| 【発明の名称】 |
ペットの静風乾燥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】三輪 和正
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| 【要約】 |
【課題】温風をペットに送風して乾燥させるペットを乾燥であって、送風する課程における圧力損失を小さくすることにより、エネルギー効率を高くしたペットの乾燥機1を提供することにある。また、大型のペットを乾燥させることが可能なペットの乾燥機を使用して、小型のペットを乾燥させる場合に、最も効率的にペットを乾燥させることができる位置にペットが居るようにすることを可能としたペットの乾燥機1を提供することにある。
【解決手段】50%以上の開孔率を有する部材で構成した籠2を水平に設置し、籠の胴部2aの外周を略環状に取り巻く複数の風洞3、4、5を設けて、暖めた空気を各風洞に送風して、籠2の中に入れたペットに温風を当てるように構成する。また、ペットの乾燥機1の籠2の中にスペーサ18を設け、小型のペット用の差込籠17を籠2の中央に位置するようにして取り付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開口を有する筒状の籠であって50%以上の開孔率を有する部材で胴部と底部を構成した籠を、前記開口を前側に前記底部を後側にしてケーシングの中に取り付け、前記開口に合わせて前記ケーシングに扉を設け、 前記籠の胴部の外側を前後方向においてn個の仕切で分割し、最も底部に近い第1仕切から前記底部近傍にかけて、前記籠の胴部を略環状に取り巻く第1側面を取り付けて第1風洞を構成し、2番目に底部に近い第2仕切から前記第1側面の後側の端面近傍にかけて、前記籠の胴部及び前記第1風洞を略環状に取り巻く第2側面を取り付けて第2風洞を構成し、3番目に底部に近い第3仕切から前記第2側面の後側の端面近傍にかけて、前記籠の胴部及び前記第2風洞を略環状に取り巻く第3側面を取り付けて第3風洞を構成し、さらに以上と同様にして第(n−1)風洞まで構成し、 前記底部からn番目の仕切から第(n−1)側面の後側の端面を越えて、前記籠の胴部及び前記第(n−1)風洞を略環状に取り巻く第n側面を取り付けて第n風洞を構成し、さらに、前記第n側面には第1風洞〜第(n−1)風洞の全ての風洞及び前記籠の底部を囲うようにして風洞後面を取り付け、 前記風洞後面には開口を設け、前記開口にファンとヒータを取り付け、前記籠の底部には整流板を取り付け、 前記底部からn番目の仕切とケーシングの前面との間、前記第n側面とケーシングの天井面、床面又は側面のいずれかとの間及び前記風洞後面とケーシングの後面との間にそれぞれ空間を設けて、これを帰道風洞としたことを特徴とするペットの乾燥機。 【請求項2】 開口を有する筒状の籠であって50%以上の開孔率を有する部材で胴部と底部を構成した籠を、前記開口を前側に前記底部を後側にしてケーシングの中に取り付け、前記開口に合わせて前記ケーシングに扉を設け、 前記籠の胴部の外側を前後方向において3個の仕切で分割し、最も底部に近い第1仕切から前記底部近傍にかけて、前記籠の胴部を略環状に取り巻く第1側面を取り付けて第1風洞を構成し、2番目に底部に近い第2仕切から前記第1側面の後側の端面近傍にかけて 、前記籠の胴部及び前記第1風洞を略環状に取り巻く第2側面を取り付けて第2風洞を構成し、 前記底部から3番目の第3仕切から前記第2側面の後側の端面を越えて、前記籠の胴部及び前記第2風洞を略環状に取り巻く第3側面を取り付けて第3風洞を構成し、さらに、前記第3側面には第1風洞と第2風洞及び前記籠の底部を囲うようにして風洞後面を取り付け、 前記風洞後面には開口を設け、前記開口にファンとヒータを取り付け、前記籠の底部には整流板を取り付け、 前記底部から3番目の仕切とケーシングの前面との間、前記第3側面とケーシングの天井面、床面又は側面のいずれかとの間及び前記風洞後面とケーシングの後面との間にそれぞれ空間を設けて、これを帰道風洞としたことを特徴とするペットの乾燥機。 