| 【発明の名称】 |
化学成分および有機合成成分による生育上必要な処理を一切施さない葡萄。 |
| 【発明者】 |
【氏名】永澤 徹
【氏名】中村 孝男
|
| 【要約】 |
【課題】有機合成成分による殺虫、殺菌などを一切行なわず葡萄を生育させる方法を提供する。さらに該葡萄および該葡萄の加工副産物を食品、化粧品、清涼飲料水、アルコール飲料などに利用する。
【解決手段】天然植物、天然鉱物、天然甲殻物、天然動物骨類、天然水類などの天然物および該天然物の副産物を葡萄の樹木、葉茎、果実に対して施用することにより葡萄を生育させる。さらに該葡萄および該葡萄加工過程で生じる副産物を添加、配合、含有させることにより化粧品、食品などに利用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない土壌を用いた葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項2】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、静菌、殺虫、殺菌、殺ダニ、殺線虫、昆虫成長抑制、摂食阻害、交尾撹乱、忌避、誘引、及びこれらの組み合わせを目的とした害虫防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項3】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、静菌、殺菌、抗ウイルス、及びこれらの組み合わせを目的とした病害防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項4】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、除草を目的とした雑草防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項5】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、目的とする植物の生理機能に変化を生じさせ、収穫の増量、矮化、果実の甘味増強、及びこれらの組み合わせを目的とした植物成長調節を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項6】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、野鼠、鳥、腹足類、蝸牛、蛞蝓などを含む有害動物防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項7】 請求項1〜6に記載の化学成分および有機合成成分が、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1〜6に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物。 【請求項8】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物からなる、飲食物用、化粧品用、医薬部外品用、医薬品用原料。 【請求項9】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を含有する、食品、清涼飲料水、アルコール飲料、化粧品、医薬部外品、医薬品。 【請求項10】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を精製して得られる、アビゲニニジン、ルテオリニジン、トリセチニジン、ペラルゴニジン、オーランチニジン、シアニジン、5−メチルシアニジン、6−ヒドロキシシアニジン、ペオニジン、ロシニジン、デルフェニジン、6−ヒドロキノシデルフェニジン、ペチュニジン、プリケリジン、マルビジン、ヒルスチジン、ユウロピニジン、カペンシニジン、およびこれらのいずれかに選択されるアントシアニジン類。 【請求項11】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を精製して得られる、請求項10に記載のアントシアニジンに、グルコース、ガラクトース、ラムノース、キシロース、アラビノース、ルチノース、ソホロース、サンブビオース、ゲンチオビオース、ラミナリビオース、ガラクツロン酸、グルクロン酸などの糖類;パラヒドロキノン安息香酸、桂皮酸、パラクマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、シナピン酸、酢酸、マロン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、キナ酸、酒石酸、シキミ酸、クロロゲン酸などの有機酸、およびこれらのいずれかに選択される組み合わせと結合したアントシニン類。 【請求項12】 請求項1〜7のいずれか一項、およびいずれかの組み合わせから選択される葡萄を生産する目的で実施する、当該葡萄の生産生育方法。 【請求項13】 葡萄が、ヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis vinifera)、ヴィティス・ラブルスカ(Vitis labrusca)、ヴィティス・ロトゥンディフォリア(Vitis rotundifolia)、ヴィティス・アムレンシス(Vitis amurensis)、ヴィティス・コイネティアエ(Vitis coignetiae)、及びこれらのいずれかに選択される種の交雑または交配により発生した種であって、請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物。
|
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、請求項7に記載の化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに、安全性の向上を目的として生産育成した葡萄および当該葡萄から得られる副産物を利用し、食品、清涼飲料水、アルコール飲料、化粧品、医薬部外品、医薬品への利用に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、葡萄の生産育成には、化学成分および有機合成成分であるボルドー液(硫酸銅含有製剤)を基本として、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物およびこれらの組み合わせにより、土壌改良、害虫防除、病害防除、雑草防除、植物成長調節を行ってきたが、近年では、農薬による農作物および農作物から得られる副産物や加工品への安全性が社会問題となっている。 【0003】 葡萄を利用して、ワインの醸造工程で得られる澱、残渣物、残留物、濾過後残留物は、産業廃棄物として扱われ、社会問題となっている。 【0004】 従来、葡萄および葡萄から得られる副産物を、食品、清涼飲料水、アルコール飲料、化粧品、医薬部外品、医薬品へ利用することが検討され実施されているが、葡萄の生産生育過程における、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による処理を施す行為は必要不可欠とされており、結果として副産物への農薬の影響も懸念されている。 