| 【発明の名称】 |
魚釣用リ−ルのドラグ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】星 直樹
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、大型化することなく、簡単な構造で安定したドラグ力の調節、維持を可能とした魚釣用リ−ルのドラグ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】リール本体1に設けたスプール軸17に釣糸の繰り出しで回転するスプール15を回転可能に支持し、スプール15とスプール軸17との間に介在された制動部材21をスプール軸17に螺合した調節体23の回転操作で押圧することでスプール15の回転方向の摩擦結合力を調節可能とした魚釣用リールのドラグ装置25において、スプール軸17に対する調節体23の回転方向に所定の抵抗力を付与する抵抗力付与部材31を、スプール軸17と調節体23との間に設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体に設けた支軸に釣糸の繰り出しで回転する回転体を回転可能に支持し、該回転体と前記支軸との間に介在された制動部材を前記支軸に螺合した調節体の回転操作で押圧することで前記回転体の回転方向の摩擦結合力を調節可能とした魚釣用リールのドラグ装置において、前記支軸に対する前記調節体の回転方向に所定の抵抗力を付与する抵抗力付与部材を、前記支軸と前記調節体との間に設けたことを特徴とする魚釣用リールのドラグ装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、釣糸が巻回されるスプールの回転方向に制動力を付与するドラグ装置を備えた魚釣用リ−ルに関する。 【背景技術】 【0002】 魚釣用リールをスピニングリールで説明すると、特許文献1で見られるように、スプール軸の前部に回転自在に支持されたスプールは、複数の制動部材を介してスプール軸に摩擦結合するように構成され、スプール軸の先端部に回転可能に螺合されたドラグノブの基部で制動部材の押圧力を加減することにより、スプール軸に対するスプールの回転方向の摩擦結合力を調節するドラグ装置を構成している。 【特許文献1】実開昭63−116071号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 実釣時において、魚がヒットした場合には、スプールが高速回転して釣糸が急激に引き出されることになるが、スプールがスプール軸に対して高速回転する際に制動部材とドラグノブには振動が発生する。釣人は事前にスプールのドラグ力(回転方向の摩擦結合力)を、釣法、魚種及び使用釣糸等を考慮してドラグノブを回転操作し、制動部材を押圧して適当な値に予め設定する。しかしながら、釣糸の引き出しに伴うスプール高速回転で発生する振動の影響により、ドラグノブが緩む方向に回転してしまい、そのために制動部材の押圧力が低下してドラグ力が弱くなってしまう不具合が発生し、ドラグを駆使した魚とのファイティングを確実に行うことが難しく、釣果に影響を来す。又、バネ部材や係合ピン及び凹凸部材から構成されるクリック機構を設けてドラグノブの回転方向に強弱の節度を付与するものが知られているが、部品点数が多くなって構造が複雑化すると共に、クリック機構を設けるスペースも必要であることより、小型化できないと共に高価になってしまう、等の問題がある。 【0004】 本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、大型化することなく、簡単な構造で安定したドラグ力の調節、維持を可能とした魚釣用リ−ルのドラグ装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体に設けた支軸に釣糸の繰り出しで回転する回転体を回転可能に支持し、該回転体と前記支軸との間に介在された制動部材を前記支軸に螺合した調節体の回転操作で押圧することで前記回転体の回転方向の摩擦結合力を調節可能とした魚釣用リールのドラグ装置において、前記支軸に対する前記調節体の回転方向に所定の抵抗力を付与する抵抗力付与部材を、前記支軸と前記調節体との間に設けたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 本発明によれば、調節体の回転方向に所定の抵抗力を付与して緩み止め構造を構成する抵抗力付与部材を、支軸と調節体との間の限られた小スペース内に設ける構造としたので、小型化及び簡素化を図りながら、安定したドラグ力の調節、維持を可能とした魚釣用リ−ルのドラグ装置が提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 以下、本発明の一実施形態について、添付図面の図1〜図4を参照して説明する。 リール本体1には、ハンドル軸3が回転自在に支持されており、ハンドル軸3の端部には巻き取り操作を行うハンドル5が取り付けられている。ハンドル軸3には、巻き取り駆動機構を構成する駆動歯車7が一体的に設けられ、この駆動歯車7には、ロータ9を一端部に固定した回転軸筒11の他端部に形成したピニオン13が噛合している。 【0008】 ロータ9の基部に対向して突設した一対の支持アーム9aの先端部には、図示しないが公知の釣糸案内部(ラインローラ、ベール支持部材、ベール等)が設けられており、ハンドル5を回転操作することにより、駆動歯車7、ピニオン13、ロータ9及び公知の釣糸案内部を介してスプール15(回転体)に釣糸が巻回される。 【0009】 リール本体1の内部には、ハンドル軸3の回転に連動してスプール軸17(支軸)を前後方向の往復動に変換する公知のオシレート機構19が設けられている。