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【発明の名称】 室内用ペットハウス
【発明者】 【氏名】小板橋 博幸

【氏名】亀井 竹雄

【氏名】佐藤 義信

【要約】 【課題】ペット自体の行動特性に配慮しつつ、不快なペット臭を効率よく排気するとともに、悪戯による壁や床などの損傷及び留守中におけるペットの安全管理等の問題点を同時に解決する室内用ペットハウスの提供。

【解決手段】透明アクリル板を適宜用いその一側壁面に換気用ファン4を内蔵する排気口5を設けてなる側壁面2と防水処理された床面3とによって箱状のハウス本体1を形成し、排気口5を設けた側壁面2に隣接し該側壁面2及び床面3からそれぞれ所定幅離間した位置に通気性板材からなるトイレ域11を設けるとともに、上方部に通気孔16が穿設された仕切パネル15を前記トイレ域11と側壁面2との間隙を閉塞するようトイレ域縁辺に沿って垂設する。これによって形成された断面L字状の連通する空間域17を通気流路としてペット臭気を強制排気させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明アクリル板を適宜用いその一側壁面に換気用ファンを内蔵する排気口を設けてなる側壁面と防水処理された床面とによって箱状のハウス本体を形成し、排気口を設けた側壁面に隣接し該側壁面及び床面からそれぞれ所定幅離間した位置に通気性板材からなるトイレ域を設けるとともに、上方部に通気孔が穿設された仕切パネルを前記トイレ域と側壁面との間隙を閉塞するようトイレ域縁辺に沿って垂設することにより、トイレ域と床面及び仕切パネルと側壁面とによって断面L字状の連通する空間域を形成し、該空間域を通気流路としてペット臭気を強制排気させることを特徴とした室内用ペットハウス。
【請求項2】
前記トイレ域及び仕切パネルを取り外し自在としたことを特徴とする請求項1に記載の室内用ペットハウス。
【請求項3】
前記トイレ域と床面とによって形成された空間域を収納域とする排泄物受け用のトレーを収脱自在に設けたことを特徴とする請求項1及び2に記載の室内用ペットハウス。
【請求項4】
前記仕切パネルに設けた通気孔に当接する側面部分が開放され、他方側面に出入り口を設けてなるフードカバーをもって前記トイレ域を覆設してなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の室内用ペットハウス。
【請求項5】
側壁面の上方所望箇所又は適宜取り付ける上蓋部の所望箇所をパンチングパネル又はメッシュパネル等の通気性部材としたことを特徴とする請求項1乃至4に記載の室内用ペットハウス。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、犬猫などのペット類を室内で飼うに際し、食事、睡眠及びトイレ等のペット居住条件の全てをカバーしつつ、ペット臭気を効率良く強制排気することのできる室内用ペットハウスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、犬や猫等のペット類を家の中で飼うこと、所謂ペットとの共生が一般化しており、マンションなどの集合住宅においてもペットの飼育が可能なところが多くなっている。この際、問題となるのは、主に不快なペット臭、悪戯による壁や床などの損傷、留守中におけるペットの安全管理、小さな子供がいる家庭での衛生管理や安全管理、さらには、ペットが苦手な来客時の対応等である。従来、これらの問題を解決するため、消臭剤の設置、室内の換気、ケージや箱によるペットの隔離などが行われており、また、屋外トイレを別に設置しこれに連通するペット専用通路を設けトイレ臭を屋内に持ち込ませない、換気機能を有するペット用トイレ等の提案もなされている。
【0003】
ペット用のハウス、ゲ−ジ、トイレ等に関しては、以下のような関連文献がある。
【特許文献1】特開2005−130752
【特許文献2】特開2003−169557
【特許文献3】特開2001−190170
【特許文献4】特開2001−000070
【特許文献5】特開2000−041515
【特許文献6】特開平11−169006
【特許文献7】特開平07−289109
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これら従来の提案は、いずれも消臭やペットの隔離などといったそれぞれ個別の問題を解決するための提案であって、ペットとの共生の際に生ずる様々な問題点を同時に解決するものとなっていない。また、これら従来の提案にあっては、飼い主側の利便性や不都合を取り除くことを主目的とした提案であって、ペット自体の居住環境や行動特性をほとんど考慮していないのが通例である。
【0005】