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載したペットの乾燥機において、帰道風洞を構成するケーシングの天井面又は側面の少なくともいずれかに開口を設けて網を取り付け、さらに、帰道風洞を構成するケーシングの後面に開口を設けてフィルタを取り付けたことを特徴とするペットの乾燥機。 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載したペットの乾燥機において、扉にペットが外に顔を出すことを可能とする首穴を設けたことを特徴とするペットの乾燥機。 【請求項5】 請求項4に記載したペットの乾燥機において、扉が上下方向に長大な長穴を有するものとし、前記扉に穴を有する首穴板を重ね、前記長穴と前記穴とで構成する開口を首穴としたことを特徴とするペットの乾燥機。 【請求項6】 籠の中に格納したペットに温風を吹き付け又は送風することによりペットを乾かすペットの乾燥機において、前記籠に保持具を取り付け取り外し可能に設け、前記保持具により差込籠を前記籠の中において保持する構成とし、前記差込籠が前面に穴を有する筒状の形状を有し、50%以上の開孔率を有する部材で胴面と底面を構成した差込籠であることを特徴とするペットの乾燥機。 【請求項7】 籠の中に格納したペットに温風を吹き付け又は送風することによりペットを乾かすペットの乾燥機において、保持具を有しまた前面に穴を有する筒状の差込籠であって、50%以上の開孔率を有する部材で胴面と底面を構成した差込籠を、前記籠の中に取り付け可能に構成したことを特徴とするペットの乾燥機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、家庭で飼育するペットを洗った後に各家庭においてペットを乾かすために使用することに適したペットの乾燥機、及びトリミング店や獣医などがペットを洗った後にペットを乾かすために使用することに適したペットの乾燥機に関する。 特に、温風をノズルから高速の噴流にして吹き出させることなく、ファンで送風する比較的静かな風(以下単に「静風」という。)をペットに向かって送ることを特徴としたペットの乾燥機に関する。 【背景技術】 【0002】 家庭の屋内で犬、猫、ウサギ、フェレットなどをペットとして飼育している場合や、トリミング店や獣医では頻繁にペットを洗うことが行われている。通常ペットを洗うときはペットを洗った後にタオルで拭き、その後ドライヤーを使用して温風を吹き付けてペットを乾燥させていた。 しかし体全体に長い毛を有するペットの場合は、乾燥のために長時間を要する問題があった。また、ペットはおとなしくじっとしていることは少なく常に動くため、ペットを静止させるために手間がかかり飼い主やトリマーなどの大きな負担となっていた。さらに、ペットから抜け落ちた毛が舞いあがり部屋の中に毛が散乱して掃除の手間がかかる問題を有していた。 飼い主やトリマーなどに負担をかけず短時間に効率よくペットの乾燥を可能としたものとして、ケーシングの中に設けた開口率の高い部材からなる概略円筒形状の籠の中にペットを格納し、籠の概略円筒面の外側を公転するノズルダクトを設け、ヒータで暖めた温風をノズルからペットに向かって吹き出させるペットの乾燥機があった(例えば、特許文献1、2、3参照。) しかし、これらのペットの乾燥機は温風をノズルによって加速し高速の噴流として、ペットに吹き付けるため、ブロアからノズルまでのダクトにおける圧力損失及びノズルにおいて加速するために要する圧力損失が大きく、過大なブロアを必要としエネルギーの消費が大きくなる問題を有していた。 また、ペットの乾燥機においては籠の中心付近にペットがいることが、最も効率的にペットを乾燥させるために好ましいが、大型のペット用のペットの乾燥機に小さなペットを入れると、ペットが籠の中の片寄った位置に寄ってしまう問題があった。 