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【発明の名称】 ペット用サークル
【発明者】 【氏名】名田 昌弘

【氏名】喜多 俊彦

【要約】 【課題】フレームの上面が平滑で、安全で外観の優れたペット用サークルを提供する。

【解決手段】上フレーム3と下フレーム4と、これら上フレーム3と下フレーム4との間に取り付けられる網状体5とからなる複数のパネル2と、隣り合うパネル2を固定する固定部材6を備え、網状体5は、上フレーム3の上面から露出しないように上フレーム3の内側で固定されるとともに下フレーム4に固定され、かつ、隣り合うパネル2の上フレーム3の連結部31同士、及び下フレーム4の連結部41同士をそれぞれ連結した状態で、上フレーム3の上面から露出しないように上フレーム3の内側で固定部材6により隣り合うパネル2が固定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネルで囲まれた内部にペットを収容するペット用サークルであって、
複数のパネルと、隣り合うパネルを固定する固定部材を備え、
前記各パネルは、上フレームと下フレームと、これら上フレームと下フレームとの間に取り付けられる網状体とからなり、
前記上フレームは、上フレーム本体と、この上フレーム本体の両端に設けられ隣り合うパネルの上フレームを互いに連結する連結部とから構成され、
前記下フレームは、下フレーム本体と、この下フレーム本体の両端に設けられ隣り合うパネルの下フレームを互いに連結する連結部とから構成され、
前記網状体は、網状体本体と、この網状体本体の上下の端縁から上下方向に突き出る上下の突出部とから構成され、
前記突出部のうち、上側の突出部は、上フレーム内に嵌め込まれて上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されるとともに、下側の突出部は、下フレームに固定され、
前記固定部材は、隣り合うパネルの上フレームの連結部同士、及び下フレームの連結部同士をそれぞれ連結した状態で、上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されていることを特徴とするペット用サークル。
【請求項2】
前記上フレームには、網状体の上側の突出部に対応する上嵌入部が内側に設けられるとともに、下フレームには、網状体の下側の突出部に対応する下嵌入部が設けられ、
前記上側の突出部は、上嵌入部に嵌め込まれて上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されるとともに、下側の突出部は、下嵌入部に嵌め込まれて固定され、
前記固定部材は、一端に螺子溝が形成され他端にキャップが取り付けられた棒状体からなり、
上フレームの連結部の内側に固定部材の螺子溝に螺合する螺子溝が形成されるとともに、下フレームの連結部に固定部材を挿入する挿入孔が形成され、隣り合うパネルの上フレームの連結部同士、及び下フレームの連結部同士をそれぞれ連結した状態で、固定部材が下フレームの挿入孔から上方向に挿入され、上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されていることを特徴とする請求項1記載のペット用サークル。
【請求項3】
前記パネルは、木製の上フレーム及び下フレームと、金属製の網状体とから構成され、固定部材は金属で構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のペット用サークル。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に犬や猫などのペットを入れるペット用サークルに関する。
【背景技術】
【0002】
ペット用サークルは、複数のパネルを環状に繋ぎ、これらのパネルで囲まれた内部にペットを収容するものであって、各パネルは、上フレームと下フレームと、これら上フレームと下フレームとの間に取り付けられる網状体とから構成されているものが一般的である。
【0003】
このようなペット用サークルにおいて、網状体の縦棒群のうちに、少なくとも1本の引張り棒を備え、この引張り棒に対応する貫通孔を上下のフレームにそれぞれ形成して、この貫通孔に挿入した引張棒を嵌合ピンで係止することにより網状体を上下のフレームに取り付ける網状体支持構造を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この支持構造を有するペット用サークルでは、隣り合うフレームは、上フレームの一端と下フレームの一端との間に配される襠付支柱により連結されている。
【特許文献1】特開2001−245545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に記載された支持構造を有するペット用サークルでは、網状体を取り付けるための嵌合ピン、及び隣り合うフレーム同士を連結する襠付支柱を取り付けるためのピンは、上フレームの上面から突出するように構成されている。
【0006】
このため、人間やペットがこの突出したピンに引っ掛って怪我をするおそれがあり、また、見映えも良くないといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み創案されたもので、フレームの上面が平滑に形成され、安全で外観の優れたペット用サークルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明に係るペット用サークルは、複数のパネルで囲まれた内部にペットを収容するペット用サークルであって、複数のパネルと、隣り合うパネルを固定する固定部材を備え、前記各パネルは、上フレームと下フレームと、これら上フレームと下フレームとの間に取り付けられる網状体とからなり、前記上フレームは、上フレーム本体と、この上フレーム本体の両端に設けられ隣り合うパネルの上フレームを互いに連結する連結部とから構成され、前記下フレームは、下フレーム本体と、この下フレーム本体の両端に設けられ隣り合うパネルの下フレームを互いに連結する連結部とから構成され、前記網状体は、網状体本体と、この網状体本体の上下の端縁から上下方向に突き出る上下の突出部とから構成され、前記突出部のうち、上側の突出部は、上フレーム内に嵌め込まれて上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されるとともに、下側の突出部は、下フレームに固定され、前記固定部材は、隣り合うパネルの上フレームの連結部同士、及び下フレームの連結部同士をそれぞれ連結した状態で、上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、網状体が上フレームの上面から露出することがなく取り付けられ、かつ、隣り合うパネルが上フレームの上面から露出することがなく連結、及び固定されているので、上フレームの上面は平滑に形成されている。