スプール軸17は回転軸筒11内に嵌挿支持され、オシレート機構19に後端部が固定されて前後往復動される。 【0010】 スプール軸17の前部に回転自在に支持されるスプール15の前方側には、凹部15aが形成され、この凹部15a内に複数の制動部材21(スプール軸17に回り止め嵌合する制動部材、スプール15と一体回転する制動部材、ライニング材等)が積層されて、スプール軸17に対するスプール15の回転方向に摩擦力が付与される。 【0011】 スプール軸17の先端部17aに形成した雄ネジ部17bには、操作部23aを前部に突設した調節体23の内部に装着した後述するナット28が進退可能に螺合されている。調節体23を回転操作すると、調節体23に内装されたナット28が軸方向に進退して制動部材21を押圧する押圧力が加減され、スプール軸17に対するスプール15の回転方向の摩擦結合力(ドラグ力)を増減するドラグ装置25を構成している。 【0012】 調節体23の底部には、制動部材21を押圧する押圧部26がネジ27で一体的に取り付け固定され、回転操作される調節体23は操作部23aと押圧部26とで構成されている。調節体23の内部に形成した凹部の内周には、スプール軸17の雄ネジ部17bに螺合するナット28が軸方向移動可能に回り止め嵌合されており、又、ナット28と押圧部26との間には圧縮コイルバネ29が介在されている。 調節体23を回転操作すると、ナット28が軸方向に移動して圧縮コイルバネ29のバネ力が変化し、調節体23の押圧体26が制動部材21を押圧する押圧力が加減されて、スプール15の摩擦結合力が調節される。 【0013】 次に、本発明に係わるドラグ装置25を構成する調節体23の緩み止め構造について説明する。 圧縮コイルバネ29の端部と押圧部26の内底面26aとの間に、弾性を有するゴム材や軟質樹脂(エラストマー等)等からなる抵抗力付与部材31(弾性摩擦部材)が圧接された状態で設けられ、この抵抗力付与部材31は押圧部26の凹部内周26aに回り止め嵌合されている。抵抗力付与部材31の中心部には、スプール軸17の外周より若干小径の貫通孔31aが形成されており、スプール軸17に摩擦抵抗力が加わる程度に圧入嵌合されている。 【0014】 このように、スプール軸17の外周に圧入嵌合する弾性部材からなる抵抗力付与部材31を、調節体23に内装して一体回転するように構成したので、実釣時において魚種や釣法等を考慮して予め設定されたスプール15の摩擦結合力、つまり、ドラグ力が釣糸の引き出しでスプール15が高速回転して制動部材21を介して発生した振動が押圧部26に伝達しても、抵抗力付与部材31による回転方向の摩擦抵抗作用によって調節体23の不必要な緩む方向の回転が抑制されることになるため、ドラグ力の低下が防止されて設定ドラグ力が安定して維持でき、魚とのファイティングを確実に実行できる。 【0015】 図5は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、抵抗力付与部材31を調節体23の押圧部26の貫通孔26bの内周に接着等の手段で固着したものである。この実施形態においても前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。 【0016】 図6は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、調節体23に押圧部26を一体形成すると共に、スプール軸17の先端部外周に形成した周溝17cに抵抗力付与部材31を圧入固定して押圧部26の貫通孔26bの内周に圧接させたものである。この実施形態においても前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。 【0017】 抵抗力付与部材31は、押圧部26とスプール軸17の何れか一方に回り止め装着されていれば良く、又、形状についても適宜変更できるものであり、何ら限定されるものではない。更に又、釣糸の引き出しで回転する回転体はスプール以外に、スプールと連動回転する連動体(歯車等)でも良い。 【産業上の利用可能性】 【0018】 前記説明では、魚釣用リ−ルをスピニングリールで説明したが、両軸受型リ−ルや片軸リール或いは、電動リール等、他の形式の魚釣用リ−ルに実施してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明の第1の実施形態に係わる魚釣用リールの一部断面正面図である。 【図2】図1の要部拡大断面図である。 【図3】図2の主要部の拡大断面図である。 【図4】図3のA−A断面図である。 【図5】本発明の第2の実施形態に係わる主要部の拡大断面図である。 【図6】本発明の第3の実施形態に係わる主要部の拡大断面図である。 【符号の説明】 【0020】 1 リ−ル本体 15 回転体(スプール) 17 支軸(スプール軸) 21 制動部材 23 調節体 25 ドラグ装置 31 抵抗力付与部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年3月27日(2006.3.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−259706(P2007−259706A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月11日(2007.10.11) |
| 【出願番号】 |
特願2006−85186(P2006−85186) |
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