トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 植物栽培システム
【発明者】 【氏名】今川 豊

【要約】 【課題】システム全体のコンパクト化による大幅な省スペース化を実現し、かつ栽培環境の無菌化を容易に実現するとともに、経済性及び省エネルギ性を高める。

【解決手段】内部にクリーンルームにより構成した少なくとも栽培室2を有するユニット化されたコンテナC1を備え、栽培室2の内部に、複数の培地ブロック3…を着脱可能な一又は二以上の栽培棚4…を配置するとともに、少なくとも栽培棚4…に対して培地ブロック3…を着脱するハンドリングロボット5及びこのハンドリングロボット5を少なくとも栽培室2内で移動させるレール6を有するロボット機構7と、栽培棚4…に装着した培地ブロック3…に対して栽培養液Wを供給可能な養液供給手段8と、栽培棚4…に装着した培地ブロック3…に対して光Rを照射可能な光照射手段9とを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物を栽培する栽培作業の一部又は全部をロボットを用いて自動で行う植物栽培システムにおいて、内部にクリーンルームにより構成した少なくとも栽培室を有するユニット化されたコンテナを備え、前記栽培室の内部に、複数の培地ブロックを着脱可能な一又は二以上の栽培棚を配置するとともに、少なくとも前記栽培棚に対して前記培地ブロックを着脱するハンドリングロボット及び前記ハンドリングロボットを少なくとも前記栽培室内で移動させるレールを有するロボット機構と、前記栽培棚に装着した培地ブロックに対して栽培養液を供給可能な養液供給手段と、前記栽培棚に装着した培地ブロックに対して光を照射可能な光照射手段とを設けてなることを特徴とする植物栽培システム。
【請求項2】
複数のコンテナを使用し、各コンテナを並べて及び/又は積重ねて設置することを特徴とする請求項1記載の植物栽培システム。
【請求項3】
前記コンテナの内部には、当該コンテナの前面部に設けた開閉扉に臨む入口室と、この入口室と前記栽培室間に設けた準備室と、前記コンテナの後面部に設けた開閉扉に臨む出口室と、この出口室と前記栽培室間に設けた出荷室を有することを特徴とする請求項1又は2記載の植物栽培システム。
【請求項4】
前記培地ブロックは、ウレタン樹脂により一体形成するとともに、表面から形成した播種用穴部を有することを特徴とする請求項1記載の植物栽培システム。
【請求項5】
前記栽培棚は、前記培地ブロックが着脱する装着スリットを有する複数の栽培チューブを組合わせて構成することを特徴とする請求項1記載の植物栽培システム。
【請求項6】
前記養液供給手段は、前記栽培チューブの一端部側から当該栽培チューブの内部に臨ませ、当該栽培チューブの内部に前記栽培養液を供給するスプレーノズルを備えることを特徴とする請求項1記載の植物栽培システム。
【請求項7】
前記レールに沿って走行し、かつ少なくとも、前記栽培棚に装着するための前記培地ブロックを収容する第一収容部,前記培地ブロックから収穫した植物を収容する第二収容部,収穫後における使用済の培地ブロックを収容する第三収容部の一又は二以上を搭載可能なキャリアを備え、このキャリアに前記ハンドリングロボットを設置してなることを特徴とする請求項1記載の植物栽培システム。
【請求項8】
前記ハンドリングロボットは、先端部のハンド装着部を所定の方向に移動させる複数のアーム部を連結したアーム機構を有する多関節ロボットを用いることを特徴とする請求項1又は7記載の植物栽培システム。
【請求項9】
前記ハンド装着部は、複数種類のハンドユニットを選択的に着脱可能に構成することを特徴とする請求項8記載の植物栽培システム。
【請求項10】
前記多関節ロボットは、位置が固定されるベース部と、このベース部を支点として旋回アームの一端部側を水平方向に回転させる水平回転機構と、この旋回アームの他端部側から起立し、かつ角度切換部をZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構と、前アーム部と後アーム部を回動軸部を介して連結したアーム機構を有し、このアーム機構の後端部側が前記角度切換部により角度切換可能に支持されるとともに、前記アーム機構の後端部側を回転させることにより、前記アーム機構の先端部に設けた前記ハンド装着部をX軸方向に移動させるX軸移動機構を備えることを特徴とする請求項8記載の植物栽培システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、植物を栽培する栽培作業の一部又は全部をロボットを用いて自動で行う植物栽培システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、植物を栽培する栽培作業の一部又は全部をロボットを用いて自動で行うことができるようにした植物栽培システムとしては、特開平5−30861号公報で開示される植物の栽培装置及び特開2002−291357号公報で開示される植物自動栽培システムが知られている。
【0003】
