| 【発明の名称】 |
抗酸化成分の高いニンジン |
| 【発明者】 |
【氏名】岸田 英三
【氏名】六角 啓一
【氏名】坂巻 有一
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| 【要約】 |
【課題】抗酸化成分を多く含み、しかも収穫、洗浄、出荷、流通のあらゆる場面で取扱い易い形状の為、機械加工適性が高く、非常に産業上利用しやすいニンジンを提供する。
【解決手段】ニンジンを、収穫期における有効根長が10cm以上であり、かつ有効根長/最大根径の比が5.0以下であり、根茎中の抗酸化成分として、少なくとも下記A)〜C)のいずれかの条件を満たしているものとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収穫期における有効根長が10cm以上であり、かつ有効根長/最大根径の比が5.0以下であり、根茎中の抗酸化成分として、少なくとも下記A)〜C)のいずれかの条件を満たしていることを特徴とするニンジン。 A)収穫物の根茎中に含まれるリコピン含量が5mg以上/生体重100g B)収穫物の根茎中に含まれる総カロテン含量が20mg以上/生体重100g C)収穫物の根茎中に含まれるポリフェノール含量が150mg以上/生体重100gで、かつ総カロテン含量が13mg以上/生体重100g 【請求項2】 前記C)の条件を満たし、かつ糖度が10.0%以上である請求項1のニンジン。 【請求項3】 根茎中の抗酸化成分として、収穫物の根茎中に含まれるリコピンと総カロテンの総含有量が13mg以上/生体重100gである請求項1のニンジン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、健康な生活の向上に寄与する野菜作物、特にニンジン(Daucus carota L.)に関するものである。 【背景技術】 【0002】 野菜は人体の栄養成分として食物繊維、脂質、タンパク質、炭水化物、ビタミンCなどのビタミン類、ミネラル、カルシウム、カリウムなどの無機塩類等が多く含まれる食品である。近年、高齢化社会の到来、医療費の増加にかんがみて生活習慣病の予防を食品に求めようとする研究開発、施策が国内、海外でも積極的に進められており、その一端として野菜の消費の拡大や野菜加工食品、野菜入り補助食品などを求める消費者の要望が強くなってきている。 【0003】 一方、人間にとって酸素は生命維持をしていく上で欠くことのできない大切なものであるが、体内に取り込まれた酸素のうち、1〜3%くらいが「酸化力が強い酸素」、つまり活性酸素になることが報告されている。このような活性酸素の持つ酸化力は体内に侵入した様々な細菌やウイルスといった病原菌の増殖を防ぐためにも利用されており、適度の「活性酸素」は私たちの身を守るものであるが、過剰な「活性酸素」はタンパク変性、脂質過酸化、核酸分解、酵素失活を引き起こし、細胞にダメージを与えることによって、数々の病気を引き起こすとされており、生活習慣によって過剰に生じた活性酸素が、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に深く関わっていることが明らかになってきている。活性酸素の関与する変性・病気には、老化・動脈硬化・皮膚の変性・アルツハイマー型痴呆など脳神経、糖尿病性網膜症などの眼疾患、気管支喘息などの呼吸器、心筋梗塞、高血圧などの循環器、胃潰瘍、虚血性大腸炎などの消化器、腎不全などの腎臓、糖尿病、アレルギー、リュウマチ性疾患、がんなどがある。過剰な活性酸素を発生させる要因としては、喫煙、日常生活でのストレス、食品添加物、不規則な生活、飲酒、農薬などの化学物質、太陽からの紫外線、激しい運動が上げられる。 【0004】 「抗酸化成分」は、上述したような過剰に生成された「活性酸素」を消去・除去する成分であり、これらを摂取することは生活習慣病予防の点からも非常に有効かつ重要で、抗酸化成分を食品から摂取することは日常生活で発生する酸素を消去する点からも好ましいと考えられる。一般的に抗酸化成分は植物に多く含まれており、特に我々が日常生活から摂取する野菜に豊富に含まれている。 【0005】 ニンジンは、総カロテン含量が野菜の中でも上位3番目で、8.2mg/生体重100gと非常に高く、カロテン、リコピン、ポリフェノールをはじめとする抗酸化成分を摂取するには非常に理想的な野菜であることから、それら成分含量を高めるための取組みはなされている。