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【発明の名称】 口腔ブラシ
【発明者】 【氏名】トーマス、イー.デブリン

【氏名】マイケル、エフ.ロバーツ

【氏名】フィリップ、エム.ブラウン

【要約】 【課題】本発明は、口腔器具、たとえば口腔ブラシに関する。口腔器具、たとえば口腔ブラシでは、歯をブラッシングしている間に、隣接歯間や歯肉内側の清浄化および/または歯肉刺激を行うことができる。そして、規則正しくフロスはしていないが口腔ブラシは規則正しく使っているユーザー達が、本発明の口腔ブラシを使った場合、フロスはしていないが従来の口腔ブラシを同じ規則性を有して使った場合に彼らに提供される利益と比較して、たとえば歯肉炎が減少するといったような臨床上の利益を提供すること。

【解決手段】提供される口腔器具は、口腔ブラシ10を含み、この口腔ブラシ10が毛房と回転性部材20とを含み、さらにこの回転性部材20が、口腔の隣接歯間領域と歯肉内側領域に入り込むように作られた、半径方向に延びる先端部30を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔ブラシにおいて、
口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、
ヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素と、
ヘッドに取り付けられた回転性構成要素とを備えて成り、
この回転性構成要素が、中心部分と、この中心部分から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、この各突出部が、相対的に広い基部から相対的に狭い先端部まで先細になっていることを特徴とする口腔ブラシ。
【請求項2】
回転性構成要素が、ヘッドの上面に実質的に平行な回転軸を中心に回転するように取り付けられている、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項3】
ヘッドが、回転性構成要素が自由に回転できるように位置付けられたスロットを含む、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項4】
回転性構成要素が、回転性構成要素の外側の縁部から軸方向に延びるウエブを含み、回転性構成要素の回転中に歯茎と接触するようになっている、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項5】
回転性構成要素の寸法と突出部の数とが、先端部が、人の歯の平均的な間隔に実質的に一致する間隔を外周方向で有して配されるように選択される、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項6】
先端部の端がつながって、円形もしくは半球体を成す、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項7】
先端部が、口腔の隣接歯間領域および歯肉内側領域に入り込むように形成されている、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項8】
先端部の厚さが、0.07インチより小さい、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項9】
先端部の厚さが、実質的に0.005から0.025インチである、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項10】
先端部の長さが、実質的に0.1から0.4インチである、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項11】
先端部を形成する材料の押込硬度の読み取り値が、実質的に25から85ショアーAである、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項12】
先端部を形成する材料の押込硬度の読み取り値が、実質的に55から75ショアーAである、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項13】
先端部が、熱可塑性エラストマーで成形される、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項14】
回転性構成要素が、単一に設けられて、口腔ブラシに一体化した部分となっている、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項15】
回転性構成要素が、熱可塑性エラストマーで成形される、請求項14記載の口腔ブラシ。
【請求項16】
