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【発明の名称】 植物栽培ユニットおよび植物栽培方法
【発明者】 【氏名】岸野 直樹

【要約】 【課題】植物が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行える植物栽培ユニットを提供する。

【解決手段】紙製の栽培容器11と、小片に分解された紙片16が栽培容器11内に収容されることで、栽培容器11内に供給される水分を吸収して含有可能に形成される植物培養用の培養層12とを備える。培養層12は、この培養層12中に蒔かれた種子17から発芽して成長した植物13の培地として用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製の栽培容器と、
小片に分解された紙片が前記栽培容器内に収容されることで、当該栽培容器内に供給される水分を吸収して含有可能に形成される植物培養用の培養層と、
を備え、
前記培養層が、当該培養層中に蒔かれた種子から発芽して成長した植物の培地として用いられることを特徴とする植物栽培ユニット。
【請求項2】
前記紙片は使用済みの古紙から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培ユニット。
【請求項3】
前記紙片は紙がシュレッダーにて小片に分解されることで形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物栽培ユニット。
【請求項4】
前記植物は、愛玩用動物の食用として栽培されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の植物栽培ユニット。
【請求項5】
前記植物は、エン麦であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の植物栽培ユニット。
【請求項6】
前記栽培容器は、再生紙を用いて形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の植物栽培ユニット。
【請求項7】
前記培養層は、前記植物の育成中継続して当該植物の培地として用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の植物栽培ユニット。
【請求項8】
紙で栽培容器を形成する栽培容器形成工程と、
前記栽培容器内に小片に分解された紙片を収容させて植物培養用の培養層を形成する培養層形成工程と、
前記培養層内に植物の種子を蒔く種蒔き工程と、
前記栽培容器内に水分を供給して前記培養層内に当該水分を吸収させて含有させる給水工程と、
前記種子から植物が発芽して成長し、前記培養層が当該植物の培地として用いられる培養工程と、
を備えていることを特徴とする植物栽培方法。
【請求項9】
前記培養層形成工程において用いられる前記紙片は、紙がシュレッダーにて小片に分解されることで形成されていることを特徴とする請求項7に記載の植物栽培方法。
【請求項10】
前記植物は、エン麦であることを特徴とする請求項8に記載の植物栽培方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培容器内で草や花、野菜などの各種植物を栽培する植物栽培ユニットおよび植物栽培方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、栽培容器内で植物を栽培する植物栽培装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、プラスチック製の箱体として形成された栽培容器内に木材から生成した天然パルプを水によってゲル状にした植物栽培用培地を配置し、この培地の上にパンジーの種子を蒔くことによってパンジーの苗を栽培することが開示されている。そして、この植物栽培容器は、パンジーの苗の種蒔きからそのパンジーの苗の栽培が終了するまで用いられ、栽培が終了するとそのパンジーの苗は植え替えられることになる。また、栽培容器内に配置される培地は、パンジーの苗の種蒔きからそのパンジーの苗の栽培が終了して植え替えられるまでの間、例えば1週間、パンジーの苗が必要とする水分を含有し、かつ維持するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−350655号公報(第3−4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された植物栽培装置では、培養土を用いなくてよいものの、培地を形成するためには木材から生成した天然パルプを水によってゲル状にする必要があり、培地の形成に手間を要することになる。