| 【発明の名称】 |
麺帯折畳装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】粥川 澄雄
【氏名】羽田 一司
|
| 【要約】 |
【課題】折り畳まれた麺帯を型抜き装置に搬送する際の作業者の労力的な負担を軽減し、しかも装置全体を大型化することなく実現可能な麺帯折畳装置の提供を課題とするものである。
【解決手段】サーボモーター34により回転されるコンベヤベルト33を有する主コンベヤ30と、主コンベヤ30の上方に配設され、麺帯Mを主コンベヤ30に送り込む送込装置20と、サーボモーター34の回転方向を制御して、コンベヤベルト33上の所定位置を所定範囲内で往復運動させながら、送込装置20から麺帯Mを送り込み、コンベヤベルト33上で麺帯Mを折り畳む麺帯折畳制御手段と、コンベヤベルト33をサーボモーター34により一定方向に回転させ、型抜き工程に対して、折り畳まれた麺帯Mを搬送させる搬送制御手段とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 正逆両方向に回転可能な駆動源から回転力を付与されて駆動する駆動ローラ、及び駆動ローラの回転に従動する従動ローラ、及び前記駆動ローラと前記従動ローラとに巻き掛けられた無端のコンベヤベルトを有する主コンベヤと、 該主コンベヤの上方に配設され、前記麺帯を前記主コンベヤに送り込む送込装置と、 麺帯折畳処理として、前記駆動源の回転方向を制御して、前記コンベヤベルト上の所定位置を所定範囲内で往復運動させながら、前記送込装置から前記麺帯を送り込み、前記コンベヤベルト上で前記麺帯を折り畳む麺帯折畳制御手段と、 前記コンベヤベルトを前記駆動源により一定方向に回転させ、前記麺帯から麺皮を成形する型抜き工程に対して、前記麺帯折畳処理によって折り畳まれた前記麺帯を搬送させる搬送制御手段とを具備することを特徴とする麺帯折畳装置。 【請求項2】 前記送込装置から送り込まれる前記麺帯の先端部が前記主コンベヤの上面に当接したことを検知する当接検知手段をさらに具備し、 前記麺帯折畳制御手段は、前記当接検知手段の検知信号に基づいて、前記麺帯折畳処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の麺帯折畳装置。 【請求項3】 前記麺帯折畳制御手段は、 前記麺帯折畳処理が完了すると、前記送込装置によって送り込まれる前記麺帯の送込速度を減速させる速度減速手段と、 折り畳まれた前記麺帯が前記型抜き工程に搬送され、再度、前記麺帯折畳処理の開始が可能になると、減速された前記送込速度を前記麺帯折畳処理に適した送込速度に復帰させる速度復帰手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の麺帯折畳装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は麺帯折畳装置に関するものであり、特に、搬送される麺帯を折り畳み、麺帯から麺皮を成形する型抜き装置に搬出する麺帯折畳装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、麺帯折畳装置84を備える麺帯成形システム80は、図5に示すように、麺帯Mを圧延する一対のロールからなる麺帯圧延ロール82と、麺帯圧延ロール82の上方に配設されベルトコンベヤからなる案内コンベヤ81と、麺帯圧延ロール82の下方に配設され、麺帯圧延ロール82の回転により送り出された麺帯Mを折り畳む麺帯折畳装置84とを備えている。ここで、麺帯折畳装置84は、ゴム等の緩衝部材を貼着されたベニヤ板、又はプラスチック製の板状部材から形成されており、麺帯圧延ロール82の回転によって送り出された麺帯Mを載置する載置台85と、略方形状を呈し、載置台85が置かれる基体86、基体86に回転可能に軸支された車輪89、及び基体86の底面の長手方向に沿って螺刻されたラック87を有する台車90と、紙面時計方向又は紙面反時計方向に回転可能であって、ラック87に噛合されるピニオン88とを備えている。 