歯清浄化構成要素が、毛、フィンおよび細長エラストマー部材から選択される、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項17】
第2の回転性構成要素をさらに含む、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項18】
各回転性構成要素が、ヘッドの上面に実質的に平行な回転軸を中心に回転できるように取り付けられている、請求項17記載の口腔ブラシ。
【請求項19】
突出部が、中心部分から半径方向に延びる異なる長さの複数の毛を含み、これら毛の先端部が、つながって前記突出部の形状を成す、請求項18記載の口腔ブラシ。
【請求項20】
回転性構成要素の回転軸同士が、共線を成さない、請求項18記載の口腔ブラシ。
【請求項21】
回転性構成要素の回転軸同士が、実質的に5から45度の角度を成す、請求項20記載の口腔ブラシ。
【請求項22】
回転性構成要素がヘッドの端部に位置付けられている、請求項17記載の口腔ブラシ。
【請求項23】
回転性構成要素が、歯茎をマッサージし清浄化するように形成されたマッサージ突出部をさらに含む、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項24】
口腔ブラシにおいて、
口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、
ヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素と、
一対の回転性構成要素とを備えて成り、
各回転性構成要素が、(a)回転軸を中心にして回転するようにヘッド上に回転可能に取り付けられている中心部分と、(b)この中心部分の外周に間隔を有して配されて外周から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、各突出部の有する先端部が、口腔の隣接歯間領域に入り込むように形成され、この回転性構成要素が、それらの回転軸同士が共線を成さないように、取り付けられていることを特徴とする口腔ブラシ。
【請求項25】
突出部が、毛房、中実(solid)の先細部材、フィン、およびこれらの組み合わせから選択される、請求項24記載の口腔ブラシ。
【請求項26】
回転性構成要素の回転軸同士が、ヘッドの上面に実質的に平行な平面を成す、請求項24記載の口腔ブラシ。
【請求項27】
回転性構成要素の回転軸同士が、実質的に5から45度の角度を成す、請求項24記載の口腔ブラシ。
【請求項28】
回転性構成要素がヘッドの端部に位置付けられている、請求項24記載の口腔ブラシ。
【請求項29】
回転性構成要素がヘッドの端部附近に位置付けられ、一対の毛房が回転性構成要素の前方に位置付けられて、裏歯まわりを清浄化する、請求項24記載の口腔ブラシ。
【請求項30】
各回転性構成要素の先端部の端がつながって、円形もしくは半球体を成す、請求項24記載の口腔ブラシ。
【請求項31】
口腔ブラシにおいて、
口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、
ヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素と、
ヘッドに取り付けられた回転性構成要素とを備えて成り、
この回転性構成要素が、中心部分と、この中心部分から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、これら突出部が、隣接歯間領域に入り込むように形成されて、厚さが0.03インチより小さい先端部を含むことを特徴とする、口腔ブラシ。
【請求項32】
突出部がフィンを含む、請求項31記載の口腔ブラシ。
【請求項33】
フィンがエラストマー部材を含む、請求項32記載の口腔ブラシ。
【請求項34】
フィンが毛を1列に並べたものを含む、請求項32記載の口腔ブラシ。
【請求項35】
突出部が毛房を含む、請求項31記載の口腔ブラシ。
【請求項36】
先端部が、毛房の円錐形部分を含む、請求項35記載の口腔ブラシ。
【請求項37】
回転性構成要素が、実質的に星形になっている、請求項31記載の口腔ブラシ。
【請求項38】
回転性構成要素が、中心ハブと、この中心ハブから半径方向に延びる複数の毛とを含み、これらの毛の先端部がつながって星形を成す、請求項37記載の口腔ブラシ。
【請求項39】
回転性構成要素が、一体化したエラストマー部材を含む、請求項37記載の口腔ブラシ。
【請求項40】
口腔ブラシにおいて、
口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、
ヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素と、