【0005】 従来の、葡萄の生産生育で、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分の使用量を減らし、天然成分を使用して生産生育する方法は存在したが、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに、葡萄を生産生育させる方法は未だ知られていない。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、葡萄の生産生育において本来必要とされていた、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに葡萄を生産生育することで、近年、社会問題となっている農薬による農作物および農作物から得られる副産物および加工品の安全性を改善させた、葡萄および当該葡萄から得られる副産物の提供をその目的とする。 【0007】 葡萄を利用して、ワインの醸造工程で得られる澱、残渣物、残留物、濾過後残留物を、飲食物用原料、化粧品用原料、医薬部外品用原料、医薬品原料、および食品、清涼飲料水、アルコール飲料、化粧品、医薬部外品、医薬品に添加、配合する目的で再利用することで、結果、産業廃棄物の減量につながり得る、葡萄の生産生育方法の提供を目的とする。 【0008】 従来、葡萄および当該葡萄から得られる副産物への、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分残留が社会問題となっていたが、本発明は、これら化学成分および有機合成成分の残留が全く無い、葡萄および当該葡萄から得られる副産物の提供を目的とする。 【0009】 従来の葡萄の生産生育において必要とされていた、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに、結実、収穫まで可能とする生産生育方法の提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない土壌を用いた葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0011】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、静菌、殺虫、殺菌、殺ダニ、殺線虫、昆虫成長抑制、摂食阻害、交尾撹乱、忌避、誘引、及びこれらの組み合わせを目的とした害虫防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0012】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、静菌、殺菌、抗ウイルス、及びこれらの組み合わせを目的とした病害防除を化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0013】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、除草を目的とした雑草防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0014】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、目的とする植物の生理機能に変化を生じさせ、収穫の増量、矮化、果実の甘味増強、及びこれらの組み合わせを目的とした植物成長調節を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0015】 請求項1に記載の葡萄の生育過程で、野鼠、鳥、腹足類、蝸牛、蛞蝓などを含む有害動物防除を、化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さない葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0016】 請求項1〜6に記載の化学成分および有機合成成分が、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1〜6に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【0017】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物からなる、飲食物用、化粧品用、医薬部外品用、医薬品用原料を提供する。 【0018】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を含有する、食品、清涼飲料水、アルコール飲料、化粧品、医薬部外品、医薬品を提供する。 【0019】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を精製して得られる、アビゲニニジン、ルテオリニジン、トリセチニジン、ペラルゴニジン、オーランチニジン、シアニジン、5−メチルシアニジン、6−ヒドロキシシアニジン、ペオニジン、ロシニジン、デルフェニジン、6−ヒドロキノシデルフェニジン、ペチュニジン、プリケリジン、マルビジン、ヒルスチジン、ユウロピニジン、カペンシニジン、およびこれらのいずれかに選択されるアントシアニジン類を提供する。 【0020】 請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を精製して得られる、上記のアントシアニジンに、グルコース、ガラクトース、ラムノース、キシロース、アラビノース、ルチノース、ソホロース、サンブビオース、ゲンチオビオース、ラミナリビオース、ガラクツロン酸、グルクロン酸などの糖類;パラヒドロキノン安息香酸、桂皮酸、パラクマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、シナピン酸、酢酸、マロン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、キナ酸、酒石酸、シキミ酸、クロロゲン酸などの有機酸、およびこれらのいずれかに選択される組み合わせと結合したアントシニン類を提供する。 【0021】 請求項1〜7のいずれか一項、およびいずれかの組み合わせから選択される葡萄を生産する目的で実施する、当該葡萄の生産生育方法を提供する。 【0022】 葡萄が、ヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis vinifera)、ヴィティス・ラブルスカ(Vitis labrusca)、ヴィティス・ロトゥンディフォリア(Vitis rotundifolia)、ヴィティス・アムレンシス(Vitis amurensis)、ヴィティス・コイネティアエ(Vitis coignetiae)、及びこれらのいずれかに選択される種の交雑または交配により発生した種であって、請求項1〜7に記載の葡萄および当該葡萄から得られる副産物を提供する。 【発明の効果】 【0028】 2001年7月2日から葡萄の生産生育を行っていた。