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【発明の名称】 釣り用の撒き餌及びその製造方法
【発明者】 【氏名】村岡 正利

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オキアミなどのアミ類の冷凍ブロックを解凍し、この解凍したオキアミなどのアミ類を変色防止剤及び味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込み、この漬け込んだオキアミなどのアミ類を水切りし、この水切りした各オキアミなどのアミ類の外表面にパン粉及び/又はエビ粉をまぶして成る、ことを特徴とする、釣り用の撒き餌。
【請求項2】
請求項1において、前記水溶液は少なくとも次亜硫酸ナトリウムを含むものである、ことを特徴とする、釣り用の撒き餌。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記解凍したオキアミなどのアミ類は、少なくとも約2時間以上前記水溶液中に漬け込まれたものである、ことを特徴とする、釣り用の撒き餌。
【請求項4】
オキアミなどのアミ類の冷凍ブロックを解凍する解凍工程と、
前記解凍したオキアミなどのアミ類を、変色防止剤及び味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込む漬込み工程と、
前記漬け込んだオキアミなどのアミ類を水切りする水切り工程と、
前記水切りした各オキアミなどのアミ類の外表面にパン粉及び/又はエビ粉をまぶす塗し工程と、
を含むことを特徴とする、釣り用の撒き餌の製造方法。
【請求項5】
請求項4において、前記漬込み工程に使用する水溶液は、少なくとも次亜硫酸ナトリウムを含むものである、ことを特徴とする、釣り用の撒き餌の製造方法。
【請求項6】
請求項4又は5において、前記漬込み工程は、前記解凍したオキアミなどのアミ類を、少なくとも約2時間以上、前記水溶液中に漬け込むものである、ことを特徴とする、釣り用の撒き餌の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、オキアミなどのアミ類を使用した釣り用の撒き餌及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、クロダイ、メジナなどの海水魚を釣る際には、オキアミを撒き餌として使用することが多い(特許文献1参照)。従来は、釣り人が、多数のオキアミを略レンガ状に冷凍して成るオキアミ冷凍ブロックを購入し、それを解凍してから、解凍したオキアミを海中に投入するようにしていた。
【特許文献1】特開2001−204335号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述のようなオキアミの冷凍ブロックを釣りの前に又はその現場で解凍することは釣り人にとって大変に煩瑣で面倒なことであった。また、従来は単に解凍したオキアミを海中に投入するだけなので、集魚効果に限界があった。さらに、従来は、前述のようなオキアミに糠を増量剤・乾燥剤として混合したものを海中に投入することが行われているが、このような糠は、魚は食べないので、海中に漂ったままになったり海底に沈んだりして海底汚染の原因になってしまう、という問題があった。
【0004】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、取り扱いが大変に容易で、従来のオキアミを使用するよりも集魚効果を高めることができ、しかも海中汚染や海底汚染の原因になることがない、釣り用の撒き餌及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上のような課題を解決するための本発明による釣り用の撒き餌は、オキアミなどのアミ類の冷凍ブロックを解凍し、この解凍したオキアミなどのアミ類を変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込み、この漬け込んだオキアミなどのアミ類を水切りし、この水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶして成る、ことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明による釣り用の撒き餌においては、前記水溶液は少なくとも次亜硫酸ナトリウムを含むものである、ことが望ましい。
【0007】
また、本発明による釣り用の撒き餌においては、前記解凍したオキアミなどのアミ類は、少なくとも2時間以上前記水溶液中に漬け込まれたものである、ことが望ましい。
【0008】
また、本発明による釣り用の撒き餌の製造方法は、オキアミなどのアミ類の冷凍ブロックを解凍する解凍工程と、前記解凍したオキアミなどのアミ類を、変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込む漬込み工程と、前記漬け込んだオキアミなどのアミ類を水切りする水切り工程と、前記水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶす塗し工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による釣り用の撒き餌の製造方法においては、前記漬込み工程に使用する水溶液は、少なくとも次亜硫酸ナトリウムを含むものである、ことが望ましい。
