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【発明の名称】 動物用の吸収パッド固定具
【発明者】 【氏名】浅見 まさ江

【要約】 【課題】簡単に履かせることができる動物用の吸収パッド固定具を提供する。

【解決手段】後脚と尻尾を通すための開口10、12を有する動物用の吸収パッド固定具1であって、一方の後脚を通すための開口10の周縁で、かつ、胴体が入る開口の周縁の部分を、係止手段110、14を介して接離可能に構成し、片脚と尻尾を吸収パッド固定具1の開口10、12に通し、腰まで引き上げた後、接離ベルト11を吸収パッド固定具1の背面外周面に巻き重ね、係止手段110、14によって、その接離ベルト11を吸収パッド固定具1の背面に係止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
後脚と尻尾を通すための開口を有する略パンツ状の動物用の吸収パッド固定具であって、
一方の後脚を通すための開口の周縁で、かつ、胴体が入る開口の周縁の部分が、係止手段を介して接離可能に構成される上記の動物用の吸収パッド固定具。
【請求項2】
切り離される部分のうち、動物に履かせたときに、腹側から背中方向に延びる部分が、吸収パッド固定具の背中側の外面に巻き重ねて係止される請求項1に記載の動物用の吸収パッド固定具。
【請求項3】
吸収パッド固定具の背中側の外面と、その外面に巻き重ねられる部分との間に設けられる係止手段が、面状ファスナである請求項2に記載の動物用の吸収パッド固定具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、動物用の吸収パッド固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
動物用のおむつとしては、例えば、特開2004−194566号に示されるものが提案されている。
これは、人間の乳児用の紙おむつと同様の形状であって、両脇が接離可能になっており、これを犬などの動物に装着する場合には、展開状態のおむつを股間に当て、両脇を粘着テープや面状ファスナなどで係止して、パンツ状にするものである。
【0003】
しかしながら、このようなタイプのおむつを装着する場合、動物が動かないように押さえながら、展開状態のおむつを股間に当て、両脇を係止しなければならず、短時間で上手に装着することが困難であるという問題があった。
特に、取り扱う人間が装着手技に慣れていない場合、動物が装着を嫌がる場合、動物が大型である場合、動物の力が強い場合などは、その装着が非常に困難であり、一人で装着できないことも多い。
また、上記のおむつと同様の形状のおむつカバーもあるが、上記と同様に、容易に装着できないという問題があった。
【0004】
また、生理用ナプキンや尿とりパッドのような吸収パッド固定具としては、特開2002−238394号に示されるものが提案されている。
このタイプの吸収パッド固定具は、所謂通常のパンツと同様に、後脚を通す開口に、1本ずつ脚を通して履かせるものである。
このタイプの吸収パッド固定具を履かせる場合、一方の脚を掴んで一方の脚用の開口に脚先を通した後、そのままの状態で、他の一方の脚の脚先を他の一方の脚用の開口に通し、動物の腰までずり上げる必要がある。
【0005】
このため、2本目の脚を脚用の開口に通している最中に、動物が踏ん張り直すなどして脚を動かしたりすると、最初に通した脚が開口から抜け、脚を通し直さなければならず、手間がかかるという問題があった。
また、このタイプの吸収パッド固定具は、2本目の脚を開口に通しているときに、1本目の脚先が、既に開口に通っているために、脚元が固定されてしまって不安定になるため、動物が嫌がって、開口に通した脚から手を離すと、すぐに脚を抜いてしまうことも多く、装着が面倒であるという問題もあった。
【0006】
【特許文献1】特開2004−194566号公報
【特許文献2】特開2002−238394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、簡単に履かせることができる動物用の吸収パッド固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的は、後脚と尻尾を通すための開口を有する略パンツ状の動物用の吸収パッド固定具であって、一方の後脚を通すための開口の周縁で、かつ、胴体が入る開口の周縁の部分が、係止手段を介して接離可能に構成される上記の動物用の吸収パッド固定具を用いることによって達成される。