【0003】 この装置では、前工程において小麦粉や水等から混練された麺帯Mを案内コンベヤ81により麺帯圧延ロール82に搬入し、麺帯圧延ロール82の回転により、圧延された麺帯Mを載置台85の上面に載置させるように送り出している。そして、麺帯圧延ロール82から載置台85に麺帯Mを順次搬送しながら、ピニオン88の回転運動によって載置台85を紙面左右方向に往復運動させることにより、載置台85上で麺帯Mを所定の長さ毎に折り畳んでいる。そして、折り畳まれた麺帯Mは作業者によって型抜き装置61に運搬される。なお、型抜き装置61とは、餃子の皮やワンタン等の麺皮を成形するために、麺帯に刃部材を圧接させ所定の形状に型抜きを行う装置である。 【0004】 上記の技術は、当業者において当然実施されているものであり、出願人は本願の出願当時において、上記技術が記載されている文献を特に知見していない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上記の麺帯折畳装置では、折り畳まれた麺帯を戴置台の上面に載置したままの状態で、作業者が型抜き装置に載置台を運搬するため、作業者の負担が大きくなっていた。 【0006】 また、載置台は、麺帯折畳工程と型抜き工程とで兼用されるため、一枚の載置台を用いて、これらの工程を実行しようとすると、載置台の上面に載置された麺帯を型抜き装置に運搬し、型抜き工程が完了した後、再度、載置台を台車まで運搬するまでの間、麺帯折畳処理が中断され、稼働率を低下させる要因となる。なお、複数の載置台を用いれば、麺帯折畳処理の中断時間が短縮できるが、このような場合には、載置台の保管場所等の確保が必要であった。 【0007】 なお、折り畳まれた麺帯が載置された載置台を型抜き装置に搬送する工程と、型抜き工程が完了した後、台車の上面に載置台を送り戻す工程とを、搬送装置を用いて自動化すれば、作業者の負担は軽減できるが、これによれば、搬送装置の設置場所の確保も必要となり、搬送装置の自動化を達成するための障害になる。 【0008】 そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、折り畳まれた麺帯を型抜き装置に搬送する際の作業者の労力的な負担を軽減し、しかも装置全体を大型化することなく実現可能な麺帯折畳装置の提供を課題とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の麺帯折畳装置は、「正逆両方向に回転可能な駆動源から回転力を付与されて駆動する駆動ローラ、及び駆動ローラの回転に従動する従動ローラ、及び前記駆動ローラと前記従動ローラとに巻き掛けられた無端のコンベヤベルトを有する主コンベヤと、該主コンベヤの上方に配設され、前記麺帯を前記主コンベヤに送り込む送込装置と、麺帯折畳処理として、前記駆動源の回転方向を制御して、前記コンベヤベルト上の所定位置を所定範囲内で往復運動させながら、前記送込装置から前記麺帯を送り込み、前記コンベヤベルト上で前記麺帯を折り畳む麺帯折畳制御手段と、前記コンベヤベルトを前記駆動源により一定方向に回転させ、前記麺帯から麺皮を成形する型抜き工程に対して、前記麺帯折畳処理によって折り畳まれた前記麺帯を搬送させる搬送制御手段とを具備する」ものである。 【0010】 したがって、本発明の麺帯折畳装置によれば、麺帯折畳制御手段によって、駆動源の回転方向を正方向又は逆方向に切り換え、駆動ローラを介してコンベヤベルトを回転させる。ここで、送込装置から麺帯を送り込ませながら、麺帯の先端部がコンベヤベルトの上面に当接した位置を所定範囲内で往復運動させ、麺帯をコンベヤベルト上で所定の長さ毎に折り畳んでいる。そして、麺帯折畳処理が完了すると、搬送制御手段によって、駆動源を動作させ、駆動ローラを介してコンベヤベルトを一定方向に回転させる。これにより、コンベヤベルト上で折り畳まれた麺帯を型抜き工程に搬送させる。 