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【発明の名称】 餌溜まり抑制装置
【発明者】 【氏名】川島 英嗣

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
餌樋(7)に沿って往復移動し、該餌樋(7)に餌を供給するホッパーフィーダ(4)と、
該ホッパーフィーダ(4)の該往復移動の折り返し位置で且つ該餌樋(7)内に形成される餌溜まり(8)を、該餌樋(7)に沿って、該餌樋(7)の中央側に向かって移動させる餌戻しユニット(9)とからなるホッパーフィーダ・ケージシステムにおいて、
該餌樋(7)上の折り返し位置から餌溜まりを防止したい範囲において移動するホッパーフィーダ(4)の出口下方に、餌出し抑制用の餌受け皿(a)を配置したことを特徴とする、餌溜まり抑制装置。
【請求項2】
該餌溜まりを防止したい範囲の少なくとも一部の範囲において、該餌受け皿(a)が、該移動するホッパーフィーダ(4)に対して、同一速度で移動するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の餌溜まり抑制装置。
【請求項3】
餌樋(7)に沿って往復移動し、該餌樋(7)に餌を供給するホッパーフィーダ(4)と、
該ホッパーフィーダ(4)の該往復移動の折り返し位置で且つ該餌樋(7)内に形成される餌溜まり(8)を、該餌樋(7)に沿って、該餌樋(7)の中央側に向かって移動させる餌戻しユニット(9)に、前記餌受け皿(a)が一体的に装着されたことを特徴とする、請求項1に記載の餌溜まり抑制装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、直立ケージ列のケージの餌樋に沿って往復移動し、該餌樋に餌を供給するホッパーフィーダと、該ホッパーフィーダの該往復移動の折り返し位置で且つ該餌樋内に形成される餌溜まりを抑制することを可能とした、餌出し抑制用の餌受け皿(a)を配置したことを特徴とする、餌溜まり抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
直立ケージ列の餌樋へのホッパーフィーダによる給餌は、ケージのないケージ列の長手方向前後部分の餌樋内に餌が溜まり、その溜まった餌を管理者が再給餌したり、廃棄したりしなければならなかった。餌溜まりのできる理由の一つは、ホッパーフィーダがその走行中餌樋内に給餌をし続ける構造であり、トリを収容した最後のケージ(トリ収容端部ケージ)の前方の通過中も給餌をし続ける。そしてケージのない停止位置へ到達するまで給餌を継続し、ケージ列終了後の長手方向前後部分に相当するトリ収容端部ケージと停止位置との間の餌樋内に供給された餌も同様に給餌が行われるが、そこには鶏を配置していないから給餌された餌がへらずに溜まり続ける。この溜まり続けた餌を餌ならし装置付きのホッパーフィーダでならしても、ケージ列終了後の前後部分の餌樋内に餌溜まりができるのは避けることはできなかった。そこで、参考資料1で示した、餌樋に沿って往復移動し、該餌樋に餌を供給するホッパーフィーダと、該ホッパーフィーダの該往復移動の折り返し位置で且つ該餌樋内に形成される餌溜まりを、該餌樋に沿って、該餌樋の中央側に向かって移動させる餌戻しユニットを備えるホッパーフィーダ・ケージシステムの餌溜まり防止装置が提案されたが、該餌樋上の折り返し位置から餌溜まりを防止したい範囲において移動するホッパーフィーダから出力される餌は出力される必要が無いかあるいはわずかな量であることが好ましい。それにも関わらず、上記餌溜まりを防止したい範囲においても、他の位置と何ら変わらずにホッパーフィーダは餌を出し続けていた。
【特許文献1】特開平10−215725号(同一出願人による発明:ホッパーフィーダ・ケージシステムでのケージ列前後の餌溜まり防止装置)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、上記のような従来の技術で問題である、該餌樋上の折り返し位置から餌溜まりを防止したい範囲において必要としないホッパーフィーダからの餌の出力を抑制可能とした、餌溜まり抑制装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1で定義される、餌溜まり抑制装置は、
