| 【発明の名称】 |
養鶏ケージユニットにおける通風装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 豊
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| 【要約】 |
【課題】通風ダクトから吹き出される空気流が養鶏ケージ内の鶏に直接吹きかかることなく、それでいながら、鶏糞の乾燥や養鶏ケージ内の換気が効率よく行える養鶏ケージユニットにおける通風装置を提供する。
【解決手段】養鶏ケージが上下方向に配管された通風ダクトを挟んで左右に配設されると共に、これら左右の養鶏ケージが1室とされて互いに行き来可能とされ、これら養鶏ケージの下方には糞受部材が配設された養鶏ケージユニットにおける通風装置であって、1室となった左右の養鶏ケージが上下に複数段配設されると共に、横方向にも複数縦列状に配設され、通風ダクトは、上下に複数段配設された左右の養鶏ケージ間を上下に連続して延びて、この通風ダクトの途中には、各段の養鶏ケージに対応して吹き出し口が設けられると共に、この吹き出し口が通風ダクトの周囲に複数設けられて、通風ダクトからの風が通風ダクトの周囲から外方に向けてほぼ放射状に吹き出されるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通風ダクトが養鶏ケージ内を上下方向に配管され、養鶏ケージの下方には糞回収部材が配設される一方、通風ダクトには、養鶏ケージと糞回収部材との間において、糞回収部材に向けて風を送り出すための吹き出し口が設けられていることを特徴とする養鶏ケージユニットにおける通風装置。 【請求項2】 養鶏ケージが上下に複数段配設されると共に、横方向にも複数縦列状に配設され、通風ダクトは、上下に複数段配設された左右の養鶏ケージ間を上下に連続して延びて、この通風ダクトの途中には、各段の養鶏ケージに対応して吹き出し口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の養鶏ケージユニットにおける通風装置。 【請求項3】 吹き出し口が通風ダクトの周囲に複数設けられて、通風ダクトからの風が通風ダクトの周囲から外方に向けてほぼ放射状に吹き出されるようにしていることを特徴とする請求項1または2に記載の養鶏ケージユニットにおける通風装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、養鶏舎内に配設する養鶏ケージユニットにおける通風装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般に養鶏舎内に配設される養鶏ケージユニットは、例えば金属線材で全体が隙間のあるように形成された養鶏ケージを、上下方向に複数段配設すると共に横方向にも多数並設しており、以上の養鶏ケージユニットでは、養鶏舎内を衛生的に保つと同時に鶏糞をある程度乾燥させるために、養鶏舎に設置する送風装置により、養鶏舎内に風を送ると同時に換気を行なっている。 【0003】 具体的には、図6に示すように、左右一対の養鶏ケージB1・B2を上下方向に複数段配設すると共に横方向にも多数縦列状に配設すると共に、養鶏ケージB1・B2の背面間に隙間を設けて、この隙間を上下方向に伸びる通風路とする一方、上から2段目以下の各養鶏ケージB1・B2の下方でこれら養鶏ケージB1・B2の下の養鶏ケージB1・B2の天井よりも上方部分には、通風路A側に向かって下方に傾斜する糞受体Cを設け、また最下段の養鶏ケージB1・B2の下方にベルトコンベアDを配設している。 【0004】 そして送風機Eによる空気流を通風路Aにより下向きの空気流となして各糞受体Cの表面に吹きつけて養鶏ケージB1・B2外へ流通させると共に、空気流により乾燥した各糞受体C上の鶏糞を通風路Aを介してベルトコンベアD上に落下させると共にベルトコンベアDで回収するようにしている。(特許文献1参照) ところで、本願発明者は、養鶏舎内において有精卵を産ませるために、通風ダクトAを挟んでそれぞれ独立していた左右の養鶏ケージB1・B2を横方向に広くすると共に、これら左右の養鶏ケージB1・B2を連結してその室内を一つにし、この一つとなった広い室内に雄と雌の鶏を複数羽収容するようにした養鶏ケージユニットCを開発したのであるが、この開発の養鶏ケージユニットにおいて、通風ダクトを前記した公報に示す構造のものとすると、通風ダクトから吹き出される空気が養鶏ケージ内の鶏に直接吹きかかることとなり、そのため、ケージ内の鶏にストレスを与える不具合が考えられる。 