| 【発明の名称】 |
腕装着装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】千葉 のり子
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| 【要約】 |
【課題】バンドに加わる外力に対し十分な取付強度を確保できる腕装着装置を提供する。
【解決手段】バンド取付部8の端部両側に対応する腕時計ケース1の裏面に、一対の突起部10a、11aおよび10b、11bを所定間隔離して設け、時計バンド2、3の各先端部16に、一対の突起部10a、11a間または10b、11b間に係合して時計バンド2、3の長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部22をそれぞれ設けた。従って、腕時計ケース1の各バンド取付部8に時計バンド2、3をばね棒によって取り付けた状態で、時計バンド2、3に上下方向、ねじれ方向、引き抜き方向の外力が加わっても、ばね棒に加わる外力を、時計バンド2、3の係合突出部22によって受け止めて軽減することができ、これにより時計バンド2、3の取付強度を十分に確保できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体ケースと、この本体ケースを腕に取り付けるためのバンドとを備え、前記本体ケースの両側に設けられたバンド取付部に前記バンドの先端部を取付棒によって取り付けた腕装着装置において、 前記バンド取付部の端部両側に対応する前記本体ケースの裏面には、前記腕に当接する少なくとも一対の突起部が所定間隔離れて設けられ、 前記バンドの前記先端部には、前記一対の突起部間に係合して前記バンドの長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部が設けられていることを特徴とする腕装着装置。 【請求項2】 前記一対の突起部は、前記本体ケースの両側に設けられた前記バンド取付部の各端部の両側にそれぞれ対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の腕装着装置。 【請求項3】 前記一対の突起部は、前記本体ケースよりも軟らかい合成樹脂によって前記本体ケースと別に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の腕装着装置。 【請求項4】 前記本体ケースの両側に設けられた前記バンド取付部の各端部の両側にそれぞれ対応する前記一対の突起部は、前記本体ケースの両側に位置する前記バンド取付部同士の突起部が連結部によって連結されていることを特徴とする請求項3に記載の腕装着装置。 【請求項5】 前記本体ケースの両側に設けられた前記バンド取付部の各端部の両側にそれぞれ対応する前記一対の突起部は、その全てが連結部によって連結されていることを特徴とする請求項3に記載の腕装着装置。 【請求項6】 前記バンドは、バンド本体部と、このバンド本体部における前記係合突出部を含む前記先端部との材質が異なり、前記バンド本体部が軟質の合成樹脂で形成され、このバンド本体部の前記先端部が前記バンド本体部よりも硬い合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の腕装着装置。 【請求項7】 前記バンド取付部の内側上面には嵌合凹部が設けられ、前記バンドの前記先端部には、前記バンド取付部の前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の腕装着装置。 【請求項8】 両側にバンド取付部が設けられた本体ケースと、この本体ケースの裏面に配置される裏蓋と、前記本体ケースの前記バンド取付部にそれぞれ配置されて前記本体ケースを腕に取り付けるためのバンドとを備えた腕装着装置において、 前記バンド取付部に配置される前記バンドの端部には、前記裏蓋の裏面に延びる延出部が設けられ、この延出部が前記裏蓋を挟んで前記本体ケースにねじ部材によって取り付けられていることを特徴とする腕装着装置。 【請求項9】 前記延出部の両側には、前記裏蓋の裏側に向けて突出すると共に前記ねじ部材が挿入するねじ挿入孔が設けられた一対の突起部が、所定間隔離れて設けられていることを特徴とする請求項8に記載の腕装着装置。 【請求項10】 前記一対の突起部には、前記ねじ部材の頭部が挿入する座ぐり部が、前記ねじ挿入孔に対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の腕装着装置。 【請求項11】 前記バンドは軟質の合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の腕装着装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、腕に装着して使用する腕時計などの腕装着装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、腕時計においては、軽量化および低価格化を図るため、特許文献1に記載されているように、硬質の合成樹脂からなる腕時計ケースと、軟質の合成樹脂からなる時計バンドとを備え、腕時計ケースのバンド取付凹部に時計バンドの先端部を嵌め込んで取り付ける際に、時計バンドの先端部に設けられた挿入孔にばね棒を挿入し、このばね棒の両端部を腕時計ケースのバンド取付凹部内の両側部に設けられた各取付穴に挿入させることにより、腕時計ケースのバンド取付凹部に時計バンドをばね棒によって取り付けている。 【特許文献1】実開昭55−157417号(実公昭63−12729号) 【0003】 このような腕時計は、外部からの衝撃などによって時計バンドに取り付けられたばね棒の両端部が腕時計ケースのバンド取付凹部内の両側部に設けられた各取付穴から外れないように、時計バンドの先端部に、バンド取付凹部の内側上面に当接する当接凸部を設けると共に、この当接凸部の下部側に腕時計ケースの裏面に係止される係止凸部を設けた構成になっている。従って、この腕時計では、腕時計ケースのバンド取付凹部に時計バンドの先端部をばね棒によって取り付ける際に、時計バンドの先端部に設けられた当接凸部がバンド取付凹部の内側上面に当接すると共に、この当接凸部の下部側の係止凸部が腕時計ケースの裏面に係止されて弾接することにより、外部からの衝撃を受け止めて、ばね棒の両端部がバンド取付凹部の各取付穴から外れないようになっている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、このような従来の腕時計では、時計バンドの先端部に設けられた当接凸部がバンド取付凹部の内側上面に当接すると共に、この当接凸部の下部側の係止凸部が腕時計ケースの裏面に係止されて弾接しているので、時計バンドに上下方向およびねじれ方向の外力が加わっても、時計バンドの先端部に設けられた当接凸部と係止凸部とによって、ばね棒の両端部に加わる外力を軽減することはできても、時計バンドの先端部をバンド取付凹部から時計バンドの長手方向に沿って引き抜く方向の外力が加わると、その外力がばね棒の両端部に直接加わり、ばね棒の両端部がバンド取付凹部の取付穴から外れる虞があり、このためばね棒による時計バンドの取付強度を十分に確保することができないという問題がある。 【0005】 この発明が解決しようとする課題は、バンドに加わる外力に対して十分な取付強度を確保することができる腕装着装置を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。 なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。 【0007】 請求項1に記載の発明は、図1〜図17に示すように、本体ケース(腕時計ケース1または30)と、この本体ケースを腕に取り付けるためのバンド(時計バンド2、3または31、32)とを備え、前記本体ケースの両側に設けられたバンド取付部(8または33)に前記バンドの先端部(16、37、40)を取付棒(ばね棒19)によって取り付けた腕装着装置において、 前記バンド取付部の端部両側に対応する前記本体ケースの裏面には、前記腕に当接する少なくとも一対の突起部(10a、11aおよび10b、11b、または34a、35aおよび34b、35b)が所定間隔離れて設けられ、前記バンドの前記先端部には、前記一対の突起部間に係合して前記バンドの長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部(22または38)が設けられていることを特徴とする腕装着装置である。 【0008】 請求項2に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記一対の突起部(10a、11aおよび10b、11b、または34a、35aおよび34b、35b)が、前記本体ケース(腕時計ケース1または30)の両側に設けられた前記バンド取付部(8または33)の各端部の両側にそれぞれ対応して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の腕装着装置である。 【0009】 請求項3に記載の発明は、図1〜図16に示すように、前記一対の突起部(10a、11aおよび10b、11b、または34a、35aおよび34b、35b)が、前記本体ケース(腕時計ケース1または30)よりも軟らかい合成樹脂によって前記本体ケースと別に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の腕装着装置である。 【0010】 請求項4に記載の発明は、図1〜図10、および図12〜図16に示すように、前記本体ケース(腕時計ケース1または30)の両側に設けられた前記バンド取付部(8または33)の各端部の両側にそれぞれ対応する前記一対の突起部(10a、11aおよび10b、11b、または34a、35aおよび34b、35b)のうち、前記本体ケースの両側に位置する前記バンド取付部同士の突起部が連結部(12、13)によって連結されていることを特徴とする請求項3に記載の腕装着装置である。 【0011】 請求項5に記載の発明は、図11に示すように、前記本体ケース(腕時計ケース1または30)の両側に設けられた前記バンド取付部(8または33)の各端部の両側にそれぞれ対応する前記一対の突起部(10a、11a、10b、11b、または34a、35a、34b、35b)の全てが、連結部(25)によって連結されていることを特徴とする請求項3に記載の腕装着装置である。 【0012】 請求項6に記載の発明は、図1〜図17に示すように、前記バンド(時計バンド2、3または31、32)は、バンド本体部(15または36)と、このバンド本体部における前記係合突出部(22または38)を含む前記先端部(16、37、40)との材質が異なり、前記バンド本体部が軟質の合成樹脂で形成され、このバンド本体部の前記先端部が前記バンド本体部よりも硬い合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の腕装着装置である。 【0013】 請求項7に記載の発明は、図1〜図17に示すように、前記バンド取付部(8または33)の内側上面に嵌合凹部(21)が設けられ、前記バンド(時計バンド2、3または31、32)の前記先端部(16、37、40)に、前記バンド取付部の前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部(23)が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の腕装着装置である。 【0014】 請求項8に記載の発明は、図18〜図20に示すように、両側にバンド取付部(8)が設けられた本体ケース(腕時計ケース50)と、この本体ケースの裏面に配置される裏蓋(6)と、前記本体ケースの前記バンド取付部にそれぞれ配置されて前記本体ケースを腕に取り付けるためのバンド(時計バンド51)とを備えた腕装着装置において、 前記バンド取付部に配置される前記バンドの端部(先端部53)には、前記裏蓋の裏面に延びる延出部(54)が設けられ、この延出部が前記裏蓋を挟んで前記本体ケースにねじ部材(ビス14)によって取り付けられていることを特徴とする腕装着装置である。 【0015】 請求項9に記載の発明は、図18〜図20に示すように、前記延出部(54)の両側に、前記裏蓋(6)の裏側に向けて突出すると共に前記ねじ部材(ビス14)が挿入するねじ挿入孔(ビス挿入孔56)が設けられた一対の突起部(55)が、所定間隔離れて設けられていることを特徴とする請求項8に記載の腕装着装置である。 【0016】 請求項10に記載の発明は、図18〜図20に示すように、前記一対の突起部(55)に、前記ねじ部材(ビス14)の頭部(14a)が挿入する座ぐり部(57)が、前記ねじ挿入孔(ビス挿入孔56)に対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の腕装着装置である。 【0017】 請求項11に記載の発明は、図18〜図20に示すように、前記バンド(時計バンド51)が軟質の合成樹脂で形成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の腕装着装置である。 【発明の効果】 【0018】 請求項1に記載の発明によれば、本体ケースの両側に設けられたバンド取付部にバンドの先端部を取付棒によって取り付けた腕装着装置において、バンド取付部の端部両側に対応する本体ケースの裏面に、少なくとも一対の突起部が所定間隔離れて設けられ、バンド取付部に取り付けられるバンドの先端部に、一対の突起部間に係合してバンドの長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部が設けられているので、本体ケースのバンド取付部にバンドの先端部を取付棒によって取り付けたときに、バンドの先端部に設けられた係合突出部が本体ケースの裏面に設けられた一対の突起部間に係合してバンドの長手方向への抜け出しを阻止する。 【0019】 このため、この状態でバンドに上下方向およびねじれ方向の外力が加わっても、取付棒に加わる外力を、一対の突起部間に係合したバンドの係合突出部によって受け止めて軽減することができると共に、バンドの先端部をバンド取付部からバンドの長手方向に沿って引き抜く方向の外力が加わっても、その外力が取付棒に直接加わらず、一対の突起部間に係合したバンドの係合突出部によって、その外力を受け止めることができるので、取付棒によるバンドの取付強度を十分に確保することができる。 【0020】 請求項2に記載の発明によれば、一対の突起部が本体ケースの両側に設けられたバンド取付部の各端部の両側にそれぞれ対応して設けられていることにより、本体ケースをバンドによって腕に取り付けたときに、バンド取付部の各端部の両側に対応する各一対の突起部が腕に当接し、これにより本体ケースの裏面と腕の表面との間に、バンドの長手方向と直交する方向に沿って本体ケースの一端部から他端部に連続する隙間が生じるので、この隙間によって本体ケースの裏面と腕の表面との間の通気性を確保することができる。 