| 【発明の名称】 |
可倒式釣り仕掛け投入装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】澤田 三郎
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| 【要約】 |
【課題】波の高い日、揺れる船上で、釣り仕掛けの糸がもつれたり、糸と針が絡まったり、針が周りの物に引っ掛る等の問題が無く、簡単な操作で釣り仕掛けの収納ができて、安全かつ円滑に投入が出来る、可等式釣り仕掛け投入装置を提供する。
【解決手段】複数の収納筒2を並列して立設した仕掛け保持部材1とこれを支持する支持部材13とから構成され、仕掛け保持部材1の支柱10に設けた回転軸11及び位置決め用軸を、支持部材13の軸受板14に設けた回転軸穴及び位置決め用溝に嵌合させることによって、仕掛け保持部材1を海側及び船側に倒すことができると共にほぼ垂直方向にも固定できる、支持部材13の下に基板19を設けて、台板18の中心と基板19を水平回転部20で繋結して、支持部材13を仕掛け保持部材1と共に基板19上で水平方向に回転できる、可倒式の釣り仕掛け投入装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収納筒受台の上面に並列に立設された、擬餌針を収納保持する複数の収納筒、該収納筒受台の前面に装着された挟持具、及び該収納筒受台の底面に設けられ、回転軸及び位置決め用軸が上下方向に該収納筒受台の長さ方向と平行に固定されている支柱とからなる仕掛け保持部材と、台板、該台板の上面に立設された一対の軸受板、該軸受板の側面に設けられた、該回転軸を支承する縦長の回転軸穴、該回転軸穴の下方の軸受板に設けられた、該回転軸穴を中心として円弧状に形成された、位置決め用軸を案内するための溝であって、該溝の略中央部には縦方向に切り欠き溝が形成されている案内溝からなる支持部材と、該支持部材を搭載する基板とからなり、該支持部材と該基板とは、該基板上で該支持部材を該仕掛け保持部材と共に水平方向に回転することのできる回転手段で繋結されていることを特徴とする可倒式釣り仕掛け投入装置。 【請求項2】 該回転手段は、該台板及び該基板に設けられた水平回転軸用穴を貫通したボルトに、スプリング及びワッシャーを介して、ナットで締め付けていることを特徴とする請求項1記載の可倒式釣り仕掛け投入装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、仕掛け保持部材、これを支持する支持部材及び基板とから構成され、基板上で支持部材を仕掛け保持部材と共に水平方向に回転できる、船釣りに使用する可倒式釣り仕掛け投入装置に関する。 【背景技術】 【0002】 擬餌針の釣り仕掛けは、複数本の擬餌針を一定間隔でハリスを介して幹糸に取り付け、幹糸の先端に錘を取付けて使用することが多いので、釣り仕掛けが絡まりやすい。そこで、釣り仕掛けが絡まないように海中に投入できるようにした、各種の釣り仕掛け投入装置がある。 【0003】 例えば、複数本の収納筒の開口を上にして並列に結束し、舷側の内側に、海側に前傾斜した状態で固定した釣り仕掛け投入装置が一般的に使用されている。この固定式の釣り仕掛け投入装置は、釣り仕掛けをひき上げる時に、擬餌針を収納筒の開口から収納筒内に順次落とし込んで収納し、投入時に幹糸の先端に取付けてある錘を海中に投げ込むと、錘に引かれて収納筒内の擬餌針が順次に引き出されて投入されるように構成されている。 【0004】 実開平6−23461号公報には、複数本の収納筒を並列に結束し、舷側の内側に起立状態に設置して、擬餌針を収納筒内に落とし込み、投入時に収納筒全体を舷側の上面にまで持ち上げ、ついで収納筒が前上がり傾斜となるように海側に傾けて、仕掛けを投入する装置が提案されている。 【特許文献】実開平6−23461号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上記した二つの従来の釣り仕掛け投入装置においては、収納筒内に擬餌針を挿入して落とし込むだけであるので、幹糸が風に吹かれて収納筒から引き出され擬餌針と絡まりやすいという問題がある。