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【発明の名称】 シート生地の型抜き装置及びシート生地の型抜き方法
【発明者】 【氏名】田村 文郷

【要約】 【課題】シート生地を型抜きローラ4から確実に離型させることができるシート生地の型抜き装置及びシート生地の型抜き方法を提供する。

【解決手段】型抜き装置1は、シート生地3を供給するシート生地供給手段2と、前記シート生地供給手段2によって供給される前記シート生地3を所定形状に型抜きする型抜きローラ4と、前記型抜きローラ4に離型材を供給する離型材供給ローラ23とを備える。前記型抜きローラ4を加熱するヒータ5を備える。前記ヒータ5は前記型抜きローラ4を30℃以上に加熱する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート生地を供給するシート生地供給手段と、
前記シート生地供給手段によって供給される前記シート生地を所定形状に型抜きする型抜きローラと、
前記型抜きローラに離型材を供給する離型材供給手段とを備える
型抜き装置において、
前記型抜きローラを加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする型抜き装置。
【請求項2】
前記加熱手段は前記型抜きローラを30℃以上に加熱することを特徴とする請求項1記載の型抜き装置。
【請求項3】
シート生地を供給するシート生地供給ステップと、
供給される前記シート生地を型抜きローラによって型抜きする型抜きステップと、
前記型抜きローラに離型材を供給する離型材供給ステップとを備える
型抜き方法において、
前記型抜きローラを加熱する加熱ステップを備えたことを特徴とする型抜き方法。
【請求項4】
前記加熱ステップは、前記型抜きローラを30℃以上に加熱することを特徴とする請求項3記載の型抜き方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、型抜き装置に関し、特にシート生地を型抜きローラで型抜きするシート生地の型抜き装置及びシート生地の型抜き方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シート生地を型抜きして所定形状の製品生地を得るには、シート生地搬送用のベルトコンベアと、該ベルトコンベアに対向して設けた型抜きローラとを備える型抜き装置により、ベルトコンベア上を搬送されてくるシート生地に対し、回転自在の型抜きローラをシート生地に押し当てることにより、シート生地から所定形状の製品生地を形成していた。また、シート生地は、所定形状に型抜きされた製品生地と、製品生地を型抜きした後の型抜き屑とを選別し、型抜き屑は、型抜きされる前の工程において原料と混合され、再び圧延されシート生地としてベルトコンベアにより型抜きローラへ搬送される。
【0003】
ところが、上記した型抜き装置では、型抜きされたシート生地が型抜きローラから剥離せず、型抜き不良となる場合があった。
【0004】
このような問題点に対し、シート生地を型抜きする型抜き装置として、シート生地搬送用のベルトコンベアと、該ベルトコンベアに対向して設けた型抜きローラと、該型抜きローラにカバーを設けると共に該カバーの内側に脱型用のヒータを取り付けた菓子用型抜き装置が開示されている(例えば特許文献1)。この菓子用型抜き装置によれば、型抜きローラが加熱されていることにより、生地を傷めることなくスムーズに剥離脱型することができるという優れた効果を得ることができる。
【特許文献1】実開昭63−201482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に係る菓子用型抜き装置は、小麦粉、水、牛乳、卵、砂糖、塩、香辛料等を混錬し、パイやクッキー若しくはケーキ等の菓子用シート生地に適用され、離型材を用いないものであり、異なる材料からなるシート生地に適用した場合、シート生地が型抜きローラから剥離しない場合があるという懸念があった。
【0006】