ヘッドに取り付けられて、中心部分と、この中心部分から半径方向に延びる複数のフィンとを含む、回転性構成要素とを備えて成ることを特徴とする、口腔ブラシ。
【請求項41】
口腔ケア器具において、
口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、
ヘッドに取り付けられた回転性構成要素とを備えて成り、
この回転性構成要素が、中心部分と、この中心部分から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、各突出部が、相対的に広い基部から相対的に狭い先端部まで先細になっていることを特徴とする、口腔ケア器具。
【請求項42】
口腔ケア器具において、
口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、
一対の回転性構成要素とを備えて成り、
各回転性構成要素が、(a)回転軸を中心にして回転するようにヘッド上に回転可能に取り付けられている中心部分と、(b)この中心部分の外周に間隔を有して配されて外周から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、各突出部の有する先端部が、口腔の隣接歯間領域に入り込むように形成され、この回転性構成要素が、それらの回転軸同士が共線を成さないように、取り付けられていることを特徴とする、口腔ケア器具。
【請求項43】
口腔の隣接歯間領域を清浄化する方法において、
口腔ブラシであって、口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部、このヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素、およびヘッドに取り付けられて、中心部分と、この中心部分から半径方向に延びる複数の突出部とを有する回転性構成要素とを備えて成る口腔ブラシを口腔に挿入し、そして、回転性構成要素を歯や歯茎上で回転させて、突出部を隣接歯間領域に入り込ませる動きで、歯をブラッシングすることを特徴とする、方法。
【請求項44】
ヘッドの本体部が、本体部の第1面から本体部の第2面までくり貫く開口部を含み、回転性構成要素がこの開口部へ延びる、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項45】
先端部を形成する材料の押込硬度の読み取り値が、実質的に55ショアーAから実質的に85ショアーAである、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項46】
先端部を形成する材料の押込硬度の読み取り値が、実質的に65ショアーAから実質的に80ショアーAである、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項47】
回転性構成要素が、実質的に0.3インチのピッチを有する、請求項1記載の口腔ブラシ。
【請求項48】
ヘッドの本体部が、
本体部の第1部分へ延びる第1くぼみと、
ヘッドの第2部分へ延びる第2くぼみとを備えて成り、
前記第1の回転性構成要素が、第1くぼみによって成された領域へ延びるように取り付けられ、
前記第2の回転性構成要素が、第2くぼみによって成された領域へ延びるように取り付けられていることを特徴とする、請求項17記載の口腔ブラシ。
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、口腔器具、たとえば口腔ブラシに関する。
【0002】
一般に、ヘッドに植えられた毛房を有する従来の歯ブラシは、歯の平面、そして毛が近づける歯間領域や歯茎縁(line)に沿った領域のプラーク除去に有効である。しかし、そのような歯ブラシでも、毛房が入り込めない、届かない隣接歯間領域や歯肉内側(sub-gingival)領域(歯と歯肉の間)は清浄化できないのが普通である。これは、歯間のすき間を、毛は、素通りしたり軽く払ったりするだけのことが多く、通常は、歯間乳頭の後ろ側や歯茎縁の内側には、物理的に届かないようになっているからである。これらの領域(鞍部(col)領域や歯肉内側領域)を清浄化するには、一般的に、デンタルフロスを用いて歯間にフロスをしなければならない。
【0003】
フロスをすれば、歯間の歯肉上側(supra-gingival)領域や歯肉内側領域を効果的に清浄化できるが、多くの人の場合、規則正しくフロスを行わない。規則正しくフロスをしないと、歯肉炎を引き起こし、これはさらに深刻な歯茎の疾患に至るおそれがある。これらの問題は、規則正しく歯のブラッシングを行っていても、起こりうる。
【0004】