【0010】
さらに、本発明による釣り用の撒き餌の製造方法においては、前記漬込み工程は、前記解凍したオキアミなどのアミ類を、少なくとも2時間以上、前記水溶液中に漬け込むものである、ことが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
(1)本発明による撒き餌は、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込んで水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶすようにしているので、釣り人にとって、現場で解凍する手間が不要になるというメリットが得られる。
【0012】
(2)また、本発明による撒き餌は、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込んで水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶすようにしており、前記のパン粉及び/又はエビ粉がアミ類の水分を吸収するため、個々のアミ類が互いにくっ付くことが防止され、釣り人にとって、撒き餌の扱いが大変に容易になるというメリットが得られる。
【0013】
(3)また、本発明による撒き餌は、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込んで水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶすようにしているので、これを海中に投入したときは、前記アミ類の周囲のパン粉及び/又はエビ粉がまず海中に散乱することになり、前記オキアミなどのアミ類による集魚効果だけでなく、前記パン粉及び/又はエビ粉による集魚効果をも、奏することができる。よって、本発明によれば、従来のようにアミ類だけ(又は前記アミ類と糠を混合したもの)を海中に投入する場合に比べて、より大きな集魚効果を奏することができる。
【0014】
(4)また、本発明による撒き餌は、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込んで水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶすようにしているので、これを海中に投入したときは、前記アミ類の周囲のパン粉及び/又はエビ粉が散乱した後に前記アミ類が海中を散乱するが、前記アミ類は前記水溶液により味付けされているので、味付けがされていない従来のアミ類を使用する場合と比べて、より大きな集魚効果を奏することができる。
【0015】
(5)さらに、本発明による撒き餌は、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に所定時間漬け込んで水切りした各オキアミなどのアミ類の周囲にパン粉及び/又はエビ粉をまぶすようにしているので、これを海中に投入したときは、前記アミ類の周囲のパン粉及び/又はエビ粉がまず海中に散乱するが、このパン粉及び/又はエビ粉は魚が好んで食するので、前記パン粉及び/又はエビ粉が海底汚染や海中汚染の原因となることが回避されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1について述べるような形態である。
【実施例1】
【0017】
次に、本発明の実施例1によるオキアミを使用した撒き餌の製造方法を図1を参照して説明する。まず、従来の略レンガ状のオキアミの冷凍ブロック(例えば、重量が1kg、3kg、4kgのもの)を解凍して中身のオキアミをバラバラの状態にする(ステップS1)。なお、図2(a)は、このように解凍した状態のオキアミ1を示す図である。次に、このバラバラになったオキアミを、変色防止剤と味付け剤を含む水溶液に、約2時間程度漬け込む(ステップS2)。この水溶液として、本実施例1では、変色防止剤としての次亜硫酸ナトリウム10重量%、味付け剤としてのグルタミン酸ソーダ10重量%、味付け剤としての砂糖20重量%、及び水60重量%から成る水溶液を使用した。
【0018】
前記ステップS2で前記水溶液に2時間漬け込んだ後に、水切りし(ステップS3)、この水切りしたオキアミの外表面にパン粉とエビ粉の混合物をまぶす(ステップS4)。なお、図2(b)は、このようにして、その外表面にパン粉とエビ粉の混合物2をまぶしたオキアミ1を示す図である。次に、このように混合物をまぶしたオキアミは、所定量ずつ(例えば、重量が1kg、3kg、4kgなど)ビニール製などの袋の中に入れて開口部をシールする(ステップS5)。
【0019】
本実施例1により製造された撒き餌は、前述のように前記ビニール袋などに封入された状態で販売される。この撒き餌を購入した釣り人は、この撒き餌を、(a)室温で保存、(b)冷蔵して保存、又は(c)冷凍して保存することができる。室温で保存する場合でも、冬季は4−6日、夏季は2−3日くらいは保存できる。また、冷凍した場合でも、前述のようにパン粉とエビ粉の混合物2でまぶしてあるので、直ちに使用できる。