そして、培地は天然パルプから形成されているが、栽培容器がプラスチック製であるため、パンジーの苗の栽培終了後そのプラスチック製の栽培容器は、再利用されずに不要となる場合はダイオキシン等の発生が懸念されるため容易に焼却処分とすることができず、処理が困難になってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みることにより、栽培容器内で草や花、野菜などの各種植物を栽培する植物栽培ユニットおよび植物栽培方法に関し、植物が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行える植物栽培ユニットおよび植物栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0006】
本発明に係る植物栽培ユニットは、上記目的を達成するための以下のようないくつかの特徴を有している。そして、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る植物栽培ユニットにおける第1の特徴は、紙製の栽培容器と、小片に分解された紙片が前記栽培容器内に収容されることで、当該栽培容器内に供給される水分を吸収して含有可能に形成される植物培養用の培養層と、を備え、前記培養層が、当該培養層中に蒔かれた種子から発芽して成長した植物の培地として用いられることである。
【0008】
この構成によると、紙製の栽培容器内に小片に分解された紙片を収容して植物の培地となる培養層を形成することで、栽培容器内で草や花、野菜などの各種植物を栽培する植物栽培ユニットを簡易な構成で容易に形成することができる。そして、栽培容器は紙で構成されており培地も紙片で構成されているため、植物栽培ユニットが不要となったときには、栽培容器と培地とを分別する必要も無く、そのまま焼却処分に付することができる。すなわち、不要のときには、通常の可燃物ゴミ(燃えるゴミ)として処分することができ、処分が容易で環境性能に優れた(環境に優しい)植物栽培ユニットを得ることができる。
したがって、本発明によると、植物が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行うことができる。
また、培地が紙片で構成されているため、適度な保水性を確保できるだけでなく、良好な通気性も得ることができカビや雑菌の繁殖を抑制し易い。そして、栽培容器も紙製であるため、栽培容器が通気性を妨げてしまうことも抑制でき、カビ等の繁殖をさらに抑制し易い。
【0009】
本発明に係る植物栽培ユニットにおける第2の特徴は、前記紙片は使用済みの古紙から形成されていることである。
【0010】
この構成によると、使用済みの古紙を用いて培養層形成用の紙片を形成するため、使用済みの古紙を有効活用でき、省資源でより環境性能に優れた植物栽培ユニットを得ることができる。
【0011】
本発明に係る植物栽培ユニットにおける第3の特徴は、前記紙片は紙がシュレッダーにて小片に分解されることで形成されていることである。
【0012】
この構成によると、紙をシュレッダーにて小片に分解したもの、例えば、使用済みの紙や雑誌や新聞等の種々の紙をシュレッダーにて小片に分解したものを用いることで、培養層形成用の紙片を容易に得ることができる。そして、とくに使用済みの紙を用いる場合は、その使用済みの紙を有効活用して資源の有効利用を図ることができる。
【0013】
本発明に係る植物栽培ユニットにおける第4の特徴は、前記植物は、愛玩用動物の食用として栽培されることである。
【0014】
この構成によると、植物栽培ユニットにて愛玩用動物の食用の植物が栽培されるため、この植物が育成されている植物栽培ユニットを室内における愛玩用動物の行動範囲などに適宜配置しておくことで、いつでもその愛玩用動物がその植物を食べることができる。そして、この場合、愛玩用動物がその植物を食べる際に室内に配置されている植物栽培ユニットを転倒させてしまうことがあっても、培地が紙片で構成されているため、床面に土等が付着して汚れてしまうことがそもそも無く、清掃の手間をほとんど生じることなく衛生的な状態を保つことができる。
【0015】
本発明に係る植物栽培ユニットにおける第5の特徴は、前記植物は、エン麦であることである。
【0016】
この構成によると、猫や犬が好んで食べるエン麦を本発明の植物栽培ユニットにて栽培することができる。すなわち、本発明の構成によると、エン麦が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行うことができるエン麦栽培ユニットを得ることができる。
【0017】
本発明に係る植物栽培ユニットにおける第6の特徴は、前記栽培容器は、再生紙を用いて形成されていることである。
【0018】
