| 【発明の名称】 |
ハウスの換気システム |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 幹雄
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| 【要約】 |
【課題】従来の長手方向に直交する両面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムは、外気の導入と、これに基づき内気の排気を図り、ハウスの環境維持を意図する。しかし、ネットを備えない構成であるので、ハウス内の空気の流れを画策するに留まり、地面を匍匐又は飛翔する害虫・害獣の侵入防止を図るには、充分でない。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウスの長手方向の両長手側面にネットを張装し、その短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムであって、 この導入ファンを介して前記ハウスに外気を導入し、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気を略同時に実行し、 この実行過程で、前記ハウス内に外気を略万遍なく導入し、 またこの実行過程で、このハウス内に設置した循環扇を介して、この導入した外気を、このハウス内の多方向に送風し、 このハウス内の少なくとも温度の均質化を図りつつ、併せてこのハウス内の植物に最適な生育環境を維持する構成としたハウスの換気システム。 【請求項2】 ハウスの短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムであって、 この導入ファンを介して前記ハウスに外気を導入し、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気を略同時に実行し、 この実行過程で、前記ハウス内に外気を略万遍なく導入し、 またこの実行過程で、このハウス内に設置した循環扇を介して、この導入した外気を、このハウス内の多方向に送風し、 このハウス内の少なくとも温度の均質化を図りつつ、併せてこのハウス内の植物に最適な生育環境を維持する構成としたハウスの換気システム。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その天井面、空間部に設置した循環扇は、俯角調整及び/又は首振り自在とし、このハウス内の外気を積極的に拡散及び/又は吹き降ろし可能とする構成であって、気流の特性を拡充可能としたハウスの換気システム。 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その天井面、空間部に、細霧手段を設置し、導入外気の気流に乗って細霧を拡散する構成であって、細霧冷房を可能としたハウスの換気システム。 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その両長手側面のネットを床面まで延設する構成であって、地面を匍匐する害虫・害獣の侵入防止を可能としたハウスの換気システム。 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その両長手側面のネットを床面まで延設する構成であって、地面より略1m近傍のアブラムシ、コナジラミ等の害虫・害獣の侵入防止を可能としたハウスの換気システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、果菜類、根菜類、その他の野菜類を栽培するハウス(ビニールハウス、ガラスハウス等のハウス)の換気システムに関する。 【背景技術】 【0002】 ハウス内への外気の導入(吸込み)と、その内気(室内空気)を排気(ハウス外に出す)する換気システム(ハウスにおける換気システム)は、ハウスの高温障害を回避し、また炭酸同化作用の促進を図ること、病気の発生・蔓延防止等を図ること等の条件は、少なくとも生育にとっては必要最低限と考えられている。 【0003】 そして、このような条件を確保することで、例えば、健全な生育と、収穫の拡充及び/又は品質の向上、さらには各人が所望する作物を、効率的かつ簡易に栽培できる。従って、農業に従事する人々(農作業者とする)、又は一般消費者等にとって極めて有効である。 【0004】 以上のようなことから、この種のハウスにおける換気システムでは、効率的で、有効な構成が要望されている。従って、これに関する種々の研究と、これに関する文献も種々散見される。以下、これらに関する文献を先行技術として列挙する。 