【0021】 請求項3に記載の発明によれば、一対の突起部が本体ケースよりも軟らかい合成樹脂によって本体ケースと別に形成されていることにより、本体ケースを硬質の合成樹脂で形成しても、本体ケースを腕に取り付けたときに、一対の突起部が腕に軟らかく当接するので、腕に対する装着性が良く、良好に本体ケースを腕に取り付けてフィットさせることができる。 【0022】 請求項4に記載の発明によれば、本体ケースの両側に設けられたバンド取付部の各端部の両側にそれぞれ対応する一対の突起部のうち、本体ケースの両側に位置するバンド取付部同士の突起部が連結部によって連結されていることにより、本体ケースの両側のバンド取付部における各端部の両側にそれぞれ対応する一対の突起部が存在していても、突起部としての部品点数の増大を抑えることができると共に、各突起部をそれぞれ個別に本体ケースに取り付ける必要がなく、2つの突起部を同時に本体ケースに取り付けることができ、これにより組み付け作業の簡素化を図ることができる。 【0023】 請求項5に記載の発明によれば、本体ケースの両側に設けられたバンド取付部の各端部の両側にそれぞれ対応する一対の突起部の全てが、連結部によって連結されていることにより、請求項4に記載の発明よりも、更に突起部としての部品点数を削減することができると共に、全ての突起部を一度に本体ケースに取り付けることができるので、より一層、組み付け作業の簡素化を図り、生産性の向上を図ることができる。 【0024】 請求項6に記載の発明によれば、バンドのバンド本体部が軟質の合成樹脂で形成されていることにより、腕に対するバンド本体部のフィット性が良く、またこのバンド本体部における係合突出部を含む先端部がバンド本体部よりも硬い合成樹脂で形成されていることにより、本体ケースに対するバンドの先端部の保持力を高めることができ、これによりバンドに上下方向およびねじれ方向の外力、およびバンドの長手方向に沿ってバンドの先端部を引き抜く方向の外力が加わっても、本体ケースとバンドの先端部との間における隙間の開きを最小限に抑えることができる。 【0025】 請求項7に記載の発明によれば、バンド取付部の内側上面に嵌合凹部が設けられ、バンドの先端部に、バンド取付部の嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が設けられていることにより、バンドに上下方向およびねじれ方向の外力、およびバンドの先端部をバンド取付部からバンドの長手方向に沿って引き抜く方向の外力が加わっても、請求項1に記載の発明と同様、一対の突起部間に係合したバンドの係合突出部によって、取付棒に加わる外力を受け止めて軽減することができるほか、特にバンド取付部の嵌合凹部とバンドの先端部の嵌合凸部との嵌合力によっても、その外力を受け止めて軽減することができるので、より一層、取付棒によるバンドの取付強度を高めることができる。 【0026】 請求項8に記載の発明によれば、両側にバンド取付部が設けられた本体ケースと、この本体ケースの裏面に配置される裏蓋と、本体ケースのバンド取付部にそれぞれ配置されて本体ケースを腕に取り付けるためのバンドとを備えた腕装着装置において、バンド取付部に配置されるバンドの端部に、裏蓋の裏面に延びる延出部が設けられ、この延出部が本体ケースに裏蓋を挟んでねじ部材によって取り付けられているので、ばね棒などの取付棒を用いずに、バンドを本体ケースのバンド取付部に裏蓋と共に確実に取り付けることができる。このため、バンドおよび裏蓋を本体ケースに取り付ける取付作業の簡素化を図ることができると共に、バンドに上下方向およびねじれ方向のほか、バンドの長手方向に沿って引き抜く方向に外力が加わっても、その外力をねじ部材によって確実に受け止めることができ、これによりバンドの取付強度を十分に確保することができる。 【0027】 請求項9に記載の発明によれば、延出部の両側に、裏蓋の裏側へ向けて突出すると共にねじ部材が挿入するねじ挿入孔が設けられた一対の突起部が、所定間隔離れて設けられていることにより、この一対の突起部によってねじ部材によるバンドの延出部における取付強度を高めることができると共に、請求項2に記載の発明と同様、本体ケースをバンドによって腕に取り付けたときに、バンドの端部における延出部の両側に設けられた一対の突起部が腕に当接するので、本体ケースの裏面と腕の表面との間に、バンドの長手方向と直交する方向に沿って本体ケースの一端部から他端部に連続する隙間を設けることができ、この隙間によって本体ケースの裏面と腕の表面との間の通気性を確保することができる。 【0028】 請求項10に記載の発明によれば、一対の突起部にねじ部材の頭部が挿入する座ぐり部がねじ挿入孔に対応してそれぞれ設けられていることにより、本体ケースにバンドの延出部をねじ部材によって取り付けても、ねじ部材の頭部が突起部の座ぐり部内に挿入するので、ねじ部材の頭部が突起部から突出するのを防ぐことができ、これにより本体ケースをバンドによって腕に取り付けたときに、ねじ部材の頭部が腕に接触することがないので、フィット性が良く、違和感なく良好に本体ケースを腕に取り付けることができる。 【0029】 請求項11に記載の発明によれば、バンドが軟質の合成樹脂で形成されていることにより、本体ケースをバンドによって腕に取り付けたときに、腕に対するバンドのフィット性が良いばかりか、延出部に設けられた一対の突起部を本体ケースにねじ部材によって取り付けるので、バンドを軟質の合成樹脂で形成しても、延出部に設けられた一対の突起部によってバンドの取付強度を十分に確保することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 (実施形態1) 以下、図1〜図10を参照して、この発明を腕時計に適用した実施形態1について説明する。 図1はこの発明の腕時計の正面図、図2はその裏面図、図3は図2の要部を分解した斜視図、図4は図1の腕時計ケースを斜め裏面側から見た要部の斜視図、図5は図1のA−A矢視における拡大断面図、図6は図2のB−B矢視における拡大断面図、図7は図2のC−C矢視における拡大断面図である。 この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1と、この腕時計ケース1を腕に取り付けるための時計バンド2、3とを備えている。 【0031】 腕時計ケース1は、図1〜図7に示すように、硬質の合成樹脂、例えばABS樹脂からなり、その上面部に時計ガラス4が取り付けられ、内部に時計モジュール5が収納され、下部に金属製の裏蓋6が防水パッキン6aを介して取り付けられた構成になっている。この場合、腕時計ケース1は、図1に示すように、9時側(9H)がほぼ円弧状に突出する横長のほぼ半楕円長方形状に形成されている。また、この腕時計ケース1の3時側(3H)と9時側(9H)との各側面部、および12時側(12H)と6時側(6H)との各上面部には、それぞれ押釦スイッチ7が設けられており、この腕時計ケース1の12時側と6時側との各側部には、それぞれバンド取付部8が3時側に偏って設けられている。 【0032】 また、この腕時計ケース1の裏面、つまり裏蓋6の裏面における外周縁、および腕時計ケース1の側面における下部には、図2〜図7に示すように、腕に当接する一対の突起部材10、11がバンド取付部8を境にして3時側(3H)と9時側(図2では右側の9H)とに沿ってそれぞれ設けられている。