本発明が特徴とする口腔器具、たとえば口腔ブラシでは、歯をブラッシングしている間に、隣接歯間や歯肉内側の清浄化および/または歯肉刺激を行うことができる。そして、規則正しくフロスはしていないが口腔ブラシは規則正しく使っているユーザー達が、本発明の口腔ブラシを使った場合、フロスはしていないが従来の口腔ブラシを同じ規則性を有して使った場合に彼らに提供される利益と比較して、たとえば歯肉炎が減少するといったような臨床上の利益を提供することが確信される。
【0005】
本発明の1つの態様では、口腔ブラシにおいて、口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、ヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素と、ヘッドに取り付けられた回転性構成要素とを備えて成り、この回転性構成要素が、中心部分と、この中心部分から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、この各突出部が、相対的に広い基部から相対的に狭い先端部まで先細になっていることを特徴とする。
【0006】
この態様による本発明の好適ないくつかの実施態様は、次に列挙する特徴のうち、1つもしくはそれより多くを含む。回転性構成要素が、ヘッドの上面にほぼ平行な軸を中心に回転するように取り付けられている。ヘッドが、回転性構成要素が自由に回転できるように位置付けられたスロットを含む。回転性構成要素の寸法と突出部の数とは、先端部が、人の歯の平均的な間隔にほぼ一致する間隔を外周方向で有して配されるように、選択される。先端部はつながって円形もしくは半球体を成す。先端部が、口腔の隣接歯間領域および歯肉内側領域に入り込めるように形成されており、たとえば先端部の厚さは0.07インチよりも薄いと好ましく、0.03インチよりも薄くなっているとより好ましく、およそ0.005から0.025インチであると最も好ましい。先端部を形成する材料の押込硬度の読み取り値が、およそ25から85ショアーAであると好ましく、およそ55から75ショアーAであるとより好ましい。先端部が、熱可塑性エラストマーから成形されている。回転性構成要素が、単一に設けられて、口腔ブラシに一体化した部分となって、熱可塑性エラストマーから成形されている。歯清浄化構成要素が、毛、フィンおよび細長エラストマー部材から選択される。口腔ブラシが、2つの回転性構成要素を含む。各回転性構成要素が、ヘッドの上面にほぼ平行な回転軸を中心にして回転するように取り付けられている。回転性構成要素の回転軸が、ヘッドの上面にほぼ平行な平面を成す。回転軸同士が、共線を成さない。回転性構成要素は、ヘッドの端部に位置付けられる。回転性構成要素は、歯茎をマッサージするように形成されたマッサージ突出部を、さらに含む。
【0007】
本発明の別の態様では、口腔ブラシは、口腔に挿入できるように形成されたヘッドを有する本体部と、ヘッドの上面から延びる歯清浄化構成要素と、一対の回転性構成要素とを備えて成り、各回転性構成要素が、(a)回転軸を中心にして回転するようにヘッド上に回転可能に取り付けられている中心部分と、(b)この中心部分の外周に間隔を有して配されて外周から半径方向に延びる複数の突出部とを含み、各突出部の有する先端部が、口腔の隣接歯間領域に入り込むように形成され、この回転性構成要素が、それらの回転軸同士が共線を成さないように、取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
この態様による好適な実施態様は、次に列挙する特徴のうち1つもしくはそれより多くを含む。突出部が、毛房、中実の先細部材、フィン、およびこれらの組み合わせから選択される。突出部が、歯肉内側領域に入り込むように形成されている。回転軸はヘッドの上面にほぼ平行な平面を形成する。回転性構成要素はヘッドの端部に位置付けられる。各回転性構成要素の先端部の端はつながって、円形もしくは半球体を成す。
【0009】
本発明がさらに特徴とする口腔ケア器具は、口腔への挿入用に形成されたヘッドを有する本体部と、このヘッドに取り付けられた回転性構成要素とを備えて成る。この回転性構成要素は、上記の特徴のうち、1つもしくはそれより多くを含む。
【0010】
本発明はまた別の態様で、本発明の口腔ブラシを用いて、口腔の隣接歯間領域を清浄化する方法を特徴とする。
【0011】
「隣接歯間」という用語は、哺乳動物の歯と歯のあいだの領域のことをいう。
【0012】
他の特徴および利点は、下記の好適な実施態様の記述、図面および請求項から明らかになるであろう。
【0013】
図1に示されているように、口腔ブラシ10は本体12を含み、この本体12は、ハンドル14と、ヘッド16とを画成している。そして、このヘッド16は、上面17を含み、上面17は、歯のクレンジング構成要素、たとえば毛房(図示せず)を受け入れるように作られた複数の開口部18を有する。ホイール20が植毛部の前方に取り付けられて、軸Aを中心にして回転するようになっている。図1Aに示されているように、ヘッド16は、ヘッドのうちホイールの領域にあたる部分にヘッドの厚さ分がくり貫かれたスロット22を有し、ホイール20が軸Aのまわりを自由に回転できるようになっている。
