| 【発明の名称】 |
トマトの栽培方法とその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三倉 直己
【氏名】末永 千秋
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】D字形栽培用トレイを使用する栽培方法として、例として、そのD字形溝10の上端部の大きさは直径75mm前後の半円状で、底部は直径が40mm前後の半円状を成し、深さは80mm前後のトレイ1を用い、各溝10に、250ml前後の培地を入れる。前記トレイ1の前記2列の溝10の境界上には、散水チューブ2がトレイ1の長手方向に配置される。散水チューブ2の給液口が、2列に配列されたD字形の溝10の中心部に位置され、養液が2列のD字形の開口100から各培地に流下する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水平断面形状が略D字形に形成される溝を長手方向に2列に配列してなる栽培用トレイの前記各溝に、250ml前後の培地を入れ、トマトの苗を植付けた各培地に養液を供給することを特徴とするトマトの栽培方法。 【請求項2】 前記2列の溝の境界上に、且つ、前記トレイの長手方向に配置された散水チューブから養液を供給することを特徴とする請求項1に記載のトマトの栽培方法。 【請求項3】 予め栽培用トレイをその長手方向に、必要な長さに応じた数を並べることにより、栽培面積の調整を可能とすることを特徴とする請求項1に記載のトマトの栽培方法。 【請求項4】 平面部と、この平面部の長手方向に2列に配列され、且つ、水平断面形状が略D字形に形成された複数個の溝及び前記平面部の四周に形成された起立縁とから構成される栽培用トレイと、前記各溝に入れられた250ml前後の培地と、前記2列の溝の境界上に、且つ、前記トレイの長手方向に配置された散水チューブとからなるトマト栽培装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、農業分野でのトマトの栽培方法とその装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 トマトの栽培方法には、温床に苗を仕立ててこれを露地に植え付ける土耕から、植物工場的な生産が可能な水耕まであり、例えば水耕として養液栽培方法が提案されている。 この養液栽培方法として、静岡県農業試験場研究報告第38号(平成6年2月)では、トマトの高設栽培方法の「根域を制限した循環式養液栽培装置による高糖度トマト生産」が開示され、また、実願平7−1104では「不織布形成鉢による養液栽培装置」が開示されている(特許文献1)。 いずれの方法も、筒型の鉢やポットを利用して、ロックウールの粒状面又は、バーミキュライト等を培地とし、その培地量は600ml前後とされ、点滴チューブによる給液方法でのトマトの栽培方法である。 【0003】 上記特許文献1によると、培地作りが能率化され、さらに培養液が滞留することなく排除され強制排水装置が不要になり、装置の簡素化が図れるとある。 即ち、その要約に「成形された不織布有底鉢(ポット)2にロックウール粒状綿1を詰めて倍地3とすることで、倍地作りが能率化され、不織布の網目全体から高濃度培養液が滞留することなく排液されるため、強制排水装置が不要になり、装置が簡畧化される。」旨が記載されている。 【特許文献1】実用新案登録3018489 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、特許文献1等は、作業の能率化や装置のコストダウンを目的としているが、あまり普及していない。 また、これらの従来方式によるトマトの栽培方法では、その培地量は600ml前後が適量とされ、それ以下での培地量での栽培は、生育の可能性が低いとの判断がなされていた。又、品質の点からも不適とされていた。 【0005】 そこで、本発明では、発明者がこのような通念に挑戦し、これを覆すような成果をあげたことに基づき、そのトマトの栽培方法とその装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記課題を解決するため、本発明は、水平断面形状が略D字形に形成される溝を長手方向に2列に配列してなる栽培用トレイの前記各溝に、250ml前後の培地を入れ、トマトの苗を植付けた各培地に養液を供給することを特徴とするトマトの栽培方法である。 【0007】 上記栽培方法によれば、品質も収穫量も問題なく、従来の半分以下の培地でもトマトの生育を行うことができ、培地となる材料費も半分以下にすることができる。 さらに、半分以下の培地量にすることにより、培地表面からの養液の蒸散も半分以下に抑えることができ、養液費用の削減もできる。 【0008】 また、D字形の数個の溝を有した栽培トレイを使用するこの方法は、従来の筒形の鉢やポットの培地と比較して、そのD字形の溝が培地となるので、日々の作業時に、栽培するトマトの茎や葉が多少動いても、培地全体が回ることが無く、根の部分にストレスを与えることがない。 【0009】 水平断面形状が、略D字形に形成される溝を長手方向に2列に配列してなる栽培用トレイの2列の溝の境界上に、平面部の長手方向に配列された散水チューブから養液を供給することを特徴とする、栽培用トレイと散水チューブを組合せた本発明のトマトの栽培方法。 【0010】 上記栽培方法によれば、従来の点滴チューブは不要となり、日々の点滴チューブの液詰まり等の点検管理費用のコストダウンができると共に、大幅な設備費用の削減ができる。 【0011】 予め栽培用トレイをその長手方向に、必要な長さに応じた数を並べることにより、栽培面積の調整を可能とするトマトの栽培方法。 【0012】 上記発明において、栽培用トレイをその長手方向に、必要な長さに応じた数を並べることによる、栽培面積の調整を可能とするトマトの栽培方法は、季節ごとのトマトの消費量や受注生産に対応できるため、むだな生産や、費用を削減できる。 【0013】 本発明の、平面部と、この平面部の長手方向に2列に配列され、且つ、水平断面形状が略D字形に形成された複数個の溝及び、平面部の四周に形成された起立縁とから構成される栽培用トレイと、前記各溝に入れられた250ml前後の培地と、前記2列の溝の境界上に、且つ、前記トレイの長手方向に配置された散水チューブとからなるトマト栽培装置。 【0014】 上記栽培装置によれば、上記栽培方法と同様の作用効果を得ることができる。 