| 【発明の名称】 |
家具転倒防止具 |
| 【発明者】 |
【氏名】関 好晴
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| 【要約】 |
【課題】従来の家具転倒防止具は、天井と家具とを突っ張り棒で固定するか、壁などに支持材を打ち込んで家具を固定する方法が主流であった。 しかし前者は、一般に天井材がボードや薄ベニヤなので、下地のある箇所を狙わないとしっかりした突っ張り力が生まれない問題があった。 後者は家具が移動したばあい、打ち込んだネジ跡などが残ってしまう問題点もあった。
【解決手段】天井材を開口して固定部材を取付けることで、家具と連結する転倒防止具は地震発生時に滑って位置移動する問題がなくなる。 家具を押さえつける力は、天井の状態に応じてするべきで、長期的な畳などの沈下に対しても、本発明は対応できる構造としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物の天井材に開口を設け、家具転倒防止具の連結部材を天井に固定し、その下部にある家具を固定するようにした家具転倒防止具。 天井に開口、固定してあるので、支持もとが地震荷重で滑べって位置移動したり脱落することがなく、家具を押さえる軟質、伸縮性材質のパットにより、天井に過度な加重が掛からないようにしていることに特色がある。 【請求項2】 天井材に設ける固定部材は、換気口や照明器具などとして利用可能な機能を備えていて、その下部にある家具を固定する接続部材に、強度的に支障のない切り欠き開口部を設けることで、連結部材を換気風や照明光の通り道として併用できるようにしたことに特色がある家具転倒防止具。 【請求項3】 新築や改造では、天井内の上階の床材や梁などに固定した部材と上述の天井固定部材を連結することで、より強度を上げることができる構造としている。 【請求項4】 家具がその位置から移動することになっても、換気口や照明器具、さらにはセキュリティ感知器などとしての機能を生かすことができるため、不要な開口とはならない。 いずれの用途もなければ、ブラインドプレートを取り付けることで、インテリア面にも配慮した方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、天井を開口して照明器具や換気口などとしての機能を併用できるようにした家具転倒防止具に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の家具転倒防止具には、天井を開口して固定するという発想はない。 これは、極力簡単に取り付けられることに主眼点を置いているからで、本来は天井の下地などしっかりした部材から支持を取らないと、家具を押さえつける長期的な効果は維持できない。 しかし実際には石膏ボードや薄ベニアなど強度のない天井材から支持を取るか、天井支持材に家具転倒防止具の押さえつけ台の一部を、なんとか掛かるようにしているのが実態である。 (例えば特許文献1、2参照)。 壁や家具に木ねじを打ち込み、長期使用時の畳や絨毯など床材の若干の沈下や、大地震時に天井の変位が起きても、転倒しない配慮をした転倒防止具はあるが、家具が移動したばあいの傷跡にたいする配慮がない。 (例えば特許文献3参照)。 【0003】 以下、図10,図11により従来の家具転倒防止具について説明する。 図10において、101は家具を固定するために天井部を押さえつける台で、あくまで天井を傷つけないように、また容易に設置できるように配慮している。 しかしこれでは大地震時において、天井材として使用される石膏ボードや薄ベニアなどの経年劣化、押さえつけ台101はよくて天井支持材の一部にしか掛からない、畳や絨毯などの沈下によって当初の押しつけ力が低下するなどの問題点をあげると、家具が転倒しないとは考えにくい。 図11においては、111は壁や家具に金属板を固定するため木ねじを打ち込んでいるもので、大地震にも強いと想定されるが、家具の移動時には壁などに傷跡が残ってしまう。 また上下一体型ではなく積み重ね式の家具のばあい、本方式は上からの押さえつけ力が無いため、大地震時にはかえって災いするケースも想定される。 【特許文献1】 特許出願平7−25619号 公報 【特許文献2】 特許出願平7−77193号 公報 【特許文献3】 特許出願平7−68547号 公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 以上述べたように、従来の家具転倒防止具は、天井を開口して天井に固定するものはなく、このため押さえつけ台が滑らないように強度の弱い天井材を過度に押しつけたりするもので、十分な対応ができているとは云いがたい。。 