餌樋(7)に沿って往復移動し、該餌樋(7)に餌を供給するホッパーフィーダ(4)と、
該ホッパーフィーダ(4)の該往復移動の折り返し位置で且つ該餌樋(7)内に形成される餌溜まり(8)を、該餌樋(7)に沿って、該餌樋(7)の中央側に向かって移動させる餌戻しユニット(9)とからなるホッパーフィーダ・ケージシステムにおいて、該餌樋(7)上の折り返し位置から餌溜まりを防止したい範囲において移動するホッパーフィーダ(4)の出口下方に、餌出し抑制用の餌受け皿(a)を配置したことを特徴とするものである。
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項2で定義される餌溜まり抑制装置は、請求項1の特徴に加えて該餌溜まりを防止したい範囲の少なくとも一部の範囲において、該餌受け皿(a)が、該移動するホッパーフィーダ(4)に対して、同一速度で移動することを特徴としたものである。
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項3で定義される餌溜まり抑制装置は、請求項1の特徴に加えて餌樋(7)に沿って往復移動し、該餌樋(7)に餌を供給するホッパーフィーダ(4)と、該ホッパーフィーダ(4)の該往復移動の折り返し位置で且つ該餌樋(7)内に形成される餌溜まり(8)を、該餌樋(7)に沿って、該餌樋(7)の中央側に向かって移動させる餌戻しユニット(9)に、前記餌受け皿(a)が一体的に装着されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1で定義した本発明は、次のような効果が奏される。
従来の直立ケージ列の餌樋へのホッパーフィーダによる給餌は、ケージのないケージ列の長手方向前後部分の餌樋内に餌が溜まり、その溜まった餌を管理者が再給餌したり、廃棄したりしなければならなかった。すなわち、ホッパーフィーダがその走行中つねに餌樋内に給餌を続ける構造であり、従ってトリを収容した最後のケージ(トリ収容端部ケージ)の前方を通過し更にケージのない停止位置へ到達するまで給餌を継続する。そしてケージ列終了後の長手方向前後部分に相当するトリ収容端部ケージと停止位置との間の餌樋内に供給された餌は、これを食べる鶏がいないために餌樋内に溜まる一方である。このような繰り返しが餌溜まりのできる通常の仕組みである。また、餌ならし装置付きのホッパーフィーダであっても、過剰に供給された餌を餌ならし装置でケージ列前方の餌樋の前の部分及び後の部分に運んでならすため、上記と同様に、ケージ列終了後の前後部分の餌樋内に餌溜まりができるのは避けることはできなかった。結果として、ケージ列終了後の前後部分の餌樋内には通常より多くの餌が溜まり餌の衛生面において品質を落としかねず、また、餌の量的な管理に狂いを生じさせていた。このような技術的背景において、本発明では餌溜まりを防止したい範囲において移動するホッパーフィーダの出口下方に、餌出し抑制用の餌受け皿を配置したことにより、鶏が不在のケージ前において餌の落下する量(餌の出力)を抑制させることを可能としたものである。従って、餌戻しを行う装置とは全く異なる効果を奏するものである。
【0008】
請求項2で定義される発明の効果は請求項1の効果に加えて該餌溜まりを防止したい範囲の少なくとも一部の範囲において、該餌受け皿が、該移動するホッパーフィーダに対して、同一速度で移動することを特徴とし、そのことによりホッパーフィーダの出口に対して蓋をしなくとも、ホッパーフィーダからの餌の出方を抑制することができる。このような作用に基づくために、餌受け皿は、積極的にホッパーフィーダの出口に近づける必要はない。そして、近づけることなく、ホッパーフィーダの餌の出方を抑制できる。さらに、該作用によるために、餌受け皿をホッパーフィーダに近づける必要がないので、その餌受け皿が餌樋に沿って移動したとしても、餌受け皿自身が鶏の前を移動しているにも関わらず、鶏に対して給餌の邪魔をすることがないように設計ができる。
【0009】