例えば、もち米やうるち米などを原料とする米菓を型抜き装置により製造するには、主原料である米または澱粉等に適量の水を添加し、蒸し練りあるいは杵で搗く等して餅状化した原料を圧延してシート生地を形成し、このシート生地を型抜きローラで所定の形状に型抜きすることにより行われる。この場合、成形前の餅状化したシート生地は、その温度が45℃から70℃程度であり、水分を50%前後含み、高温で柔軟性に富み、特有の粘りを有していることから、型抜きローラで型抜きした場合、シート生地がベタついて所定の形状に型抜きされず、シート生地が型抜きされたとしても型抜きローラにシート生地が巻きついて、所定の形状を得ることが困難であるという問題があった。
【0007】
このような問題点に対し、餅状化したシート生地を型抜きする場合には、従来、離型材供給ローラにより油脂などからなる離型材を型抜きローラに塗布して、シート生地を型抜きローラから剥離させるようにしている。
【0008】
しかしながら、連続して型抜き動作を行うには、離型材をはけなどにより離型材供給ローラに補充する必要があるため、補充作業が煩雑であった。
【0009】
また、離型材として液状の油脂を用いた場合には、油脂が型抜きローラから流れ落ちやすく、結果的に生地の上に飛散し効率が悪いという問題があった。そのため、離型材は型抜きローラにしっかりと付着する固形油脂が用いられている。ところが、固形油脂は温度により剥離性が異なるため、所定の剥離性を得るには温度変化に応じて油脂の配合を変え、油脂の融点を管理する必要があるという問題があった。
【0010】
また、型抜きローラに塗布された離型材は、シート生地を型抜きする際、型抜き刃が製品生地に接触することにより、製品生地に付着する。この製品生地に付着した離型材は、製品生地からの適正な水分の飛散を妨げるため、米菓形状が安定せず、また、焼ムラや味付け蜜の付着ムラの原因となり、食感や風味の低下を来たし、さらに離型材の酸化による変敗により、製品生地から製造される米菓の品質の劣化を招くという問題があった。
【0011】
同時に、シート生地から製品生地を型抜きした後に残る型抜き屑にも型抜き刃が接触することにより、型抜き屑にも離型材が付着する。この型抜き屑は、圧延前の工程に戻され、新しく餅状化した原料と混合され再び圧延され型抜きローラにシート生地として供給される。従って、型抜きローラを通る度に型抜き屑に離型材が付着し、離型材が付着した型抜き屑が再び圧延前の工程に戻され、新しく餅状化した原料と混合される一連の動作が繰り返し行われることにより、シート生地における離型材の含有量は増加することになる。このようにして上述した米菓の品質はさらに劣化していくことになる。
【0012】
特に外気温度が低い場合には、離型材としての固形油脂が溶解しにくいため、剥離性が低下する傾向があり、所定の剥離性を得るために使用する離型材の量を増加させることにより、シート生地における離型材の含有量が増加し、米菓の品質の劣化が進むという悪循環が生じていた。
【0013】
また、製品生地に付着した離型材は、乾燥や焼成などの後工程における設備の汚れの原因となり、不衛生であり、また、設備上を移動する製品生地へ再付着した場合には、さらなる品質の劣化へと繋がる。したがって、このような製品生地に対する二次的な離型材の付着を防止するため、設備の衛生管理に多大な時間と労力を裂かなければならず、作業性、生産性の悪化を招いていた。
【0014】
そこで本発明は上記した問題点に鑑み、シート生地を型抜きローラから確実に離型させることができるシート生地の型抜き装置及びシート生地の型抜き方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シート生地を供給するシート生地供給手段と、前記シート生地供給手段によって供給される前記シート生地を所定形状に型抜きする型抜きローラと、前記型抜きローラに離型材を供給する離型材供給手段とを備える型抜き装置において、前記型抜きローラを加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に係る発明は、前記加熱手段は前記型抜きローラを30℃以上に加熱することを特徴とする。
【0017】