この場合、切り離される部分のうち、動物に履かせたときに、腹側から背中方向に延びる部分が、吸収パッド固定具の背中側の外面に巻き重ねて係止されるようにすることが推奨される。
また、この場合、吸収パッド固定具の背中側の外面と、その外面に巻き重ねられる部分との間に設けられる係止手段を面状ファスナとすることが推奨される。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る動物用の吸収パッド固定具を用いると、動物の片脚を脚用の開口に通した直後に略パンツ状の吸収パッド固定具を腰の装着位置まで引き上げることができ、脚を通し直したり、動物が嫌がったりする余地がなく、また、引き上げた後は吸収パッド固定具の位置は概ね固定されるので、尻尾を尻尾用の開口に通したり、接離部分を係止手段によって接合したりするときにもずれないので、吸収パッド固定具の位置を合わせるために吸収パッド固定具をしっかりと手で押さえておく必要もなく、また、接離部分の係止も、動物の腹側に垂れ下がった係止端を一方の手で掴んで吸収パッド固定具の背面に巻き重ねるだけでよいので、他の一方の手で動物を押さえていることができ、動物用の吸収パッド固定具を非常に簡単に装着することができるようになる。
また、汚れた吸収パッドを交換するだけでよいので、紙おむつに比べてゴミも少なく、かつ、吸収パッドの交換に際しても、接離部分を外すだけで、吸収パッド固定具自体を脱がすことなく、簡単に吸収パッドを交換できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に基づき、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に係る動物用の吸収パッド固定具の使用状態を示す左側斜視図、図2は図1に示した吸収パッド固定具を胴体側開口から見た説明図、図3は図2に示した吸収パッド固定具の接離ベルトを剥がした状態を示す説明図、図4は図1に示した吸収パッド固定具の装着途中の状態を示す右側斜視図、図5は図1に示した使用状態を示す右側斜視図である。
【0011】
図中、1は本発明に係る動物用の吸収パッド固定具、10は脚用開口、11は接離ベルト、110及び111は係止手段、12は尻尾用開口、13及び14は係止手段、20は吸収パッドである。
吸収パッド固定具1は、図1に示したように、使用時にパンツ状になるものであって、図2に示したように、左側の後脚を通すための脚用開口10と、尻尾を通すための尻尾用開口12とを有する。
【0012】
右側の脚を通すための開口は、図2及び図3に示したように、その開口の周縁、かつ、胴体が入る開口の周縁を構成する部分で接離可能に切り離せるようになっている。
この接離部分の腹側の縁部には、吸収パッド固定具1の背中側の外面に巻き重ね得るようベルト状に延びる接離ベルト11が設けられる。
この接離ベルト11の、吸収パッド固定具1との当接面であって、先端付近と、付け根付近には、それぞれ係止手段110、111が設けられる。
【0013】
また、接離ベルト11を巻き重ねたときに、接離ベルト11の係止手段110、111が当接する吸収パッド固定具1外面の領域には、それぞれ係止手段13、14が設けられる。
これらの係止手段110、111、13、14は、接離ベルト11の巻き重ね時に当接するもの同士が互いに係着し得る面状ファスナである。
吸収パッド20は、吸水性のポリマーが収納され、排泄物や、経血などを吸収し得るものであって、吸収パッド固定具1の内部中央付近に交換可能に貼り付けられる。
この吸収パッド20の具体例としては、尿とりパッドや、生理用ナプキンが挙げられ、動物専用のものに限定されず、人間用のものを使用してもよい。
【0014】
この吸収パッド固定具1を、例えば、犬に使用するときには、図3に示したように、吸収パッド20が貼り付けられた吸収パッド固定具1の接離ベルト11を外し、犬の左側の後脚を吸収パッド固定具1の脚用開口10に通し、吸収パッド固定具1を腰まで引き上げ、尻尾用開口12に尻尾を通す。