この構成によると、栽培容器が再生紙を用いて形成されているため、古紙を再生して栽培容器として有効活用でき、省資源でより環境性能に優れた植物栽培ユニットを得ることができる。
【0019】
本発明に係る植物栽培ユニットにおける第7の特徴は、前記培養層は、前記植物の育成中継続して当該植物の培地として用いられることである。
【0020】
この構成によると、培養層が植物育成中継続してその植物の培地として用いられるため、成長した植物を植物栽培ユニットから他の栽培容器等へ移し替えるといった手間を要することなく継続して栽培することができる。
【0021】
本発明に係る植物栽培方法は、前述の目的を達成するための以下のようないくつかの特徴を有している。そして、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
【0022】
前述の目的を達成するための本発明に係る植物栽培方法における第1の特徴は、紙で栽培容器を形成する栽培容器形成工程と、前記栽培容器内に小片に分解された紙片を収容させて植物培養用の培養層を形成する培養層形成工程と、前記培養層内に植物の種子を蒔く種蒔き工程と、前記栽培容器内に水分を供給して前記培養層内に当該水分を吸収させて含有させる給水工程と、前記種子から植物が発芽して成長し、前記培養層が当該植物の培地として用いられる培養工程と、を備えていることである。
【0023】
この構成によると、紙製の栽培容器内に小片に分解された紙片を収容して植物の培地となる培養層を形成することで、栽培容器内で草や花、野菜などの各種植物を栽培する簡易な構成の手段を容易に形成することができる。そして、栽培容器は紙で構成されており培地も紙片で構成されているため、本発明の植物栽培方法が終了して栽培容器と培地とが不要となったときには、栽培容器と培地とを分別する必要も無く、そのまま焼却処分に付することができる。すなわち、不要のときには、通常の可燃物ゴミ(燃えるゴミ)として処分することができ、処分が容易で環境性能に優れた(環境に優しい)植物栽培手段を得ることができる。
したがって、本発明によると、植物が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行うことができる。
【0024】
本発明に係る植物栽培方法における第2の特徴は、前記培養層形成工程において用いられる前記紙片は、紙がシュレッダーにて小片に分解されることで形成されていることである。
【0025】
この構成によると、紙をシュレッダーにて小片に分解したもの、例えば、使用済みの紙や雑誌や新聞等の種々の紙をシュレッダーにて小片に分解したものを用いることで、培養層形成用の紙片を容易に得ることができる。そして、使用済みの紙等を用いる場合は、その使用済みの紙を有効活用して資源の有効利用を図ることができる。
【0026】
本発明に係る植物栽培方法における第3の特徴は、前記植物は、エン麦であることである。
【0027】
この構成によると、簡易な構成で形成された植物栽培手段にて、猫や犬が好んで食べるエン麦を容易に栽培することができる。すなわち、本発明の構成によると、エン麦が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行うことができるエン麦栽培手段を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施形態に係る植物栽培ユニットおよび植物栽培方法は、栽培容器内で草や花、野菜などの各種植物を栽培する場合に広く適用することができるものである。そして、本実施形態では愛玩用動物の食用のエン麦の栽培に用いる場合を例にとって説明するが、その用途に限らず、より広範な用途に対して適用でき、多くの異なる環境および各種の目的や種々の植物の栽培に対して適用することができる。
【0029】
図1は、本発明の一実施の形態に係る植物栽培ユニットを例示する斜視図である。この図1に示す植物栽培ユニット1は、栽培容器11と培養層12とを備えて構成されている。そして、図1では、家庭で飼われる犬や猫などのペット(愛玩用動物)の食用となる植物であるエン麦13が栽培されている場合を例示している。
【0030】
栽培容器11は紙製であり、古雑誌や古新聞等の種々の使用済みの紙である古紙から再生された再生紙を用いて形成されている。そして、栽培容器11は、図1に示すように、高さ方向に対して垂直な断面が円形断面であるとともに上方に開口したコップ状の容器として形成されている。この栽培容器11は、例えば、円錐形状の一部を形成するように紙を筒状に丸めたもので側壁部11aを構成するともに円形の紙で底部11bを構成してこれらを組み合わせることで形成することができる。
【0031】