これら一対の突起部材10、11は、いずれも腕時計ケース1よりも軟らかい合成樹脂、例えばウレタン樹脂で形成されている。そして、これら一対の突起部材10、11のうち、3時側の突起部材10は、図2および図3に示すように、12時側(12H)に位置するバンド取付部8の一端部つまり3時側()の端部に対応する突起部10aと、6時側(6H)に位置するバンド取付部8の一端部つまり3時側の端部に対応する突起部10bとを備え、これら突起部10a、10bが連結部12によって連結された構成になっている。 【0033】 また、9時側の突起部材11は、図2および図3に示すように、12時側に位置するバンド取付部8の他端部つまり9時側(図2では右側)の端部に対応する突起部11aと、6時側に位置するバンド取付部8の他端部つまり9時側の端部に対応する突起部11bとを備え、これら突起部11a、11bが連結部13によって連結された構成になっている。そして、これら突起部材10、11は、両端部の各突起部10a、10bおよび11a、11bがそれぞれ裏蓋6を取り付けるためのビス14によって腕時計ケース1の裏面に裏蓋6と共に取り付けられている。 【0034】 この場合、3時側の突起部材10は、12時側のバンド取付部8から3時側を経て6時側のバンド取付部8に亘る腕時計ケース1の側面の下部に沿ってほぼ直線状に形成されている。また、9時側の突起部材11は、12時側のバンド取付部8から9時側を経て6時側のバンド取付部8に亘る腕時計ケース1の側面の下部に沿ってほぼ逆C字状に形成されている。また、各突起部10a、10b、11a、11bは、それぞれ山形状に突出して形成され、腕時計ケース1の両側に設けられた各バンド取付部8の各端部の両側にそれぞれ対応した状態で、裏蓋6の裏面に配置され、裏蓋6の裏面側に向けて突出し、これにより図5に示すように、腕に当接するように構成されている。 【0035】 そして、これら突起部10a、10b、11a、11bのうち、12時側のバンド取付部8に対応する一対の突起部10a、11aは、図2〜図4に示すように、所定間隔離れた状態で、12時側のバンド取付部8の端部両側に対応して配置されている。この場合、一対の突起部10a、11aは、図2および図4に示すように、バンド取付部8が腕時計ケース1の3時側に偏って設けられているため、一対の突起部10a、11aの中間部が12時側のバンド取付部8の中心部に対して9時側に偏った状態で配置されている。 【0036】 また、6時側のバンド取付部8に対応する一対の突起部10b、11bも、図2および図9に示すように、所定間隔離れた状態で、6時側のバンド取付部8の端部両側に対応して配置されている。この場合にも、一対の突起部10b、11bは、図2、図3および図9に示すように、その中間部が6時側のバンド取付部8の中心部に対して9時側に偏った状態で配置されている。 【0037】 一方、時計バンド2、3のうち、12時側の時計バンド2は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1の12時側のバンド取付部8に取り付けられており、時計バンド3は、腕時計ケース1の6時側のバンド取付部8に取り付けられている。この場合、両者の時計バンド2、3とも、ほぼ同じ構成であり、以下、12時側のバンド取付部8に取り付けられる時計バンド2から順に説明する。 【0038】 この12時側の時計バンド2は、図5および図8に示すように、バンド本体部15と、腕時計ケース1のバンド取付部8に取り付けられるバンド本体部15の先端部16とが異なる材質で形成されている。すなわち、バンド本体部15は軟質のウレタン樹脂からなり、このバンド本体部15の先端部16はバンド本体部15よりも硬いウレタン樹脂からなり、この両者がインサート成形または2色成形によって一体に形成されている。この場合、バンド本体部15は、例えば硬度が80〜90度程度の軟らかいウレタン樹脂で形成されており、その先端部16は、硬度が97〜100度程度の硬いウレタン樹脂で形成されている。また、バンド本体部15の先端側における上面には、装飾部15aが先端部16と同じ硬いウレタン樹脂で形成されている。 【0039】 この時計バンド2の先端部16は、図3〜図10に示すように、腕時計ケース1の12時側のバンド取付部8内に挿入する取付突起部17を備え、この取付突起部17がバンド本体部15の先端面に設けられ、この取付突起部17に挿入孔18がバンド本体部15の幅方向に貫通して設けられていると共に、この挿入孔18にばね棒19が挿入され、このばね棒19の両端部がバンド取付部8内の両側部に対向して設けられた取付穴20に挿入することにより、バンド取付部8にばね棒19によって取り付けられるように構成されている。 【0040】 この場合、バンド取付部8は、図3に示すように、下面側(図3では上面側)に開放された凹部形状に形成され、その内部における両側部に取付穴20が互いに対向して設けられていると共に、この内部における上面(図3では下面)に嵌合凹部21が時計バンド2の幅方向、つまりばね棒19に沿って設けられた構成になっている。なお、6時側のバンド取付部8も同じ構成になっている。 【0041】 また、この時計バンド2の先端部16、つまり取付突起部17の先端には、図3〜図10に示すように、12時側のバンド取付8の端部両側に位置する一対の突起部10a、11a間に係合して時計バンド2の長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部22が設けられている。すなわち、この係合突出部22は、図2〜図4に示すように、一対の突起部10a、11a間に係合して裏蓋5の裏面に配置された状態で、係合突出部22の先端側が一対の突起部10a、11aに沿って腕時計ケース1の中心側に向けて広がりながら延出するほぼ逆台形状に形成され、この逆台形状の両側辺部が一対の突起部10a、11aの内側部に係止されることにより、時計バンド2の長手方向への抜け出しを阻止するように構成されている。 【0042】 この場合、係合突出部22は、図2〜図4に示すように、一対の突起部10a、11aがバンド取付部8に対して偏心した状態で設けられていることにより、時計バンド2の先端部16における取付突起部17の中心から9時側に少しずれた状態で設けられていると共に、一対の突起部10a、11aの形状が異なっていることにより、左右の両側辺の各長さがそれぞれ異なるほぼ逆台形に形成されている(図9および図10参照)。 【0043】 さらに、時計バンド2の先端部16、つまり取付突起部17の上面には、図5に示すように、バンド取付部8の内側上面に設けられた嵌合凹部21に嵌合する嵌合凸部23が設けられている。この嵌合凸部23は、図9および図10に示すように、ばね棒19が挿入する挿入孔18に沿って取付突起部17の上面に設けられ、時計バンド2の先端部16に設けられた係合突出部22を12時側のバンド取付部8の端部両側に対応する一対の突起部10a、11a間に係合させるときに、図5に示すように、バンド取付部8の嵌合凹部21に嵌合するように構成されている。 【0044】 ところで、6時側のバンド取付部8に取り付けられる時計バンド3は、図2および図9に示すように、6時側のバンド取付部8に対応する一対の突起部10b、11b間に係合して時計バンド2の長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部22が、時計バンド3の先端部16の取付突起部17に設けられ、この係合突出部22が設けられた先端部16の形状が、12時側の時計バンド2の先端部16に対して点対称に形成されており、これ以外は12時側の時計バンド2と同じ構成になっている。 