【0005】 また従来では、例えば図7に概略的に示すように、養鶏ケージユニットCの長手方向に延びる通風ダクトEを養鶏ケージB1・B2の下部に配置して、送風機からの風を通風ダクトEを介して各養鶏ケージB1・B2の下方に配置した糞受部材Fに向けて送り込むようにしたものも提案されているが、以上の構造のものでは、養鶏ケージユニットCの長手方向に延びる通風ダクトEが非常に長くなるため、それだけ送風機に大きな駆動力が必要となって、全体としてランニングコストが高くなる不具合もあるし、また通風ダクトEが長くなることから、例えばこの通風ダクトEの上流側と下流側とでは、通風ダクトEの吹き出し口から吹き出される空気量が異なつて、例えば鶏糞の乾燥が円滑に行なえなくなるなどの問題もある。 【特許文献1】特開平3−201922 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、第1の目的とするところは、通風ダクトから吹き出される空気流が養鶏ケージ内の鶏に直接吹きかかることなく、それでいながら、鶏糞の乾燥や養鶏ケージ内の換気が効率よく行える養鶏ケージユニットにおける通風装置を提供することにあり、また第2の目的とするところは、送風機の動力が小さくても糞の乾燥などが効率よく行なえて、全体としてランニングコストを低くすることが出来る養鶏ケージユニットにおける通風装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 以上の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、通風ダクトが養鶏ケージ内を上下方向に配管され、養鶏ケージの下方には糞回収部材が配設される一方、通風ダクトには、養鶏ケージと糞回収部材との間において、糞回収部材に向けて風を送り出すための吹き出し口が設けられていることを特徴とするものである。 【0008】 また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の養鶏ケージユニットにおける通風装置において、養鶏ケージが上下に複数段配設されると共に、横方向にも複数縦列状に配設され、通風ダクトは、上下に複数段配設された養鶏ケージ内を上下に連続して延びて、この通風ダクトの途中には、各段の養鶏ケージに対応して吹き出し口が設けられていることを特徴とするものである。 【0009】 更に請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の養鶏ケージユニットにおける通風装置において、吹き出し口が通風ダクトの周囲に複数設けられて、通風ダクトからの風が通風ダクトの周囲から外方に向けてほぼ放射状に吹き出されるようにしていることを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0010】 請求項1に記載の発明によれば、通風ダクトを介して送られてくる風が養鶏ケージと糞回収部材との間のスペースにおいて糞回収部材に向けて直接送り出されるので、送風機の動力が小さくても糞受体上に堆積する鶏糞を効率よく乾燥して回収することが出来て、全体として通風装置の駆動に伴うランニングコストも一層低減することが出来るし、しかも養鶏ケージと糞回収部材との間のスペースに吹き出される風の一部は養鶏ケージ内に作用するので、養鶏ケージ内の換気も同時に行なうことが出来る。 【0011】 また通風ダクトを介して送られてくる風は、養鶏ケージ内に直接吹き出すようなことがないので、糞受体上に堆積する鶏糞を効率よく乾燥することが出来ながら、養鶏ケージ内に入れられている鶏に風がダイレクトに吹きかかるようなことがなく、従って、鶏が風によるストレスをうけるのを抑制することが出来る。 【0012】 請求項2に記載の養鶏ケージユニットによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、上下方向に配設された通風ダクトにより、上下に複数段配設された養鶏ケージに対応するいずれの糞回収部材上の鶏糞をも効率よく乾燥させることが出来ながら、各段の養鶏ケージ内に入れられている鶏に風がダイレクトに吹きかかるのも抑制することが出来るし、また通風ダクトの上部と下部とで吹き出し口から吹き出される空気量の差異も軽微であるし、更には、送風機から通風ダクトの各吹き出し口までの距離も短くなって、通風ダクト内での圧力損失も小さく出来る。 