| 【発明の名称】 |
育苗運搬冶具 |
| 【発明者】 |
【氏名】田 中 秀 奉
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| 【要約】 |
【課題】植栽を無土壌且つ無鉢の状態で梱包、運送可能とする育苗運搬治具の提供を課題とする。
【解決手段】該育苗運搬冶具100は、金属製丸棒の桟で12辺が構成されて、外面及び内部が空洞の略直方体の籠状の構造物であり、その下部横桟3aは、柱桟1底部から所定寸法上部に設け、対向する前後の下部横桟3aの間にはその中央を連結固定する中間補強桟4と、上面前後の上部横桟3bの間には、対向する前後を連結固定する2本の上面桟5と、左右の上部側面桟2bは、前記上部横桟3bの端部から上方左右に張り出すように突出して設けられた突出部1aの先端に架設固定して設け、さらに、左右の上部側面桟2bの中間には、下方の前記中間補強桟4に直交させて連結固定する2本の傾斜補強桟6とから構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下が水平面を有し、所定の高さを持つ直方体のパレットの上面に、所定間隔で一定深さを有する縦溝と、縦溝の両端を結ぶ横溝を形成し、横溝と同一深さで連通する水位調節装置収納部を横溝の中央に備えた植栽パレットと、該水位調節装置収納部に収納され水槽からの給水パイプに連結された水位調節装置と、該植栽パレットの上面の水平面に敷設され、前記縦溝位置では、溝の深さまで折曲げ挿入された吸水マットと、から構成される栽培装置を用い、前記吸水マット上に蒔種または植栽され吸水マット上に根を張らせて育成された植物を、吸水マット上で生育された状態で梱包して運搬させるための育苗運搬冶具であって、 該育苗運搬冶具は、前記植栽パレットの中央の縦溝の間隔と同じ幅の底辺と高さと、縦溝の長さに等しい奥行きを有する金属製丸棒またはパイプの桟で12辺が構成されて、外面及び内部が空洞の略直方体の籠状の構造物であり、 前後に立設された各2本の柱桟は、内側に傾けられて上部に接続された上部横桟で台形に形成され、 柱桟底部から所定寸法上部に設けた下部横桟と、対向する前後の下部横桟の間に下部横桟の中央を連結固定する中間補強桟と、 上面前後の上部横桟の間に、対向する前後を連結固定する2本の上面桟と、 上部横桟の端部から上方左右に張り出すように突出して設けられた突出部の先端に架設固定された上部側面桟を設け、 さらに、左右の上部側面桟の中間には、下方の前記中間補強桟に直交させて連結固定する2本の傾斜補強桟と、を設けて構成し、 育成された植物の運搬に際して、前記植栽パレットの上に載置されて植栽された吸水マットの中央2本の前記縦溝に、該冶具の下部側面桟を嵌めるように載置し、吸水マットの左右を縦溝に沿って持ち上げ、該冶具の上部側面桟で折り曲げ反転させ、上面桟に上下反転した吸水マット端部を畳みこみ、上下側面桟の内部空洞に吸水マット上で育成された植物の花茎、葉を収納することを特徴とする育苗運搬冶具。 【請求項2】 前記植栽パレットは、縦横が任意の同寸法で高さを有する直方体で、両側面から横寸法の1/8内側に横寸法の1/4の間隔でパレットの高さ寸法の略4/5の深さと深さ以下の幅を持つ縦溝を4本設け、4本の縦溝の両端近傍に縦溝と直交する縦溝と同じ深さと幅の横溝をそれぞれ設け、中央の2本の縦溝に挟まれた横溝の幅を拡張して水位調節装置収納部を設け、さらに、前後左右の側面に植栽パレット同士の連結突起を所定間隔で設けていることを特徴とする請求項1記載の育苗運搬冶具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、外構、屋上、屋根、壁面、ベランダ、バルコニー、室内などの緑化を行うための植栽を無土壌且つ無鉢の状態でレンタル可能にする育苗装置で栽培された植栽の運搬冶具に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、外構、屋上、屋根、壁面、ベランダ、バルコニー、室内に対して緑化による環境改善がなされていたが、潅水を含めて植栽の管理が難しい問題があった。また、季節毎の植え替えに労力と費用がかかる問題があった。 【0003】 また、室内の緑化については、鉢或いはプランターの培養土に植栽された観葉植物のレンタルが一般になされているが、貸出先の潅水管理は手間のかかる作業であった。 【0004】 さらに、季節に合わせて複数の花木を組合せるためには、大型のプランター或いは花壇を設ける必要があった。