培養層12は、小片に分解された紙片が栽培容器11内に収容されることで形成されており、栽培容器11内に供給される水分を吸収して含有可能になっている。そして、培養層12は、この培養層12中に蒔かれた種子から発芽して成長したエン麦13の培地として用いられる。この培養層12は、エン麦13の育成中は継続してこのエン麦13の培地として用いられる。また、図2は、培養層12を構成する紙片16を作成する様子(図2(a))とその作成された紙片16(図2(b))とを示す図である。図2(a)にて一部切欠き図として示すシュレッダー(細断機)15にて使用済みの古紙14が小片に分解されることで、図2(b)に示す紙片16が形成される。なお、古紙14としては、例えば、古新聞や古雑誌、使用後の事務用紙等の種々の使用済みの古紙を用いることができる。
【0032】
図3は、栽培容器11内に収容された培養層12とこの培養層12で育成中のエン麦13とを栽培容器11から取り出した状態(栽培容器11から培養層12とエン麦13とを図中矢印方向に引き上げた状態)を示す図である。培養層12は前述の紙片16で構成されていて空隙が形成されているためエン麦13の根13aが張り易く、この図3に示すように、培養層12中の空隙を通過するようにして任意の方向にエン麦13の根13aが伸びていくことになる。
【0033】
上述した植物栽培ユニット1は、家庭で飼われる犬や猫などのペットがそのエン麦13を食べることができるように、エン麦13が栽培されている状態で家庭において室内等の任意の場所(ペットの行動範囲)に適宜配置されることになる。
【0034】
次に、本実施形態に係る植物栽培方法について説明する。本実施形態の植物栽培方法では、まず、再生紙等を用いて栽培容器11を形成する(栽培容器形成工程)。そして、図2にて説明したようにシュレッダー15にて小片に分解されることで形成される紙片16を形成する。次いで、図4に示すように、栽培容器11内に紙片16を投入して収容させてエン麦栽培用の培養層12を形成する(培養層形成工程)。このとき、紙片16を栽培容器11内に投入しながら適宜エン麦13の種子17もあわせて投入し(図4参照)、図5の植物栽培ユニット1(エン麦13が発芽する前の状態の植物栽培ユニット1)の断面図に示すように、培養層12中にエン麦13の種子17を配置する。なお、エン麦13の種子17は、培養層12中における上部近傍にて適宜分散して配置される。このように、種子17を配置することで、培養層12内に種子17を蒔く種蒔き工程が行われることになる。
【0035】
種蒔き工程まで終了すると、栽培容器11内に水分を供給して培養層12内に水分を吸収させて含有させる給水工程が適宜行われ、種子17からエン麦13が発芽して成長し、培養層12がエン麦13の培地として用いられることになる(培養工程)。なお、給水工程は、発芽するまでの間において適当な任意のタイミングで任意の回数行われ、また、培養工程においても(すなわち、エン麦13の育成中)適当な任意のタイミングで任意の回数繰り返して行われることになる。
【0036】
そして、上述した植物栽培方法にて栽培されたエン麦13が例えばペットにより全て食べ尽くされてしまった等の各種の理由により、植物栽培ユニット1が不要となった場合は、栽培容器11内に培養層12が収納されたままの状態で可燃物ゴミとしてそのまま焼却処分に付されることになる。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、紙製の栽培容器11内に小片に分解された紙片16を収容してエン麦13の培地となる培養層12を形成することで、栽培容器11内でエン麦13を栽培する簡易な構成の手段を容易に形成することができる。そして、栽培容器11は紙で構成されており培地(培養層12)も紙片16で構成されているため、植物栽培ユニット1が不要となったときには、栽培容器11と培地とを分別する必要も無く、そのまま焼却処分に付することができる。すなわち、不要のときには、通常の可燃物ゴミ(燃えるゴミ)として処分することができ、処分が容易で環境性能に優れた(環境に優しい)植物栽培手段を得ることができる。
したがって、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、植物が育成される培地を容易に形成することができるとともに栽培容器および培地ともに不要となったときの処分を容易に行うことができる。
【0038】
また、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、培養層12からなる培地が紙片16で構成されているため、適度な保水性を確保できるだけでなく、良好な通気性も得ることができカビや雑菌の繁殖を抑制し易い。そして、栽培容器11も紙製であるため、栽培容器11が通気性を妨げてしまうことも抑制でき、カビ等の繁殖をさらに抑制し易い。
【0039】