本考案は、これら従来の問題点に鑑みなされたもので、ペット自体の行動特性に配慮しつつ、不快なペット臭を効率よく除去するとともに、悪戯による壁や床などの損傷、留守中におけるペットの安全管理等々の問題点を同時に解決することを課題とするもので、特に、ペット共生型集合住宅に最適な室内用ペットハウスの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る室内用ペットハウスにあっては、透明アクリル板を適宜用いその一側壁面に換気用ファンを内蔵する排気口を設けてなる側壁面及び防水処理加工された床面とによって箱状のハウス本体を形成する。そして、排気口を設けた前記一側壁面に隣接し該側壁面及び床面からそれぞれ所定幅離間した位置に通気性板材からなるトイレ域を設けるとともに、上方部に通気孔が穿設された仕切パネルを前記トイレ域と排気口が設けられている側壁面との間隙を閉塞するようトイレ域縁辺に沿って垂設する。これによって、トイレ域と床面及び仕切パネルと排気口を設けてなる側壁面とによって断面L字状の連通する空間域を形成し、該空間域を通気流路としてペット臭気を強制排気させることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の室内用ペットハウスにおいて、前記トイレ域及び仕切パネルを取り外し自在とする。
【0008】
請求項3の発明は、前記請求項1及び2に記載の室内用ペットハウスにおいて、トイレ域が通気性板材によってなることから、該トイレ域から落下する排泄物等を受けるためのトレーを、前記トイレ域と床面とによって形成された空間域を収納域として収脱自在に設ける。
【0009】
請求項4の発明は、前記請求項1乃至3に記載の室内用ペットハウスにおいて、排気効率性と美観とを考慮し、前記仕切パネルに設けた通気孔に当接する側面部分が開放され、他方側面に出入り口を設けてなるフードカバーをもって前記トイレ域を覆設する。
【0010】
請求項5の発明は、前記請求項1乃至4に記載の室内用ペットハウスにおいて、通気性とハウス内の温度管理を考慮し、側壁面の上方所望箇所又は適宜取り付ける上蓋部の所望箇所をパンチングパネル又はメッシュパネル等の通気性部材とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明に係る室内用ペットハウスにあっては、側壁面に透明アクリル板を使用しているため、空気より重い分子からなる臭気の外部への漏れを押さえることができ、また、見通しが良く閉塞感がないのでペットと飼い主との一体が保たれ、留守中や来客時又は安全管理や衛生管理のため長時間ハウス内にペットを入れておいてもペットがストレスを溜めることはない。また、窓際に置くことによって外の景色を眺めることもできるので上から周りを見下ろすことを好む猫用ハウスにはより有用である。
【0012】
また、通気性板材からなるトイレ域と床面及び仕切パネルと側壁面との間に形成される断面L字状の空間域を通気流路とし、上下双方向よりペット臭気を強制排気させる構造となっているため、空気より重い臭い分子の特性に対応した下方通気流路からの排気と、ペットの動きや空調などの室内環境条件に対応しての上方通気流路からの排気とが同時に行われる。したがって、ペットハウス本体をいかなる形状又は大きさに設定しても効果的なペット臭気の除去が実現できる。
【0013】
請求項2の発明にあっては、トイレ域と仕切パネルとが取り外し可能となっているので、トイレ域や仕切パネルはもちろん、ハウス本体の内部や換気用ファンも容易に洗浄することができ清潔さを保つことができる。
【0014】
請求項3の発明にあっては、トイレ域と床面とによって形成された空間域を収納域としてトレーを収脱自在に設けたことにより、トイレ域から落下する排泄物等を的確に受けることができ、その後、引き出して丸洗いができるので排泄物の処理が容易である。また、トレー上に落下した排泄物から生じる臭気は、収納域である空間域が下方通気流路に当たることから、ハウス内に逆流したり外部に漏れることなく確実に強制排気される。
【0015】
請求項4の発明にあっては、前方部に出入り口を設けてなるフードカバーをもってトイレ域全体を覆設したことにより、トイレ域を隠しトイレ域から発生する多くの糞尿臭気をフードカバー内に閉じ込めることができるので、より効率的な臭気除去が可能となり美観上も好ましい。
【0016】
請求項5の発明にあっては、側壁面の上方所望箇所又は上蓋部の所望箇所にパンチングパネル又はメッシュパネル等の通気性部材を用いたので、ハウス形状が縦長になったり上蓋部を取付たりした場合であっても、ハウス内の通気性や温度管理に不都合が生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1乃至図5は、本発明に係る室内用ペットハウスの第1の実施形態を示し、図1の(a)及び(b)はその正面図及び平面図、図2はA−A線縦断面図、図3の(a)及び(b)はB−B線横断面図及びその部分説明図、図4の(a)及び(b)はC−C線断面図及び仕切パネルを外した状態でのC−C線断面図である。また、図5は全体説明図で、高さ73.5cm、幅180cm、奥行き90cmの外形寸法をなす箱状のペットハウスで、主に小型犬を室内で飼う場合などに適している。もちろん、図示したペットハウスは本発明の一実施例を示すもので、大きさや形状等はペットの種類や大きさによって適宜に変更可能なものであり、また、必要に応じて上蓋部を取り付けることも可能である。
【0019】
ハウス本体1は、側壁面2と床面3とによって箱状に形成される。側壁面2は、複数枚の透明アクリル板からなる正面壁2a、背面壁2b、右側壁面2c及びプリント合板からなる左側壁面2dによって構成されている。また、床面3は、防水処理された合板部材からなり適宜面にタイルカーペットが敷設されている。そして、側壁面2の一面を構成する左側壁面2dには、中央やや下方位置に換気用ファン4を内蔵する排気口5が設けられている。さらに、透明アクリル板からなる正面壁2aには、開閉自在な出入り口(本実施態様においては、引き戸)6が形成されている。上記各部及び各部材は、上枠7、下枠8、縦枠9、押縁10等により相互に連結固定され、全体として箱状のハウス本体1を形成する。
