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【発明の名称】 ペット用柵
【発明者】 【氏名】前川 隆

【要約】 【課題】ペットを囲い込むサークルやケージとして使用するほかに、組み替えることによって、ペットの通過を阻むゲートとして使用することも可能なペット用柵の提供。

【解決手段】端部21a,22a,23a,24a同士が連結可能な複数枚の柵部材21,22,23,24を有するペット用柵11であって、上記柵部材21,22,23,24のうち少なくとも1枚の柵部材23,24における幅方向の中間部に、他の柵部材21,22における幅方向の端部21a,22aを着脱可能に連結する連結部27が設けられたペット用柵11。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部同士が連結可能な複数枚の柵部材を有するペット用柵であって、
上記柵部材のうち少なくとも1枚の柵部材における幅方向の中間部に、他の柵部材における幅方向の端部を着脱可能に連結する連結部が設けられた
ペット用柵。
【請求項2】
前記連結部に、柵部材同士を連結する連結手段が備えられた
請求項1に記載のペット用柵。
【請求項3】
前記柵部材の下端面に、置いた時に対向面に面接触する接地面が形成された
請求項1または請求項2に記載のペット用柵。
【請求項4】
前記連結部に連結される柵部材に、他の柵部材と重なり合うように結合する結合手段が備えられた
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載のペット用柵。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば室内で犬や猫などのペットを飼う場合にペットの行動を規制するためのペット用柵に関し、より詳しくは、サークル若しくはケージとして使用するほかに、必要に応じてゲートとしても使用できるようなペット用柵に関する。
【背景技術】
【0002】
ペット用サークルは、金属線を縦横に組んで構成した4枚のフェンスと、これらを連結するための連結金具で構成される。つまり、フェンスの端部同士を連結金具で連結すると、平面視方形枠状をなすペット用サークルが形成される。このペット用サークル内にペットを収容すると、ペットの行動範囲を規制することができる。
【0003】
しかし、このペット用サークルは一定の形状に形成されるものであり、ペット用サークルの形態の変更は、使用するフェンスを替えて大きさを変更する程度しか自由がなかった。
【0004】
このような状況のもと、形態の変更が可能なペット用サークルとして、下記特許文献1に記載のものが提案された。しかしこれは、フェンスの角度を90度以外にも段階的に変更できるようにするものであって、他の機能を有するものに変更することはできない。ペット用サークルはあくまでも、囲いであるサークルとして、あるいは底板と蓋板を取り付けてケージとして使用するしかできなかった。
【0005】
ペット用サークルやペット用ケージのほかにペットの行動を規制するものとして、たとえば下記特許文献2に開示されているようなペット用ゲートがある。ペット用ゲートは、ペットが室内から室内、室内から廊下等へ通過するのを規制するものである。しかし、このようなペット用ゲートも、ゲートとしてしか使用できない。
【0006】
ペットを飼っていると、ペット用サークルを使用しているときにはペット用ゲートは不要であり、一方、ペット用ゲートを使用しているときにはペット用サークルが不要であることが多い。両者とも別の機能を有するからである。しかし、ペット用サークルだけでも場所を取るのに、ペット用ゲートも併せて購入するというのは、一方の機能が不要なときの保管や購入費用の面で無駄になるという問題点がある。
【0007】
これまで、ペット用サークルとペット用ゲートを組み替え可能にしたものは存在しない。
【0008】
【特許文献1】特許第3652421号公報
【特許文献2】特開2002−21376号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、この発明は、ペットを囲い込むサークルやケージとして使用するほかに、必要に応じて組み替えることによって、ペットの通過を阻むゲートとして使用することも可能にすることを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのための手段は、端部同士が連結可能な複数枚の柵部材を有するペット用柵であって、上記柵部材のうち少なくとも1枚の柵部材における幅方向の中間部に、他の柵部材における幅方向の端部を着脱可能に連結する連結部が設けられたペット用柵である。上記中間部とは、幅方向の中心位置のみではなく、幅方向の内側に入った位置を含む意味である。また上記連結は、直角に行われるほか、適宜角度に変更可能に行われるものであるもよい。
