61の外周に、浄化材として、光触媒が塗布された4枚のチタン製の羽根板62が等間隔に取り付けられ、羽根板62の外周部分には、複数の櫛状部63aを有するゲルマニウム合金製の撹拌部材63が固定されている。セグメント形状をした透明な発光部55a,55b内にはそれぞれ複数の殺菌灯60が配置されている。 【0044】 図6,図7に示すように、未処理の水を導入するための送水管41は、浄化器54に連通した状態で水処理装置50内に配管された入水管41aに接続され、処理後の水を排出する送水管42は、浄化器54に連通した状態で水処理装置50内に配管された出水管42aに接続されている。図7に示すように、入水管41aは浄化器54の接線と平行な方向に水を送り込むように配管され、出水管42aは同方向に水を排出するように配管されている。また、図5に示すように、水処理装置50内において出水管42aから分岐配管された副出水管59が設けられ、副出水管59には、カラン58aを有する水栓器具58が取り付けられている。 【0045】 このような構成とすれば、給水源から送水管41を経由して水処理装置50へ送られる水は、浄化器54内において光触媒が塗布されたチタン製の羽根板(浄化材)62と接触することによって殺菌、浄化されるとともに、透明部54aを通して浄化器54内に照射される殺菌灯60の光によって殺菌、浄化されて送水管42から排出されるため、十分に殺菌、浄化した水を給水口24へ供給することができる。従って、図4で示したように清掃用として使用する際の清潔度が高まるだけでなく、図3で示したように、氷結面の氷形成用として使用すれば、非常に清浄な氷22を形成することができる。このため、冷蔵物23の風味を壊すことなく、長時間に渡って維持することができる。 【0046】 水処理装置50の場合,浄化材である羽根板62を、浄化器54を通過する水によって回転する支軸61に設けているため、回転体である支軸61とともに水を回転させながら浄化処理することができ、高い浄化効率を得ることができる。また、回転体である支軸61と一体化された羽根板62の外周部分にそれぞれゲルマニウム合金で形成された撹拌部材63が取り付けられている。従って、支軸61および羽根板62とともに回転する撹拌部材63で浄化器54内の水を撹拌しながら浄化処理することができる。このため、浄化効率がさらに高まるだけでなく、ゲルマニウムによる浄化作用も得ることができる。さらに、撹拌部材63には、その回転方向に突設された複数の櫛状部63aが設けられているため、これらの櫛状部63aによって水を強く撹拌しながら浄化することができる。 【0047】 一方、水処理装置50から給水口24へ供給される水に超音波を与える超音波処理装置40を設けているため、超音波処理装置40から与えられる超音波によって発生する多数の微細気泡を含有した水を給水口24へ供給可能となる。微細気泡を含有する水は、そうでない水に比べ、冷却されやすくなるため、氷結面の氷形成用として使用すれば、氷形成時間を短縮することができる。なお、図5で示したように、水処理装置50の送水管42配管部分には、水処理装置50の内において出水管42aから分岐配管された副出水管59にカラン58aを有する水栓器具58が取り付けられている。従って、カラン58aを開けば、水処理装置50および超音波処理装置40によって処理された水が吐水部58bから吐出され、飲料水や調理用水などとして使用することができる。 【産業上の利用可能性】 【0048】 本発明の冷蔵ショーケースは、寿司ネタである魚介類の冷蔵保管用として、あるいは、肉類、野菜類、ケーキなどの生菓子類の冷蔵保管用として、広く利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明の実施の形態である冷蔵ショーケースを示す正面側斜視図である。 【図2】図1に示す冷蔵ショーケースの背面側斜視図である。 【図3】図1におけるA−A線断面図である。 【図4】図1に示す冷蔵ショーケースの陳列室内部の清掃状態を示す断面図である。 【図5】図1に示す冷蔵ショーケースを構成する水処理装置の斜視図である。 【図6】図5に示す水処理装置の一部切欠正面図である。 【図7】図6におけるB−B線断面図である。 【符号の説明】 【0050】 1 陳列室 2 機械室 2a,7 開閉扉 3 隔壁 4 フロントカバー 4a 後縁部 5 給水管 6 排水管 8 接地部材 9 開口部 9a 開閉戸 10 冷蔵ショーケース 11,21a 貫通孔 12 冷却スイッチ 13 照明スイッチ 14 温度設定スイッチ 15 温度表示部 16 照明器具 17 給水スイッチ 18 冷却管 19 底面部材 20 電源コード 21 緩衝部材 22 氷 23 冷蔵物 24 給水口 25 給水具 25a 給水孔 26 接続部 27 給水ホース 28 電磁開閉弁 29 上面部材 30 区画部材 31 遮光部 32 遮光カバー 33 排水口 34 溝部 35 フック 36 係止部材 37 LED殺菌装置 38 シャワー器具 38a 開閉レバー 40 超音波処理装置 41,42,43 送水管 41a 入水管 42a 出水管 50 水処理装置 51 操作部 52 処理部 53 ケーシング 54 浄化器 54a 透明部 55a,55b 発光部 56,57 電源スイッチ 58 水栓器具 58a カラン 58b 吐水部 59 副出水管 60 殺菌灯 61 支軸 62 羽根板 63 撹拌部材 63a 櫛状部 64 フロート R 内部 S1,S2 空間
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| 【出願人】 |
【識別番号】595043907 【氏名又は名称】幸若 敏昭
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| 【出願日】 |
平成18年2月14日(2006.2.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099508 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 久
【識別番号】100116296 【弁理士】 【氏名又は名称】堀田 幹生
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| 【公開番号】 |
特開2007−215612(P2007−215612A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月30日(2007.8.30) |
| 【出願番号】 |
特願2006−37218(P2006−37218) |
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