このため、管理手間のかからない植栽と、その運搬移植手段が望まれていた。 【0005】 特許文献1は、屋上庭園や花壇などの形成材として用いる見切り材と、その見切り材を組合せて形成した枠内に敷設する保水プレートを用いたシステム庭園の形成方法に関する発明である。また、特許文献2は、間欠潅水を自動的に行う潅水装置に関する発明である。 【0006】 【特許文献1】特開2004−24053号公報(第2、3頁、第1図) 【特許文献2】特開2002−345342号公報(第2、3頁、第1図、10図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、前述の問題点を解決するためになされたものであって、植栽を無土壌且つ無鉢の状態で梱包、運送可能とする育苗運搬治具の提供を課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記課題を解決するため、本発明の育苗運搬冶具は、上下が水平面を有し、所定の高さを持つ直方体のパレットの上面に、所定間隔で一定深さを有する縦溝と、縦溝の両端を結ぶ横溝を形成し、横溝と同一深さで連通する水位調節装置収納部を横溝の中央に備えた植栽パレットと、該水位調節装置収納部に収納され水槽からの給水パイプに連結された水位調節装置と、該植栽パレットの上面の水平面に敷設され、前記縦溝位置では、溝の深さまで折曲げ挿入された吸水マットと、から構成される栽培装置を用い、前記吸水マット上に蒔種または植栽され吸水マット上に根を張らせて育成された植物を、吸水マット上で生育された状態で梱包して運搬させるための育苗運搬冶具であって、 該育苗運搬冶具は、前記植栽パレットの中央の縦溝の間隔と同じ幅の底辺と高さと、縦溝の長さに等しい奥行きを有する金属製丸棒またはパイプの桟で12辺が構成されて、外面及び内部が空洞の略直方体の籠状の構造物であり、 前後に立設された各2本の柱桟は、内側に傾けられて上部に接続された上部横桟で台形に形成され、 柱桟底部から所定寸法上部に設けた下部横桟と、対向する前後の下部横桟の間に下部横桟の中央を連結固定する中間補強桟と、 上面前後の上部横桟の間に、対向する前後を連結固定する2本の上面桟と、 上部横桟の端部から上方左右に張り出すように突出して設けられた突出部の先端に架設固定された上部側面桟を設け、 さらに、左右の上部側面桟の中間には、下方の前記中間補強桟に直交させて連結固定する2本の傾斜補強桟と、を設けて構成し、 育成された植物の運搬に際して、前記植栽パレットの上に載置されて植栽された吸水マットの中央2本の前記縦溝に、該冶具の下部側面桟を嵌めるように載置し、吸水マットの左右を縦溝に沿って持ち上げ、該冶具の上部側面桟で折り曲げ反転させ、上面桟に上下反転した吸水マット端部を畳みこみ、上下側面桟の内部空洞に吸水マット上で育成された植物の花茎、葉を収納することを特徴とする。 【0009】 また、前記植栽パレットは、縦横が任意の同寸法で高さを有する直方体で、両側面から横寸法の1/8内側に横寸法の1/4の間隔でパレットの高さ寸法の略4/5の深さと深さ以下の幅を持つ縦溝を4本設け、4本の縦溝の両端近傍に縦溝と直交する縦溝と同じ深さと幅の横溝をそれぞれ設け、中央の2本の縦溝に挟まれた横溝の幅を拡張して水位調節装置収納部を設け、さらに、前後左右の側面に植栽パレット同士の連結突起を所定間隔で設けていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明の育苗運搬冶具によれば、水位調節装置収納部を備えた植栽パレットの上面の水平面に敷設された吸水マット上に蒔種または植栽され吸水マット上に根を張らせて育成された植物を株分け或いは移植することなく、育苗運搬冶具の外側に吸水マットを立体的に折り包み、育苗運搬冶具の内部空間に植物の茎、葉をそのまま起立させた状態で合成樹脂袋で密封梱包状態とすることができる。また、吸水マットに根を張った状態で梱包されているので、根が湿潤で、運送期間中の保水が維持される。 【0011】 この発明によれば種から育てた状態で運搬が可能となることから、単位面積あたりの種苗のコストを大幅に引き下げることができると共に、大面積の緑化においては、従来のポット苗の運搬、移植比較してコストを下げることができる。 【0012】 従来のような掘り起こしを要しないため、掘り取りができなかった若齢の幼苗や、成長期にある花、草苗、花木苗なども梱包運送することができる。