【特許文献1】実用新案登録第3112779号 【特許文献2】実用新案登録第3113155号 【特許文献3】実用新案登録第3115659号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 本発明の目的は、飼い主やトリマーなどに負担をかけず、短時間に効率よく大型から小型までのペットを乾燥させることができるペットの乾燥機であって、圧力損失が小さくエネルギーの消費の小さなペットの乾燥機を提供することにある。 また、大型のペットを乾燥させることが可能なペットの乾燥機を使用して小型のペットを乾燥させる場合に、最も効率的にペットを乾燥させることができる位置にペットが居るようにすることを可能としたペットの乾燥機を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 ペットを格納可能な大きさを有する筒状の籠であって、50%以上の開孔率を有する部材で胴部と底部を構成した籠を水平に設置し、籠の胴部の外周を略環状に取り巻く複数の風洞を多段に設けて暖めた空気を各風洞に送風し、それぞれの風洞を経て籠の胴部を通過させて籠の胴の回りから、さらには底部を通過して後方から、籠の中に入れたペットに温風を送風するように構成する。 また、大型のペットを乾燥させることのできるペットの乾燥機の籠の中に差込籠を取り付け、前面側から見た正面視において差込籠が籠の中央に位置するようにして、差込籠の中に小型のペットを入れるように構成する。 【発明の効果】 【0005】 本発明により、飼い主やトリマーなどに負担をかけず、短時間に効率的にペットを乾燥させることを可能としたペットの乾燥機を提供することができた。 本発明により、温風を送るダクトが不要となり、温風をノズルにより高速に加速する必要がなくなった。このため、ペットに送風する温風の圧力損失が小さくなり、エネルギー効率の高いペットの乾燥機を提供することができた。 また、小型のペット用の差込籠を正面視において籠の中央に取り付け、小型のペットを差込籠の中に入れることにより、片寄った位置に寄ってしまうことを防止して、最も効率的にペットが温風を受けるように構成したペットの乾燥機を提供することができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 請求項1の発明は、開口を有する筒状の籠であって50%以上の開孔率を有する部材で胴部と底部を構成した籠を、開口を前側に底部を後側にしてケーシングの中に取り付け、開口に合わせてケーシングに扉を設ける。 籠の材料としては打ち抜き材料、網状の材料、格子状の材料、簀の子状の材料、エキスパンドメタル状の材料などが考えられ、胴部や底部の全面積に対する空間の比率である開孔率が50%以上になるようにする。開孔率は60%、70%、80%、90%と高くすれば高いほど良く、可能な限り開孔率を100%に近づけることが好ましい。 しかし、開孔率を高くするために過度に目の粗い材料でペットの足が乗る部分を構成するとペットが足を踏み外す問題が生じる。かかる場合は、ペットの足が乗る部分のみ開孔率の低い材料として、他の部分に開孔率の高い部材を用いることにより、全体として高い開孔率を有する胴部とする方法は有効である。 また、籠の胴部の外側を前後方向においてn個の仕切で分割し、最も底部に近い第1仕切から底部近傍にかけて、籠の胴部を略環状に取り巻く第1側面を取り付けて第1風洞を構成し、第1側面の後側の端面と籠の胴部との間の空間を第1導入口とする。 また、2番目に底部に近い第2仕切から第1側面の後側の端面近傍にかけて、籠の胴部及び第1風洞を略環状に取り巻く第2側面を取り付けて第2風洞を構成し、第2側面の後側の端面と第1側面の後側の端面との間の空間を第2導入口とする。 