【0014】
図1Aに示されているように、ホイール20は中心ハブ24と、このハブから半径方向に延びる複数の先細部材26とを含む。各先細部材26は、広い方の基部28から狭い方の先端部30まで先細になっている。先細部材の好適な形状については、図4および図4Aを参照しながら、さらに詳細に後述することとする。
【0015】
次に、図2を参照すると、前後(矢印B)に動いて歯をブラッシングしている間に、ホイール20は、矢印Cによって示されるように、軸Aを中心に回転する。先端部30が比較的、薄くて長いので、ホイールが回転すると、この先端部は歯32と歯32との間の隣接歯間領域34へ入り込む。さらに、ホイールの側面36は歯茎38と接触できるようになり、その結果、歯肉上側領域40の清浄化および/またはマッサージを行う。
【0016】
口腔ブラシ10上にホイール20を取り付けるための、1つの適切な手法が図3に示されている。最初に、ブッシュ42を、ホイール20の中心ボア44へ挿入し、次いで、ブッシュ/ホイール組立体を支持体46同士の間に配し、ピン48を通孔50に貫通させる。さらに、ホイール20を口腔ブラシ10に取り付けるための別の適切な手法が、図21に示されている。ここでは、スロットピン132のスロット端部130が、ホイール20の中心ボア44を貫通し、さらに支持体136のボア134を貫通したところで、支持体136を出て、スロット端部130が広がる。スロットピン132のヘッド138と広がったスロット端部130とが、ホイール20を、支持体136上の正しい位置に維持している。ホイールを口腔ブラシに確実に固定するものでさえあれば、他の多くの手法が利用できる。
【0017】
また図3には、口腔ブラシの別の特徴、但し必要に応じて任意に有する特徴が示されている。図3に示されているホイール20は、ホイールの外側縁部から軸方向に延びるウエブ51を含む。ウエブ51はおよそ0.2から0.4インチ延びてホイールに一体化されて成形されていると好ましい。ウエブ51は、ホイールが回転している間、歯茎と接触するように位置付けられて、歯茎のマッサージ、刺激および/または清浄化を行う。
【0018】
ホイールの好適な形状が図4および図4Aに示されている。ホイールはほぼ星形になっており、5つの部材26がホイール外周に均等な間隔を有して配されている。これら5つの部材は、実質的に同じ寸法であって、これら部材の先端部30はつながって円Cを成す。円Cの半径R1(中心ボア44の中心から、先端部のいずれか1つの終端52までの距離に等しい)は、およそ0.2から0.5インチであると好ましい。ホイールの外周面50は、先端部30同士の間に、それぞれアールR2が、およそ0.1から0.4インチの曲率である弧を成す。有効先端部長さ、すなわちホイールのうち隣接し合う2つの歯と歯の間に入り込む部分は、R2にほぼ等しい。また先端部は先細となって、その終端52でおよそ0.005から0.025インチの厚さとなる。つまり、各先端部の終端部分は先細となっており、その厚さは、外周面の曲率のアールR2でなるはずの厚さより薄くなっていることが分かる。(終端52を過ぎるまで外周面50の曲率R2が続くと、その先端は、終端に向かって、厚さが増して拡がることになり望ましくない)。ホイールの厚さTは、およそ0.02から0.15インチである。
【0019】
各外周面50の最も深い点から、隣接する外周面50の最も深い点までの角度Bは、示されているようにホイールが5つの部材から成るのであるから、必然的に、およそ72°(つまり360°を5で割る)になる。部材同士の間のこの角度と、上記で論じた好適な半径やアールとを組み合わせることによって、先端部が隣接歯間領域に入り込むにあたって望ましいとされる先端部同士の間隔、すなわち人の歯の平均的な間隔に、ほぼ一致する間隔が提供されることが確信される。ホイールの直径を変更したときも、部材の数を多くしたり少なくしたりすれば、この間隔を同一にすることができる。さらに、この間隔自体を変えたい場合も、同様の方法で可能である。
【0020】
ホイール20の適切な材料としては、口腔での使用に安全であって、機械的性質として適切なものを有する材料がある。ホイール20の形成に使用される材料は、比較的柔らかく軟質で、ユーザーに不快感を与えず、ブラシッング中に先端部が屈曲して隣接歯間領域に良好に入り込めるようになっていることが好ましい。先端部材料の押込硬度の読み取り値が、およそ25から85ショアーAであると好ましく、およそ40から85ショアーAであるとより好ましく、およそ55から75ショアーAであると最も好ましい。いくつかの実施態様では、先細部材26の硬度が、およそ55ショアーAからおよそ85ショアーAであると好ましく、およそ65ショアーAからおよそ80ショアーAまでになっているとさらに好ましい。およそ70ショアーAからおよそ75ショアーAまでの硬度を有する先細部材であると、歯と歯の間の効果的な清浄化と、ブラッシング中のユーザーへの快適感とのバランスが理想的となる。
