トップ :: A 生活必需品 :: A22 屠殺;肉処理;家禽または魚の処理




【発明の名称】 食肉材切離装置
【発明者】 【氏名】真島 和義

【要約】 【課題】本発明は、従来にない作用効果を発揮する画期的な食肉材切離装置を提供することを目的とする。

【解決手段】鶏、牛、豚などの食肉材1の所定部位1aを切離するための装置であって、食肉材配置部2に配置された前記食肉材1に刺入される環状の刃体3と、前記食肉材1の所定位置にして前記刃体3が刺入される位置P1を境界とした内外位置P2,P3を押圧して前記食肉材1を押圧する押圧体4とを有するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏、牛、豚などの食肉材の所定部位を切離するための装置であって、食肉材配置部に配置された前記食肉材に刺入される環状の刃体と、前記食肉材の所定位置にして前記刃体が刺入される位置を境界とした内外位置を押圧して前記食肉材を押圧する押圧体とを有し、前記刃体は突没自在にして回転可能に設けられ、また、前記押圧体は突没自在に設けられ、前記押圧体で前記食肉材の前記内外位置を押圧した状態で前記位置に前記刃体を刺入した後、該刃体を回転させることで前記食肉材の所定部位を切離するように構成されていることを特徴とする食肉材切離装置。
【請求項2】
請求項1記載の食肉材切離装置において、前記押圧体は前記肉食材を緊張せしめるものであることを特徴とする食肉材切離装置。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記食肉材配置部には前記食肉材を受ける受け部が設けられ、この受け部には突出した前記刃体が嵌入される凹部が設けられ、この凹部の深さは、突出した前記刃体が非接触となる深さに設定されていることを特徴とする食肉材切離装置。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記刃体の内方及び外方夫々には該刃体に添設状態となる内外体が設けられ、この内外体夫々の先端部で前記食肉材の所定位置が押圧されるように構成されていることを特徴とする食肉材切離装置。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記食肉材配置部の受け部若しくは押圧体に付着した前記食肉材に流体を噴射して該食肉材を除去する流体噴射部が設けられていることを特徴とする食肉材切離装置。
【請求項6】
請求項1〜5いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記刃体は、先端に鋸状の刃部が設けられていることを特徴とする食肉材切離装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、鶏、牛、豚などの食肉材の所定部位を切離するための食肉材切離装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鶏の胸腔と腹腔との境界にある横隔膜(所謂ハラミ)は珍味とされる。
【0003】
しかしながら、この鶏のハラミを刃物(包丁)を使用して手作業で他の部位から切離しようとすると、手作業の為、大変であることは勿論、切離する部位の油が刃物に付着して直ぐに切れ味が悪くなってしまい、しかも、切離する部位には薄皮があって非常に切離しにくいとされている。
【0004】
例えば特開2001−69904号に開示されるように鶏、牛、豚などの食肉材を自動で切離する装置は種々提案されているが、この鶏のハラミは特に切離しにくい部位とされており、この鶏のハラミを自動で切離し得る装置は未だ提案されていない。
【0005】
【特許文献1】特開2001−69904号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、この鶏のハラミは量産(商品として流通)するには不向きであり、他の廃棄される部位と一緒に廃棄されるケースが多いのが現状である。
【0007】
本発明は、上述の点に着目し、種々の実験・研究を繰り返し行った結果、従来にない作用効果を発揮する画期的な食肉材切離装置を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
鶏、牛、豚などの食肉材1の所定部位1aを切離するための装置であって、食肉材配置部2に配置された前記食肉材1に刺入される環状の刃体3と、前記食肉材1の所定位置にして前記刃体3が刺入される位置P1を境界とした内外位置P2,P3を押圧して前記食肉材1を押圧する押圧体4とを有し、前記刃体3は突没自在にして回転可能に設けられ、また、前記押圧体4は突没自在に設けられ、前記押圧体4で前記食肉材1の前記内外位置P2,P3を押圧した状態で前記位置P1に前記刃体3を刺入した後、該刃体3を回転させることで前記食肉材1の所定部位1aを切離するように構成されていることを特徴とする食肉材切離装置に係るものである。