【0013】 請求項3に記載の養鶏ケージユニットによれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、通風ダクトの通風口から風が通風ダクトの周囲外方に向けてほぼ放射状に吹き出されるので、糞受体上の鶏糞をより一層効率よく乾燥することが出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明にかかる養鶏ケージユニットを図1〜図5に基づいて説明する。 【0015】 図1は本発明にかかる養鶏ケージユニットの概略説明図、図2はその要部を拡大して示す説明図、図3は同じくその要部を一部切り欠いて示す概略平面図、図4は通風ダクトの要部の斜視図、図5は本発明にかかる養鶏ケージユニットを平面から見た概略説明図である。 【0016】 図1に示すように、養鶏舎A内に複数基並設されるこの養鶏ケージユニット1は、一対の左右養鶏ケージ2a・2bが上下方向に複数段(図1に示すものでは6段)配設されると共に養鶏ケージユニット1の長手方向にも多数並設されたものであって、この養鶏ケージユニット1の全体は、幅が狭くて縦列方向に細長い直方体形状をなしており、また前記した2個一対の左右養鶏ケージ2a・2bは、上下方向に配管された通風ダクト3を挟んで左右対称に配置されている。 【0017】 通風ダクト3は、養鶏ケージユニット1の横方向に長くした断面長方形に形成されている。この通風ダクト3は、養鶏ケージユニット1の上端からほぼ下端まで連続して延び、その上端は、養鶏ケージユニット1の上方において、この養鶏ケージユニット1に沿って配設された風洞体4に連通しており、風洞体4内の一端に組み込まれた送風機40の駆動により、風洞体4を介して通風ダクト3に空気流(風)が送り込まれるようにしている。 【0018】 そして本発明にかかる養鶏ケージユニット1では、細い金属線材によって格子状に組まれた各養鶏ケージ2a・2bの長手方向の長さを従来よりも長くすると共に、通風ダクト3を挟んで対向するこれら左右の養鶏ケージ2a・2b間の仕切りを取り除いて、左右の養鶏ケージ2a・2bを互いに行き来可能とすることで、これら左右の養鶏ケージ2a・2bが一つの養鶏ケージとなっている。 【0019】 また通風ダクトは、図5に概略的に示すように、1室となっている左右養鶏ケージ2a・2b間における長手方向の中央と、左右養鶏ケージ2a・2bと長手方向に隣接する一方の左右養鶏ケージ2a・2bとの境界近くの二箇所にそれぞれ配置されている。 【0020】 また上下の養鶏ケージ2aまたは2bは、適当に間隔があけられて配設され、各養鶏ケージ2a・2bの下方には、ベルトコンベアのコンベアベルト50から構成される糞回収部材5が配設されている。 【0021】 そして、通風ダクト3の途中には、上下各段の左右養鶏ケージ2a・2bと糞回収部材5との間のスペースにおいて糞回収部材5の表面近くで且つこの表面に対してほぼ平行に風(空気流)を送り出すための吹き出し口30が設けられている。 【0022】 図に示す実施形態の吹き出し口30は、図3に示すように、通風ダクト3からコンベアベルト50の搬送方向とほぼ直交する方向に風を吹き出させるための第1吹き出し口31と、通風ダクト3からコンベアベルト50の搬送方向に対して斜めに風を吹き出させるための第2吹き出し口32とが設けられて、通風ダクト3の外周から外方に向けてほぼ放射状に風が吹き出すように構成されており、また第2吹き出し口32には、風の吹き出しを所定方向に導くためのガイド板33が設けられている。 【0023】 尚、通風ダクト3の下端は、最下段の左右養鶏ケージ2a・2bと糞回収部材5との間のスペースにおいて下方に向けて開口させて、この開口を吹き出し口30としている。 【0024】 また各養鶏ケージ2a・2bの前面下部には、樋状の給餌受体21が養鶏ケージ2a・2bの縦列方向に沿って設けられており、この給餌受体21の下方には、養鶏ケージ2a・2bの下面から転がり出る卵を受けるための卵受体22が設けられている。 【0025】 以上の構成からなる養鶏ケージユニット1では、1室となっている各左右養鶏ケージ2a・2b内に数匹の雄の鶏と多数の雌の鶏を収容して、有精卵を産ませるのである。 【0026】 そして以上の養鶏ケージユニット1では、送風機40の駆動に伴い、風洞体4を介して通風ダクト3に風が送り込まれると共に、この通風ダクト3に送り込まれた風は、各段の左右養鶏ケージ2a・2bの下方に設けられた第1、第2吹き出し口31・32から各段の左右養鶏ケージ2a・2bと糞回収部材5との間のスペースにおいて糞回収部材5の表面に対してほぼ水平方向に風が送り出されて、養鶏ケージ2a・2b内に直接吹き出すようなことがないのである。 