【0005】 [1] 先ず、ハウスの長手方向の壁面に換気扇及び/又はファンを設置し、この長手方向において、外気の導入と、その内気を排気する換気システムに関する技術は、基本的には短手一方側面(一方とする)より外気を導入し、その短手他方側面(他方とする)より排気する(「対の壁面換気」とする)という基本的な構成を採用し、ハウスの換気を図り、作物の高温障害の回避、酸欠防止、病気の発生・蔓延防止等を図ること意図する(植物の生育環境とする)。 【0006】 これに関する文献(1)は、特開昭60−145016の「農業用建物の室温調節方法」であり、この発明は、対の壁面換気であり、天井全体に散布装置を設け、室温の調整を図ることを意図する。またその文献(2)は、特開平5−184245の「植物生育環境制御方法」であり、この発明は、前述の文献(1)と同様な構成と特徴を有する。さらにその文献(3)は、特開平10−150860の「ハウスの換気システム」であり、この発明は、対の壁面換気であり、一方のファンに装備したダクトが伸縮する構成であり、ダクトからの水滴による弊害解除を意図する。またその文献(4)は、特開2002−34435の「乾麺の乾燥方法及びその施設」であり、この発明は、対の壁面換気であり、吊下げた乾麺素材を、略水平方向の空気の流れを介して乾燥することを特徴とする。 【0007】 [2] 次に、ハウスの長手方向の天井面及び/又は室内の空中に複数個の循環扇を列設し、その長手方向に室内空気を誘導する構成を採用し、ハウスの換気を図り、植物の生育環境を確保することを意図する。 【0008】 これに関する文献(5)は、実開昭60−136657の「温室用循環扇」であり、ハウスの天井面より循環扇を吊下かつ列設する構成であり、前述のハウス内の温湿度の均一化等を図ることを意図する。また文献(6)は、特開2000−232826の「ハウス内空気循環システム」であり、この発明は、前述の文献(5)と同様な構成と特徴を有する。 【0009】 [3] また近時、防虫方式のハウスも採用される状況である。このハウスにおけるハウスの換気と、植物の生育環境の確保が重要な条件とされている。従って、この害虫の侵入防止を図り、かつ植物に最適な植物栽培用ハウス(施設)及び植物栽培方法に関する文献がある。 【0010】 これに関する文献(7)は、特開2004−8049の「植物栽培用施設及び植物栽培方法」であり、施設の一方にネットを張装し、その他方に送風手段(複数のファン)を配備し、栽培植物群の列に沿った気流を生成することを意図する。 【0011】 【特許文献1】特開昭60−145016 【特許文献2】特開平5−184245 【特許文献3】特開平10−150860 【特許文献4】特開2002−34435 【特許文献5】実開昭60−136657 【特許文献6】特開2000−232826 【特許文献7】特開2004−8049 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 文献(1)〜文献(4)は、対の壁面換気であり、外気の導入と、内気の排気を図り、ハウスの環境維持を意図する。しかし、この文献(1)〜文献(4)は、ハウス内の空気の流れを確保する構成に留まっており、地面を匍匐又は飛翔する害虫・害獣の侵入防止(防虫又は防獣)を図るには、充分でない。またこの文献(1)〜文献(4)を利用し、単にネットを張装した構成では、防虫又は防獣は図れるが、その反面、植物の生育環境等を確保することは困難視される。 【0013】 また文献(5)、文献(6)は、ハウス内の空気の循環、必要により外気の導入と、これに基づき内気の排気を図り、ハウスの環境維持を意図する。しかし、これらの考案、発明は、ハウス内の空気の流れを確保する(循環扇の活用)に留まっており、地面を匍匐又は飛翔する害虫・害獣の侵入防止を図るには、充分でない。またこの文献(5)、文献(6)を利用し、単にネットを張装した構成では、防虫又は防獣は図れるが、その反面、植物の生育環境等を確保することは困難視される。 【0014】 さらに文献(7)は、ハウスにネットを張装し、飛翔する害虫・害獣の侵入防止は図れるが、ハウス内の空気の流れを確保することが困難視される。尚、ハウス内の空気、殊に、長手方向の長手側面における空気の流れ及び/又は長手側面からの外気の導入が充分ではなく、ハウスの環境維持に問題を残すと考えられる。 【課題を解決するための手段】 【0015】 請求項1の発明は、ハウスにネット(防虫ネット)を張装し、匍匐及び/又は飛翔する害虫・害獣の侵入防止と、またハウス内の空気の積極的、かつ設定された方向への流れを確保し、このハウス内の長手方向の長手側面における空気の流れ及び/又は長手側面からの外気の導入を図り、ハウスの環境維持を図ること等を意図する。 