【0045】 次に、この時計バンド2、3のち、12時側の時計バンド2を腕時計ケース1の12側のバンド取付部8に取り付ける場合について説明する。 このときには、予め、腕時計ケース1の裏面に突起部材10、11をビス14によって裏蓋5と共に取り付ける。また、時計バンド2の先端部16に設けられた取付突起部17の挿入孔18にばね棒19を挿入する。この状態で、時計バンド2の先端部16を腕時計ケース1の12時側のバンド取付部8に取り付ける。このときには、図3に示すように、時計バンド2の先端部16に設けられた嵌合凸部23をバンド取付部8の嵌合凹部21に嵌め込みながら、ばね棒19の両端部を押圧し、この状態で時計バンド2の先端部16をバンド取付部8内に嵌め込む。 【0046】 これにより、図5に示すように、時計バンド2の先端部16の嵌合凸部23がバンド取付部8の嵌合凹部21に嵌合すると共に、図3に示すばね棒19の両端部がバンド取付部8の両側部に設けられた取付穴20内に挿入する。これと同時に、時計バンド2の先端部16に設けられた係合突出部22が、図4に示すように、バンド取付部8の端部両側に対応する一対の突起部10a、11a間に係合する。このときには、係合突出部22がほぼ逆台形状に形成され、この逆台形状の両側辺部が一対の突起部10a、11aの内側部に係止されることにより、時計バンド2の長手方向への抜け出しが阻止される。これにより、12時側の時計バンド2の先端部16が腕時計ケース1の12時側のバンド取付部8に取り付けられる。 【0047】 一方、6時側の時計バンド3を腕時計ケース1の6側のバンド取付部8に取り付ける場合には、図9に示すように、12時側の時計バンド2と同様、時計バンド3の先端部16に設けられた嵌合凸部23を6時側のバンド取付部8の嵌合凹部21に嵌め込みながら、ばね棒19の両端部を押圧して、時計バンド3の先端部16の取付突起部17をバンド取付部8内に嵌め込む。これにより、時計バンド3の先端部16の嵌合凸部23がバンド取付部8の嵌合凹部21に嵌合し、ばね棒19の両端部がバンド取付部8の両側部に設けられた取付穴20内に挿入する。 【0048】 このときには、図2および図9に示すように、時計バンド3の先端部16の係合突出部22が6時側のバンド取付部8の端部両側に対応する一対の突起部10b、11b間に係合する。このため、ほぼ逆台形状に形成された係合突出部22の両側辺部が、一対の突起部10b、11bの内側部に係止されることにより、時計バンド2の長手方向への抜け出しが阻止される。これにより、6時側の時計バンド3の先端部16が腕時計ケース1の6時側のバンド取付部8に取り付けられる。 【0049】 このように、この腕時計によれば、腕時計ケース1の両側に位置するバンド取付部8の各端部の両側に対応する腕時計ケース1の裏面に、一対の突起部10a、11aおよび10b、11bが所定間隔離れた状態でそれぞれ設けられ、両側のバンド取付部8に取り付けられる時計バンド2、3の各先端部16に、一対の突起部10a、11a間または10b、11b間に係合して時計バンド2、3の長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部22がそれぞれ設けられているので、腕時計ケース1の各バンド取付部8に時計バンド2、3の各先端部16をばね棒19によってそれぞれ取り付けたときに、時計バンド2、3の各先端部16に設けられた係合突出部22が、腕時計ケース1の裏面に設けられた一対の突起部10a、11a間および10b、11b間にそれぞれ係合して時計バンド2、3の長手方向への抜け出しを阻止する。 【0050】 このため、この状態で時計バンド2、3に上下方向およびねじれ方向の外力が加わっても、ばね棒19の両端部に加わる外力を、一対の突起部10a、11a間および10b、11b間にそれぞれ係合する各係合突出部22によって受け止めて軽減することができると共に、時計バンド2、3の各先端部16を各バンド取付部8から時計バンド2、3の長手方向に沿って引き抜く方向の外力がそれぞれ時計バンド2、3に加わっても、その外力がばね棒19の両端部に直接加わらず、一対の突起部10a、11a間または10b、11b間に係合した各係合突出部22によって、その外力を確実に受け止めることができ、これによりばね棒19による時計バンド2、3の取付強度を十分に確保することができる。 【0051】 この場合、特に両側のバンド取付部8の内側上面に嵌合凹部21がそれぞれ設けられ、時計バンド2、3の各先端部16に、バンド取付部8の嵌合凹部21に嵌合する嵌合凸部23がそれぞれ設けられているので、時計バンド2、3に上下方向およびねじれ方向の外力、およびが時計バンド2、3の各先端部16を各バンド取付部8から時計バンド2、3の長手方向に沿って引き抜く方向の外力が加わると、両側のバンド取付部8の各嵌合凹部21と時計バンド2、3の各先端部16の嵌合凸部23との各嵌合力によっても、その外力を受け止めて軽減することができ、このため、より一層、ばね棒19による時計バンド2、3の取付強度を高めることができる。 【0052】 また、この腕時計では、12時側に位置する一対の突起部10a、11aまたは6時側に位置する一対の突起部10b、11bが、腕時計ケース1の両側に設けられたバンド取付部8の各端部の両側にそれぞれ対応して設けられているので、腕時計ケース1を時計バンド2、3によって腕に取り付けたときに、腕時計ケース1の両側に位置する各一対の突起部10a、11aおよび10b、11bが腕に当接し、これにより図5に示すように、腕時計ケース1の裏面と腕の表面との間に、時計バンド2、3の長手方向と直交する方向に沿って腕時計ケース1の3時側端部と9時側端部とに連続する隙間Sが生じる。このため、腕時計ケース1の裏面に腕の表面の一部が接触しても、隙間Sによって腕時計ケース1の裏面と腕の表面との間の通気性を確保することができる。 【0053】 この場合、12時側に位置する一対の突起部10a、11a、および6時側に位置する一対の突起部10b、11bは、腕時計ケース1よりも軟らかい合成樹脂、例えばウレタン樹脂によって腕時計ケース1と別に形成されているので、腕時計ケース1を硬質の合成樹脂、例えばABS樹脂で形成しても、腕時計ケース1を腕に取り付けたときに、全ての突起部10a、11a、10b、11bが腕に軟らかく当接するので、腕に対する装着性が良く、良好に腕時計ケース1を腕に取り付けてフィットさせることができる。 【0054】 また、腕時計ケース1の両側に設けられたバンド取付部8の各端部の両側にそれぞれ対応する各一対の突起部10a、11aおよび10b、11bのうち、腕時計ケース1の両側に位置するバンド取付部8同士の突起部10a、10bまたは11a、11bが、それぞれ連結部12、13によってそれぞれ連結されていることにより、両側のバンド取付部8の各端部両側にそれぞれ対応する突起部10a、11a、10b、11bが存在していても、突起部10a、10b、11a、11bとしての部品点数の増大を抑えることができると共に、各突起部10a、11a、10b、11bをそれぞれ個別に腕時計ケース1に取り付ける必要がなく、12時側に位置する一対の突起部10a、11aまたは6時側に位置する一対の突起部10b、11bを同時に腕時計ケース1に各突起部材10、11として取り付けることができ、これにより組み付け作業の簡素化を図ることができる。 