【0010】
また、請求項1記載の食肉材切離装置において、前記押圧体4は前記肉食材1を緊張せしめるものであることを特徴とする食肉材切離装置に係るものである。
【0011】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記食肉材配置部2には前記食肉材1を受ける受け部2aが設けられ、この受け部2aには突出した前記刃体3が嵌入される凹部5が設けられ、この凹部5の深さは、突出した前記刃体3が非接触となる深さに設定されていることを特徴とする食肉材切離装置に係るものである。
【0012】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記刃体3の内方及び外方夫々には該刃体3に添設状態となる内外体6,7が設けられ、この内外体6,7夫々の先端部で前記食肉材1の所定位置が押圧されるように構成されていることを特徴とする食肉材切離装置に係るものである。
【0013】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記食肉材配置部2の受け部2a若しくは押圧体4に付着した前記食肉材1に流体を噴射して該食肉材1を除去する流体噴射部8,9が設けられていることを特徴とする食肉材切離装置に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の食肉材切離装置において、前記刃体3は、先端に鋸状の刃部3aが設けられていることを特徴とする食肉材切離装置に係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上述のように構成したから、従来から切離が困難とされてきた食肉材の所定部位、例えば鶏のハラミ部分を確実に切離することができることになるなど極めて商品価値の高い画期的な食肉材切離装置となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0017】
鶏、牛、豚などの食肉材1の所定部位1aを切離する際、食肉材配置部2に配置された食肉材1の所定位置にして刃体3が刺入される位置P1を境界とした内外位置P2,P3を、押圧体4で押圧して該内外位置P2,P3間を緊張させ、この状態で前記位置P1に前記刃体3を刺入した後、該刃体3を回転させることで前記食肉材1の所定部位1aを切離する。
【0018】
従って、この刃体3を刺入する位置P1は、その内外位置P2,P3が押圧体4で押圧されることにより緊張状態(張った状態)となっているから、刃体3の刺入及び回転が良好に行なわれ、該所定部位1aの切離が確実に行なわれることになる。
【0019】
この食肉材1の分離を刺入切断により行おうとした場合、食肉材1は伸びてしまう為、刃体3の刺入距離を大きく取らなければならない。
【0020】
この点、本発明は、刃体3の刺入にてある程度食肉材1に刃体3を入れた状態とし、この状態で刃体3を回転させる構成であるから、確実に分離が行われるのは勿論、刃体3の刺入距離は短くてよく、よって、処理時間を短縮することができ(刃体3の突没方向への動作に比し回転方向の動作は迅速に行える)、しかも、装置自体のコンパクト化も達成されることになる。
【実施例】
【0021】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施例は、鶏、牛、豚などの食肉材1の所定部位1aを切離するためのものである。
【0023】
尚、本実施例では、食肉材1として鶏を採用し、この鶏の横隔膜1a(ハラミ)を得るための装置として構成しているが、本実施例の特性を発揮する食肉材1であれば適宜採用し得るものである。
【0024】
具体的には、基体10に、食肉材1を配置する食肉材配置部2と、この食肉材配置部2に配置された食肉材1のハラミ1aを分離する食肉材分離部15を設けている。
【0025】
基体10は、図1,2に図示したように下方に脚部10aを有する台構造体であり、この基体10には食肉材配置部2が設けられ、また、この基体10の端部(図1中左側の部位)には各種構成部の作動を制御する制御部12が設けられている。符号11はカバー体である。
【0026】
基体10の上方所定位置には、食肉材搬送部13が設けられている。
【0027】
この食肉材搬送部13は、基体10の前後左右の4箇所に設けられ図示省略の駆動装置により回転する4つのスプロケット13aと、この前後の各スプロケット13a同士の間に架設される一対のチェーン13bとからなるコンベア構造であり、このチェーン13b同士の間には食肉材配置部2を設置するための架設板13cが所定間隔を介して計8箇所に架設されている。
【0028】
従って、この各架設板13cに設置される食肉材配置部2は基体10内を循環移動することになり、この食肉材配置部2の移動は、作業者が食肉材配置部2へ食肉材1を配置する作業、食肉材切離部15における作業及び後述する食肉材除去部16における作業が考慮されて移動と停止が適宜行われるように制御(間欠制御)されている。