また、従来のような鉢植え箱収納の運送は容積が大きくなる問題があったが、本発明によれば土を用いないため軽量で、天地が逆になっても問題がなく、少ない容積で、積重ねが可能であり、一般貨物としての混載が可能で、宅配便を用いて運送することができる。 【0013】 また、運搬先に、本発明の植栽パレットを備えさせておくことによれば、育苗運搬冶具から吸水マットを移載させるだけで移植などの手間をかけることがなく、その後の潅水管理の手間もかからなくすることができる。更に運搬治具は、繰返し利用が可能でコストがかからない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の育苗運搬冶具の一実施例を示す斜視図である。 【0015】 図1に示す育苗運搬冶具100は、略1メートル四方サイズの植栽パレット(図3参照)30上に載置されて植物を育成した吸水マット20(図2参照)上の植栽を梱包して運搬する冶具の実施例である。 【0016】 育苗運搬冶具100は、植栽パレット30の中央の縦溝の間隔と同じ幅の底辺と高さと、縦溝の長さに等しい奥行きを有する金属製丸棒の桟で12辺が構成されて、外面及び内部が空洞の略直方体の籠状の構造物である。 【0017】 前後に立設された各2本の柱桟1は、内側に傾けられて上部に接続された上部横桟3bで台形に形成され、下部横桟3aは、柱桟1底部から所定寸法上部に設け、対向する前後の下部横桟3aの間にはその中央を連結固定する中間補強桟4が設けられ、上面前後の上部横桟3bの間には、対向する前後を連結固定する2本の上面桟5が設けられている。 【0018】 左右の柱桟1の底部には前後の対向する柱桟1を連結する下部側面桟2aがそれぞれ架設されている。一方左右の柱桟1の上部に設けられた左右の上部側面桟2bは、上部横桟3bの端部から上方左右に張り出すように突出して設けられた突出部1aの先端に架設固定して設けられている。 【0019】 さらに、左右の上部側面桟2bの中間には、下方の前記中間補強桟4に直交させて連結固定する2本の傾斜補強桟6を設け上部側面桟2bの撓みを防止している。 【0020】 これらの各桟部材は、金属棒鋼で、それぞれの連結固定は溶接でなされているが、パイプを用いて折りたたみ自在にしてもよい。 【0021】 以上の構成により本発明の育苗運搬冶具100は、下部側面桟2aと上部側面桟2bで形成される4面の空隙と、内部空洞に吸水マット上に植栽された植物を収納する構造体とされている。 【0022】 図2は、本発明の育苗運搬冶具100を用いた植栽植物の梱包方法を説明する図で、(a)は育苗運搬冶具100のセット状態、(b)は吸水マットの折りたたみ状態、(c)は梱包された状態を示す図である。 【0023】 図2(a)のセット状態では、吸水マット20の植栽パレット30の縦溝31に折り曲げられて挿入されて区切られた植栽面20a、20b、20c、及び両端部の植栽面20d、20eのうち、中央の植栽面20aの上に、育苗運搬冶具100を載せる。 【0024】 このとき、吸水マット20上では、植栽面20a〜eに、蒔種または植栽された植物が一面に成長し、吸水マット20上にその根を張り巡らせている。梱包される時期としては、花茎または葉の高さが育苗運搬冶具100の高さの2/3以下であることが望ましい。 【0025】 図2(b)に示すように、育苗運搬冶具100の両側にある植栽面20b、20cを縦溝に沿って上方に持ち上げ、吸水マット20の溝折曲げ部21を前記上部側面桟2bに掛けて吸水マット20を反転させ裏返された両側の植栽面20d、20eを上面桟5に載せて育苗運搬冶具100の側面を巻くように畳み込む。 【0026】 図2(c)は、吸水マット20が育苗運搬冶具100に巻くように畳みこまれて梱包した状態を示している。吸水マット20上の植栽された植物は、育苗運搬冶具100の内部空間に収容される。すなわち、植栽面20aは上向き、植栽面20b、20cは横向き、植栽面20d、20eの植物は下向きの状態で収容されることとなる。 【0027】 この状態で、吸水マットからの水垂れ、吸水マットの乾燥を防止するためにナイロン袋に収容し、外周面をバンド25で縛り梱包する。 【0028】 なお、運送に当たっては、育苗運搬冶具100を4個積み重ねてバンド25で縛り、ナイロン袋に収容して1梱包とすることによれば、単位あたりの運賃を低減させることができる。 【0029】 図3は、本発明で用いる植栽パレットの実施例を示し、(a)は平面図、(b)は吸水マットを載せた状態の正面図、(c)は育苗運搬冶具を載せた状態の(a)のA−A断面図である。 