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【発明の名称】 ペットのグルーミングバッグ
【発明者】 【氏名】伊藤 哲也

【要約】 【課題】ペットが嫌がって暴れないようにコントロールすることができて、飼い主が容易にシャンプーすることができるようにした、ペットのグルーミングバッグを提供する。

【解決手段】上面が略舟形形状のペット受入れ開口部Oを有する網状袋体2で構成して、前記開口部O前部には、ペット首周りに合わせて調節可能に装着する漏斗状ガード部材3を設ける一方、前記開口部O後部には、開口部Oを前記漏斗状ガード部材3に向かって絞り込んでくくるための絞止手段4を備える構成とする。前記網状袋体2は、全長が対象とするペットの体長より長い寸法とし、開口部O全長も、ほぼ対象とするペットの体長に対応させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
舟形形状のペット受入れ開口部を有する網状袋体で構成し、前記開口部前部には、ペット首周りに合わせて調節可能に装着する漏斗状ガード部材を設け、前記開口部後部には、前記漏斗状ガード部材に向かって、前記開口部を絞り込んでくくる絞止手段を備えたことを特徴とするペットのグルーミングバッグ。
【請求項2】
前記漏斗状ガード部材は、ペット首周りに合わせて調節する係着手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のペットのグルーミングバッグ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットの身体をシャンプーする際に、ペットが嫌がって暴れないようにコントロールすることができて、飼い主が容易にシャンプーすることができるようにした、ペットのグルーミングバッグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近のペットブームによって、ペット、特に犬や猫を屋内で飼う人が増えて来ている。飼い主はペットに対し、給餌、給水等の食事、トイレ等様々な身の回りのケアに絶えず留意する必要がある。
例えば、屋内で飼う以上は、体毛のケアも必要であり、ほっておくと、ノミ、シラミ等の寄生虫のすみかとなるおそれがあり、清潔に保つために、時々はシャンプーをすることが望ましい。
しかしながら、ペットは人間と異なり、もともとシャワーなど、好むものではなく(特に猫)、無理に身体にシャワーを浴びせてシャンプーしようとすると、逃げ回ったり、暴れたりしてシャンプーは簡単にはできなかった。
そのため、専門の業者に頼んでシャンプーをしてもらい、例えば
【非特許文献1】登録実用新案第3108761号公報で示されるようなペット乾燥器を用いてペットのグルーミングを行っている。
【0003】
また最近では、飼い主が容易にシャンプー他、爪切り、投薬、移動等ができるようにするために、例えば
インターネット上のネットショップ(例えばURL:http://www.petcity.co.jp)で見られるようなグルーミングバッグが市販されている。
このグルーミングバッグは、通気性のよいメッシュ状布部材からなり、犬や猫の身体を包んで、自由に動き回れないようにして、シャンプー等を容易にできるようにしたというものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のグルーミングバッグでは、略筒状の形状のものであるところから、長さ寸法の割には入り口が狭く、内部にペットを押し込めるのは容易でない。
また、その際、首から下をバッグで包み込み、首周りを面ファスナで締め付けて装着し、足元の開口部を紐で締めることで、ペットの身体全体を、メッシュ状布部材で構成した袋で閉じ込めた状態で、ペットに束縛感を与えた状態でシャンプーができるようにしたというが、首から上は、自由に動かすことができるので、シャンプー後、身体にシャワーを注いで、ドライヤーをかける際に、ペットが突然暴れ出し、手など咬まれるおそれがある。
