| 【発明の名称】 |
落下防止柵の防鳥構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 利央
【氏名】広岡 智昭
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| 【要約】 |
【課題】少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることのない落下防止柵の防鳥構造を提供すること。
【解決手段】弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材1を、その頂部を曲折させて落下防止柵2に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにして、落下防止柵2に止着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材を、その頂部を曲折させて落下防止柵に被せ、該落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて少なくとも頂部を覆うようにして、落下防止柵に止着してなることを特徴とする落下防止柵の防鳥構造。 【請求項2】 ネット部材を円筒状又は半円筒状に曲折させたことを特徴とする請求項1記載の落下防止柵の防鳥構造。 【請求項3】 ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが略平行になるように設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の落下防止柵の防鳥構造。 【請求項4】 ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが所定の角度を有するように設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の落下防止柵の防鳥構造。 【請求項5】 落下防止柵の一方の面に、ネット部材の端縁を折り返して止着してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の落下防止柵の防鳥構造。 【請求項6】 落下防止柵への止着に、着脱可能な止着具を用いたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の落下防止柵の防鳥構造。 【請求項7】 ネット部材の一方の端縁を延設して落下防止柵の一方の面を覆う延設部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の落下防止柵の防鳥構造。 【請求項8】 ネット部材の合成樹脂材料に、耐候性、耐熱性、防塵性のうちの少なくとも1つの機能を付与する機能剤を適用することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の落下防止柵の防鳥構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ベランダ、テラス等での鳥害を防止する落下防止柵の防鳥構造に関するものである。 【背景技術】 【0002】 旧来より鳥害を防止するための工夫が数多くなされ、農園芸分野においては防護すべき田畑の周りには侵入防止ネット、天敵の模写体、鳥が忌避する光反射体等が設置されている。 一方、都市部の住宅等においては、特に、鳩等による糞公害が大きな問題となっており、このため同様の鳥害防止設備が強く要望されている。 【0003】 そして、このような要望に応えるため、ベランダ等の外側開放部をネット部材で覆閉できるベランダ等における鳥害防止用ネットの張設方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 しかしながら、この鳥害防止設備は、ベランダ等の外側開放部をネット部材で覆閉することを前提とするため、大掛かりな設備となり、その材料の調達と手間が住人にとって大きな負担となるとともに、ネット部材が視界を妨げるという問題があった。 【特許文献1】特開2001−45956号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、上記従来のベランダ等における鳥害防止設備の有する問題点に鑑み、少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることのない落下防止柵の防鳥構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するため、本発明の落下防止柵の防鳥構造は、弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材を、その頂部を曲折させて落下防止柵に被せ、該落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて少なくとも落下防止柵の頂部を覆うようにして、落下防止柵に止着してなることを特徴とする。 【0006】 この場合において、ネット部材を円筒状又は半円筒状に曲折させることができる。 【0007】 また、ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが略平行になるように設置することができる。 【0008】 また、ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが所定の角度を有するように設置することができる。 【0009】 また、落下防止柵の一方の面に、ネット部材の端縁を折り返して止着することができる。 【0010】 また、落下防止柵への止着に、着脱可能な止着具を用いることができる。 【0011】 また、ネット部材の一方の端縁を延設して落下防止柵の一方の面を覆う延設部を形成することができる。 【0012】 また、ネット部材の合成樹脂材料に、耐候性、耐熱性、防塵性のうちの少なくとも1つの機能を付与する機能剤を適用することができる。 【発明の効果】 【0013】 本発明の落下防止柵の防鳥構造は、弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材を、その頂部を曲折させて落下防止柵に被せ、該落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて少なくとも落下防止柵の頂部を覆うようにして、落下防止柵に止着してなることから、鳥が落下防止柵の頂部に留まった場合、落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて落下防止柵の頂部を覆うようにしたネット部材が弾力性で揺れ動いて鳥のバランスを失わせるため、鳥がその場所を忌避して寄り付かなくなり、糞公害等の鳥害を防止することができる。 