【0011】
上記構成によれば、ペット用柵をペット用サークルやペット用ケージとして使用する場合には、各柵部材の端部同士を連結して周囲を囲む形態に組み立てる。一方、各柵部材を分解して、連結部を有する柵部材の連結部に、他の柵部材における幅方向の端部を連結すると、該他の柵部材を立てることができ、ペットの通過を阻むペット用ゲートとして使用することができるようになる。つまり、連結部を有する柵部材の連結部が、柵部材の幅方向の中間部に形成されているので、この柵部材が他の柵部材を立てる作用をする。このため、連結部を有する柵部材をたとえば壁や柱等に沿わせるようにして必要場所に設置することで、ペット用ゲートとして使用できる。なお、上記連結部での連結は、一体に形成され、あるいは付属された適宜の手段や別途に用意される適宜の手段で連結される。
【0012】
ここで、上記構成要素については、次のような態様に構成することができる。
【0013】
その態様の一つは、上記連結部に、柵部材同士を連結する連結手段が備えられたものである。連結手段は、ねじ構造や、ボルト等の軸部材及びこれを通す挿通孔、嵌合構造等適宜の手段で形成される。
【0014】
すなわち、一体または付属された連結手段により連結が行えるので、別途に用意される手段で連結する場合にして、組み立てや組み替え作業や部品の管理が容易である。
【0015】
態様の他の一つは、上記柵部材の下端面に、置いた時に対向面に面接触する接地面が形成されたものである。
【0016】
接地面が床面等の対向面に面接触するので、安定よく柵部材を立てることができる。
【0017】
態様の他の一つは、上記連結部に連結される柵部材に、他の柵部材と重なり合うように結合する結合手段が備えられたものである。結合手段には、たとえばねじ構造や、ボルト等の軸部材及びこれを通す挿通孔、嵌合構造等適宜の手段を採用できる。
【0018】
柵部材を重なり合うように結合する結合手段が備えられているので、連結部を有する柵部材に連結されてゲートとして作用する部分の長さを必要に応じて長くすることができる。
【0019】
好ましくは、重なり長さを調節できるような結合手段を採用するのがよい。長さ調節は、段階的にすることも連続的にすることもできる。重なり合う部分の長さが調節可能であれば、設置場所の幅に合わせられ、適切な設置状態が得られる。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、この発明によれば、柵部材を組み替えることによって、ペットを囲い込むサークルやケージとしての使用と、ペットの通過を阻むゲートとしての使用を選択切換することができる。このため、保管場所や購入費用の点で利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、サークルとしての使用状態のペット用柵11を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である。図1に示したように、サークルとして使用するときには平面視長方形枠状をなす。
【0022】
このペット用柵11は、4枚の柵部材21,22,23,24と、これらを連結する連結手段とを有する。
【0023】
上記柵部材21,22,23,24は、2枚の長辺側柵部材21,22と、2枚の短辺側柵部材23,24である。長辺側柵部材21,22は、断面長方形をなす長方形枠状に形成された枠体25と、該枠体25の内側に取り付けられたフェンス体26とからなる。枠体25は、木材や合成樹脂等の適宜材料で形成され、フェンス体26は金属製の線状体を縦横に組んで形成される。
【0024】
枠体25は、断面長方形であるので、下端面には、置いた時に床面等に面接触する接地面25aが形成されることになる。ほかに、左右両端面や前後(内外)両面にも平らな面が形成される。
【0025】
同様に、短辺側柵部材23,24も、断面長方形をなす長方形枠状に形成された枠体25と、該枠体25の内側に取り付けられたフェンス26とからなるが、上記枠体25の幅方向の中間部には、横断面よこなが長方形をなす柱状の柱状部27が形成されている。この柱状部27の幅は、長辺側柵部材21,22の左右両端における小口部分(左右両端面)の幅の2倍に設定される。