しかし、今のところ、所望とする成分の含量が高く、しかも現状の生産・流通・消費機構に沿った、現状において主流となっている機械収穫、機械加工などに適した短いシリンダー形状のニンジン野菜品種は、まだ育成されていない(資料:科学技術庁資源調査会編「四訂日本食品標準成分表」)(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3)。 【非特許文献1】長友昌広:サカタ交配 ベーターリッチ,蔬菜の新品種13,財団法人日本園芸生産研究所編,誠文 【非特許文献2】高木千明:みかど交配 カロチンキング,蔬菜の新品種14,財団法人日本園芸生産研究所編,誠文堂新光社,東京,139(2000)堂新光社 【非特許文献3】「B7262,Purple Carrot Inbred」Hort Science 32(1):146-147 1997 【0006】 現在、栽培ニンジン(Daucus carota L.)の大半を占める品種「向陽二号」(タキイ種苗株式会社)の根型は円筒状になっており、有効根長/最大根径の比は3.0前後であり、収穫、洗浄、出荷、流通のあらゆる場面でこの形状・規格に沿った機械、ダンボール等が整備されている。このようなニンジンの生産・流通の中で、抗酸化成分含量の向上を図っただけの品種は根形が大きく異なるものになり易く、野菜加工品、調理など利用する場面で従来の機械や調理適性において利用困難となることが予測され、生産者、流通・加工業者などに過剰な設備投資を強いることになる。また最近、市場性が高まっているニンジンジュースなどに利用する場合、根中の水分含量が従来品種と同程度のものが望ましい。 【0007】 また、現在一般的なオレンジ色のニンジン品種の根にはカロテンの総量が多く含まれ、金時ニンジンと呼ばれる赤色のニンジンの根にはリコピンが多く含まれていることが知られているが、カロテンとリコピンの両方の含有量が高い品種は知られていない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明は、機械加工適性に優れ、野菜加工品として安価で容易に大量処理できるニンジンで、抗酸化成分を多く含み、しかも収穫、洗浄、出荷、流通のあらゆる場面で取扱い易い形状のニンジンを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明者らは前述のような問題にかんがみて、既存の生産、流通・加工システムに容易に導入可能でかつ複数種の抗酸化成分の含有量が高い野菜品種を育成する方法を鋭意研究する中で、カロテン、リコピン、ポリフェノール含有量の何れかがが既存の品種に比べて極めて高いニンジン品種を育成する方法を見出し本発明にいたった。 【0010】 すなわち本発明は、現在青果物として流通しているニンジン品種とほぼ同じ栽培特性、根形であり、かつカロテン、リコピンおよびポリフェノールの含有量の何れかがが高いニンジン品種を提供するものである。 【0011】 本発明のニンジンは、収穫期における有効根長が10cm以上であり、かつ有効根長/最大根径の比が5.0以下(好ましくは4.0以下)であり、根茎中の抗酸化成分として、少なくとも下記A)〜C)のいずれかの条件を満たしていることを特徴とする。 A)収穫物の根茎中に含まれるリコピン含量が5mg以上/生体重100g。 B)収穫物の根茎中に含まれる総カロテン含量が20mg以上/生体重100g。 C)収穫物の根茎中に含まれるポリフェノール含量が150mg以上/生体重100gで、かつ総カロテン含量が13mg以上/生体重100g。 【0012】 本明細書中での生体重とは新鮮重(fresh weight)ともいい、乾燥していない生の重量を示すものである。野菜類は水分含有量が90%前後のものが主体であり、土壌の水分状態、収穫時期、収穫後の貯蔵状態などにより該水分含量が変化することは自明である。そのため本発明者らは分析対象の植物体サンプルを採取後、ただちに防湿性の袋に密封し、分析作業までの間、約5℃の冷蔵庫に貯蔵することで、植物体サンプルからの水分蒸発を防ぎ、野菜などの栄養分を分析する方法に準じ、常圧のもとで加熱する常圧加熱乾燥法(例.