そして、ネット部材は、落下防止柵を覆うだけでよいため、少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることのなく、また、ネット部材が着色容易な合成樹脂材料からなるため、ベランダ、テラス等と調和の取れた色調とすることにより美観を損なうことなく鳥害を防止することができる。 【0014】 また、ネット部材を円筒状又は半円筒状に曲折させることにより、確実に落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて落下防止柵の頂部を覆うようにすることができる。 【0015】 また、ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが略平行になるように設置することにより、ネット部材の端縁の処理を簡易に行うことができる。 【0016】 また、ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが所定の角度を有するように設置することにより、鳥が留まった場合にネット部材を揺れ動きやすくすることができる。 【0017】 また、落下防止柵の一方の面に、ネット部材の端縁を折り返して止着することにより、確実に落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて落下防止柵の頂部を覆うようにすることができる。 【0018】 また、落下防止柵への止着に、着脱可能な止着具を用いることにより、落下防止柵の頂部表面との間隙の調整等を容易に行えるとともに、例えば、落下防止柵に布団を干す場合に、ネット部材の一方の端縁の止着を解除し、ネット部材を他方の端縁側に垂れ下がるようにすることで、ネット部材を落下防止柵の頂部から取り外して容易に布団を干すことができる。 【0019】 また、ネット部材の一方の端縁を延設して落下防止柵の一方の面を覆う延設部を形成することにより、落下防止柵の開放部をネット部材で覆閉できるとともに、ベランダ、テラス等の外部からの目隠しとすることができる。 【0020】 また、ネット部材の合成樹脂材料に、耐候性、耐熱性、防塵性のうちの少なくとも1つの機能を付与する機能剤を適用することにより、耐候性、耐熱性、防塵性のある防鳥構造とすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の落下防止柵の防鳥構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 【実施例1】 【0022】 図1に、本発明の落下防止柵の防鳥構造の第1実施例を示す。 この落下防止柵の防鳥構造は、弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材1を、その頂部を曲折させて落下防止柵2(本実施例においては、落下防止柵2の手摺り21)に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにして、落下防止柵2に止着するようにしたものである。 【0023】 この場合、ネット部材1と落下防止柵2の頂部表面との間隙Cは、鳥が落下防止柵2の頂部に留まった場合、落下防止柵2の頂部を覆うようにしたネット部材1が弾力性で揺れ動いて鳥のバランスを失わせることができるように、特に限定されるものではないが、10〜100mm程度(本実施例においては、20mm程度)に設定するようにする。 【0024】 ネット部材1の原材料には、ポリ塩化ビニル等のビニル系、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、エチレン酢酸ビニル共重合体等の各種の合成樹脂材料を好適に用いることができる。 また、上記合成樹脂材料に、適宜の顔料を混合することで、ベランダ、テラス等と調和の取れた色調、例えば、景観を害することのない黒色に着色することができ、これにより、美観を損なうことなく鳥害を防止することができる。 また、上記合成樹脂材料に、耐候性、耐熱性、防塵性のうちの少なくとも1つの機能を付与する耐候剤、耐熱剤、帯電防止剤等の防塵剤等の機能剤を適用することにより、耐候性、耐熱性、防塵性のある防鳥構造とすることができる。 なお、機能剤としては、このほか、充填剤や可塑剤を配合することができ、これにより、ネット部材1の硬さや弾力性を適宜調整することができる。 【0025】 また、ネット部材1は、図1並びに図2(a)及び(b)に示すような角目や図2(c)に示すような菱目の単糸ネットを好適に用いることができる。 そして、角目の場合には、帯状のネット部材1の縦糸11と落下防止柵2の長手方向とが略平行になるように設置し、菱目の場合には、帯状のネット部材1の縦糸11と落下防止柵2の長手方向とが所定の角度を有するように設置するようにする。 ネット部材1に用いる単糸ネットは、原材料である熱可塑性樹脂を連続押出成形することにより得ることができるが、このようにして得られた単糸ネットは、縦糸(長手方向の糸)11と横糸12が溶融着し、網目が崩れにくく、一部の破損が他の部分に及ぼす影響がきわめて小さいため、取扱性、耐久性等の点で優れている。 なお、ネット部材1は、溶融接合形態の単糸ネットのほか、有結形態の単糸ネットを用いることができる。 【0026】 このネット部材1に用いる単糸ネットは、特に限定されるものではないが、単糸太さが1〜2mmで、糸11、12の間隔を10〜60mm程度に設定した正方形の目のほか、本実施例に示すように、縦糸11の間隔を10〜40mm程度(図2(a)及び(b)に示す実施例においては、20mm)、横糸12の間隔を20〜100mm程度(図2(a)に示す実施例においては、60mm、図2(b)に示す実施例においては、40mm)に設定した長方形の目のものを好適に用いることができる。 このような、長方形の目や菱目の単糸ネットは、鳥が留まった場合にネット部材1を揺れ動きやすくすることができる。 【0027】 ネット部材1を落下防止柵2に止着するに当たっては、例えば、図3(a)に示すように、ネット部材1が落下防止柵2の外側(又は内側)に垂れ下がるように適宜の止着具3を用いてネット部材1の端縁を止着した後、図3(b)に示すように、止着した端縁を折り返し、その頂部を曲折させて落下防止柵2(本実施例においては、落下防止柵2の手摺り21)に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにし、図3(c)に示すように、落下防止柵2に適宜の止着具3を用いてネット部材1の他方の端縁を止着するようにする。 