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【発明の名称】 動物用遊戯設備
【発明者】 【氏名】村平 忠司

【要約】 【課題】動物に対して安全で、かつスリルや楽しみを倍増させることができる動物用遊戯設備を提供する。

【解決手段】床面にドーナツ状に凹設された水路槽2と、前記水路槽2より内側に設けた支柱3に懸架された支持部材4と、動物6を保持すると共に前記水路槽2上に位置するように支持部材4に接続された吊物手段5と、前記支柱3または支持部材4を昇降回転させる駆動機構7とを備え、特に駆動機構7は、吊物手段5に動物6を保持および解除させる際に吊物手段5を上方に位置させると共に、吊物手段5に動物6を保持させて回転させる際に吊物手段5を前記動物6が水面に漬すように位置させる構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドーナツ状に形成された水路槽と、前記水路槽より内側に設けた支柱に懸架された支持部材と、動物を保持すると共に前記水路槽上に位置するように支持部材に接続された吊物手段と、前記支柱または支持部材を昇降回転させる駆動機構とを備えたことを特徴とする動物用遊戯設備。
【請求項2】
ドーナツ状に形成された水路槽と、前記水路槽より内側に設けた支柱に、昇降回転可能に懸架された支持部材と、動物を保持すると共に前記水路槽上に位置するように支持部材に接続された吊物手段と、前記支持部材を昇降回転させる駆動機構を備えたことを特徴とする動物用遊戯設備。
【請求項3】
駆動機構は、吊物手段に動物を保持および解除させる際に吊物手段を上方に位置させると共に、吊物手段に動物を保持させて回転させる際に吊物手段を前記動物が水面に漬るように位置させる請求項1又は2記載の動物用遊戯設備。
【請求項4】
駆動機構は、吊物手段に動物を保持および解除させる際に吊物手段を上方に位置させると共に、吊物手段に動物を保持させて回転させる際に吊物手段を前記動物が水面に漬る位置から前記動物が水面に漬らない位置の間を昇降させる請求項1又は2記載の動物用遊戯設備。
【請求項5】
水路槽の上方開口を遮蔽する蓋を開放遮蔽自在に備えた請求項1から請求項4のいずれかに記載の動物用遊戯設備。
【請求項6】
水路槽の底の一部または全部に昇降可能な底板を備えた請求項1から請求項5のいずれかに記載の動物用遊戯設備。
【請求項7】
支柱に複数の支持部材を昇降回転自在に懸架させ、各支持部材に吊物手段を接続した請求項1〜請求項6のいずれかに記載の動物用遊戯設備。
【請求項8】
水路槽内に向けて流水を発生させる流水発生装置を設けた請求項1〜請求項7のいずれかに記載の動物用遊戯設備。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、レジャー施設に設置される遊戯設備に関し、特にプール等のレジャー施設に設置される動物用遊戯設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、レジャー施設等に設置される遊戯設備に関し、種々提案されている。遊戯設備(メリーゴーランド)の一例として、支柱を中心に回転する回転ステージと、該回転ステージ上で上下動する馬、馬車の乗り物と、前記回転ステージを回転させる回転機構と、前記回転ステージを上昇、下降させる上昇機構と、前記回転ステージ上の乗り物を上下動する乗り物駆動機構とを備えたものであって、利用者の視界を広げる事ができるものであった(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平9−56931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1記載の遊戯設備では、従来一般のメリーゴーランドである回転ステージ上で木馬等の乗り物を上下動させつつ、ステージ全体が同一高さ面で回転するものと大差なく、スリルや楽しみを倍増させるに至らなかった。
【0004】
さらに従来の遊戯設備は、人が利用するための遊戯設備であって、動物が利用するのに適したものではなかった。具体的には、犬や猫などの動物は、予測不可能な行動を起こすため、その安全性を確保することは困難であった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、動物に対して安全で、かつスリルや楽しみを倍増させることができる動物用遊戯設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するため、ドーナツ状に形成された水路槽と、前記水路槽より内側に設けた支柱に、昇降回転可能に懸架された支持部材と、動物を保持すると共に前記水路槽上に位置するように支持部材に接続された吊物手段と、前記支持部材を昇降回転させる駆動機構を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、水路槽、すなわち水面において、動物を保持する吊物手段が駆動機構により回転するため、安全で、かつスリルや楽しみを倍増させることができる。
【0008】
また、駆動機構は、吊物手段に動物を保持および解除させる際に吊物手段を上方に位置させると共に、吊物手段に動物を保持させて回転させる際に吊物手段を前記動物が水面に漬るように位置させる。あるいは、駆動機構は、吊物手段に動物を保持および解除させる際に吊物手段を上方に位置させると共に、吊物手段に動物を保持させて回転させる際に吊物手段を前記動物が水面に漬る位置から前記動物が水面に漬さない位置の間を昇降させる。これにより上記同様スリルや楽しみを倍増させることができる。
【0009】
また、水路槽の上方開口を遮蔽する蓋を開放遮蔽自在に備えたり、または水路槽の底の一部または全部に昇降可能な底板を備えることで、動物を吊物手段に保持することが容易にできる。
【0010】
また、支柱に複数の支持部材を昇降回転自在に懸架させ、各支持部材に吊物手段を接続しても良い。
【0011】
また、水路槽内に向けて流水を発生させる流水発生装置を設けると、よりスリルや楽しみを倍増させることができる。特に流水方向を吊物手段の回転方向と逆にすると、より好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、動物に対して安全で、かつスリルや楽しみを倍増させることができる動物用遊戯設備を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0014】