前者の栽培装置(植物栽培システム)は、所要面積を有しかつ水を満たすことができる場所を適宜植物の作床設置スペースに形成するとともに、当該設置スペースを多数の区画に分割した一つの区画の大きさに見合う大きさに整えた複数の容器に作土用の土壌を収容して形成した移動作床を、移動設置スペース上にほぼ密集状態で浮遊配列する一方、この設置スペースの任意個所に作業スペースを形成し、各移動作床を作業スペースに向け移動するようにしておき、作業スペースで各移動作床又はその植物に対し、人手又は作業ロボットを含む作業機械若しくは両者により播種,移植,散水,施肥,除草,薬剤散布,中耕,収穫等の植物の育成に必要な作業を施すようにしたものである。
【0004】
また、後者の植物自動栽培システム(植物栽培システム)は、植物が植え付けられる搬送可能な単位栽培器としての植物保持器と、保持器が複数ないしは多数設置され、各保持器に植えられた植物を育てる栽培ゾーンと、植物の取扱いを行う作業場と、保持器を保持し、植物を、保持器単位で個別に栽培ゾーンと作業場とを行き来させる作業ロボットとを備えたものである。
【特許文献1】特開平5−30861
【特許文献2】特開2002−291357
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来の植物栽培システム(植物の栽培装置,植物自動栽培システム)は、次のような問題点があった。
【0006】
第一に、いずれのシステムも、基本的には従来から行われている栽培手法に対し、人が行う作業をロボットに置き換えたシステム又はその延長線上の改良に留まるため、栽培環境を確保するためのシステム全体の設備が大規模になり、結局、システムを設置する広いスペースが必要になる。
【0007】
第二に、いずれのシステムも、栽培環境の無菌化を容易に実現することができない。したがって、除草,薬剤散布,収穫物の洗浄等の、無菌化を実現できないことに伴う種々の作業工程が追加され、結局、栽培工数の増加を招くのみならず、無農薬野菜の栽培ができないなど、栽培できる植物が制限されたり、栽培する植物の品質低下を招く。
【0008】
第三に、いずれのシステムも、設備が大規模となることから設備のイニシャルコストが高くなり、しかも、大型のロボットが必要になるとともに、ロボットの移動距離も長くなることから電力消費(エネルギ消費)などのランニングコストが高くなり、結局、経済性及び省エネルギ性に劣る。
【0009】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した植物栽培システムの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するため、植物V…を栽培する栽培作業の一部又は全部をロボットを用いて自動で行う植物栽培システム1を構成するに際して、内部にクリーンルームにより構成した少なくとも栽培室2を有するユニット化されたコンテナC1を備え、栽培室2の内部に、複数の培地ブロック3…を着脱可能な一又は二以上の栽培棚4…を配置するとともに、少なくとも栽培棚4…に対して培地ブロック3…を着脱するハンドリングロボット5及びこのハンドリングロボット5を少なくとも栽培室2内で移動させるレール6を有するロボット機構7と、栽培棚4…に装着した培地ブロック3…に対して栽培養液Wを供給可能な養液供給手段8と、栽培棚4…に装着した培地ブロック3…に対して光Rを照射可能な光照射手段9とを設けたことを特徴とする。
【0011】
この場合、発明の好適な態様により、複数のコンテナC1,C2…を使用し、各コンテナC1,C2…を並べて及び/又は積重ねて設置することができる。一方、コンテナC1の内部には、コンテナC1の前面部C1fに設けた開閉扉11に臨む入口室12と、この入口室12と栽培室2間に設けた準備室13と、コンテナC1の後面部C1rに設けた開閉扉14に臨む出口室15と、この出口室15と栽培室2間に設けた出荷室16を設けることができる。また、培地ブロック3…は、ウレタン樹脂Uにより一体形成するとともに、表面から形成した播種用穴部3h…を設けることができる。さらに、栽培棚4…は、培地ブロック3…が着脱する装着スリット17s…を有する複数の栽培チューブ17…を組合わせて構成できるとともに、養液供給手段8は、栽培チューブ17…の一端部から当該栽培チューブ17…の内部に臨ませ、当該栽培チューブ17…の内部に栽培養液Wを供給するスプレーノズル19を用いて構成できる。他方、レール6に沿って走行し、かつ少なくとも、栽培棚4…に装着するための培地ブロック3…を収容する第一収容部21,培地ブロック3…から収穫した植物V…を収容する第二収容部22,収穫後における使用済の培地ブロック3…を収容する第三収容部23の一又は二以上を搭載可能なキャリア20を備え、このキャリア20にハンドリングロボット5を設置して構成できる。また、ハンドリングロボット5は、先端部のハンド装着部24を所定の方向に移動させる複数のアーム部25,26を連結したアーム機構27を有する多関節ロボット5jを用いることができ、このハンド装着部24は、複数種類のハンドユニット28a,28b…を選択的に着脱可能に構成できる。さらに、多関節ロボット5jには、望ましくは、位置が固定されるベース部29と、このベース部29を支点として旋回アーム30の一端部30s側を水平方向に回転させる水平回転機構31と、この旋回アーム30の他端部30t側から起立し、かつ角度切換部32をZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構33と、前アーム部25と後アーム部26を回動軸部34を介して連結したアーム機構27を有し、このアーム機構27の後端部27r側が角度切換部32により角度切換可能に支持されるとともに、アーム機構27の後端部27r側を回転させることにより、アーム機構27の先端部27fに設けたハンド装着部24をX軸方向に移動させるX軸移動機構36を備えて構成できる。