本発明はこのような課題を改善するために提案されたものであって、必要以上にペットにストレスを与えることなく、飼い主が容易にシャンプーを可能とした、ペットのグルーミングバッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、舟形形状のペット受入れ開口部を有する網状袋体で構成し、前記開口部前部には、ペット首周りに合わせて調節可能に装着する漏斗状ガード部材を設け、前記開口部後部には、前記漏斗状ガード部材に向かって、前記開口部を絞り込んでくくる絞止手段を備えたペットのグルーミングバッグを提案する。
また本発明では、請求項2において、前記漏斗状ガード部材は、ペット首周りに合わせて調節する係着手段を備えたペットのグルーミングバッグを提案する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、必要以上にペットにストレスを与えることなく、飼い主が容易にシャンプーを可能とした、ペットのグルーミングバッグを提供することができる。
【0007】
請求項1によれば、ペットを、広く開口した舟形形状のペット受入れ開口部から簡単に網状袋体内に入れることができる。
次いで、前記開口部前部の漏斗状ガード部材を、ペット首周りに合わせて調節して装着し、開口部後部の絞止手段を引っ張ることにより、開口部を前記漏斗状ガード部材に向かって絞り込んでくくることができ、これによって、ペットを網状袋体内に適度な束縛下におくことができる。
首から上は、漏斗状ガード部材により囲まれた状態であるが、ペットは頭部を旋回させることは可能であり、必要以上に拘束感を与えてストレスをかけることはない。
なお、万一、ペットが興奮したような場合でも、漏斗状ガード部材により飼い主は身体を掴む手が咬まれるようなことは防ぐことができる。
【0008】
請求項2によれば、前記漏斗状ガード部材は、ペット首周りに装着する際に、係着手段により、簡単に首周りに合わせて調節して、ペットに適度な拘束感を与えた状態で装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明にかかるペットのグルーミングバッグにつき、一つの実施の態様を挙げ、添付の図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0010】
図1に、本発明にかかるペットのグルーミングバッグ1を示す。
このペットのグルーミングバッグ1は、上面が略舟形形状のペット受入れ開口部Oを有する網状袋体2で構成して、前記開口部O前部には、ペット首周りに合わせて調節可能に装着する漏斗状ガード部材3を設ける一方、前記開口部O後部には、開口部Oを前記漏斗状ガード部材3に向かって絞り込んでくくるための絞止手段4を備えた構成としている。
【0011】
前記網状袋体2は、全長が対象とするペットの体長(頭部から尻尾の先端までの寸法)より長い寸法として開口部O全長も、ほぼ対象とするペットの体長に対応させている。
また、前記網状袋体2は、周知の合成繊維(例えばポリアミド、ポリエステル等)を用いた、目の粗い網状部材で構成している。
そして前記開口部Oの前部から後部にかけての上周縁部には、前記絞止手段4を構成する絞紐4Lが挿通可能に逢着している。
【0012】
また前記漏斗状ガード部材3は、前記網状袋体2の開口部O前部上縁部に、両端部を開口部O上縁部後方に向くように取着した、扇形状樹脂パネル5を備えている。この扇形状樹脂パネル5は透明ないしは半透明としており、首周りに装着時、ペットに必要以上に圧迫感を与えないようにしている。
また、前記扇形状樹脂パネル5の、前記開口部O前部上縁部に取着する箇所内側には、軟質性縁部材6を設けている。
そして、前記扇形状樹脂パネル5の両端部近傍には、ペット首周りに合わせて調節する係着手段7を設けて、互いに双方の端部同士を連結することで扇形状樹脂パネル5を、取着側から扇形状樹脂パネル5外周側に向かって漏斗状に拡開する漏斗状ガード部材3として組み上げる構成としている。
なお、前記係着手段7は、複数の着脱可能なファスナ(スナップファスナ、ホック)を用いることができる。勿論、面ファスナも可能である。
【0013】