本実施形態について、図1、図2に基づいて説明する。図1は本実施形態の動物用遊戯設備を示す平面図であり、図2は図1のA−A断面図である。また、図3は図1の底板を示す斜視図であり、図4は図1のB−B断面図である。なお、図5、図6は他の実施形態の動物用遊戯設備を示す平面図である。
【0015】
図1に示すように、実施形態の動物用遊戯設備1は、床面にドーナツ状に凹設された水路槽2と、水路槽2より内側の床面に設けた支柱3と、支柱3に懸架された支持部材4と、動物6を保持すると共に水路槽2上に位置するように支持部材4に接続された吊物手段5と、支柱3を昇降回転させる駆動機構7を備えた構成である。さらに図2に示すように、水路槽2の上方開口を遮蔽する蓋8を開放遮蔽自在に備えられている。
【0016】
前記水路槽2は、幅約1.2m、深さ約1m、直径約5mとなるように形成されている。また水路槽2内に供給された水の水深は約0.8mである。なお本実施形態を利用する動物が小型犬の場合水深を浅く設定すればよく、また大型犬の場合水深を深く設定すればよい。
【0017】
前記支柱3は、図2に示すように、水路槽2より内側の床面に設けられた駆動機構7により昇降回転できるように取り付けられている。そして支柱3の上方には支持部材4が懸架されている。
【0018】
前記支持部材4は、L字状に形成されており、一端は支柱3に固定され、他端は吊物手段5に接続されている。
【0019】
前記吊物手段5は、動物6を保持するものであって、動物6の体を包み込んで保持するネット体5aとネット体5aを吊り下げる複数のベルト5bから構成されている。ベルト5bは支持部材4に取り付けられている。そして吊物手段5は支持部材4により水路槽2上に位置するように配されている。
【0020】
そして、吊物手段5のネット体5aに動物6を保持および解除させる際に、駆動機構7の昇降作動により支柱3に固定された支持部材4およびこれに固定された吊物手段5を上方に位置させ、蓋8を水路槽2の上方開口に敷いて遮蔽し、蓋8の上で動物6を保持および解除させる。また、吊物手段5に動物6を保持させて回転させる際には、駆動機構7の昇降作動により吊物手段5を動物6が水路槽2の水面に漬るように位置させ、この状態のまま駆動機構7の回転作動により回転する。なお、回転中において、動物6が水面に漬る位置から前記動物が水面に漬らない位置の間を昇降させながら回転させても良い。
【0021】
これにより、水路槽2、すなわち水面において、動物6を保持する吊物手段5が駆動機構7により回転するため、安全で、かつスリルや楽しみを倍増させることができる。
【0022】
本発明は、上記に示す他、種々の構成が考えられる。以下、その一例を説明する。
【0023】
図6に示すように、水路槽2内に向けて流水を発生させる流水発生装置11を備えている。この流水発生装置11は、電動機によって羽部材を回転させて流水を発生させる等の従来から知られた装置を採用している。そして、この流水発生装置11により、水路槽2内の水を所定方向(吊物手段5の回転方向と反対方向)に流水を発生させると、体感スピードが増し、よりスリルや楽しみを倍増させることができる。また反対に吊物手段5の回転方向と同一方向に水流を発生させても、視覚的に楽しみを倍増させることができる。
【0024】
また、図3、図4に示すように、水路槽2の底の全部(一部でも良い。)に昇降可能な底板9が備えられている。この底板9は水路槽2の底面とほぼ同一形状に形成された板であって、その大部分にメッシュが施されている。底板9が上下動する際に、大部分がメッシュ状に形成されているため、水の抵抗を低減し、よりスムースに上下動することができる。底板9は、図3に示すような吊り上げ下げ式の昇降手段10が好ましい。
【0025】
また、図5に示すように、吊物手段5を複数備えても良い。
【0026】
さらに、吊物手段5の昇降回転動作について、上記実施例では、吊物手段5、支持部材4および支柱3がそれぞれ固定されており、支柱3が駆動機構7によって昇降回転することで吊物手段5が昇降回転していたが、これに限らず、支柱3が回転動のみ行い支持部材4が昇降動のみ行うというような構成にしたり、あるいは支持部材4のみが昇降回転する構成にしても良い。
【0027】
なお、水路槽2の形成において、床面上に外壁および内壁を設けて、ドーナツ状の水路槽2を形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、レジャー施設に設置される遊戯設備に関し、特にプール等のレジャー施設に設置される動物用遊戯設備に関するもので、産業上の利用性を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態の動物用遊戯設備を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の底板を示す斜視図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の動物用遊戯設備を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態の動物用遊戯設備を示す平面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 動物用遊戯設備
2 水路槽
3 支柱
4 支持部材
5 吊物手段
6 動物
7 駆動機構
8 蓋
9 底板
11 流水発生装置
【出願人】 【識別番号】300012479
【氏名又は名称】ジャストワン株式会社
【出願日】 平成18年4月7日(2006.4.7)
【代理人】 【識別番号】100080827
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 勝


【公開番号】 特開2007−274970(P2007−274970A)
【公開日】 平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願番号】 特願2006−105870(P2006−105870)