請求項3で定義される発明の効果は請求項1の効果に加えて、従来の餌戻し機構が追加されているので、餌受け皿によって抑制しつつ落下した餌も、長い時間繰返すと、たまってくることは避けられないが、従来の餌戻し機構と併用することで、常に過不足のない給餌が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明による餌溜まり抑制装置の一実施態様を例として示した添付の図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
【0011】
まず最初に、本発明による餌溜まり抑制装置が適用されるホッパーフィーダ・ケージシステムにおけるケージ列のトリ収容ケージとホッパーフィーダの位置関係を、図4によって説明する。
【0012】
ホッパーフィーダ・ケージシステムでは、ケージ列1の前方をホッパーフィーダ4が長手方向に往復走行するので、各ケージ列でトリを収容できるケージ(トリ収容ケージ)2は、ホッパーフィーダ4の前後(図4における左右方向の一端側と他端側)の停止位置5、6の間にあるケージに限られ、それを通過後ホッパーフィーダ4の停止位置5、6までは対応するトリ収容ケージがなく、したがって餌を食べるトリはいない。本明細書では、トリ収容ケージ2の中で、ケージ列の両端部にもっとも近いケージをトリ収容端部ケージ3と呼ぶこととする。
【0013】
ホッパーフィーダ4がこのように配置されていることから、餌戻しユニットが設けられていない場合には、図9(a)に示すように、トリ収容端部ケージ3の前方を通り越して停止したホッパーフィーダ4のさらに一端側の(又は他端側の)部分の餌樋7内に餌溜まり8が形成され、この餌溜まり8の餌は、この部分にはケージがないため、トリに食べられることなく、ホッパーフィーダ4が往復するたびに増加する。
【0014】
さらに、図9(b)に示すように、餌戻しユニットが設けられている場合は、端部における餌溜まりは解消されるものの、餌溜まり8の仕切り板で餌が大きく盛り上がり、該餌戻しユニットの往復運動を促すバネや磁石の動きに支障を来すことが多々あった。また、トリ収容端部ケージ3付近は、それ以外のケージよりも餌の給餌量が多くなる傾向があった。
【0015】
そして、図10(g)または(h)の範囲Zに示したように、詳細を後述する本発明の餌出し抑制用の餌受け皿を登載した場合には、9図(a)で示した餌溜まり8を形成する餌の送りが抑制されるために、その両端側における餌の出力が少なくなり、結果として、10図(j)に示した餌の大きな盛り上がりも解消される。さらにトリ収容端部ケージ3付近における給餌量が増加する傾向も解消される。この様子は図10の(g)が解消された状態、(h)が従来の給餌量が増加している様子を示している。このような改善により本発明の構成を適用することで往復運動を促すバネや磁石の作動要素に餌がかぶり、支障を来すようなトラブルも解消されるようになる。
【0016】
図1は、このような餌樋7内での餌溜まり8の形成を防止する、本発明による餌溜まり抑制装置の要部を示す斜視図を含む説明図(餌樋7およびホッパーフィーダ4を省略している状態)であり、図2は図1で示した餌戻しユニットに加えて、餌樋7(ごく一部)およびホッパーフィーダ4を離間した状態で図示した説明図である。図1の斜視図において、餌樋7の左側、即ち側面7′の後方側にケージ列1があり、餌樋7内の手前側には、餌戻しユニット9が餌樋7に沿って可動自在に位置決めされている。
【0017】
餌戻しユニット9は、図2及び図3に示したように、餌樋7の下部内側の横断面に適合する形状の2枚の仕切り板18、19が錘の役割をするスペーサー20を介して連結される(なお、仕切り板18、19の素材は、必要に応じてプラスチック板とすることができる)。また、仕切り板19のホッパーフィーダ4側には、調節用マウント板22が設けられ、調節用板22の所望の位置には吸着用磁石10が衝撃に耐えられるように、しっかりと接続されている。一方、ホッパーフィーダ4には、金具21が接続され、ホッパーフィーダ4が餌戻しユニット9に接近した状態において、餌戻しユニット9の吸着用磁石10の位置に磁着するように金具21が位置決めされいる。
【0018】