また、3番目に底部に近い第3仕切から第2側面の後側の端面近傍にかけて、籠の胴部及び第2風洞を略環状に取り巻く第3側面を取り付けて第3風洞を構成し、第3側面の後側の端面と第2側面の後側の端面との間の空間を第3導入口とする。 さらに以上と同様にして第(n−1)風洞まで構成し、底部からn番目の仕切から第(n−1)側面の後側の端面を越えて、籠の胴部及び第(n−1)風洞を略環状に取り巻く第n側面を取り付けて第n風洞を構成し、第n側面と第(n−1)側面の後ろ側の端面との間の空間を第n導入口とし、第n側面には第1風洞〜第(n−1)風洞の全ての風洞及び籠の底部を囲うようにして風洞後面を取り付ける。 また、風洞後面には開口を設けてファンとヒータを取り付け、籠の底部には整流板を取り付ける。このようにすることにより、ファンにより送風した空気がヒータにより暖められ、整流板によってn個の風洞の各導入口に流れると共に、一部は籠の底部を通って後方からペットに向かって流れるようにしたものである。 さらに、n個の風洞を通った温風は、n個に仕切られた籠の胴部をそれぞれ通過して、籠の中に入れたペットの外側全周からペットに向かって流れるようにしたものである。 そして、底部からn番目の仕切とケーシングの前面との間、第n側面とケーシングの天井面、床面又は側面のいずれかとの間及び風洞後面とケーシングの後面との間にそれぞれ空間を設けて、これを帰道風洞としたペットの乾燥機とする。 帰道風洞は、ペットに送った静風を風洞後面に取り付けたファンまで還流させるための風の道であり、暖かい空気を何回も循環させて送風することにより、小型のヒータで稼働可能な構成として、エネルギーの無駄な消費を防いだものである。 【0007】 請求項2の発明は、開口を有する筒状の籠であって50%以上の開孔率を有する部材で胴部と底部を構成した籠を、開口を前側に底部を後側にしてケーシングの中に取り付け、開口に合わせてケーシングに扉を設ける。 また、籠の胴部の外側を前後方向において3個の仕切で分割し、最も底部に近い第1仕切から底部近傍にかけて、籠の胴部を略環状に取り巻く第1側面を取り付けて第1風洞を構成し、第1側面の後側の端面と籠の胴部との間の空間を第1導入口とする。 また、2番目に底部に近い仕切から第1側面の後側の端面近傍にかけて、籠の胴部及び第1風洞を略環状に取り巻く第2側面を取り付けて第2風洞を構成し、第2側面の後側の端面と第1側面の後側の端面との間の空間を第2導入口とする。 また、底部から3番目の仕切から前記第2側面の後側の端面を越えて、籠の胴部及び第2風洞を略環状に取り巻く第3側面を取り付けて第3風洞を構成し、第3側面と第2側面の後側の端面との間の空間を第3導入口とし、第3側面には第1風洞と第2風洞及び籠の底部を囲うようにして風洞後面を取り付ける。 また、風洞後面には開口を設け、開口にファンとヒータを取り付け、籠の底部には整流板を取り付け、底部から3番目の仕切とケーシングの前面との間、第3側面とケーシングの天井面、床面又は側面のいずれかとの間及び風洞後面とケーシングの後面との間にそれぞれ空間を設けて、これを帰道風洞としたペットの乾燥機とする。 本発明は、請求項1の発明に対し風洞を3個に限定したものである。重複した記載を避けるためすでに請求項1に記載した説明は省略する。 請求項3の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載したペットの乾燥機において、帰道風洞を構成するケーシングの天井面又は側面の少なくともいずれかに開口を設けて網を取り付け、さらに、帰道風洞を構成するケーシングの後面に開口を設けてフィルタを取り付けたペットの乾燥機とする。 帰道風洞を構成するケーシングの天井面又は側面の少なくともいずれかに開口を設けたのは、ケーシングの中の空気の湿度が高くならないように換気するためである。ケーシングの中の空気にはペットの毛などの塵埃が含まれるので、開口には網を張りペットの毛などの塵埃が外に出ないようにすることが好ましい。 ケーシングの後面に開口を設けたのは、外気を導入することにより、ペットに送風する温風の湿度を下げるようにしたものである。