【0016】 請求項1の発明では、ハウスの短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンをそれぞれ設け、ハウス内を略長手方向に気流が発生し、しかもこの気流に誘引されるように、両長手側面のネットより、外気を導入できるので、例えば、[イ] 先ず、ハウス内の温度の上昇を解消すること、[ロ] 次に、従来のような温熱環境的に安全な時間帯である日の出後、日没前の数時間程度に限られずに、昼夜の作業を可能とし、効率的な農作業を達成すること、[ハ] また作業温熱環境の改善に役立て得ること、[ニ] 強制対流熱伝達を図り、前述の[イ]〜[ハ]の効果を達成すること等を意図する。 【0017】 さらに請求項1の発明では、ハウス内に設置した循環扇を介してハウス内に導入した外気を多方向に送風し、またハウス内に外気を略万遍なく導入し、このハウス内の少なくとも温度の均質化が図れることから、例えば、[ホ] 従来、問題となっている事例、即ち、施設栽培における農作業において、作業強度は、RMR(エネルギー代謝率)が1〜2の極軽作業〜軽作業が中心である。しかし、高温期の防虫ネットを被覆したハウスでは、日射の増加に伴い、作業者の胸から顔の付近に至っては、WBGT(湿球黒球温度)の上昇が激しく、例えば、日中はネット無被覆ハウスよりも高く推移し、ハウスの温熱環境的に問題があったが、この問題を一気に解消することを意図する。 【0018】 請求項1は、ハウスの長手方向の両長手側面にネットを張装し、その短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムであって、 この導入ファンを介して前記ハウスに外気を導入し、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気を略同時に実行し、 この実行過程で、前記ハウス内に外気を略万遍なく導入し、 またこの実行過程で、このハウス内に設置した循環扇を介して、この導入した外気を、このハウス内の多方向に送風し、 このハウス内の少なくとも温度の均質化を図りつつ、併せてこのハウス内の植物に最適な生育環境を維持する構成としたハウスの換気システムである。 【0019】 請求項2の発明は、ハウス内の空気の積極的、かつ設定された方向への流れを確保し、このハウス内の長手方向の長手側面における空気の流れ及び/又は長手側面からの外気の導入を図り、ハウスの環境維持を図ること等を意図する。 【0020】 請求項2は、ハウスの短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムであって、 この導入ファンを介して前記ハウスに外気を導入し、前記換気扇を介して前記ハウスの内気の排気を略同時に実行し、 この実行過程で、前記ハウス内に外気を略万遍なく導入し、 またこの実行過程で、このハウス内に設置した循環扇を介して、この導入した外気を、このハウス内の多方向に送風し、 このハウス内の少なくとも温度の均質化を図りつつ、併せてこのハウス内の植物に最適な生育環境を維持する構成としたハウスの換気システム。 【0021】 請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を確実に達成するために、最適なハウスの天井面、空間部に循環扇を備えた構造を提供することを意図する。 【0022】 請求項3は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その天井面、空間部に設置した循環扇は、俯角調整及び/又は首振り自在とし、このハウス内の外気を積極的に拡散及び/又は吹き降ろし可能とする構成であって、気流の特性を拡充可能としたハウスの換気システムである。 【0023】 請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を確実に達成するために、最適なハウスの天井面、空間部に細霧手段を備えた構造を提供することを意図する。 【0024】 請求項4は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その天井面、空間部に、細霧手段を設置し、導入外気の気流に乗って細霧を拡散する構成であって、細霧冷房を可能としたハウスの換気システムである。 【0025】 請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を確実に達成するために、最適な長手側面のネット構造を提供することを意図する。 