【0029】
食肉材配置部2は、図1〜3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成したものであり、前述した食肉材搬送部13の架設板13cの上面に設けられている。
【0030】
また、食肉材配置部2は、その上面及び左右側面に針部材14が突設されている。
【0031】
この針部材14は、食肉材配置部2に配置される食肉材1を固定する為のものであり、上面の針部材14には食肉材1の中央部位が刺入固定され、左右側面の針部材14には食肉材1の左右部位(ハラミ1aに該当する部位)が刺入固定されることになる。
【0032】
また、食肉材配置部2は、その上面長さ方向に凹溝2bが形成されており、この凹溝2bは、食肉材除去部16の除去アーム16aが通過する部位として構成されている。
【0033】
また、食肉材配置部2は、その左右側面に刃体3を受ける受け部2aが設けられている。
【0034】
この受け部2aは、図3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成した板状体であり、食肉材配置部2夫々の左右側面に着脱自在に設けられている。
【0035】
また、受け部2aは、その表面に凹部5が設けられている。
【0036】
この凹部5は、図3に図示したように所定径を有する環状に形成されており、この凹部5に刃体3が嵌入される。この凹部5の深さ及び幅は刃体3が内側面及び底面に非接触にて嵌入されるように適宜設定されている。
【0037】
従って、刃体3における食肉材1のハラミ1aの分離作業は、受け部2aに対して刃体3が非接触状態で行なわれることになり、よって、この受け部2aに対して刃体3が接触した場合に危惧される刃体3の破損・摩耗や、受け部2aが削れて樹脂粉が発生するのを可及的に防止することができる。
【0038】
食肉材分離部15は、前述した食肉材搬送部13で移動する食肉材配置部2の左右位置に一対の食肉材分離手段15Aを設けて構成されている。尚、この左右の食肉材分離手段15Aは同一構造である。
【0039】
具体的には、この食肉材分離手段15Aは、図4,5に図示したように食肉材配置部2に配置された食肉材1に刺入される環状の刃体3と、食肉材配置部2の受け部2aと、該食肉材配置部2の受け部2aに食肉材1を押圧する押圧体4とで構成されている。
【0040】
刃体3は、図6に図示したように適宜な金属製の部材を環状(筒状)に形成したものであり、その先端には先端先鋭にして円方向(回転方向)に鋸状の刃部3a(ギザギザ刃)が設けられている。
【0041】
また、刃体3は、その径が前述した食肉材配置部2の受け部2aに設けた凹部5内に非接触状態にて嵌入し得る径に設定されている。
【0042】
尚、刃体3は、正面視円形のものに限らず、分離された半円状、円弧状、また、くの字状のものの集合体や、先端に刃を有する長尺材を複数筒状に並設した構成でも良く、要は正面視が可及的に閉じた状態となるものであれば、どのような形状でも良い。
【0043】
また、刃体3は、後述する移動装置17に係る移動部17aの正面部に設けられる回転軸部18の先端部に被嵌され止着部材29(ネジ部材)を介して着脱自在に設けられており、この回転軸部18の回転により刃体3は回転するように構成されている。
【0044】
押圧体4は、刃体3の内方及び外方夫々に添設状態となる内体6及び外体7で構成されている。
【0045】
この内体6及び外体7は、図4,5に図示したように適宜な金属製の部材を環状(筒状)に形成したものであり、その夫々の先端頂面は食肉材1の所定位置を押圧する環状の押圧部6a,7aとなる。
【0046】
この各押圧部6a,7aは、前述した刃体3を刺入する位置P1を境界とした内外位置P2,P3を押圧するように設けられており、この内外体6,7で前記内外位置P2,P3を押圧して食肉材配置部2の受け部2aに押圧することで前記位置P1は緊張された(引っ張られた)状態となる。尚、押圧体4を構成する内外体6,7は、その機能上、刃体3と同形状(環状)であることが望ましく、刃体3の形状に合わせて適宜設計変更し得るものである。
【0047】
符号7bは後述する回転装置21の棒状部21aにおける作動を可能にする開口部であり、この開口部7bから刃体3を回転軸部18に止着する為の止着部材29を脱着することができ、刃体3の交換作業はこの開口部7bを利用して行われる。
【0048】
また、内体6及び外体7は、夫々移動装置17に係る移動部17aの正面部に伸縮手段19を介して設けられている。
【0049】
この伸縮手段19は、図4,5,7,8,9に図示したように内体6及び外体7夫々の基端部に突設され移動部17aに設けられるガイド孔20に貫通するスライド杆19aと、このスライド杆19aに被嵌され内体6及び外体7夫々の基端部と移動部の正面部との間に配設される付勢体19b(コイルスプリング)とで構成されている。