【0011】 つまり、型抜き装置に麺帯を搬送するコンベヤベルトを用いて麺帯折畳処理を行うことにより、コンベヤベルトを麺帯折畳工程と型抜き工程とで兼用している。このため、折畳み工程から型抜き工程に麺帯を搬送する搬送装置を設置するための設置場所を確保する必要がなく、省スペース化の効果を達成する。さらに、作業者によって麺帯の搬送を行う必要がないため、作業者の労力的な負担を軽減することが可能である。 【0012】 さらに、本発明の麺帯折畳装置は、「前記送込装置から送り込まれる前記麺帯の先端部が前記主コンベヤの上面に当接したことを検知する当接検知手段をさらに具備し、前記麺帯折畳制御手段は、前記当接検知手段の検知信号に基づいて、前記麺帯折畳処理を開始することを特徴とする」ものであってもよい。 【0013】 本発明の麺帯折畳装置によれば、送込装置から送り込まれる麺帯をコンベヤベルトの上面に当接し、駆動源の回転を始動させ、コンベヤベルトによって麺帯の先端部が当接した位置を所定範囲内で往復運動させ、麺帯を送り込みながら、所定の長さに折り畳むことが可能である。ところで、コンベヤベルトが往復運動している状態で麺帯が送り込まれると、麺帯が送込装置によりコンベヤベルトに送り込まれる送込位置と、コンベヤベルトが往復運動を始める時に、麺帯の先端部が当接している初期位置とが一致するとは限らないため、麺帯を所定の長さで折り返すことが困難になる。 【0014】 しかし、本発明の麺帯折畳装置によれば、麺帯折畳処理が繰り返し行われる場合において、麺帯の先端部が送込装置より送り込まれる毎に、当接検知手段の検知信号に基づいて、麺帯折畳処理を開始することが可能である。つまり、搬送制御手段により、折り畳まれた麺帯が型抜き装置に搬送された後、麺帯折畳処理を行うための準備ができると、作業者の操作を必要とすることなく、再度、自動的に麺帯折畳処理を開始するため、繰り返し麺帯折畳処理を行うことが可能である。 【0015】 さらに、本発明の麺帯折畳装置は、「前記麺帯折畳制御手段は、前記麺帯折畳処理が完了すると、前記送込装置によって送り込まれる前記麺帯の送込速度を減速させる速度減速手段と、折り畳まれた前記麺帯が前記型抜き工程に搬送され、再度、前記麺帯折畳処理の開始が可能になると、減速された前記送込速度を前記麺帯折畳処理に適した送込速度に復帰させる速度復帰手段とをさらに具備する」ものであってもよい。 【0016】 ところで、搬送制御手段によって、麺帯を型抜き装置に搬送している間、主コンベヤを用いることから、そのコンベヤによって麺帯折畳処理を行うことができない。そこで、麺帯の送り込みを途中で中断することが考えられるが、これによれば、麺帯の一部が送込装置の一端側から下方に垂下されたままの状態になるため、麺帯が千切れてしまう不都合が起こる。これに対して、本発明の麺帯折畳装置によれば、速度減速手段によって、送込装置から搬送される麺帯の送込速度を減速し、麺帯を中断することなく送り込むため、麺帯に加わる引っ張り力を低減し、麺帯が千切れることなく麺帯折畳装置に供給され、一定の品質の麺帯を安定して供給することが可能である。 【0017】 さらに、麺帯折畳処理が完了後、速度復帰手段により、自動的に麺帯の送込速度を麺帯折畳処理に適した速度に復帰するため、作業者によって麺帯の送込速度を復帰させる操作を行う必要がなく、麺帯折畳処理を開始するため、麺帯折畳処理を自動的に繰り返して行うことが可能である。なお、麺帯折畳処理に適した送込速度としては、麺帯折畳処理におけるコンベヤベルトの速度に合わせた速度が好ましい。 【発明の効果】 【0018】 送込装置から搬送される麺帯に対して、コンベヤベルト上で折り畳まれた麺帯を、そのコンベヤベルトを用いて搬送することが可能である。したがって、麺帯を型抜き装置に運搬するためにかかる作業者の労力的な負担を軽減し、しかも装置全体を大型化することなく実現可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本実施形態である麺帯折畳装置Aについて図1乃至図4に基づいて説明する。