また、ホッパーフィーダ4にはスクレーパー33が設置されている。このスクレーパー33は、餌樋7の底形状に沿った形状を有する針金素材から形成されるものである。一方、餌樋7にはストッパ34が固定されている。該ストッパ34は、該スクレーパー33とは当たらない高さと長さに調節されている。従って、ストッパ34は、該スクレーパー33には当たらずに、餌戻しユニット9の仕切り板19のみに接触することができる。以上の、該餌戻しユニット9が通過を阻止され、且つ、該ホッパーフィーダ4の通過を阻害しないように形成されたストッパ34を該餌樋7内に設けることにより、開放構造の一形態が形成されている。さらに、本発明は、上記仕切り板19から、ホッパーフィーダ4側に餌樋7に沿って餌出し抑制用の餌受け皿aを設けている。
【0019】
以上のように構成された、餌戻しユニット9、ホッパーフィーダ4、スクレーパー33およびスクレーパー33の関連する動作を以下に説明する。
【0020】
図5、図6、図7は、本発明の原理図であり、各図面の餌樋は、内側の構造を見やすくするために、部分的に断面(破断)としている。
【0021】
図5は、ホッパーフィーダがトリ収容端部ケージ3で稼働中の状態を示す。即ち、餌戻しユニット9は、ストッパ34で規制されて位置決めされており、該餌戻しユニット9に設けられた吸着用磁石10とホッパーフィーダ4に取り付けられている金具21とは、離間している状態を示す。
【0022】
図6は、図5の状態からホッパーフィーダ4を図面において右側へ移動し、該金具21と吸着用磁石10が接触した状態を示している。
【0023】
図7は、図6から更にホッパーフィーダ4を図面において右側へ移動した状態を示している。ホッパーフィーダ4の移動に伴い、吸着磁石10を介して、餌戻しユニット9が右側へ移動する。また、移動に伴い、ホッパーフィーダ4は、該ストッパ34よりも端側に餌が供給されるようになる。また、このように該ストッパ34を越えるところまで、餌を供給しないと、ストッパ34に近いところにおける餌の量は十分ではなく、あるいは餌の供給量が少なくなるために、新鮮な餌がそのストッパ34に隣接するところまで行き届かなくなる可能性が高くなる。一方、ストッパ34を越えることろまで餌を供給するために、餌溜まり8が形成され、この餌溜まりは、放置しておくと、溜まりの状態は解消されない。さて、ホッパーフィーダ4が端部まで移動すると、次ぎは図6で示すように、ホッパーフィーダ4は移動方向が反転する。即ち、餌樋7の中央寄りにホッパーフィーダ4は移動する。この移動に伴い、餌戻しユニット9が、金具21と吸着用磁石10との引き合う力により、移動する。更に、この餌戻しユニット9の移動に伴い、餌溜まり8が餌樋7の中央寄りに移動され、餌溜まり8が解消される。
【0024】
ところで、上記餌溜まり8は、餌戻しユニット9の特に仕切り板19によって、トリ収容端部ケージ3の前方側餌樋に戻されるが、その戻し得る量にも限りがある。また、トリ収容端部ケージ3の前方側餌樋において戻された餌の分だけ餌の量が多くなり、食料として消化される前に餌が繰り返し追加され、結果としてトリ収容端部ケージ3の養鶏が中央の養鶏に比較すると、鮮度の落ちた餌を食べることになる。このような問題を解決するために、本発明においては、餌受け皿aを該仕切り板19から餌樋中央方向に向かって設けている。この餌受け皿aは、ホッパーの位置が図5に示した位置から図6に移動した状態において、ホッパーフィーダ4が該餌受け皿aの上に来るように到来する。そして、図6の状態から図7の状態に至る間、ホッパーフィーダ4と餌受け皿aとは相対的な位置関係を崩さずに移動する。つまり、この間ホッパーフィーダ4の餌の出口は、餌受け皿aに対して隙間はあるものの相対的な変位がないために、積極的な餌の出力が生じることがなく、餌の出力が抑制された状態にある。なお、図7において示したように、ホッパーフィーダ4の出口はa2の距離だけ、餌受け皿aによって抑制され、残りのa3は、従来通り、ホッパーフィーダ4の出口からは、餌が出力される。それは、餌樋7との相対運動がなされているために、十分な餌の出力が得られる。このa3において部分的に餌の出力を行えるように、餌受け皿aのホッパーフィーダ4に対して影響をもたらす距離を短くしている。また、このa3の幅は適宜調節することで、トリ収容端部ケージ3の前にもたらされる、餌の量に過不足がないように調節することが可能となる。