約70℃で24時間恒温乾燥)によって乾燥させ、水分含量を測定するとともに、乾燥物(乾物)について該機能性成分を分析し、水分含量値をもとに生体重当たりの機能性成分含量を算出した。また、最大根径とは収穫時の根の最大径をさし、根長とは直径5mm以上の部分の根部の長さをいう。なお、用いたサンプルは一般的に収穫後に調整された、市場流通時のニンジンの根である。 【0013】 また、収穫期とは、例えば冬播きの作型では11月〜翌年の2月に播種し、それから120〜130日後、春蒔きの作型では3〜5月に播種し、それから90〜100日後、夏播きの作型では6〜8月に播種し、それから100〜110日後にニンジンの根重が180〜220gになった時をさし、収穫物とはこのときに得られた市場流通可能なニンジンのことをさす。ただし、気象条件など栽培環境により収穫期が変動することは自明のことであり、この限りではない。 【0014】 本発明のニンジンは、根茎中の抗酸化成分として、収穫物の根茎中に含まれるリコピンと総カロテンの総含有量が13mg以上/生体重100gであるものが、特に好ましい。また、前記C)の条件を満たし、かつ糖度が10.0%以上であるものはジュース、サラダなどの生食にも適している。総カロテンとは、αカロテン量とβカロテン量との和を指す。 【0015】 本発明のニンジンの作成方法は、慣行のニンジンの育種に利用される方法が使用でき、それらには例えば除雄、自家不和合性、雄性不稔、細胞融合の利用などがあげられるが、これらの方法に限定されるものではない。また抗酸化成分に関与する遺伝子が劣性である場合には、本発明の植物と既存の交雑可能な植物、系統、品種間で戻し交雑などの方法をとることができる。 【0016】 本発明のニンジンの採種、増殖方法は、複数種の抗酸化成分含量が高いという本発明の効果を妨げない限り、特に限定されず、例えば2つ以上の親系統の組合せによるF1(雑種第一世代)採種、同系交配による採種、挿し木、組織培養などによる栄養繁殖などがあげられる。 【0017】 例えば、本発明のニンジンは、下記(1)〜(3)のような方法で採種される。 (1)収穫期における有効根長が10cm以上であり、かつ有効根長/最大根径の比が5.0以下であることによって機械加工適性に優れた根型を持つ系統X1と、リコピン含量、総カロテン含量及びポリフェノール含量の少なくとも一つの抗酸化成分に優れたニンジン系統Y1とを、交雑して得たF1世代の個体の集団交雑により得られたF2世代の個体を多数栽培し、まず、根部の断面色の調査によって複数個体を予備選抜する。各々の絞り込まれた選抜個体のカロテン含量、リコピン含量及びポリフェノール含量を分析・測定する。この根部の断面の色による予備選抜と抗酸化成分の含量の定量とを組み合わせることによって、下記A)〜C)のいずれかの条件を満たす株を比較的容易に選抜する。必要に応じてこのような選抜を何度も繰り返し、理想的な形質の系統に近づける。 A)収穫物の根茎中に含まれるリコピン含量が5mg以上/生体重100g B)収穫物の根茎中に含まれる総カロテン含量が20mg以上/生体重100g C)収穫物の根茎中に含まれるポリフェノール含量が150mg以上/生体重100gで、かつ総カロテン含量が13mg以上/生体重100g (2)リコピン含量、総カロテン含量及びポリフェノール含量の少なくとも一つの抗酸化成分に優れたニンジン系統Y2(上記Y1系統とは異なっていることが望ましい)と、収穫期における有効根長が10cm以上であり、かつ有効根長/最大根径の比が5.0以下であることによって機械加工適性に優れた根型を持つ系統X2(上記X1系統とは異なっていることが望ましい)とを交雑して得たF1世代の個体の集団交雑により得られたF2世代の個体を栽培し、根部の断面の色による予備選抜の後に、根部のカロテン含量、リコピン含量及びポリフェノール含量が、前記A)〜C)のいずれかの条件を満たす株を選抜する。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得る。必要に応じてこのような選抜を何度も繰り返し、理想的な形質の系統に近づける。 (3)上記(1)によって得た系統と上記(2)で得た系統を交雑し、その交雑後代F1系統を作出する。なお、抗酸化成分に富んだ品種の作出方法はこれに限定されるものではない。 