【0026】 請求項5は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その両長手側面のネットを床面まで延設する構成であって、地面を匍匐する害虫・害獣の侵入防止を可能としたハウスの換気システムである。 【0027】 請求項6の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を確実に達成するために、最適な長手側面のネット構造を提供することを意図する。 【0028】 請求項6は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その両長手側面のネットを床面まで延設する構成であって、地面より略1m近傍のアブラムシ、コナジラミ等の害虫・害獣の侵入防止を可能としたハウスの換気システムである。 【発明の効果】 【0029】 請求項1の発明は、ハウスの長手方向の両長手側面にネットを張装し、短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムであって、 導入ファンを介してハウスに外気を導入し、換気扇を介して前記ハウスの内気の排気を略同時に実行し、 実行過程で、ハウス内に外気を略万遍なく導入し、 また実行過程で、ハウス内に設置した循環扇を介して、導入した外気を、ハウス内の多方向に送風し、 ハウス内の少なくとも温度の均質化を図りつつ、併せてハウス内の植物に最適な生育環境を維持する構成としたハウスの換気システムである。 【0030】 従って、請求項1は下記の特徴がある。 【0031】 (1)は、ハウスにネットを張装し、匍匐及び/又は飛翔する害虫・害獣の侵入防止と、またハウス内の空気の積極的、かつ設定された方向への流れを確保し、このハウス内の長手方向の長手側面における空気の流れ及び/又は長手側面からの外気の導入を図り、ハウスの環境維持が図れる。 【0032】 (2)は、ハウスの短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンをそれぞれ設け、ハウス内を略長手方向に気流が発生し、しかもこの気流に誘引されるように、両長手側面のネットより、外気を導入できるので、例えば、[イ] 先ず、ハウス内の温度の上昇を解消できること、[ロ] 次に、従来のような温熱環境的に安全な時間帯である日の出後、日没前の数時間程度に限られずに、昼夜の作業を可能とし、効率的な農作業を達成できること、[ハ] また作業温熱環境の改善に役立てること、[ニ] 強制対流熱伝達を図り、前述の[イ]〜[ハ]の効果が達成できること等がある。 【0033】 (3)は、ハウス内に設置した循環扇を介してハウス内に導入した外気を多方向に送風し、またハウス内に外気を略万遍なく導入し、このハウス内の少なくとも温度の均質化が図れることから、例えば、[ホ] 従来、問題となっている事例、即ち、施設栽培における農作業において、作業強度は、RMR(エネルギー代謝率)が1〜2の極軽作業〜軽作業が中心である。しかし、高温期の防虫ネットを被覆したハウスでは、日射の増加に伴い、作業者の胸から顔の付近に至っては、WBGT(湿球黒球温度)の上昇が激しく、例えば、日中はネット無被覆ハウスよりも高く推移し、ハウスの温熱環境的に問題があったが、この問題を一気に解消できる。 【0034】 請求項2の発明は、ハウスの短手方向の両短手側面に換気扇及び/又は導入ファンを設けたハウスの換気システムであって、 導入ファンを介してハウスに外気を導入し、換気扇を介してハウスの内気の排気を略同時に実行し、 実行過程で、ハウス内に外気を略万遍なく導入し、 また実行過程で、ハウス内に設置した循環扇を介して、導入した外気を、ハウス内の多方向に送風し、 ハウス内の少なくとも温度の均質化を図りつつ、併せてハウス内の植物に最適な生育環境を維持する構成としたハウスの換気システム。 【0035】 従って、請求項2は、ハウス内の空気の積極的、かつ設定された方向への流れを確保し、このハウス内の長手方向の長手側面における空気の流れ及び/又は長手側面からの外気の導入を図り、ハウスの環境維持を図ること等を意図する。 【0036】 請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、天井面、空間部に設置した循環扇は、俯角調整及び/又は首振り自在とし、ハウス内の外気を積極的に拡散及び/又は吹き降ろし可能とする構成であって、気流の特性を拡充可能としたハウスの換気システムである。 【0037】 従って、請求項3は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を確実に達成するために、最適なハウスの天井面、空間部に循環扇を備えた構造を提供できること等の特徴を有する。 