【0055】 さらに、時計バンド2、3は、バンド本体部15が軟質のウレタン樹脂で形成されていることにより、腕に対するバンド本体部15のフィット性が良く、またバンド本体部15における係合突起部22を含む先端部16が、バンド本体部15よりも硬いウレタン樹脂で形成されていることにより、腕時計ケース1に対する時計バンド2、3の各先端部16の保持力を高めることができる。このため、時計バンド2、3に上下方向およびねじれ方向の外力、および時計バンド2、3の長手方向に沿って各先端部16を引き抜く方向の外力が加わっても、腕時計ケース1と時計バンド2、3の各先端部16との間における隙間の開きを最小限に抑えることができる。 【0056】 なお、上記実施形態1では、両側のバンド取付部8における各端部の両側にそれぞれ対応する各突起部10a、10b、11a、11bを、両側のバンド取付部8同士ごとに連結部12、13でそれぞれ連結して、2つの突起部材10、11として構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図11に示すように、全ての突起部10a、10b、11a、11bを連結部25で一体に連結した構成でも良い。このように構成すれば、実施形態1よりも、更に突起部10a、10b、11a、11bとしての部品点数を削減することができると共に、全ての突起部10a、10b、11a、11bを一度に腕時計ケース1に取り付けることができるので、より一層、組み付け作業の簡素化を図り、生産性の向上を図ることができる。 【0057】 (実施形態2) 次に、図12〜図16を参照して、この発明を腕時計に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図10に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。 この腕時計は、腕時計ケース30、時計バンド31、32の各先端部37、および一対の突起部材34、35におけるそれぞれの各形状が、実施形態1と異なる構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。 【0058】 すなわち、腕時計ケース30は、全体がほぼ円形状に形成されている。これに伴って、12時側のバンド取付部33と6時側のバンド取付部33とは、それぞれ左右対称で、同じ形状に形成されている。この場合にも、バンド取付部33は、実施形態1と同様、下面側(図14では上面側)に開放された凹部形状に形成され、その内部における両側部に取付穴20が互いに対向して設けられていると共に、この内部における上面(図14では下面側)に嵌合凹部21がばね棒19の挿入孔18に沿って設けられた構成になっている。 【0059】 また、腕時計ケース30の裏面には、実施形態1と同様、腕に当接する一対の突起部材34、35が両側のバンド取付部3を境にして3時側と9時側とに沿ってそれぞれ設けられている。これら一対の突起部材34、35も、腕時計ケース30よりも軟らかい合成樹脂、例えばウレタン樹脂で形成されている。そして、これら一対の突起部材34、35のうち、3時側の突起部材34は、図13および図14に示すように、12時側に位置するバンド取付部33の一端部つまり3時側(図14では左側)の端部に対応する突起部34aと、6時側に位置するバンド取付部33の一端部つまり3時側の端部に対応する突起部34bとを備え、これら突起部34a、34bが、実施形態1と同様、連結部12によって連結された構成になっている。 【0060】 また、9時側の突起部材35も、3時側の突起部材34と同様、12時側に位置するバンド取付部33の他端部つまり9時側(図14では右側)の端部に対応する突起部35aと、6時側に位置するバンド取付部33の他端部つまり9時側の端部に対応する突起部35bとを備え、これら突起部35a、35bが、実施形態1と同様、連結部13によって連結された構成になっている。これにより、各突起部材34、35は、それぞれほぼ半円形状で、両者とも同じ形状に形成されていると共に、両端部の各突起部34a、34bおよび35a、35bがそれぞれビス14によって腕時計ケース30の裏面に裏蓋6と共に取り付けられている。 【0061】 この場合にも、各突起部34a、34b、35a、35bのうち、12時側のバンド取付部33に対応する一対の突起部34a、35aは、図13および図14に示すように、所定間隔離れた状態で、12時側のバンド取付部33の端部両側にそれぞれ左右対称に配置されている。また、6時側のバンド取付部33に対応する一対の突起部34b、35bも、所定間隔離れた状態で、6時側のバンド取付部33の端部両側にそれぞれ左右対称に配置されている。これにより、12時側の一対の突起部34a、35aと6時側の一対の突起部34b、35bとは、両者とも同じ形状で、その各中間部が両側のバンド取付部33の各中心部と一致している。 【0062】 一方、時計バンド31、32は、実施形態1と同様、バンド本体部36が軟質のウレタン樹脂で形成され、このバンド本体部36の先端部37がバンド本体部36よりも硬いウレタン樹脂で形成され、インサート成形または2色成形によって一体に形成された構成になっている。この場合、時計バンド31、32の各先端部37は、実施形態1と同様、腕時計ケース30の各バンド取付部33内に挿入する取付突起部17を備え、この取付突起部17がバンド本体部36の先端面に設けられ、この取付突起部17に設けられた挿入孔18にばね棒19が挿入されると共に、このばね棒19の両端部がバンド取付部33内の両側部に対向して設けられた取付穴20に挿入することにより、各バンド取付部33にばね棒19によってそれぞれ取り付けられるように構成されている。 【0063】 また、時計バンド31、32のうち、12時側に位置する時計バンド31の先端部37、つまり取付突起部17の先端には、12時側の一対の突起部34a、35a間に係合して時計バンド31の長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部38が設けられている。この係合突出部38も、実施形態1と同様、一対の突起部34a、35a間に係合して裏蓋6の裏面に配置された状態で、係合突出部38の先端側が一対の突起部34a、35aに沿って腕時計ケース30の中心側に向けて広がりながら延出するほぼ逆台形状に形成されている。 【0064】 この場合、係合突出部38は、一対の突起部34a、35aがバンド取付部33の中心に対応して設けられていることにより、その中心部が時計バンド31の先端部37における取付突起部17の中心部と一致して設けられていると共に、一対の突起部34a、35aが互いに左右対称で同じ形状であることにより、左右対称のほぼ逆台形に形成されている。これにより、この係合突出部38は、逆台形状の両側辺部が一対の突起部34a、35aの内側部に係止されることにより、時計バンド31の長手方向への抜け出しを阻止するように構成されている。 【0065】 一方、6時側に位置する時計バンド32の先端部37、つまり各取付突起部17の先端にも、12時側の時計バンド31と同様、6時側の一対の突起部34b、35b間に係合して時計バンド32の長手方向への抜け出しを阻止する係合突出部38がそれぞれ設けられている。この係合突出部38も、12時側の係合突出部38と同様、一対の突起部34b、35b間に係合して裏蓋6の裏面に配置された状態で、各係合突出部38の先端側が一対の突起部34b、35bに沿って腕時計ケース30の中心側に向けて広がりながら延出するほぼ逆台形状に形成されている。 