図1は本実施形態である麺帯折畳装置Aを備える麺帯成形システム1の構成を示す説明図であり、図2は麺帯折畳装置Aの機能的構成を示すブロック図であり、図3は麺帯折畳装置Aにおける動作の流れを示すフローチャートであり、図4は型抜き装置61の構成を示す説明図である。 【0020】 本実施形態の麺帯折畳装置Aを備える麺帯成形システム1は、図1及び図2に示すように、小麦粉や水等から混練された麺帯を圧延する麺帯圧延装置2と、麺帯圧延装置2の上方に配設され、前工程から搬送された麺帯Mを麺帯圧延装置2に搬入する搬入用コンベヤ15と、麺帯圧延装置2の下方に配設され、麺帯圧延装置2により圧延された麺帯Mを受け止め、下流側に送り込む送込装置20と、送込装置20より送り込まれた麺帯Mを受け止め、コンベヤの往復運動により麺帯Mを折り畳み可能とする麺帯折畳装置Aと、麺帯折畳装置Aにより折り畳まれた麺帯Mを餃子の皮やワンタン等の麺皮に成形する型抜き装置61(図4参照)に搬出する搬出コンベヤ60とを具備している。 【0021】 ここで、搬入用コンベヤ15は、ベルトコンベヤからなり、第一駆動源120により駆動力を付与されている。また、麺帯圧延装置2は、互いに離間して並設された一対のロール5,6からなる麺帯圧延ロール3を備え、ロール5が第二駆動源121により駆動力を付与されている。 【0022】 さらに、送込装置20は、上下に並んで配設された第一送込用コンベヤ21及び第二送込用コンベヤ25を備えている。ここで、第一送込用コンベヤ21は、ベルトコンベヤからなり、第三駆動源122により駆動力を付与される駆動ローラ22と、従動ローラ23とを有し、駆動ローラ22及び従動ローラ23を包むようにベルト24が巻かれている。第二送込用コンベヤ25は、ベルトコンベヤからなり、第四駆動源123により駆動力を付与される駆動ローラ26と、従動ローラ27とを有し、駆動ローラ26及び従動ローラ27を包むようにベルト28が巻かれている。加えて、第一送込用コンベヤ21の上方に澱粉散布機70及びブラシ71が配設され、第二送込用コンベヤ25の上方に澱粉散布機72及びブラシ73が配設されている。 【0023】 また、麺帯折畳装置Aは、サーボモーター34と、主コンベヤ30と、カッター53と、当接センサー35とを備える。主コンベヤ30は、サーボモーター34により駆動力を付与される駆動ローラ31、駆動ローラ31の回転に従動する従動ローラ32、及び駆動ローラ31と従動ローラ32とに巻き掛けられた無端のコンベヤベルト33を有する。そして、カッター53は、主コンベヤ30の上方に配設され、第二送込用コンベヤ25の一端側から垂下された麺帯Mを挟んで切断可能な左右一対の刃部材を有する。また、当接センサー35は、送込装置20により送り込まれる麺帯Mの先端部がコンベヤベルト33の上面に当接したか否かを検知する。ここで、サーボモーター34が本発明における駆動源に相当し、当接センサー35が本発明の当接検知手段に相当する。 【0024】 麺帯成形システム1には、上記の各装置を制御するための制御装置が備えられている。図2に示すように、入力手段として、運転スイッチ等の操作スイッチ群100と、当接センサー35とが設けられている。これらの操作スイッチ群100及び当接センサー35の信号は作動制御部105に送られる。作動制御部105は、モーター駆動回路110及び回転方向切換回路111を介してサーボモーター34を制御し、モーター駆動回路112〜115を介して第一乃至第四駆動源120〜123を夫々制御する。 【0025】 また、作動制御部105は、主記憶装置、演算装置、及び処理装置からなり、機能的構成として、麺帯折畳制御手段36、搬送制御手段37、速度減速手段39、及び速度復帰手段40を有している。ここで、麺帯折畳制御手段36は、麺帯Mの先端部が所定の位置に到達するとサーボモーター34の回転方向を切り換えるとともに、麺帯Mが所望の枚数に折り畳まれると麺帯折畳処理を完了させ、速度減速手段39及び速度復帰手段40によって送込装置20の麺帯Mの送込速度を制御する。