また、請求項3に係る発明は、シート生地を供給するシート生地供給ステップと、供給される前記シート生地を型抜きローラによって型抜きする型抜きステップと、前記型抜きローラに離型材を供給する離型材供給ステップとを備える型抜き方法において、前記型抜きローラを加熱する加熱ステップを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項4に係る発明は、前記加熱ステップは、前記型抜きローラを30℃以上に加熱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1及び3に記載の型抜き装置によれば、シート生地を型抜きローラから確実に離型させることができる。
【0020】
また、請求項2及び4に記載の型抜き装置によれば、型抜きローラを30℃以上に加熱することにより、安定してシート生地を型抜きローラから離型させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(1)全体構成
以下図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1において示す型抜き装置1は、全体としてシート生地供給手段2から供給されてくるシート生地3に対し、一連の型抜き動作をなし得るように構成されている。
【0022】
本発明の型抜き装置1は、シート生地3を供給するシート生地供給手段2と、型抜きローラ4と、加熱手段としてのヒータ5とを備え、シート生地供給手段2により供給されてくるシート生地3を所定形状に型抜きし得るようになされている。
【0023】
シート生地供給手段2は、基台6の上流側に設けられ、圧延装置7と、搬送装置としてのベルトコンベア8とにより構成される。これにより、このシート生地供給手段2は、餅状化した原料9を圧延して所定の厚さのシート生地3を形成し、型抜きローラ4へ供給し得るように構成されている。
【0024】
圧延装置7は、原料供給部10と、一対の圧延ローラ11とからなり、米または澱粉等に適量の水を添加し、蒸し練りあるいは杵で搗く等して餅状化した原料9が、原料供給部10より一対の圧延ローラ11の間へ供給され、圧延ローラ11が回転することによりシート生地3が連続して形成される。圧延ローラ11で形成されたシート生地3は、ベルトコンベア8上に供給される。
【0025】
ベルトコンベア8は、基台6の上側に設置されており、原動軸12と、従動軸13と、原動軸12と従動軸13との間に掛架されたベルト14とからなる。このベルトコンベア8では、図示しない駆動モータから与えられる回転力によって原動軸12が回転することによりベルト14、従動軸13が回転する。これにより、基台6の長手方向の上流側から下流側へシート生地3を流し得るように構成されている。
【0026】
図2に示すように、型抜きローラ4は長尺の円筒形状からなり、圧延装置7より下流側であってベルト14の幅方向に横架され、ローラ支持部20を介して基台6に回転自在に支持される。この型抜きローラ4は、ローラ支持部20により、ベルト14に押付けられている。このようにして、型抜きローラ4は、ベルト14の表面との間に生じる摩擦力により、ベルト14の進行によって回転する。これにより、型抜き装置1は、型抜きの切れを向上することができる。型抜きローラ4の表面には、所定形状の型抜き刃21、例えば本実施の形態においては円形状からなる型抜き刃21が複数設けられている。この型抜き刃21は、型抜き刃21の刃先が型抜きロールの表面から突出している高さが、シート生地3の厚さより高くなるように形成される。このようにして、型抜きローラ4は、型抜き刃21がベルト14表面に接触しながらベルト14の走行速度と同じ回転速度を保ちつつ回転し得るように構成されている。また、型抜きローラ4の下部には、ベルト14を介して型下ローラ22が設けられており、ベルト14の進行によって回転するように構成されている。
【0027】
また、型抜きローラ4には、離型材供給手段としての離型材供給ローラ23から離型材としての固形油脂が供給される。この離型材供給ローラ23は、表面にブラシを備え、型抜きローラ4の上方であって、かつ型抜きローラ4と平行に設置される。また、離型材供給ローラ23は、その表面が型抜きローラ4の表面に接触し得るようにローラ支持部20を介して基台6に回転自在に支持される。このようにして、離型材供給ローラ23は、型抜きローラ4と表面で接触することによって生じる摩擦力により、型抜きローラ4と共に回転し得るように構成されている。因みに、固形油脂は種々のものが適用し得るが、例えば、表1及び表2に示す構成要素及び構成比率、特性を備えるものが好ましい。
【0028】
【表1】