【0021】
これらの特性を得るため、先端部30は、熱可塑性エラストマーで成形されていることが好ましい。適切な熱可塑性エラストマーとしては、たとえば市場では、イリノイ州CaryのGLS社から入手することができる、DYNAFLEX G2701ポリマーやDYNAFLEX G2755ポリマーのような、KRATONゴムをベースにしたブロック共重合体が含まれる。先端部30は、ホイールの先端部以外のところを異なる材料で成形させながら、ホイールの先端部以外のところと同時に成形(comolded)することができる。この場合、先端部は、歯と歯の間に先端部が入り込みやすいように、ある程度は硬い材料で形成されるとよい。適切な先端部の材料としては、たとえばDYNAFLEX G2780ポリマーのような、およそ70から90ショアーAの硬度を有する、KRATONゴムをベースにしたブロック共重合体が含まれる。
【0022】
あるいは図4Bに示されているように、ホイール20が、中心ハブ100を含み、複数の毛102がこの中心ハブ100から半径方向に延びており、さらに毛の先端部104が集まって全体で星形のホイール、あるいは他の所望のホイール形状を形成することができる。このためには、毛をハブに植えてから所望の形状にトリミングしてもよいし、あるいは、所望の相当(relative)の長さを有する毛をハブに植えてもよい。
【0023】
本発明の別の実施態様が図5に示されている。この実施態様では、口腔ブラシ10には2つのホイール20a,20bが設けられている。ホイール20aおよび20bは、ブラシヘッドの両側に、互いに「つま先が内向き」になって、つまりホイールの回転軸同士が共線を成さない状態で、取り付けられている。この配列により、口腔ブラシを歯の内側面で使用するときに、隣接歯間領域に先端部が入り込みやすくなることが分かった。なお、ホイール20a,20bの回転軸同士が共に、ヘッド16の上面17にほぼ平行な水平面を成す。図5Aに示される、ホイールの「つま先が内向き」になっていることによって成される角度Aは、およそ5から45度である。
【0024】
図5に示されている口腔ブラシはまた、ホイールの後ろに、ヘッド16の上面17から延びる複数の歯清浄化構成要素54を含む。歯清浄化構成要素54は、歯茎縁に沿って清浄化するように作られた毛房を含む。口腔ブラシはさらにまた、歯の平面を清浄化するように作られた毛房56が並んだ中心列も含んでいる。
【0025】
さらに別の実施態様が図6に示されている。この場合、ホイール20a,20bはそれぞれ中心ハブ58を含み、半分が円錐形になった複数の突出部60が、この中心ハブ58から半径方向に延びている。ハブは、たとえば上記のKRATONゴムをベースにしたブロック共重合体のような、エラストマーから成形されていると好ましい。そして、ハブの直径は、およそ0.05から0.20インチであると好ましい。突出部60が毛房で、毛の端がトリミングされて、円筒毛房本体部62から上方へ延びる円錐形部分64を成すようになっていると好ましい。円錐形部分64が尖った先端部66に先細になっていることによって、毛房は、さらに効果的に隣接歯間領域に入り込めるようになっている。円錐形部分64が、およそ0.005から0.025インチの先端部直径を有し、一方で、円筒毛房本体部62が、およそ0.02から0.10インチの直径を有すると好ましい。そして突出部が、0.1から0.4インチの全長を有すると好ましい。毛は、歯ブラシの毛として使用される適切な材料であれば、いずれのものから形成されていてもよい。適切な材料としては、ポリアミド類(たとえばナイロン612、A型(Amodel))、アセチル樹脂類、ポリエステル類(たとえばポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate; PBT)、フルオロポリマー類(たとえばポリ二弗化ビニリデン(polyvinylidene difluoride; PVDF)、弗化エチレンプロピレン樹脂(fluorinated ethylene-propylene resin; FEP))、ポリアクリレート類、ポリスルホン類、およびこれらの組み合わせたものなどが含まれる。毛がおよそ0.003から0.008インチの直径を有すると好ましい。あるいはまた、突出部60が、エラストマーの1本の毛からなっていて、それが、半分が円錐形という所望の形状に成形されたものでもよい。
【0026】