【0030】 図に示す植栽パレット30の実施例は、縦横1メートルの寸法で5センチメートルの高さを有する合成樹脂で形成された直方体である。この縦横寸法は任意であるが、上部に載置して植栽される吸水マット20の運送時の梱包サイズから望ましい寸法である。 【0031】 植栽パレット30の上面30aには、両側面から横寸法の1/8(12.5cm)内側に横寸法の1/4(25cm)の間隔で略高さ寸法の4/5(4cm)の深さと深さ以下の幅(2.6cm)を持つ縦溝31を4本設ける。 【0032】 4本の縦溝31の両端近傍に縦溝31と直交する縦溝と同じ深さの横溝32をそれぞれ設け、中央の2本の縦溝31に挟まれた横溝32の幅を拡張した水位調節装置収納部33を設ける。 【0033】 水位調節装置収納部33に収容する水位調節装置(図示せず)は、本願発明者が先に出願した特許文献2に開示したものを用い、無動力で植物の吸水のサイクルにあわせて間歇的な給水を行うものである。 【0034】 給水された水は、水位調節装置収納部33から横溝32を通って縦溝31に流れ込み、水位調節装置により所定の深さまで給水され、植物の吸水により、所定の値まで消費された後、次の給水がなされる。次の給水までの間にこの発明の植栽パレット30の上に載置された給水マット20上の植栽された植物は湿潤な環境と、乾燥気味の環境の繰返しを受けることとなる。 【0035】 また、植栽パレット30には、複数の植栽パレット30を連結して並べる際に突合せ易くする、複数の連結突起35を設けている。連結突起35の並びは35aと35bで上下または左右を連結するように、互い違いとなる並びとする。 【0036】 図3(b)は、植栽パレット30の正面図に、載置された吸水マット20と、その上で生育された植栽50を示す。縦溝31の深さは4cmあるが、その端部は上面30aの表面から1cm程度低い壁で給水が漏れないように形成されている。 【0037】 図3(b)は、植栽パレット30の断面図に、載置された吸水マット30と、その上で生育された植栽50及び梱包のために中央部に載置された育苗運搬冶具100を示す。尚、この断面は図3(a)のA−A断面を示している。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の育苗運搬冶具100の斜視図である。 【図2】本発明の育苗運搬冶具100を用いた植栽植物の梱包方法を説明する図で、(a)は育苗運搬冶具100のセット状態、(b)は吸水マットの折りたたみ状態、(c)は梱包された状態を示す図である。 【図3】本発明で用いる植栽パレットを示し、(a)は平面図、(b)は吸水マットを載せた状態の正面図、(c)は育苗運搬冶具を載せた状態の(a)のA−A断面図である。 【符号の説明】 【0039】 1 柱桟 1a 突出部 2a 下部側面桟 2b 上部側面桟 3a 下部横桟 3b 上部横桟 4 中間補強桟 5 上面桟 6 傾斜補強桟 20 吸水マット 20a 植栽面(中央部) 20b、c 植栽面(両側部) 20d、e 植栽面(両端部) 21 溝折曲げ部 25 バンド 30 植栽パレット 30a 上面 30b 底面 31 縦溝 32 横溝 33 水位調節装置収納部 35 連結突起 35a 連結突起の並び 35b 連結突起の並び 50 植栽 100 育苗運搬治具
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| 【出願人】 |
【識別番号】500549261 【氏名又は名称】株式会社ガーデン二賀地
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| 【出願日】 |
平成18年5月26日(2006.5.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000051 【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2007−312706(P2007−312706A) |
| 【公開日】 |
平成19年12月6日(2007.12.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−146937(P2006−146937) |
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