このように、落下防止柵2の一方の面に、ネット部材1の端縁を折り返して止着することにより、確実に落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて落下防止柵2の頂部を覆うようにすることができる。 【0028】 この場合、ネット部材1は、円筒状又は半円筒状に曲折させる(必要に応じて、予めネット部材1を曲折加工することができる。)ことにより、確実に落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて落下防止柵2の頂部を覆うようにすることができる。 【0029】 ネット部材1を落下防止柵2に止着する方法は、上記のものに限定されず、例えば、図4(a)に示すように、ネット部材1が落下防止柵2の外側(又は内側)に垂れ下がるように適宜の止着具3を用いてネット部材1の端縁を止着具3に形成したリング部31に揺動可能に装着した後、図4(b)に示すように、揺動可能に装着した端縁を中心に揺動し、その頂部を曲折させて落下防止柵2(本実施例においては、落下防止柵2の手摺り21)に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにし、図4(c)に示すように、落下防止柵2に適宜の止着具3を用いてネット部材1の他方の端縁を止着するようにすることもできる。 このように、落下防止柵2の一方の面に、ネット部材1の端縁を止着具3に形成したリング部31に揺動可能に装着することにより、ネット部材1を落下防止柵2に容易に止着することができる。 【0030】 ネット部材1の止着に用いる止着具3には、汎用の止着具、例えば、図5(a)に示すようなインシュロックタイ(商品名)3aや図5(b)に示すようなリングロック3b(商品名)を用いることができる。 そして、止着具3に、上記リングロック3bのような着脱可能な止着具を用いることにより、落下防止柵2の頂部表面との間隙Cの調整等を容易に行えるとともに、例えば、落下防止柵2に布団を干す場合に、ネット部材1の一方(落下防止柵2の内側(又は外側))の端縁の止着を解除し、ネット部材1を他方(落下防止柵2の外側(又は内側))の端縁側に垂れ下がるようにすることで、ネット部材1を落下防止柵2の頂部から取り外して容易に布団を干すことができる。 【実施例2】 【0031】 図6に、本発明の落下防止柵の防鳥構造の第2実施例を示す。 この落下防止柵の防鳥構造は、上記第1実施例の落下防止柵の防鳥構造のネット部材1の一方(落下防止柵2の内側(又は外側))の端縁を延設して落下防止柵2の一方(内側(又は外側))の面を覆う延設部10を形成するようにしたものである。 これにより、落下防止柵2の開放部をネット部材1で覆閉できるとともに、ベランダ、テラス等の外部からの目隠しとすることができる。 【0032】 上記各実施例の落下防止柵の防鳥構造は、弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材1を、その頂部を曲折させて落下防止柵2に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにして、落下防止柵2に止着してなることから、鳥が落下防止柵2の頂部に留まった場合、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて落下防止柵2の頂部を覆うようにしたネット部材1が弾力性で揺れ動いて鳥のバランスを失わせるため、鳥がその場所を忌避して寄り付かなくなり、糞公害等の鳥害を防止することができる。 そして、ネット部材1は、落下防止柵2を覆うだけでよいため、少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵2に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることのなく、また、ネット部材1が着色容易な合成樹脂材料からなるため、ベランダ、テラス等と調和の取れた色調とすることにより美観を損なうことなく鳥害を防止することができる。 【0033】 以上、本発明の落下防止柵の防鳥構造について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。 【産業上の利用可能性】 【0034】 また、本発明の落下防止柵の防鳥構造は、少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることがないことから、特に、鳩等の糞公害等の鳥害が大きな問題となっている地域や場所のベランダ、テラス等の落下防止柵に適用することで、確実に鳥害を防止することができる。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本発明の落下防止柵の防鳥構造の第1実施例を示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。 【図2】ネット部材を示し、(a)及び(b)は角目の単糸ネット、(c)は菱目の単糸ネットの説明図である。 【図3】ネット部材を落下防止柵に止着する方法を示す説明図である。 【図4】ネット部材を落下防止柵に止着する方法を示す説明図である。 【図5】ネット部材の止着に用いる止着具の説明図である。 【図6】本発明の落下防止柵の防鳥構造の第2実施例を示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。 【符号の説明】 【0036】 1 ネット部材 10 延設部 2 落下防止柵 21 手摺り 3 止着具 C 間隙
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| 【出願人】 |
【識別番号】000108719 【氏名又は名称】タキロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年2月16日(2006.2.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102211 【弁理士】 【氏名又は名称】森 治
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| 【公開番号】 |
特開2007−215470(P2007−215470A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月30日(2007.8.30) |
| 【出願番号】 |
特願2006−39174(P2006−39174) |
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