このときケーシングの後面の開口にはフィルタを取り付けて塵埃が入ることを防止することが好ましい。 請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載したペットの乾燥機において、扉にペットが外に顔を出すことを可能とする首穴を設けたペットの乾燥機とする。 扉に首穴を設けることによりペットが首穴から首を出すことを可能な構成にして、ペットが顔に温風の吹き付けを受けることをなくしたものである。ペットは顔に温風の吹き付けを受けると、目や鼻の中の粘膜や肺が乾燥してしまい病気を罹患しやすくなるが、これを防ぐためである。 請求項5の発明は、請求項4に記載したペットの乾燥機において、扉が上下方向に長大な長穴を有するものとし、前記扉に穴を有する首穴板を重ね、前記長穴と前記穴とで構成する開口を首穴としたペットの乾燥機とする。 扉の長穴を、上部に設けた半径の大きな概略半円弧と下部に設けた小さな概略半円弧と上下の概略半円弧を結ぶ2本の直線で構成すると、扉の長穴と首穴板の穴が重なってできる首穴が、上部で大きく下部で小さくなってペットの大きさに合わせた首穴とすることができるため好ましい。 【0008】 請求項6の発明は、籠の中に格納したペットに温風を吹き付け又は送風することによりペットを乾かすペットの乾燥機において、籠に保持具を取り付け取り外し可能に設け、保持具により差込籠を前面側から見た正面視において籠の中央に保持する構成とし、差込籠が前面に穴を有する筒状の形状を有し、50%以上の開孔率を有する部材で胴面と底面を構成した差込籠であるペットの乾燥機とする。 本発明は、籠の中に格納したペットに対して温風をノズルにより加速して吹き付け、又は、温風を静風にしてペットに向かって送風することにより、大型のペットを乾燥させることの可能なペットの乾燥機を利用して、小型のペットを乾燥させることに好適なペットの乾燥機を提供するものである。 大型のペットを乾燥させるときには差込籠を使用せず、小型のペットを乾燥させるときに差込籠を使用する。このため保持具は籠の中に取り付け取り外し容易な構成とすることが好ましい。 差込籠を挿入出可能なスペーサを保持具として、籠の中にはめ込んだり、マグネット、パッチン錠、位置決めピン又はバネを使用したり、ビス止めするなどして籠に固定する構成がある。また、吊り下げフックを利用して差込籠を籠の中に吊り下げる構成の保持具としたり、台を取り付けてその上に差込籠を載せる構成の保持具とするなど好ましい。 差込籠は小型のペットに合わせたサイズを有し、胴面と底面を50%以上の開孔率を有する部材で構成する。差込籠の材料としては打ち抜き材料、網状の材料、格子状の材料、簀の子状の材料、エキスパンドメタル状の材料などが考えられ、胴面や底面の全面積に対する空間の比率である開孔率が50%以上になるようにする。開孔率は60%、70%、80%、90%と高くすれば高いほど良く、可能な限り開孔率を100%に近づけることが好ましい。 しかし、開孔率を高くするために過度に目の粗い材料でペットの足が乗る部分を構成するとペットが足を踏み外す問題が生じる。かかる場合は、ペットの足が乗る部分のみ開孔率の低い材料として、他の部分に開孔率の高い部材を用いることにより、全体として高い開孔率を有する胴部とする方法は有効である。 そして、差込籠の前面に穴を設ける。差込籠の前面に穴を設けることによりペットが差込籠と扉の両方の穴が重なってできた首穴から首を出すことを可能な構成にして、ペットが顔に温風の吹き付けを受けることをなくしたものである。ペットは顔に温風の吹き付けを受けると、目や鼻の中の粘膜や肺が乾燥してしまい病気を罹患しやすくなるが、これを防ぐためである。 また、差込籠の前面若しくは底面のいずれか又は前面及び底面の両方を、取り付け取り外し容易な蓋としたりあるいは開閉可能な扉を設けて、差込籠の中にペットを出し入れ可能に構成する。 