【0050】
従って、内体6及び外体7は、移動装置17により前方へ移動して内体6及び外体7夫々の先端頂面6a,7aが物に当接した場合、移動装置17による前方への移動が更に行われることで付勢体19bの抗縮付勢に抗しながらスライド杆19aがガイド孔20をスライド移動することになる。
【0051】
この際、内体6及び外体7の間に位置する刃体3は該内体6及び外体7夫々の先端部からその刃部3aが露出する方向に相対移動することになる(露出する前までは、刃部3aは内体6及び外体7の先端頂面6a,7aから没入している。)。
【0052】
前述したように刃体3及び押圧体4は、移動装置17に設けられて該移動装置17の作動により所定方向に突没自在となり、更に、刃体3は、回転装置21に連設されて該回転装置21の作動により回転自在となる。
【0053】
移動装置17は、図4,5に図示したように基体10の上面に立設される基部17bと、この基部17bに設けられエアシリンダー部22の作動により進退移動する移動部17aとで構成されている。
【0054】
基部17bは、図4,5に図示したように適宜な金属製の部材で形成した板状体であり、その中央位置にエアシリンダー部22のアーム22aを貫通する孔23が形成されており、更に、この孔23の左右位置にはガイド部24が設けられている。
【0055】
このガイド部24は、基部17bを貫通する筒状体を設けて構成されており、移動部17aの背面に突設されるスライド杆25はこのガイド部24(筒状体)を貫通してガイドされるように構成されている。
【0056】
移動部17aは、図4,5に図示したように適宜な金属製の部材で形成した板状体であり、その正面中央位置には刃体3及び押圧体4が設けられ、その背面左右位置には前述した基部17bのガイド部24にスライド自在に貫通するスライド杆25が突設されている。
【0057】
また、移動部17aは、その一端部に回転装置21を設けるための設置板26が設けられている。
【0058】
この回転装置21は、図4,5に図示したように前述した刃体3を設ける回転軸部18の周面に突設される棒状部21aと、この棒状部21aに先端部が枢着連結され後端部が設置板26に枢着連結されるエアシリンダー部21bとからなり、このエアシリンダー部21bの可動部21b’に連設される棒状部21aが該可動部21b’の進退移動により前記刃体3は所定角度回転及び逆回転するように構成されている。この刃体3の正逆回転量は、少なくとも鋸状の刃部3aで刺入された刺入部位がつながって完全に切断された部位となる程度の回転量で良い。
【0059】
また、食肉材分離部15には、流体噴射部8,9が設けられている。
【0060】
具体的には、本実施例では、押圧体4に付着した食肉材1に流体を噴射して除去する第一流体噴射部8と、食肉材配置部2の受け部2aに付着した食肉材1に流体を噴射して除去する第二流体噴射部9とを設けている。
【0061】
第一流体噴射部8は、図示省略のエアー供給装置及び水供給装置から供給される水入りエアーを噴射するノズル8aを押圧体4に係る内体6に設けており、このノズル8aの先端は内体6の先端に開口形成されている。
【0062】
従って、図10に図示したように押圧体4に付着した食肉材1から分離されたハラミ1aは第一流体噴射部8から流体を噴射することで除去される。
【0063】
第二流体噴射部9は、図示省略のエアー供給装置及び水供給装置から供給される水入りエアーを噴射する一対のノズル9a,9bを移動装置17の上方位置に設けており、これらノズル9a,9bの先端は移動部17aを移動させて食肉材配置部2に接近させた際、該食肉材配置部2の受け部2aの上方近傍位置に配されるように構成されている。
【0064】
従って、図11に図示したように食肉材配置部2の受け部2aに付着した食肉材1から分離されたハラミ1aは第二流体噴射部9から流体を噴射することで除去される。
【0065】
また、本実施例は、基体10の背面側にして食肉材分離部15の下方位置には食肉材1から分離され落下するハラミ1aを受ける回収ボックス27が設けられており、また、基体10の正面側下方位置には、切離済の食肉材1を受ける回収ボックス28が設けられている。
【0066】
また、この回収ボックス28の上方位置には、食肉材配置部2からハラミ1aが切離された食肉材1を除去する食肉材除去部16が設けられている。
【0067】
食肉材除去部16は、図2に図示したように基体10の正面側下方位置に駆動装置(図示省略)により擺動する除去アーム16aを設けて構成されている。
【0068】
この除去アーム16aは、その先端部が食肉材配置部2の上面に設けた凹溝2bを通過することで、食肉材配置部2が逆さ状態さになっても落ちなかった食肉材1を掻き落とすことになる。
【0069】
以上の構成からなる本装置における食肉材1のハラミ1aの分離方法について説明する。