【発明の効果】
【0012】
このような構成を有する本発明に係る植物栽培システム1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
【0013】
(1) 内部に少なくとも栽培室2を有するユニット化されたコンテナC1を備え、栽培室2の内部に、複数の培地ブロック3…を着脱可能な一又は二以上の栽培棚4…を配置するとともに、少なくとも栽培棚4…に対して培地ブロック3…を着脱するハンドリングロボット5及びこのハンドリングロボット5を少なくとも栽培室2内で移動させるレール6を有するロボット機構7とを設けたため、システム全体のコンパクト化による大幅な省スペース化を実現できる。
【0014】
(2) ユニット化されたコンテナC1の内部にクリーンルームにより構成した少なくとも栽培室2を設けたため、栽培環境の無菌化を容易に実現することができる。したがって、除草,薬剤散布,収穫物の洗浄等の、無菌化されないことによる種々の作業工程を不要にできるため、栽培工数の削減、更には無農薬野菜栽培の実現や栽培する植物V…の品質向上を図ることができる。
【0015】
(3) 設備の小規模化によるイニシャルコストの削減を図れるとともに、大型のロボットが不要となり、しかも、ハンドリングロボット5の移動距離が短くて済むため、電力消費(エネルギ消費)などのランニングコストの削減を図れ、経済性及び省エネルギ性を高めることができる。
【0016】
(4) 好適な態様により、複数のコンテナC1,C2…を使用し、各コンテナC1,C2…を並べて及び/又は積重ねて設置するようにすれば、更なる省スペース化の実現に寄与できる。
【0017】
(5) 好適な態様により、コンテナC1の内部に、当該コンテナC1の前面部C1fに設けた開閉扉11に臨む入口室12と、この入口室12と栽培室2間に設けた準備室13と、コンテナC1の後面部C1rに設けた開閉扉14に臨む出口室15と、この出口室15と栽培室2間に設けた出荷室16を設ければ、ハンドリングロボット5の移動経路の直線化や移動距離の短縮化を図れるため、コンテナC1を用いたことによる合理的なレイアウトを実現できる。
【0018】
(6) 好適な態様により、培地ブロック3…を、ウレタン樹脂Uにより一体形成するとともに、表面から形成した播種用穴部3h…を設けて構成すれば、ハンドリングロボット5による取扱性を高めることができ、ハンドリングロボット5による作業の効率化及び確実化を図ることができる。
【0019】
(7) 好適な態様により、栽培棚4…を、培地ブロック3…が着脱する装着スリット17s…を有する複数の栽培チューブ17…を組合わせて構成すれば、栽培棚4…に対して、培地ブロック3…を容易に着脱できるとともに、培地ブロック3…同士の間隔(植物V…同士の間隔)を容易かつ適切に設定できる。
【0020】
(8) 好適な態様により、養液供給手段8を、栽培チューブ17…の一端部側から当該栽培チューブ17…の内部に臨ませ、当該栽培チューブ17…の内部に栽培養液Wを供給するスプレーノズル19を用いて構成すれば、簡易構造により各培地ブロック3…に対して確実に栽培養液Wを供給できる。
【0021】
(9) 好適な態様により、レール6に沿って走行し、かつ少なくとも、栽培棚4…に装着するための培地ブロック3…を収容する第一収容部21,培地ブロック3…から収穫した植物V…を収容する第二収容部22,収穫後における使用済の培地ブロック3…を収容する第三収容部23の一又は二以上を搭載可能なキャリア20を備え、このキャリア20にハンドリングロボット5を設置して構成すれば、ハンドリングロボット5とキャリア20の組合わせによる能率的な栽培作業を実現できる。
【0022】
(10) 好適な態様により、ハンドリングロボット5として、先端部のハンド装着部24を所定の方向に移動させる複数のアーム部25,26を連結したアーム機構27を有する多関節ロボット5jを用いれば、狭い空間でも動作させることができ、特に、コンテナC1の内部で用いて最適となる。
【0023】
(11) 好適な態様により、ハンド装着部24を、複数種類のハンドユニット28a,28b…を選択的に着脱可能に構成すれば、一台のハンドリングロボット5に対して目的の異なる複数種類の作業を行わせることができる。
【0024】
(12) 好適な態様により、多関節ロボット5jを、位置が固定されるベース部29と、このベース部29を支点として旋回アーム30の一端部30s側を水平方向に回転させる水平回転機構31と、この旋回アーム30の他端部30t側から起立し、かつ角度切換部32をZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構33と、前アーム部25と後アーム部26を回動軸部34を介して連結したアーム機構27を有し、このアーム機構27の後端部27r側が角度切換部32により角度切換可能に支持されるとともに、アーム機構27の後端部27r側を回転させることにより、アーム機構27の先端部27fに設けたハンド装着部24をX軸方向に移動させるX軸移動機構36を備えて構成すれば、ハンドリングロボット5の小型コンパクト化を実現できるため、本発明に係る植物栽培システム1に用いて最適なハンドリングロボット5を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0026】