【0066】 この場合にも、係合突出部38は、一対の突起部34b、35bがバンド取付部33の中心に対応して設けられていることにより、その中心部が時計バンド32の先端部37における取付突起部17の中心部と一致して設けられていると共に、一対の突起部34b、35bが互いに左右対称で同じ形状であることにより、左右対称のほぼ逆台形に形成されている。これにより、この係合突出部38も、逆台形状の両側辺部が一対の突起部34b、35bの内側部に係止されることにより、時計バンド32の長手方向への抜け出しを阻止するように構成されている。 【0067】 さらに、時計バンド31、32の各先端部37、つまり各取付突起部17の上面には、実施形態1と同様、バンド取付部33の内側上面に設けられた嵌合凹部21に嵌合する嵌合凸部23が設けられている。この嵌合凸部23は、ばね棒19が挿入する挿入孔18に沿って設けられ、時計バンド31、32の各先端部37に設けられた各係合突出部38を各バンド取付部33の端部両側に対応する一対の突起部34a、35a間および34b、35b間に係合させるときに、実施形態1と同様、各バンド取付部33の嵌合凹部21に嵌合するように構成されている。 【0068】 このような腕時計においても、実施形態1と同様の作用効果があるほか、特に腕時計ケース30が円形状に形成され、これに伴って12時側と6時側の各バンド取付部33が、両者とも左右対称で同じ形状に形成されているので、各バンド取付部33の端部両側に対応する各一対の突起部34a、35aおよび34b、35bも左右対称で同じ形状に形成されると共に、各バンド取付部33に取り付けられる時計バンド31、32の各先端部37も、左右対称で同じ形状に形成され、これにより時計バンド31、32の各先端部37に設けられた取付突起部17、係合突出部38、嵌合凸部23も全て左右対称で同じ形状になる。このため、腕時計ケース30、一対の突起部材34、35、時計バンド31、32の各先端部37を容易に成形することができ、これにより低価格で生産性の高いものを得ることができる。 【0069】 なお、上記実施形態2では、両側のバンド取付部33の各端部両側にそれぞれ対応する各突起部34a、34b、35a、35bを、両側のバンド取付部33同士ごとに連結部12、13でそれぞれ連結して、2つの突起部材34、35として構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図11に示した変形例のように、全ての突起部34a、34b、35a、35bを連結部25で一体に連結した構成でも良い。 【0070】 また、上記実施形態1、2では、両側のバンド取付部8または33の各端部両側にそれぞれ対応する各突起部10a、10b、11a、11b、または34a、34b、35a、35bを、腕時計ケース1と別に形成した場合について述べたが、これに限らず、腕時計ケース1または30と一体に形成しても良い。この場合には、各突起部10a、10b、11a、11b、または34a、34b、35a、35bを腕時計ケース1または30と同じ材料で一体に形成しても良いが、腕時計ケース1または30よりも軟らかい材料、例えば腕時計ケース1または30がABS樹脂の場合、それよりも軟らかいウレタン樹脂で、インサート成形または2色成形によって一体に形成することが望ましい。 【0071】 また、上記実施形態1、2では、時計バンド2、3または31、32における取付突起部17、嵌合凸部23、および係合突出部22、38を含む先端部16、37のみを、バンド本体部15、36よりも硬いウレタン樹脂で形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図17(a)に示す第1変形例のように、装飾部15aを含むバンド本体部15、36の先端側の部分の全てをバンド本体部15、36よりも硬いウレタン樹脂で形成してバンド本体部15、36との連結強度を高めた構成でも良く、また図17(b)に示す第2変形例のように、先端部40に食い込み用の突起部41を設け、この突起部41をバンド本体部15、36の先端面に食い込ませてバンド本体部15、36との連結強度を高めた構成でも良い。 【0072】 (実施形態3) 次に、図18〜図20を参照して、この発明を腕時計に適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図10に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。 この腕時計は、ばね棒19を用いずに、腕時計ケース50に時計バンド51をビス14によって取り付けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。 【0073】 すなわち、腕時計ケース50は、実施形態1と同様、硬質の合成樹脂、例えばABS樹脂からなり、その上面部に時計ガラス4が取り付けられ、内部に時計モジュール5が収納され、下部に金属製の裏蓋6が防水パッキン6aを介して取り付けられるように構成されている。この場合にも、腕時計ケース50は、実施形態1と同様、9時側(9H)がほぼ円弧状に突出する横長のほぼ半楕円長方形状に形成されている。また、この腕時計ケース50の3時側(3H)と9時側(9H)との各側面部、および12時側(12H)と6時側(6H)との各上面部には、それぞれ押釦スイッチ7が設けられており、この腕時計ケース50の12時側と6時側との各側部には、それぞれバンド取付部8が3時側に偏って設けられている。 【0074】 一方、時計バンド51は、腕時計ケース50の12時側と6時側との各バンド取付部8に取り付けられるものであり、両者ともほぼ同じ構成であるから、この実施形態3では12側のバンド取付部8に取り付けられる時計バンド51について説明する。この時計バンド51も、実施形態1と同様、バンド本体部52と、腕時計ケース50のバンド取付部8に取り付けられるバンド本体部52の先端部53とが異なる材質で形成されている。すなわち、バンド本体部52は軟質のウレタン樹脂からなり、このバンド本体部52の先端部53はバンド本体部52よりも硬いウレタン樹脂からなり、この両者がインサート成形または2色成形によって一体に形成されている。 【0075】 このバンド本体部52の先端部53には、図18〜図20に示すように、腕時計ケース50の下面に配置された裏蓋6の下面における外周縁に延びる延出部54が一体に形成されている。この延出部54は、裏蓋6を挟んで腕時計ケース50にビス14によってねじ止めされることにより、時計バンド51を腕時計ケース50のバンド取付部8に取り付けるように構成されている。この場合、延出部54における3時側と6時側との両側には、図18〜図20に示すように、腕に当接する一対の突起部55が裏蓋6の下側に向けて山形状に突出した状態で、所定間隔離れて一体に形成されている。 【0076】 この一対の突起部55には、図19および図20に示すように、ビス14が挿入するビス挿入孔56がそれぞれ裏蓋6のビス挿入孔6bと腕時計ケース50のねじ穴50aとに対応して設けられている。また、この一対の突起部55には、ビス14の頭部14aが挿入する座ぐり部57がビス挿入孔56に対応してそれぞれ設けられている。なお、腕時計ケース50の6時側のバンド取付部8に取り付けられる6時側の時計バンド(図示せず)も、12時側の時計バンド51と同様に構成されている。 