図7に示されている別の実施態様では、図6に示されている半分が円錐形の突出部60の代わりに、フィン70が半径方向に延びている。フィン70は薄く、実質的に平面の部材であって、この部材の平面は、ホイールの回転軸に対しほぼ平行に延びている。フィン70は、熱可塑性エラストマー、たとえば上述した熱可塑性エラストマーのうちの1つから成形されていると好ましい。あるいは、フィン70が、毛を一列に並べたもの、もしくは毛を近接した間隔で複数列に並べたものから形成されていてもよい。どちらの場合も、フィン70がおよそ0.005から0.025インチの厚さ、およそ0.02から0.15インチの幅、そしておよそ0.1から0.4インチの高さであると好ましい。1対の毛房71が、ホイールの前方に位置付けられて、歯の裏側を清浄化するようになっている。
【0027】
図8に示されている実施態様では、回転性構成要素が中心部72を含み、この中心部72は、ハブ74とほぼ半球形の部分76とを有する。間隔を有して配された複数の突出部78が、上述した実施態様と同様に、このハブから半径方向に延びて隣接歯間挿入用になっている。さらに、間隔を有して配された複数の歯茎縁拭い突出部80が、半球形の部分76から延びて、そして突出部80同士のこの間隔は、各突出部80の先端部の端をつなぐと半球体を成すように設けられている。この構造によって、ブラッシング中に歯茎縁に沿って「拭う」効果を発揮すると考えられる。歯茎縁拭い突出部同士は、ここで示した構造のものより、もっと接近した間隔を有して配されていてもよく、たとえば半球体部分が、極めて接近した間隔で配された毛房を含んだものでもよく、その場合、毛の端をつないだ半球形の表面ができる。歯茎縁拭い突出部が、直径がおよそ0.003から0.007インチの柔らかい毛、たとえばナイロンやPBTおよび/または、上述されたフィン70(図7)のようなエラストマー突出部を含んでいると好ましい。
【0028】
図9、図9A、図10および10Aに示されているように、ホイール100,101の実施態様が付け加えられる。ホイール100,101に、中心ハブから延びる先細部材(すなわち突出部)102,104が多数含まれていてもよいが、4つ、5つ、または6つであると好ましい。ホイール100,101のピッチ(P)、すなわち2つの先細部材の先端部同士の間の円周方向の距離が、およそ0.3インチであると好ましい。4つの部材から成るホイールにおいて、1つの部材の先端部から反対側の部材の先端部まで測定した外径(outer diameter;OD)が、およそ0.4インチになっていると好ましい。そして5つの部材から成るホイールの外径が、およそ0.5インチになっていると好ましい。さらに6つの部材から成るホイールの外径が、およそ0.6インチになっていると好ましい。図9BのLによって描かれている、2つの部材の間の谷の最も深い点から1つの部材の先端部まで測定した先端部の長さ(L)が、およそ0.1からおよそ0.4インチであると好ましい。
【0029】
ホイール100,101の縁部106,108は、丸みを有して滑らかな面を提供する。また、図9A(図9D)および図10A(図10C)に示されているように、丸みを有した縁部110A,110Bおよび112A,112Bが、それぞれの先細部材102,104に存する。縁部が丸みを有することによって、ブラシのユーザーに快適感が提供される(つまり、鋭い縁部のホイールの場合と比べて)。
【0030】
図11から図15に示されているように、また別の実施態様において、ホイール20が、口腔ブラシ10のヘッド16に位置付けられており、このホイール20の先細部材26は、口腔ブラシ10のヘッド16の上面17における開口部118まで延びるようになっている。開口部118の寸法と、ホイール110の先細部材26の寸法は、ホイール20が自由に回転できるようになっていると好ましい。毛房56が、ホイール20を取り囲んでいる。毛房56は、ヘッド16の上面17から、ホイール20の先細部材26の高さと比べて、低い、高い、同じととりまぜて、種々の高さで延びている。
【0031】
図16から図20に示されているように、またさらに別の実施態様では、2つのホイール20A,20Bが、口腔ブラシ10のヘッド16に位置付けられており、このホイール20A,20Bは、ヘッド16の上面17のくぼみ124A,124Bまで延びるようになっている。ホイール20A,20Bは、口腔ブラシ10の先頭毛房126と他の毛房56との間に位置付けられており、同時に、毛房56の方も、ホイール20Aと20Bの間に位置付けられている。毛房56は、上面17から、ホイール20の先細部材26の高さと比べて、低い、高い、同じととりまぜて、種々の高さで立ち上がっている。
【0032】
他にも、請求項の範囲に含まれる実施態様がある。
【0033】