まず、本実施形態に係る植物栽培システム1の全体的な概略構成について、図1(図10)を参照して説明する。
【0027】
植物栽培システム1は、プレハブ構法により予め工場等で製造することができるユニット化されたコンテナC1を備える。コンテナC1は、図1に示すように、全体を前後に長い直方体ボックス状に構成する。したがって、設置する際には、複数のコンテナC1…を使用し、各コンテナC1…を並べて及び/又は積重ねて設置できる。例示は、四つのコンテナC1,C2,C3,C4を使用し、上下二段,横二列に設置した場合を示している。なお、コンテナC1…のディメンションは、一例として、長さLdを14〔m〕程度,幅Lwを3〔m〕程度,高さLhを3.5〔m〕程度に選定できる。このように、複数のコンテナC1,C2…を使用すれば、各コンテナC1,C2…を並べて及び/又は積重ねて設置できるため、更なる省スペース化に寄与できる利点がある。
【0028】
一方、コンテナC1の内部における中間位置には、クリーンルームにより構成した栽培室2を設ける。したがって、栽培室2には、必要なクリーンユニットが設置されている。また、コンテナC1の内部には、コンテナC1の前面部C1fに設けた開閉扉11に臨む入口室12と、この入口室12と栽培室2間に設けた準備室13と、コンテナC1の後面部C1rに設けた開閉扉14に臨む出口室15と、この出口室15と栽培室2間に設けた出荷室16をそれぞれ設ける。この場合、入口室12と出口室15は、外界と栽培室2間を分離するクリーンルームとして構成し、必要なクリーンユニットが設置されている。準備室13は、苗となる後述の培地ブロック3…をキャリア20に積み込むための部屋であり、クリーンルームとして構成し、必要なクリーンユニットが設置されている。出荷室16は、収穫した野菜(植物)V…を回収する部屋である。なお、開閉扉11と開閉扉14は、手動ドアであってもよいし自動ドアであってもよい。また、入口室12と準備室13間,準備室13と栽培室2間,栽培室2と出荷室16間,出荷室16と出口室15間には、それぞれ各室を仕切るための必要な仕切壁や自動ドアが設置されている。コンテナC1の内部をこのように構成することにより、後述するハンドリングロボット5の移動経路の直線化や移動距離の短縮化を図れるため、コンテナC1を用いたことによる合理的なレイアウトを実現できる利点がある。
【0029】
さらに、栽培室2の内部には、後述する複数の培地ブロック3…を着脱可能な複数の栽培棚4…を設置するとともに、栽培棚4…に対して培地ブロック3…を着脱するハンドリングロボット(以下、ロボットと記す)5及び各栽培棚4…にロボット5を移動させるレール6を有するロボット機構7を配設する。この場合、レール6は、直線レールを使用し、コンテナC1の内部中央における長手方向に沿って敷設する。したがって、レール6は、準備室13,栽培室2及び出荷室16に跨がって敷設される。そして、複数の栽培棚4…は、レール6の両側に設置するとともに、レール6に沿って所定間隔おきに配設する。さらに、栽培室2の内部には、図10に示すような、栽培棚4…に装着した培地ブロック3…に対して栽培養液Wを供給可能な養液供給手段8を備えるとともに、栽培棚4…に装着した培地ブロック3…に対して光Rを照射可能な光照射手段9を備える。
【0030】
次に、本実施形態に係る植物栽培システム1の各部における具体的な構成について、図2〜図4及び図6〜図14を参照して説明する。
【0031】
図2〜図4は、ロボット機構7におけるロボット5を示す。このロボット5は、上述したレール6に沿って走行する前後に長いキャリア20の上面における略中央位置に設置する。また、キャリア20の上面であって、ロボット5の後方(出口室15側)には、収穫した野菜V…を収容する収穫パレット(第二収容部)22と収穫後における使用済の培地ブロック3…を収容する回収バスケット(第三収容部)23を搭載するとともに、ロボット5の前方(入口室12側)には、栽培棚4…に装着する培地ブロック3…を収容する第一収容部21を搭載する。
【0032】
ロボット5には、先端部のハンド装着部24を所定の方向に移動させる複数のアーム部25,26を連結したアーム機構27を有する多関節ロボット5jを用いる。ロボット5に、このような多関節ロボット5jを用いれば、狭い空間でも動作させることができ、特に、コンテナC1の内部で用いて最適となる。また、ハンド装着部24は、後述する複数種類のハンドユニット28a,28b…から選択した任意のハンドユニット28a(又は28b…)を装着可能である。各ハンドユニット28a,28b,28cは、図3に示すように、ロボット5の近傍に設けたハンドユニット保管台51上に保管し、各ハンドユニット28a…の交換はロボット5の動作(制御)により自動で行われる。
【0033】