そして、葡萄生産生育に必要とされていた、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに、ミネラル類、アミノ酸、アミノ酸配糖体類、テルペン類、アルカロイド骨格を有する有機化合物、フェノール類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、芳香族化合物類、タンニン類、精油、ミネラルを含む無機化合物類、ミネラルを含む有機化合物類、およびこれらの組み合わせから選択される成分を含有する天然植物、天然鉱物、天然甲殻物、天然動物骨類、天然水類である天然物を、およびこれら天然物の乾燥物を使用して葡萄の生産生育を開始し、2003年10月、333kgの葡萄が収穫できた。 【0029】 2004年10月の収穫高は1308kgであった。それは葡萄生産生育に必要とされていた、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さず、天然成分だけによる葡萄の生産生育で、収穫高は約3.92倍に上がった。 【0030】 2005年10月の収穫高は5038kgであり、前年度の約3.85倍であり、2003年の初収穫の約1513倍となっている。従って本発明によれば、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに、現実に実施することができると証明された。 【発明を実施するための最良の形態】 【0031】 ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施さずに、葡萄を生産生育させることができる。 【0032】 本発明における葡萄の生産生育は、ミネラル類、アミノ酸、アミノ酸配糖体類、テルペン類、アルカロイド骨格を有する有機化合物、フェノール類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、芳香族化合物類、タンニン類、精油、ミネラルを含む無機化合物類、ミネラルを含む有機化合物類、およびこれらの組み合わせから選択される成分を含有する天然植物、天然鉱物、天然甲殻物、天然動物骨類、天然水類である天然物およびこれら天然物の乾燥物を使用し実施することができる。 【0033】 本発明における葡萄の、樹木、葉茎、果実の状態に応じて、ミネラル類、アミノ酸、アミノ酸配糖体類、テルペン類、アルカロイド骨格を有する有機化合物、フェノール類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、芳香族化合物類、タンニン類、精油、ミネラルを含む無機化合物類、ミネラルを含む有機化合物類、およびこれらの組み合わせから選択される成分を含有する天然植物、天然鉱物、天然甲殻物、天然動物骨類、天然水類である天然物およびこれら天然物の乾燥物の組み合わせ、および組み合わせの割合を変化させて、本発明の葡萄を生産生育することができる。 【0034】 本発明における葡萄および当該葡萄から得られる副産物を利用した、飲食物用原料、化粧品用原料、医薬部外品用原料、医薬品原料、および前述原料を含有する食品、清涼飲料水、アルコール飲料、化粧品、医薬部外品、医薬品を製造する過程で使用する場合、当該葡萄および当該葡萄から得られる副産物の採集後、採集時の状態のまま、もしくは、自然乾燥、凍結乾燥、および加熱乾燥させた後、粉末化、微粉末化させることで実施することができる。 【0035】 本発明における葡萄および当該葡萄から得られる副産物は、化粧品に、当業者が通常用いる手順によって添加、配合または含有される。例えば、水またはアルコールなどの溶媒に予め分散後、他の配合成分と混合することによって、またはそのままの状態、乾燥後粉末化、微粉末化した状態で、他の配合成分と攪拌混合することによって、化粧品中に添加、配合または含有され得る。 【実施例】 【0036】 以下の例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 【0037】 実施例1:酸性土壌改善 ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施すことなく、牡蠣(カキ科)貝殻の微粉末加工したものの土壌散布にて、酸性土壌の改善を行うことができる。 【0038】 実施例2:ネキリムシ、ヨトウムシ、モンシロチョウの忌避 ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施すことなく、薄荷(シソ科)の全草を80℃以上の白湯で煮出しその薄荷水を、対象とする葡萄の樹木、葉茎、果実への散布することで、ネキリムシ、ヨトウムシ、モンシロチョウを忌避することができる。 【0039】 実施例3:病害防除 ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施すことなく、ユーカリ(フトモモ科)、レモングラス(イネ科)を主成分とした天然草を、水蒸気蒸留した精油液を、対象とする農地の土壌、対象とする葡萄の樹木、葉茎、果実に散布することで、病害を防除することができる。 【0040】 実施例4:化粧品への配合 本発明による葡萄から得られる副産物を、50℃以上で加熱乾燥させ微粉末化させたのち、エタノールで色素成分を浸出させ、他の配合成分、例えば、水、プロピレングリコール、グリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液、プラセンタエキスと40℃で攪拌混合させることで、化粧水を製造することができる。 【産業上の利用可能性】 【0041】 本発明による葡萄の生産生育方法は、ボルドー液(硫酸銅含有製剤)、複素環化合物、カルバメート系、ウレア系、カルボン酸系化合物、有機リン系化合物、有機酸素、硫黄化合物、シクロプロパンカルボン酸系化合物、フェニルオキシ化合物、アリールチオ化合物、有機窒素化合物、及びこれらの組み合わせから選択される化学成分および有機合成成分による一切の処理を施すことが無い為、人体に安全でかつ環境に優しい葡萄および当該葡萄から得られる副産物である。また、その葡萄および当該葡萄から得られる副産物を添加、配合または含有された加工製品も、人体に安全でかつ環境に優しいものとなる。本発明による葡萄および当該葡萄から得られる副産物は、このような生産生育方法により生産された葡萄由来であることから、直接肌に触れる、もしくは体内に摂取される飲食物、化粧品、医薬部外品、医薬品においても、原料として好ましい。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】506118087 【氏名又は名称】株式会社エヌ・ピー
|
| 【出願日】 |
平成18年4月6日(2006.4.6) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2007−275040(P2007−275040A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月25日(2007.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2006−129591(P2006−129591) |
|