したがって、人間やペットがペット用サークルに引っ掛ることが防止され、安全で、外観も優れている。
【0010】
本発明は、上記構成のペット用サークルにおいて、前記上フレームには、網状体の上側の突出部に対応する上嵌入部が内側に設けられるとともに、下フレームには、網状体の下側の突出部に対応する下嵌入部が設けられ、前記上側の突出部は、上嵌入部に嵌め込まれて上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されるとともに、下側の突出部は、下嵌入部に嵌め込まれて固定され、前記固定部材は、一端に螺子溝が形成され他端にキャップが取り付けられた棒状体からなり、上フレームの連結部の内側に固定部材の螺子溝に螺合する螺子溝が形成されるとともに、下フレームの連結部に固定部材を挿入する挿入孔が形成され、隣り合うパネルの上フレームの連結部同士、及び下フレームの連結部同士をそれぞれ連結した状態で、固定部材が下フレームの挿入孔から上方向に挿入され、上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されていることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、網状体の上側の突出部が、上嵌入部に嵌め込まれて上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されているので、上フレームの上面から突出部が露出することがない。
【0012】
また、固定部材が下フレームの挿入孔から挿入され、上フレームの上面から露出しないように上フレームの内側で固定されているので、上フレームの上面から固定部材が露出することがない。
【0013】
したがって、上フレームは平滑に形成されるので、人間やペットがペット用サークルに引っ掛ることが防止され、安全で、外観も優れている。
【0014】
本発明は、上記構成のペット用サークルにおいて、前記パネルは、木製の上フレーム及び下フレームと、金属製の網状体とから構成され、固定部材は金属で構成されていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、上フレーム及び下フレームが木製であるから、室内のインテリアに調和し、外観に優れたものとなる。また、網状体及び固定部材が金属製であるから、丈夫で安全性が高い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、フレームの上面が平滑に形成され、安全で外観の優れたペット用サークルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
【0018】
図1には、本実施形態のペット用サークル1の全体が示されている。
【0019】
このペット用サークル1は、正面・背面・左右の側面の4枚のパネル2(2a,2b,2c,2d)で囲まれた内部にペットを収容するものであって、各パネル2(2a,2b,2c,2d)と、隣り合うパネル2同士を固定する固定棒(固定部材)6とを備えている。
【0020】
各パネル2a,2b,2c,2dは、木製の上フレーム3と下フレーム4と、これら上フレーム3と下フレーム4との間に取り付けられる金属製の網状体5とから構成されている。
【0021】
正面のパネル2aには、ペットの出入り口となる扉Aが開閉自在に取り付けられており、この扉Aを閉めた状態で保持するロック部材Bが備えられている。
【0022】
上フレーム3は、上フレーム本体30と、この上フレーム本体30の両端に設けられ隣り合うパネル2の上フレーム3を互いに連結する連結部31とから構成され、下フレーム4は、下フレーム本体40と、この下フレーム本体40の両端に設けられ隣り合うパネル2の下フレームを互いに連結する連結部41とから構成されている。
【0023】
上フレーム本体30、及び下フレーム本体40は、断面が長方形状で角部が面取りされた角材からなっている。
【0024】
上フレーム本体30には、後述する網状体5の上側の突出部55に対応する上嵌入部3aが内側に設けられるとともに、下フレーム本体40には、網状体5の下側の突出部56に対応する下嵌入部4aが設けられている(図3、図4参照)。
【0025】
上フレーム3の連結部31のうち、隣り合うパネル2において対応する一方の連結部31は、上フレーム本体30の上半部に連続する上半部連結部31aで構成され、他方の連結部31は、上フレーム本体30の下半部に連続する下半部連結部31bで構成されており、互いに組み合わされて上フレーム本体30と面一になるように図られている。
【0026】
同様に、下フレーム4の連結部41のうち、隣り合うパネル2において対応する一方の連結部41は、下フレーム本体40の上半部に連続する上半部連結部41aで構成され、他方の連結部41は、上フレーム本体40の下半部に連続する下半部連結部41bで構成されており、互いに組み合わされて下フレーム本体40と面一になるように図られている。
【0027】
上フレーム3の上半部連結部31a内には、後述する固定棒6の螺子溝61と螺合する螺子溝が形成された固定棒係合部材7aが嵌め込まれている。この固定棒係合部材7aは、上半部連結部31aを貫通しないようになされている。
【0028】