そして、差込籠を籠の中に取り付けた後に、ケーシングの扉を閉めることにより差込籠の前面を扉で押さえ、差込籠の前後方向の位置を固定する構成とすることは好ましい。 請求項7の発明は、籠の中に格納したペットに温風を吹き付け又は送風することによりペットを乾かすペットの乾燥機において、保持具を有しまた前面に穴を有する筒状の差込籠であって、50%以上の開孔率を有する部材で胴面と底面を構成した差込籠を、前面側から見た正面視において籠の中央に取り付け可能に構成したペットの乾燥機とする。 本発明は、請求項6の発明が籠に取り付けた保持具により差込籠を保持する構成であるのに対して、保持具を有する差込籠を籠の中に取り付ける構成としたものである。重複した記載を避けるためすでに請求項6に記載した説明は省略する。 以上の全てのペットの乾燥機において、籠の下に容器を設けたペットの乾燥機とすることが好ましい。 ペットを乾燥させるときにはペットから水滴や毛などが落下するが、籠の下に容器を置けば水滴や毛などが容器に収容され、容器を引き出して回収することや掃除をすることが容易となるからである。 【実施例1】 【0009】 以下本発明の実施例1を図1及び図2に示し説明する。実施例1のペットの乾燥機1は大型のペット用の乾燥機である。 実施例1はケーシング3と、前方部を開口2cとした籠2と、第1風洞6と、第2風洞5と、第3風洞4及び帰道風洞3eを有している。 ケーシング3は、前面3aと後面3bと2枚の側面3cと天井面3dを有する直方体形状のものとし、側面3cには開口を設けて網戸12を取り付け、後面3bには開口を設けてフィルタ11を取り付けた。 籠2は開孔率80%のエキスパンドメタルからなり、胴部2aと底部2bを有するものとし、籠の開口2cをケーシング3の前面3aに取り付けた。ケーシングの前面3aには籠2の開口2cに合わせた穴を開け、その穴を塞ぐようにして扉14を取り付けた。 また、籠2の胴部2aの外側を前後方向において3個の仕切で分割し、最も底部2bに近い第1仕切6aから底部2b近傍にかけて胴部2aを略環状に取り巻く第1側面6bを取り付けて第1風洞6を構成し、第1側面6bの後側の端面と籠の胴部との間の空間を第1導入口6cとした。 また、2番目に底部2bに近い第2仕切5aから第1側面6bの後側の端面を越えて、籠の胴部2a及び第1風洞6を略環状に取り巻く第2側面5bを取り付けて第2風洞5を構成し、第2側面5bの後側の端面と第1側面の後側の端面との間の空間を第2導入口5cとした。 また、底部2bから3番目の第3仕切4aから第2側面5bの後側の端面を越えて、籠の胴部2a及び第2風洞5を略環状に取り巻く第3側面4cを取り付けて第3風洞4を構成し、第3側面4cと第2側面5bの後側の端面との間の空間を第3導入口4dとし、第3側面4cには第1風洞6と第2風洞5及び籠の底部2bを囲うようにして風洞後面4bを取り付けた。 そして、風洞後面4bには開口4eを設け、開口4eにファン9とヒータ8を取り付け、籠の底部2bには整流板7を取り付け、第3仕切4aとケーシングの前面3aとの間、第3側面4cとケーシングの天井面3d、床面及び側面3cとの間、さらには風洞後面4bとケーシングの後面3bとの間にそれぞれ空間を設けて、これを帰道風洞3eとした。 扉14には上部の概略半円弧と下部の概略半円弧と上下の概略半円弧を結ぶ接線とからなる長穴14aを設けた。このとき上部の半円弧の半径の方が下部の半円弧の半径より大きな半径になるように構成した。 また、首穴板16を扉14に沿ってスライド可能に拘束する2本のガイド14eと首穴板16の位置決めを行うためのボルト14gを取り付けた。そして、穴16aを有する首穴板16を扉14に重ねて取り付け、穴16aの半径を扉14の上部の概略半円弧の半径と同じとした。 そして、首穴板16を上下にスライドさせ、あるいは首穴板16の上下をひっくり返して取り付けるなどして、扉14の下部の概略半円弧の中心と穴16aの中心を一致する位置から扉14の上部の概略半円弧の中心と穴16aの中心が一致する位置までの任意の高さにに首穴板16を位置決め可能に構成した。 