【0005】 しかしいつ来るかわからない大地震に備えて、本来は前述した図11のように建物に固定した、しっかりした家具転倒防止具を取り付けたくても、家具の移動などを考えるとそこまで踏み切れないことが多い。 そのため無用な開口が残ることを心配して、図10のような構造の発想が多かった。 【0006】 近年身近に日曜大工店も増えて、容易に天井開口できる工具も入手でき、必要な家具の上の天井を開口することは、さほど難しいことではない。 天井に開口して固定した部材と、家具への接触面に取り付けるパットと、それらを連結する部材で適切な押さえつけ力になるように調整できる構造とすることで、従来の家具転倒防止具にはないものとした。 【課題を解決するための手段】 【0007】 家具転倒防止具は、天井に固定した部材、長さ調整部材、ネジ付き連結部材、スプリング、パットなどで構成され、家具を常時適切に下へ押さえつける構造となっている。 【0008】 天井の固定点は水平方向に滑ることはなく、垂直方向に対しては前述のスプリングで家具を下へ無理なく押さえつける構造となっているので、長期的に畳などが沈下してもスプリングや軟質なパットで家具への適度な押さえつけ力を効かせ、大地震時にも大きな効果を期待できる。 【0009】 また本発明は、家具転倒防止具として開口した箇所を、換気やダウンライト、非常照明などの機能も持たせられる構造とすることで、従来に比べ家具転倒防止具としての性能を向上させると同時に、多機能な活用を可能なものにしたことにおおきな特色がある。 【0010】 さらに天井内で、上階の床材、もしくは梁などに固定した部材と、家具転倒防止具として天井に開口固定した部材を連結接続すると、結果的に上階の床材や梁などと家具を直接家具転倒防止具で接続したことになり、大地震時にも十分な効果を上げられる。 【発明の効果】 【0011】 上述したように本発明の家具転倒防止具は、天井面を開口固定する部材に換気口や照明器具、さらには感知器などとしての機能を付加できるようにしている。 【0012】 天井との連結部材に、強度的に問題なく、風や光の通り道として最適な大きさの開口を設け、さらには感知器の受信を妨げない開口方法とすれば、上記の目的を持たせることができる。 【0013】 新築工事のばあいなど、天井内の梁や上階の床などに固定具を取付け、これを天井開口固定部材と連結すると、さらに強固な箇所で家具を固定することになり、従来の技術に比べ、飛躍的に強度を上げることができる。 【0014】 換気設備の機能を有する天井内の連結部材と接続すれば、新築住宅ではすでに法制化されている24時間換気設備の換気口となる。 また照明器具を取り付け電源用配線工事だけ資格のある電気工事店に依頼すれば、ダウンライトや非常照明としての機能も持たせられる構造としている。 さらに東京都ではすでに規制されている非常警報設備の感知器を、天井の固定部材に付加して取り付けることもできる。 【発明の実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。 【0016】 当該考案は、天井材に開口を設け、換気口や照明器具などとして利用可能な部材11を天井に固定し、その下部にある家具と接続部材12で固定できるようにした、家具転倒防止具。 天井材に開口、固定してあるので、支持もとが横方向の地震荷重に対して滑べったり、脱落することがないことが特色。 【0017】 図1のように、天井材に部材13,14の直径以上の開口を設け、外ネジを切った部材11を天井材を貫通して、下から天井面に抑える。 部材11には、あらかじめ変形部材13と内ネジが切ってあって切り欠きのある、締付けリング14をネジ込んでおく。 【0018】 図2のように部材11を貫通して天井内で広げた回転治具15を、部材14の切り欠きにはめ込んで回転しながら押し下げ、軟質樹脂もしくは金属部材13を変形させて、天井材に密着させ、じゅうぶんな固定強度をとれるようにする。 【0019】 部材11の内部の開口径によっては、直接手を貫通させて部材13、14を天井材に密着させることもでき、このばあいは部材11は必ずしも円筒形である必要はなく、四角い筒状であったり、他の形状でも天井材を挟み込んで固定できれば同様の原理となる。 【0020】 天井材と家具との高さ調整は、図3のように、部材11に嵌め込んだ部材12、16、17をネジ込み、さし込んで行う。 部材12、17は、容易に長さを調整できる材料とする。 さし込んだ部分にはスプリングを挿入して、家具との接触面に取り付けるゴムもしくは軟質樹脂からなるパットの復元力で、常時適切な押さえつけ力が掛かるようにネジ部を回転させて高さ調整する。 部材12もしくは17には、後述する目的のための開口部を設けておく。 また部材17とパットの接合は、さし込み、ネジ込み、ボルトナット止めなどで行う。 