例を挙げるとこれまで本発明は、歯清浄化構成要素、たとえば毛房を有する口腔ブラシについて既述してきたが、回転性構成要素は、歯清浄化構成要素を含まない口腔器具に取り付けることもできる。従来の歯ブラシで歯を清浄化しながら、この従来の歯ブラシとは別に、この歯清浄化構成要素のない口腔ブラシも使って、歯茎や隣接歯間領域を清浄化しマッサージする。
【0034】
さらに、回転性構成要素は360°の回転ができると好ましいが、場合によっては、回転性構成要素の回転を360°より小さく抑えたほうが望ましいこともある。
【0035】
さらにまた、図6はホイールが2つの例を示し、図7はホイールが1つの例を示しているが、これらの図面で示されているどちらのホイールのタイプにおいても、単独でも対でも使用可能である。
【0036】
さらに加えて、口腔ブラシは2つより多くのホイールを含むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の1つの実施態様による口腔ブラシの斜視図である。見やすいように、毛房は省略されている。
【図1A】図1の口腔ブラシのヘッドの拡大詳細図である。見やすいように、毛房は省略されている。
【図2】図1の口腔ブラシの回転性構成要素が、隣接歯間領域に入り込むところを示す略斜視図である。見やすいように、口腔ブラシ自体は省略されている。
【図3】本発明の1つの実施態様による口腔ブラシの分解図である。
【図4】図1の口腔ブラシの回転性構成要素の正面平面図である。
【図4A】図1の口腔ブラシの回転性構成要素の斜視図である。
【図4B】本発明の別の実施態様による、回転性構成要素の正面平面図である。
【図5】本発明のこれまでとは別の種々の実施態様による口腔ブラシのヘッドの拡大詳細斜視図である。
【図5A】図5に示された口腔ブラシの平面図である。
【図6】本発明のこれまでとは別の種々の実施態様による口腔ブラシのヘッドの拡大詳細斜視図である。
【図7】本発明のこれまでとは別の種々の実施態様による口腔ブラシのヘッドの拡大詳細斜視図である。
【図8】本発明のこれまでとは別の種々の実施態様による口腔ブラシのヘッドの拡大詳細斜視図である。
【図9A】本発明のさらに別の実施態様による回転性構成要素の平面図である。
【図9B】本発明のさらに別の実施態様による回転性構成要素の平面図である。
【図9C】本発明のさらに別の実施態様による回転性構成要素の斜視図である。
【図9D】図9Aから図9Cの回転性構成要素の先細部材の先端部の拡大図である。
【図10A】本発明のさらにまた別の実施態様による回転性構成要素の平面図である。
【図10B】本発明のさらにまた別の実施態様による回転性構成要素の斜視図である。
【図10C】図10Aおよび図10Bの回転性構成要素の先細部材の先端部の拡大図である。
【図11】本発明のまた別の実施態様による口腔ブラシの斜視図である。
【図12】図11の口腔ブラシのヘッドの拡大詳細図である。
【図13】図11の口腔ブラシのヘッドの分解図である。
【図14】図11の口腔ブラシのヘッドの拡大詳細図であり、見やすいように、回転性構成要素は省略されている。
【図15】図11の口腔ブラシの開口部に位置付けられた回転性構成要素を図示する、図14の線B−Bについての断面図である。
【図16】本発明のまたさらに別の実施態様による、口腔ブラシの斜視図である。
【図17】図16の口腔ブラシのヘッドの拡大詳細図である。
【図18】図16の口腔ブラシのへッドの分解図である。
【図19】図16の口腔ブラシのヘッドの拡大詳細図であり、見やすいように、回転性構成要素は省略されている。
【図20】図16の口腔ブラシのくぼみへ延びる回転性構成要素を図示する、図19の線C−Cについての断面図である。
【図21A】スロットピンで口腔ブラシの支持体に固定された、回転性構成要素の図である。
【図21B】図21Aの固定された回転性構成要素の分解図である。
【出願人】 【識別番号】500502484
【氏名又は名称】ジレット、カナダ、カンパニー
【氏名又は名称原語表記】GILETTE CANADA COMPANY
【出願日】 平成18年11月10日(2006.11.10)
【代理人】 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次

【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之

【識別番号】100096895
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 淳平

【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁


【公開番号】 特開2007−90080(P2007−90080A)
【公開日】 平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願番号】 特願2006−305601(P2006−305601)