【発明の効果】 【0015】 培地量が250ml前後での栽培方法と栽培装置は、従来の培地量の半分以下であり、設備費用の大幅な削減をと共に、培地の増設ができる。そして、1株のトマトの品質や収穫量は低下することはない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 上記発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図1はトマト栽培に使用する栽培用トレイの斜視図、図2は同栽培用トレイと散水チューブを組合せる栽培装置の斜視図、図3は同装置の断面図である。 【0017】 実施形態に係わる栽培方法は、図1に示すように、栽培トレイ1の長手方向Xに平行して2列に配列されたD字形溝10が複数個に形成された栽培用トレイ1を用い、前記各D字形溝10の1個の培地量11が250ml前後となる前記トレイ1を使用する栽培方法である。 【0018】 準備する具体的な前記栽培用トレイ1は、平面部12と、この平面部12から下方に形成され、且つ、水平断面形状が略D字形に形成されると共に、トレイ1の長手方向Xに2列に配列してなる前記溝10及び前記平面部12の四周に形成された起立縁13とから構成される。 【0019】 前記溝10は、前記平面部12に形成された略D字形の開口100と、このD字形のサイズを縮小させた略D字形の底面101と、開口100及び底面101間の壁面102と、前記底面101に設けられた排水口103から構成されている。 これらの溝10は、2つの略D字形のD字の縦辺104が略直線上に配置され、またD字の横辺105が隣接するように、トレイ1の長手方向Xに2列に配列されている。 このように形成される溝10の個数は10個であるが、この数に限定されるものではない。 【0020】 前記起立縁13は、給液される養液が栽培用トレイ1の外へ漏れることを防止するものである。 【0021】 前記溝10のより具体的な構成は、例として、そのD字形溝10の開口100の大きさは直径75mm前後の半円状で、底面101は直径が40mm前後の半円状を成し、中心部に前記排水口103が設けられ、深さは80mm前後である。 そして、この栽培用トレイ1は、長方形を成し、サイズは、幅が200mmで長さが600mm程度で、材質は合成樹脂等により一体成型されたものである。また、トレイ1の周囲の起立縁13の高さは、10mm程度である。 【0022】 上記のように構成される栽培用トレイ1は、図2及び図3に示すように、栽培用トレイ1の長手方向Xに平行して、トレイの幅側の起立縁13の下で支えるように棚パイプ3が取付けられ、その棚パイプ3は一定の間隔もって支柱パイプ4で支持される。そして、その支持パイプ4はスペーサ5により、トレイ1の幅を保つと同時に補強される。さらに、支持パイプ4の下部には、円形で鍔状の沈下防止具6が取付けられる。 【0023】 前記棚パイプ3を利用して、D字形溝栽培用トレイ1下部に排水受けシート7が設けられる。この排水受けシート7は、ビニールシート等を使用し、固定は棚パイプ3に留具8等で固定される。そして、図示は省略するが、この排水受けシート7の端部には排水管が取付けられ、貯槽タンクへ導かれ再利用される。 【0024】 上記栽培装置は、図2のように予め栽培用トレイ1をその長手方向に、必要な長さに応じた数を並べることにより、栽培面積を調整することもできる。 【0025】 このように構成された栽培装置の前記各溝10に培地量11が250mlの培地が入れられ、トマトの苗木が植付けられる。培地としては、例えばロックウール等の粒状面が用いられる。 【0026】 そして、各溝10の各培地に養液を供給するため、前記栽培用トレイ1と散水チューブ2が組合わされる。 【0027】 ここで使用する散水チューブ2は農業用散水チューブであり、内部に養液の圧力が加わったときの外径が35mm程度のものを選定する。 かかる散水チューブ2は、前記2列の溝10の境界上に、且つ、前記トレイ1の長手方向に配置される。 そして、散水チューブ2の給液口20が、2列に配列されたD字形の溝10の中心部に位置され、養液が2列のD字形の開口100から各培地に流下するようになっている。なお上述のように、前記トレイ1の起立縁13により養液が栽培用トレイ1の外へ漏れることが防止される。 【0028】 以上のような栽培方法及び栽培装置によれば、従来の筒形の鉢やポットの培地を用いる場合に比べ、培地のコストを低く抑えることができると共に、養液の供給の労力も軽減させることができ、しかも1株のトマトの品質や収穫量は低下することはない。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】栽培トレイの斜視図、 【図2】栽培トレイと散水チューブを組合せる栽培装置の斜視図、 【図3】同断面図である。 【符号の説明】 【0030】 1 栽培トレイ 10 D字形溝 11 培地量 12 平面部 13 起立縁 100 D字形の開口 101 D字形の底面 102 壁面 103 排水口 104 D字の縦辺 105 D字の横辺 X 長手方向 3 棚パイプ 4 支柱パイプ 5 スペーサ 6 沈下防止具 7 排水受けシート 8 留具 2 散水チューブ 20 給液口
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| 【出願人】 |
【識別番号】504208500 【氏名又は名称】三倉 直己 【識別番号】506170236 【氏名又は名称】末永 千秋
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| 【出願日】 |
平成18年5月18日(2006.5.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083851 【弁理士】 【氏名又は名称】島田 義勝
【識別番号】100095533 【弁理士】 【氏名又は名称】水谷 安男
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| 【公開番号】 |
特開2007−306849(P2007−306849A) |
| 【公開日】 |
平成19年11月29日(2007.11.29) |
| 【出願番号】 |
特願2006−139177(P2006−139177) |
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