さらに従来の釣り仕掛け投入装置においては、収納筒内で擬餌針が幹糸を介して吊り下げられた状態で収納されるために、収納筒が長くなり装置全体が大きくなってしまう。また、これらの釣り仕掛け投入装置は舷側の船内側、即ち釣り人がいる側に設置されるので、釣り人が船内を移動する際の障害物となる。 【0006】 また、実開平6−23461号公報に記載されている仕掛け投入装置では、仕掛けを投入する際に、舷側の上面にまで持ち上げた収納筒を前上がり傾斜となるように海側に傾けるのであるが、波により船が傾いた場合に収納筒は前下がり傾斜になり、収納されている複数の擬餌針が一斉に放出され、釣り仕掛け全部が絡まり円滑な投入が出来なくなるという問題がある。 【0007】 本発明の目的は、装置を小型化し、舷側の内側ではなく舷側の上面に設置して、船内の人の移動の邪魔にならないようにすることの出来る釣り仕掛け投入装置を提供することにある。また本発明の別の目的は、装置を水平方向に回転させることで装置への仕掛けのセットが容易にできる釣り仕掛け投入装置を提供することにある。本発明のさらに別の目的は、擬餌針が収納筒内に確実に保持され幹糸と絡むことがない、釣り仕掛け投入装置を提供することである。本発明のさらなる目的は、釣り仕掛けを海面に向かって、順次円滑に投入出来る、釣り仕掛け投入装置を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の第一の態様によれば、収納筒受台の上面に並列に立設された、擬餌針を収納保持する複数の収納筒、該収納筒受台の前面に装着された挟持具、及び該収納筒受台の底面に設けられ、回転軸及び位置決め用軸が上下方向に該収納筒受台の長さ方向と平行に固定されている支柱とからなる仕掛け保持部材と、台板、該台板の上面に立設された一対の軸受板、該軸受板の側面に設けられた、該回転軸を支承する縦長の回転軸穴、該回転軸穴の下方の軸受板に設けられた、該回転軸穴を中心として円弧状に形成された、位置決め用軸を案内するための溝であって、該溝の略中央部には縦方向に切り欠き溝が形成されている案内溝からなる支持部材と、該支持部材を搭載する基板とからなり、該支持部材と該基板とは、該基板上で該支持部材を該仕掛け保持部材と共に水平方向に回転することのできる回転手段で繋結されていることを特徴とする可倒式釣り仕掛け投入装置が提供される。 【0009】 本発明の第二の態様によれば、該回転手段が、該台板及び該基板に設けられた水平回転軸用穴を貫通するボルト及びナットで構成されることを特徴とする可倒式釣り仕掛け投入装置が提供される。 【発明の効果】 【0010】 本発明の釣り仕掛け投入装置では、回転軸及び位置決め用軸によって釣り仕掛け保持部材を簡単な操作で、舷側の内側、外側に倒すことができると共に、水平回転軸によって水平方向に回転することができる。釣り仕掛け保持部材を内側に倒すと収納筒の開口が船内側に向き擬餌針の挿入が容易であり、かつ、幹糸が挟持具で確実に挟持される。また、保持部材を海側に倒し、収納筒の開口を海面に向けて、錘を海中に投入すると、錘に引かれて幹糸が挟持具から外れ、同時に擬餌針が収納筒の開口から放出され、釣り仕掛けが順次投入される。また、水平方向に回転させることが出来るので、装置の設置が釣り座の右側、左側と自在である。また、漁場への移動時のように釣り仕掛け投入装置を使用しないときは、釣り仕掛け投入装置をほぼ垂直方向に固定することができるので、船内での釣り人の移動が容易になると共に、船の航行の障害となることがない。 【0011】 本発明の釣り仕掛け投入装置では、上記したように幹糸が釣り仕掛け糸の挟持具で確実に挟持されるので、仕掛けが付けられた幹糸全体を収納筒に収納する必要がなく、このために収納筒を短くすることができ、装置全体を小型にすることができる。その結果、本発明の釣り仕掛け投入装置を舷側の上面に設置することが可能になる。