【0026】
上記柱状部27を有するので、フェンス体26は、柱状部27を挟む左右両側位置に2枚備えられる。
【0027】
この短辺側柵部材23,24でも、枠体25は断面長方形であるので、下端面には、置いた時に床面等に面接触する接地面25aが形成されることになる。このほか、左右両端面や前後(内外)両面にも平らな面が形成される。
【0028】
そして、これら柵部材21,22,23,24には、柵部材21,22,23,24同士を着脱可能にする連結手段が備えられる。連結手段は、柵部材21,22,23,24の幅方向の端部21a,22a,23a,24a同士を連結する第1連結手段31と、短辺側柵部材23,24の柱状部27に長辺側柵部材21,22の幅方向における端部21a,22aを連結する第2連結手段32である。
【0029】
第1連結手段31、第2連結手段32ともに、ボルトと、該ボルトが螺合するねじ部と、上記ボルトを挿通する挿通孔とからなる。
【0030】
具体的に説明すると、第1連結手段31は、短辺側柵部材23,24の枠体25における左右両端部23a,24aの上下方向中間位置に、内外に貫通するように形成された第1挿通孔33と、長辺側柵部材21,22の左右両端部21a,22aの小口部分における上下方向の中間位置に形成されたねじ孔34と、このねじ孔34に螺合するボルト35とからなる。
【0031】
第2連結手段32は、短辺側柵部材23,24の柱状部27における上下方向の中間位置に、内外に貫通するように形成された第2挿通孔36と、上記ねじ孔34、すなわち長辺側柵部材21,22の左右両側の小口部分における上下方向の中間位置に形成されたねじ孔34と、このねじ孔34に螺合する上記ボルト35とからなる。ねじ孔34とボルト35は、第1連結手段31と共通である。
【0032】
なお、上記第2挿通孔36は、柱状部27の幅方向における一方側に寄せて形成され、長辺側柵部材21または22を連結した時に、外表面が面一になるように設定されている。
【0033】
上記ねじ孔34は、図3に示したようなナット37や、インサートねじなどの適宜の部材を埋設して形成される。
【0034】
図中、41は、短辺側柵部材23,24と長辺側柵部材21,22を連結する時に介在させる補助金具であり、断面T字形に形成されている。すなわち、外表面に沿う長方形板状の規制片42と、該規制片42の幅方向の中間位置に垂設され、柵部材21,22,23,24間に挟まれる被挟持片43とを有し、該被挟持片43の中心部には、上記ボルト35が挿通される貫通孔43aが形成されている。この補助金具41は、挿通孔33,36とねじ孔34が柵部材21,22,23,24における上下方向の中間位置の一箇所に形成されているので、連結に際して取り付けられることで、連結される柵部材21,22,23,24同士の外表面に規制片42が面接触することになる。このため、相互間の位置関係を規制し、捩れなどの変形を防止することができる。補助金具41の被挟持片43には、図示しないが、たとえば菊座状の滑り止めやバネなどの付加構造を形成して、連結状態の保持等に資するようにすることもできる。
【0035】
また、上記長辺側柵部材21,22には、長辺側柵部材21,22同士を、これらが重なり合うように結合する結合手段51が備えられる。この結合手段51も、ボルトと、該ボルトが螺合するねじ部と、上記ボルトを挿通する挿通孔とからなる。
【0036】
すなわち、図3に示したように、一方の長辺側柵部材21における上下両側部には、短辺側柵部材23に対して連結する側と反対側から中心位置にかけて、内外に貫通する結合用挿通孔52が適宜間隔おきに形成される。そして、他方の長辺側柵部材22には、上下方向の両側部に、同じく短辺側柵部材24に対して連結する側と反対側から中心位置にかけて複数のねじ孔53が形成される。
【0037】
上記結合用挿通孔52とねじ孔53は、上記ボルト35に対応する大きさである。すなわち、長辺側柵部材21,22同士の結合には、第1連結手段31および第2連結手段32を構成するボルト35を流用する。この意味でボルト35は結合手段51の構成要素でもある。
【0038】