尻尾を尻尾用開口12に通し、吸収パッド固定具1を犬の腰部にできるだけ密着させ、接離ベルト11を犬の腹部の下に垂らすと、図4に示した状態になる。
その後、接離ベルト11を掴み、図5に示したように、そのベルト11を吸収パッド固定具1の背中側の開口縁に沿って巻き重ね、図1に示したように、係止手段110、111、13、14を係着させて、接離ベルト11を接合する。
【0015】
本発明に係る吸収パッド固定具1は、このようにして犬などの動物に装着されるが、この実施例の装着に際しては、左側後脚及び尻尾を開口に通した後は、吸収パッド固定具1から手を離したり、動物が多少動いても、ずれたり、外れたりすることもないので、一方の手で動物を押さえ、他の一方の手で接離ベルト11を掴んで、接離ベルト11をそのまま巻き重ねることができ、吸収パッド固定具1を極めて簡単に所要の位置に装着させることができる。
このため、装着作業を一人で簡単に行うことができるようになる。
【0016】
また、吸収パッド固定具1の位置合わせをしながら、装着作業を続ける必要がないので、素早く装着でき、また、脚用の開口に動物の脚を通してから一気に腰まで引き上げることができるので、動物に違和感や不快感、不安感等を与える隙がなく、動物に対し、装着時のストレスを感じさせることもない。
また、この吸収パッド固定具1を脱がすときには、係止されている接離ベルト11を剥がして、吸収パッド固定具1を下ろすだけでよく、簡単に脱がすことができる。
【0017】
また、この吸収パッド固定具1の使用時に、吸収パッドを交換する場合には、接離ベルト11を剥がし、吸収パッド固定具1をめくって、吸収パッドを取り出し、新しいものに交換することができるので、吸収パッドの交換が極めて容易になる。
また、この吸収パッド固定具1を使用する場合、吸収パッドを交換するだけで繰り返し使用できるので、紙おむつのようにゴミの量も少なくすみ、また、汚れた場合も、洗浄すれば問題なく再使用できる。
また、紙おむつと違って、吸収パッド固定具の素材や形状、デザイン等を工夫することができ、ファッション性を高めることができるようになる。
【0018】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。
例えば、実施例では、吸収パッド固定具を後方から見て、接離ベルトを右から左方向に巻き重ねるようになっているが、左から右に巻き重ねるようにし、後脚用開口には、右足を通すようにしてもよい。
【0019】
また、接離ベルトを確実に接離可能に係止できるのであれば、係止手段は面状ファスナでなくてもよく、また、その位置と数も実施例に限定されない。
また、使用する対象になる動物に合わせ、各開口や、吸収パッドの添付位置は設定される。
また、接離ベルトの形状も、実施例で示したものより、短くしたり、幅広くしたりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明に係る動物用の吸収パッド固定具を使用すると、動物に対し、簡単かつ素早く装着できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る動物用の吸収パッド固定具の使用状態を示す左側斜視図である。
【図2】図1に示した吸収パッド固定具を胴体側開口から見た説明図である。
【図3】図2に示した吸収パッド固定具の接離ベルトを剥がした状態を示す説明図である。
【図4】図1に示した吸収パッド固定具の装着途中の状態を示す右側斜視図である。
【図5】図1に示した使用状態を示す右側斜視図である。
【符号の説明】
【0022】
1 吸収パッド固定具
10 脚用開口
11 接離ベルト
110 係止手段
111 係止手段
12 尻尾用開口
13 係止手段
14 係止手段
20 吸収パッド
【出願人】 【識別番号】505407391
【氏名又は名称】浅見 まさ江
【出願日】 平成17年11月1日(2005.11.1)
【代理人】 【識別番号】100076613
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 新一


【公開番号】 特開2007−124907(P2007−124907A)
【公開日】 平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願番号】 特願2005−317940(P2005−317940)