【0018】 なお、本発明で使用できるニンジン系統、品種などの育成素材は、本発明の効果を妨げない限り限定されない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明の実施例を示すが、これによって本発明が限定されるものではない。 [実施例1] 赤ニンジン 高リコピン含有ニンジン品種 (1)リコピン含量が高いニンジン品種(品種名:本紅金時、タキイ種苗社製)からの選抜個体と加工適正に優れた短いシリンダー型の根型でカロテン蓄積型のニンジン品種(品種名:向陽二号、タキイ種苗社製)からの選抜個体とを交雑してF1世代の個体群を得た。この集団交雑により得られたF2世代の個体を、各100株栽培した。まず、この夫々の個体の根の断面色を調査することによって予備選抜を行った。この予備選抜した個体について根茎の一部を採取し、HPLC法によりカロテン、リコピン含量の分析・定量を行ったところ、予想外に、抗酸化成分の含量の高い個体の存在比率が非常に高まっていた。この分析値を用いて、本発明に相応しいカロテン、およびリコピンを含んだ個体を選抜した。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得た。必要に応じてこのような選抜を何度も繰り返し、理想的な形質の系統に近づけた。ほぼ形質が固定した段階で、その後代系統を用いて交雑することにより、F1交雑品種を作出した。 (2) リコピン含量が高い濃赤色のニンジン(品種名:本紅金時、タキイ種苗社製)からの選抜個体と加工適正に優れた短いシリンダー型の根型のニンジン(品種名: 黒田五寸、タキイ種苗社製)からの選抜個体とを交雑して得られたF1個体それぞれを自殖して得られたF2世代の個体を、各100株栽培し、夫々の個体の根の断面色による予備選抜を行った。この予備選抜した個体について根茎の一部を採取し、HPLC法によりカロテン、リコピン含量の分析・定量を行い、本発明に相応しいカロテン、およびリコピンを含んだ個体を選抜した。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得た。 (3)上記(1)によって得た系統と(2)で得た系統を交雑し、その交雑後代F1系統を作出した(TC−P47)。 (4)(3)で得たF1種子(TC−P47)と既存のニンジン品種(品種名:向陽二号−タキイ種苗社製−、本紅金時−タキイ種苗社製−)とを、同様の条件下で比較栽培試験した。 8月に、元肥として10a換算量で窒素20kg、リン酸18kg、カリウム20kg、および苦土石灰100kgを施した圃場に各種子を播種し、110日間栽培後に各区からほぼ同じ大きさのニンジンを収穫した。夫々の区から10株ずつの根長、根径を調査した。根茎についてはHPLC法で各成分を分析した。その調査結果及び分析結果を表1に示す。 【0020】 【表1】
【0021】 [実施例2] 高カロテン含有ニンジン品種 (1) 総カロテン含量が高い濃橙色のニンジン(品種名: インペレーター、タキイ種苗社製)からの選抜個体と加工適正に優れた短いシリンダー型の根型の向陽二号からの選抜個体とを交雑して得られたF1世代の集団交雑によって得られたF2世代の個体を、各100株栽培し、夫々の個体の根の断面色による予備選抜を行った。この予備選抜した個体について根茎の一部を採取し、HPLC法によりカロテン、リコピン含量の分析・定量を行い、本発明に相応しいカロテン、およびリコピンを含んだ個体を選抜した。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得た。 (2) 総カロテン含量が高い濃橙色のニンジン(品種名: インペレーター、タキイ種苗社製)からの選抜個体と加工適正に優れた短いシリンダー型の根型の黒田五寸からの選抜個体とを交雑して得られたF1個体それぞれを自殖して得られたF2世代の個体を、各100株栽培し、夫々の個体の根の断面色による予備選抜を行った。この予備選抜した個体について根茎の一部を採取し、HPLC法によりカロテン、リコピン含量の分析・定量を行い、本発明に相応しいカロテン、およびリコピンを含んだ個体を選抜した。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得た。 (3) 上記(1)によって得られた系統と(2)から得られた系統を交雑し、その交雑後代F1系統を作出した(TC−P5)。 (4)(3)で得たF1種子(TC−P5)と既存のニンジン品種(品種名:向陽二号−タキイ種苗社製−)とを、同様の条件下で比較栽培試験した。 8月に、元肥として10a換算量で窒素20kg、リン酸18kg、カリウム20kg、および苦土石灰100kgを施した圃場に各種子を播種し、110日間栽培後に各区からほぼ同じ大きさのニンジンを収穫した。夫々の区から10株ずつの根長、根径を調査した。根茎についてはHPLC法で各成分を分析した。その調査結果及び分析結果を表2に示す。 【0022】 【表2】