【0038】 請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、天井面、空間部に、細霧手段を設置し、導入外気の気流に乗って細霧を拡散する構成であって、細霧冷房を可能としたハウスの換気システムである。 【0039】 従って、請求項4は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を確実に達成するために、最適なハウスの天井面、空間部に細霧手段を備えた構造を提供できること等の特徴を有する。 【0040】 請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、両長手側面のネットを床面まで延設する構成であって、地面を匍匐する害虫・害獣の侵入防止を可能としたハウスの換気システムである。 【0041】 従って、請求項5は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を確実に達成するために、最適な長手側面のネット構造を提供できること等の特徴を有する。 【0042】 請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載のハウスの換気システムにおいて、その両長手側面のネットを床面まで延設する構成であって、地面より略1m近傍のアブラムシ、コナジラミ等の害虫・害獣の侵入防止を可能としたハウスの換気システムである。 【0043】 従って、請求項6は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を確実に達成するために、最適な長手側面のネット構造を提供できること等の特徴を有する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0044】 本発明の一例を説明する。 【0045】 図1はネット付き換気扇とネット付き導入ファンを備えたハウス全体の斜視図、図2は図1の側面模式図、図3は図1の一部欠截のハウス全体の上面図、図4は循環扇の全体を示した正面図、図5は図1の他の一例を示した一部欠截のハウス全体の斜視図、図6は図1のその他の一例を示した側面模式図、図7は図6の循環扇の全体を示した正面図、図8は図6のネットを設けないハウスにおける他の一例を示した側面図を示す。 【0046】 図において、ハウス1の長手方向1aの長手側面100、100にネット2、2をそれぞれ張装し、その短手方向1bの両短手側面101、101にネット20付き換気扇4及び/又はネット20付き導入ファン5をそれぞれ設ける。尚、図中3はハウス1の出入口を示す。尚、この換気扇4及び/又は導入ファン5の自動制御を行うこともあり得る。 【0047】 このような構成において、導入ファン5を介してハウス1に外気を導入すると、この導入された外気でハウス1内の空気が、換気扇4を介してハウス1外に強制排気される。この強制排気を介してハウス1内には、その長手方向1aに向って直線的で、かつかなり幅広の帯状の気流A(直線状の気流)が発生する。この帯状の気流Aに誘引されるようにして、長手側面100、100に設けたネット2、2を介して外気が導入されてハウス1の長手方向1aの内部壁面A1に矢印「イ」方向の気流Bの流れが発生し、ハウス1全体において、複合的な総合気流ABが発生する。この総合気流ABの発生は、下記のような特性が考えられる。 【0048】 [1] ハウス1の環境維持が図れること、 [2] 従来、問題となっている事例、即ち、施設栽培における農作業において、作業強度は、RMR(エネルギー代謝率)が1〜2の極軽作業〜軽作業が中心である。しかし、高温期の防虫ネットを被覆したハウスでは、日射の増加に伴い、作業者の胸から顔の付近に至っては、WBGT(湿球黒球温度)の上昇が激しく、例えば、日中はネット無被覆ハウスよりも高く推移し、ハウスの温熱環境的に問題があったが、この問題を一気に解消できること、 [3] [イ] ハウス1内の温度の上昇の解消に役立て得ること、[ロ] 従来のような温熱環境的に安全な時間帯である日の出後、日没前の数時間程度に限られずに、昼夜の作業を可能とし、効率的な農作業の達成に役立て得ること、[ハ] また作業温熱環境の改善に役立て得ること、[ニ] 強制対流熱伝達が図れること、 [4] そして、ネット2をハウス1の床面又は基礎の近傍まで、延設することで、匍匐及び/又は飛翔する害虫・害獣の侵入防止が図れる。