このように構成されたペット用柵11では、第1連結手段31と補助金具41を用いて4枚の柵部材21,22,23,24の端部21a,22a,23a,24a同士を連結すれば、図1に示したようなサークルが形成できる。4枚の柵部材21,22,23,24は、それぞれの対向面がともに平面で形成されているので、一定の角度、つまり直角に組み立てられる。そのうえ、各柵部材21,22,23,24の接地面25aが床面等に面接触するので、一定の設置状態が安定して得られる。
【0039】
このサークルは、ペットを囲むサークルとして使用されるほか、サークルを載置する底板と、必要に応じてサークルの上面を塞ぐ蓋板を取り付ければ、ケージとしても使用できる。
【0040】
一方、各部材を分解して、図4に示した如く、第2連結手段32と結合手段51と補助金具41を用いて4枚の柵部材21,22,23,24を連結すれば、図5に示したようなゲートに変形できる。
【0041】
組み立ては、まず、2枚の短辺側柵部材23,24の柱状部27に対してそれぞれ長辺側柵部材21,22の一方側(反結合手段側)端部21a,22aの小口部分を第2連結手段32と補助金具41で連結する。すなわち、長辺側柵部材21,22の一方側端部21a,22aの小口部分を短辺側柵部材23,24の柱状部27の内側面に、補助金具41を介して当接させる。そして、ボルト35を第2挿通孔36から挿通してねじ孔34に螺合する。こうして平面視T字形をなす2個の部材を組み立てる。このとき、柵部材21と23,22と24間の連結部分は面接触するとともに、補助金具41も取り付けているので、直角に固定される。
【0042】
つぎに、上記2個の部材の長辺側柵部材21,22における上下両側部を、結合手段51と補助金具41で重なり合う状態に結合する。このとき、複数の結合用挿通孔52とねじ孔53のいずれの孔にボルト35を通すかによって短辺側柵部材23,24間に立つ部分の長さが段階的に調節できる。
【0043】
上記のとおり、ペット用柵11を構成する4本のボルト35と4個の補助金具41は、サークルの形態をなすときも、ゲートに変形された時もすべて使用される。
【0044】
このようなゲートは、部屋の出入り口や廊下などの通路に、短辺側柵部材23,24を壁面等に沿うようにして設置して使用される。各短辺側柵部材23,24が長辺側柵部材21,22を立てるので、ペットが当たっても倒れない状態に保持できる。また、短辺側柵部材23,24が壁面等に当たるように設置することで、位置ずれも防止できる。
【0045】
なお、図示例では上記ボルト35が枠体25から突出するように表現したが、ボルト35が枠体25内に収まるように形成するのが好ましい。壁面等に対して接触した時に壁面等に傷をつけることがないからである。
【0046】
上述のようにペット用柵11は、柵部材21,22,23,24を組み替えることによって、ペットを囲い込むサークルやケージとしての使用と、ペットの通過を阻むゲートとしての使用を選択切換することができる。このため、一方の機能が不要な場合の保管や購入費用の点で有利である。
【0047】
また、柵部材21,22,23,24の連結や結合を行う手段は、ボルトと挿通孔とねじ孔で構成されている。挿通孔33,36とねじ孔34は柵部材21,22,23,24に対して一体に形成され、ボルト35は、分離状態、組み立て状態いずれの状態にあってもねじ孔34に取り付けておくことができるので、別途に用意される手段で連結する場合にして、組み立てや組み替え作業や部品の管理が容易であり紛失することもない。しかも、サークル、ゲートいずれの場合もすべてのボルト35と補助金具41を使用するので、無駄がなく、部材を有効に活用できる。
【0048】
さらに、結合手段51は、長辺側柵部材21,22同士の重なり長さを調節できるように構成されているので、設置場所の幅に合わせて適切な設置状態が得られる。
【0049】
なお、ゲートとしての使用は、たとえば図6に示したような形態で使用することもできる。すなわち、図6(a)に示したように、一方の短辺側柵部材24と長辺側柵部材22との連結は、平面視L字形に行うもよい。他方側の短辺側柵部材23部分がT字形をなすので、起立状態は保てる。また、図6(b)に示したように、一方の短辺側柵部材24も長辺側柵部材22に対して結合手段(図示せず)で重ね合わせるように結合可能に構成するもよい。ペットの通過を阻む部分の長さをより長くとることができる。この場合も、他方側の短辺側柵部材23部分がT字形をなすので、起立状態を保持できる。
【0050】
以下、その他の形態について説明する。この説明において、上記構成と同一または同等の部位については上記構成の説明と同一の符号を付して、その詳しい説明は省略する。