また、籠2の下には容器20を設け図示しない取っ手っを押し引きすることにより、容器20を引き出すことを可能に取り付けた。さらに、各風洞4、5、6の下面には図示しない複数の穴を設けた。 【0010】 実施例1は上記のように構成されており以下その作用について説明する。例えば犬を洗った後に乾燥させるため実施例1のペットの乾燥機1を使用する飼い主やトリマーは、首穴の高さを犬に合わせて設定する。 首穴板16をスライドさせて穴16aの高さを調節したり、ガイド14eから首穴板16を抜き出してひっくり返した後に、ガイド14eに差し込んでスライドさせて穴16aの高さを調節した後に、ボルト14gで首穴板16を位置決めする。 このようにすると、最も低い場合は扉14の下部の概略半円弧と穴6aの上方の円弧とで構成する首穴となり、最も高い場合は扉14の上部の概略半円弧と一致する穴6aで構成する首穴となる。また、中間の場合は扉14の長穴14aの直線と穴6aの上下の円弧とで構成する首穴となる。 そして、扉4を開けて犬を籠2に格納して扉4を閉めた後に、飼い主やトリマーが声がけすると犬は首穴から顔を出して飼い主やトリマーに触れ合おうとする。このように、本発明は小型の犬から大型の犬まで自由に首穴の高さを調整可能としたものである。 その後ファン9を駆動すると、空気はヒータ8により暖められ整流板7に沿って中央から外側に向かって流れる。その後一部の温風は籠の底部2bを通過して後ろから前方に向かって流れる。 また、一部の温風は第1導入口6cから第1風洞に入り籠の第1仕切から底部2bまでの胴部2aを通過して外側から中央に向かって流れる。また、一部の温風は第2導入口5cから第2風洞5に入り籠の第2仕切5aから第1仕切6aまでの胴部2aを通過して外側から中央に向かって流れる。さらに、一部の温風は第3導入口4dから第3風洞4に入り籠の第3仕切4aから第2仕切5aまでの胴部2aを通過して外側から中央に向かって流れる。 犬に送風した温風は、第3仕切4aとケーシングの前面3aの間、第3側面4cとケーシングの天井面3d、床面及び側面3cとの間、さらには風洞後面4bとケーシングの後面3bとの間にそれぞれ設けた空間で構成した帰道風洞3eを通り還流して、再びファン9により送風される。 帰道風洞3eの途中には網戸12が取り付けてあるので一部の空気は網戸12から外に流れる。また、網戸から外に流れた空気と同じ量の外気が後面3bに取り付けたフィルタ11を通過して流れ込み、帰道風洞3eを通って還流してきた空気と混合してファン9により送風されるので、ファン9により送風される空気の湿度が過度に高くなることはない。 本発明では犬の体の全体に温風を当てるよう、籠の底部2bから前方に向かって送風し、かつ、籠の胴部2aの全面から中央に向かって送風する構成としたので、犬の体全体にまんべんなく温風を当て、犬の腹や、尾と体が接触する部分や、脇の下などに局部的に乾きの悪い部分が生じない。 また、犬が扉14と首穴板16とで構成した首穴から顔を出した状態で温風を当てるため、犬の顔に温風を当てることがなく、犬が目や鼻や肺の病気を罹患しやすくなることはない。 さらに、犬の体から落下した水滴や毛などは、籠2の胴部2a、各風洞4、5、6の下面に設けた図示しない穴を通過して、籠2の下に置いた容器20に収容されるので、容器20を引き出して回収することは容易である。 【実施例2】 【0011】 次に小型のペットを乾燥させるために使用する実施例2を図3及び図4に示し説明する。実施例2の発明は実施例1に対して籠2の中にスペーサ18を取り付け、差込籠17を挿入出可能に取り付けた点で異なる。 また、実施例2では首穴板16を使用する必要がない点で実施例1とは異なるがその他の構成は実施例1と同様である。そこで、実施例1に記載した内容については重複した説明を避けるため記載しない。 