さらに、本発明の釣り仕掛け投入装置においては、支持部材が仕掛け保持部材と共に基板上で水平方向に回転するので、仕掛け保持部材を釣り人が所望する位置にすることができ、例えば釣り針等の交換を容易に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて、イカ釣り仕掛けを例にとって説明する。 【0013】 図1〜図5に示すように、保持部材1は、収納筒2、収納筒受台3、収納筒緊結板25、幹糸の挟持具4及び支柱10によって形成されている。イカ角を収納するための収納筒2は、通常は直方体形状である収納筒受台3の上面に複数個、例えば7〜9個が並列に立設される。本発明の釣り仕掛け投入装置においては、仕掛けが収納筒2の長さ及び内径は収納すべき仕掛けに応じて当業者が適宜に決めることができる。 【0014】 幹糸の挟持具4は、収納筒受台3の前面に立設された、一対のスプリング受板6の間に配置される密に巻かれたコイルスプリング7、コイルスプリング7の両端に固定されたナット8、スプリング受板6のボルト貫通穴を介してナット8と嵌合するボルト9から構成される。ボルト9を回転させることによって、ナット8が左右に移動し、コイルスプリング7のピッチが変化し、結果として、コイルスプリング7が幹糸21を挟持する力が調整される。なお、コイルスプリング7の両端を直接スプリング受板6に固定することもできる。 【0015】 収納筒受台3の底面には、回転軸11及び位置決め用軸12が固定された支柱10が、収納筒受台3の長さ方向と平行に設けられている。回転軸11は後述する回転軸穴15に支承され、これにより仕掛け投入装置1を前後、即ち船側及び海側に倒すことが可能になる。また、位置決め用軸12は回転軸11の下方に設けられ、同じく後述する案内溝16に摺動自在に嵌合されて、仕掛け投入装置の前後への傾斜を規制する。 【0016】 支持部材13は、一般に板状の直方体である台板18、その上面に立設された一対の軸受板14から構成されている。軸受板14には、仕掛け保持部材1の回転軸7を支承する、縦長の回転軸穴15が設けられている。また、軸受板14には、回転軸穴15の下方に、回転軸穴15を中心とする円弧の形状に形成された位置決め用軸12の案内溝16が設けられている。さらに、案内溝16のほぼ中央部には縦方向に切り欠き溝17が設けられている。 【0017】 仕掛け保持部材1の前後への傾斜は、位置決め用軸12が案内溝16の両端に到達した時点で終了する。従って、仕掛け保持部材1の前後への傾斜角度は、案内溝16の形状を変えることによって調節することができる。仕掛け保持部材1の船側への傾斜角度及び海側への傾斜角度は、それぞれ、30〜60度及び80〜120度であることが好ましい。また、図5に示すように、仕掛け保持部材1は、位置決め用軸12が切り欠き溝17内に嵌り込むことによって、ほぼ垂直方向に固定される。 【0018】 本発明の回転手段として図8〜図10に示す機構を採用することができる。 回転軸は、ボルト26、スプリング29、ワッシャー27及びナット28で構成されている。基板19の回転軸穴31の下部は上部よりも径が大きくされている。回転軸穴31にはその上方からボルト26が差し込まれ、スプリング29に挿入され、ワッシャー27を介してナット28で締め付けられている。スプリング29の上端は、基板19の回転軸穴31下部の大径部の上面に押し付けらた状態になっている。台板18の水平方向への回転を円滑にする為に基板19の上表面33に複数個の硬球30をその上部が突出するように埋め込まれている。台板18と基板19とは、スプリング29を介してボルト26及びナット28で台板18が上方向に移動可能に繋がれている。従って、基板19に埋め込まれた硬球30によってスプリングが圧縮されて、台板18が基板19から引き離されて水平方向に回転可能となる。 【0019】 台板18を所望位置にまで回転させ、その位置で保持させる機構を設けることもできる。例えば、図11、図12で示するように、基板19の上面33に回転軸用穴31を中心とする円軌道上に形成された窪みに位置決め用球30を埋め込み、台板18の下面34には、上記の円軌道と同一の円軌道上に複数個の鍋底状の位置決め用穴32を設けられている。