図7は、補助金具41なしでも堅固な形態保持力を有するペット用柵11である。すなわち、第1連結手段31および第2連結手段32を構成する挿通孔33,36とねじ孔34を上下方向の2箇所ずつに形成し、8本のボルト35を使用する。
【0051】
このような構成のペット用柵11では、補助金具41を不要にすることができるとともに、結合手段51による結合に使用するボルト35を、上下においてそれぞれ2本ずつ使用できるので、結合手段51による結合状態をより強固にすることができる。
【0052】
図8は、第1連結手段31および第2連結手段32を、長尺の軸部材61を用いて構成した例を示す。
【0053】
すなわち、長辺側柵部材21,22の左右両端部21a,22aにおける上下両端には、外側に突出する突片62,63が形成され、該突片62,63のうち、上側の突片62には、上記軸部材61を貫通する貫通孔62aが、下側の突片63には、上記軸部材61の下端を受ける凹部63aが形成されている。一方、短辺側柵部材23,24の左右両端部23a,24aにおける上下両端には、上記突片62,63が噛合する凹所64が形成され、上下の凹所64間に、上記軸部材37を挿通保持する第1挿通孔65が形成されている。同様に、短辺側柵部材23,24の柱状部27位置における上下両端にも上記突片62,63が噛合する凹所66が形成され、上記軸部材61を挿通保持する第2挿通孔67が形成されている。
【0054】
結合手段51は、一方の長辺側柵部材21における上下両側部の一端側に保持された結合用ボルト68と、他方の長辺側柵部材22における上下両側部に形成された複数のねじ孔53で構成される。上記結合用ボルト68は、頭部68aとねじ部68bとを有し、長辺側柵部材21に一体に保持される。すなわち、長辺側柵部材21の枠体25には、結合用ボルト68の頭部68aを収容可能にする大きさの凹部25bが形成され、この中央に結合用ボルト68のねじ部68bがEリング68cで出没方向に摺動可能および回転可能に保持される。また、結合用ボルト68の頭部68aの内側面と凹部25bの内底面との間には、バネ69が収容され、結合用ボルト68を突出方向に付勢し、不必要にがたつかないように構成されている。また、結合用ボトル68の頭部68aには、回転力入力用の凹溝68dが形成される。
【0055】
このように構成されたペット用柵11では、短辺側柵部材23,24と長辺側柵部材21,22を、その突片62,63と凹所64,66同士を噛合させたのち、軸部材61を貫通孔62aと挿通孔65,67に落とし込めば、直角に連結できる。ねじを回転する必要がないので作業が容易である。
【0056】
また、結合手段51による結合は、対向する部分同士をつきあせて、結合用ボルト68を押し込みながら回転させれば、結合用ボルト68のねじ部68bがねじ孔53に螺合し、結合が完了する。
このように、組み立て作業が容易である。
【0057】
なお、図9に示したように、短辺側柵部材23,24の柱状部27位置に形成される凹所66を、長辺側柵部材21,22の突片62,63の回転を許容する形状に設定するとともに、長辺側柵部材21,22の突片62,63の平面視形状を略半円形に形成し、同様にその端部21a,22aの小口部分を断面凸の半円形状に形成すると、長辺側柵部材21,22と短辺側柵部材23,24との間の角度を変更可能に構成できる。
このように構成すると、設置場所の形状に柔軟に対応させることが可能となる。
【0058】
図10は、第1連結手段31、第2連結手段32および結合手段51を、嵌合構造を用いて構成した例を示す。
【0059】
すなわち、長辺側柵部材21,22の左右両短部21a,22aにおける小口部分の上下両端には、外側に突出する嵌合突起71が形成される。該嵌合突起71は、アリ溝に嵌合する、外側ほど幅広の形態をなす。一方、短辺側柵部材23,24の内側面における上下両側部の左右両端部23a,24aと中間位置には、上記嵌合突起71が嵌合するアリ溝状の嵌合凹部72,73が形成される。上側の嵌合凹部72,73は、その上端を枠部材25の上面に開口し、下側の嵌合凹部のうち、左右両側の嵌合凹部72の上側位置には、嵌合突起71を収容可能にする収容部74が形成され、この収容部74に嵌合凹部72の上端が開口している。また、上下の両嵌合凹部72,73の下端はともに閉口している。
【0060】