速度減速手段39は、第三駆動源122及び第四駆動源123に夫々接続され、第三駆動源122及び第四駆動源123の回転速度を夫々減速する。速度復帰手段40は、速度減速手段39によって減速された送込速度を麺帯折畳処理におけるベルトコンベヤ33の速度に合わせた速度に復帰する。さらに、搬送制御手段37は、サーボモーター34の回転方向を一定方向(紙面時計方向)に制御し、折り畳まれた麺帯Mを搬送する。 【0026】 続いて、本実施形態における麺帯成形システム1の動作の流れを図1及び図3に基づき説明する。運転スイッチが操作されると(ステップ1においてYES)、搬入用コンベヤ15を作動させることによって、麺帯Mを紙面右方向へ移動させ、搬入用コンベヤ15の一端側から麺帯Mを垂下させる(ステップ2)。そして、麺帯圧延ロール3の上方に麺帯Mが搬入される。ここで、麺帯圧延ロール3を構成する各ロール5,6のうち、一方のロール5が第二駆動源121により回転力を付与され紙面時計方向に回転され、他方のロール6がロール5の紙面時計回りの回転に従動して紙面反時計方向に回転される。したがって、麺帯圧延ロール3の上方から搬入された麺帯Mをロール5の外周面に当接させ、ロール5の回転により間隙へ搬送して、各ロール5,6の回転により、麺帯Mを圧延して下方に送り出している(ステップ3)。 【0027】 また、第一送込用コンベヤ21は、第三駆動源122によって駆動ローラ22を回転させると、ベルト24が従動ローラ23とともに一定方向(紙面反時計方向)に回転し、麺帯圧延装置2により下方に送り出された麺帯Mを受け止め、第一送込用コンベヤ21の上面に載置された麺帯Mを紙面左方向へ移動し、下流側の一端から麺帯Mを垂下させる。この際、澱粉散布機70により澱粉を麺帯Mの表面に散布し、ブラシ71により表面に散布された澱粉をならしている。第二送込用コンベヤ25は、第四駆動源123によって駆動ローラ26を回転させると、ベルト28が従動ローラ27とともに一定方向(紙面時計方向)に回転し、第一送込用コンベヤ21の一端側から垂下された麺帯Mを受け止め、第二送込用コンベヤ25の上面に載置された麺帯Mを紙面右方向へ移動し、第二送込用コンベヤ25の一端側から麺帯Mを垂下させる。この際、澱粉散布機72により澱粉を麺帯Mの表面に散布し、ブラシ73により表面に散布された澱粉をならしている。なお、第一送込用コンベヤ21から第二送込用コンベヤ25へ麺帯Mが送り込まれる際、麺帯Mの表裏面が反転するため、両面に澱粉が散布される(ステップ4)。 【0028】 そして、第二送込用コンベヤ25からベルトコンベヤ33に麺帯Mを送り込み、麺帯Mの先端部がコンベヤベルト33の上面に当接したか否かを検知する。麺帯Mがコンベヤベルト33の上面に当接したことが検知されると(ステップ5においてYES)、その検知信号に基づいて麺帯折畳処理が開始される。このとき、麺帯Mの先端部がコンベヤベルト33の上面に当接した位置を初期位置とする。 【0029】 麺帯折畳処理では、まず、麺帯折畳制御手段36により、サーボモーター34が紙面時計方向に回転し、コンベヤベルト33を回転させ、麺帯Mの先端部を紙面右方向へ移動させる(ステップ6)。さらに、麺帯Mの初期位置が所定の位置に到達すると(ステップ7においてYES)、サーボモーター34の回転方向を紙面反時計方向へ切り換える(ステップ8)。このときの麺帯Mの初期位置を右限位置Rとし、麺帯Mがコンベヤベルト33に搬入されている位置を左限位置Lとする。そして、ベルトコンベヤ33の回転により、麺帯Mの初期位置を紙面左方向へ移動させると、麺帯Mが左限位置Lで折り返される。さらに、麺帯Mの初期位置が左限位置Lに到達すると(ステップ9においてYES)、サーボモーター34の回転方向を紙面時計方向へ切り換える(ステップ10)。そして、コンベヤベルト33の回転により、麺帯Mの初期位置を紙面右方向へ移動させると、麺帯Mが右限位置Rで折り返される。