【0029】
【表2】


【0030】
ヒータ5は、型抜きローラ4の上流側から型抜きローラ4の表面、特に型抜き刃21を加熱し得るように構成される。このヒータ5は、シーズヒータ24と、反射板25とからなり、ヒータ支持部材26で基台6に設置されると共に、図示しない電源に電気的に接続されている。因みに、シーズヒータ24は、特殊な表面処理が施され、熱エネルギーの輻射効率を高め、遠赤外線を放射し得るように形成されている。
【0031】
また、基台6には型抜きローラ4の表面温度を計測する温度センサ27が設置されている。温度センサ27は、型抜きローラ4の下流側であって、基台6の幅方向に横架されたセンサ支持部28に設けられる。ヒータ5は、温度センサ27により計測した温度に基づいて制御部(図示しない)を介して型抜きローラ4の表面を所定温度に加熱し得るように構成される。尚、型抜きローラ4は、シート生地3の剥離性を向上させるため、30℃以上に加熱するのが好ましく、かつ、シート生地温度以下とするのが好ましい。
【0032】
また、図1に示すように、離型材供給ローラ23の上流側には、離型材供給ローラ23が回転することにより、離型材供給ローラ23に塗布された固形油脂が型抜きされる前のシート生地3及びヒータ5に飛散するのを防ぐと共に、ヒータ5の熱から離型材供給ローラ23を保護する防御板30が設けられている。また、型抜きされたシート生地3は、製品生地3aと、型抜き屑3bとに分離され、製品生地3aは乾燥や焼成などの後工程へと進み、型抜き屑3bは、原料供給部10へ戻って原料9と混合される。
【0033】
(2)動作及び効果
以上の構成において、シート生地供給手段2は、餅状化した原料9を圧延装置7で圧延し、ベルトコンベア8に供給する。ベルトコンベア8は、圧延装置7から供給されたシート生地3をベルト14に載せ上流側から下流側へ送ることにより、型抜きローラ4へシート生地3を供給する。
【0034】
また、型抜きローラ4は、離型材供給ローラ23から固形油脂が供給されると共に、ヒータ5により型抜き刃21が所定温度に加熱された状態で、型抜きローラ4がベルトコンベア8と同じ回転速度で、かつベルトコンベア8の回転方向と逆回転する。
【0035】
そして、シート生地3がベルト14と型抜きローラ4との接触部分を通ることにより、型抜き刃21がシート生地3に押し当てられ、シート生地3を所定形状(この場合、円形)に型抜きする。このとき、型抜きローラ4の下部にはベルト14を介して型下ローラ22が設けられていることにより、型抜きローラ4からシート生地3に荷重を確実に伝えることができる。
【0036】
このようにして型抜き装置1では、型抜きローラ4が、所定温度に加熱されていることにより、型抜き後、型抜き刃21が型抜きローラ4の回転に伴いシート生地3から離れる際、シート生地3が型抜き刃21から円滑に離れ、所望の製品生地3aを形成することができる。
【0037】
従って、型抜き装置1では、固形油脂の塗布量を抑制することができるので、離型材供給ローラ23へ固形油脂を供給する作業を削減することができる。
【0038】
さらに、型抜き装置1では、型抜きローラ4へ塗布される固形油脂を少なくできることにより、従来のように、型抜きローラ4から製品生地3a及び型抜き屑3bに固形油脂が付着して製品生地3aの品質が劣化するのを抑制し、最終製品である米菓の品質を向上することができる。
【0039】
【表3】


【0040】
また、表3に示すように、型抜き装置1では、ヒータ5を設けたことにより、ヒータが無い場合に比べ、製品毎のバラツキは生じるものの、固形油脂の使用量を20%以上削減することができることがわかった。従って、シート生地3へ付着する固形油脂量を少なくすることができ、製品生地3aの品質の劣化を防ぐと共に、設備の汚れを防止し、作業性、生産性の向上を図ることができる。
【0041】
また、表4はヒータを設けた型抜き装置における固形油脂の塗布頻度を測定した結果である。
【0042】
【表4】