【0021】 換気口として部材11を使用する時は、図4のように部材11にダクト材を接続できるインナー材20aを挿入し、引っ掛けもしくはネジ込んで固定する。 【0022】 照明器具としての機能をもたせるばあいは、必要な部材は照明器具の発熱に耐えられる金属や耐熱性樹脂などを使用する。 図5のようにインナー部材10として反射板のついた照明器具材を挿入し、引っ掛けもしくはネジ込んで部材11に固定する。 【0023】 いずれの用途もなければ、ブラインドプレートを取り付け、インテリア面にも配慮した方法。 ブラインドプレートの固定法として、丸形のばあいはねじ込み式やはめ込み式、四角形のばあいははめ込み式で固定する。 【0024】 図4、5において、家具との固定用の連結部材12もしくは17には、換気風もしくは光の通り道を開口しているので、その欠損を考慮した部材強度を有する必要がある。 【0025】 図6もしくは図7のように、上階の床材もしくは梁、コンクリート躯体にビス、アンカーボルトなどで固定部材21を取り付け、連結部材19a、20bで天井部材11とネジ込み、さし込んで接合する。 部材11に換気機能を持たせるばあいは、図6のように部材19aもしくは20bにダクトの接続口を設ける。 部材19aにダクト接続口を設けるときは、図のように部材19aを二重筒にしてスプリングを併設するなどして、換気路を確保できるようにする。 【0026】 部材11に照明器具10を内蔵する機能を持たせるばあいは、図7の部材19bもしくは20c、または図9の部材19aもしくは20bに、照明配線の挿入口を設ける。 【0027】 図8もしくは図9は、天井内の高さの余裕がないばあいでも、上記機能を満足させられる構造であることを示す。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】 本発明の天井開口部の固定に使用する部材側面図 【図2】 天井への固定法を示す側面図 【図3】 天井に固定した部材と、家具との連結部材の実施形態を示す側面図 【図4】 天井に固定した家具転倒防止具と、換気機能を併用した実施形態を示す側面図 【図5】 天井に固定した家具転倒防止具と、照明器具を併用した実施形態を示す側面図 【図6】 上階の床に固定した家具転倒防止具と、換気機能を併用した実施形態を示す側面図 【図7】 上階の梁に固定した家具転倒防止具と、照明器具を併用した実施形態を示す側面図 【図8】 天井内が高さ的に余裕がない状態で、上階の床に固定した家具転倒防止具と、換気機能を併用した実施形態を示す側面図 【図9】 天井内が高さ的に余裕がない状態で、上階の梁に固定した家具転倒防止具と、照明器具を併用した実施形態を示す側面図 【図10】 従来の天井部に押さえつける構造の家具転倒防止具 【図11】 従来のネジなどで固定する構造の家具転倒防止具 【符号の説明】 【0029】 10 部材11に内蔵する照明器具 11 天井を貫通して固定し、多機能性を持たせた部材 12もしくは17 開口を設けた転倒防止用の連結材で、高さ調整のために切断しや すい、金属もしくは合成樹脂材 13 押し下げられて広がり、天井板を挟む変形部材 14 部材11と合わせたネジが切ってあったり、引っかけで部材13 を天井板に押しつける部材 15 部材14の上部の切り欠きと、かみ合わせて部材13を押し下げ る締め付け部材 16 高さ調整のためのネジ部と、スプリングを収納する機能を有する 連結部材 18 高さ調整後、適度の押さえつけ力を天井板や家具に与えるスプリ ング 19 換気ダクトの接続口や、照明配線並びに排熱のルートにもなる部 材で、必要なばあい2重筒の構造とする 20 部材11と上階固定部を連結する部材 21 上階の床材や梁に固定する部材 22 家具に接触する、ゴムや軟質の合成樹脂からなるパット 23 アンカーボルト 24 固定ネジ
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| 【出願人】 |
【識別番号】505290106 【氏名又は名称】第一技研株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年7月5日(2005.7.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−14708(P2007−14708A) |
| 【公開日】 |
平成19年1月25日(2007.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願2005−223379(P2005−223379) |
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