その後、麺帯Mを折り返す回数が所定の回数に達すると(ステップ11においてYES)、麺帯折畳処理を完了し、そうでない場合には、ステップ6に戻り、ステップ6〜ステップ10を繰り返す。つまり、上記の処理を繰り返すことにより、麺帯Mを折り畳んでいる。 【0030】 麺帯折畳処理を完了した後、カッター53により、第二送込用コンベヤ25の一端側から垂下された麺帯Mが切断され(ステップ12)、また、搬送制御手段37により、サーボモーター34の回転方向が一定方向(紙面時計回り)に制御され、コンベヤベルト33を回転させ、折り畳まれた麺帯Mがコンベヤベルト33上に載置された状態で、紙面右方向に搬送される(ステップ13)。なお、この際、速度減速手段39により、送込装置20の麺帯Mの送込速度が減速される(ステップ14)。 【0031】 また、コンベヤベルト33によって搬送された麺帯Mを、搬出コンベヤ60により型抜き装置61に搬出している。折り畳まれた麺帯Mが少なくとも搬出コンベヤ60に搬送されると(ステップ15においてYES)、速度復帰手段40により、送込速度を麺帯折畳処理におけるベルトコンベヤ33の速度に合わせた速度に復帰する(ステップ16)。ここで、完了の指示があるか否か判断し、指示されていない場合には(ステップ17においてNO)、ステップ5に戻り、ステップ5〜ステップ16を繰り返す。つまり、上記の処理を繰り返すことにより、麺帯折畳処理を継続して自動運転している。なお、ステップ17において完了の指示がある場合には、全ての処理を完了する。 【0032】 なお、型抜き装置61は、例えば、図4に示すように、分離用コンベヤ62と、型抜用の刃部材63と、分離用コンベヤ62を所定の上限位置と下限位置との間で昇降させる昇降装置(図示しない)と、分離用コンベヤ62に麺帯Mを供給する供給コンベヤ64と、分離用コンベヤ62の下流側で且つ上限位置と同じ高さに配設された上側搬出用コンベヤ65と、搬送コンベヤ64の下流側で且つ下限位置と同じ高さに配設された下側搬出用コンベヤ66とを備える。麺帯折畳装置Aにより折り畳まれた麺帯Mの少なくとも一部を、上側搬出用コンベヤ65と供給用コンベヤ64との間に架けた状態に保持し、分離用コンベヤ62上の麺帯Mに対して刃部材63を圧接させ所定形状の麺皮Pを成形する。その後、分離用コンベヤ62を下降させ、麺帯Mから麺皮Pを分離させる。また、折畳処理によって、複数層に重ねられた麺帯Mに対して型抜き処理を行うことで、複数枚の麺皮Pを同時に成形することが可能である。 【0033】 本実施形態の麺帯折畳装置Aによれば、麺帯折畳処理において折り畳まれた麺帯Mをコンベヤベルト33の上面に載置した状態で型抜き装置61に搬送するため、所望の枚数に折り畳まれた麺帯Mに対して型抜き処理を行い、所望の枚数の麺皮Pを同時に成形することが可能である。 【0034】 さらに、本実施形態の麺帯折畳装置Aによれば、型抜き装置61に麺帯Mを搬送するコンベヤベルト33を用いて麺帯折畳処理を行うことにより、コンベヤベルト33を麺帯折畳処理と型抜き処理とで兼用している。このため、折畳み処理から型抜き処理に麺帯Mを搬送する搬送装置を設置するための設置場所を確保する必要がなく、省スペース化の効果を達成する。さらに、作業者によって麺帯Mの搬送を行う必要がないため、作業者の労力的な負担を軽減することが可能である。 【0035】 また、本実施形態の麺帯折畳装置Aによれば、送込装置20によって送り込まれる麺帯Mがコンベヤベルトの上面に当接する毎に、当接検知センサー35の検知信号に基づいて、麺帯折畳処理を自動的に開始し、繰り返して動作する。したがって、麺帯折畳処理を開始する際、作業者にかかる負担を軽減することが可能である。 【0036】 さらに、本実施形態の麺帯折畳装置Aによれば、麺帯折畳処理が完了後、速度復帰手段40により、自動的に麺帯Mの送込速度を復帰させるため、作業者によって送込速度を復帰させる動作を行うことなく、麺帯折畳処理を開始し、自動的に繰り返して動作する。