基板上面の位置決め用球30、と台板下面の位置決め用穴32が合致するとスプリング29の張力で嵌合されて、台板18を所望の回転位置に保持することができる。 【0020】 本発明の仕掛け投入装置1を、舷側の上面に取り付ける手段については特別の制限はなく、図1に示すように、基板19を竿掛け24のバイスで挟着して固定することができる。 【0021】 本発明の釣り仕掛け投入装置の使用例を図6及び図7によって説明する。 図6はイカ角22を引き上げて収納筒2に収納する状態を示している。ほぼ垂直状態の仕掛け保持部材1を持ち上げて船側に傾けて倒すと、位置決め用軸12が案内溝16の一方の端部まで摺動し、その位置で固定される。この状態で船内側に傾けた収納筒2の開口からイカ角22を挿入すると、幹糸21先端に付けられている錘23によって張力がかけられた幹糸21が挟持具4のコイルスプリング7内に嵌り込んで挟持される。収納筒2にイカ角22を順次に挿入するだけで釣り仕掛けの収納ができると同時に投入の準備も完了する。幹糸は収納筒2の開口と挟持具4の間で緊張状態に保持されているので収納筒2の開口から垂れ下がることがない。 【0022】 図7はイカ角32を海中に投入する状態を示している。船側に傾斜した状態の仕掛け保持部材1を持ち上げて海側に傾けて倒すと、位置決め用軸12が案内溝16の反対側の端部まで摺動し、その位置で固定される。この状態で錘23を海中に投入すると、挟持具4によって挟持されていた幹糸21が挟持具4から放たれると共に、イカ角22が収納筒2の開口から順次放出されて、すべての釣り仕掛けが円滑に海中に投入される。 【0023】 イカ角がハリスから外れた場合には、既に説明した要領で台板18を所望の角度にまで回転させて、幹糸の挟持具4の側を釣り人の方向に向けることにより、イカ角の交換を容易かつ円滑に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明の可倒式釣り仕掛け投入装置の斜視図 【図2】同上正面図 【図3】同上側面図 【図4】挟持具の詳細図 【図5】保持部材の支柱と支持部材との関係を示す図 【図6】本発明の可倒式釣り仕掛け投入装置の使用状態を示す斜視図 【図7】本発明の可倒式釣り仕掛け投入装置の別の使用状態を示す斜視図 【図8】支持部材と基板との関係を示す図 【図9】水平回転部の詳細図 【図10】基板上面図 【図11】台板下面図 【符号の説明】 【0025】 1 保持部材 2 収納筒 3 収納筒受台 4 挟持具 5 挟持力調整具 6 スプリング受板 7 コイルスプリング 8 ナット 9 ボルト 10 支柱 11 回転軸 12 位置決め用軸 13 支持部材 14 軸受板 15 回転軸穴 16 案内溝 17 切欠き溝 18 台板 19 基板 20 水平回転部 21 幹糸 22 イカ角 23 錘 25 収納筒緊結板 26 水平回転軸ボルト 27 ワッシャー 28 ナット 29 スプリング 30 位置決め用球 30 硬球 31 水平回転軸穴 32 位置決め用穴 33 基板上面図 34 台板下面図 35 舷側上取付け用板
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| 【出願人】 |
【識別番号】505105936 【氏名又は名称】澤田 三郎
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| 【出願日】 |
平成17年8月17日(2005.8.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−49976(P2007−49976A) |
| 【公開日】 |
平成19年3月1日(2007.3.1) |
| 【出願番号】 |
特願2005−265982(P2005−265982) |
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