差込籠17は円筒形状を有し、胴面17c、ヒンジを使用した開閉可能な底扉17eを有する底面17d及び前面に取り付けた蓋17aであって、小型の犬に合わせた小さな穴17bを有する蓋17aとからなるものとした。 スペーサ18は差込籠の胴面17cと底面17dの一部を保持するものとし、差込籠17を挿入して扉14を閉めたときに差込籠17の前後方向の位置が固定され、前から見て差込籠17が籠2の中央に位置し、蓋17aが扉14に重なり、穴17bと長穴14aの位置が一致して首穴を構成するようにした。 また、スペーサ18の外寸は籠2の内寸と一致するサイズを有するものとし、図示していないマグネットを使用してスペーサ18を籠2に固定し、温風の流れを阻害しないようスペーサ18にはなるべく大きな開口18aを設けた。 実施例2のペットの乾燥機を使用して小型の犬を乾燥する場合は、差込籠の蓋17aを外して犬を入れた後に蓋17aを取り付ける。犬が差込籠の中に入ることをいやがる場合は底扉17eを開いて犬に向け、穴17bから飼い主やトリマーが声がけすると犬は素直に差込籠17に入る。 その後、差込籠17をスペーサ18の中に挿入して扉14を閉め、飼い主やトリマーが声がけすると犬は長穴14aと穴17bが重なってできた首穴から顔を出して飼い主やトリマーに触れ合おうとする。 実施例2の発明では、小型のペット専用サイズの差込籠17に小型のペットを入れるので、ペットが籠の中の片寄った位置に寄ってしまう問題がなくなり、最も効率的にペットを乾燥させることができる位置にペットが居るようにすることが可能である。 【産業上の利用可能性】 【0012】 本発明は、ペットの乾燥機を製造販売する産業、ペット関連物品を流通させたり販売する産業及びペットを対象としたトリミングサービスや獣医による医療サービスなどを提供する産業に利用される。 【図面の簡単な説明】 【0013】 【図1】実施例1の前方から見た斜視図である。 【図2】実施例1の平面視断面図である。 【図3】実施例2の平面視断面図である。 【図4】差込籠の斜視図である。 【符号の説明】 【0014】 1 :ペットの乾燥機 2 :籠 2a:胴部 2b:底部 2c:開口 3 :ケーシング 3a:前面 3b:後面 3c:側面 3d:天井面 3e:帰道風洞 4 :第3風洞 4a:第3仕切 4b:風洞後面 4c:第3側面 4d:第3導入口 4e:開口 5 :第2風洞 5a:第2仕切 5b:第2側面 5c:第2導入口 6 :第1風洞 6a:第1仕切 6b:第1側面 6c:第1導入口 7 :整流板 8 :ヒータ 9 :ファン 11 :フィルタ 12 :網戸 14 :扉 14a:長穴 14e:ガイド 14g:ボルト 16 :首穴板 16a:穴 17 :差込籠 17a:蓋 17b:穴 17c:胴面 17d:底面 17e:底扉 18 :スペーサ 18a:開口 20 :容器
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| 【出願人】 |
【識別番号】502401116 【氏名又は名称】高橋自動車販売株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年3月28日(2006.3.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111682 【弁理士】 【氏名又は名称】武山 峯和
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| 【公開番号】 |
特開2007−259746(P2007−259746A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月11日(2007.10.11) |
| 【出願番号】 |
特願2006−88368(P2006−88368) |
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