また、上フレーム3の下半部連結部31bには、挿入孔3xが形成されており、固定棒6を挿入することができるようになされている(図4参照)。
【0029】
下フレーム4の上半部連結部41a及び下半部連結部41bには、これらの連結部41a,41bを互いに組み合わせた状態で貫通する挿入孔4xが形成されており、固定棒6を挿入することができるようになされている(図2、図3参照)。
【0030】
固定棒6は、パネル2の上下方向の長さよりも若干短い金属製の杆体であって、一端に螺子溝61が形成されるとともに、他端にキャップ62が取り付けられたものである。このキャップ62は、下フレーム4の挿入孔4xの径よりも大径のフランジ部62aを有しており、下フレーム4の下端面で固定棒6が係止するように図られている(図3、図4参照)。
【0031】
このように、隣り合うパネル2の上フレーム3と下フレーム4とが固定棒6を介して連結されているので、隣り合うパネル2の網状体5の隙間に固定棒6が配置される。したがって、ペット用サークル1を組み立てた状態で、図1に示すように、上フレーム3と下フレーム4の間に適当な間隔で縦棒が設けられ、外観上優れたものとなるとともに、ペットを収容する機能面でも優れたものとなる。
【0032】
網状体5は、網状体本体50と、この網状体本体50の上下の端縁から上下方向に突き出る上下の突出部55,56とから構成されている。
【0033】
網状体本体50は、外枠51内に複数本の縦棒52と2本の横棒53とを所定の間隔をあけて組み合わせたものである。
【0034】
なお、縦棒52と横53の間隔や本数は上記したものに限定されるものではなく、適宜設定可能である。
【0035】
網状体本体50の左右の端部近傍には、網状体本体50の縦棒52よりも長い突出棒54が上下方向に取り付けられており、網状体5の上下の端縁から上下方向に突き出る上下の突出部55,56がそれぞれ形成されるように構成されている。
【0036】
また、突出部55,56の両先端には螺子溝が形成され、上側の突出部55は、網状体本体50の同一平面内において外側に直角に屈曲され、下側の突出部56は、直線状とされている。
【0037】
一方、上フレーム3の上半部連結部31aの下側の上フレーム本体30端縁31c、及び下半部連結部31bの上側の上フレーム本体30端縁31dには、上側の突出部55の先端の螺子溝に螺合する螺子溝を有する係合部材7bを挿入する上挿入孔3yが、上嵌入部3aと通じるように左右方向に形成されている(図3、図4参照)。
【0038】
下フレーム本体40の下端部には、下嵌入部4aに嵌め込まれた下側の突出部56の先端の螺子溝に螺合する螺子溝を有する係合部材7cを挿入する下挿入孔(図示省略)が下嵌入部4aと通じるように上下方向に形成されている。
【0039】
なお、網状体本体50の縦棒52よりも長い補強棒57を網状体本体50の上下方向の適当な位置に取り付けてもよい。この場合、上フレーム本体30及び下フレーム本体40に対応する孔を設けて突出棒57を嵌め込むことにより、網状体5の取り付けを補強することができる。また、この補強棒57は1本に限定されるものではなく、網状体5の大きさに合わせて適宜設定可能である。
【0040】
次に、上記構成のペット用サークル1を組み立てる手順について説明する。
【0041】
まず、網状体5の上下の突出部55,56を上フレーム3と下フレーム4の上嵌入部3a、下嵌入部4aにそれぞれ嵌め込む。
【0042】
上フレーム3においては、上挿入孔3yから係合部材7bを挿入して、上側の突出部55先端の螺子溝に螺合して固定する。
【0043】
また、下フレーム4においては、下挿入孔から係合部材7cを挿入して、下側の突出部56先端の螺子溝に螺合して固定する。
【0044】
この作業を正面、背面、左右の側面の4枚のパネル2a,2b,2c,2dに対応する網状体5a,5b,5c,5dに対して行い、各パネル2a,2b,2c,2dを組み立てる。
【0045】
次いで、4枚のパネル2a,2b,2c,2dの隣り合う上フレーム3の上半部連結部31aと下半部連結31b、及び下フレーム4の上半部連結部41aと下半部連結41bをそれぞれ組み合わせる。
【0046】
そして、固定棒6を下フレーム4の挿入孔4xから上方向に挿入して、上フレーム3の上半部連結部31aに嵌め込まれた係合部材7aの螺子溝と螺合して固定する。
【0047】
以上の作業を4枚のパネル2a,2b,2c,2dについてすべて行うことにより、ペット用サークル1の組立てが完了する。
【0048】
なお、上記4枚のパネル2a,2b,2c,2dで囲まれた内部に対応するトレーを用意して、設置してもよい。この場合、室内の床の汚れを気にする必要がなくなる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、安全で外観の優れたペット用サークルに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係るペット用サークルの全体を示す斜視図である。
【図2】図1のペット用サークルのパネルを分解して示す斜視図である。
【図3】図2のパネルの取り付けを示す斜視図である。
【図4】図2のパネルの連結を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 ペット用サークル
2 パネル
3 上フレーム
30 上フレーム本体
31 上側の連結部
4 下フレーム
40 下フレーム本体
41 下側の連結部
5 網状体
50 網状体本体
55,56 突出部
6 固定棒(固定部材)
【出願人】 【識別番号】591009255
【氏名又は名称】株式会社ヤマヒサ
【出願日】 平成17年8月5日(2005.8.5)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗


【公開番号】 特開2007−43905(P2007−43905A)
【公開日】 平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願番号】 特願2005−228522(P2005−228522)