したがって、麺帯折畳処理を開始する際、作業者にかかる負担を軽減することが可能である。 【0037】 また、本実施形態の麺帯折畳装置Aによれば、麺帯折畳制御手段36によって、サーボモーター34の回転方向が切り換えられ、麺帯Mが折り返させる回数を予め設定し、麺帯Mを折り畳む枚数を調整する。さらに、右限位置R及び左限位置Lの間の距離を調整することにより、折り畳まれた麺帯Mの長さを調整する。つまり、所望の長さや枚数の麺帯Mを成形することが可能である。 【0038】 以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。 【0039】 本実施形態では、駆動ローラ31の駆動源として、正逆方向に反転可能なサーボモーター34を示したが、モーター等から駆動力を付与され、クラッチ等を用いることにより正逆方向に反転可能な駆動源であっても良い。ただし、サーボモーター34を使用すれば構造を簡略化することが可能である。 【0040】 また、本実施形態では、速度減速手段39により、送込装置20の送込速度を減速するものを示したが、麺帯Mの送り込みを中断するものであってもよい。ただし、麺帯Mの送込速度を減速し、麺帯Mの送り込みを中断しないと、麺帯Mに加わる引っ張り力を低減し、麺帯Mが千切れる可能性が低くすることが可能である。 【0041】 さらに、本実施形態では、当接センサー35の検知信号に基づいて麺帯折畳処理が開始されるものを示したが、タイマーにより一定時間毎に麺帯折畳処理を繰り返すものであってもよい。ただし、当接センサー35を用いれば、麺帯Mの先端部がコンベヤベルト33に当接すると、検知信号に基づいて麺帯折畳処理を開始するため、麺帯Mの先端部がコンベヤベルト33に当接する時間と麺帯折畳処理が開始されるタイミングとに誤差が生じる虞がない。 【0042】 また、本実施形態では、麺帯Mの先端部がコンベヤベルト33に当接されると、その後、麺帯Mの先端部を紙面右方向に移動させるものを示したが、これに対して、麺帯Mの先端部を紙面左方向に移動させるものであってもよい。 【0043】 さらに、本実施形態では、麺帯Mとして餃子の皮やワンタン等の麺皮に用いられるものを示したが、それ以外に、うどん、蕎麦、中華麺等の原料である麺線に用いられる麺帯を折り畳むものであっても良い。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本実施形態である麺帯折畳装置を備える麺帯成形システムの構成を模式的に示す説明図である。 【図2】本実施形態である麺帯折畳装置の機能的構成を示すブロック図である。 【図3】本実施形態である麺帯折畳装置の動作の流れを示すフローチャートである。 【図4】型抜き装置の動作を説明するための説明図である。 【図5】麺帯成形システムの従来の構成を示す説明図である。 【符号の説明】 【0045】 A 麺帯折畳装置 20 送込装置 30 主コンベヤ 34 サーボモーター(駆動源) 35 当接センサー(当接検知手段) 36 麺帯折畳制御手段 37 搬送制御手段 39 速度減速手段 40 速度復帰手段
|
| 【出願人】 |
【識別番号】301018739 【氏名又は名称】粥川 澄雄 【識別番号】301018717 【氏名又は名称】羽田 一司
|
| 【出願日】 |
平成18年1月10日(2006.1.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098224 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 勘次
|
| 【公開番号】 |
特開2007−181443(P2007−181443A) |
| 【公開日】 |
平成19年7月19日(2007.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2006−2914(P2006−2914) |
|