多関節ロボット5jは、既に本出願人が提案した多関節ロボット(特願2005−215413号)を用いることができる。この多関節ロボット5jを図4に示す。多関節ロボット5jは、位置が固定されるベース部29と、このベース部29を支点として旋回アーム30の一端部30s側を水平方向に回転させる水平回転機構31と、この旋回アーム30の他端部30t側から起立し、かつ角度切換部32をZ軸方向へ移動させるZ軸移動機構33と、前アーム部25と後アーム部26を回動軸部34を介して連結したアーム機構27を有し、このアーム機構27の後端部27r側が角度切換部32により角度切換可能に支持されるとともに、アーム機構27の後端部27r側を回転させることにより、アーム機構27の先端部27fに設けたハンド装着部24をX軸方向に移動させるX軸移動機構36を備える。この場合、角度切換部32を制御すれば、水平軸を支点にしてアーム機構27の後端部27rを90〔゜〕回動させることができ、これにより、アーム機構27が鉛直(垂直)方向に変位する仮想線で示す第一位置Pv又はアーム機構27が水平方向に変位する実線で示す第二位置Phに切換えることができる。なお、37はZ軸移動機構33を駆動するサーボモータ、38はアーム機構27を駆動するサーボモータをそれぞれ示す。このような多関節ロボット5jを用いることにより、ロボット5の小型コンパクト化を実現できるため、本発明に係る植物栽培システム1に用いて最適なロボット5を構成できる利点がある。
【0034】
一方、収穫パレット22及び回収バスケット23は、それぞれ上方に開口したボックス状に構成し、収穫パレット22及び回収バスケット23は、多関節ロボット5jに装着した後述するチャックハンド部(ハンドユニット)28aにより把持することができる。他方、第一収容部21は、図6に示すように、複数段に積み重ねることができるトレイ52…と、各トレイ52…に複数本並べてセットできるスティック53…により構成し、キャリア20の上面には、図2及び図3に示すように、培地ブロック3…を収容したトレイ52…を搭載する第一スペースPfと培地ブロック3…を栽培棚4…側へ移し替えた後の空のトレイ52…を搭載する第二スペースPrを確保する。40は、キャリア20の側面に設置したサブロボットを示し、このサブロボット40により第一スペースPfのトレイ52…を第二スペースPrに移し替えることができる。なお、サブロボット40は、トレイ52を把持又は把持解除するトレイチャック部41と、このトレイチャック部41を昇降させる昇降機構部42と、この昇降機構部42を水平方向へ移動させる水平移動機構部43を備えている。
【0035】
スティック53は、図7に示すように、断面がコの字形となる細長い棒状に形成する。したがって、スティック53は、一対の側面部53p,53qと底面部53dを有するチャンネル状となる。また、スティック53の両端部は開放し、各側面部53p,53qには、内面側に膨出したガイドレール54p,54qを長手方向に沿って形成する。一方、図7における符号3は一つの培地ブロックを示す。培地ブロック3は、ウレタン樹脂Uにより全体を直方体(立方体を含む)となるように一体形成し、一側面の表面から播種用穴部3hを形成するとともに、他の側面(四側面)には、上述したスティック53又は後述する栽培チューブ17に装着する際にガイドされる凹溝3s…を形成する。これにより、スティック53の内部には、スティック53の端部から培地ブロック3…を順次挿入することができ、スティック53に複数の培地ブロック3…を収容(セット)できる。このような培地ブロック3を用いることにより、ロボット5による取扱性を高めることができ、ロボット5による作業の効率化及び確実化を図ることができる。
【0036】
このように、レール6に沿って走行し、かつ少なくとも、栽培棚4…に装着するための培地ブロック3…を収容する第一収容部21(トレイ52…,スティック53…),収穫した植物V…を収容する収穫パレット22,収穫後における使用済の培地ブロック3…を収容する回収バスケット23を搭載可能なキャリア20を設け、このキャリア20にロボット5を設置したため、ロボット5とキャリア20の組合わせによる能率的な栽培作業を実現できる利点がある。
【0037】
他方、図8〜図10は、栽培棚4…を示す。各栽培棚4…は、複数段に積み重ねた栽培チューブ17…の組合わせにより構成する。栽培チューブ17は、断面が矩形となる細長い棒状に構成する。したがって、栽培チューブ17は、図10に示す断面抽出拡大図のように、上面部17u,底面部17d,正面部17f及び背面部17rを有する角パイプ状となる。また、正面部17fの上部には、培地ブロック3…を保持する装着スリット17sを設ける。この場合、正面部17fの上部を外側へ略直角に折曲して下フレーム部55dを形成するとともに、上面部17uを下フレーム部55dと同じ方向に延出させて上フレーム部55uを形成する。これにより、下フレーム部55dと上フレーム部55uが平行に対峙する装着スリット17sが形成される。また、栽培チューブ17の両端部は開放し、下フレーム部55dと上フレーム部55uには、それぞれ対向面側に突出するガイドレール56p,56qを長手方向に沿って形成する。さらに、図8に示すように、栽培チューブ17の一端部は、全体を若干広げることにより、前述したスティック53の端部が着脱する装着部57を形成する。
【0038】