【0025】
さらに、ホッパーフィーダ4を中央寄りに移動させると、餌戻しユニット9とストッパ34とが当たり、餌戻しユニット9はそれ以上餌樋7の中央寄りには移動できなくなる。従って、吸着用磁石10とその磁石が吸引している金具とは、離れる。その結果として、図5で示したように、餌戻しユニット9は、ストッパ34の位置で止まり、ホッパーフィーダは4は単独で自由に移動できる。
その後、ホッパーフィーダ4は図上において左側へ移動し、左側にも対称に設置した餌戻しユニットが、全く同じ動作をする(左側の図面と説明は省略する)。
なお、スクレーパー33はストッパ34には当たらずに、しかも吸着用磁石10と金具21とが当たった状態において、金具21と仕切り板19との間に位置するように調節されている。また、スクレーパー33の下端は、餌樋7の底に沿ってなおかつ接触しない程度に近付けて設置してあり、そうすることで、餌の撹拌作用に加えて、餌溜まり8が、万が一餌樋7に対して沈着して固くなった状態であったとしても、それを柔らかくすることができ、それにより、餌溜まり8の解消が楽になる。
【0026】
図8は、図7に記載した視点Aにおける側面図である。同図で分かるように、ストッパ34はホッパーフィーダ4、スクレーパー33、金具21および餌受け皿aとは接触しない位置関係にある。そして、餌戻しユニット9に対してのみ、当たるように位置決めがなされている。
【0027】
以上説明した本発明の餌溜まり抑制装置の動作を、再び図10を参照して説明する。
図10における(c)は、ホッパーフィーダ・ケージシステムにおけるケージ列のトリ収容ケージとホッパーフィーダの位置関係を示している(詳細は図4で既に説明をしている)。(d)乃至(j)は上記(c)の位置関係と関連して特に給餌量を説明のために若干強調ぎみに描いたものである。
【0028】
(d)は、可動式のホッパーフィーダがトリ収容ケージ2のあたりを移動中の様子を示し、餌戻しユニットは、図示していないがストッパによってトリ収容端部ケージ3の側で停止している状態を示している。なお、餌樋は説明を容易にするために単なる平坦な板状に描いている。
【0029】
(e)は(d)のホッパーフィーダが餌戻しユニットに接触する段階まで移動してきた状態を示し、同(e)において、a2は餌戻しユニットの餌受け皿がホッパーフィーダの出口の下端に来ている範囲を示している。即ち、この範囲a2において、ホッパーフィーダからの餌の出力が抑制されている範囲を示している。a3は、餌戻しユニットの餌受け皿がホッパーフィーダの出口下端に来ていない範囲を示している。即ち、範囲a3においては、従来通りホッパーフィーダから自由に餌が落下できることを示している。
【0030】
(f)はホッパーフィーダが図上における右端方向へ動きその動きに沿って餌戻しユニットがひきずられて移動した結果を示している。
【0031】
(g)は上記(f)の状態において餌受け皿が付いた本発明の餌戻しユニットを利用した状態における餌の量を説明するための図であり、餌受け皿の上にはトリ収容ケージの前における餌の量より少ない量の餌がのっている様子を見ることができる。
【0032】
(h)は従来の餌受け皿が無い餌戻しユニットを利用した状態における餌の量を説明するための図であり、餌受け皿の上にはトリ収容ケージの前における餌の量と同等もしくはそれより多い餌がのっている様子を見ることができる。
【0033】
(i)は(g)の状態からホッパーフィーダの動きにつられて、餌戻しユニットがトリ収容ケージ2側へ戻された状態における餌の量を説明するための図であり、上記(g)で見られたように、餌戻しユニットの餌受け皿に少なめの餌がのっているために、餌戻しが行われた後においても、餌戻しユニット側に餌がたまる傾向が無い様子が見られる。
【0034】
(j)は(h)の状態からホッパーフィーダの動きにつられて、餌戻しユニットがトリ収容ケージ2側へ戻された状態における餌の量を説明するための図であり、もともと(h)で示したように餌戻しユニットの前に通常より多くの餌がたまっている上に、餌戻しを行ったため、上記(i)に比較すると顕著に多くの餌が餌戻しユニットの前にたまっている様子が見られる。