【0043】
また、表5はヒータが無い型抜き装置における固形油脂の塗布頻度を測定した結果である。
【0044】
【表5】


【0045】
表4及び表5に示すように、型抜き装置1では、ヒータ5を設けたことにより、ヒータが無い場合に比べ、固形油脂の塗布頻度を2倍に伸ばすことができることが分かった。従って、従来のように、頻繁に離型材供給ローラ23へ固形油脂を供給する必要がなく、作業性の向上を図ることができる。
【0046】
また、型抜き装置1では、ヒータ5が型抜きローラ4の上流側に設けられていることにより、型抜き刃21がシート生地3に接触する寸前で型抜き刃21を加熱するように構成した。従って、効率的に型抜き刃21を加熱することができる。
【0047】
さらに、型抜き装置1では、ヒータ5が遠赤外線を放射し得るように形成され、反射板25により該放射線を型抜きローラ4に反射し得るように構成されていることにより、より効率的に型抜き刃21を加熱することができる。
【0048】
従って、型抜き装置1は、型抜き刃21を加熱し、型抜き刃21に塗布された固形油脂を溶解することによりシート生地3を型抜きローラ4から確実に離型させることができる。
【0049】
また、型抜き装置1は、温度センサ27を設けたことにより、使用する固形油脂の融点に合わせて型抜き刃21の刃先温度を調節することができる。従って、型抜き装置1では、必要な固形油脂のみを溶解しながら型抜きができ、固形油脂の使用量を抑制し、品質の劣化を防止することができる。
【0050】
また、一連の型抜き動作において、温度センサ27により、型抜き刃21の刃先温度を、30℃以上であって、かつ、シート生地温度以下となる所定温度に保持するようにした。従って、型抜き装置1では、シート生地3を型抜きローラ4から剥離させるのに必要な固形油脂のみを溶解しながら型抜き動作をすることにより、シート生地3を型抜きローラ4から安定して剥離させることができると共に、シート生地3へ付着する固形油脂を最小限に抑制して、品質の劣化を防ぐことができる。
【0051】
また、型抜き装置1では、防御板30を設けたことにより、型抜きされる前のシート生地3に離型材供給ローラ23から固形油脂が飛散するのを防ぐことができるので、シート生地3における固形油脂の含有量が増加するのを防いで、製品生地3aの品質の劣化を防止することができる。また、型抜き装置1では、防御版30を設けたことにより、ヒータ5の熱から離型材供給ローラ23を保護するので、離型材供給ローラ23の劣化を防ぐことができる。
【0052】
上記のように本実施の形態においては、型抜き装置1では、シート生地3を供給するシート生地供給手段2と、前記シート生地供給手段2によって供給される前記シート生地3を所定形状に型抜きする型抜きローラ4と、前記型抜きローラ4に離型材を供給する離型材供給手段とを備え、前記型抜きローラ4を加熱する加熱手段を備えたことにより、シート生地3を型抜きローラ4から確実に離型させることができる。
【0053】
また、型抜き装置1では、前記加熱手段は前記型抜きローラ4を30℃以上に加熱することにより、安定してシート生地3を型抜きローラ4から離型させることができる。
【0054】
また、型抜き方法では、シート生地3を供給するシート生地3供給ステップと、供給される前記シート生地3を型抜きローラ4によって型抜きする型抜きステップと、前記型抜きローラ4に離型材を供給する離型材供給ステップとを備え、前記型抜きローラ4を加熱する加熱ステップを備えたことにより、シート生地3を型抜きローラ4から確実に離型させることができる。
【0055】
また、本実施形態における型抜き方法では、前記加熱ステップは、前記型抜きローラ4を30℃以上に加熱することにより、安定してシート生地3を型抜きローラ4から離型させることができる。
【0056】
本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、型抜き装置1はヒータ5を型抜きローラ4の上流側に設置する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、型抜き刃21を所定温度に加熱することができれば、型抜きローラ4にヒータ5を内蔵してもよい。また、ヒータ5は、遠赤外線を放射し得るものについて説明したが、本発明はこれに限らず、特別な表面処理を施していない通常のシーズヒータ24であってもよい。また、型抜き刃21は円形のものについて説明したが、本発明はこれに限らず、種々の形状のものに適用することができ、例えば、図3に示すように、矩形のものでもよい。また、離型材供給ローラ23は、その表面が型抜きローラ4の表面と接触し、接触面において生じる摩擦力により型抜きローラ4と共に回転する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、駆動モータによる駆動力により回転することとしてもよい。また、搬送装置としてベルトコンベアについて説明したが、本発明はこれに限らず、ベルトに替えて、複数の板状部材を環状に連結したものを原動軸と、従動軸間に掛架したものでもよい。また、型抜きローラ4は、ベルト14に押し付けられることにより回転する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、型抜きローラ4は、駆動モータの駆動力により回転することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】型抜き装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】型抜き装置の構成を示す斜視図である。
【図3】型抜き刃の変形例を示す部分正面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 型抜き装置
2 シート生地供給手段
3 シート生地
4 型抜きローラ
5 ヒータ(加熱手段)
23 離型材供給ローラ(離型材供給手段)
【出願人】 【識別番号】390019987
【氏名又は名称】亀田製菓株式会社
【出願日】 平成18年4月13日(2006.4.13)
【代理人】 【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護

【識別番号】100119312
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 栄松

【識別番号】100137800
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 正義


【公開番号】 特開2007−282534(P2007−282534A)
【公開日】 平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願番号】 特願2006−111281(P2006−111281)