前記絞止手段4を構成する絞紐4Lは、両端が前記開口部O前部の扇形状樹脂パネル5の取付箇所近傍に止め着けられ、開口部O後部の双方の上縁部端からそれぞれ所定寸法突出して、折り返し箇所である中間点Mに至っている。この際、前記開口部O後部の双方の上縁部端から露出した絞紐4Lは、前記中間点Mに至る間に適宜な戻り止め機能を有するストッパー8を介在させている。すなわち、前記中間点Mに指を通して、前記ストッパー8をもって引き込むことで、開口部O上縁部から絞紐4Lが引き出され、前記ストッパー8が開口部O前部の扇形状樹脂パネル5の取付箇所近傍の絞紐4Lの端部近傍に至り、これによって前記開口部Oは締込んだ状態で閉ざされ、前記ストッパー8の作用によって、開口部Oを閉ざした状態で維持する構成である。
【0014】
以上のようなペットのグルーミングバッグ1において、ペットをシャンプーするときは、ペットを、広く開口した舟形形状のペット受入れ開口部Oから簡単に網状袋体2内に入れることができる(図2参照)。
次いで、前記開口部O前部の漏斗状ガード部材3を、ペット首周りに合わせて調節して装着する。先ず、ペットの首を、開放状態にある扇形状樹脂パネル5の、開口部O前部上縁部の取着箇所内側にもたらす。次いで、ペットの首周りを前記扇形状樹脂パネル5で囲み、扇形状樹脂パネル5の両端部近傍の係着手段7により、ペット首周り寸法に合わせて双方の端部同士を連結することで扇形状樹脂パネル5を、取着側から扇形状樹脂パネル5外周側に向かって漏斗状に拡開する漏斗状ガード部材3として組み上げることができる。なお、前記扇形状樹脂パネル5の、開口部O前部上縁部の取着箇所内側には軟質性縁部材6が設けられているため、ペットに何等苦痛を与えるようなことはない。
【0015】
そして、飼い主は、開口部O後部の絞紐4L中間点Mに指を通すと共に、ストッパー8をもって前記絞紐4L中間点Mを引き込むことで、開口部O上縁部から絞紐4Lが引き出されていき、前記ストッパー8が開口部O前部の扇形状樹脂パネル5の取付箇所近傍の絞紐4Lの端部近傍に至り、これによって前記開口部Oは絞り込まれるように閉ざされ、前記ストッパー8の作用によって、開口部Oを閉ざした状態で維持することができる(図3参照)。
このようにして、ペットを網状袋体2内に適度な束縛下におくことができる。 ペットは、当初、逃れようとしてもがくが、首周りが漏斗状ガード部材3により、あたかも首輪のように拘束され、全身が網状袋体2に包み込まれたことを知り、次第に落ち着いた状態となっていく。
以上のように、ペットの首から上は、漏斗状ガード部材3により囲まれた状態であるが、ペットは頭部を旋回させることは可能であり、また漏斗状ガード部材3の素材が透明か半透明であるので視界が遮られることもなく、必要以上に拘束感を与えてストレスをかけることはない。
【0016】
そして、飼い主は、ペットを網状袋体2内に入れた状態で風呂場等へ運んでいき、たらい9等に入れて、網状袋体2ごしに、ペットの身体にシャワーをかけ、シャンプーをすることができる。
なお、万一、ペットが興奮したような場合でも、漏斗状ガード部材3により飼い主は身体を掴む手が咬まれるようなことは防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかるペットのグルーミングバッグの一例を示す、外観説明図である。
【図2】図1に示すペットのグルーミングバッグの開口部からペットを入れた状態を示した、外観説明図である。
【図3】本発明にかかるペットのグルーミングバッグにペットを入れて、シャンプーをしている状態を示した、外観説明図である。
【符号の説明】
【0018】
1 グルーミングバッグ
2 網状袋体
3 漏斗状ガード部材
4 絞止手段
4L 絞紐
5 扇形状樹脂パネル
6 軟質性縁部材
7 係着手段
8 ストッパー
9 たらい
O 開口部
M 中間点
【出願人】 【識別番号】306013094
【氏名又は名称】株式会社スリーアローズ
【出願日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【代理人】 【識別番号】100071102
【弁理士】
【氏名又は名称】三觜 晃司


【公開番号】 特開2007−124965(P2007−124965A)
【公開日】 平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願番号】 特願2005−321538(P2005−321538)