【0023】 [実施例3] ポリフェノール含有ニンジン品種 (1) ポリフェノール含量の高い濃橙色のニンジン(品種名不詳)からの選抜個体と加工適正に優れた短いシリンダー型の根型の向陽二号からの選抜個体とを交雑して得られたF1世代の集団交雑によって得られたF2世代の個体を、各100株栽培し、夫々の個体の根の断面色による予備選抜を行った。この予備選抜した個体について根茎の一部を採取し、HPLC法によりカロテン、リコピン含量の分析・定量を行い、本発明に相応しいカロテン、およびリコピンを含んだ個体を選抜した。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得た。 (2) ポリフェノール含量が高い濃橙色のニンジン(品種名不詳)からの選抜個体と黒田五寸からの選抜個体とを交雑して得られたF1世代の集団交雑によって得られたF2世代の個体を、各100株栽培し、夫々の個体の根の断面色による予備選抜を行った。この予備選抜した個体について根茎の一部を採取し、HPLC法によりカロテン、リコピン含量の分析・定量を行い、本発明に相応しいカロテン、およびリコピンを含んだ個体を選抜した。これらの選抜された個体を集団交雑させ、後代系統の種子を得た。 (3) 上記(1)によって得られた系統と(2)から得られた系統を交雑、F1を作出した(TC−P35)。 (4)(3)で得たF1種子(TC−P35)と既存のニンジン品種(品種名:向陽二号−タキイ種苗社製−)とを、同様の条件下で栽培した。 8月に、元肥として10a換算量で窒素20kg、リン酸18kg、カリウム20kg、および苦土石灰100kgを施した圃場に各種子を播種し、110日間栽培後に各区からほぼ同じ大きさのニンジンを収穫した。夫々の区から10株ずつの根長、根径を調査した。根茎についてはHPLC法で各成分を分析した。その調査結果及び分析結果を表3に示す。 【0024】 【表3】
【産業上の利用可能性】 【0025】 本発明のニンジンは、既存の生産、流通・加工システムに容易に導入可能な形状で、しかも、抗酸化成分(カロテン、リコピン、ポリフェノールなど)の含有量が、従来のニンジンに比して非常に高く、特に業務用の加工野菜の目的で健康食品として、市場及び家庭に広く受入れられる
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| 【出願人】 |
【識別番号】390028130 【氏名又は名称】タキイ種苗株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年7月5日(2005.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068032 【弁理士】 【氏名又は名称】武石 靖彦
【識別番号】100080333 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 紀子
【識別番号】100115222 【弁理士】 【氏名又は名称】徳岡 修二
【識別番号】100124796 【弁理士】 【氏名又は名称】重本 博充
【識別番号】100125586 【弁理士】 【氏名又は名称】大角 菜穂子
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| 【公開番号】 |
特開2007−14205(P2007−14205A) |
| 【公開日】 |
平成19年1月25日(2007.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願2005−195644(P2005−195644) |
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