【0077】 このような時計バンド51を腕時計ケース50のバンド取付部8に取り付ける場合には、時計ガラス4が取り付けられた腕時計ケース50を上下反転させて、腕時計ケース50内に時計モジュール5を配置する共に、腕時計ケース50の裏面(この状態では裏面が上側に位置する)に裏蓋6を配置し、この状態で腕時計ケース50のバンド取付部8に、時計バンド51におけるバンド本体部52の先端部53を配置する。 【0078】 このときには、バンド本体部52の先端部53に形成された延出部54を裏蓋6の裏面(この状態では裏面が上側に位置する)における外周縁に配置し、この延出部54の両側に設けられた一対の突起部55のビス挿入孔56を裏蓋6のビス挿入孔6bと腕時計ケース50のねじ穴50aとに対応させる。この状態で、ビス14を時計バンド51の延出部54の両側に設けられた一対の突起部55のビス挿入孔56に挿入し、この挿入したビス14の先端部を裏蓋6のビス挿入孔6bを通して腕時計ケース50のねじ穴50aに螺着させる。これにより、時計バンド51が腕時計ケース50のバンド取付部8に取り付けられる。 【0079】 このように、この腕時計によれば、腕時計ケース50のバンド取付部8に配置される時計バンド51の先端部53に、腕時計ケース50の裏面に配置された裏蓋6の裏面における外周縁に延びる延出部54を設け、この延出部54を腕時計ケース50に裏蓋6を挟んでビス14によって取り付けているので、実施形態1または2のようなばね棒19を用いずに、時計バンド51を腕時計ケース50のバンド取付部8に裏蓋6と共に確実に取り付けることができる。このため、時計バンド51および裏蓋6を腕時計ケース50に取り付ける取付作業の簡素化を図ることができると共に、時計バンド51に上下方向およびねじれ方向のほか、時計バンド51の長手方向に沿って引き抜く方向に外力が加わっても、その外力をビス14によって確実に受け止めることができ、これにより時計バンド51の取付強度を十分に確保することができる。 【0080】 この場合、延出部54の両側には、裏蓋6の裏側に向けて突出すると共にビス14が挿入するビス挿入孔56が設けられた一対の突起部55が、所定間隔離れて設けられていることにより、この一対の突起部55によってビス14による時計バンド51の延出部54における取付強度を高めることができると共に、実施形態1と同様、腕時計ケース50を時計バンド51によって腕に取り付けたときに、時計バンド51の先端部53における延出部54の両側に設けられた一対の突起部55が腕に当接するので、腕時計ケース50の裏面と腕の表面との間に、時計バンド51の長手方向と直交する方向に沿って腕時計ケース50の一端部から他端部に連続する隙間を設けることができ、この隙間によって腕時計ケース50の裏面と腕の表面との間の通気性を確保することができる。 【0081】 また、時計バンド51の一対の突起部55には、ビス14の頭部14aが挿入する座ぐり部57が、ビス挿入孔56に対応してそれぞれ設けられていることにより、時計バンド51の延出部54を腕時計ケース50にビス14によって取り付けても、このビス14の頭部14aが突起部55の座ぐり部57内に挿入するので、ビス14材の頭部14aが突起部55から突出するのを防ぐことができ、これにより腕時計ケース50を時計バンド51によって腕に取り付けたときに、ビス14の頭部14aが腕に接触することがないので、フィット性が良く、違和感なく良好に腕時計ケース50を腕に取り付けることができる。 【0082】 この場合、時計バンド51はウレタン樹脂などの軟質の合成樹脂で形成されていることにより、腕時計ケース50を時計バンド51によって腕に取り付けたときに、腕に対する時計バンド51のフィット性が良いばかりか、時計バンド51の延出部54に設けられた一対の突起部55を腕時計ケース50にビス14によって取り付けるので、時計バンド51を軟質の合成樹脂で形成しても、延出部54に設けられた一対の突起部55によって時計バンド51の取付強度を十分に確保することができる。 【0083】 なお、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、腕装着装置として、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、血圧測定機能や血糖値測定機能などの時計機能以外の機能を備えて腕に装着して使用するものに広く適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0084】 【図1】この発明を適用した腕時計の正面図である。(実施形態1) 【図2】図1の腕時計の裏面図である。 【図3】図2の要部を分解した裏面図である。 【図4】図1の腕時計を裏面側から見た要部の斜視図である。 【図5】図1のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 【図6】図2のB−B矢視における要部の拡大断面図である。 【図7】図2のC−C矢視における要部の拡大断面図である。 【図8】図5の時計バンドの要部を示した側面図である。 【図9】図2におけるバンド取付部と時計バンドの先端部とを分解して示した裏面図である。 【図10】図9の時計バンドの先端部を示した正面図である。 【図11】実施形態1における突起部を全て連結した場合の変形例を示した裏面図である。 【図12】この発明を適用した腕時計の正面図である。(実施形態2) 【図13】図12の腕時計の裏面図である。 【図14】図13の要部を分解した裏面図である。 【図15】図14の時計バンドの要部を示した正面図である。 【図16】図14の時計バンドの要部を示した側面図である。 【図17】時計バンドにおける先端部の各変形例を示し、(a)はその第1変形例を示した要部の断面図、(b)はその第2変形例を示した要部の断面図である。 【図18】この発明を適用した腕時計を裏面側から見た要部の斜視図である。(実施形態3) 【図19】図18のD−D矢視における要部の拡大断面図である。 【図20】図18のE−E矢視における要部の拡大断面図である。 【符号の説明】 【0085】 1、30、50 腕時計ケース 2、3、31、32、51 時計バンド 6 裏蓋 8、33 バンド取付部 10、11、34、35 突起部材 10a、11a、34a、35a、10b、11b、34b、35b 突起部 12、13、25 連結部 14 ビス 15、36、52 バンド本体部 16、37、53 バンド本体部の先端部 17 取付突起部 18 挿入孔 19 ばね棒 20 取付穴 21 嵌合凹部 22、38 係合突出部 23 嵌合凸部 54 延出部 55 突起部 56 ビス挿入孔 57 座ぐり部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001443 【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月22日(2006.8.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090619 【弁理士】 【氏名又は名称】長南 満輝男
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| 【公開番号】 |
特開2007−90046(P2007−90046A) |
| 【公開日】 |
平成19年4月12日(2007.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2006−225019(P2006−225019) |
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