【0020】
符号11は、ハウス本体1内に配設される取り外し可能なトイレ域を示し、パンチングメタル等の通気性のある多孔板からなる。該トイレ域11は、床面3及び左側壁面2dからそれぞれ所定幅(約30mm〜50mm)離間させた位置において、左側壁面2d方向が開放されたコ字形の台枠12上に着設され床面3とによって空間域13を形成する。そして、該空間域13は、左側壁面2dの中央やや下方部に設けた排気口5に連通するトイレ域11からの下方通気流路となり、また、トレー14の収納域となる。
【0021】
符号15は、ハウス本体1内にあって、左側壁面2dに近接する所定位置に垂設される仕切パネルで、上方部に通気孔16が穿設されている。この仕切パネル15は、前記トイレ域11の左側縁辺部よりハウス本体1の上端まで上枠7及び縦枠9に刻まれた縦溝をもって取り外し可能なようスライド装着され、左側壁面2dとによって空間域17を形成する。該空間域17は、前記床面3とトイレ域11とによって形成されている前記空間域13と合わせ断面L字状の連通する空間域を形成する。そして、該空間域17が左側壁面2dの排気口5に連通する通気孔16からの上方通気流路となる。なお、この空間域17の上端は縦枠9の上端に設けた突部18によって閉塞されている。
【0022】
前記トイレ域11には、少なくとも左側壁面2dに設けた通気孔16に当接する部分が開放されていて、他方側面に出入り口19を設けてなるフードカバー20が覆設されている。これによって、トイレ域11を概ね隠すことができるので美観上好ましく、また、トイレ域11から発生するペット糞尿の臭気を該フードカバー20内に閉じ込めておくことができるのでより効率的な臭気除去が可能となる。
【0023】
上記構成により、トイレ域11に排泄されたペット糞尿等の臭気は、換気用ファン4の作動によって、多孔板からなるトイレ域11に穿設されている多数の小孔を通過して空間域13を通り排気口5方向に吸引され、と同時に、仕切パネル15に設けられた通気孔16より空間域17を通り排気口5方向に吸引され排気口5から強制排気される。前述したように、臭いの分子は原理的に空気より重く下方に流れる特性があるので下方通気流路(空間域13)からの排気は効果的で、また、ペットの動きや室内空調などの他の環境条件をも考慮すると上方通気流路(空間域17)からの排気も必要となる。したがって、このように上下双方の通気流路からの排気作用は極めて有効である。
【0024】
図6は、本発明に係る室内用ペットハウスの第2の実施形態を示す全体説明図である。本実施形態でのペットハウスは、幅90cm、奥行き90cm、高さ180cmの縦長の外形寸法なし、主に猫など上下に移動する習性のあるペット類に適した形状及び大きさとなっている。本実施形態にあっても原理的には第1の実施形態と何ら変わることはない。したがって、図6中の各符号を対応する第1の実施形態での符号と同一にし、本実施形態についての具体的説明は省略する。
【0025】
但し、第2の実施形態のように、上下移動するペット類に対応するハウスにあっては、上蓋部21は必須の構成要素となり、また、縦長形状であることと相俟って、ハウス本体1をアクリル板など通気性のない板材で密閉的に構成してしまうと、排気効率が悪くなったりハウス内の温度が過度に上昇してしまうなど通気性や温度管理の上で問題が生じてしまう。したがって、上蓋部21の所望箇所及び側壁面2の上方所望箇所にパンチングパネル又はメッシュパネル等の通気性部材22を用いる。
【0026】
第2の実施形態のペットハウスは縦長に形成されているため、複数段ののステージを付設した登り木や縦方向に間仕切りの付いたスペースを設けることができ、また、ハウスそのものを窓際に置くことによって外の景色を眺めることもできるので、上から周りを見下ろすことを好む猫用のハウスとしてはより有用である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る室内用ペットハウスの第1の実施形態を示す正面図及び平面図。
【図2】同上実施形態を示すA−A線縦断面図。
【図3】同上実施形態を示すB−B線横断面図及びその部分説明図。
【図4】同上実施形態を示すC−C線横断面図及び仕切パネルを外した状態でのC−C線横断面図。
【図5】同上実施形態を示す全体説明図。
【図6】本発明に係る室内用ペットハウスの第2の実施形態を示す全体説明図。
【符号の説明】
【0028】
1・・・ハウス本体
2・・・側壁面
3・・・床面
4・・・換気用ファン
5・・・排気口
11・・・トイレ域
12・・・台枠
13・・・空間域
14・・・トレー
15・・・仕切パネル
16・・・通気孔
17・・・空間域
20・・・フードカバー
21・・・上蓋部
22・・・通気性部材
【出願人】 【識別番号】505352002
【氏名又は名称】株式会社大一不動産
【出願日】 平成18年4月12日(2006.4.12)
【代理人】 【識別番号】100074723
【弁理士】
【氏名又は名称】野原 利雄


【公開番号】 特開2007−282517(P2007−282517A)
【公開日】 平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願番号】 特願2006−110310(P2006−110310)