これにより、図9に示すように、各栽培チューブ17…を、装着スリット17s…を同一方向に向けて積み重ねれば、一つの栽培棚4として構成することができる。そして、栽培室2内に設置する際には、図10に示すように、一対の栽培棚4…の背側(背面部17r…)同士を突合わせ、装着スリット17s…が前後両側に臨むようにして組付ければ、一つの栽培棚列4wとして構成できるため、この栽培棚列4w…を前述したレール6に沿って一定間隔おきに配置する。なお、その他、図10中、58は支持フレーム、59は支持プレートをそれぞれ示す。
【0039】
このように、栽培棚4…を、培地ブロック3…が着脱する装着スリット17s…を有する複数の栽培チューブ17…の組合わせにより構成すれば、栽培棚4…に対して、培地ブロック3…を容易に着脱できるとともに、培地ブロック3…同士の間隔(野菜V…同士の間隔)を容易かつ適切に設定できる利点がある。
【0040】
また、栽培室2内には、各栽培棚4…に対する養液供給手段8と光照射手段9を付設する。養液供給手段8は、図10に示す断面抽出拡大図のように、栽培チューブ17…の一端部側から当該栽培チューブ17…の内部に臨ませ、当該栽培チューブ17…の内部に栽培養液Wを供給するスプレーノズル19を有し、このスプレーノズル19は、不図示の配管を介して養液供給源に接続する。なお、養液供給源は、栽培養液Wを収容した養液タンクやこの養液タンクに収容する栽培養液Wをスプレーノズル19に供給する送液ポンプ等を備えている。養液供給手段8をこのように構成すれば、簡易構造により各培地ブロック3…に対して確実に栽培養液Wを供給できる利点がある。なお、この栽培養液Wには水も含む。一方、光照射手段9は、図10に示すように、栽培棚列4w…間の空間に一又は二以上の蛍光ランプ60…を配設して構成する。なお、必要によりコンテナC1…に採光窓を設けることにより自然光を取り入れてもよい。
【0041】
他方、図11(図12)及び図13には、ハンドユニット28a…の一例を示す。図11及び図12は、一対のチャック部61i,61jを有するチャックハンド部(ハンドユニット)28aを示す。一対のチャック部61i,61jは、開閉することによりスティック53や回収バスケット23等を把持することができる。この場合、一方のチャック部61iの内面には係合凸部62pを設ける。この係合凸部62pは、前述したスティック53の側面部53p…に形成したガイドレール54p…によって生じる外面側の凹部54ps…に嵌合し、位置決めと確実な把持を行うことができる。また、他方のチャック部61jの内面には、係合凸部62pに嵌合する係合凹部62sを設ける。
【0042】
図12は、図11に示したチャックハンド部28aにおける一対のチャック部61i,61jを完全に閉じた状態のチャックハンド部28asを示す。これにより、チャック部61i,61jの先端部に設けたピン部63iと63jが重なり、一体化した操作ピン63が形成される。この操作ピン63は、栽培チューブ17…に装着した培地ブロック3…の側面に当接し、培地ブロック3…を押することにより、栽培チューブ17…に装着する際における各培地ブロック3…の位置決め(セッティング)を行うことができる。
【0043】
図13は、一対のブレード部64i,64jを有するカッタハンド部(ハンドユニット)28bを示す。一対のブレード部64i,64jは、開閉することによりハサミと同様に機能するため、成長した野菜V…を根元からカットして収穫することができる。また、65はカットした野菜V…を受取る受取皿であり、ブレード部64i,64jの真下位置に配する。このように、ハンド装着部24を、複数種類のハンドユニット28a,28b…を選択的に着脱可能に構成すれば、一台のロボット5に対して目的の異なる複数種類の作業を行わせることができる利点がある。
【0044】
次に、本実施形態に係る植物栽培システム1の使用方法及び動作について、各図を参照しつつ図5に示す工程図に従って説明する。
【0045】
最初に、予め苗となる培地ブロック3…を準備する(ステップS1〜S3)。この場合、まず、殺菌した培地ブロック3…を用意し、各培地ブロック3…に播種を行う(ステップS1)。具体的には、各培地ブロック3…の播種用穴部3h…に、栽培する野菜V…の種子を埋込む。次いで、播種を行った培地ブロック3…をスティック53にセット(挿入)する(ステップS2)。具体的には、図7に示すように、培地ブロック3…をスティック53の端部から当該スティック53の内部に挿入する。挿入方向を、図7中、矢印Faで示す。なお、挿入時には、培地ブロック3…の外面に形成した一対の凹溝3s…がスティック53に設けたガイドレール54p,54qに係合してガイドされる。これにより、スティック53には、複数の培地ブロック3…を収容できる。
【0046】
そして、培地ブロック3…を収容したスティック53は、図6に示すように、トレイ52にセット(収容)する(ステップS3)。一つのトレイ52には複数本のスティック53…を並べてセットすることができる。トレイ52は、所定の位置決め部を介して複数段に順次積み重ねることができ、これにより、全体が培地ブロック3…を収容する第一収容部21となる。この後、培地ブロック3…を収容した第一収容部21は、空調の管理された不図示の芽出室に収容し、所定の芽出し期間にわたって芽出工程を実施する(ステップS4)。
【0047】