【0027】 具体的には、図3に示すように、第1吹き出し口31からは、コンベアベルト50の搬送方向とほぼ直交する方向に風が吹き出し、また第2吹き出し口32からは、ガイド板33の案内により、コンベアベルト50の搬送方向に対して斜めに風が吹き出すので、全体として、通風ダクト3の周囲外方に向けてほぼ放射状に吹き出して、コンベアベルト50上に堆積する鶏糞が効率よく乾燥される一方、風が養鶏ケージ2a・2b内に入れられている鶏にダイレクトに吹きかかるようなことがないので、鶏が風によるストレスを受けることがないのである。 【0028】 しかも上下方向に配設された通風ダクト3により、風が損失なく養鶏ケージと糞回収部材5との間のスペースにおいて糞回収部材5に向けてダイレクトに送り出されるので、送風機の動力が小さくても糞回収部材5上の鶏糞を効率よく乾燥して回収することが出来て、全体として通風装置の駆動に伴うランニングコストも一層低減することが出来る。また養鶏ケージと糞回収部材5との間のスペースに吹き出される風の一部は養鶏ケージ2a・2b内に作用するので、養鶏ケージ2a・2b内の換気も同時に行なうことが出来る。 【0029】 また通風ダクト3の上部と下部とで吹き出し口31・32から吹き出される空気量の差異も軽微であるし、更には、送風機から通風ダクトの各吹き出し口31・32までの距離も短いので、通風ダクト3内での圧力損失も小さく出来る。 【0030】 また更に各段の左右養鶏ケージ2a・2bと糞回収部材5との間のスペースに吹き出される風の一部が弱まりながら左右養鶏ケージ2a・2b内に回り込むので、これら養鶏ケージ内の換気も同時に行なわれるのである。 【0031】 以上の実施形態では、1室となった一対の左右養鶏ケージ2a・2bを上下方向に6段配設すると共に横方向にも多数並設したが、これに限定されるものではなく、例えば一対の左右養鶏ケージ2a・2bを上下方向に4段配設したものとしてもよい。 【0032】 また以上の実施形態では、細い金属線材によって格子状に組まれた各養鶏ケージ2a・2bの長手方向の長さを従来よりも長くすると共に、通風ダクト3を挟んで対向するこれら左右の養鶏ケージ2a・2b間の仕切りを取り除いて、左右の養鶏ケージ2a・2bを互いに行き来可能としたが、各養鶏ケージ2a・2bの長手方向の長さを従来のように短くした養鶏ケージユニットに本発明を適用してもよいし、あるいは左右の養鶏ケージ2a・2b間に仕切りを設けてもよい。 【0033】 また以上の実施形態では、通風ダクト3を断面長方形の角筒に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば円筒状に形成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】養鶏舎内に並設された本発明にかかる養鶏ケージユニットの概略説明図。 【図2】同、要部を拡大して示す説明図。 【図3】同、要部を一部切り欠いて平面から見た概略説明図。 【図4】通風ダクトの要部の斜視図。 【図5】本発明にかかる養鶏ケージユニットを平面から見た概略説明図。 【図6】従来の養鶏ケージユニットの概略説明図。 【図7】従来の養鶏ケージユニットの別の例を示す概略説明図。 【符号の説明】 【0035】 1 養鶏ケージユニット 2a 養鶏ケージ 2b 養鶏ケージ 3 通風ダクト 30 吹き出し口 31 第1吹き出し口 32 第2吹き出し口 33 ガイド板 4 風洞体 40 送風機 5 糞回収部材 50 コンベアベルト
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| 【出願人】 |
【識別番号】594208477 【氏名又は名称】ヨシダエルシス株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年1月10日(2006.1.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076406 【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 勝徳
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| 【公開番号】 |
特開2007−181434(P2007−181434A) |
| 【公開日】 |
平成19年7月19日(2007.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2006−2220(P2006−2220) |
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