例えば、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類の如く、長手側面100及び/又は換気扇4の開口部等からのハウス1内への侵入防止が図れること、 [5] ネット2はハウス1の通気性をより低下する問題であるが、本願発明は、ハウス1の長手側面100、100に設けたネット2、2から導入した外気と、ハウス1内の直線状の気流Aによる総合気流ABにより、例えば、高温期の昇温による弊害解消と、作物の枯れ、焼け防止が図れること、等の効果がある。 【0049】 尚、図示の如く、ハウス1の天井面1c、空間部1dに、循環扇8を複数基設置し、この循環扇8の俯角調整及び/又は旋回調整を図ることで(選択することで)、例えば、総合気流ABを加速及び/又は方向転換が図れるので、この例では、下記のような相乗的な特性が考えられる。これによって、外気導入式の強制換気システムが構築できること、又は高温抑制システムを提案できること等の実用性があり、またこの循環扇8は、略筒状のケーシング800と、このケーシング800に設けた羽根車801、整流板802並びにモータ803を備えている。そして、俯角調整装置11は、吊杆12に設けた支持板13と、この支持板13に設けた支持片1300と、この支持片1300と循環扇8の支持板8aとで構成し、循環扇8の俯角調整を、この支持片1300と支持板8aとの枢着を介して行う。また旋回装置15は、吊杆12に設ける構成とし、この旋回装置15を介して循環扇8の旋回(首振り)を行う。そして、この循環扇8の俯角調整及び/又は旋回は、時宜により適宜選定及び/又は設定される。またこの循環扇8の俯角調整及び/又は旋回は、自動調整も可能である。 【0050】 [6] ハウス1の天井面1cにおける温度差換気(図示しない、天窓による)を促進し、またハウス1の温熱環境的に安全に作業できる時間が長くなること、また総合気流ABと換気とによるさらなる複合的な換気及び/又は気流の流れが確保できること、 [7] 外気導入式の強制換気システムが構築できること、又は高温抑制システムを提案できること等の実用性があること、等の効果がある。 [8] ハウス1の天井面1cにおける暖気を地面に向って吹き降ろすことで、ハウス1内の空気のミキシングを確保して、ハウス1の温度ムラ(温度差)を解消できること、または作物に最適な環境を確保できること、さらに作物の全体に緩やかな風を送り、炭酸同化作用を確保できること、等の効果がある。 [9] そして、吹き降ろし空気を畝間に行い、作物に対する風の弊害を解消することも可能であり有益である。 [10] 殊に、暖気を地面に向って吹き降ろす場合、ハウス1にネット2を設けない一例では、確実に下方に向って送風される。 【図面の簡単な説明】 【0051】 【図1】図1はネット付き換気扇とネット付き導入ファンを備えたハウス全体の斜視図 【図2】図2は図1の側面模式図 【図3】図3は図1の一部欠截のハウス全体の上面図 【図4】図4は循環扇の全体を示した正面図 【図5】図5は図1の他の一例を示した一部欠截のハウス全体の斜視図 【図6】図6は図1のその他の一例を示した側面模式図 【図7】図7は図6の循環扇の全体を示した正面図 【図8】図8は図6のネットを設けないハウスにおける他の一例を示した側面図 【符号の説明】 【0052】 1 ハウス 1a 長手方向 1b 直交 1c 天井面 1d 空間部 100 長手側面 101 短手側面 2 ネット 20 ネット 3 出入口 4 換気扇 5 導入ファン 8 循環扇 8a 支持板 800 ケーシング 801 羽根車 802 整流板 803 モータ 11 俯角調整装置 12 吊杆 13 支持板 1300 支持片 15 旋回装置 20 ネット A 気流 A1 内部壁面 AB 総合気流 B 気流
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| 【出願人】 |
【識別番号】391008294 【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年5月1日(2006.5.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083068 【弁理士】 【氏名又は名称】竹中 一宣
【識別番号】100137899 【弁理士】 【氏名又は名称】大矢 広文
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| 【公開番号】 |
特開2007−295874(P2007−295874A) |
| 【公開日】 |
平成19年11月15日(2007.11.15) |
| 【出願番号】 |
特願2006−127982(P2006−127982) |
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