なお、以上の各工程は、工場等のクリーンルーム内或いはコンテナC1…と同様のコンテナにより用いて構成したクリーンルーム内で行う。この場合、コンテナを利用した場合には、前述したコンテナC1…の近傍に設置できる利点がある。また、これらの各工程は、手作業で行ってもよいし自動化工程で行ってもよい。特に、本実施形態のような培地ブロック3…及びスティック53等を利用することにより、完全な全自動化を容易に実現できる。さらに、上述した各ステップS1〜S3は適宜順番を入れ換えて実施することも可能である。
【0048】
一方、芽出工程が終了したなら第一収容部21をコンテナC1に搬入する。即ち、コンテナC1の開閉扉11を開き、準備室13内まで搬入する。コンテナC1では、搬入モードを選択することにより、ロボット5が準備室13に移動するため、準備室13では、キャリア20の上面における第一スペースPfに第一収容部21を積載する(ステップS5)。この後、栽培モードを選択すれば、ロボット5はレール6に沿って栽培室2へ移動する(ステップS6)。栽培室2では、シーケンス制御されるロボット5により、培地ブロック3…が栽培棚4…に順次装着される。この場合、まず、チャックハンド部28aにより、トレイ52に収容された一本のスティック53を把持する(ステップS7)。この状態を図11に示す。この際、スティック53の凹部54psに、チャックハンド部28aの係合凸部62pが嵌合して位置決めされるとともに、確実に把持される。そして、ロボット5は、把持したスティック53を栽培チューブ17まで運び、図8に示すように、スティック53の端部を栽培チューブ17における装着部57に挿入(装着)する(ステップS8)。この挿入方向を矢印Fbで示す。
【0049】
次いで、ロボット5は、チャックハンド部28aによるスティック53の把持を解除し、チャックハンド部28aを、図12に示すチャックハンド部28asにセットする。そして、図8に仮想線で示すチャックハンド部28asのように、操作ピン63を培地ブロック3…群における図中の最右端部に当接し、矢印Fc方向へ押すことにより培地ブロック3…群の全体をスライド移動させる。これにより、スティック53内の培地ブロック3…は一括して栽培チューブ17側に移し替えられる(ステップS9)。移し替えが終了したなら、チャックハンド部28aにより空のスティック53を装着部57から離脱し、トレイ52に戻す(ステップS10)。同様の操作を繰り返すことにより、培地ブロック3…を栽培チューブ17…に装着する。そして、一つのトレイ52における培地ブロック3…を全て栽培チューブ17…に装着したなら、サブロボット40が作動し、空のトレイ52を第二スペースPr側へ移し替える。
【0050】
第一収容部21(トレイ52…)の培地ブロック3…を全て栽培チューブ17側に移し替えたなら、図9に示すように、栽培チューブ17に装着した各培地ブロック3…をチャックハンド部28asを用いて一定間隔おきとなる所定位置にセッティングする(ステップS11)。この場合、図8に示すように、培地ブロック3…間には凹溝3s…が形成されているため、この凹溝3s…にチャックハンド部28asの操作ピン63を挿入し、図9に示すように、各培地ブロック3…をそれぞれ定位置までスライド移動させる。移動方向を矢印Fdで示す。
【0051】
全ての栽培棚4…に対する各培地ブロック3…のセッティングが終了したなら、所定の栽培期間にわたって野菜V…の育成工程を実施する(ステップS12)。育成期間中は、養液供給手段8を、予め設定した供給制御プログラムに従って制御し、スプレーノズル19から培地ブロック3…(栽培チューブ17…)に対して定期的に栽培養液Wを供給するとともに、光照射手段9における蛍光ランプ60を、予め設定した点灯プログラムに従って点灯制御又は消灯制御し、培地ブロック3…に対する光Rの照射を行う。
【0052】
そして、野菜V…が成長し、収穫時期になったなら収穫を行う(ステップS13)。この場合、図13に示すように、カッタハンド部28bをハンド装着部24に付替え、野菜V…を根元からカットすることにより野菜V…の収穫を行う。この際、カットされた野菜V…は、受取皿65により受け取られる(ステップS14)。また、受取皿65により受け取られた野菜V…は、そのまま収穫パレット22まで運ばれ、収穫パレット22の内部に収容される(ステップS15)。
【0053】
次いで、全ての収穫又は目的量の収穫が終了したなら、カッタハンド部28bからチャックハンド部28aに付替える。そして、チャックハンド部28aは、回収バスケット23を把持し、栽培チューブ17まで運び、回収バスケット23に設けたフック部66を栽培チューブ17の端部に引掛けてセットする(ステップS16)。この状態を図14に示す。この後、チャックハンド部28aをチャックハンド部28asにセットし、図14に示すように、使用済の培地ブロック3…を回収バスケット23に回収する(ステップS17)。チャックハンド部28asの移動方向を矢印Feで示す。回収が終了したなら回収バスケット23をチャックハンド部28aにより把持してキャリア20まで戻す(ステップS18)。
【0054】
野菜V…の収穫及び使用済の培地ブロック3…の回収が終了したなら、ロボット5は、出荷室16へ移動する(ステップS19)。出荷室16では、チャックハンド部28aを利用して収穫パレット22と回収パレット22をキャリア20から出荷室16内に降ろし、この後、空の収穫パレット22と空の回収バスケット23をキャリア20に搭載する(ステップS20)。以上が一連の栽培処理工程となる。なお、収穫パレット22と回収バスケット23は、出荷室16から出口室15,開閉扉14を通してコンテナC1の外部に搬出される。