【0035】
以上説明してきたように、餌戻しユニットに対して、餌受け皿が直接接続されて設けられてきたが、この手法以外に、ホッパーフィーダに餌受け皿が可動に取り付けられ、なおかつ、餌戻しユニットと磁気的に接続したタイミングで、餌受け皿がホッパーフィーダ下端に下り、上記接続が外れたタイミングで、餌受け皿が上がるような機構を設けることによっても、達成し得るものである。
【0036】
さらに、餌戻しユニットに取り付けてある餌受け皿は、図示したように、餌樋に沿ってほぼ厚みが感じられないほどの厚みの皿として形成しているが、必要によっては、より積極的に厚みを持たせて、給餌の抑制量を増加させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の目的は、上記のような従来の技術で問題である、該餌樋上の折り返し位置から餌溜まりを防止したい範囲において必要としないホッパーフィーダからの餌の出力を抑制可能とした、餌溜まり抑制装置を提供することにある。また、養鶏の給餌に関して説明してきたが、往復運動をする移動型のホッパーフィーダによって給餌を行うシステムであれば、特に養鶏である必要はなく、その他の畜舎においても利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による餌溜まり抑制装置の要部の斜視図を含め多様の方向から見た説明図。
【図2】図1に示された餌溜まり抑制装置の要部に加え、ホッパーフィーダの下端(上部並びにホッパーフィーダの左右方向への駆動系は図示省略している)および、ストッパが付いている周辺の餌樋(ほんの一部を示している)を含んだ斜視図であり、各構成部品は本来の位置から離して示している。
【図3】図1及び図2に示された餌戻しユニット、ホッパーフィーダ、餌樋およびストッパが正しい位置関係にした状態の斜視図(餌樋は長くて描ききれないため両端は省略している)。
【図4】ケージ列のトリ収容ケージとホッパーフィーダの位置関係を示す略図。
【図5】本発明の原理を示す、一部を破断して内部構造を見やすくした斜視図。
【図6】本発明の原理を示す、一部を破断して内部構造を見やすくした斜視図。
【図7】本発明の原理を示す、一部を破断して内部構造を見やすくした斜視図。
【図8】本発明の原理を示す、図7の視点Aから描いた説明図。
【図9】特開平10−215725号(同一出願人による発明:ホッパーフィーダ・ケージシステムでのケージ列前後の餌溜まり抑制装置)によるホッパーフィーダ停止時のケージ列のトリ収容ケージ、ホッパーフィーダ及び餌戻しユニットの位置関係を示す略図。
【図10】ケージ列のトリ収容ケージ、ホッパーフィーダ及び餌溜まりの位置関係を示す説明図。
【符号の説明】
【0039】
a 餌受け皿
1 ケージ列
2 トリ収容ケージ
3 トリ収容端部ケージ
4 ホッパーフィーダ
7 餌樋
8 餌溜まり
9 餌戻しユニット
10 吸着用磁石
20 スペーサー
21 金具
22 調節用板
30 磁性板
31 電磁石
33 スクレーパー
34 ストッパ
【出願人】 【識別番号】390030661
【氏名又は名称】東洋システム株式会社
【出願日】 平成18年1月5日(2006.1.5)
【代理人】 【識別番号】100064388
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 孝雄

【識別番号】100067965
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 哲二

【識別番号】100088236
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 輝一


【公開番号】 特開2007−181420(P2007−181420A)
【公開日】 平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願番号】 特願2006−969(P2006−969)