【0070】
先ず、基体10の正面に設けた作業部位にて作業者は食肉材配置部2の左右側面に設けられた受け部2aにハラミ1aが位置するように食肉材1を配置する。
【0071】
続いて、この食肉材配置部2に配置された食肉材1は食肉材搬送部13により搬送される。
【0072】
続いて、この食肉材搬送部13により移動する食肉材配置部2は食肉材分離部15で停止して食肉材1のハラミ1aが分離される。
【0073】
具体的には、移動装置17に係る移動部17aの前進移動により刃体3及び押圧体4は、食肉材配置部2に配置された食肉材1の所定位置にして刃体3を刺入する位置P1を境界とした内外位置P2,P3を押圧して食肉材配置部2の受け部2aに該食肉材1を押し付けし、更に、移動部17aを前進移動させることで押圧体4に係る内体6及び外体7夫々の前方への移動は阻止され刃体3のみが前方へ移動して内体6及び外体7夫々の間からその刃部3aが露出状態となる。この際、刃体3の刃部3aは受け部2aに設けた凹部5内に嵌入することになり、よって、この押圧体4で前記食肉材1の前記内外位置P2,P3を押圧した状態(緊張状態)で前記位置P1に前記刃体3が刺入されることになる。尚、刃体3は受け部2に非接触状態で食肉材1に刺入されることになる。
【0074】
また、この状態で回転装置21により刃体3を所定方向に所定角度回転させることで前記食肉材1のハラミ1aは環状に切離され、その後、刃体3を所定角度逆回転させた後、移動装置17を後退移動させて刃体3及び押圧体4を後退させる。この分離されたハラミ1aは回収ボックス27で回収される。
【0075】
続いて、この食肉材分離部15で分離が済んだ後、食肉材配置部2は移動して逆さ状態となり、該食肉材配置部2に配置される分離済みの食肉材1は回収ボックス28に落下することになる。この際、仮に食肉材配置部2から落下しなかった食肉材1は、食肉材除去部16にて強制的に食肉材配置部2から掻き落とされ回収ボックス28に落下することになる。
【0076】
以上の分離作業は8個設けた各食肉材配置部2毎に順次行われることになる。
【0077】
本実施例は上述のように構成したから、食肉材1のハラミ1aを分離する場合、刃体3を刺入する位置P1は、その内外位置P2,P3が押圧体4で押圧されることで緊張状態となるから、刃体3の刺入が良好に行なわれることになり、しかも、刃体3は食肉材1へ刺入した後、回転する構成であるから、確実に食肉材1のハラミ1aを切離することができることになる。
【0078】
また、本実施例は、食肉材配置部2の受け部2aにして刃体3の刺入方向の延長線上位置に凹部5を設け、刃体3はこの凹部5内に進入して食肉材配置部2に対して非接触状態で食肉材1に刺入するように構成されているから、刃体3を受け部2aに接触させた場合に危惧される刃体3の破損や摩耗を可及的に防止することができ、しかも、受け部2aが削れて粉が発生するなどの衛生上の問題も確実に防止することができる。
【0079】
また、本実施例は、食肉材配置部2の受け部2a及び押圧体4に付着した食肉材1に流体を噴射して除去する流体噴射部8,9を設けたから、次の作業時に肉食剤配置部2には何もない状態で食肉材1を配置することができる。
【0080】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本実施例を示す斜視図である。
【図2】本実施例の使用状態説明図である。
【図3】本実施例に係る要部の斜視図である。
【図4】本実施例に係る要部の斜視図である。
【図5】本実施例に係る要部の斜視図である。
【図6】本実施例に係る要部の斜視図である。
【図7】本実施例に係る要部の説明断面図である。
【図8】本実施例に係る要部の動作説明断面図である。
【図9】本実施例に係る要部の動作説明断面図である。
【図10】本実施例に係る要部の動作説明断面図である。
【図11】本実施例に係る要部の動作説明断面図である。
【図12】食肉材1の説明図である。
【符号の説明】
【0082】
P1 位置
P2 内位置
P3 外位置
1 食肉材
1a 所定部位
2 食肉材配置部
2a 受け部
3 刃体
3a 刃部
4 押圧体
5 凹部
6 内体
7 外体
8 流体噴射部
9 流体噴射部
【出願人】 【識別番号】596088004
【氏名又は名称】有限会社真島鉄工所
【出願日】 平成18年6月6日(2006.6.6)
【代理人】 【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛

【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄


【公開番号】 特開2007−325512(P2007−325512A)
【公開日】 平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願番号】 特願2006−157504(P2006−157504)