【0055】
よって、このような本実施形態に係る植物栽培システム1によれば、内部に少なくとも栽培室2を有するユニット化されたコンテナC1を備え、栽培室2の内部に、複数の培地ブロック3…を着脱可能な一又は二以上の栽培棚4…を配置するとともに、少なくとも栽培棚4…に対して培地ブロック3…を着脱するロボット5及びこのロボット5を少なくとも栽培室2内で移動させるレール6を有するロボット機構7とを設けたため、システム全体のコンパクト化による大幅な省スペース化を実現することができる。また、ユニット化されたコンテナC1の内部にクリーンルームにより構成した少なくとも栽培室2を設けたため、栽培環境の無菌化を容易に実現することができる。したがって、除草,薬剤散布,収穫物の洗浄等の、無菌化されないことによる種々の作業工程を不要にできるため、栽培工数の削減、更には無農薬野菜栽培の実現や栽培する植物V…の品質向上を図ることができる。さらに、設備の小規模化によるイニシャルコストの削減を図れるとともに、大型のロボットが不要となり、しかも、ロボット5の移動距離が短くて済むため、電力消費(エネルギ消費)などのランニングコストの削減を図れ、経済性及び省エネルギ性を高めることができる。
【0056】
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
【0057】
例えば、植物として野菜V…を栽培する場合を例示したが、果実や花等の各種植物の栽培にも同様に適用することができる。一方、コンテナC1の内部には、少なくとも栽培室2を設ければ足り、入口室12,準備室13,出口室15,出荷室16は、必要に応じて設けることができる。また、培地ブロック3…は、ウレタン樹脂Uを用いた場合を示したが、形成素材は、同様の機能の有する他の素材により置換することができる。さらに、栽培棚4は、複数の栽培チューブ17…を組合わせて構成した場合を示したが、全体を一体化した構成であってもよい。他方、キャリア20,ロボット5,ハンドユニット28a,28b…は、コンテナC1内の設計に応じて各種タイプの形態により実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の最良の実施形態に係る植物栽培システムの概要図、
【図2】同植物栽培システムにおけるロボット機構の側面構成図、
【図3】同植物栽培システムにおけるロボット機構の平面構成図、
【図4】同ロボット機構におけるハンドリングロボットの側面図、
【図5】同植物栽培システムにより栽培を行う際の工程図、
【図6】同植物栽培システムにおける第一収容部の斜視図、
【図7】同第一収容部におけるスティック及び同植物栽培システムで用いる培地ブロックの斜視図、
【図8】同植物栽培システムにおける栽培チューブにスティックを装着した状態を示す正面図、
【図9】同栽培チューブに培地ブロックを装着する状態を示す斜視図、
【図10】同植物栽培システムにおける栽培チューブの断面抽出拡大図を含む栽培室のレイアウト状態を示す斜視図、
【図11】同植物栽培システムにおけるチャックハンド部の一部断面側面図、
【図12】同チャックハンド部の他の状態を示す平面図、
【図13】同植物栽培システムにおけるカッタハンド部の斜視図、
【図14】同植物栽培システムにおける使用済の培地ブロックを回収する状態を示す斜視図、
【符号の説明】
【0059】
1:植物栽培システム,2:栽培室,3…:培地ブロック,3h…:播種用穴部,4…:栽培棚,5:ハンドリングロボット,5j:多関節ロボット,6:レール,7:ロボット機構,8:養液供給手段,9:光照射手段,11:開閉扉,12:入口室,13:準備室,14:開閉扉,15:出口室,16:出荷室,17…:栽培チューブ,17s…:装着スリット,19:スプレーノズル,20:キャリア,21:第一収容部,22:第二収容部,23:第三収容部,24:ハンド装着部,25:アーム部,26:アーム部,27:アーム機構,27r:アーム機構の後端部,27f:アーム機構の先端部,28a:ハンドユニット,28b:ハンドユニット,29:ベース部,30:旋回アーム,30t:旋回アームの他端部,31:水平回転機構,32:角度切換部,33:Z軸移動機構,34:回動軸部,36:X軸移動機構,C1…:コンテナ,C1f:コンテナの前面部,C1r:コンテナの後面部,V…:植物(野菜),W:栽培養液,R:光,U:ウレタン樹脂
【出願人】 【識別番号】304060368
【氏名又は名称】新光エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成18年4月25日(2006.4.25)
【代理人】 【識別番号】100088579
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 茂


【公開番号】 特開2007−289056(P2007−289056A)
【公開日】 平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願番号】 特願2006−120085(P2006−120085)