左右両端部23a,24aの嵌合凹部72が第1連結手段31を構成し、中間位置の嵌合凹部73が第2連結手段32を構成する。短辺側柵部材23,24には、上述例のような柱状部27が不要であるので、第2連結手段32を構成する下側の嵌合凹部73の上側には上記収容部は不要で、嵌合凹部73の上端は枠体25の上面に開口する。上記嵌合凹部73を含むその近傍部位(嵌合凹部近傍部25c)が、長辺側柵部材21,22の端部を着脱可能に平面からなる連結する連結部である。
【0061】
結合手段51は、双方の長辺側柵部材21,22における上下両側部の内側面に形成された凹凸部75で構成される。すなわち、凹凸部75は、アリ溝状の凹溝75aと、該凹溝75aが嵌合する突出部75bとを等間隔で交互に配設した構成である。
【0062】
このように構成されたペット用柵11では、短辺側柵部材23,24と長辺側柵部材21,22を、その嵌合突起71と嵌合凹部72,73とを対向させるとともに、長辺側柵部材21,22を上方へずらしたのち落とし込むようにして嵌合させれば、直角に連結できる。単に嵌合させるだけであるので作業が容易である。
【0063】
また、結合手段51による結合も、対向する部分同士をつきあせたのち、一方側を上方にずらしてから落とし込むようにして嵌合すれば、対向する相互の凹凸部75が嵌合して結合が完了する。
【0064】
このように、組み立て作業が容易である。しかも、嵌合突起71と嵌合凹部72,73、また凹凸部75の上下方向の長さは、枠体25の上下両側部の長さよりも短いので、嵌合作業に当たっての移動距離を短くでき、作業性が良好である。
【0065】
また、短辺側柵部材23,24には柱状部27が不要であるので、フェンス体26の部分を多くでき、内外双方からの視認性が良好であるという利点も有する。
【0066】
なお、図11に示したように、結合手段51を、横に長いアリ溝状の嵌合溝76と、該嵌合溝76に嵌合する嵌合突状77で構成すると、結合手段51を用いての結合を連続的な長さ調節可能に行える。より細かな幅調節ができるので、どのような設置場所にでも適切に取り付けることが可能となる。
【0067】
この発明の構成と、上記一形態の構成との対応において、
この発明の連結部は、上記一形態における柱状部27と嵌合凹部近傍部25cに対応し、
連結手段は、第2連結手段に対応するも、
この発明は、上記一形態の構成のみに限定されるものではなく、その他の形態を採用することができる。
【0068】
たとえば、柵部材は4枚より多い数であるもよい。
また、連結部は、柵部材の中間位置ではなく、左右方向の一方または双方に偏った位置に設けられるもよい。
【0069】
さらに、上記図1から図5に示したペット用柵の例では、2枚の長辺側柵部材21,22における結合手段の構造を違えたが、双方ともにねじ孔を形成すれば、同一構造の長辺側柵部材でペット用柵を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】サークルとして使用するペット用柵の斜視図。
【図2】ペット用柵の分解斜視図。
【図3】一部破断平面図。
【図4】ゲートに組み立てるときの組み立て方を示す分解斜視図。
【図5】ゲートとして使用するペット用柵の斜視図。
【図6】ペット用柵の他の例を示す説明図。
【図7】他の例に係るペット用柵の要部斜視図。
【図8】他の例に係るペット用柵の要部斜視図。
【図9】他の例に係るペット用柵の部分斜視図。
【図10】他の例に係るペット用柵の分解斜視図。
【図11】他の例に係るペット用柵の柵部材の斜視図。
【符号の説明】
【0071】
11…ペット用柵
21,22…長辺側柵部材
23,24…短辺側柵部材
21a,22a,23a,24a…端部
25a…接地面
25c…嵌合凹部近傍部
27…柱状部
32…第2連結手段
51…結合手段
【出願人】 【識別番号】000137188
【氏名又は名称】株式会社ボンビ
【出願日】 平成18年1月19日(2006.1.19)
【代理人】 【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭

【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭

【識別番号】100135781
【弁理士】
【氏名又は名称】西原 広徳


【公開番号】 特開2007−189938(P2007−189938A)
【公開日】 平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願番号】 特願2006−10704(P2006−10704)