【0020】
以上のように、本実施例1においては、前記オキアミの冷凍ブロックをまず解凍し、その後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に約2時間漬け込んで水切りした各オキアミ1の周囲にパン粉とエビ粉の混合物2をまぶすようにしているので、釣り人にとって、現場で解凍する手間を不要にさせるというメリットが得られる。
【0021】
また、本実施例1においては、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に約2時間漬け込んで水切りした各オキアミ1の外表面にパン粉とエビ粉の混合物2をまぶすようにしており、前記のパン粉とエビ粉の混合物2がオキアミ1の水分を吸収するため、個々のオキアミ1が互いにくっつくことが防止され、釣り人にとって、撒き餌の扱いが大変に容易になるというメリットが得られる。
【0022】
また、本実施例1においては、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に約2時間漬け込んで水切りした各オキアミ1の外表面にパン粉とエビ粉の混合物2をまぶすようにしているので、これを海中に投入したときは、前記オキアミ1の外表面のパン粉とエビ粉の混合物2がまず海中に散乱するので、このパン粉とエビ粉の混合物2による集魚効果をも得られるようになる。よって、従来のように単にオキアミのみを海中に投入する場合に比べて、より大きな集魚効果を奏することができる。
【0023】
また、本実施例1においては、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に約2時間漬け込んで水切りした各オキアミ1の外表面にパン粉とエビ粉の混合物2をまぶすようにしているので、これを海中に投入したときは、前記オキアミ1の外表面のパン粉とエビ粉の混合物2が散乱した後に前記オキアミ1が海中を散乱することになるが、前記オキアミ1は前記水溶液により味付けされているので、味付けがされていない従来のオキアミを使用する場合と比べて、より大きな集魚効果を奏することができる。
【0024】
さらに、本実施例1においては、前述のように、前記の解凍した後に変色防止剤と味付け剤を含む水溶液中に約2時間漬け込んで水切りした各オキアミ1の外表面にパン粉とエビ粉の混合物2をまぶすようにしているので、これを海中に投入したときは、前記オキアミ1の外表面に付着したパン粉とエビ粉の混合物2がまず海中に散乱することになるが、このパン粉とエビ粉の混合物2は魚が好んで食するので、前記パン粉とエビ粉の混合物2が海底汚染や海中汚染の原因となることを回避できる。
【0025】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明及び本発明を構成する各構成要件は、それぞれ、前記の実施例及び前記の実施例を構成する各要素として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある修正及び変形を含むものである。
【0026】
例えば、前記実施例1では、解凍後のオキアミを漬け込む水溶液を「変色防止剤としての次亜硫酸ナトリウム10重量%、味付け剤としてのグルタミン酸ソーダ10重量%、味付け剤としての砂糖20重量%、及び水60重量%から成る水溶液」としたが、本発明ではこれに限られることなく、様々な変色防止剤及び味付け剤を使用することができる。また、前記実施例1では、解凍後のオキアミを水溶液に漬け込む時間を約2時間としたが、本発明ではこれに限定されるものではなく、解凍後のオキアミに所定の変色防止剤及び味付け剤を染み込ませるのに十分な時間だけ漬け込むようにすればよい。また、前記本実施例ではオキアミを使用した撒き餌について説明したが、本発明は、オキアミ以外のアミ類を使用した撒き餌についても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施例1による撒き餌の製造方法を説明するためのフローチャート。
【図2】(a)は本実施例1による撒き餌の製造方法において、冷凍ブロックを解凍して得られたオキアミを示す図、(b)は本実施例1による撒き餌の製造方法において、解凍して水溶液に漬け込んだ後に水切りしたオキアミの外表面にパン粉とエビ粉の混合物をまぶした状態を示した図。
【符号の説明】
【0028】
1 オキアミ
2 パン粉とエビ粉の混合物
【出願人】 【識別番号】500000913
【氏名又は名称】有限会社北九冷凍
【出願日】 平成18年1月20日(2006.1.20)
【代理人】 【識別番号】100094581
【弁理士】
【氏名又は名称】鯨田 雅信


【公開番号】 特開2007−189959(P2007−189959A)
【公開日】 平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願番号】 特願2006−12070(P2006−12070)