また、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、使用済みの古紙14を用いて培養層形成用の紙片16を形成するため、使用済みの古紙14を有効活用でき、省資源でより環境性能に優れた植物栽培手段を得ることができる。また、使用済みの紙や雑誌や新聞等をシュレッダー15にて小片に分解したものを用いることで、培養層形成用の紙片16を容易に得ることができる。
【0040】
また、本実施形態では、猫や犬が好んで食べるエン麦13を栽培する場合を例にとって説明したが、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、愛玩用動物の食用の植物が栽培されるため、この植物が育成されている植物栽培ユニット1を室内における愛玩用動物の行動範囲などに適宜配置しておくことで、いつでもその愛玩用動物がその植物を食べることができる。そして、この場合、愛玩用動物がその植物を食べる際に室内に配置されている植物栽培ユニット1を転倒させてしまうことがあっても、培地が紙片16で構成されているため、床面に土等が付着して汚れてしまうことがそもそも無く、清掃の手間をほとんど生じることなく衛生的な状態を保つことができる。
【0041】
また、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、栽培容器11が再生紙を用いて形成されているため、古紙を再生して栽培容器11として有効活用でき、省資源でより環境性能に優れた植物栽培手段を得ることができる。
【0042】
また、本実施形態の植物栽培ユニット1および植物栽培方法によると、培養層12がエン麦13の育成中継続してそのエン麦13の培地として用いられるため、成長したエン麦13を植物栽培ユニット1から他の栽培容器等へ移し替えるといった手間を要することなく継続して栽培することができる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
【0044】
(1)本実施形態においては、栽培される植物がエン麦である場合を例にとって説明したが、エン麦以外の各種植物に対して適用されるものであってもよい。また、愛玩用動物の食用として栽培される植物以外の各種植物(例えば、観賞用の植物など)に対して広く適用されるものであってもよい。
【0045】
(2)本実施形態においては、栽培容器が再生紙を用いて形成されている場合を例にとって説明したが、この通りでなくてもよく、再生紙以外の紙(古紙自体や、木材パルプから製造された新しい紙などの再生紙以外の各種の紙)を用いて形成してもよい。また、栽培容器の形状は、本実施形態にて例示したものに限らず、培養層を構成する紙片を収納可能で植物が成長して伸びるための開口があればよく、適宜変更して実施することができる。
【0046】
(3)本実施形態においては、使用済みの古紙をシュレッダーにて小片に分解したもので培養層を形成する場合を例にとって説明したが、この通りでなくてもよく、古紙以外の紙(木材パルプから製造された新しい紙や再生紙など)を用いたり、シュレッダー以外の手段により小片に分解したものを用いて培養層を形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、栽培容器内で草や花、野菜などの各種植物を栽培するための植物栽培ユニットおよび植物栽培方法として広く適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施の形態に係る植物栽培ユニットを例示する斜視図である。
【図2】図1に示す植物栽培ユニットにおける培養層を構成する紙片を作成する様子とその作成された紙片とを示す図である。
【図3】図1に示す植物栽培ユニットにおける培養層と育成中のエン麦とを栽培容器から取り出した状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る植物栽培方法における培養層形成工程と種蒔き工程とを説明する図である。
【図5】図1に示す植物栽培ユニットにおけるエン麦が発芽する前の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 植物栽培ユニット
11 栽培容器
12 培養層
13 エン麦(植物)
16 紙片
17 種子
【出願人】 【識別番号】506173499
【氏名又は名称】岸野 直樹
【出願日】 平成18年5月22日(2006.5.22)
【代理人】 【識別番号】100089196
【弁理士】
【氏名又は名称】梶 良之


【公開番号】 特開2007−306876(P2007−306876A)
【公開日】 平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願番号】 特願2006−141105(P2006−141105)